JP2695394B2 - 連続熱処理炉の操炉方法 - Google Patents
連続熱処理炉の操炉方法Info
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- JP2695394B2 JP2695394B2 JP8525395A JP8525395A JP2695394B2 JP 2695394 B2 JP2695394 B2 JP 2695394B2 JP 8525395 A JP8525395 A JP 8525395A JP 8525395 A JP8525395 A JP 8525395A JP 2695394 B2 JP2695394 B2 JP 2695394B2
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- Japan
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- aluminum strip
- strip
- heat treatment
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は連続熱処理炉の操炉方
法、特に、アルミストリップを高温気体により浮揚支持
しながら焼鈍する連続熱処理炉において、アルミストリ
ップの搬送が所定搬送速度以下に低下するかあるいは停
止した際に生じるアルミストリップの炉内での溶断を防
止する操炉方法に関するものである。
法、特に、アルミストリップを高温気体により浮揚支持
しながら焼鈍する連続熱処理炉において、アルミストリ
ップの搬送が所定搬送速度以下に低下するかあるいは停
止した際に生じるアルミストリップの炉内での溶断を防
止する操炉方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、アルミストリップを前記連続熱処
理炉で熱処理する場合、生産性向上のため、炉温をアル
ミ溶融温度より高温にして高速でアルミストリップを搬
送するようにしている。しかしながら、先行材と後行材
との接続時、オフゲージの処理時、スリーブ交換時等に
トラブルが生じて入側、出側に設置しているアキュムレ
ータの容量を超過し、アルミストリップの搬送が所定搬
送速度以下に低下したりあるいは停止したりすることが
ある。このような状態になると、アルミストリップは極
めて短時間に溶融温度まで昇温して溶断してしまい、溶
断した破片はアルミストリップ浮揚支持用ノズルあるい
はアルミストリップ昇温用ノズルに引っ掛かったりする
ことになる。そして、トラブル解決後、再度操業するに
は、炉温の常温近くへの降温時間、溶断したアルミスト
リップ片の除去、炉内清掃、アルミストリップの再通
板、炉温の所定温度への昇温のため、少なくとも２４時
間操業が停止される。
理炉で熱処理する場合、生産性向上のため、炉温をアル
ミ溶融温度より高温にして高速でアルミストリップを搬
送するようにしている。しかしながら、先行材と後行材
との接続時、オフゲージの処理時、スリーブ交換時等に
トラブルが生じて入側、出側に設置しているアキュムレ
ータの容量を超過し、アルミストリップの搬送が所定搬
送速度以下に低下したりあるいは停止したりすることが
ある。このような状態になると、アルミストリップは極
めて短時間に溶融温度まで昇温して溶断してしまい、溶
断した破片はアルミストリップ浮揚支持用ノズルあるい
はアルミストリップ昇温用ノズルに引っ掛かったりする
ことになる。そして、トラブル解決後、再度操業するに
は、炉温の常温近くへの降温時間、溶断したアルミスト
リップ片の除去、炉内清掃、アルミストリップの再通
板、炉温の所定温度への昇温のため、少なくとも２４時
間操業が停止される。
【０００３】ところで、ストリップの溶断防止方法とし
て、ストリップの搬送が所定搬送速度以下に低下するか
あるいは停止した際、炉内への熱供給を減少あるいは遮
断すると同時に、炉内のストリップを冷風で包囲してス
トリップの昇温を防止する方法が特公昭４４−１２１８
８号公報で提案されている。また、ライン停止時、炉内
のストリップ表面に、液状冷媒を吹き付けてストリップ
を冷却する方法が特公昭４６−４３６９０号公報で提案
されている。
て、ストリップの搬送が所定搬送速度以下に低下するか
あるいは停止した際、炉内への熱供給を減少あるいは遮
断すると同時に、炉内のストリップを冷風で包囲してス
トリップの昇温を防止する方法が特公昭４４−１２１８
８号公報で提案されている。また、ライン停止時、炉内
のストリップ表面に、液状冷媒を吹き付けてストリップ
を冷却する方法が特公昭４６−４３６９０号公報で提案
されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように、ストリップの昇温と浮揚支持とを熱風により行
なう場合、熱風の供給を低下するかあるいは停止すると
ストリップの浮揚支持が不可能となり、高温の前記昇温
用あるいは浮揚支持用ノズルとストリップとが部分的に
接触して均一な温度制御ができず、焼鈍ムラが発生す
る。また、ストリップはノズルと接触しているため、こ
の状態で冷風を吹き付けるとストリップが振動し、損傷
する。さらに、後者のように、液状冷媒をストリップ表
面に吹き付ける場合、液状冷媒が高温のノズルに接触す
ることによりノズルにサーマルショックを与え破損する
ことがあるという課題を有していた。したがって、本発
明はストリップの搬送が所定搬送速度以下に低下するか
あるいは停止してもストリップの溶断がなく、しかも速
やかにストリップの熱処理を再開することのできる連続
熱処理炉の操炉方法を提供する。
ように、ストリップの昇温と浮揚支持とを熱風により行
なう場合、熱風の供給を低下するかあるいは停止すると
ストリップの浮揚支持が不可能となり、高温の前記昇温
用あるいは浮揚支持用ノズルとストリップとが部分的に
接触して均一な温度制御ができず、焼鈍ムラが発生す
る。また、ストリップはノズルと接触しているため、こ
の状態で冷風を吹き付けるとストリップが振動し、損傷
する。さらに、後者のように、液状冷媒をストリップ表
面に吹き付ける場合、液状冷媒が高温のノズルに接触す
ることによりノズルにサーマルショックを与え破損する
ことがあるという課題を有していた。したがって、本発
明はストリップの搬送が所定搬送速度以下に低下するか
あるいは停止してもストリップの溶断がなく、しかも速
やかにストリップの熱処理を再開することのできる連続
熱処理炉の操炉方法を提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、アルミストリップを高温気体により浮揚
支持しながら焼鈍する連続熱処理炉の操炉方法におい
て、前記アルミストリップの搬送が所定搬送速度以下に
低下するかあるいは停止した場合、炉の加熱帯に所定間
隔をもって設けた昇降可能な水冷サポートロールを上昇
することにより前記アルミストリップを前記加熱帯内の
ストリップ浮揚支持装置および昇温装置と非接触状態で
カテナリー支持するとともに、前記各装置からの高温気
体噴出量を少なくとも減少させ、かつ、加熱帯のアルミ
ストリップ上方に設けた冷風ダクトからアルミストリッ
プに冷風を吹き付けるようにしたものである。
成するために、アルミストリップを高温気体により浮揚
支持しながら焼鈍する連続熱処理炉の操炉方法におい
て、前記アルミストリップの搬送が所定搬送速度以下に
低下するかあるいは停止した場合、炉の加熱帯に所定間
隔をもって設けた昇降可能な水冷サポートロールを上昇
することにより前記アルミストリップを前記加熱帯内の
ストリップ浮揚支持装置および昇温装置と非接触状態で
カテナリー支持するとともに、前記各装置からの高温気
体噴出量を少なくとも減少させ、かつ、加熱帯のアルミ
ストリップ上方に設けた冷風ダクトからアルミストリッ
プに冷風を吹き付けるようにしたものである。
【０００６】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図にしたがって説
明する。図１は、本発明を適用する連続熱処理炉の加熱
帯を示し、アルミストリップＳのパスラインＰを上下に
挾んで、浮揚支持装置であるプレッシャパッド１と加熱
装置である昇温用ノズル４とが所定間隔でアルミストリ
ップＳの搬送方向に配設されている。
明する。図１は、本発明を適用する連続熱処理炉の加熱
帯を示し、アルミストリップＳのパスラインＰを上下に
挾んで、浮揚支持装置であるプレッシャパッド１と加熱
装置である昇温用ノズル４とが所定間隔でアルミストリ
ップＳの搬送方向に配設されている。
【０００７】図２に示すように、前記プレッシャパッド
１と昇温用ノズル４とはそれぞれ周知のもので、プレッ
シャパッド１は、アルミストリップＳとの対向面にスト
リップの幅方向に延びるスリット２をストリップの搬送
方向に一対備えており、このスリット２からアルミスト
リップＳの対向面に向かって高温気体を吹き付け、アル
ミストリップＳとプレッシャパッド１との間に静圧を形
成してストリップＳを浮揚支持するものである。一方、
昇温用ノズル４はアルミストリップＳとの対向面にスト
リップ幅方向のスリット５を有し、このスリット５から
高温気体をアルミストリップＳに吹き付けてアルミスト
リップＳを加熱するものである。
１と昇温用ノズル４とはそれぞれ周知のもので、プレッ
シャパッド１は、アルミストリップＳとの対向面にスト
リップの幅方向に延びるスリット２をストリップの搬送
方向に一対備えており、このスリット２からアルミスト
リップＳの対向面に向かって高温気体を吹き付け、アル
ミストリップＳとプレッシャパッド１との間に静圧を形
成してストリップＳを浮揚支持するものである。一方、
昇温用ノズル４はアルミストリップＳとの対向面にスト
リップ幅方向のスリット５を有し、このスリット５から
高温気体をアルミストリップＳに吹き付けてアルミスト
リップＳを加熱するものである。
【０００８】本発明においては、前記プレッシャパッド
１と昇温用ノズル４とを有する加熱帯Ａに所定間隔をも
って水冷サポートロール６，６を昇降可能に配設すると
ともに、前記パスラインＰより上方に位置するプレッシ
ャパッド１と昇温用ノズル４との上方に冷風ダクト７を
設け、前記プレッシャパッド１と昇温用ノズル４との間
から冷風をアルミストリップＳに吹付けるようになって
いる。前記構成からなる加熱帯Ａを備えた連続熱処理炉
において、アルミストリップＳは正常時において、前記
プレッシャパッド１と昇温用ノズル４からの噴出高温気
体により浮揚支持されるとともに加熱され、図示しない
冷却帯を通過して焼鈍される。
１と昇温用ノズル４とを有する加熱帯Ａに所定間隔をも
って水冷サポートロール６，６を昇降可能に配設すると
ともに、前記パスラインＰより上方に位置するプレッシ
ャパッド１と昇温用ノズル４との上方に冷風ダクト７を
設け、前記プレッシャパッド１と昇温用ノズル４との間
から冷風をアルミストリップＳに吹付けるようになって
いる。前記構成からなる加熱帯Ａを備えた連続熱処理炉
において、アルミストリップＳは正常時において、前記
プレッシャパッド１と昇温用ノズル４からの噴出高温気
体により浮揚支持されるとともに加熱され、図示しない
冷却帯を通過して焼鈍される。
【０００９】そして、前述したトラブルによりアルミス
トリップＳの搬送が所定搬送速度以下に低下するかある
いは停止したことが図示しない検出器により検出される
と、前記水冷サポートロール６を所定位置に上昇させ、
両冷却サポートロール６，６間でアルミストリップＳを
カテナリー支持する。なお、この場合、カテナリー最下
部は前記パスラインＰより下方に位置するプレッシャパ
ッド１あるいは昇温用ノズル４には接触しないようにな
っている。また、水冷サポートロール６の上昇と同時
に、各プレッシャパッド１および昇温用ノズル４からの
高温気体の噴出を最小限（たとえば吐出能力の１０％）
とし炉内雰囲気の撹拌を行なうとともに、前記冷風ダク
ト７から冷風をアルミストリップＳ上面に吹き付け該ス
トリップを冷却する。そして、炉温がアルミストリップ
Ｓの溶断温度未満になれば、冷風の噴出を停止して、炉
温の低下を最小限にしてつぎの熱処理再開に備える。
トリップＳの搬送が所定搬送速度以下に低下するかある
いは停止したことが図示しない検出器により検出される
と、前記水冷サポートロール６を所定位置に上昇させ、
両冷却サポートロール６，６間でアルミストリップＳを
カテナリー支持する。なお、この場合、カテナリー最下
部は前記パスラインＰより下方に位置するプレッシャパ
ッド１あるいは昇温用ノズル４には接触しないようにな
っている。また、水冷サポートロール６の上昇と同時
に、各プレッシャパッド１および昇温用ノズル４からの
高温気体の噴出を最小限（たとえば吐出能力の１０％）
とし炉内雰囲気の撹拌を行なうとともに、前記冷風ダク
ト７から冷風をアルミストリップＳ上面に吹き付け該ス
トリップを冷却する。そして、炉温がアルミストリップ
Ｓの溶断温度未満になれば、冷風の噴出を停止して、炉
温の低下を最小限にしてつぎの熱処理再開に備える。
【００１０】なお、炉温は前述のように、アルミストリ
ップＳが溶断しない範囲の高温であるから、操業再開す
るにあって炉温の昇温時間も短い。
ップＳが溶断しない範囲の高温であるから、操業再開す
るにあって炉温の昇温時間も短い。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、アルミストリップの搬送が所定搬送速度以下に
なると、水冷サポートロールを上昇してアルミストリッ
プを浮揚支持手段および加熱手段と接触しない範囲でカ
テナリー支持し、かつ、冷風ダクトから冷風をアルミス
トリップに吹き付けて該ストリップを冷却し、アルミス
トリップを溶融温度未満として溶断を防止する。しか
も、アルミストリップは水冷サポートロールによりカテ
ナリー支持してあり、高温の浮揚支持手段あるいは加熱
手段と接触しないため、該ストリップには温度ムラが生
じない。また、冷風はアルミストリップの上面に吹付け
るため、カテナリー支持が安定するのでアルミストリッ
プがバタついて浮揚支持装置等と接触して損傷すること
もない等の効果を奏する。
よれば、アルミストリップの搬送が所定搬送速度以下に
なると、水冷サポートロールを上昇してアルミストリッ
プを浮揚支持手段および加熱手段と接触しない範囲でカ
テナリー支持し、かつ、冷風ダクトから冷風をアルミス
トリップに吹き付けて該ストリップを冷却し、アルミス
トリップを溶融温度未満として溶断を防止する。しか
も、アルミストリップは水冷サポートロールによりカテ
ナリー支持してあり、高温の浮揚支持手段あるいは加熱
手段と接触しないため、該ストリップには温度ムラが生
じない。また、冷風はアルミストリップの上面に吹付け
るため、カテナリー支持が安定するのでアルミストリッ
プがバタついて浮揚支持装置等と接触して損傷すること
もない等の効果を奏する。
【図１】 本発明を適用する連続熱処理炉の加熱帯の説
明図。
明図。
【図２】 図１における浮揚支持装置と昇温装置の拡大
図。
図。
Ａ…加熱帯、１…プレッシャパッド（浮揚支持装置）、
２…スリット、４…昇温用ノズル（昇温装置）、５…ス
リット、６…水冷サポートロール、７…冷風ダクト、Ｓ
…アルミストリップ。
２…スリット、４…昇温用ノズル（昇温装置）、５…ス
リット、６…水冷サポートロール、７…冷風ダクト、Ｓ
…アルミストリップ。
Claims (1)
- 【請求項１】 アルミストリップを高温気体により浮揚
支持しながら焼鈍する連続熱処理炉の操炉方法におい
て、前記アルミストリップの搬送が所定搬送速度以下に
低下するかあるいは停止した場合、炉の加熱帯に所定間
隔をもって設けた昇降可能な水冷サポートロールを上昇
することにより前記アルミストリップを前記加熱帯内の
ストリップ浮揚支持装置および昇温装置と非接触状態で
カテナリー支持するとともに、前記各装置からの高温気
体噴出量を少なくとも減少させ、かつ、加熱帯のアルミ
ストリップ上方に設けた冷風ダクトからアルミストリッ
プに冷風を吹き付けるようにしたことを特徴とする連続
熱処理炉の操炉方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8525395A JP2695394B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 連続熱処理炉の操炉方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8525395A JP2695394B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 連続熱処理炉の操炉方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08283875A JPH08283875A (ja) | 1996-10-29 |
| JP2695394B2 true JP2695394B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=13853419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8525395A Expired - Fee Related JP2695394B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 連続熱処理炉の操炉方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2695394B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6147545B2 (ja) * | 2013-04-09 | 2017-06-14 | 株式会社ヒラノテクシード | 熱処理装置 |
| DE102017104909A1 (de) | 2017-03-08 | 2018-09-13 | Ebner Industrieofenbau Gmbh | Bandschwebeanlage mit einem Düsensystem |
| JP7106959B2 (ja) * | 2017-07-04 | 2022-07-27 | 大同特殊鋼株式会社 | 熱処理炉 |
| WO2022110166A1 (zh) * | 2020-11-30 | 2022-06-02 | 苏州中门子工业炉科技有限公司 | 一种铝卷带材连续固溶热处理炉的气垫发生器 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP8525395A patent/JP2695394B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08283875A (ja) | 1996-10-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |