JP2516869B2 - 毛皮ヤ―ンの製造方法 - Google Patents

毛皮ヤ―ンの製造方法

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JP2516869B2
JP2516869B2 JP4235374A JP23537492A JP2516869B2 JP 2516869 B2 JP2516869 B2 JP 2516869B2 JP 4235374 A JP4235374 A JP 4235374A JP 23537492 A JP23537492 A JP 23537492A JP 2516869 B2 JP2516869 B2 JP 2516869B2
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raw
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行雄 吉岡
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛皮ヤ−ンの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】毛皮を細切りにした従来のヤ−ンは、約
1cmの巾で細切りにした毛皮原糸に捩れをかけた後、捩
れ原糸を二つ折りにし、折られた2本の原糸どうしを互
いに絡み合わせたものとしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の毛皮
ヤ−ンは、細切りした毛皮原糸へ直接捩りをかけている
ので、捩られた原糸は、巾1cm 未満の細いものである
と、図7に示すように毛皮の裏表が交互に現われてしま
う。
【0004】このため毛の部分だけが表面に現われる1
本のヤ−ンとすることはできなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る毛皮ヤ−ンの製造方法は毛皮を細切り
にした毛皮原糸を、毛の生えている面が外面となるよう
型棒へつる巻き状に巻き付けた後、前記型棒から取り外
して細い螺旋状のチュ−ブ状原糸となし、次いでチュ−
ブ状原糸へさらに捩れをかけることにより引き伸ばされ
た捩れ原糸となし、前記いずれかの工程中において原糸
に水分を含ませ、捩れ原糸となした工程で原糸を乾燥す
る。
【0006】
【作用】本発明方法では細切りした毛皮原糸へ直接捩れ
をかけるのではなく、その前工程として、毛皮原糸を型
棒へつる巻き状に巻きつけるので、螺旋状に捲曲された
チュ−ブ状原糸には巻き癖がつけられる。
【0007】したがって毛のある面、すなわち表が外側
となるように型棒へ巻きつけてできた螺旋チュ−ブ状の
原糸は、さらに捩れをかけても原糸は表裏が交互となる
ように捩れることはなく、毛のある面がすべて表面にな
る。
【0008】また、いずれかの工程において原糸に水分
を含ませ、原糸を捩れ原糸となした工程で乾燥させるこ
とにより、原糸が硬化させられて原糸の捩れが維持され
る。
【0009】
【実施例】以下、図1〜6に基づいて本発明方法の実施
例を詳細に説明する。図1に示す第1工程では5〜8mm
程度の巾に細切りにした毛皮原糸1を、毛のある表面2
が外側となるように抜きテ−パーを附した型棒4へつる
巻き状に巻き付ける。
【0010】次いで第2工程ではテ−パ−状の棒4を抜
き取って、原糸を外表面に毛のある螺旋チュ−ブ状にす
る。
【0011】図3に示す第3工程では、第2工程におい
てチュ−ブ状にされた原糸の一端を固定しておき、他端
にあけてある孔5にグラインダ(図示略)の回転軸のフ
ックを掛けてグラインダを回転させることによりチュ−
ブ状原糸へ捩れをかけて捩れ原糸となす。
【0012】この第3工程では、すでに第2工程におい
て原糸には巻き癖がついているため、捩れをかけても毛
のある表面と毛のない裏面とが交互に現われることはな
く、毛のある表面が外側面となるように捩られる。
【0013】図4に示す第4工程では、第3工程終了後
の捩れ原糸へ水7をスプレーし、あるいは原糸を水に漬
けて水分を含ませた後、乾燥機によって乾燥せしめる。
かくすることにより、捩れ原糸は硬化させられ、毛のあ
る面が外表面をなすヤーン6となる。
【0014】図5は、上述した方法で製造された毛皮ヤ
ーン6を下地材へ巻き付けて得られた織物生地8の一部
を拡大して示すものである。この織物生地は、ポリエス
テル等の重量の軽い素材からなる多数の縦糸9a、9b
・・・と横糸10a、10b・・・からなる網目状下地
材の各縦糸へ毛皮ヤーン6をスパイラルに巻き付けたも
のとしてあり、しかもヤーンは各縦糸に対して巻き方向
が互いに逆となるようにしてある。
【0015】例えば図示のように、毛皮ヤーンを第1番
目縦糸9aには左回りに、隣の第2縦糸9bには右回り
に巻き付け、以下同様に互いに逆方向へと各縦糸へ巻き
付ける。
【0016】図6はこのようにして織られた生地の全体
図を示し、生地の各辺はほつれないようにミシン糸11
にて縁材12へ止めてある。
【0017】なお、上記実施例においては第3工程終了
後の捩れ原糸へ水をスプレーしているが、原糸へ水分を
含ませる工程は本発明方法のどの工程で行ってもよく、
また第4工程での原糸の乾燥は必ずしも乾燥機による必
要はなく、自然乾燥をしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果がある。 (1)細切りにした毛皮でも毛皮の裏面を表に出さずに
捩ることができる。 (2)毛のある面がすべて外表面に出ているので、見栄
えがよく、商品価値を高めることができる。 (3)毛皮の巾が1cm未満の細いものを利用できるの
で、毛皮の使用量を少なくでき、しかも軽い毛皮ヤ−ン
とすることができる。 (4)したがって、この毛皮ヤ−ンにより毛皮原糸の使
用量が少なくて軽く、しかもコストの安い毛皮織物生地
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】細切り毛皮原糸をテ−パ−状の型棒に巻き付け
た状態を示す図。
【図2】チュ−ブ状原糸の状態を示す図。
【図3】捩れ原糸の状態を示す図。
【図4】原糸へ水をスプレーする状態を示す図。
【図5】ヤーンを下地材へ巻き付けた状態を示す一部拡
大図。
【図6】ヤーンを下地材へ巻き付けた織物生地を示す全
体図。
【図7】従来の毛皮ヤーンを示す図。
【符号の説明】
1 細切りにした毛皮原糸 2 毛皮の表面 3 毛皮の裏面 4 テ−パ−状の型棒 5 孔 6 毛皮ヤ−ン 7 水 8 織物生地 9a、9b 縦糸 10a、10b 横糸 11 ミシン糸 12 縁材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】毛皮を細切りにした毛皮原糸を、毛の生え
    ている面が外面となるよう型棒へつる巻き状に巻き付け
    た後、前記型棒から取り外して細い螺旋状のチュ−ブ状
    原糸となし、次いでチュ−ブ状原糸へさらに捩れをかけ
    ることにより引き伸ばされた捩れ原糸となし、前記いず
    れかの工程中において原糸に水分を含ませ、捩れ原糸と
    なした工程で原糸を乾燥する毛皮ヤ−ンの製造方法。
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