JPH07103426B2 - スリツト歪取焼鈍方法 - Google Patents

スリツト歪取焼鈍方法

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JPH07103426B2
JPH07103426B2 JP61007307A JP730786A JPH07103426B2 JP H07103426 B2 JPH07103426 B2 JP H07103426B2 JP 61007307 A JP61007307 A JP 61007307A JP 730786 A JP730786 A JP 730786A JP H07103426 B2 JPH07103426 B2 JP H07103426B2
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metal strip
metal strips
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heating
metal
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一郎 松村
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は細幅にスリットされ
た金属条のスリット加工歪を除去するためのスリット歪
取焼鈍方法に関する。
(従来の技術) 上記のような歪取を行う場合、従来は
マッフルを使用した輻射加熱方式が行われている。即
ち、マッフル内部に複数の金属条を並列状態で通板し、
その過程においてマッフル外部の熱源により輻射加熱す
る方法が行われている。
しかしこのようなものにあっては、炉長を短くするため
に所定の歪取温度に対し炉温を上げると、金属条の温度
と炉温の差(サーマルヘッド)が大きいために各金属条
の到達温度にばらつきが生じ、製品品質にばらつきが生
じる問題点があった。又上記問題点を除くためにサーマ
ルヘッドを小さくすると金属条に対する輻射加熱能力が
小さくなり、そのため炉長を長大にせねばならぬ問題点
があった。
そこで上記従来の問題点を解決する為に、金属条に加熱
用のガスを吹付けてそれを加熱する対流加熱方式を提供
することにより、加熱炉の炉長を短くしても金属条の製
品品質を均質化することができるようにした処理炉が提
供されている(特開昭56−87632号公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、この金属
条にガスを吹付ける方式の処理炉は、開示例の如く、金
属条が単一の場合は別として、金属条を複数条並列させ
て通板すると、隣接する金属条相互がガス流の影響を受
けて蛇行し、相互に接して損傷する問題点がある。
これを解決する為に金属条相互を離すことも考えられる
が、結果的に並列枚数が減少し、能率低下をもたらす問
題点が生じる。
本願発明は、これらの諸問題点を解決し、細幅の金属条
多数を密に並列状態で通板させ、高効率化することがで
き、しかもそれらの複数の金属条に対してガスを吹付け
て均質化できるものであっても、各金属条の振動を軽微
にしてそれら相互の接触による金属条の損傷を防止でき
るようにしたスリット歪取焼鈍方法を提供しようとする
ものである。
(問題点を解決する為の手段) 本願発明のスリット歪
取焼鈍方法は加熱炉の内部に対し、夫々厚さ0.15〜0.25
mmの薄板状の多数の金属条を相互に並列状態でしかも各
金属条は各々の進行方向に向けて与えられる張力により
張設状態で通ぜしめると共に、その過程においてそれら
多数の金属条を加熱してそれらの歪取をするスリット歪
取焼鈍方法において、上記加熱炉内においては、金属条
の幅寸法を20〜25mmと定め、隣り合う金属条相互の間隔
は10mm前後に定め、更に上記加熱炉内においては上記幅
方向に並列している各金属条に対しそれらの上下から対
流加熱用のガスを吹付けて各金属条の加熱を行い、しか
も、加熱炉内における各金属条の側方への移動寸法が夫
々5mm以下となるように上記上下からの対流加熱用のガ
スの吹出速度は15m/秒以下で、かつ、上記張力を1kg/m2
以上に定めたのである。
(作用) 加熱炉に対し多数の細幅の金属条が、所定張
力が加えられ、かつ並列状態で通板される。その過程に
おいて、金属条にはその上下から対流加熱用のガスが所
定の速度で吹付けられ、それらの加熱が行われる。
(実施例)以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。第1図乃至第3図において、巻戻し装置1には周知
のスリッタでスリットされた多数の(例えば12〜16)の
金属条2が並列状態で巻かれている。上記金属条2はIC
リードフレームなどに供せられる42Ni合金或いは燐青銅
などの銅合金である。又その厚みは0.15〜0.25mmであ
り、又幅は例えば20〜25mm程度である。上記金属条は多
数並列状態のまま巻戻し装置1から繰り出され、案内ロ
ール3を通って脱脂装置4に送られ、そこで脱脂がなさ
れる。脱脂装置4を経た金属条2は前段側の張力付与装
置5を通って焼鈍炉6に至る。焼鈍炉6は加熱炉7と冷
却室8とからなり、上記金属条2は加熱炉7に備えられ
たシーリングロールを経てその内部に至る。加熱炉7に
おいて、炉体10の内部には上記金属条2の通過軌跡を挟
んでその上側と下側にチャンバー11,11が配設されてい
る。チャンバー11は多数の金属条2に対し、対流加熱用
のガスを吹付けるための多数のノズル12を有する。上記
炉体10には上記ガスを加熱するためのヒーター16及びモ
ータ15によって駆動されるファン14が備えてある。ファ
ン14はダクト13を介して前記チャンバー11に接続してあ
る。これらの構成により、ヒーター16により加熱された
ガスがファン14によりダクト13を介してチャンバー11に
送り込まれ、チャンバー11のノズル12から金属条2に向
けて吹付けられる。加熱炉7に入った金属条2は上記の
ような対流加熱用のガスの吹付けにより、所定の歪取温
度(例えば42Ni合金の場合は650℃程度、又燐青銅の場
合は320〜350℃程度)まで加熱される。そしてその加熱
された金属条は次に冷却室8に至り、そこで周知の如く
冷却される。冷却を終えた金属条2はシーリングロール
18を通って冷却室8から送り出され、後段側の張力付与
装置19、案内ロール20などを通って巻取り装置21に巻き
取られる。尚上記冷却室8は周知の焼鈍炉における冷却
室と同様に構成されたり、或いは加熱炉7の場合と同様
にガス吹出用のチャンバーを備えて構成されたりする。
上記のようにして金属条2の歪取焼鈍が行われる場合、
焼鈍炉6内において多数の金属条2は隣接金属相互間の
距離を相互に横移動しても接触しないように例えば10mm
前後にされる。又焼鈍炉6の内部において、各金属条2
には上記一対の張力付与装置5,19により金属条2の進行
方向に向けての張力が与えられ、各金属条2は焼鈍炉6
内をカテナリー状となって進む。この場合において、焼
鈍炉6内で各金属条2が横移動を起こして隣り合う金属
条2相互が接触しないよう、上記金属条に与えられる張
力及び上記ノズル12からのガスの吹出速度が適切に設定
される。即ち、例えば各金属条の横方向への移動寸法が
夫々4〜6mm乃至それ以下となるよう上記張力が例えば1
kg/mm2以上、上記ガスの吹出速度が例えば15m/秒以下に
定められる。
次に第4図は炉内におけるガスの吹出速度(ノズル流
速)と金属条の蛇行量との関係の一例を示すもので、グ
ラフAは金属条の張力(ユニットテンション)が1kg/mm
2のときの上記関係を示すものである。このグラフから
上記張力としては例えば1kg/mm2以上、ノズル12からの
吹出速度は15m/秒以下にすることにより、上記金属条の
蛇行量をほぼ5mm以下に留めることができる。尚上記張
力が上記の値よりも小さい場合には、ノズル流速と金属
条の蛇行量との関係はグラフBで示されるような傾向と
なり、一方、張力が大きい場合にはCで示されるような
傾向となる。しかしノズル流速が極めて小さくなると金
属条に対する加熱の効果が低下し、又張力を過大にする
と金属条に伸びなどの品質上の問題が生ずるため、それ
らの問題が生ぜぬよう上記ノズル流速及び張力の値を定
めると良い。
次に実例を示せば次の通りである。
(イ)材料 42Ni合金 0.25mmt×20mmw×12条×12.5m/min 炉温 700℃ 材料温度 650℃ 対流加熱方式での各条の温度偏差 650℃±2.5℃ 従来方式での各条の温度偏差 650℃±5℃ (ロ)材料 燐青銅 0.25mmt×20mmw×12条×18m/min 炉温 400℃ 材料温度 350℃ (発明の効果) 以上のように本発明にあっては、多数
並列状態で加熱炉7に通される細幅の金属条2を加熱す
る場合、各金属条2にガスを吹き付けて加熱するから、 第1に、各金属条2を短区間でもって迅速に必要温度ま
で昇温させることができて、加熱炉7の炉長を短くでき
る効果がある。
また第2に、能率向上の為に多数並列させても、幅方向
に並ぶ各金属条2の加熱温度の偏差を小さくできて、そ
れらの品質を均質化させられる効果がある。
しかも第3に上記の場合、多数の金属条2の幅を20〜25
mmにして、それらを並列状態で加熱炉7に通板するもの
でも、それら相互の間隔を密に(10mm前後に)定めるか
ら、所定幅の加熱炉に対し通板可能な条数を多くでき、
加熱炉を効率良く利用できる効果がある。
さらにその上第4に、上記の場合は、各金属条2が細幅
(20mm〜25mm)で、これに均質化の為にガスを吹付け、
しかも金属条2相互の間隔を高効率化の為に密に(10mm
前後に)するが為、各金属条2が吹付けられるガスによ
り振動すると相互に交絡する危険性のあるものでも、本
願発明にあっては、加熱炉内における各金属条の側方へ
の移動寸法が夫々5mm以下となるよう、上記上下からの
対流加熱用のガスの吹出速度は15m/秒以下に定めると共
に、上記張力は1kg/mm2以上に定めるものだから、各金
属条の横移動に起因する蛇行を軽微にすることができて
金属条相互の接触を防止でき、金属条の傷付きによる製
品としての品質低下を防止できる特長があり、この第4
の特長を備えさせたことにより、前記第1〜第3の効果
を発揮させ得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は歪取焼鈍ラ
インの全体を示す図、第2図は加熱炉の縦断面図、第3
図は金属条とチャンバーにおけるノズルとの配置関係を
示す縦断面図、第4図はガス吹出速度と金属条の蛇行量
との関係を示すグラフ。 2……金属条、7……加熱炉、12……ノズル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱炉の内部に対し、夫々厚さ0.15〜0.25
    mmの薄板状の多数の金属条を相互に並列状態でしかも各
    金属条は各々の進行方向に向けて与えられる張力により
    張設状態で通ぜしめると共に、その過程においてそれら
    多数の金属条を加熱してそれらの歪取をするスリット歪
    取焼鈍方法において、上記加熱炉内においては、金属条
    の幅寸法を20〜25mmと定め、隣り合う金属条相互の間隔
    は10mm前後に定め、更に上記加熱炉内においては上記幅
    方向に並列している各金属条に対しそれらの上下から対
    流加熱用のガスを吹付けて各金属条の加熱を行い、しか
    も、加熱炉内における各金属条の側方への移動寸法が夫
    々5mm以下となるように上記上下からの対流加熱用のガ
    スの吹出速度は15m/秒以下で、かつ、上記張力を1kg/m2
    以上に定めることを特徴とするスリット歪取焼鈍方法。
JP61007307A 1986-01-17 1986-01-17 スリツト歪取焼鈍方法 Expired - Lifetime JPH07103426B2 (ja)

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