JP2694035B2 - 超音波リニアモータ - Google Patents

超音波リニアモータ

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JP2694035B2
JP2694035B2 JP1314400A JP31440089A JP2694035B2 JP 2694035 B2 JP2694035 B2 JP 2694035B2 JP 1314400 A JP1314400 A JP 1314400A JP 31440089 A JP31440089 A JP 31440089A JP 2694035 B2 JP2694035 B2 JP 2694035B2
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智 西野
雅文 綿奈部
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株式会社 ケンウッド
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は圧電振動子を駆動源として超音波リニアモ
ータに係わり、特に、圧電振動子の分極方向を揃えて配
置し、移動体を効率よく往復走行させることができる超
音波リニアモータに関する。
[従来の技術] 一般にリニアモータには電磁力が利用されていたが、
リニアモータは形状や材料等の制約があり、構造的にも
巻線を有し、高出力を得るためには希土類系の永久磁石
を使用しなければならずコスト高になっていた。
この従来の電磁力に代わって超音波振動による摩擦力
を利用した超音波モータに関して最近多くの報告がなさ
れている。
しかしながら、移動体を直線状に送るリニアモータに
関しては、超音波モータの振動体を直線状に配置して
も、振動方向が定まらず有効な推力が得られず、リニア
モータとしての機能が得られていなかった。
[発明が解決しようとする課題] この発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、直線状の振動体の振動による推力を有効に利用し、
超音波モータの特徴を有する超音波リニアモータを提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明の超音波リニアモータは、直線帯状弾性体に
複数の圧電振動子を1/2波長のピッチで等間隔に接合
し、該圧電振動子に超音波電気信号を印加して前記直線
帯状弾性体を振動させ、該直線帯状弾性体に設けた複数
の突起部に移動体を圧接し摩擦力により該移動体を動か
す超音波リニアモータにおいて、 前記圧電振動子を前記直線帯状弾性体の端から略1/4
波長および圧電振動子の長さの略1/4の距離の位置に夫
々両端の圧電振動子の端の位置を合せて1列に直線帯状
弾性体に配置すると共に、前記圧電振動子を極性を揃え
て2組に分け、前記直線帯状弾性体を長さ方向の最外側
の圧電振動子の端の位置および圧電振動子の端の位置か
ら圧電振動子の長さの略1/2の距離だけ外側の位置で、
また、直線帯状弾性体の厚さ方向の略中央位置で直線帯
状弾性体より弾性係数の大きくない支持体で軸支し、さ
らに、直線帯状弾性体に幅方向圧力を加えて支持し、夫
々の組みの圧電振動子に互いにπ/2の位相差を持つ超音
波電気信号を印加し直線帯状弾性体にπ/2の位相差を持
つ定在波を生じさせ、該2つの定在波が合成されて擬似
的な進行波を発生して前記複数の突起に圧接した前記移
動体を移動させ、且つ、前記2つの超音波電気信号の位
相差の符号を反転することにより前記移動体の移動方向
を切換えるものである。
また、前記超音波リニアモータにおいて、前記突起部
と圧電振動子を1対1に対応させ、突起部の位置を各圧
電振動子の端から同一方向に圧電振動子の1/4の長さの
位置に揃えて配置したものである。
さらに、前記突起部の位置の各圧電振動子の同じ側一
方の端の位置に揃えて配置したものである。
[作用] 直線帯状弾性体に圧電振動子の振動が加えられると、
直線帯状弾性体内に定在波が発生する。
定在波は2組みの圧電振動子に対応して、夫々1つず
つ現れ、その位相差は圧電振動子の位相差と同じくπ/2
となり、これらの定在波から疑似的な進行波が合成され
る。疑似的な進行波の進む方向は2つの定在波の位相差
の符号により変わる。
このような疑似的な進行波により直線帯状弾性体の突
起部の先端は楕円状に動かされ進行波と逆方向に移動体
を送る。その推力は突起部が圧電振動子の端の位置乃至
端から圧電振動子の1/4の長さの位置で大きくなり効率
よく動力が得られる。
直線帯状弾性体の端に近い節の位置で直線帯状弾性体
より弾性係数の大きくない支持体で支持すると、支持体
により疑似的な進行波が減衰されず、また、支持部で幅
方向圧力を加えると直線帯状弾性体側面の剛性が増大し
突起部に振動を集中させ移動体を効率よく送るようにな
る。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図乃至第3図はこの発明の第1の実施例における
直線状帯状振動体を示す図である。
図において1は直線帯状弾性体であり、直方体形状の
表面に突起部1a,1b,1cおよび1dが突設され、裏面に圧電
振動子3a,3b,3cおよび3dが導電性接着剤2により接合さ
れて直線帯状振動体が構成されている。
突起部1a,1b,1cおよび1dと圧電振動子3a,3b,3cおよび
3dの配列ピッチは直線帯状弾性体1に生じる定在波の波
長λの1/2であり、圧電振動子3a,3b,3cおよび3dの長さ
はlである。
直線帯状弾性体1の左端と圧電振動子3aの左端との距
離はl/4、また、直線帯状弾性体1の右端と圧電振動子3
dの右端との距離はλ/4としてある。
第2図に示すように、直線帯状弾性体1の幅Wは2l/3
を越えず圧電振動子の幅W2は直線帯状弾性体1の幅Wを
越えない。さらに、突起部の幅W1は直線帯状弾性体1の
幅Wの1/2を越えない。
第4図に示すように、直線帯状弾性体1の厚みtの中
心、また圧電振動子3aの左端および圧電振動子の右端か
らl/2の距離の位置にねじ穴6a,6b,6cおよび6dが設けら
れ、第5図および第6図に示すようにねじ10a,10b,10c
および10dにより支持体9aおよび9bが締め付けられてい
る。
上記ねじ穴の位置は直線帯状弾性体1に生じる定在波
の節の位置に相当する。
第3図に示すように、圧電振動子3a,3b,3c,および3d
の一極は直線帯状弾性体1に接合され導電線材4を介し
て超音波電気信号源7および8のグランド側端子に接続
されている。
圧電振動子3aおよび3bの+極同士は導電線材4で結合
されa相を形成し導電線材4を介して超音波電気信号源
7の出力端子に接続されている。圧電振動子3cおよび3d
の+極同士は導電線材4で結合されb相を形成し導電線
材4を介して超音波電気信号源8を出力端子に接続され
ている。
上記構成において、超音波電気信号源8の出力信号の
位相を超音波電気信号源7の出力信号の位相よりπ/2だ
け進めてこれらの信号を圧電振動子に加えると、圧電振
動子が伸びると直線帯状弾性体1も伸びて厚みが減少し
て谷となり、圧電振動子が縮むと直線帯状弾性体1も縮
んで厚みが増大して山となる2つの定在波が発生し、そ
の位相差はπ/2である。
上記2つの定在波が合成され、完全な進行波ではなく
しかも完全な定在波でもない、いわゆる擬似的な進行波
(見掛け上進行波は観測できる)を形成して、この擬似
的な進行波は第7図に矢印Rで示すように右方向に進
み、突起部1a,1b,1c,1dは図示のように楕円軌跡を左回
転方向に動く。
突起部1a,1b,1c,1dに移動体5をPの荷重で加圧する
と、移動体5は摩擦力で矢印FLの方向に送られる。
超音波電気信号源8の出力信号の位相を超音波電気信
号源7の出力信号の位相よりπ/2だけ遅らせてこれらの
信号を圧電振動子に加えると、第8図で示すように。上
記π/2だけ進めて加えた時とは逆に擬似的な進行波が矢
印Lで示すように左方向に進み、突起部1a,1b,1c,1dは
図示のように楕円軌跡を右回転方向に動く。
突起部1a,1b,1c,1dに移動体5をPの荷重で加圧する
と、移動体5は摩擦力で矢印FRの方向に送られる。
なお、上記の直線帯状弾性体を1列に配置することに
より移動ストロークの長いリニアモータが得られる。
このように、移動体を送る駆動力は上述の直線帯状弾
性体,圧電振動子および支持体の寸法および位置関係に
おいて効率よく得られる。
第9図乃至第11図はこの発明の第2の実施例における
直線帯状振動体を示す図である。
第2の実施例では突起部は圧電振動子の右端の位置に
配置されている。ただし右端の圧電振動子の位置には突
起部は設けられていない。他の構成は第1実施例と同様
であり、このような構成によっても超音波リニアモータ
を得ることができる。
この発明の実施例は以上のように構成されているが発
明はこれに限られず、例えば、圧電振動子1に対し、突
起部1以上設けてもよく、その位置も実施例の通りに限
定されない。さらに、a相とb相の圧電振動子は互いに
逆極に接続してもよい。
[発明の効果] 以上、説明したようにこの発明の超音波リニアモータ
によれば、直線帯状弾性の突起部が滑らかな楕円運動を
行い移動体を効率よく駆動することができる。
また、摩擦により移動体を駆動するため、停止時に移
動体を自己保持するという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例である超音波リニアモ
ータの直線帯状振動体を示す平面図、第2図は同直線帯
状振動体を示す側面図、第3図は同直線帯状振動体を示
す正面図、第4図は同直線帯状振動体の支持部を示す正
面図、第5図は同直線帯状振動体の支持状態を示す正面
図、第6図は同直線帯状振動体の支持状態を示す側面
図、第7図および第8図は同実施例の作用を示す部分正
面図、第9図はこの発明の第2の実施例である超音波リ
ニアモータの直線帯状振動体を示す平面図、第10図は同
直線帯状振動体を示す側面図、第11図は同直線帯状振動
体を示す正面図である。 1……直線帯状弾性体、1a,1b,1c,1d……突起部、2…
…導電性接着剤、3a,3b,3c,3d……圧電振動子、4……
導電線材、5……移動体、6a,6b,6c,6b……ねじ穴、
7、8……超音波電気信号源、9a,9b……支持体、10a,1
0b,10c,10d……ねじ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線帯状弾性体に複数の圧電振動子を1/2
    波長のピッチで等間隔に接合し、該圧電振動子に超音波
    電気信号を印加して前記直線帯状弾性体を振動させ、該
    直線帯状弾性体に設けた複数の突起部に移動体を圧接し
    摩擦力により該移動体を動かす超音波リニアモータにお
    いて、 前記圧電振動子を前記直線帯状弾性体の端から略1/4波
    長および圧電振動子の長さの略1/4の距離の位置に夫々
    両端の圧電振動子の端の位置を合せて1列に直線帯状弾
    性体に配置すると共に、前記圧電振動子を極性を揃えて
    2組に分け、前記直線帯状弾性体を長さ方向の最外側の
    圧電振動子の端の位置および圧電振動子の端の位置から
    圧電振動子の長さの略1/2の距離だけ外側の位置で、ま
    た、直線帯状弾性体の厚さ方向の略中央位置で直線帯状
    弾性体より弾性係数の大きくない支持体で軸支し、さら
    に、直線帯状弾性体に幅方向圧力を加えて支持し、夫々
    の組みの圧電振動子に互いにπ/2の位相差を持つ超音波
    電気信号を印加し直線帯状弾性体にπ/2の位相差を持つ
    定在波を生じさせ、該2つの定在波が合成されて擬似的
    な進行波を発生して前記複数の突起に圧接した前記移動
    体を移動させ、且つ、前記2つの超音波電気信号の位相
    差の符号を反転することにより前記移動体の移動方向を
    切換えることを特徴とする超音波リニアモータ。
  2. 【請求項2】前記突起部と圧電振動子を1対1に対応さ
    せ、突起部の位置を各圧電振動子の端から同一方向に圧
    電振動子の1/4の長さの位置に揃えて配置した請求項1
    の超音波リニアモータ。
  3. 【請求項3】前記突起部の位置を各圧電振動子の同じ側
    の一方の端の位置に揃えて配置した請求項1の超音波リ
    ニアモータ。
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KR100380036B1 (ko) * 2000-12-14 2003-04-11 주식회사 영광기전 초음파 리니어 모터의 진동자
KR100460330B1 (ko) * 2001-08-10 2004-12-08 박태곤 선형 초음파모터의 하프-바이몰프형 진동자

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