JP2795753B2 - 集積回路用フィルタ回路 - Google Patents

集積回路用フィルタ回路

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JP2795753B2
JP2795753B2 JP3034504A JP3450491A JP2795753B2 JP 2795753 B2 JP2795753 B2 JP 2795753B2 JP 3034504 A JP3034504 A JP 3034504A JP 3450491 A JP3450491 A JP 3450491A JP 2795753 B2 JP2795753 B2 JP 2795753B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/12Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback
    • H03H11/1213Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback using transistor amplifiers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路用フィルタ回路
に関し、特に低い電源電圧で動作するアクティブ・フィ
ルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルタ回路は信号のさまざまな周波数
成分の内、不要な成分は除去し、必要な成分だけを取り
出すためのものである。フィルタ回路の種類はきわめて
多いが、大きく分けるとパッシブ・フィルタ、アクティ
ブ・フィルタ、及びディジタル・フィルタに分類され
る。
【0003】このうちアクティブ・フィルタは、キャパ
シタ(C)、抵抗(R)等による受動素子とトランジス
タ、演算増幅器等による能動素子とから構成されてお
り、特に音声周波数帯域ではCR素子と能動素子とを用
いたCR帰還型フィルタが多用されている。ところで、
この帯域ではCR素子の時定数が大きくなり、容量の大
きいキャパシタを必要とするうえ、抵抗には高精度が要
求される。従って、フィルタ回路を半導体集積回路とす
る場合、CR素子も単一の半導体基板に集積化すること
は困難である。
【0004】この問題を解決するため、電圧入力電流出
力型アンプ、即ちトランスコンアクタンス・アンプを用
いてアクティブ・フィルタを集積化し、部品点数の削減
を図った回路が知られている。
【0005】その一例として、図4に1次のローパスフ
ィルタを示す。図中、トランジスタQ41〜Q49 、抵抗R
E、及び定電流回路CS41〜CS43によってトランスコンダ
クタンス・アンプ40が構成されている。41、43はこのロ
ーパスフィルタの入力端子、出力端子をそれぞれ示して
いる。トランスコンダクタンス・アンプ40の出力線45と
グランド(GND)ライン46との間にキャパシタ42が接
続され、また出力線45は増幅率が1.0のバッファ回路
44の入力端子に接続されている。バッファ回路44の出力
は出力端子43とトランスコンダクタンス・アンプ40を構
成するトランジスタQ42 のベースとに接続されている。
なお、トランスコンダクタンス・アンプ40のトランジス
タ Q47〜Q49 はウィルソン(Wilson)のカレント
ミラー回路を構成しており、そのミラー係数は1に近い
値となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種のアクティブ・
フィルタの最低動作電圧VCCMIN は、定電流源CS42の
両端の電圧、トランジスタQ46 のコレクタ・エミッタ間
電圧、トランジスタQ49のベース・エミッタ間電圧、
及びトランジスタQ48 のベース・エミッタ間電圧に
よって決まる。従って、定電流源CS42を1つのトランジ
スタで構成し、トランジスタのコレクタ・エミッタ間電
圧VCEを0.4V、ベース・エミッタ間電圧VBEを0.
6Vとすると、最低動作電圧VCCMIN は、 VCCMIN =VCE (CS42) +VCE (Q46)+VBE (Q49)+VBE (Q48) =0.4+0.4+0.6+0.6=2.0V となる。
【0007】ところでこのようなフィルタ回路を電池駆
動の集積回路装置に組み込む場合には、1.8V程度の
電源電圧でも動作するように構成することが望ましく、
従って図4に示した従来のフィルタ回路はそのような用
途には適していない。
【0008】また、トランジスタQ41 及びQ42 で構成さ
れる差動増幅器では、エミッタに接続された抵抗REで電
圧降下が生じるので、その分だけ最低動作電圧は低下す
ることになる。この点でも図4のフィルタ回路は低い電
源電圧で動作させるのには適さない。
【0009】従って本発明は、電源電圧が1.8Vでも
動作可能で、かつ回路構成が簡素なトランスコンダクタ
ンス・アンプを用いた集積回路用フィルタ回路を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エミッ
タが第1及び第2の定電流源にそれぞれ接続されると共
に互いに抵抗で接続されておりコレクタがダイオード接
続されたトランジスタをそれぞれ介して電源ラインに接
続された第1及び第2のトランジスタを有する第1の差
動増幅器と、エミッタが第3の定電流源に接続されてお
りコレクタがダイオード接続されたトランジスタ及び抵
抗を介して電源ラインに接続されておりベースが第1の
トランジスタのコレクタに接続された第3のトランジス
タ、及びエミッタが第3の定電流源に接続されておりベ
ースが第2のトランジスタのコレクタに接続された第4
のトランジスタを有する第2の差動増幅器と、コレクタ
とベースとが第4のトランジスタのコレクタに接続さ
れ、エミッタが抵抗を介して電源ラインに接続された第
5のトランジスタ、及びコレクタが第4の定電流源に接
続されておりベースが第5のトランジスタのベースに接
続されておりエミッタが抵抗を介して電源ラインに接続
された第6のトランジスタを有するカレントミラー回路
とを含んでおり、第1のトランジスタのベースを入力端
子、第2のトランジスタのベースを帰還入力端子、第6
のトランジスタのコレクタを出力端子とする電圧入力電
流出力型アンプと、入力端子が出力端子に接続されてお
り、出力端子が帰還入力端子に接続されたバッファ回路
とを備えており、第3の定電流源が、コレクタが共に第
3及び第4のトランジスタのエミッタに接続されており
エミッタがそれぞれ抵抗を介して接地されている第7及
び第8のトランジスタ、及びベースとコレクタとが第7
及び第8のトランジスタのベースに接続されると共に一
端が電源ラインに接続された定電流源の他端に接続され
エミッタが抵抗を介して接地されている第9のトランジ
スタを含んでおり、第4の定電流源が、コレクタが第6
のトランジスタのコレクタに接続されておりエミッタが
抵抗を介して接地されている第10のトランジスタ、ベ
ースが共に第10のトランジスタのベースに接続されコ
レクタが共に電源ラインに接続されておりエミッタがそ
れぞれ抵抗を介して接地されている第11及び第12の
トランジスタ、ベースが第9のトランジスタのコレクタ
に接続されエミッタが一端が電源ラインに接続された定
電流源の他端に接続された第13のトランジスタ、及び
ベースとコレクタとが第 10のトランジスタのベースに
接続されると共に第13のトランジスタのコレクタに接
続されておりエミッタが抵抗を介して接地されている第
14のトランジスタを含む集積回路用フィルタ回路が提
供される。
【0011】
【作用】電圧入力電流出力型アンプのコンダクタンスg
mは、入力端子に供給される信号の振幅をVOP、出力電
流の振幅をio とすると、gm=VOP/io となり、第
1と第2の定電流源の電流値をI1 、第3の定電流源の
電流値を2I2 、第4の定電流源の電流値をI2 、第1
の抵抗の値をR1 とすると、コンダクタンスgmは次式
によって表される。
【0012】gm=(1/R1 )・(I2 /I1 ) そしてキャパシタの値をCとし、コンダクタンスgmを
用いて本発明のフィルタ回路の伝達関数T1 (s)を表
すと、 T1 (s)=(gm/C)/{s+(gm/C)} となる。この式より本発明のフィルタ回路は、遮断周波
数がgm/2πCである1次のローパスフィルタの周波
数特性を持つことが分かる。
【0013】第3の定電流源を1つのトランジスタを用
いて構成する場合、本発明のフィルタ回路の最低動作電
圧は、第3の定電流源のトランジスタのコレクタ・エミ
ッタ間電圧、第4のトランジスタのコレクタ・エミッタ
間電圧、第6のトランジスタのベース・エミッタ間電
圧、及び第2の抵抗における電圧降下を加えたものとな
る。従って、トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧
を0.4V、ベース・エミッタ間電圧を0.6V、第2
の抵抗における電圧降下をVRとすると、最低動作電圧
は、0.4V+0.4V+0.6V+VR=1.4V+
Rとなる。即ち、本発明のフィルタ回路は1.8Vの
電源電圧で十分に動作し、バッテリ駆動の電子機器に特
に適している。また、第1の差動増幅器は、それを構成
する第1及び第2のトランジスタのエミッタが第1の抵
抗で接続された構成となっているので、従来のようなエ
ミッタ抵抗における電圧降下の問題は生じず、この点で
も低電圧動作に有利である。しかも回路構成が簡単であ
る。加えて、第3及び第4の定電流源を、第6のトラン
ジスタのコレクタ電流と第4の定電流源の電流、即ち第
10トランジスタのコレクタ電流とが等しくなるように
構成したので、フィルタ回路の直流オフセットによるダ
イナミックレンジの低下が発生しない。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
に本発明の一実施例の集積回路用フィルタ回路を示す。
このフィルタ回路はトランスコンダクタンス・アンプ10
と増幅率が1倍のバッファ回路14とから主として構成さ
れている。
【0015】トランスコンダクタンス・アンプ10は第1
の差動増幅器と、第2の差動増幅器と、カレントミラー
回路17とにより構成されている。
【0016】第1の差動増幅器は、一端がグランド(G
ND)ライン16に接続された定電流源CS11及びCS12の他
端にエミッタがそれぞれ接続されており、ダイオード接
続されたトランジスタQ13 及びQ14を介して電源ライン1
9にコレクタがそれぞれ接続されたトランジスタQ11 及
びQ12 を有している。トランジスタQ11 及びQ12 のエミ
ッタは、抵抗R1を介して互いに接続されている。
【0017】第2の差動増幅器は、一端がグランドライ
ン16に接続された定電流源CS13の他端にエミッタが接続
されており、ダイオード接続されたトランジスタQ17 及
び抵抗R2を介して電源ライン19にコレクタが接続されて
おり、トランジスタQ11 のコレクタにベースが接続され
たトランジスタQ15 と、トランジスタQ15 のエミッタに
エミッタが接続されており、トランジスタQ12 のコレク
タにベースが接続されたトランジスタQ16 とを有してい
る。
【0018】ミラー回路17は、トランジスタQ16 のコレ
クタにコレクタが接続されており、抵抗R3を介して電源
ライン19にエミッタが接続されており、ダイオード接続
されたトランジスタQ18 と、一端がグランドライン16に
接続された定電流源CS14の他端にコレクタが接続されて
おり、トランジスタQ18 のベースにベースが接続されて
おり、抵抗R4を介して電源ラインにエミッタが接続され
たトランジスタQ19 とから構成されている。
【0019】トランスコンダクタンス・アンプ10は、ト
ランジスタQ11 のベースに接続された入力端子11と、ト
ランジスタQ19 のコレクタに接続された出力端子15と、
トランジスタQ12 のベースに接続された帰還入力線18と
を備えている。
【0020】バッファ回路14は、その入力端子がアンプ
10の出力端子15に接続され、出力端子はフィルタ回路の
出力端子13とアンプ10の帰還入力線18とに接続されてい
る。
【0021】図2は図1の実施例をより具体化した回路
構成を示している。この図2の回路においては、トラン
スコンダクタンス・アンプ10の出力端子とグランドライ
ン16との間に半導体基板内の酸化膜容量からなるキャパ
シタ22が接続されている。その他の構成は図1の構成と
全く同じである。
【0022】以下このように構成された1次ロ−パスフ
ィルタ回路の伝達関数を導出する。定電流源CS11、CS12
の電流値をI1 、電流源CS13の電流値を2I2 、電流源
CS14の電流値をI2 、キャパシタ22の容量をCとし、各
トランジスタの電流増幅率は無限大であるとする。そし
て、入力端子11に振幅がVOPの信号が入力され、そのと
きの出力電流の振幅をio とすると、 VBE11−VBE12=(kT/q)ln{(I1 +i)/(I1 −i)} =ΔVA BE16−VBE15=(kT/q)ln{(I2 +io )/(I2 −io )} =ΔV ここで、VBE11、VBE12、VBE16、VBE15は、それ
ぞれトランジスタQ11 、Q12、Q16 、Q15 のベース・エ
ミッタ間の電圧、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、
qは電子の電荷、iはトランジスタQ11 及びQ12 を有す
る差動増幅器の入力信号によるコレクタ電流の変化分、
o はトランスコンダクタンス・アンプ10の出力電流で
ある。
【0023】ΔVA =ΔVB であるから、 (I1 +i)/(I1 −i)=(I2 +io )/(I2 −io ) io =(I2 /I1 )・i=(I2 /I1 )・(VOP/R1 ) よってトランスコンダクタンス・アンプ10のコンダクタ
ンスgmは、 gm=io /VOP=(1/R1 )・(I2 /I1 ) (1) となる。なお、R1 は抵抗R1の抵抗値を表す。フィルタ
回路の伝達関数T1 (s)を求めるため、入力信号をV
IN、出力信号をVOUT とすると、 VOUT =io /sC io =gm・(VIN−VOUT ) VOUT =[(gm/C)/{s+(gm/C)}]・VIN 1 (s)=(gm/C)/{s+(gm/C)} (2) となる。(2) 式より、本実施例のフィルタ回路は1次の
ローパスフィルタの周波数特性を有することが分かる。
その遮断周波数fcは、(1) 式及び(2) 式より次のよう
になる。
【0024】 fc=gm/2πC=(1/2πCR1 )・(I2 /I1 ) このフィルタ回路の最低動作電圧VCCMIN は、定電流
源CS13に必要な電圧とトランジスタQ16 のコレクタ・エ
ミッタ間電圧とトランジスタQ19 のベース・エミッタ間
電圧と抵抗R3の両端の電圧VR とにより決る。従って、
定電流源CS13を1つのトランジスタで構成し、トランジ
スタのコレクタ・エミッタ間電圧を0.4V、ベース・
エミッタ間電圧を0.6Vとすると、最低動作電圧VC
MIN は1.4V+VR となる。即ち、このフィルタ回
路は抵抗R3における電圧降下を考慮して1.8Vの電源
電圧で十分に動作することになる。また、トランジスタ
Q11 及びQ12 を有する第1の差動増幅器では、従来のよ
うにエミッタ抵抗による電圧降下の問題は生じないの
で、この点でも低電圧動作に有利になっている。
【0025】ところで、上述の伝達関数の導出では各ト
ランジスタの電流増幅率を無限大と仮定したが、実際に
はラテラルPNPトランジスタの場合で電流増幅率は4
0程度である。そのため、トランジスタQ18 及びQ19 を
含むミラー回路17のミラー係数は、トランジスタの電流
増幅率が40の場合1.0ではなく、0.95となる。
この影響はフィルタ回路の直流的なオフセットとして現
れ、出力ダイナミックレンジを狭める結果となる。そし
てできるだけ低い電源電圧で回路を動作させようとする
場合には、このような現象は生じないようにすることが
望ましい。
【0026】この問題の原因は、トランジスタQ19 にお
いて、コレクタ電流を流すために電流増幅率によって決
るベース電流が必要であり、その結果、トランジスタQ1
9 のコレクタ電流の値と定電流源CS14の電流値とが一致
しないという点にある。従って、これら2つの電流値が
一致するように補償を行うことによってこの問題を解決
することができる。図3に、そのようなベ−ス電流の補
償を行った定電流源CS13及びCS14の具体例を示す。
【0027】図3の回路において、30に示す回路部分が
図2の定電流源CS13及びCS14に相当する。より詳しく
は、トランジスタQ31〜Q33 及び抵抗Raが図2の定電流
源CS13に相当するカレントミラー回路であり、トランジ
スタQ34 〜Q38 及び抵抗Rbは定電流源CS14に相当するカ
レントミラー回路である。トランジスタQ35 、Q36 及び
Q38 はベース電流補償用の素子である。
【0028】トランジスタQ31 及びQ32 のコレクタは共
に上述の第2の差動増幅器を構成するトランジスタQ15
及びQ16 のエミッタに接続されており、エミッタはそれ
ぞれ抵抗Raを介してグランドライン16に接続されてい
る。また、ベースは共にトランジスタQ33 のベースに接
続されている。トランジスタQ33 はダイオード接続され
ており、互いに接続されたベースとコレクタは、一端が
電源ライン19に接続された定電流源CS15の他端に接続さ
れており、エミッタは抵抗Raを介してグランドライン16
に接続されている。
【0029】トランジスタQ34 のコレクタはミラー回路
17のトランジスタQ19 のコレクタに接続されており、エ
ミッタは抵抗Rbを介してグランドライン16に接続されて
おり、ベースはトランジスタQ35 、Q36 及びQ37 のベー
スにそれぞれ接続されている。
【0030】トランジスタQ35 及びQ36 のコレクタは共
に電源ライン19に接続されており、エミッタは抵抗Rbを
それぞれ介してグランドライン16に接続されている。ト
ランジスタQ37 はダイオード接続されており、そのベー
スとコレクタとは共にトランジスタQ38 のコレクタに接
続されており、エミッタは抵抗Rbを介してグランドライ
ン16に接続されている。トランジスタQ38 は、そのベー
スがトランジスタQ33のコレクタに接続されており、エ
ミッタは、一端が電源ライン19に接続された定電流源CS
16の他端に接続されている。
【0031】次に、このような回路によってトランジス
タQ19 のコレクタ電流IC19 と定電流源CS14の電流、即
ちトランジスタQ34 のコレクタ電流IC34 とが等しくな
ることを示す。定電流源CS15及びCS16の電流値をI、ト
ランジスタQ16 、Q32 のコレクタ電流をそれぞれ
C16 、IC32 とし、NPNトランジスタ及びPNPト
ランジスタの電流増幅率をそれぞれβN 、βP とする。
【0032】トランジスタQ34 〜Q38 のベース電流を考
慮した場合、トランジスタQ34 のコレクタ電流I
C34 は、定電流源CS16の電流IからトランジスタQ38 、
Q34 〜Q37のベース電流を引いたものとなるので、次の
ようになる。
【0033】 IC34 =I−I/βP −4I/βN (3) 同様にして、トランジスタQ32 のコレクタ電流IC32
は、定電流源CS15の電流IにトランジスタQ38 のベース
電流を加え、トランジスタQ31 〜Q33 のベース電流を引
いたものとなり、トランジスタQ16 のコレクタ電流I
C16 は、トランジスタQ32 のコレクタ電流からトランジ
スタQ16 のベース電流を引いたものとなる。トランジス
Q19 のコレクタ電流IC19 は、トランジスタQ16 のコレ
クタ電流からトランジスタQ18 及びQ19 のベース電流を
引いたものとなるので、それぞれ次のように表される。
【0034】 IC32 =I+I/βP −3I/βN C16 =IC32 −I/βN C19 =IC16 −2I/βP =I−I/βP −4I/βN (4) 即ち、(3) 式と(4) 式とを比較して分かるように、トラ
ンジスタQ19 のコレクタ電流IC19 とトランジスタQ34
のコレクタ電流IC34 とは互いに一致している。従っ
て、トランジスタの電流増幅率が有限であることに伴っ
て生じるコレクタ電流IC19 と定電流源CS14の電流I2
との不一致の問題は解決され、その結果、フィルタ回路
の直流オフセットによるダイナミックレンジの低下は発
生しない。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の集積
回路用フィルタ回路は、エミッタが第1及び第2の定電
流源にそれぞれ接続されると共に互いに抵抗で接続され
ておりコレクタがダイオード接続されたトランジスタを
それぞれ介して電源ラインに接続された第1及び第2の
トランジスタを有する第1の差動増幅器と、エミッタが
第3の定電流源に接続されておりコレクタがダイオード
接続されたトランジスタ及び抵抗を介して電源ラインに
接続されておりベースが第1のトランジスタのコレクタ
に接続された第3のトランジスタ、及びエミッタが第3
の定電流源に接続されておりベースが第2のトランジス
タのコレクタに接続された第4のトランジスタを有する
第2の差動増幅器と、コレクタとベースとが第4のトラ
ンジスタのコレクタに接続され、エミッタが抵抗を介し
て電源ラインに接続された第5のトランジスタ、及びコ
レクタが第4の定電流源に接続されておりベースが第5
のトランジスタのベースに接続されておりエミッタが抵
抗を介して電源ラインに接続された第6のトランジスタ
を有するカレントミラー回路とを含んでおり、第1のト
ランジスタのベースを入力端子、第2のトランジスタの
ベースを帰還入力端子、第6のトランジスタのコレクタ
を出力端子とする電圧入力電流出力型アンプと、入力端
子が出力端子に接続されており、出力端子が帰還入力端
子に接続されたバッファ回路とを備えており、第3の定
電流源が、コレクタが共に第3及び第4のトランジスタ
のエミッタに接続されておりエミッタがそれぞれ抵抗を
介して接地されている第7及び第8のトランジスタ、及
びベースとコレクタとが第7及び第8のトランジスタの
ベースに接続されると共に一端が電源ラインに接続され
た定電流源の他端に接続されエミッタが抵抗を介して接
地されている第9のトランジスタを含んでおり、第4の
定電流源が、コレクタが第6のトランジスタのコレクタ
に接続されておりエミッタが抵抗を介して接地されてい
る第10のトランジスタ、ベースが共に第10のトラン
ジスタのベースに接続されコレクタが共に電源ラインに
接続されておりエミッタがそれぞれ抵抗を介して接地さ
れている第11及び第12のトランジスタ、ベースが第
9のトランジスタのコレクタに接続されエミッタが一端
が電源ラインに接続された定電流源の他端に接続された
第13 のトランジスタ、及びベースとコレクタとが第1
0のトランジスタのベースに接続されると共に第13の
トランジスタのコレクタに接続されておりエミッタが抵
抗を介して接地されている第14のトランジスタを含ん
いる。
【0036】即ち、トランスコンダクタンス・アンプ出
力部のカレントミラー回路を、ウィルソンのカレントミ
ラー回路からトランジスタ2個のカレントミラー回路に
変えたので、フィルタ回路の最低動作電圧が低下し、電
源電圧が1.8Vでも十分に動作可能である。また、入
力部の差動増幅器の構成を変え、従来のエミッタ抵抗に
よる電圧降下の問題が生じないようにしたので、この点
でも低電圧動作に融資になっている。しかも回路構成が
簡単である。加えて、第3及び第4の定電流源を、第6
のトランジスタのコレクタ電流と第4の定電流源の電
流、即ち第10トランジスタのコレクタ電流とが等しく
なるように構成したので、フィルタ回路の直流オフセッ
トによるダイナミックレンジの低下が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集積回路用フィルタ回路の一実施
例を示す回路図である。
【図2】図1に示した集積回路用フィルタ回路のより具
体的な例を示す回路図である。
【図3】図1に示した集積回路用フィルタ回路の定電流
源の他の構成例を示す部分回路図である。
【図4】従来の集積回路用フィルタ回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10 トランスコンダクタンス・アンプ 11 入力端子 13、15 出力端子 14 バッファ回路 17 カレントミラー回路 18 帰還入力線 22 キャパシタ CS11〜CS16 定電流源 Q11 〜Q19 、Q31 〜Q38 トランジスタ R1〜R4、Ra、Rb 抵抗
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03H 11/04 - 11/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタが第1及び第2の定電流源にそ
    れぞれ接続されると共に互いに抵抗で接続されておりコ
    レクタがダイオード接続されたトランジスタをそれぞれ
    介して電源ラインに接続された第1及び第2のトランジ
    スタを有する第1の差動増幅器と、エミッタが第3の定
    電流源に接続されておりコレクタがダイオード接続され
    たトランジスタ及び抵抗を介して電源ラインに接続され
    ておりベースが前記第1のトランジスタのコレクタに接
    続された第3のトランジスタ、及びエミッタが前記第3
    の定電流源に接続されておりベースが前記第2のトラン
    ジスタのコレクタに接続された第4のトランジスタを有
    する第2の差動増幅器と、コレクタとベースとが前記第
    4のトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが抵
    抗を介して電源ラインに接続された第5のトランジス
    タ、及びコレクタが第4の定電流源に接続されておりベ
    ースが前記第5のトランジスタのベースに接続されてお
    りエミッタが抵抗を介して電源ラインに接続された第6
    のトランジスタを有するカレントミラー回路とを含んで
    おり、前記第1のトランジスタのベースを入力端子、前
    記第2のトランジスタのベースを帰還入力端子、前記第
    6のトランジスタのコレクタを出力端子とする電圧入力
    電流出力型アンプと、入力端子が前記出力端子に接続さ
    れており、出力端子が前記帰還入力端子に接続されたバ
    ッファ回路とを備えており、前記第3の定電流源が、コ
    レクタが共に前記第3及び第4のトランジスタのエミッ
    タに接続されておりエミッタがそれぞれ抵抗を介して接
    地されている第7及び第8のトランジスタ、及びベース
    とコレクタとが前記第7及び第8のトランジスタのベー
    スに接続されると共に一端が電源ラインに接続された定
    電流源の他端に接続されエミッタが抵抗を介して接地さ
    れている第9のトランジスタを含んでおり、前記第4の
    定電流源が、コレクタが前記第6のトランジスタのコレ
    クタに接続されておりエミッタが抵抗を介して接地され
    ている第10のトランジスタ、ベースが共に前記第10
    のトランジスタのベースに接続されコレクタが共に電源
    ラインに接続されておりエミッタがそれぞれ抵抗を介し
    て接地されている第11及び第12のトランジスタ、ベ
    ースが第9のトランジスタのコレクタに接続されエミッ
    タが一端が電源ラインに接続された定電流源の他端に接
    続された第13のトランジスタ、及びベースとコレクタ
    とが前記第10 のトランジスタのベースに接続されると
    共に前記第13のトランジスタのコレクタに接続されて
    おりエミッタが抵抗を介して接地されている第14のト
    ランジスタを含むことを特徴とする集積回路用フィルタ
    回路。
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