JP2694730B2 - 画像ファイリングシステムの画像ファイル検索装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、オフィスコンピュータやパーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ、ワークステーション、DP
S（データ・プロセッシング・システム）等の各種画像
ファイリングシステムで使用するのに好適な画像ファイ
ル検索装置に係り、特に、ファイルの検索に際して、で
きるだけ迅速に所望ページが検索できるように、ファイ
ルの検索画面を表示することにより、検査時間の短縮化
を可能にして、操作能率を向上させた画像ファイル検索
装置に関する。 〔従来の技術〕 一般に、画像ファイリングシステムでは、光ディスク
やハードディスク等の大容量の記憶装置を使用し、各画
像ファイルを格納している。 このような画像ファイリングシステムにおいて、特定
の画像ファイルを検索する場合には、画面上に検索画面
メニューを表示し、所望の画像ファイルを探し出す。 第４図は、画像ファイリングシステムにおける検索画
面メニューの一例を示す図である。 オペレータ、すなわち検索者は、この第４図のような
検索画面メニューにより、自分が必要とする画像ファイ
ルを検索する。 今、検索者は、第４図の検索画面メニューで、○○年
○○月○○日発行の○○社向見積書の画像ファイルを検
索・表示したいとする。 ところが、一般に、検査画面メニュー上では、会社名
は絞れても、発行日まで区別することは不可能である。 このように、検索画面メニューだけでは、所望の画像
ファイルを特定することができない、というケースが、
実際上は頻繁に発生する。 そして、検査画面メニューだけでは所望の画像ファイ
ルを特定できないときは、検索者は、画面上に画像ファ
イルを連続的に表示し、表示された画像ファイルの内容
を見ながら、所望の画像ファイルを探し求めることにな
る。 第５図は、第４図の検索画面メニューに対応した各フ
ァイルの具体例を示す図である。 第６図は、従来の画像ファイル検索方式における処理
の流れを示すフローチャートである。図面において、＃
11〜＃14はステップを示す。 検索画面メニューだけでは所望の画像ファイルを探し
求めることが不能な場合、検索者は、第４図の検査画面
メニューを呼び出し、第１頁から順番に検索して行くこ
とになる。 従来の画像ファイル検索方式では、このような場合
に、光ディスク、ハードディスク等の記憶・保持装置か
ら、第１頁の画像データを読出して、圧縮データからビ
ットパターンの情報に変換し、CRT表示装置等の画面上
に、第１頁の全体を表示する。第６図のフローでは、ス
テップ＃11と＃12によって処理が行われる。 その後、第６図のフローでステップ＃13に示すよう
に、次頁指定キーがオンであれば、ステップ＃14へ進
み、次頁の画像データを記憶・保持装置より読出し、同
様の処理を行って次頁を表示する。 以下同様に、ステップ＃14からステップ＃12へ戻り、
目的の画像ファイルが格納されている頁まで繰返えす。 しかし、検索時に、検索者が実際に検索しているデー
タは、画像ファイルの頁全体ではなく、その内の一部、
例えば発行日等だけであるから、画像ファイルの検索中
には、全画像データは不必要であり、全頁を表示するこ
とは無駄である。 ところが、従来の画像ファイル検索方式では、現在、
画面上に表示されている頁表示が全部終了しないと、次
頁の表示を開始することができない。 そのため、検索者は、現在画面上に表示されている頁
の途中で、この頁は不必要であると判断している場合で
も、残りの頁の表示が引続き行われる。 したがって、検索者は、現在画面上に表示されている
頁全体の表示か完了するまで、次の頁表示を持たなけれ
ばならず、不要な時間を費すとともに、処理能率も低下
する、という不都合があった。 〔発明が解決しようとする課題〕 この発明では、従来の検索方式で生じるこのような不
都合、すなわち、現在画面上に表示されている頁全体の
表示が終了しないと、次頁の表示を開始することができ
ず、所望の画像ファイルを検査するまでに無駄な時間が
かかって処理能率が低下する、という不都合を解決し、
検索者が検索上で必要とする頁領域、例えば１頁分の画
像データの半分あるいは1/3のように、必要な画像領域
を表示するだけで、各頁の表示を終了することができる
ようにして、検索時間を短縮することにより、画像ファ
イルの効率的な検索を可能にすることを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 この発明では、画像データを画像ファイルとして記憶
する画像データ記憶装置と、画像データ等を画面上に表
示する表示装置と、キーボード等からなる入力装置と、
システム全体を制御する中央処理装置とを具備する従来
の画像ファイリングシステムにおいて、入力装置に付加
され検索指定・コマンド等の指示を行う検索指示入力手
段と、表示装置の画面上における画像ファイルの各頁の
表示領域を指定する表示領域指定手段とを設け、画像検
索時に、次頁指定キーが一定期間にわたってオンでなけ
れば、その頁の残りの部分を表示し、検索指示入力手段
から指示することによって、表示装置に画像の一部領域
の表示が終了した時点で次頁の表示のための処理を行う
ように制御している。 〔実 施 例〕 次に、この発明の画像ファイル検索装置について、図
面を参照しながら、その実施例を詳細に説明する。 第１図は、この発明のファイル検索装置について、そ
の要部構成の一実施例を示す機能ブロック図である。図
面において、１はキーボード等からなる入力装置、２は
光ディスク装置、３は光ディスク・コントローラ、４は
ハードディスク装置、５はハードディスク・コントロー
ラ、６はプログラム・コード情報用メインCPU、７は主
記憶装置、８はコード情報／イメージ情報変換用圧縮・
伸長コントローラ、９はイメージ情報用サブCPU、10はC
RTコントローラ、11はCRT等からなる表示装置、12はプ
リンタ・コントローラ、13はプリンタ、14はプログラム
・コード情報用バス、15はイメージ情報用バスを示し、
また、破線は検索データの流れ、矢印はその方向を示
す。 この第１図のブロック図の構成は、基本的には、従来
の画像ファイリングシステムと同様であるが、検索指定
・コマンド等の指示を行う検索指示入力手段と、表示装
置11の画面上における画像ファイルの各頁の表示領域を
指定する表示領域指定手段とが、入力装置１に付加され
ている点で、相違している。 各部の機能は、概略次のとおりである。 入力装置１は、キーボード等からなる入力手段であ
り、この発明のファイル検索装置では、検索指定のコマ
ンド等を入力するための検索指示入力手段、および表示
装置11の画面上における画像ファイルの各頁の表示領域
を指定する表示領域指定手段が付加されている。 光ディスク装置２は、画像ファイルを格納する記憶装
置で、光ディスク・コントローラ３によって制御され
る。この光ディスク装置２の光ディスクには、画像デー
タが圧縮データとして記憶・保持されている。 ハードディスク装置４も、画像ファイルを格納する記
憶装置で、ハードディスク・コントローラ５によって制
御される。このハードディスク装置４のハードディスク
には、画像データが圧縮データとして記憶・保持されて
いる。 プログラム・コード情報用メインCPU6は、画像ファイ
リングシステムで使用するプログラムやコード情報に関
する制御を司るメイン制御部である。 主記憶装置７は、画像ファイリングシステムで使用す
る各種の情報を記憶する主メモリである。 コード情報／イメージ情報変換用圧縮・伸長コントロ
ーラ８は、光ディスク装置２やハードディスク装置４か
ら読出される圧縮データを、ビットパターンの情報に変
換し、表示装置11へ出力して画面上に表示したり、プリ
ンタ13へ出力してハードコピーを作成したりするための
制御を司る制御部である。 イメージ情報用サブCPU9は、画像ファイリングシステ
ムで使用するイメージ情報に関する制御を司る制御部で
ある。 表示装置11は、イメージデータを可視パターンで表示
する機能を備えたCRT等の表示手段で、CRTコントローラ
10によって制御され、光ディスク装置２やハードディス
ク装置４から読出されたイメージデータを表示する。 プリンタ13は、ドットプリンタ、インクジェットプリ
ンタ、その他文字や記号等をドットパターンで印字する
機能を備えた印刷手段で、プリンタ・コントローラ12に
よって制御され、同様に光ディスク装置２やハードディ
スク装置４から読出されたイメージデータによりハード
コピーを作成する。 この発明の画像ファイル検索装置では、画像ファイル
の検索に際して、第１図の入力装置１上で、検索指定キ
ーとして割当てられた機能キーを押下する。 第２図は、この発明の画像ファイル検索装置におい
て、その画像検索時の画像位置指定メニューの表示画面
の一実施例を示す図である。 このキーの押下によって、第２図に示すような画像位
置指定メニューが、第１図の表示装置11の画面上に表示
される。画像位置指定メニューの表示制御等は、従来の
装置と同様である。 オペレータは、この第２図に示す画像位置指定メニュ
ーを見て、所望の画像領域が表示される番号を選んで入
力する。 この画像位置指定メニューでは、番号「２」は、例え
ば先の第５図のように、１頁の画像の上半分が表示され
る。 また、番号「３」では、１頁の画像の下半分が表示さ
れる。 さらに、番号「４」では１頁の画像の上３分の１が表
示され、番号「５」では１頁の画像の中３分の１、番号
「６」では１頁の画像の下３分の１が表示される。 ここで、第２図の画像位置指定メニューの番号
「２」、すなわち画像の上（1/2）を表示するメニュー
を選択したとする。 この場合には、表示装置11の画面上に、第５図のよう
に、１頁の画像データの上半分が表示され、次頁指定キ
ーの入力毎に、次頁の画像データの上半分の表示に順次
切換えられるので、画像ファイルの検索操作の能率が著
しく向上される。 このように、１頁の画像の一部領域を表示することに
よって、所望の画像ファイルを迅速に探し出すことがで
きる。このような検索が容易であるように、画像データ
のフォーマットを予め工夫しておき、必要情報が同一場
所に入るように統一あるいは形式化すれば、検索速度が
一層向上される。 なお、以上の実施例では、１頁の上半分だけを指定し
た場合について説明したが、下半分を表示する場合で
も、同様に指定できることはいうまでもない。 すなわち、番号「３」を選択すれば、１頁の画像デー
タの下半分が表示され、次頁指定キーの入力毎に、次頁
の画像データの下半分の表示に順次切換えられる。 また、検索時間をさらに短縮し、検索速度を速くした
いときには、１頁の1/3,1/4等の指定も可能である。 これらの指定、すなわち番号「４」を選択すれば、１
頁の画像の上３分の１が順次表示され、番号「５」を選
択すれば、１頁の画像の中３分の１が、番号「６」を選
択すれば、１頁の画像の下３分の１が、順次表示される
ことになる。 次に、この発明の画像ファイル検索装置について、１
頁の画像データの上半分の表示を選択する場合の動作を
説明する。 第３図は、この発明の画像ファイル検索装置におい
て、１頁の画像データの上半分の表示を選択した場合の
主要な処理の流れの一実施例を示すフローチャートであ
る。図面において、＃１〜＃７はステップを示す。 ここで、先の第２図のように、画像位置指定メニュー
が表示され、番号「２」が指定されたとする。 このメニューの番号指定によって、第１図の光ディス
ク装置２の光ディスク、あるいはハードディスク装置４
のハードディスク、すなわち画像データ記憶・保持装置
から、画像ファイルにおける第１頁の画像データの上半
分が読出されて、圧縮データからビットパターンの情報
に変換され、CRT等からなる表示装置11の画面上に、先
の第５図に示したように、第１頁の上半分が表示され
る。第３図のフローでは、ステップ＃１と＃２の処理が
行われる。 すでに何回も説明したように、例えば発行日を検索し
たいとすれば、第５図のような画像領域を表示すれば充
分である。 もし、第１頁が所望の画像ファイルでなければ、次の
頁を指定するためのキー入力を行う。 第３図のフローでは、ステップ＃３によって、次頁指
定キーがオンか否か判断される。 もし、次頁指定キーがオンであれば、ステップ＃３か
らステップ＃７へ進み、画像データ記憶・保持装置か
ら、次頁の画像データの上半分を読出し、同様の処理を
行って次頁の上半分の表示を行う。 これに対して、ステップ＃３において、次頁指定キー
が所定時間にわたってオンでなければ、ステップ＃４と
＃５により、第１頁の下半分の表示を行う。 この第３図のフローのように、次頁指定キーの入力に
より、該当頁の下半分の表示を行えば、画像データのフ
ォーマットが不統一の場合でも、所望の画像ファイルを
容易かつ迅速に検索することが可能となる。 以上のように、この発明の画像ファイル検索装置で
は、検査者が所定の項目のみに注目することに着目し、
検索上、格別必要としない頁領域の表示を省略するよう
に制御している、 そのため、画像ファイルの表示時間は、画像ファイル
全頁の半分あるいは1/3,1/4等のデータしか取扱わなく
て済み、検索時間を半分以下に短縮することができる。 〔発明の効果〕 この発明の画像ファイル検索装置によれば、画像ファ
イルの表示領域として、検索者が注目したい所定項目の
みを指定することができ、表示処理の簡略化と検索時間
の短縮化とが可能となるので、所望の画像ファイルの検
索能率が著しく向上される、という優れた効果が奏せら
れる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、この発明のファイル検索装置について、その
要部構成の一実施例を示す機能ブロック図、 第２図は、この発明の画像ファイル検索装置において、
その画像検索時の画像位置指定メニューの表示画面の一
実施例を示す図、 第３図は、この発明の画像ファイル検索装置において、
１頁の画像データの上半分の表示を選択した場合の主要
な処理の流れの一実施例を示すフローチャート、 第４図は、画像ファイリングシステムにおける検索画面
メニューの一例を示す図、 第５図は、第４図の検索画面メニューに対応した各ファ
イルの具体例を示す図、 第６図は、従来の画像ファイル検索方式における処理の
流れを示すフローチャート。 図面において、１は入力端子、２は光ディスク装置、３
は光ディスク・コントローラ、４はハードディスク装
置、５はハードディスク・コントローラ、６はプログラ
ム・コード情報用メインCPU、７は主記憶装置、８はコ
ード情報／イメージ情報変換用圧縮・伸長コントロー
ラ、９はイメージ情報用サブCPU、10はCRTコントロー
ラ、11は表示装置、12はプリンタ・コントローラ、13は
プリンタ、14はプログラム・コード情報用バス、15はイ
メージ情報用バス。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．画像データを画像ファイルとして記憶する画像デー
   タ記憶装置と、画像データ等を画面上に表示する表示装
   置と、キーボード等からなる入力装置と、次頁の表示を
   指示する次頁指定キーと、システム全体を制御する中央
   処理装置とを具備する画像ファイリングシステムにおい
   て、 前記入力装置に付加され検索指定・コマンド等の指示を
   行う検索指示入力手段と、 前記表示装置の画面上における画像ファイルの各頁の表
   示領域を指定する表示領域指定手段とを備え、 画像検索時に、前記次頁指定キーが一定期間にわたって
   オンでなければ、その頁の残りの部分を表示し、前記検
   索指示入力手段から指示することによって、前記表示装
   置に画像の一部領域の表示が終了した時点で次頁の表示
   のための処理を行うように制御することを特徴とする画
   像ファイル検索装置。