JP2533801Y2 - 超音波リニアモータ - Google Patents

超音波リニアモータ

Info

Publication number
JP2533801Y2
JP2533801Y2 JP1990037363U JP3736390U JP2533801Y2 JP 2533801 Y2 JP2533801 Y2 JP 2533801Y2 JP 1990037363 U JP1990037363 U JP 1990037363U JP 3736390 U JP3736390 U JP 3736390U JP 2533801 Y2 JP2533801 Y2 JP 2533801Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear
elastic body
ultrasonic
linear belt
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990037363U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04183U (ja
Inventor
智 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP1990037363U priority Critical patent/JP2533801Y2/ja
Publication of JPH04183U publication Critical patent/JPH04183U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2533801Y2 publication Critical patent/JP2533801Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は圧電振動子を駆動源とした超音波リニアモ
ータに係り、特に、圧電振動子の分極方向を揃えて配置
し、移動体を効率よく往復走行させるのに好適な超音波
リニアモータに関する。
(ロ)従来技術 一般にリニアモータには電磁力を利用したモータが供
されていたが、このリニアモータは形状や材料などの制
約があり、構造的にも巻線を有し、高出力を得るために
は希土類系の永久磁石を使用しなければならずコスト高
になっていた。
又、超音波モータとしては、円環状のモータや直線状
のモータが種々開発されているが、今までの直線状のモ
ータでは振動子を直線上に配置しても、振動波による推
力が得られず、リニアモータとして充分な機能が得られ
ていなかった。
(ハ)考案が解決しようとする問題 この考案は上記問題点を解決するためになされたもの
で、直線状の振動体の振動による推力を有効に利用し、
超音波モータの特徴を有する超音波リニアモータを提供
することを目的とする。
(ニ)問題を解決するための手段 この考案の超音波リニアモータは、直線帯状弾性体に
複数の圧電振動子を等間隔に接合して得られる直線帯状
振動体の圧電振動子に超音波電気信号を印加して直線帯
状弾性体を振動させ、この直線帯状弾性体に設けた複数
の突起物に移動体を圧接し摩擦力により移動体を動かす
超音波リニアモータにおいて、 前記圧電振動子を極性を揃えて2組に分け、それぞれ
の組の圧電振動子に互いにπ/2の位相差を持つ超音波電
気信号を印加し、直線帯状弾性体にπ/2の位相差を持つ
定在波を生じさせ、前記2つの超音波電気信号の位相の
符号を変えることにより定在波が合成されて生じる疑似
進行波の進行方向を変えて、移動体の進行方向を切り換
えることをと特徴とする。
また、直線帯状弾性体の両端から最近の節の位置で直
線帯状振動体より弾性係数の大きくない支持体で支持
し、この支持部において直線帯状弾性体に幅方向圧力を
加えたことを特徴とする。
(ホ)作用 直線帯状弾性体に圧電振動子の振動が加えられると、
直線帯状弾性体に2組の圧電振動子に対応して、それぞ
れ1つずつ現れ、その位相差は圧電振動子の位相差と等
しくπ/2となり、これらの定在波を合成して進行波が形
成される。発生したそれぞれの定在波が直線帯状弾性体
の端面からの反射波等によりこの進行波に多少の歪みを
発生させる。この波を疑似進行波とする。
この疑似進行波の進む方向は2つの定在波の位相差の
符号により変わる。
このような疑似進行波により直線帯状弾性体の突起部
の先端は楕円状に動かされ疑似進行波と逆方向に移動体
を送る。
直線帯状振動体の端に最近の節で直線帯状弾性体より
弾性係数の大きくない支持体で支持すると、支持体によ
り定在波の合成によってできた疑似進行波が減衰され
ず、また、支持部で幅方向に圧力を加えると直線帯状弾
性体側面の剛性が増し、突起部に振動を集中させて移動
体を効率よく往復移動させることが可能になる。
(ヘ)実施例 この考案に係る超音波リニアモータの実施例を第1図
乃至第8図に基づいて説明する。
第1図は本考案の直線帯状振動体を示す平面図、第2
図は同直線帯状振動体を示す側面図、第3図は同直線帯
状振動体を示す正面図である。
図において、1は直線帯状弾性体であり、直方体形状
の表面に突起部1a,1b及び1cが突設され、この突起部か
ら圧電振動子の1/40の長さの距離だけ左へ寄った位置の
裏面に圧電振動子3a,3bおよび3cとこの圧電振動子3cか
ら圧電振動子の1/4の長さの位置に圧電振動子3dが導電
性接着剤2により接合されて直線帯状振動体が構成され
ている。
突起部1a,1bおよび1cと圧電振動子3a,3b,3cおよび3d
の配列ピッチは直線帯状弾性体1に生じる定在波の波長
λの1/2であり、また圧電振動子3a,3b,3c及び3dの長さ
はlである。
直線帯状弾性体1の左端と圧電振動子3aの左端との距
離はl/4、また、直線帯状弾性体1の右端と圧電振動子3
dの右端との距離はl/4としている。
第2図に示すように、直線帯状弾性体1の幅Wは2l/3
を越えず圧電振動子の幅W2は直線帯状弾性体1の幅Wを
越えない。
さらに、突起部の幅W1は直線帯状弾性体1の幅Wの1/
2を越えない。
第3図及び第1図に示すように、直線帯状弾性体1の
厚みtの中心、また圧電振動子3aの左端および圧電振動
子3dの 端から夫々l/4の距離の位置の両側部にねじ穴6
a,6b,6cおよび6dが設けられ、第4図に示すようにねじ1
0a,10b,10cおよび10dにより直線帯状弾性体1と同じか
小さい弾性係数を有する支持体9aおよび9bが締め付けら
れている。
上記ねじ穴の位置は直線帯状弾性体1に生じる定在波
の節の位置に相当する。
第3図で示すように圧電振動子3a,3b,3cおよび3dのマ
イナス極は直線帯状弾性体1に接合され導電線材4を会
して超音波電気信号源7および8のグランド側端子に接
続されている。
圧電振動子3aおよび3bのプラス極同士は導電線材4で
結合されa相を形成し導電線材4を介して超音波電気信
号源7の出力端子に接続されている。
圧電振動子3cおよび3dのプラス極同士は導電線材4で
結合されb相を形成し導電線材4を介して超音波電気信
号源8の出力端子に接続されている。
上記構成において、超音波電気信号源8の出力信号の
位相を超音波電気信号源7の出力信号の位相よりπ/2だ
け進めてこれらの信号を圧電振動子に加えると、圧電振
動子が伸びると直線帯状弾性体1も伸びて厚みが減少し
て谷となり、圧電振動子が縮むと直線帯状弾性体1も縮
んで厚みが増大して山となる定在波が発生し、その位相
差はπ/2となる。第7図は+π/2位相のずれた定在波と
の合成波である疑似進行波、(図では、歪み成分をなく
した進行波として表す)第8図は−π/2位相のずれた定
在波との合成波である疑似進行波。(図では、歪み成分
をなくした進行波として表す)上記2つの定在波により
疑似進行波合成され、その進行波第5図に矢印Rで示す
ように右方向に進み、突起部は図示のように楕円軌跡を
左回転方向に動く。
突起部に移動体5を所定荷重Pで加圧すると、移動体
5は摩擦力で矢印FLの方向に送られる。
超音波電気信号源8の出力信号の位相を超音波電気信
号源7の出力信号の位相よりπ/2だけ遅らせてこれらの
信号を圧電振動子に加えると、第6図に示すように、疑
似進行波は矢印Lで示すように左方向に進み、突起部は
図示のように楕円軌跡を右回転方向に動く。
突起部に移動体5を所定荷重Pで加圧すると、移動体
5は摩擦力で矢印FR方向に送られる。
このように、移動体を往復移動する駆動力は上述の直
線帯状弾性体、圧電振動子および支持体の寸法および位
置関係にいて効率よく得られる。
この考案の実施例は以上のように構成されているが考
案はこれに限らず、例えば、圧電振動子1に対し、突起
部を1以上設けてもよく、その位置も実施例の通りに限
定されない。
更に、a相とb相の圧電振動子は互いに逆極に接続し
てもよい。
(ト)考案の効果 以上、説明したようにこの考案の超音波リニアモータ
によれば、直線帯状弾性体の突起部が滑らかな楕円運動
を行い移動体と効率よく往復駆動することができる。
また、摩擦により移動体を駆動するため、停止時に移
動体を自己保持することができるという効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図はこの考案に係る超音波リニアモータ
の実施例を示し、第1図は本考案の直線帯状振動体を示
す平面図、第2図は同直線帯状振動体を示す側面図、第
3図は同直線帯状振動体を示す正面図、第4図は同直線
帯状振動体の支持状態を示す斜視図、第5図及び第6図
は同実施例の作用を示す部分表面図、第7図及び第8図
はa相とb相の定在波からなる疑似進行波の図である。 主な符号の説明 1:直線帯状弾性体 1a,1b,1c:突起部 2:導電性接着剤 3a,3b,3c,3d:圧電振動子 4:導電線材 5:移動体 6a,6b,6c,6d:ねじ穴 7,8:超音波電気信号源 9a,9b:支持体 10a,10b,10c,10d:ねじ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線帯状弾性体に複数の圧電振動子を等間
    隔に接合して得られる直線帯状振動体の圧電振動子に超
    音波電気信号を印加して直線帯状弾性体を振動させ、こ
    の直線帯状弾性体に設けた複数の突起部に移動体を圧接
    し摩擦力により移動体を動かす超音波リニアモータにお
    いて、 前記圧電振動子を極性を揃えて2組に分け、それぞれの
    組の圧電振動子に互いにπ/2の位相差を持つ超音波電気
    信号を印加し、直線帯状弾性体にπ/2の位相差を持つ定
    在波を生じさせ、前記2つの超音波電気信号の位相の符
    号を変えることにより定在波が合成されて生じる擬似進
    行波の進行方向を変えて、移動体の進行方向を切換える
    ことを特徴とする超音波リニアモータ。
  2. 【請求項2】前記直線帯状弾性体の両端から最近の節の
    位置で直線帯状振動体より弾性係数の大きくない支持体
    で支持し、この支持部において直線帯状弾性体に幅方向
    圧力を加えたことを特徴とする請求項1記載の超音波リ
    ニアモータ。
JP1990037363U 1990-04-09 1990-04-09 超音波リニアモータ Expired - Fee Related JP2533801Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990037363U JP2533801Y2 (ja) 1990-04-09 1990-04-09 超音波リニアモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990037363U JP2533801Y2 (ja) 1990-04-09 1990-04-09 超音波リニアモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04183U JPH04183U (ja) 1992-01-06
JP2533801Y2 true JP2533801Y2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=31544403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990037363U Expired - Fee Related JP2533801Y2 (ja) 1990-04-09 1990-04-09 超音波リニアモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2533801Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005312230A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Konica Minolta Holdings Inc ロール型電気機械変換素子

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6339474A (ja) * 1986-08-04 1988-02-19 Rion Co Ltd 超音波モ−タ
JPH0223070A (ja) * 1988-07-07 1990-01-25 Toyota Motor Corp リニア型超音波モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04183U (ja) 1992-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03190573A (ja) 振動波モータ
JPH0458273B2 (ja)
JP2533801Y2 (ja) 超音波リニアモータ
JPS61224880A (ja) 振動波モ−タ
JP2533802Y2 (ja) 超音波リニアモータ
KR101225008B1 (ko) 초음파모터의 압전진동자
JP2694035B2 (ja) 超音波リニアモータ
JPH01264582A (ja) 超音波リニアモータ
JP2009284759A (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器
JP2004304963A (ja) 圧電アクチュエータ
JPH02188169A (ja) 超音波モータ
JP2568707B2 (ja) 超音波モータ
JPH0470876B2 (ja)
JPS62277079A (ja) 圧電駆動装置
JP2001211670A (ja) 超音波リニアモータ
JPH0697863B2 (ja) 圧電駆動装置
JP2625653B2 (ja) 振動波モータ
JPH0270274A (ja) 超音波リニアモータ
JPH06106029B2 (ja) 超音波モータ
JPH05111268A (ja) 圧電アクチユエータ
JP2971971B2 (ja) 超音波アクチュエータ
JPH0619338Y2 (ja) 超音波リニアモータ
JPH0632570B2 (ja) 振動波モ−タ
JPH02262874A (ja) 超音波モータ
JPH03289372A (ja) 超音波リニアモータ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees