JP2694767B2 - 積分器 - Google Patents

積分器

Info

Publication number
JP2694767B2
JP2694767B2 JP5294185A JP29418593A JP2694767B2 JP 2694767 B2 JP2694767 B2 JP 2694767B2 JP 5294185 A JP5294185 A JP 5294185A JP 29418593 A JP29418593 A JP 29418593A JP 2694767 B2 JP2694767 B2 JP 2694767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
transistor
current
base
integrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5294185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07129699A (ja
Inventor
寛 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toko Inc filed Critical Toko Inc
Priority to JP5294185A priority Critical patent/JP2694767B2/ja
Priority to US08/329,204 priority patent/US5467045A/en
Publication of JPH07129699A publication Critical patent/JPH07129699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2694767B2 publication Critical patent/JP2694767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/18Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for integration or differentiation; for forming integrals
    • G06G7/184Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for integration or differentiation; for forming integrals using capacitive elements
    • G06G7/186Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for integration or differentiation; for forming integrals using capacitive elements using an operational amplifier comprising a capacitor or a resistor in the feedback loop

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時定数を等価的に制御
でき、広い入力ダイナミックレンジと出力ダイナミック
レンジを有し、しかもオフセットの発生しない完全形の
積分器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は時定数を等価的に制御できる従来
の積分器を示す回路図である。差動増幅回路のトランジ
スタ差動対を形成するトランジスタQ20、Q21のコ
レクタにはダイオードD10、D11が夫々接続され、
エミッタには可変電流源S10、S11が夫々接続さ
れ、さらに積分器の時定数を定める抵抗R10がエミッ
タ間に接続されている。別の差動増幅回路のトランジス
タ差動対を形成するトランジスタQ22、Q23のコレ
クタには能動負荷であるトランジスタQ24、Q25か
らなるカレントミラー回路が接続され、互いに接続され
たエミッタには可変電流源S12が接続されている。ト
ランジスタQ23のコレクタには積分器の出力端子11
が接続し、出力端子11とアース間にはコンデンサC1
0が接続されている。このコンデンサC10と、コンデ
ンサC10の接続する差動増幅回路によって完全形の積
分回路が構成されている。時定数は可変電流源S10、
S11、S12の電流値を変化させることにより等価的
に制御される。12はアース端子、8はバイアス電圧V
BAを供給する電圧源、9は入力信号、10は電源電圧V
CCが加えられる電源端子である。
【0003】このように構成された従来の積分器では、
トランジスタQ20のベースにバイアス電圧VBAに重畳
された入力信号9、トランジスタQ21のベースにバイ
アス電圧VBAを加えることによって入力信号9は抵抗R
10によって定まる電流に変換され、トランジスタQ2
0、Q21のコレクタに出力される。この出力として得
られる電流は、ダイオードD10、D11による電圧降
下をもたらし、電圧としてトランジスタQ22、Q23
のベースに加えられて電流に変換されて積分用のコンデ
ンサC10に流れる。そして、出力端子11に積分器の
出力が得られる。このような積分器は、差動対を形成す
るトランジスタQ20のベースに直接入力信号9が加え
られるので、バイアス電圧VBAをトランジスタQ20の
ベースエミッタ間電圧以上にする必要があるし、入力信
号9に応じて広い入力ダイナミックレンジと出力ダイナ
ミックレンジを有するためには入力信号9の電圧の振幅
に応じてバイアス電圧VBAを高くする必要がある。従っ
て、差動増幅回路を動作させる電源電圧VCCも高くなる
ので、低い電源電圧VCCでの動作ができない欠点があ
る。ちなみに、可変電流源S10、S11、S12が夫
々二つのトランジスタを用いたカレントミラー回路から
形成されている場合、この積分器の電源電圧は少なくと
も1.5V程度が必要である。これは、ダイオードD1
1の順方向電圧VF の0.7V、トランジスタQ23の
ベースエミッタ間電圧VBEの0.7V、可変電流源S1
2を形成する負荷側トランジスタのコレクタエミッタ間
飽和電圧VCES の0.1Vを加えたものである。また、
能動負荷回路であるトランジスタQ24、Q25のベー
ス電流によるオフセット電流を出力端子11に生じやす
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、時定
数を等価的に制御でき、広い入力ダイナミックレンジと
出力ダイナミックレンジを有すると共に低い電源電圧で
の動作を可能にしてあり、しかもオフセットを発生しな
い完全形の積分器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の積分器は、エミ
ッタ接地形の積分回路と、その入力側に接続された増幅
回路と、増幅回路に接続するオフセット除去回路からな
る積分器であり、該増幅回路は夫々カレントミラー回路
を負荷とする第1と第2の差動増幅回路を組み合わせて
形成すると共にバイアス電流を変化可能にしてあり、第
1の差動増幅回路のトランジスタ差動対を形成する片側
のトランジスタはダイオード接続され、入力信号は抵抗
を経て該ダイオード接続されたトランジスタのベースと
第2の差動増幅回路のトランジスタ差動対を形成する片
側のトランジスタのベースに加えられ、第1と第2の差
動増幅回路の該差動対を形成する残りのトランジスタの
ベースにはバイアス電圧が加えられ、第2の差動増幅回
路の出力端が積分回路に接続されており、オフセット除
去回路は相互に負荷として縦続接続された第1と第2の
カレントミラー回路、第1のカレントミラー回路のトラ
ンジスタとベースを共通接続され、エミッタを定電流源
と前記バイアス電圧をベースに加えられるトランジスタ
との接続点に接続された複数のトランジスタからなる第
3のカレントミラー回路からなり、第3のカレントミラ
ー回路の負荷側のトランジスタの一つが第1の差動増幅
回路の前記ダイオード接続されたトランジスタのベース
に接続されていることを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明の積分器の実施例を示す回路図
である図1と図2を参照しながら説明する。図1は積分
回路とその入力側に接続された増幅回路の回路図であ
り、図2はその増幅回路のオフセットを除去するための
オフセット除去回路の回路図である。図1において、第
1の差動増幅回路A1のトランジスタ差動対を形成する
トランジスタQ1、Q2のエミッタは互いに接続されて
可変電流源S1に接続されており、コレクタはトランジ
スタQ6、Q7からなるカレントミラー回路を経てアー
ス端子3に接続される。可変電流源S1は電源端子1に
接続する。第2の差動増幅回路A2のトランジスタ差動
対を形成するトランジスタQ3、Q4のエミッタは互い
に接続されて可変電流源S2に接続されており、コレク
タはトランジスタQ8、Q9からなるカレントミラー回
路を経てアース端子3に接続される。可変電流源S2は
電源端子1に接続する。
【0007】トランジスタQ1とトランジスタQ3のベ
ースには、抵抗R1を経てバイアス電圧VBAに重畳され
た入力信号9が加えられ、トランジスタQ2とトランジ
スタQ4のベースにはバイアス電圧VBAが加えられる。
なお、4はトランジスタQ1のベースに接続する端子、
8はバイアス電圧VBAを供給する電圧源、5は電圧源8
が接続する端子である。第1の差動増幅回路A1は、電
圧の入力を電流の出力に変換するトランスコンダクタン
ス増幅器であり、出力が得られるトランジスタQ1のコ
レクタは反転入力端子であり、しかも入力信号9が抵抗
R1を経て加えられるそのベースに接続されており、出
力が負帰還される。また、第2の差動増幅回路A2もト
ランスコンダクタンス増幅器であるが、入力信号9は抵
抗R1を経て非反転入力端子であるトランジスタQ3の
ベースに加えられる。このようにトランスコンダクタン
ス増幅器である二つの差動増幅回路を組み合わせること
によって一つの増幅回路が形成される。この増幅回路は
トランスコンダクタンス増幅器であるが、バイアス電流
によってトランスコンダクタンスを変えることができ
る。第1と第2の差動増幅回路A1、A2のバイアス電
流を供給する可変電流源S1と可変電流源S2の電流値
を変化させることにより、トランスコンダクタンスを変
え、後に述べるようにトランジスタQ4とトランジスタ
Q9の接続点7から増幅回路の出力として得られる電流
の利得を制御できる。ベース、コレクタ間にコンデンサ
C1を接続され、コレクタを定電流源S3を介して電源
端子1に接続され、エミッタをアース端子1に接続され
たトランジスタQ5はエミッタ接地形の完全形の積分回
路を形成している。入力側の増幅回路の出力がベースに
加えられ、積分回路の出力であると同時に積分器の出力
がコレクタから得られる。積分器の出力の時定数は、前
記増幅回路の出力として得られる電流の利得をバイアス
電流によって変化させることによって等価的に制御され
る。
【0008】図2は、増幅回路の入力端子であるトラン
ジスタQ1のベースに生ずるオフセットを除去するため
のオフセット除去回路の回路図である。このオフセット
除去回路は、トランジスタQ10、Q11からなる第1
のカレントミラー回路B1、トランジスタQ17、Q1
8からなる第2のカレントミラー回路B2、トランジス
タQ12、Q13、Q14、Q15からなる第3のカレ
ントミラー回路B3、バイアス電圧VBAを端子5からベ
ースに加えられるトランジスタQ16から主に形成され
ている。第1のカレントミラー回路B1は定電流源S4
を経て電源端子1に接続され、第2のカレントミラー回
路B2はアース端子3に接続されている。そして、第1
と第2のカレントミラー回路B1、B2は相互に負荷と
して縦続接続されている。第3のカレントミラー回路B
3のトランジスタは、ベースを第1のカレントミラー回
路B1のトランジスタのベースと共通に接続されてお
り、エミッタを定電流源S5とトランジスタQ16のエ
ミッタとの接続点6に接続されている。そして、負荷側
のトランジスタQ13のコレクタが端子4を経て増幅回
路のトランジスタQ1のベースに端子4を経て接続され
る。なお、図1と図2の回路におけるS1からS5まで
の電流源は、通常カレントミラー回路によって形成され
る。
【0009】次に、このように構成された積分器の動作
を説明するために伝達関数を導く。可変電流源S1の電
流をICT1 、入力信号9によって抵抗R1を流れる入力
電流をiR 、トランジスタQ1のエミッタに流れる電流
をI1 、トランジスタQ2のエミッタに流れる電流をI
2 とすると、(1)式と(2)式が成立する。 I1 =(ICT1 −iR )/2 (1) I2 =(ICT1 +iR )/2 (2) トランジスタQ1のベースエミッタ間電圧VBE1 とトラ
ンジスタQ2のベースエミッタ間電圧VBE2 の電位差Δ
BEは(3)式で表される。 ΔVBE=VBE2 −VBE1 =VT Ln(I2 /IS )−VT Ln(I1 /IS )= VT Ln(I2 /I1 )=VT Ln{(ICT1 +iR )/(ICT1 −iR )}(3) ただし、VT は絶対温度Tにおける熱電圧、IS は逆方
向飽和電流である。
【0010】さらに可変電流源S2の電流をICT2 、ト
ランジスタQ3のエミッタに流れる電流をI3 、トラン
ジスタQ4のエミッタに流れる電流をI4 、増幅回路の
出力端である接続点7から出力として得られる電流をi
G とすると(4)式、(5)式が成立する。 I3 =(ICT2 −iG )/2 (4) I4 =(ICT2 +iG )/2 (5) トランジスタQ3のベースエミッタ間電圧VBE3 とトラ
ンジスタQ4のベースエミッタ間電圧VBE4 の電位差Δ
BEは(6)式で表される。 ΔVBE=VBE4 −VBE3 =VT Ln(I4 /IS )−VT Ln(I3 /IS )= VT Ln(I4 /I3 )=VT Ln{(ICT2 +iG )/(ICT2 −iG )}(6) 故に、(7)式が成立する。 (ICT2 +iG )/(ICT2 −iG )=(ICT1 +iR )/(ICT1 −iR ) (7)
【0011】従って、電流iG は(8)式で表される。 iG =ICT2 ・iR /ICT1 (8) (8)式により、入力電流iR が可変電流源S1の電流
CT1 と可変電流源S2の電流ICT2 によって利得を制
御され、電流iG として積分回路を形成するトランジス
タQ5のベースに入力されることがわかる。入力信号9
によって抵抗R1に加えられる入力電圧をvINとする
と、入力電流iR は、(9)式で表される。ただし、
(9)式におけるR1は抵抗R1の抵抗値を表してい
る。 iR ={(vIN+VBA)−(VBA+VBE2 −VBE1 )}/R1=(vIN/R1) −[{VT Ln(ICT1 +iR )/(ICT1 −iR )}/R1]≒vIN/R1 (9)
【0012】出力端子2から得られる出力電圧v
OUT は、(10)式で表される。ただし、(10)式に
おけるC1はコンデンサC1の容量値を表している。 vOUT =−(1/C1)・∫iG dt=−(ICT2 /ICT1 )・(1/C1)・ ∫iR dt=−(ICT2 /ICT1 )・(1/C1・R1)・∫vIN dt (10) 従って伝達関数は(11)式で表され、増幅回路のバイ
アス電流であるICT1とICT2 を変化させることによっ
て、時定数(C1・R1)は変わらないがその係数を変
えることによって等価的に時定数(C1・R1)を変え
ることのできる完全形の積分器であることがわかる。 (vOUT /vIN)=−(ICT2 /ICT1 )・(1/C1・R1)・(1/s) (11) なお、sはjωである。
【0013】次に、図1のような積分回路の入力側に増
幅回路を接続された積分器のオフセットを考察する。ト
ランジスタQ2のエミッタ電流およびベース電流を夫々
2 、IB2とすると、コレクタ電流IC2は(12)式で
表される。 IC2=I2 −IB2 (12) トランジスタQ6およびトランジスタQ7のベース電流
を夫々IB6、IB7、コレクタ電流を夫々IC6、IC7とす
ると、(13)式が成立する。 IC6=IC7=IC2−(IB6+IB7)=I2 −IB2−IB6−IB7 (13) トランジスタQ1のエミッタ電流をI1 、トランジスタ
Q3のベース電流をIB3とすると、オフセットを生じさ
せる電流IOST は抵抗R1を入力電流iR とは逆方向に
流れ、(14)式で表される。 IOST =I1 −IC6+IB3=I1 −I2 +IB2+IB6+IB7+IB3 (14)
【0014】次にこのようなオフセットを生じさせる電
流IOST を除去する図2のオフセット除去回路について
説明する。第1のカレントミラー回路B1のトランジス
タQ11のエミッタ電流とベース電流を夫々I11、I
B11 とすると、コレクタ電流IC11 は(15)式で表さ
れる。 IC11 =I11−IB11 (15) 第2のカレントミラー回路B2のトランジスタQ18お
よびトランジスタQ17のベース電流をIB18 、IB17
とすると、トランジスタQ18およびトランジスタQ1
7のコレクタ電流IC18 、IC17 は(16)式で表され
る。 IC18 =IC17 =IC11 −(IB18 +IB17 )=I11−IB11 −IB18 −IB17 (16) 第1のカレントミラー回路B1のトランジスタQ10の
エミッタ電流をI10とすると、第3のカレントミラー回
路B3のダイオード接続されたトランジスタQ12に流
れ込む電流I12は(17)式で表される。 I12=I10−IC17 +IB11 =I10−I11+IB11 +IB17 +IB18 +IB11 (17)
【0015】ここで、可変電流源S1の電流ICT1 と可
変電流源S2の電流ICT2 が等しいとして、(17)式
と(14)式を比較する。定電流源S4の電流ICT4
電流ICT1 、電流ICT2 の関係が(18)式であるとす
ると、(19)式と(20)式が成立する。 ICT4 =(ICT1 +ICT2 )/2 (18) I1 =I10 (19) I2 =I3 =I11 (20) 故に、(21)式から(23)式までが成立する。 IB2=IB3=IB11 (21) IB6=IB17 (22) IB7=IB18 (23) 従って、(17)式と(14)式が等しいことがわか
る。
【0016】トランジスタQ12に流れる電流はトラン
ジスタQ13にミラー電流として流れるから、トランジ
スタQ13のコレクタを端子4を経てトランジスタQ1
のベースに接続することによりオフセットを発生する電
流IOST が除去されることは明らかである。また、この
オフセット除去回路は電源電圧VCCが変動しても、トラ
ンジスタQ1、Q4、Q10のコレクタエミッタ間電圧
CE、トランジスタQ2、Q3、Q11のコレクタエミ
ッタ間電圧VCE、トランジスタQ6、Q9、Q17のコ
レクタエミッタ間電圧VCE、トランジスタQ7、Q8、
Q18のコレクタエミッタ間電圧VCEは夫々常に等し
く、アーリー効果の影響も生じない。なお、オフセット
除去回路は一つの積分器に1つを用意する必要はなく、
第3のカレントミラー回路の負荷側のトランジスタの数
を図2に示すように複数にし、例えばトランジスタQ1
4、トランジスタQ15のコレクタを別の積分器に接続
することにより複数の積分器に一つのオフセット除去回
路を共通に用いることができる。このことは、複数の積
分器を用いて能動フィルタ等を構成する場合には都合が
よい。
【0017】本発明の積分器は、このように積分回路の
入力側に2つの差動増幅回路を組み合わせた増幅回路と
オフセットを除去するオフセット除去回路を接続してあ
り、該増幅回路のバイアス電流によって時定数を等価的
に変えることができるし、増幅回路に発生するオフセッ
トを除去することもできる。また、入力ダイナミックレ
ンジは、バイアス電圧VBAと電源電圧VCCの関係がVBA
=VCC/2の時、(24)式で表される。 (vIN/R1)<ICT1 (24) これは、(24)式を満たすことにより入力電流iR
バイアス電流である電流ICT1 よりも小さく、トランジ
スタQ1、Q2、Q6、Q7が飽和しないことによる。
入力電圧vINの大小にかかわらず、抵抗R1と電流I
CT1 によって入力ダイナミックレンジを決定できる利点
がある。従って、入力電圧vINが大きい場合でも、バイ
アス電圧VBAを従来のように大きくする必要はない。
【0018】出力ダイナミックレンジは、可変電流源S
3を形成するカレントミラー回路の負荷側のトランジス
タとトランジスタQ5のコレクタエミッタ間飽和電圧を
夫々VCES とすると、VBA=VCC/2の時に(25)式
で表される。 VCC−2VCES (25) これは、積分器の出力側にある積分回路がエミッタ接地
形であり、コレクタに出力が得られる構成であることに
よる。さらに、電源電圧VCCは(26)式を満たすよう
にすればよい。 VCC>VBE+2VCES (26) 電源電圧VCCは第1と第2の差動増幅回路のトランジス
タをオン状態にするために必要な電源電圧VCCである
が、その時の電源端子1からアース端子3への電流路に
おける電圧降下、例えばトランジスタQ1のベースエミ
ッタ間電圧VBE、トランジスタQ6のベースエミッタ間
電圧VBE、可変電流源S1を形成する負荷側のトランジ
スタのコレクタエミッタ間飽和電圧VCES を考慮するこ
とにより(26)式の成立することは明らかである。ち
なみに、ベースエミッタ間電圧VBEが0.7V、コレク
タエミッタ間飽和電圧VCES が0.1Vとすると電源電
圧VCCは最低0.9V程度あればよい。
【0019】図3は本発明の積分器の他の実施例を示す
回路図であり、図1と同一部分は同じ符号を付与してあ
る。図3では、第2の差動増幅回路A2における入力信
号9の入力端子が非反転入力端子であるトランジスタQ
4のベースであることが図1の場合と異なるが、全体の
動作は図1の場合と同じである。(11)式の伝達関数
のマイナス符号はなくなる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明の積分器は、エ
ミッタ接地形の積分回路の入力側に二つの差動増幅回路
を組み合わせた増幅回路と、その増幅回路のオフセット
を除去するオフセット除去回路を接続してある。そし
て、増幅回路はトランスコンダクタンス増幅器であり、
そのバイアス電流を変化させることにより積分器の時定
数を等価的に制御できるようにしてある。入力信号は抵
抗を経て増幅回路に加えられるので、その入力ダイナミ
ックレンジはその抵抗と増幅回路のバイアス電流によっ
て決定でき、入力信号の電圧に関係なく広く設定でき
る。また、積分器の出力側にある積分回路がエミッタ接
地形であるので出力ダイナミックレンジを広くできる。
さらに、電源電圧を低くできるので、低電圧で動作する
積分器を提供することができる。無論、従来の積分器の
ようにオフセットは生じないから積分器の出力を常に正
確に維持できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積分器の実施例を示す回路図である。
【図2】図1に接続されるオフセット除去回路の回路図
である。
【図3】本発明の積分器の他の実施例を示す回路図であ
る。
【図4】従来の積分器の回路図である。
【符号の説明】
R1 抵抗 vIN 入力電圧 vOUT 出力電圧

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタ接地形の積分回路と、その入力
    側に接続された増幅回路と、増幅回路に接続するオフセ
    ット除去回路からなる積分器であり、該増幅回路は夫々
    カレントミラー回路を負荷とする第1と第2の差動増幅
    回路を組み合わせて形成すると共にバイアス電流を変化
    可能にしてあり、第1の差動増幅回路のトランジスタ差
    動対を形成する片側のトランジスタはダイオード接続さ
    れ、入力信号は抵抗を経て該ダイオード接続されたトラ
    ンジスタのベースと第2の差動増幅回路のトランジスタ
    差動対を形成する片側のトランジスタのベースに加えら
    れ、第1と第2の差動増幅回路の該差動対を形成する残
    りのトランジスタのベースにはバイアス電圧が加えら
    れ、第2の差動増幅回路の出力端が積分回路に接続され
    ており、オフセット除去回路は相互に負荷として縦続接
    続された第1と第2のカレントミラー回路、第1のカレ
    ントミラー回路のトランジスタとベースを共通接続さ
    れ、エミッタを定電流源と前記バイアス電圧をベースに
    加えられるトランジスタとの接続点に接続された複数の
    トランジスタからなる第3のカレントミラー回路からな
    り、第3のカレントミラー回路の負荷側のトランジスタ
    の一つが第1の差動増幅回路の前記ダイオード接続され
    たトランジスタのベースに接続されていることを特徴と
    する積分器。
JP5294185A 1993-10-29 1993-10-29 積分器 Expired - Lifetime JP2694767B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5294185A JP2694767B2 (ja) 1993-10-29 1993-10-29 積分器
US08/329,204 US5467045A (en) 1993-10-29 1994-10-26 Integrator including an offset eliminating circuit and capable of operating with low voltage

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5294185A JP2694767B2 (ja) 1993-10-29 1993-10-29 積分器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07129699A JPH07129699A (ja) 1995-05-19
JP2694767B2 true JP2694767B2 (ja) 1997-12-24

Family

ID=17804419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5294185A Expired - Lifetime JP2694767B2 (ja) 1993-10-29 1993-10-29 積分器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5467045A (ja)
JP (1) JP2694767B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11272786A (ja) * 1998-03-25 1999-10-08 Seiko Instruments Inc 差動増幅回路
US6816003B2 (en) 2000-02-04 2004-11-09 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Circuits with dynamic biasing
WO2002063768A1 (en) * 2001-02-05 2002-08-15 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Circuits with dynamic biasing
US7321259B1 (en) * 2005-10-06 2008-01-22 Altera Corporation Programmable logic enabled dynamic offset cancellation

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2737432C3 (de) * 1977-08-19 1980-03-06 Hewlett-Packard Gmbh, 7030 Boeblingen Integratorschaltung mit Begrenzung
JPS54147761A (en) * 1978-05-12 1979-11-19 Hitachi Ltd Gain control unit
US4223275A (en) * 1978-10-06 1980-09-16 Texas Instruments Incorporated Linear amplifiers
JPS60235515A (ja) * 1984-05-08 1985-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd オペアンプ
US4902984A (en) * 1988-12-23 1990-02-20 Raytheon Company Differential amplifier
US4965529A (en) * 1989-09-21 1990-10-23 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Commerce High current, very wide band transconductance amplifier
JP2615269B2 (ja) * 1991-02-27 1997-05-28 ローム 株式会社 差動増幅器のオフセット低減回路
US5200655A (en) * 1991-06-03 1993-04-06 Motorola, Inc. Temperature-independent exponential converter
JP3159331B2 (ja) * 1992-03-31 2001-04-23 ソニー株式会社 信号入力判定装置及び比較回路
US5184088A (en) * 1992-06-10 1993-02-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Controlled-gain transistor amplifier without D-C shift or signal phase reversal in load current

Also Published As

Publication number Publication date
US5467045A (en) 1995-11-14
JPH07129699A (ja) 1995-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4769619A (en) Compensated current mirror
JPS6142965B2 (ja)
JP2795753B2 (ja) 集積回路用フィルタ回路
JPH0121642B2 (ja)
KR940007974B1 (ko) 전자회로
US4516081A (en) Voltage controlled variable gain circuit
US4558287A (en) Signal processing circuit
JP3118393B2 (ja) 差動増幅回路
US4935703A (en) Low bias, high slew rate operational amplifier
JP2869664B2 (ja) 電流増幅器
US5258658A (en) Gamma correction circuit
JP2694767B2 (ja) 積分器
US5134318A (en) Adjustable analog filter circuit with temperature compensation
US4698599A (en) Differential summing amplifier for inputs having large common mode signals
JP3016317B2 (ja) 可変利得増幅器
US5014019A (en) Amplifier circuit operable at low power source voltage
JP3107590B2 (ja) 電流極性変換回路
JPS646583Y2 (ja)
JP3406468B2 (ja) 定電圧発生回路
JP2623954B2 (ja) 利得可変増幅器
JP2557398B2 (ja) 増幅回路
JP2532900Y2 (ja) リミッタ回路
JP3082247B2 (ja) 定電圧回路
JPH07101825B2 (ja) 利得安定化差動増幅器
JP2001195141A (ja) バンドギャップリファレンス回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070912

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 12

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 14

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term