JP2694321B2 - インターロイキン−1阻害剤 - Google Patents
インターロイキン−1阻害剤Info
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- JP2694321B2 JP2694321B2 JP6039422A JP3942294A JP2694321B2 JP 2694321 B2 JP2694321 B2 JP 2694321B2 JP 6039422 A JP6039422 A JP 6039422A JP 3942294 A JP3942294 A JP 3942294A JP 2694321 B2 JP2694321 B2 JP 2694321B2
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- Japan
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- disease
- compound
- active ingredient
- interleukin
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインターロイキン−1阻
害剤に関する。
害剤に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】第2回国際リンホカイン
ワークショップにおいて、かってリンパ球活性化因子
(Lymphocyte Activating Fa
ctor;LAF)、マイトジェニックプロテイン(M
itogenic Protein)、ヘルパーピーク
−1(Helper peak−1)、Tリンパ球代替
因子〔T−cell replacing facto
r III(TRF−III )、T−cellreplaci
ng factor macrophage(TRF
M)〕、Bセル アクチベーティング ファクター(B
−cell activatingfactor)、B
リンパ球分化因子(B−cell different
iation factor)等の色々な呼称で報告さ
れてきた生理活性物質は、いずれもインターロイキン1
(以下「IL−1」という)なる呼称に統一されること
が決定された〔Cellular Immunol.,
48,433−436(1979)〕。この決定は、上
記各生理活性物質は相互に別々の物質として区別でき
ず、それぞれの生理活性を異なる角度から把えて表現し
ているにすぎないとの理由に基づいている。
ワークショップにおいて、かってリンパ球活性化因子
(Lymphocyte Activating Fa
ctor;LAF)、マイトジェニックプロテイン(M
itogenic Protein)、ヘルパーピーク
−1(Helper peak−1)、Tリンパ球代替
因子〔T−cell replacing facto
r III(TRF−III )、T−cellreplaci
ng factor macrophage(TRF
M)〕、Bセル アクチベーティング ファクター(B
−cell activatingfactor)、B
リンパ球分化因子(B−cell different
iation factor)等の色々な呼称で報告さ
れてきた生理活性物質は、いずれもインターロイキン1
(以下「IL−1」という)なる呼称に統一されること
が決定された〔Cellular Immunol.,
48,433−436(1979)〕。この決定は、上
記各生理活性物質は相互に別々の物質として区別でき
ず、それぞれの生理活性を異なる角度から把えて表現し
ているにすぎないとの理由に基づいている。
【0003】上記IL−1は、例えば感染や炎症に対す
る全身的な生体反応を誘起、伝達する重要な生体物質と
して知られており、またそれ自体強い抗腫瘍活性を有す
るものである〔Hirai,Y.et al.:“Ga
nn Monographon Cancer Res
earch”, Japan Scientific
Societies Press,Tokyo(198
8)〕が、同時に発熱、白血球数の増加、リンパ球の活
性化、肝臓での急性期蛋白質の生合成誘導等、炎症時の
生体に見られる反応を誘起することが認められている
〔Dinarello,C.A:Interleuki
n−1;Rev.Infect.Des.,6.,51
−95(1984),Kluger,M.J.,Opp
enheim,J.J.&Powanda,M.C.;
The Physiologic,Metabolic
and Immunologic Actions
of interleukin−1;Alan R.L
iss,Inc.,NewYork(1985)〕。
る全身的な生体反応を誘起、伝達する重要な生体物質と
して知られており、またそれ自体強い抗腫瘍活性を有す
るものである〔Hirai,Y.et al.:“Ga
nn Monographon Cancer Res
earch”, Japan Scientific
Societies Press,Tokyo(198
8)〕が、同時に発熱、白血球数の増加、リンパ球の活
性化、肝臓での急性期蛋白質の生合成誘導等、炎症時の
生体に見られる反応を誘起することが認められている
〔Dinarello,C.A:Interleuki
n−1;Rev.Infect.Des.,6.,51
−95(1984),Kluger,M.J.,Opp
enheim,J.J.&Powanda,M.C.;
The Physiologic,Metabolic
and Immunologic Actions
of interleukin−1;Alan R.L
iss,Inc.,NewYork(1985)〕。
【0004】また、IL−1の生物作用は多様であり、
生体の恒常性維持に重要な生体物質であると考えられて
いるが、もしIL−1の産生調節機能に異常が発生し、
IL−1の産生が亢進し、過剰に生産される状態になっ
た場合、種々の疾患の原因となることが考えられる。例
えば、慢性関節リウマチでは、関節滑膜の炎症度と骨破
壊度及び滑膜組織のHLA−DR抗原の発現度合の間に
強い相関性が認められると報告されている〔Miyas
aka,N.,Sato.K.,Goto,M.,Sa
sano.M.,Natsuyama,M.,Inou
e,K. and Nishioka,K.:Augm
ented interleukin−1 produ
ction and HLA−DR expressi
on in the synovium of rhe
umatoid arthritis patien
t;Arthritis Rheum.,31,
(4),476−480(1988)〕。
生体の恒常性維持に重要な生体物質であると考えられて
いるが、もしIL−1の産生調節機能に異常が発生し、
IL−1の産生が亢進し、過剰に生産される状態になっ
た場合、種々の疾患の原因となることが考えられる。例
えば、慢性関節リウマチでは、関節滑膜の炎症度と骨破
壊度及び滑膜組織のHLA−DR抗原の発現度合の間に
強い相関性が認められると報告されている〔Miyas
aka,N.,Sato.K.,Goto,M.,Sa
sano.M.,Natsuyama,M.,Inou
e,K. and Nishioka,K.:Augm
ented interleukin−1 produ
ction and HLA−DR expressi
on in the synovium of rhe
umatoid arthritis patien
t;Arthritis Rheum.,31,
(4),476−480(1988)〕。
【0005】従って、細胞からの過剰なIL−1遊離を
阻害すればIL−1が関与する種々の生理作用をブロッ
クすることができると考えられる。
阻害すればIL−1が関与する種々の生理作用をブロッ
クすることができると考えられる。
【0006】現在、慢性炎症性疾患の治療剤として、グ
ルココルチコイドホルモンが用いられており、その作用
の一部はIL−1の産生抑制にあることが知られている
〔Lew,W.,Oppenheim,J.J.&Ma
tsushima,K.;Analysis of t
he suppression of IL−1αan
d IL−1β Production in hum
an peripheral blood monon
uclear adherent cells by
a glucocorticoid hormone;
J.Immunol.,140,(6),1895−1
902(1988)〕が、該グルココルチコイドは、そ
の多様な生理作用より、種々の危篤な副作用を惹起する
不利があることが知られている。
ルココルチコイドホルモンが用いられており、その作用
の一部はIL−1の産生抑制にあることが知られている
〔Lew,W.,Oppenheim,J.J.&Ma
tsushima,K.;Analysis of t
he suppression of IL−1αan
d IL−1β Production in hum
an peripheral blood monon
uclear adherent cells by
a glucocorticoid hormone;
J.Immunol.,140,(6),1895−1
902(1988)〕が、該グルココルチコイドは、そ
の多様な生理作用より、種々の危篤な副作用を惹起する
不利があることが知られている。
【0007】従って、医薬品業界ではグルココルチコイ
ドに見られる如き副作用がなく、他の毒性や副作用の面
でも安全性に優れ、しかも選択性の高い新しい物質が、
殊に慢性関節リウマチ、乾癬、自己免疫疾患等の慢性炎
症疾患の治療分野で望まれているのが現状である。
ドに見られる如き副作用がなく、他の毒性や副作用の面
でも安全性に優れ、しかも選択性の高い新しい物質が、
殊に慢性関節リウマチ、乾癬、自己免疫疾患等の慢性炎
症疾患の治療分野で望まれているのが現状である。
【0008】一方、一般式(1)
【0009】
【化5】
【0010】〔式中R1 及びR2 はそれぞれ低級アルキ
ル基を示す。X1 はハロゲン原子を示す。〕で表わされ
る化合物又はその塩及び一般式(2)
ル基を示す。X1 はハロゲン原子を示す。〕で表わされ
る化合物又はその塩及び一般式(2)
【0011】
【化6】
【0012】〔式中R3 は低級アルキル基、R4 は水酸
基を示す。X2 はハロゲン原子を示す。〕で表わされる
化合物又はその塩からなる群より選ばれたベンゾヘテロ
環化合物は、特開平1−230558号公報や特開昭5
7−81486号公報に記載されている公知の化合物で
あり、それらが抗菌剤として有用であることも知られて
いる。
基を示す。X2 はハロゲン原子を示す。〕で表わされる
化合物又はその塩からなる群より選ばれたベンゾヘテロ
環化合物は、特開平1−230558号公報や特開昭5
7−81486号公報に記載されている公知の化合物で
あり、それらが抗菌剤として有用であることも知られて
いる。
【0013】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、新しい
インターロイキン−1阻害剤を開発すべく種々研究を重
ねる内に、上記一般式(1)又は(2)で表わされるベ
ンゾヘテロ環化合物、殊に7−(3−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸又はその塩及び9−フルオロ−8−(4−ヒ
ドロキシ−1−ピペリジニル)−5−メチル−6,7−
ジヒドロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔ji〕キ
ノリジン−2−カルボン酸又はその塩がIL−1阻害剤
として好適に使用される化合物になり得ることを見い出
し、ここに本発明を完成するに至った。
インターロイキン−1阻害剤を開発すべく種々研究を重
ねる内に、上記一般式(1)又は(2)で表わされるベ
ンゾヘテロ環化合物、殊に7−(3−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸又はその塩及び9−フルオロ−8−(4−ヒ
ドロキシ−1−ピペリジニル)−5−メチル−6,7−
ジヒドロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔ji〕キ
ノリジン−2−カルボン酸又はその塩がIL−1阻害剤
として好適に使用される化合物になり得ることを見い出
し、ここに本発明を完成するに至った。
【0014】本発明のIL−1阻害剤は、IL−1遊離
異常に伴う各種疾患、例えば腎炎、血管炎、炎症性腸疾
患(潰瘍性大腸炎、クローン病等)等の自己免疫疾患、
慢性関節リウマチ、変形性関節症、乾癬、強皮病、ベー
チェット病、痛風等のリウマチ性疾患、歯周囲炎、ブド
ウ膜炎、中耳炎等の歯科・眼科・耳鼻科における炎症性
疾患、敗血症等の局所及び全身性感染症に伴う炎症、喘
息等のアレルギー性疾患、骨粗鬆症、子宮内膜症1)、慢
性肉芽腫症、ホジキン病、急性及び慢性の骨髄性白血
病、対宿主性移植片病、糖尿病2)、川崎病3)等の予防及
び治療に好適に使用され得る。
異常に伴う各種疾患、例えば腎炎、血管炎、炎症性腸疾
患(潰瘍性大腸炎、クローン病等)等の自己免疫疾患、
慢性関節リウマチ、変形性関節症、乾癬、強皮病、ベー
チェット病、痛風等のリウマチ性疾患、歯周囲炎、ブド
ウ膜炎、中耳炎等の歯科・眼科・耳鼻科における炎症性
疾患、敗血症等の局所及び全身性感染症に伴う炎症、喘
息等のアレルギー性疾患、骨粗鬆症、子宮内膜症1)、慢
性肉芽腫症、ホジキン病、急性及び慢性の骨髄性白血
病、対宿主性移植片病、糖尿病2)、川崎病3)等の予防及
び治療に好適に使用され得る。
【0015】1):Fukih H.et.al.,Fe
rtil.Sterl.,47,p213(1987) 2):Dayer Metroz M.−D.,Eur.
J.Clin.Invest.,22(No.4),p
2,A50(1992) 3):Leung D.Y.M.et.al.,J.Ex
p.Med.,164,p1958(1986) 上記一般式(1)及び(2)において示される各基は、
より具体的には、それぞれ次の通りである。
rtil.Sterl.,47,p213(1987) 2):Dayer Metroz M.−D.,Eur.
J.Clin.Invest.,22(No.4),p
2,A50(1992) 3):Leung D.Y.M.et.al.,J.Ex
p.Med.,164,p1958(1986) 上記一般式(1)及び(2)において示される各基は、
より具体的には、それぞれ次の通りである。
【0016】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖
状又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖
状又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0017】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
【0018】本発明で有効成分として用いられる一般式
(1)の化合物及び一般式(2)の化合物の内、酸性基
を有する化合物は、薬理的に許容し得る塩基性化合物と
塩を形成し得る。斯かる塩基性化合物としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
水酸化カルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸
塩、ナトリウムメチラート、カリウムエチラート等のア
ルカリ金属アルコラート等を例示できる。また、本発明
において有効成分とする一般式(1)の化合物及び一般
式(2)の化合物中、塩基性基を有する化合物は、通常
の薬理的に許容される酸と容易に塩を形成し得る。斯か
る酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等
の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、
安息香酸等の有機酸等を例示できる。
(1)の化合物及び一般式(2)の化合物の内、酸性基
を有する化合物は、薬理的に許容し得る塩基性化合物と
塩を形成し得る。斯かる塩基性化合物としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
水酸化カルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸
塩、ナトリウムメチラート、カリウムエチラート等のア
ルカリ金属アルコラート等を例示できる。また、本発明
において有効成分とする一般式(1)の化合物及び一般
式(2)の化合物中、塩基性基を有する化合物は、通常
の薬理的に許容される酸と容易に塩を形成し得る。斯か
る酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等
の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、
安息香酸等の有機酸等を例示できる。
【0019】上記一般式(1)及び/又は(2)の化合
物(以下「本発明化合物」という)は、そのままでもし
くは慣用される医薬製剤担体を用いて一般的な医薬製剤
組成物の形態として、ヒト及びその他の動物に投与する
ことができる。上記医薬製剤担体、製剤形態(投与単位
形態)、その調製、その投与経路等は、通常の医薬製剤
のそれらと同様のものとすることができる。即ち、上記
医薬製剤としては、本発明化合物の有効量を含有する錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤)等が挙げられる。
上記各種形態の製剤は、いずれも常法に従い調製され、
その際用いられる担体も慣用される各種のものでよい。
例えば錠剤は、本発明化合物を有効成分として、これを
ゼラチン、デンプン、乳糖、ステアリン酸マグネシウ
ム、滑石、アラビアゴム等の賦形剤と混合して賦形され
る。カプセル剤は上記有効成分を、不活性な製剤充填剤
もしくは稀釈剤と混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質
カプセル等に充填して調製される。注射剤等の非径口投
与剤は、有効成分としての本発明化合物を滅菌した液体
担体に溶解乃至懸濁させて製造され、その際用いられる
好ましい液体担体は水及び生理食塩水であり、調製され
る注射剤等には更に通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化
剤等を添加することもできる。更に、上記各種形態の医
薬製剤中には、必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風
味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有させることもでき
る。
物(以下「本発明化合物」という)は、そのままでもし
くは慣用される医薬製剤担体を用いて一般的な医薬製剤
組成物の形態として、ヒト及びその他の動物に投与する
ことができる。上記医薬製剤担体、製剤形態(投与単位
形態)、その調製、その投与経路等は、通常の医薬製剤
のそれらと同様のものとすることができる。即ち、上記
医薬製剤としては、本発明化合物の有効量を含有する錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤)等が挙げられる。
上記各種形態の製剤は、いずれも常法に従い調製され、
その際用いられる担体も慣用される各種のものでよい。
例えば錠剤は、本発明化合物を有効成分として、これを
ゼラチン、デンプン、乳糖、ステアリン酸マグネシウ
ム、滑石、アラビアゴム等の賦形剤と混合して賦形され
る。カプセル剤は上記有効成分を、不活性な製剤充填剤
もしくは稀釈剤と混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質
カプセル等に充填して調製される。注射剤等の非径口投
与剤は、有効成分としての本発明化合物を滅菌した液体
担体に溶解乃至懸濁させて製造され、その際用いられる
好ましい液体担体は水及び生理食塩水であり、調製され
る注射剤等には更に通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化
剤等を添加することもできる。更に、上記各種形態の医
薬製剤中には、必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風
味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有させることもでき
る。
【0020】上記医薬製剤中に有効成分として含有され
るべき本発明化合物の量は、特に限定されず広範囲から
適宜選択できるが、通常全医薬製剤組成物中に1〜70
重量%程度、好ましくは1〜30重量%程度とするのが
よい。
るべき本発明化合物の量は、特に限定されず広範囲から
適宜選択できるが、通常全医薬製剤組成物中に1〜70
重量%程度、好ましくは1〜30重量%程度とするのが
よい。
【0021】上記で調製される医薬製剤の投与方法は特
に制限されず、例えば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプ
セル剤等は経口投与され、また注射剤(液剤、懸濁剤
等)は単独で又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と
混合して静脈内投与されるか又は必要に応じて単独で筋
肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。
に制限されず、例えば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプ
セル剤等は経口投与され、また注射剤(液剤、懸濁剤
等)は単独で又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と
混合して静脈内投与されるか又は必要に応じて単独で筋
肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。
【0022】更に上記医薬製剤の投与量は、用法、患者
の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選
択されるが、通常有効成分である本発明化合物の量が1
日当り体重1kg当り約0.1〜1000mg程度とす
るのがよく、該製剤は1日に1〜4回に分けて投与する
ことができる。また投与単位形態中には有効成分を約1
〜600mg程度含有させるのがよい。
の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選
択されるが、通常有効成分である本発明化合物の量が1
日当り体重1kg当り約0.1〜1000mg程度とす
るのがよく、該製剤は1日に1〜4回に分けて投与する
ことができる。また投与単位形態中には有効成分を約1
〜600mg程度含有させるのがよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明するため、本
発明のIL−1阻害剤の製剤例を挙げ、次いて本発明化
合物の薬理試験例を挙げる。
発明のIL−1阻害剤の製剤例を挙げ、次いて本発明化
合物の薬理試験例を挙げる。
【0024】製剤例1 7−(3−メチル−1−ピペラジニル)−1− シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル− 1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3− カルボン酸 150g アビセル(商標名,旭化成社製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g エタノール 40g 本発明有効成分化合物、アビセル、コーンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを混合研摩後、糖衣R10m
mのキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油及びエタノールからなるフイルムコーティ
ング剤で被覆を行ない、フイルムコーティング錠を製造
する。
ステアリン酸マグネシウムを混合研摩後、糖衣R10m
mのキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油及びエタノールからなるフイルムコーティ
ング剤で被覆を行ない、フイルムコーティング錠を製造
する。
【0025】製剤例2 9−フルオロ−8−(4−ヒドロキシ−1− ピペリジニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ −1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔ij〕 キノリジン−2−カルボン酸 150g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール (カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール (カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ステアリン酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適量 本発明有効成分化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸
二カルシウム、プルロニックF−68及びラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。
二カルシウム、プルロニックF−68及びラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。
【0026】上記混合物をNo.60スクリーンでふる
い、ポリビニルピロリドン、カルボワックス1500及
び同6000を含むアルコール製溶液で湿式粒状化す
る。必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト
状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な粒子が形
成されるまで混合を続ける。混合物をNo.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ、100℃のオーブンで
12〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリ
ーンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウム及び乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠機で所望
の形状に圧縮する。
い、ポリビニルピロリドン、カルボワックス1500及
び同6000を含むアルコール製溶液で湿式粒状化す
る。必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト
状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な粒子が形
成されるまで混合を続ける。混合物をNo.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ、100℃のオーブンで
12〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリ
ーンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウム及び乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠機で所望
の形状に圧縮する。
【0027】上記の芯部をワニスで処理し、タルクを散
布し、湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために充分な回数のワニス被覆を行
なう。錠剤を完全に丸く且つ平滑にするために更に下塗
り層及び平滑被覆が適用される。所望の色合いが得られ
るまで着色被覆を行なう。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均
一な光沢の錠剤にする。
布し、湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために充分な回数のワニス被覆を行
なう。錠剤を完全に丸く且つ平滑にするために更に下塗
り層及び平滑被覆が適用される。所望の色合いが得られ
るまで着色被覆を行なう。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均
一な光沢の錠剤にする。
【0028】薬理試験 RPMI−1640培地(ペニシリン100単位/m
l、ストレプトマイシン0.1μg/mlを含む)に1
0%健常人末梢血(ヘパリン添加)、試験化合物及びリ
ポポリサッカライド(LPS、3.3μg/ml)を加
え、5%CO2 を含有するインキュベーター内で、37
℃、18〜24時間培養し、この培養上清を遠心操作に
て回収した。
l、ストレプトマイシン0.1μg/mlを含む)に1
0%健常人末梢血(ヘパリン添加)、試験化合物及びリ
ポポリサッカライド(LPS、3.3μg/ml)を加
え、5%CO2 を含有するインキュベーター内で、37
℃、18〜24時間培養し、この培養上清を遠心操作に
て回収した。
【0029】LPS刺激によって細胞から遊離されたI
L−1α及びIL−1βの測定は酵素免疫測定法(EI
A)を用いた。即ち、IL−1α又はIL−1βに対す
るマウスモノクローナル抗体を固相化しブロッキング処
理をしたEIA用96穴プレートに、試料を加え反応さ
せた。反応後洗浄し、次にIL−1α又はIL−1βに
対するウサギポリクローナル抗体を加え更に反応させ
た。プレートを洗浄後、ホースラディシュ パーオキシ
ダーゼ〔horseradish peroxidas
e(POD)〕標識抗ウサギグロブリンを加え反応させ
た。未結合POD標識抗ウサギグロブリンを洗浄除去
し、基質溶液(オルトフェニレンジアミン及び過酸化水
素)を添加して反応後、492nmでの吸光度を測定
し、IL−1α及びIL−1βの量を各々標準曲線より
求めた。IL−1遊離抑制率(%)は次式で求めた。
L−1α及びIL−1βの測定は酵素免疫測定法(EI
A)を用いた。即ち、IL−1α又はIL−1βに対す
るマウスモノクローナル抗体を固相化しブロッキング処
理をしたEIA用96穴プレートに、試料を加え反応さ
せた。反応後洗浄し、次にIL−1α又はIL−1βに
対するウサギポリクローナル抗体を加え更に反応させ
た。プレートを洗浄後、ホースラディシュ パーオキシ
ダーゼ〔horseradish peroxidas
e(POD)〕標識抗ウサギグロブリンを加え反応させ
た。未結合POD標識抗ウサギグロブリンを洗浄除去
し、基質溶液(オルトフェニレンジアミン及び過酸化水
素)を添加して反応後、492nmでの吸光度を測定
し、IL−1α及びIL−1βの量を各々標準曲線より
求めた。IL−1遊離抑制率(%)は次式で求めた。
【0030】 IL−1遊離抑制率(%)=100×(1−T÷C) 但しTは試験化合物を加えた培養上清中のIL−1量
を、Cは溶媒を加えた培養上清中のIL−1量を示す。
を、Cは溶媒を加えた培養上清中のIL−1量を示す。
【0031】試験化合物: 1.7−(3−メチル−1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 2.9−フルオロ−8−(4−ヒドロキシ−1−ピペリ
ジニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−1−オキソ
−1H,5H−ベンゾ〔ji〕キノリジン−2−カルボ
ン酸 結果を表1に示す。
ロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 2.9−フルオロ−8−(4−ヒドロキシ−1−ピペリ
ジニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−1−オキソ
−1H,5H−ベンゾ〔ji〕キノリジン−2−カルボ
ン酸 結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 401/04 241 C07D 401/04 241 455/04 455/04
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中R1 及びR2 はそれぞれ低級アルキル基を示す。
X1 はハロゲン原子を示す。〕で表わされる化合物又は
その塩、及び一般式 【化2】 〔式中R3 は低級アルキル基を示す。R4 は水酸基を示
す。X2 はハロゲン原子を示す。〕で表わされる化合物
又はその塩からなる群より選ばれたベンゾヘテロ環化合
物の少くとも1種を有効成分として含有するインターロ
イキン−1阻害剤。 - 【請求項2】 一般式 【化3】 〔式中R 1 及びR 2 はそれぞれ低級アルキル基を示す。
X 1 はハロゲン原子を示す。〕で表わされる化合物及び
その塩からなる群より選ばれたベンゾヘテロ環化合物の
少くとも1種を有効成分として含有する請求項1に記載
のインターロイキン−1阻害剤。 - 【請求項3】 一般式 【化4】 〔式中R 3 は低級アルキル基を示す。R 4 は水酸基を示
す。X 2 はハロゲン原子を示す。〕で表わされる化合物
及びその塩からなる群より選ばれたベンゾヘテロ環化合
物の少くとも1種を有効成分として含有する請求項1に
記載のインターロイキン−1阻害剤。 - 【請求項4】 請求項2及び請求項3に記載のベンゾヘ
テロ環化合物の少くとも1種を有効成分として含有する
インターロイキン−1遊離異常に伴う疾患の治療剤。 - 【請求項5】 インターロイキン−1遊離異常に伴う疾
患が自己免疫疾患、リウマチ性疾患、局所及び全身性感
染症に伴う炎症、アレルギー性疾患、骨粗鬆症、子宮内
膜症、慢性肉芽腫症、ホジキン病、急性及び慢性の骨髄
性白血病、対宿主性移植片病、糖尿病又は川崎病である
請求項4に記載の治療剤。 - 【請求項6】 インターロイキン−1遊離異常に伴う疾
患が自己免疫疾患又はリウマチ性疾患である請求項4に
記載の治療剤。 - 【請求項7】 有効成分が7−(3−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸又はその塩である請求項2、請求項4、請求
項5又は請求項6に記載の治療剤。 - 【請求項8】 有効成分が9−フルオロ−8−(4−ヒ
ドロキシ−1−ピペリジニル)−5−メチル−6,7−
ジヒドロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔ij〕キ
ノリジン−2−カルボン酸又はその塩である請求項3、
請求項4、請求項5又は請求項6に記載の治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6039422A JP2694321B2 (ja) | 1993-03-10 | 1994-03-10 | インターロイキン−1阻害剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4850193 | 1993-03-10 | ||
JP5-48501 | 1993-03-10 | ||
JP6039422A JP2694321B2 (ja) | 1993-03-10 | 1994-03-10 | インターロイキン−1阻害剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06316521A JPH06316521A (ja) | 1994-11-15 |
JP2694321B2 true JP2694321B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=26378803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6039422A Expired - Lifetime JP2694321B2 (ja) | 1993-03-10 | 1994-03-10 | インターロイキン−1阻害剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2694321B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT412785B (de) * | 2003-12-04 | 2005-07-25 | Kungl Andreas J Dr | Gag-bindungsproteine |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP6039422A patent/JP2694321B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06316521A (ja) | 1994-11-15 |
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