JP2693870B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2693870B2
JP2693870B2 JP3046498A JP4649891A JP2693870B2 JP 2693870 B2 JP2693870 B2 JP 2693870B2 JP 3046498 A JP3046498 A JP 3046498A JP 4649891 A JP4649891 A JP 4649891A JP 2693870 B2 JP2693870 B2 JP 2693870B2
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秀近 熊本
勝己 永田
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三田工業株式会社
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機などの画
像処理装置に関し、詳しくは黒色文字の検出および再生
が良好に行えるようにした画像処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー原稿をCCD(電荷結
合素子)などで構成したスキャナにより光学的に読み取
って赤(R)、緑(G)、青(B)の加色法の3原色の
電気信号に変換し、この信号に基づいてカラー画像を形
成するようにしたカラー複写機が用いられている。スキ
ャナの出力であるR,G,Bの3原色信号は、これらの
補色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の減色法の3原色データに変換される。このC,
M,Yの3原色データには適当な補正が施され、さら
に、補正後の3原色データに基づいて黒(BK)データ
が生成される。
【0003】たとえば、C信号に基づく変調を施したレ
ーザビームにより感光体表面が走査れ、この感光体表面
にシアンに対応した静電潜像が形成される。この静電潜
像は、シアンのトナーを用いてトナー像に顕像化された
後、複写用紙に転写される。同様にしてM信号、Y信
号、BK信号に対応して、マゼンタ、イエロー、黒の各
トナー像が複写用紙に重ねて転写され、最後にトナーが
加熱定着されて、カラーコピーが達成される。C、M、
Yの3原色のトナーだけでもカラー画像の再生が可能で
あるが、黒のトナーを用いれば、高濃度の部分を黒のト
ナーを用いて良好に表現することができるので、カラー
トナーを節約できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなカラー複
写機では、黒色の文字を含む原稿を複写した場合には、
黒色文字のエッジ部が見にくくなるという問題がある。
すなわち、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の4色のト
ナーで画像が表現されるために、文字のエッジ部には必
然的に有彩色成分による滲みが生じ、文字部分と地肌部
分との境界を明確にすることができない。このため、鮮
明な文字画像を得ることができないという問題がある。
しかも、カラー複写機では一般に、中間階調を表現する
ために、C,M,Y,BKデータにそれぞれいわゆるデ
ィザ処理が施されるので、上記の傾向が助長されること
になる。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、黒色文字の再生が格段に良好に行われるよ
うにした画像処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の画像処理装置は、カラー
画像を光学的に読み取って3原色のそれぞれの濃度に対
応する3原色データに変換し、さらに3原色データに基
づいて黒色の濃度に対応した黒データを作成する変換手
段と、上記画像データに基づいて、注目画素が無彩色の
画素であってしかも濃度が所定値以上であるときにこの
注目画素を黒画素と識別する黒画素識別手段と、注目画
素に隣接する画素の画像データに基づいて当該注目画素
の近傍の濃度勾配を検出し、この濃度勾配が所定値以上
であるときに、この注目画素をエッジ部の画素と判定す
るエッジ検出手段と、注目画素がエッジ部の画素と判定
され、かつ黒画素と識別されたときに、当該画素を黒色
文字のエッジ部を構成する画素と判定する手段と、上記
黒色文字のエッジ部の画素と判定された画素に関して、
3原色の濃度を減少させるとともに黒色の濃度を増大さ
せるように、上記3原色データおよび黒データに補正を
施すデータ補正手段とを含むことを特徴とする。
【0007】上記の構成によれば、変換手段で作成され
る3原色の各濃度に対応した画像データに基づいて、無
彩色の画素でしかも濃度の高い画素が黒画素と識別され
る。また、注目画素の近傍の濃度勾配が所定値以上のと
きに、このような画素は何らかの画像のエッジ部を構成
するものと判定される。そして、このエッジ部を構成す
ると判定された画素が、同時に黒画素と識別された画素
である場合には、当該画素が黒色文字のエッジ部を構成
する画素と判定されることになる。このようにして、濃
度勾配に基づくエッジ部の検出と、黒画素の識別とを併
用しているので、黒色文字のエッジ部が確実に検出され
る。
【0008】
【0009】そして、黒色文字のエッジ部を構成する画
素については、黒色の濃度が増大された黒データおよび
3原色データがデータ補正手段から生成される。これに
より、黒色文字のエッジ部に関しては黒色が強調される
から、黒色文字の境界部を明確に表現した画像データが
得られる。請求項記載の画像処理装置は、注目画素に
隣接する画素の画像データに基づいて当該注目画素の近
傍の濃度勾配を平滑化したデータを作成する平滑化手段
と、この平滑化手段で平滑化されたデータが与えられ、
注目画素に隣接する画素の上記平滑化後の画像データに
基づいて、当該注目画素の近傍の濃度勾配を検出し、こ
の濃度勾配が所定値以上であるときに、この注目画素を
エッジ部の画素と判定するエッジ検出手段とを有してい
るものである。
【0010】この構成によれば、平滑化手段で濃度勾配
が平滑化された後に、エッジ検出部での濃度勾配に基づ
くエッジ検出処理が行われるから、濃度勾配が比較的ゆ
るやかな領域の画素がエッジ部の画素として検出される
ことが防がれるので、画像のエッジ部を確実に検出させ
ることができる。請求項記載の画像処理装置は、エッ
ジ検出処理が上記3原色データのうちのいずれか1つの
特定色のデータに基づいて行われるようにしたものであ
る。
【0011】これにより、エッジ検出手段の構成を簡素
化することができる。上記特定色には、たとえば3原色
データがイエロー、マゼンタおよびシアンに対応するも
のであるときには、マゼンタが適用されることが好まし
い。これは、マゼンタが、人間の視覚特性に近似してい
るからである。請求項記載の画像処理装置は、エッジ
検出手段が、注目画素に隣接する画素の画像データに基
づいて当該注目画素の近傍の濃度勾配を検出し、この濃
度勾配が所定値以上であるときに、この注目画素および
当該注目画素に隣接する画素をエッジ部の画素と判定す
ることを特徴としている。
【0012】この構成によれば、注目画素の近傍の濃度
勾配が所定値未満と判定されたときでも、この注目画素
の隣接画素における濃度が所定値以上と判定されれば、
当該注目画素をエッジ画素として判定させることができ
る。これにより、黒色文字のエッジ部の画素を一層確実
に抽出することができる。これにより、たとえばカラー
画像を読み取るスキャナなどの特性に起因して文字部分
と背景部分との境界部における濃度勾配の急峻な変化の
検出が困難な場合でも、黒色文字のエッジ部の構成画素
を確実に抽出し、このエッジ部の画素の黒色を強調させ
ることができる。
【0013】請求項記載の画像処理装置は、注目画素
に隣接する画素における上記3原色データのうちのいず
れか1つの特定色のデータに基づいて当該注目画素の近
傍の濃度勾配を平滑化したデータを作成する平滑化手段
と、この平滑化手段で平滑化されたデータが与えられ、
注目画素に隣接する画素の上記平滑化後の特定色のデー
タに基づいて、当該注目画素の近傍の濃度勾配を検出
し、この濃度勾配が所定値以上であるときに、この注目
画素をエッジ部の画素と判定するエッジ検出手段と、注
目画素がエッジ部の画素と判定され、かつ黒画素と識別
されたときに、当該画素を黒色文字のエッジ部を構成す
る画素と判定する手段と、上記黒色文字のエッジ部の画
素と判定された画素に関して、3原色の濃度を減少させ
るとともに黒色の濃度を増大させるように、上記3原色
データおよび黒データに補正を施すデータ補正手段とを
含むことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、平滑化処理およびエッ
ジ検出処理が特定の1色のデータに基づいて行われるの
で、平滑化手段およびエッジ検出手段の構成を簡素化す
ることができる。しかも、平滑化処理後のデータに基づ
いてエッジ検出が行われるから、画像のエッジ部を確実
に検出することができる。
【0015】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例の画像処理装置である
カラー複写機の要部の電気的構成を示すブロック図であ
る。この画像処理装置は、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3原色データと、この3原色デ
ータから作成された黒(BK)データとに基づいて、ス
キャナなどにより読み取られた読取画像中に存在する黒
色文字のエッジ部を構成する画素を抽出し、黒色文字の
部分と地肌部分との境界を明確にして黒色文字を鮮明に
再生しようとするものである。
【0016】複写すべきカラー原稿は、CCD(電荷結
合素子)などで構成した図外のスキャナにより光学的に
読み取られ、赤(R)、緑(G)、青(B)の加色法に
よる3原色信号に光電変換される。この加色法による3
原色信号は、それぞれの補色であるイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)の減色法による3原色信号
に変換され、さらにこの信号に原画に忠実な色再現のた
めの補正が施されてY,M,Cの3原色画像データが作
成される。さらに、このY,M,Cの3原色データに基
づいてBKデータが作成される。このBKデータは、高
濃度部における濃度不足を黒色トナーで補うためのデー
タであり、たとえばY,M,Cの3原色データの最小値
に所定の補正係数α(たとえば0.5〜1)を乗じた値
を各3原色データから除去し、この除去した値をBKデ
ータとするようにして作成される。本実施例では、上記
のスキャナやY,M,C,BKデータを作成する構成部
分を含んで変換手段が構成されている。
【0017】Y,M,Cの3原色データは、それぞれタ
イミング調整部1Y,1M,1Cを経て、濃度勾配を平
滑化させるための平滑化部2Y,2M,2Cに与えられ
る。この平滑化部2Y,2M,2Cで平滑化されたデー
タは、タイミング調整部3Y,3M,3Cを経て、文字
などの画像のエッジ部を検出するためのエッジ検出部4
Y,4M,4Cに与えられる。各エッジ検出部4Y,4
M,4Cは、注目画素の近傍の画素の間の濃度勾配を検
出することによって各画素がエッジ部の画素であるかど
うかを検出するもので、エッジ部の画素に対しては、論
理「1」の信号をエッジ検出信号として導出する。この
エッジ検出信号は論理積回路5に入力され、すべてのエ
ッジ検出部4Y,4M,4Cがエッジ検出信号を出力し
たときにのみ、論理積回路5の出力信号EDGEが論理
「1」となる。この論理「1」の信号が最終的なエッジ
検出信号となり、このエッジ検出信号が出力された画素
は、何らかの画像のエッジ部の画素である。
【0018】一方、Y,M,Cの3原色データはまた、
タイミング調整部6Y,6M,6Cを経て黒画素識別部
7にも与えられている。この黒画素識別部7は、Y,
M,Cの3原色データの相互の差分に基づいて無彩色の
画素を検出し、この無彩色の画素の濃度が所定値以上で
あるときに、当該画素を黒画素と識別する。黒画素に対
しては出力信号BLACKが論理「1」とされ、この信
号が論理積回路8の一方の入力端子に入力される。論理
積回路8の他方の入力端子には、上記論理積回路5の出
力が与えられている。したがって、論理積回路8の出力
は、Y,M,Cの3原色データに関していずれもエッジ
部が検出された場合であって、黒画素識別部7により当
該画素が黒画素であると識別された場合にのみ、論理
「1」となる。この場合には、当該画素は、黒色文字の
エッジ部などのような黒色画像のエッジ部を構成する画
素であると言える。論理積回路8の出力信号はライン9
から後述するセレクタ10に選択制御信号として与えら
れている。上記論理積回路8、カラー調整部11および
セレクタ10などを含んでデータ補正手段が構成されて
いる。
【0019】タイミング調整部6Y,6M,6Cを経た
Y,M,Cの3原色データは、カラー調整部11にも与
えられている。このカラー調整部11にはさらにタイミ
ング調整部6BKでタイミング調整されたBKデータも
入力されている。カラー調整部11は、BKデータを強
調して、いわば黒色による二値画像に近い画像に対応し
た信号を生成するものである。このカラー調整部11の
出力は、上記のセレクタ10に入力される。
【0020】セレクタ10にはまた、カラー調整部11
を側路したタイミング調整部6Y,6M,6C,6BK
からのY,M,Cの3原色データおよびBKデータがラ
イン12を介し、さらにタイミング調整部13を通って
与えられている。このセレクタ10は、ライン9からの
選択制御信号に応答して、カラー調整部11からのY,
M,C,BKデータとタイミング調整部13からのY,
M,C,BKデータとのうち、いずれか一方のY,M,
C,BKデータを選択することになる。すなわち、黒色
文字のエッジ部を構成する画素に対しては、カラー調整
部11からのデータを選択し、残余の画素に対してはタ
イミング調整部13からのデータを選択することにな
る。このセレクタ10から出力されるYout,Mout,Cou
t の3原色データおよび黒に対応するBKout データに
基づいて、各色の画像に対応した静電潜像を感光体上に
形成させるレーザビームに変調が施されることになる。
【0021】図2はタイミング調整部1Y,3Yの構成
例を示すブロック図である。入力されるYデータは、先
ずD(Delayed)型フリップフロップ(DFF)15を介
してデータD0として平滑化部2Yに入力される。さら
にデータD0は先入れ先出し型メモリ(以下「FIF
O」という)16で1ライン分遅延され、フリップフロ
ップ17を介してデータD1として平滑化部2Yに入力
される。このデータD1はFIFO18で1ライン分遅
延された後にフリップフロップ19を介し、データD2
として平滑化部2Yに入力される。これによって、平滑
化部2Yに並列に与えられるデータD0,D1,D2
は、レーザビームが感光体を走査するときの副走査方向
に隣接する画素に対応したデータであることとなる。
【0022】タイミング調整部3Yもほぼ同様な構成と
なっており、それぞれ1ライン分ずつデータを遅延させ
るFIFO20,21,22と、各FIFOからのデー
タをラッチするD型フリップフロップ23,24,25
とで構成され、各フリップフロップの出力データDL
0,DL1,DL2がエッジ検出部4Yに入力されてい
る。
【0023】MデータおよびCデータに関する構成も同
様である。図3は平滑化部2Yなどでの平滑化処理を説
明するための図である。この平滑化処理は濃度勾配を平
滑化する処理である。注目画素S0についての平滑化処
理は、この画素の濃度Q0と、副走査方向27に隣接す
る画素S1,S4の各濃度Q1,Q4と、主走査方向2
8に隣接する画素S2,S3の各濃度Q2,Q3とに基
づいて行われる。すなわち、各画素S0〜S4の重み係
数をC0,C1,C2,C3,C4(ただし、C0+C
1+C2+C3+C4=1)とし、 C1=C2=C3=C4=C(定数) ・・・・ (1) とすると、平滑化処理後の画素S0の濃度Qsは、
【0024】
【数1】
【0025】として求められる。ここで、 C=1/K ・・・・ (3) (ただし、Kは整数であり、K≧5である。)とし、さ
らに、 Q1+Q2+Q3+Q4=Qn ・・・・ (4) とおくと、 Qs=(1−1/K)Q0+(Q1+Q2+Q3+Q4)/K =Q0−4Q0/K+Qn/K ・・・・ (5) を得る。
【0026】このような平滑化処理を実現するための平
滑化部2Yの具体的な構成は図4に示されている。タイ
ミング調整部1YからのデータD1(図2参照)は、D
型フリップフロップ31,32,33により3クロック
(クロック信号をCLKで示す。)だけ遅延されて加算
器34に入力される。またフリップフロップ31で1ク
ロック分遅延されたデータも加算器34に与えられる。
フリップフロップ32の出力データが注目画素S0に対
応する濃度Q0を表すものとすると、フリップフロップ
31,33の出力はそれぞれ画素S2,S3に対応する
濃度Q2,Q3を表すこととなる。一方、タイミング調
整部1YからのデータD0は、フリップフロップ35,
36により2クロック分遅延されて加算器34に与えら
れる。フリップフロップ36の出力データは、画素S1
の濃度Q1を表すことになる。さらに、データD2は、
フリップフロップ37,38により2クロック分遅延さ
れ、画素Q4の濃度Q4を表すデータとして加算器34
に入力される。加算器34では入力データの加算が行わ
れ、上記の値Qnに対応したデータが作成される。
【0027】濃度Q0を表すフリップフロップ32の出
力データは、積算器39で4倍されて4Q0が作成され
る。さらに入力データを定数Kで除する除算器40で
は、4Q0/Kが作成され、このデータが減算器41に
与えられる。この減算器41にはまた、ライン42から
濃度Q0を表すデータが入力され、その減算の結果であ
る(Q0−4Q0/K)がライン43から加算器44に
与えられる。
【0028】加算器44にはまた、加算器34の出力Q
nを除算器45において定数Kで除した値Qn/Kが入
力されており、この加算器44での加算結果は、上記第
(5)式で示される平滑化処理後の濃度Qsとなる。この
濃度Qsに対応したデータが、データDL0としてタイ
ミング調整部3Y(図2参照)に与えられることにな
る。
【0029】なお、他の3原色に対応したM,Cデータ
に関する構成も同様である。図5はエッジ検出部4Yで
の処理を説明するための図である。このエッジ検出部4
Yでの処理は、濃度勾配の急な部分を画像のエッジとし
て検出する処理である。エッジ検出処理は、注目画素s
0の濃度q0と、その周囲の画素s1〜s8の各濃度q
1〜q8とに基づいて行われる。すなわち、まず、注目
画素s0を挟んで対向する画素の組毎の濃度差|q1−
q8|,|q2−q7|,|q3−q6|,|q4−q
5|を求める。そして、これらの最大値Aを、 A=Max{|q1−q8|,|q2−q7|,|q3−q6|,|q4−q5|} ・・・・ (6) として求める。さらに、最大値Aを所定の閾値tと比較
し、 A≧t ・・・・ (7) であれば注目画素s0はエッジ画素であるものと判定
し、 A<t ・・・・ (8) であれば注目画素s0はエッジ画素でないものと判定す
る。
【0030】このような処理によって、いずれかの方向
で濃度の急激な変化が生じているときには、注目画素s
0がエッジ画素として検出されることになる。このエッ
ジ画素の検出は、平滑化部2Yで平滑化された濃度値に
基づいて行われるので、濃度変化が緩やか部分がエッ
ジ画素と判定されることを防いで、エッジ画素の検出を
正確に行わせることができる。
【0031】上記のエッジ検出処理は、回路構成の簡素
化の観点から、次のような処理に代替させることが好ま
しい。すなわち、 |q1−q8|≧t ・・・・ (9) |q2−q7|≧t ・・・・ (10) |q3−q6|≧t ・・・・ (11) |q4−q5|≧t ・・・・ (12) のいずれか1つが成立するときに、当該注目画素s0を
エッジ画素と判定し、上記第(9) 式〜第(12)式のいずれ
もが成立しないときには当該注目画素s0を非エッジ画
素と判定する。このようにすれば、明らかに上記の処理
と同様な結果が得られる。
【0032】図6はエッジ検出部4Yの具体的な構成例
を示すブロック図である。タイミング調整部3Yからの
平滑化処理後のデータDL1は、D型フリップフロップ
48,49,50により3クロック分だけ遅延されて減
算器51に入力される。フリップフロップ48で1クロ
ック分だけ遅延されたデータも減算器51に与えられ
る。ここでフリップフロップ49の出力データが注目画
素s0の平滑化処理後の濃度q0を表すものとすると、
フリップフロップ48,50の出力はそれぞれ画素s
4,s5の平滑化処理後の濃度q4,q5を表すことと
なる。
【0033】また、タイミング調整部3Yからのデータ
DL0は、フリップフロップ52,53,54により3
クロック分だけ遅延されて減算器51に入力される。デ
ータD0はデータDL1と並列に入力されるから、フリ
ップフロップ52,53,54の各出力は、それぞれ画
素s1,s2,s3の平滑化処理後の濃度q1,q2,
q3を表すものとなる。同様にタイミング調整部3Yか
らのデータDL2は、フリップフロップ55,56,5
7を介して、それぞれ画素s7,s8,s9の平滑化処
理後の濃度q7,q8,q9を表すデータとして減算器
51に与えられる。
【0034】減算器51では各濃度の差q1−q8,q
2−q7,q3−q6,q4−q5が演算され、各値は
絶対値演算部58で正の値に変換される。こうして作成
された濃度の差|q1−q8|,|q2−q7|,|q
3−q6|,|q4−q5|は比較器59に入力され、
各値と閾値tとの比較が行われる。この比較器59は、
いずれかの濃度の差の値が閾値t以上であれば、当該画
素がエッジ画素であることを表す論理「1」の信号を導
出する。
【0035】M,Cデータに関連するエッジ検出部4
M,4Cも同様に構成される。図7はエッジ検出部4Y
でのエッジ検出処理の状況を示す図である。図7(a)は
入力される画像データであり、主走査方向に関するYデ
ータの変化を示す。また図7(b) は本実施例の構成によ
る比較器59の出力を示している。参照符号A1,A
2,A3などで示すように画像の両端のエッジ部で論理
「1」のエッジ検出信号が得られていることが理解され
る。なお、図7(a)において、“H”は、その前に記述
された記号が16進数であることを示す。
【0036】エッジ検出のためには、微分フィルタによ
る二次微分の方法が適用されてもよい。すなわちたとえ
ば、判別値aとして、
【0037】
【数2】
【0038】を用いる。ここで、ciは重み係数であ
り、
【0039】
【数3】
【0040】を満たす。一般には、注目画素s0に対す
る重み係数c0には正の整数が与えられ、周辺の画素s
1〜s8に対する画素には上記第(14)式を満たす負の値
を与える。すなわち、たとえば、 c0=1 ・・・・ (15) c1=c2=・・・・=c8=−1/8 ・・・・ (16) のように重み係数c0〜c8が定められる。
【0041】エッジ画素か否かの判定は、上記の判別値
aを所定の閾値t1と比較することにより行う。すなわ
ち、 a>t1 ・・・・ (17) のときには注目画素s0をエッジ画素と判定し、 a≦t1 ・・・・ (18) のときには注目画素s0を非エッジ画素と判定する。
【0042】このようにして、濃度勾配に対応する値で
ある判別値aが閾値t1よりも大きいときには、注目画
素s0がエッジ画素と判定されることになる。この微分
フィルタによるエッジ検出処理の適用結果は、図7(c)
に示されている。図7(b) と図7(c) との比較から、図
6の構成による場合には画像のエッジが2画素分として
検出されているのに対して、微分フィルタによるときに
は画像のエッジが1画素分として検出できることが理解
される。
【0043】図8はタイミング調整部6Yの構成を示す
ブロック図である。このタイミング調整部6Yは、3個
のFIFO61,62,63と、4個のフリップフロッ
プ64,65,66,67とを交互に接続したもので、
タイミング調整部1Y,3Yでのデータの遅延時間を考
慮して、エッジ検出部4Yから導出されるエッジ検出信
号に同期するように、Yデータを黒画素識別部7および
カラー調整部11などに与えるためのものである。他の
タイミング調整部6M,6C,6BKの構成も同様であ
る。
【0044】図9は黒画素識別部の基本的な構成を示す
ブロック図である。この黒画素識別部では、無彩色の画
素であってしかも濃度の高い画素が黒画素と判定され、
この黒画素が検出されたときに論理「1」の黒画素検出
信号BLACKを導出するものである。タイミング調整
部6Y,6M,6CからのY,M,Cの3原色データは
減算器70に与えられ、各データ間の差(Y−M),
(M−C),(C−Y)が作成される。この各データ間
の差(Y−M),(M−C),(C−Y)は絶対値演算
部71に与えられてそれぞれの絶対値|Y−M|,|M
−C|,|C−Y|が作成され、この絶対値は比較器7
2に与えられる。比較器72では各絶対値|Y−M|,
|M−C|,|C−Y|と閾値T1とが比較され、すべ
ての絶対値|Y−M|,|M−C|,|C−Y|が閾値
T1以下であるときには、当該注目画素が無彩色の画素
であるグレ画素と判定されてライン73に論理「1」
の信号が導出される。絶対値|Y−M|,|M−C|,
|C−Y|のいずれか1つが閾値T1を超えているとき
には、当該画素はカラー画素であると判定される。
【0045】すなわち、無彩色の画素ではY,M,Cの
3原色データ間の差は基本的には零であり、種々の補正
を施した後でも大きな差は生じない。したがって、 B=Max{|Y−M|,|M−C|,|C−Y|} ・・・・ (19) で与えられる3原色データ間の差の最大値Bが、予め定
める所定値T1に対して、 B≦T1 ・・・・ (20) なる関係にあるときには、当該画素は無彩色の画素であ
るグレー画素と判定でき、 B>T1 ・・・・ (21) なる関係にあるときには、当該画素はカラー画素と判定
できる。
【0046】このような処理は、3原色データ間の差|
Y−M|,|M−C|,|C−Y|のいずれかが所定値
T1を超える否かを判定するようにした上記の処理に置
き換えることができ、このようにすることにより回路構
成を簡素化することができる。一方、タイミング調整部
6Y,6M,6CからのY,M,Cの3原色データは、
比較器74にも与えられている。この比較器74は各デ
ータにより表される注目画素のイエローの濃度レベルY
d、マゼンタの濃度レベルMdおよびシアンの濃度レベ
ルCdの全てが予め定める閾値T2以上であるときに、
ライン75に高濃度画素検出信号として論理「1」の信
号を導出する。いずれかの濃度レベルが閾値T2未満で
あるときには、低濃度画素検出信号として論理「0」の
信号がライン75に導出されることになる。
【0047】ライン73,75からの信号は、論理積回
路76に入力される。この論理積回路76は結局、比較
器72が注目画素をグレー画素と判定し、かつ比較器7
4が注目画素を高濃度画素と判定したときにのみ論理
「1」の信号を導出することになる。この論理「1」の
信号は、注目画素が黒画素であることを示す。図10は
カラー調整部11の基本的な構成を示すブロック図であ
る。このカラー調整部11では、入力されるY,M,C
の3原色データおよびBKデータが下記第(22)式〜第(2
5)式で示すデータY′,M′,C′,BK′の各データ
に補正される。
【0048】 Y′=Y −BK/L ・・・・ (22) M′=M −BK/L ・・・・ (23) C′=C −BK/L ・・・・ (24) BK′=BK+BK/L ・・・・ (25) ただし、上記第(22)式〜第(25)式において、Lは補正係
数であって、BKデータの生成時の補正係数をαとした
ときに、 1/L≦1/α−1 ・・・・ (26) を満たしていることが好ましい。上記のBKデータ生成
時の補正係数αとは、Y,M,Cの3原色データのうち
の最小データをBKデータに置き換える場合の割合であ
る。
【0049】上記の補正によってBKデータが強調され
た補正データのセットY′,M′,C′,BK′を得る
ことができる。タイミング調整部6BKからのBKデー
タは、入力データを上記の補正係数Lで除する除算器8
1に入力される。この除算器81の出力はBK/Lとな
り、このデータが加算器82でBKに加算されてBK′
=BK+BK/Lが生成される。この補正データBK′
はセレクタ10に与えられる。
【0050】除算器81の出力はまた、減算器83にも
与えられている。この減算器83では、タイミング調整
部6Y,6M,6CからのY,M,Cの3原色データと
除算器83からのデータBK/Kとの減算が行われ、補
正データY′=Y−BK/L,M′=M−BK/L,
C′=C−BK/Lが生成される。この補正データ
Y′,M′,C′はセレクタ10に入力される。
【0051】セレクタ10には上記のようにタイミング
調整部13からのY,M,Cの3原色データおよびBK
データが入力されており、ライン9からの選択制御信号
に基づいて、Y,M,C,BKのデータセットまたは
Y′,M′,C′,BK′のデータセットのいずれかの
データが画素毎に選択されて出力データYout,Mout,C
out,BKout とされる。
【0052】論理積回路8からライン9に導出される選
択制御信号は、論理積回路5の出力信号EDGEがエッ
ジ画素を検出したことを示す論理「1」となり、さらに
黒画素識別部7の出力信号BLACKが注目画素を黒画
素と識別したことを示す論理「1」となったときにのみ
論理「1」となり、このときセレクタ10はY′,
M′,C′,BK′のデータセットを選択して出力す
る。このようにして、セレクタ10は黒色文字のエッジ
部の構成画素に対してのみ、BKデータが強調された
Y′,M′,C′,BK′のデータセットを選択するこ
とになる。
【0053】このようにして、セレクタ10から出力さ
れるデータYout,Mout,Cout,BKout では、黒色文字
のエッジ部の構成画素についてのみBKデータが強調さ
れている。したがって、セレクタ10からの信号に基づ
いて形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、および黒
の各単一色の画像では、黒色文字のエッジ部の構成画素
に対しては、イエロー、マゼンタおよびシアンはその濃
度が低くされ、黒はその濃度が高められる。この結果、
黒色文字のエッジ部はほぼ黒色のみによる二値画像が形
成されることとなり、文字部分と地肌部分との境界が明
確な画像を複写用紙上に形成させることができるように
なる。このようにして、鮮明な黒色文字の再生が可能と
なる。
【0054】ところで、CCDなどのスキャナでは、主
走査方向に隣接する画素に関する信号が急峻には変化せ
ず、文字と地肌との境界部分であっても出力信号が比較
的なだらかな変化を示す。副走査方向に関しては、読取
時の走査ラインが異なるので信号の分離は良好に行われ
る。たとえば、図11(a) に示す黒色文字の読取が行わ
れる場合を想定する。主走査方向は矢印85で示されて
おり、副走査方向は矢印86で示されている。印刷など
されて用紙上に形成された文字では、エッジ部の濃度が
低くなっている。したがって黒色文字は、周辺部の低濃
度領域100(広い間隔の斜線を付して示す。)と、文
字の内部の高濃度領域101(狭い間隔の斜線を付して
示す。)を有している。
【0055】この場合に、論理積回路8から黒色文字の
エッジ部であることを表す論理「1」の信号が出力され
る画素を表すと図11(b) のようになる。すなわち図1
1(b) において斜線を付して示す部分の画素が黒色文字
のエッジ部であるとして検出される。参照符号C1〜C
6で示すエッジ部の画素は、スキャナの出力特性に起因
して、主走査方向85に関する濃度勾配が小さかった
り、濃度が低くて黒画素として識別されなかったりする
ために、論理積回路8の入力信号EDGEまたはBLA
CKのうちの少なくともいずれかが論理「0」となり、
黒色文字のエッジ部の画素とは判定されない。このよう
な不具合は、エッジ検出部4Y,4M,4Cにおけるエ
ッジ部の判定のための閾値を低く設定し、また黒画素識
別部7での濃度に関する閾値を低く設定したりすること
により解決することができる。しかし、このようにする
と、同時に黒色文字のエッジ部の抽出確率が低くなるお
それがあり、黒色文字のエッジ部以外の画素をも黒色文
字のエッジ画素として抽出してしまうおそれがある。
【0056】この問題を解決した構成は、図12に示さ
れている。この回路は、論理積回路5と論理積回路8と
の間に介挿されるべき回路である。すなわち、論理積回
路5の出力信号EDGEはD型フリップフロップ91,
92により2クロック分遅延されて3入力ORゲート9
3に与えられ、このORゲート93の出力が論理積回路
8に入力される。ORゲート93の他の2つの入力端子
には、論理積回路5の出力信号EDGEと、信号EDG
Eをフリップフロップ91で1クロック分遅延させた信
号とが与えられている。これにより、エッジ画素が検出
されると、その主走査方向の前後の画素もエッジ画素と
されることになる。
【0057】図13は図12に示された構成の動作を説
明するための図である。図13(a)は主走査方向に関す
るYデータの変化を示し、図13(b) は図12の回路を
用いない場合の論理積回路8の出力を示し、図13(c)
は図12の回路を用いた場合の論理積回路8の出力信号
を示している。参照符号E1〜E4で示すように、図1
2の回路を用いない構成においてエッジ画素と検出され
た画素の走査方向の両側の画素もエッジ画素として検出
されていることが理解される。
【0058】このようにして、エッジ検出部4Y,4
M,4Cでエッジ画素であることが検出されたときに
は、当該画素とその前後の画素との3画素のいずれか
が、黒画素検出部7で黒画素と識別されれば、この黒画
素とされた画素については論理積回路8の出力を論理
「1」とさせることができる。これによって、黒色文字
のエッジ部の検出がさらに良好に行われるようになる。
【0059】この結果、図11(a) 図示の黒色文字の読
取を行った場合には、図14に示すように黒色文字のエ
ッジ部の画素に対して論理積回路8の出力を確実に論理
「1」とすることができる。なお、図14において、論
理積回路8の出力が論理「1」となる画素に対応する部
分には斜線を付して示す。このようにして、図11(b)
における参照符号C1〜C6の部分をも黒色文字のエッ
ジ画素として検出し、このエッジ部に関してBKデータ
を強調させることができる。これにより、一層鮮明に黒
色文字を再生することができる。
【0060】なお、図12の回路はたとえばジャンパス
イッチなどにより論理回路5,8間に選択的に介挿でき
るようにしてもよく、このようにすれば原稿の状態に応
じて黒色文字のエッジ部の検出を行わせることができ
る。なお、本発明は上記の実施例に限定されるものでは
ない。たとえば、上記の実施例ではカラー複写機を例に
とって説明したが、本発明は光学的に読み取ったカラー
画像をデータとして蓄積したり再生したりするようにし
たカラーファクシミリその他のカラー画像処理装置や、
光学的に画像を読み取って色信号に変換する画像読取装
置などの種々の画像処理装置に対して容易に応用するこ
とができるものである。その他、本発明の要旨を変更し
ない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明の画像処理装置によ
れば、画像のエッジ部を構成すると判定された画素が、
同時に黒画素と識別された画素である場合には、当該画
素が黒色文字のエッジ部を構成する画素と判定される。
このように、濃度勾配に基づくエッジ部の検出と、黒画
素の識別とを併用しているので、黒色文字のエッジ部が
確実に検出される。
【0062】したがって、上記黒色文字のエッジ部を構
成する画素と判定された画素のデータに黒色を強調する
補正を施すことにより、黒色文字と地肌部分との境界を
明確に表現した画像データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施例であるカラー
複写機の要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】タイミング調整部1Y,3Yの構成を示すブロ
ック図である。
【図3】平滑化処理を説明するための図である。
【図4】平滑化部2Yの構成を示すブロック図である
【図5】エッジ検出処理を説明するための図である。
【図6】エッジ検出部4Yの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】エッジ検出部4Yの動作を説明するための図で
ある。
【図8】タイミング調整部6Yの構成を示すブロック図
である。
【図9】黒画素識別部7の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】カラー調整部11の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】エッジ検出処理を説明するための図である。
【図12】エッジ画素の検出確率を高めるための構成を
示すブロック図である。
【図13】図12に示された構成の動作を説明するため
の図である。
【図14】エッジ検出結果を説明するための図である。
【符号の説明】
2Y,2M,2C 平滑化部 4Y,4M,4C エッジ検出部 5 論理積回路 7 黒画素識別部 8 論理積回路 10 セレクタ 11 カラー調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/60 G06F 15/68 405

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像を光学的に読み取って3原色の
    それぞれの濃度に対応する3原色データに変換し、さら
    に3原色データに基づいて黒色の濃度に対応した黒デー
    タを作成する変換手段と、 上記画像データに基づいて、注目画素が無彩色の画素で
    あってしかも濃度が所定値以上であるときにこの注目画
    素を黒画素と識別する黒画素識別手段と、 注目画素に隣接する画素の画像データに基づいて当該注
    目画素の近傍の濃度勾配を検出し、この濃度勾配が所定
    値以上であるときに、この注目画素をエッジ部の画素と
    判定するエッジ検出手段と、 注目画素がエッジ部の画素と判定され、かつ黒画素と識
    別されたときに、当該画素を黒色文字のエッジ部を構成
    する画素と判定する手段と、 上記黒色文字のエッジ部の画素と判定された画素に関し
    て、3原色の濃度を減少させるとともに黒色の濃度を増
    大させるように、上記3原色データおよび黒データに補
    正を施すデータ補正手段とを含むことを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】カラー画像を光学的に読み取って3原色の
    それぞれの濃度に対応する3原色データに変換し、さら
    に3原色データに基づいて黒色の濃度に対応した黒デー
    タを作成する変換手段と、 上記画像データに基づいて、注目画素が無彩色の画素で
    あってしかも濃度が所定値以上であるときにこの注目画
    素を黒画素と識別する黒画素識別手段と、 注目画素に隣接する画素の画像データに基づいて当該注
    目画素の近傍の濃度勾配を平滑化したデータを作成する
    平滑化手段と、 この平滑化手段で平滑化されたデータが与えられ、注目
    画素に隣接する画素の上記平滑化後の画像データに基づ
    いて、当該注目画素の近傍の濃度勾配を検出し、この濃
    度勾配が所定値以上であるときに、この注目画素をエッ
    ジ部の画素と判定するエッジ検出手段と、 注目画素がエッジ部の画素と判定され、かつ黒画素と識
    別されたときに、当該画素を黒色文字のエッジ部を構成
    する画素と判定する手段と、 上記黒色文字のエッジ部の画素と判定された画素に関し
    て、3原色の濃度を減少させるとともに黒色の濃度を増
    大させるように、上記3原色データおよび黒データに補
    正を施すデータ補正手段とを含むことを特徴とする画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】カラー画像を光学的に読み取って3原色の
    それぞれの濃度に対応する3原色データに変換し、さら
    に3原色データに基づいて黒色の濃度に対応した黒デー
    タを作成する変換手段と、 上記画像データに基づいて、注目画素が無彩色の画素で
    あってしかも濃度が所定値以上であるときにこの注目画
    素を黒画素と識別する黒画素識別手段と、 注目画素に隣接する画素における上記3原色データのう
    ちのいずれか1つの特定色のデータに基づいて当該注目
    画素の近傍の濃度勾配を検出し、この濃度勾配が所定値
    以上であるときに、この注目画素をエッジ部の画素と判
    定するエッジ検出手段と、 注目画素がエッジ部の画素と判定され、かつ黒画素と識
    別されたときに、当該画素を黒色文字のエッジ部を構成
    する画素と判定する手段と、 上記黒色文字のエッジ部の画素と判定された画素に関し
    て、3原色の濃度を減少させるとともに黒色の濃度を増
    大させるように、上記3原色データおよび黒データに補
    正を施すデータ補正手段とを含むことを特徴とする画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】カラー画像を光学的に読み取って3原色の
    それぞれの濃度に対応する3原色データに変換し、さら
    に3原色データに基づいて黒色の濃度に対応した黒デー
    タを作成する変換手段と、 上記画像データに基づいて、注目画素が無彩色の画素で
    あってしかも濃度が所定値以上であるときにこの注目画
    素を黒画素と識別する黒画素識別手段と、 注目画素に隣接する画素の画像データに基づいて当該注
    目画素の近傍の濃度勾配を検出し、この濃度勾配が所定
    値以上であるときに、この注目画素および当該注目画素
    に隣接する画素をエッジ部の画素と判定するエッジ検出
    手段と、 注目画素がエッジ部の画素と判定され、かつ黒画素と識
    別されたときに、当該画素を黒色文字のエッジ部を構成
    する画素と判定する手段と、 上記黒色文字のエッジ部の画素と判定された画素に関し
    て、3原色の濃度を減少させるとともに黒色の濃度を増
    大させるように、上記3原色データおよび黒データに補
    正を施すデータ補正手段とを含むことを特徴とする画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】カラー画像を光学的に読み取って3原色の
    それぞれの濃度に対応する3原色データに変換し、さら
    に3原色データに基づいて黒色の濃度に対応した黒デー
    タを作成する変換手段と、 上記画像データに基づいて、注目画素が無彩色の画素で
    あってしかも濃度が所定値以上であるときにこの注目画
    素を黒画素と識別する黒画素識別手段と、 注目画素に隣接する画素における上記3原色データのう
    ちのいずれか1つの特定色のデータに基づいて当該注目
    画素の近傍の濃度勾配を平滑化したデータを作成する平
    滑化手段と、 この平滑化手段で平滑化されたデータが与えられ、注目
    画素に隣接する画素の上記平滑化後の特定色のデータに
    基づいて、当該注目画素の近傍の濃度勾配を検出し、こ
    の濃度勾配が所定値以上であるときに、この注目画素を
    エッジ部の画素と判定するエッジ検出手段と、 注目画素がエッジ部の画素と判定され、かつ黒画素と識
    別されたときに、当該画素を黒色文字のエッジ部を構成
    する画素と判定する手段と、 上記黒色文字のエッジ部の画素と判定された画素に関し
    て、3原色の濃度を減少させるとともに黒色の濃度を増
    大させるように、上記3原色データおよび黒データに補
    正を施すデータ補正手段とを含むことを特徴とする画像
    処理装置。
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