JP2694309B2 - 細切りにした毛皮による生地 - Google Patents

細切りにした毛皮による生地

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JP2694309B2
JP2694309B2 JP3108806A JP10880691A JP2694309B2 JP 2694309 B2 JP2694309 B2 JP 2694309B2 JP 3108806 A JP3108806 A JP 3108806A JP 10880691 A JP10880691 A JP 10880691A JP 2694309 B2 JP2694309 B2 JP 2694309B2
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weft
fabric
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Inventor
行雄 吉岡
Original Assignee
株式会社 ロザソン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は細切りにした毛皮による
生地に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料品用の毛皮製品には、従来次のよう
な生地が使用されている。 (a)毛皮自体を身頃用などのパーツ部分にカットした
1枚物としたもの。 (b)細切りにした毛皮を編んだもの。 (c)細切りにいした毛皮を経糸および緯糸として織っ
たもの。 (d)細切りにした毛皮を経糸とし、毛皮でない繊維糸
を緯糸として織ったもの。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】前記(a)の生地の衣
料品は1枚物の毛皮でパーツを形成しているので、コス
トが非常に高くつく。 また、防寒用として冬期用の衣料
品にしか殆ど使用できず、しかも重量があって重いの
で、着心地、軽快さが必ずしも良好とはいえない。 前記
(b)構成のものは(a)構成のものに比して毛皮の使
用量がある程度少なくなるとはいえ、かなりの細切り毛
皮を使用し、コストも期待する程低減はできない。
【0004】前記(c)構成のものは経糸にした毛皮と
緯糸にした毛皮が重なり合い、毛皮の使用量は(a)構
成のものに比して倍近く必要になるので、重量が重い生
地となって着心地が悪く、しかも却ってコストが高くつ
くおそれもある。 前記(d)構成のものは経糸たる細切
り毛皮どうしを密着させて織らなければならないので、
毛皮の使用量は(a)構成のものと殆ど同じになりコス
トの低減はあまり期待できない。
【0005】 また、前記(b)、(c)、(d)のいず
れの構成のものにおいても単に細切り毛皮どうしあるい
は細切り毛皮と普通の繊維糸とを織ったり編んだりした
ものに過ぎず、これを支持するベース体がないので、毛
皮どうしがずれ易く、保形力に乏しくて型崩れし易いと
いう一大欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の請求項1に係る生地は重量の軽いしかも伸
縮しにくい素材の経糸、緯糸よりなる網目状ネットベ
ースの経糸または緯糸へ、ネットベースの網目よりも小
なる巾の細切り毛皮を経糸、緯糸の交差部に絡ませて
毛の面がネットベースの表面に出るように螺旋状に巻き
付けたものとしてある。また、本発明の請求項2に係る
生地は、重量の軽いしかも伸縮しにくい素材の経糸、緯
よりなる網目状ネットベースの経糸または緯糸へ、
ネットベースの網目よりも小なる巾の細切り毛皮を
糸、緯糸の交差部に絡ませて、毛の面がネットベースの
表面に出るように螺旋状に、しかも相隣る毛皮の巻き方
向が互いに逆になるよう巻き付けたものとしてある。
【0007】
【実施例】以下、図面に示す実施例により、本発明を詳
細に説明する。
【0008】生地の下地となる網目状のネットベースは
ポリエステル等の重量が軽く伸縮しにくい素材糸を8〜
10mm程度の一定の間隔、すなわち網目をあけて構成
したものとしてある。
【0009】このネットベースの四辺を固定してネット
ベースの一辺に約5mm巾の細切り毛皮1の一端を取
り付ける。そしてこの毛皮1の毛の生えている面が外面
となるように経糸2と緯糸3の交差部を巻き込むように
絡めながら経糸2へ螺旋状に巻き付けていく。この際、
それぞれの毛皮1は、右回りに絡むものと左回りに絡む
ものとが交互に巻きつけられて細切り毛皮の生地となっ
ている。
【0010】したがって毛皮1の捩れの復元力は、右回
りに絡んでいる毛皮と左回りに絡んでいる毛皮とでは逆
方向へ掛るため、互いに復元力が相殺されてネットベー
を歪ませることはなく、生地を正常に保つことができ
る。
【0011】また図2に示すように生地の縁を折り返
し、ミシン等を使用して糸4で止めることにより、ネッ
トベース巻き付けた毛皮やネットベースの糸がほつれ
るのを防ぐ。
【0012】なお、本発明において、ネットベース
糸および緯糸を構成する素材糸は一本の糸である必要が
なく、細い糸をさらに編み上げたものをネットベースの
素材糸としてもよい。
【0013】また、細切り毛皮も図3〜図7に示すよう
に、毛皮を細切りにした毛皮原糸1を毛の生えている面
6が外面となるよう型棒7へつる巻き状に巻き付けた
後、前記型棒7から取り外して細い螺旋状のチューブ状
原糸8となし、次いでチューブ状原糸8へさらに捩れを
かけることにより引き伸ばされた捩れ原糸9となし、こ
の捩れ原糸9を二つ折りすることにより、折られた2本
の原糸を絡み合わせて撚り糸10に形成することを特徴
とする毛皮ヤーンを使用してもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る生地は、細切りにした毛皮
をネットベースに巻き付けてあって細 切り毛皮どうしの
間隔が開いているので、毛皮そのものあるいは細切りに
した毛皮を織ったり編んだりしてなる従来の生地に比べ
て面積当たりの毛皮の使用量を格段に少なくすることが
できる。 したがって、本発明の生地により製造される毛
皮製品は非常に軽く、衣料品に使用した場合には、着心
地や動き易さが向上する。
【0015】 また、本発明に係る生地は網目状のネット
ベースに細切り毛皮を巻き付けてあるので、細切り毛皮
どうしがずれることがなく、製品の製造工程においては
製品寸法を正確に出すことができ、しかもでき上がった
毛皮製品は型崩れしにくい。 さらに、相隣る毛皮が互い
に逆方向となるようネットベースに巻き付けてあるので
生地自体が歪むことも殆どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】細切り毛皮をネットベースに巻き付けた状態を
示す図。
【図2】本発明に係る生地を示す図。
【図3】細切り毛皮原糸をテーパー状の型棒に巻きつけ
た状態を示す図。
【図4】螺旋状のチューブ原糸にした図。
【図5】同原糸へ捩れをかけた状態を示す図。
【図6】二つ折りにして撚られたヤーンを示す図。
【符号の説明】
1・・・細切り毛皮 2・・・経糸 3・・・緯糸 4・・・糸 5・・・折り返し部 6・・・毛の生えている面 7・・・型棒 8・・・チューブ状原糸 9・・・捩れ原糸 10・・・撚り糸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量の軽いしかも伸縮しにくい素材の経
    糸、緯糸よりなる網目状ネットベースの経糸または緯
    糸へ、ネットベースの網目よりも小なる巾の細切り毛皮
    経糸、緯糸の交差部に絡ませて、毛の面がネットベー
    スの表面に出るように螺旋状に巻き付けてなる細切りに
    した毛皮による生地。
  2. 【請求項2】重量の軽いしかも伸縮しにくい素材の経
    糸、緯糸よりなる網目状ネットベースの経糸または緯
    糸へ、ネットベースの網目よりも小なる巾の細切り毛皮
    経糸、緯糸の交差部に絡ませて、毛の面がネットベー
    スの表面に出るように螺旋状に、しかも相隣る毛皮の巻
    き方向が互いに逆になるよう巻き付けてなる細切りに
    した毛皮による生地。
JP3108806A 1991-04-12 1991-04-12 細切りにした毛皮による生地 Expired - Lifetime JP2694309B2 (ja)

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JPS6445836A (en) * 1987-08-08 1989-02-20 Toshio Kato Leather yarn for fabric and leather fabric

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