JP2693982B2 - 水底敷設管の内張り工法 - Google Patents

水底敷設管の内張り工法

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JP2693982B2 JP32617688A JP32617688A JP2693982B2 JP 2693982 B2 JP2693982 B2 JP 2693982B2 JP 32617688 A JP32617688 A JP 32617688A JP 32617688 A JP32617688 A JP 32617688A JP 2693982 B2 JP2693982 B2 JP 2693982B2
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芳美 小野
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清 児玉
新太郎 池田
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日本鋼管株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水底敷設管の内張り工法に関する。
〔従来の技術〕
水道管、ガス管、原油等の油送管内を内張りする方法
として、管内に硬化性樹脂を含浸させた内張りチューブ
を流体圧によってチューブ内外周面を反転させながら挿
入し、このチューブの含浸塗料を硬化させて、管の内壁
面を前記チューブで内張りするチューブ反転式の内張り
工法がある。
第4図および第5図は上記チューブ反転式の内張り工
法を示す図であり、ここでは、海,河川等の水底に敷設
された油送管等の水底敷設管の内張り工法を示してい
る。同図に示す1は海面であり、海の底に沿って水底敷
設管2が敷設されている。水底敷設管2の両端部は陸上
に設けられている縦坑より立上り地上に露出している。
この水底敷設管1は縦坑内または陸上において切離され
ている。また、水底敷設管2の一端部が位置している陸
上には水塔3が建設されており、この水塔3の下端が水
底敷設管2の切離されている一端に接続されている。な
お、水底敷設管2の他端は開放しておく。4は水底敷設
管2内に挿入される内張りチューブである。このチュー
ブ4はフェルト(不織布)または織布等からなる樹脂含
浸層と、チューブ内外面を反転させたときにその内周面
の被覆膜となる樹脂フィルムとを積層したシート材をチ
ューブ状に形成したもので、このチューブ3は偏平に押
し潰した状態でリール5に巻かれている。リール5に巻
かれているチューブ4はリール5から巻き解かれて熱硬
化性樹脂を含浸させる樹脂含浸部6を通り、水塔3の上
端開口より水底敷設管2内に導かれる。このチューブ2
の水底敷設管2内への挿入は、チューブ4の先端部を、
その内外周面を反転させて円筒状に拡開した状態で、水
底敷設管2と水塔3との接続部のフランジ2a,3a間に挟
持し、ボルト7とナット8とで締付け固定する。そし
て、チューブ2の挿入はポンプ等で水塔3内に注水する
ことにより行われる。このようにチューブ4の反転部4a
の内側に注水すると、チューブ4aの反転部4aが水圧によ
って円筒状に開拡するとともに、チューブ4の未反転部
4bが反転部4aとの間の折返し部にかかる水圧によって反
転部4a内に引込まれ、この未反転部4bがその先端側(折
返し部分)から順次内周面が外周面となるように反転し
て反転部4bが伸びていき、チューブ4が第5図に示すよ
うに水底敷設管2内へ入っていく。また、水底敷設管2
内に挿入されたチューブ4の反転部4aは、この反転部4a
内に注水された水圧により、拡開された内張り管を形作
ってゆく。
なお、上記チューブ4は、水底敷設管2の内張り施工
長さに応じた長さ(管長に対して若干余裕をとった長
さ)に製作してあり、このチューブ4の後端は水漏れを
生じないように封止されている。そして、チューブ4が
水底敷設管2のほぼ中間位置まできたら、このチューブ
4の後端に温水給水ホース(不図示)を接続する。この
後も、チューブ4は水圧によって内外周面を反転されな
がら水底敷設管2内に挿入されていき、最終的に水底敷
設管2の全長に挿入されると共に、チューブ全体が反転
する。
この後は、チューブ4内への注水を止め、チューブ後
端に接続してこのチューブ4の反転部4a内に引込んだ上
記温水給水ホースの後端をボイラに接続して、この温水
給水ホースに高温の温水を供給し、この温水を温水給水
ホースに設けられているノズル孔からチューブ4内の水
中に注入してこの水を昇温させることにより、その熱で
チューブ4に含浸させてある熱硬化性樹脂を硬化させ
る。このようにして、チューブ4に含浸させた樹脂を硬
化させると、水底敷設管2がその内壁面をチューブ4で
内張りされた二重構造となる。なお、この後はチューブ
4の水を排水してからチューブ先端の折返し部を切断し
て温水給水ホースをチューブ4から切離し、この温水給
水ホースを引抜くと共に、チューブ4の水底敷設管2外
に突出している不要部分を切離する。
なお、ここでは内張りチューブを水圧によって水底敷
設管2内に挿入する場合について説明したが、チューブ
反転敷の内張り工法には、内張りチューブ4を空気圧に
よって水底敷設管2内に挿入するものもあり、その場合
には、チューブ3に含浸させた熱硬化性樹脂をスチーム
により熱硬化させる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記チューブ反転式の内張り工法は、管内
に反転挿入した内張りチューブ内に高温流体(温水また
はスチーム)を供給して、チューブ4に含浸させてある
熱硬化性樹脂を硬化させる方法があるが、内張りされる
管が水底敷設管2の場合は、その周囲を海水等の水が取
巻いているため、チューブ4内に供給した高温流体の熱
が水底敷設管2の外周面から水中に放出されてしまう。
そのため、チューブ4に含浸させた熱硬化性樹脂に十分
な熱を与えることができず、その結果、熱硬化性樹脂が
十分に硬化せず、内張り管の強度が不十分なものとなる
可能性が高かった。
本発明は、水底敷設管内に反転挿入した内張りチュー
ブに含浸させてある熱硬化性樹脂を、チューブ内への高
温流体の供給により熱硬化させる際における水中への熱
放出を防止して、チューブ含浸樹脂を確実に硬化させる
ことができる水底敷設管の内張り工法を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するために、水底敷設管内に
その全長にわたって保温用チューブを引込んでおき、こ
の保温用チューブ内に前記内張りチューブを反転挿入し
て、前記内張りチューブに含浸させた熱硬化性樹脂を、
内張りチューブ外周を前記保温用チューブで保温しなが
ら熱硬化するようにした。
〔作用〕
このようにすれば、内張りチューブ内に高温流体を供
給して内張りチューブの含浸樹脂を熱硬化させる際に熱
が水底敷設管を介して水中に放出されるのを保温用チュ
ーブによって防ぐことができるから、内張りチューブの
含浸樹脂を確実に硬化させることができ、従って強度の
十分な内張り管を構成することができる。
〔実施例〕
第1図は本発明工法の一実施例を示す図であり、内張
りチューブの反転挿入過程を示す断面図である。なお、
図中第5図と同一部分には同一符号を付して説明する。
図に示す10は保温用薄膜チューブであり、熱硬化性樹脂
の加熱硬化温度に耐え得るシート材で形成されている。
この保温用薄膜チューブ10は、第3図に示すように、た
とえば厚さが1mm以下の2枚の気密性樹脂シート10a,10b
を重ねて溶着したシート材をチューブ状に成形したエア
パック状のものであり、その外周面側のシート10bには
その外周に突出する中空膨出部11が多数個密な間隔で形
成されており、この膨出部部11内には空気が密封されて
いる。
次に、水底敷設管への内張り工程を説明する。先ず、
水底敷設管2内に内張りチューブ4を反転挿入する前
に、水底敷設管2内に上記保温用チューブ10を自走車な
どを使用して引込む。次に、内張りチューブ4の先端部
をその内外周面を反転させて円筒状に拡開し、この内張
りチューブ4の先端部と、既に管内に引込んである保温
用チューブ10の端部とを、水底敷設管2のフランジ2aと
水塔3のフランジ3aとの間に挟持する。
そして、水塔3に注水し、従来と同様にして水塔に蓄
えた水の圧力で内張りチューブ4を水底敷設管2内へ反
転挿入させる。このように水底敷設管2内に内張りチュ
ーブ4を反転挿入してゆくと、水底敷設管2内に予め引
込まれていた保温用チューブ10は水圧による内張りチュ
ーブ4の反転圧力によって押し広げられながら、水底敷
設管2の内周面に押圧され、筒状のチューブとなって水
底敷設管2の内周面と反転された内張りチューブ4の外
周面との間には挟まれてゆく。このような状態を第2図
および第3図に示す。同図に示すように、水底敷設管2
内に反転挿入された内張りチューブ4の外周面と水底敷
設管2の内周面との間には保温用チューブ10の外周面に
形成されている中空膨出部11の突出高さに相当する空気
層aが形成され、この空気層aと上記中空膨出部11内の
密封空気とによって、内張りチューブ4と水底敷設管2
との間に断熱層が形成される。
そして、内張りチューブ4を水底敷設管2の全長にわ
たり反転挿入したならば、ボイラ等で加熱した高温水を
注水する。このとき、樹脂含浸層(フエルト層または織
布層)12、その内周面の樹脂フィルム13とからなる内張
りチューブ4は、その外周を保温用チューブ10により形
成された断熱層によって保温されているので、注入され
た高温水の熱が水底敷設管2を介して水中に放出される
のが防がれる。したがって、内張りチューブ4の樹脂含
浸層12に含浸させている熱硬化性樹脂は高温水の熱によ
り熱硬化する。
このように、本実施例によれば、保温用チューブ4に
より水底敷設管2と反転挿入された内張りチューブ4と
の間に断熱層が形成されるので、注水された高温水の熱
の放出を防止でき、熱硬化性樹脂が確実に硬化し、した
がって十分な強度の内張り管を構成することができる。
なお、上記実施例では、保温用チューブ10をエアパッ
ク状のものとしているが、この保温用チューブはこれに
限らないし、また水底敷設管2内への内張りチューブ4
の反転挿入は空気圧によって行なってもよい。
〔発明の効果〕
以上詳記したように本発明によれば、内張りチューブ
を水底敷設管内に反転挿入する前に、水底敷設管内にそ
の全長にわたって保温用チューブを引込んでおき、この
保温用チューブ内に前記内張りチューブを反転挿入し
て、前記内張りチューブに含浸させた熱硬化性樹脂を、
内張りチューブ外周を前記保温用チューブで保温しなが
ら熱硬化させるようにしたので、内張りチューブ内に高
温流体を供給して内張りチューブの含浸樹脂を熱硬化さ
せる際に熱が水底敷設管を介して水中に放出させるのを
保温用チューブにって防ぐことができ、したがって、内
張りチューブの含浸樹脂を確実に硬化させて十分な強度
の内張り管を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示す図であり、第
1図は内張りチューブの反転挿入過程を示す図、第2図
は内張りされた水底敷設管の断面図、第3図は第2図に
示すA−A線矢視断面図、第4図は反転式の内張り工法
を説明するための図、第5図は内張りチューブの反転挿
入過程を示す図である。 2……水底敷設管、4……内張りチューブ、4a……反転
部、4b……未反転部、10……保温用薄膜チューブ、11…
…中空膨出部、12……樹脂含浸層、13……樹脂フィル
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本間 博 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 児玉 清 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 池田 新太郎 神奈川県相模原市鵜野森347―44 (72)発明者 高須 一広 神奈川県横浜市旭区白根町516 (56)参考文献 特開 昭62−184840(JP,A) 特開 昭54−65783(JP,A) 特開 昭51−37968(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性樹脂を含浸させた内張りチューブ
    の端部をその内外周面を反転させて保持し、この内張り
    チューブの反転部を内側に流体を圧送することにより、
    上記流体の圧力で前記内張りチューブの未反転部の前記
    反転部内に引込むと共に、その内外周面を順次反転させ
    て前記反転部を伸しながら前記内張りチューブを水底敷
    設管内に挿入し、その後前記内張りチューブ内に高温流
    体を供給してチューブ含浸樹脂を熱硬化させ、前記水底
    敷設管の内壁面を前記チューブで内張りする水底敷設管
    の内張り工法において、 内張りチューブを水底敷設管内に反転挿入する前に、前
    記水底敷設管内にその全長にわって保温用チューブを引
    込んでおき、その保温用チューブ内に前記内張りチュー
    ブを反転挿入して、前記内張りチューブに含浸させた熱
    硬化性樹脂を、内張りチューブ外周を前記保温用チュー
    ブで保温しながら熱硬化させることを特徴とする水底敷
    設管の内張り工法。
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JP2002240150A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Shonan Gosei Jushi Seisakusho:Kk 管ライニング材表面部材及び管ライニング工法
JP6908167B1 (ja) * 2020-06-24 2021-07-21 Jfeエンジニアリング株式会社 水底敷設管の更新方法及び装置

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