JP2693175B2 - 耐熱性に優れたアルミニウム合金 - Google Patents

耐熱性に優れたアルミニウム合金

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JP2693175B2 JP63121147A JP12114788A JP2693175B2 JP 2693175 B2 JP2693175 B2 JP 2693175B2 JP 63121147 A JP63121147 A JP 63121147A JP 12114788 A JP12114788 A JP 12114788A JP 2693175 B2 JP2693175 B2 JP 2693175B2
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市三 佃
滋一 永井
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、押出材、板材、鋳造材等の主として展伸
材として提供される耐熱性に優れたアルミニウム合金、
特に自動車用エンジン部品、コンプレッサーその他の機
械部品として、比較的高温雰囲気下で使用される耐熱性
に優れた高力アルミニウム合金に関する。
従来の技術 展伸用アルミニウム合金の中で、耐熱性に優れた合金
の代表的なものとして、2618合金、2219合金が良く知ら
れている。しかしながら、これらの合金も、耐熱強度の
点で必ずしも十分な満足が得られるものではなかった。
他方、軽量で高い耐熱強度が要求される機械部品等の
用途材料として、近時MMC、FRM等のアルミニウム基複合
材や粉末合金も種々提案されているが、いずれもコスト
において高くつくという難を有している。
発明が解決しようとする課題 そこで、この発明は、汎用性の高いAl-Cu系の合金に
ついて、その耐熱性を改善し、従来の2618合金、2219合
金より更に一段と高温強度に優れたアルミニウム合金を
提供することを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 上記の目的において、この発明に係る耐熱性に優れた
アルミニウム合金は、 Si:0.3〜0.8% Cu:2.5〜5.5% Mg:0.8〜2.0% Zr:0.3%をこえ0.8%以下 を含有し、あるいはまた、その他の成分として更に、 Fe:0.5〜1.5% Ni:0.8〜3.0% のうちの1種または2種 および(または) Mn:0.05〜0.6% V :0.05〜0.5% Ti:0.001〜0.5% のうちの1種または2種以上 を含有し、残部Al及び不純物からなるものである。
次に、この発明に係る耐熱性に優れたアルミニウム合
金の含有成分とその含有割合の限定理由について説明す
る。
Si、Cu、Mgは、いずれも合金の機械的強度を向上させ
るのに必須とする元素である。いずれも含有量が規定値
未満、即ち、Si:0.3%未満、Cu:2.5%未満、Mg:0.8%未
満ではその効果に乏しい。逆に規定値を越えて、Siが0.
8%を越え、Cuが5.5%を越えて過剰に含有されると、合
金の高温強度が低下し、またMgが2.0%を越えて含有さ
れると、熱間加工性が低下する。それぞれの元素の好適
な含有量の範囲としては、概ね、Si:0.4〜0.6%、Cu:3.
5〜4.5%、Mg:1.2〜1.7%程度である。
Zrは、組織を微細化すると共に、常温から高温域にわ
たって強度を向上させるのに有効な必須含有成分であ
り、含有量が0.3%以下ではその効果がなく、2.5%を越
えて過剰に含有するときは、粗大な金属間化合物を形成
し、加工性はもとよりかえって機械的性質が低下する。
好適とするZrの含有量の範囲は、概ね0.35〜0.6%、更
に好適には、0.4〜0.5%程度である。
Fe、Niは、いずれも合金の高温強度を高めるのに有効
なものであり、この作用の点で相互に均等物として評価
しうるものである。それらの含有量は、Feにおいて0.5
%未満、Niにおいて0.8%未満では上記効果に乏しく、F
eが1.5%を越え、Niが3.0%を越えて過多に含有される
ときは、Cuとの金属間化合物を形成し、かえって強度を
低下させる。好適な含有量の範囲を示せば、Fe:0.8〜1.
3%、Ni:1.0〜2.0%程度である。
Mn、V、Tiは、いずれも組織を微細化して、機械的強
度の安定に寄与する点で均等性を有するものであるが、
Mn:0.05%未満、V:0.05%未満、Ti:0.001%未満の含有
量ではその効果に乏しい。しかし、Mnが0.6%を越え、
Vが0.5%を越え、Tiが0.5%を越えて含有されるときは
過剰であり、金属間化合物を形成して加工性、機械的性
質を低下させる。それぞれの好適な含有量は、Mn:0.1〜
0.5%、V:0.1〜0.3%、Ti:0.01〜0.3%程度である。
なお、この発明に係るアルミニウム合金の製造は、従
来のAl-Cu系合金の常法とする製造法に準じて行いう
る。
発明の効果 この発明に係るアルミニウム合金は、特にZrの比較的
多くの量の含有に1つの特徴点を有するものであり、い
ずれの合金も前記組成を有することに基いて高温雰囲気
に長時間保持してもA2618、A2219合金を凌駕する高強度
を保有する。従って、エンジン部品、その他高温雰囲気
にさらされる機械部品等に使用する材料として適したも
のとなしうる。
実施例 第1表に示す化学組成を有する各種アルミニウム合金
を、6インチのビレットに鋳造したのち、490℃にて8
時間均質化処理し、直径25mmの丸棒に押出した。その後
250℃にて溶体化処理し、200℃にて12時間の人工時効処
理を行ったものを試料として、それぞれの室温における
機械的性質、及び150℃の高温保持状態時における機械
的性質を調べた。
その結果を第2表に、従来の2618合金及び2219合金と
の比較において示す。
第2表の結果に示されるように、本発明合金は、特に
150℃の高温下での機械的性質において、従来の2618合
金及び2219合金より優れたものであることが判る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si:0.3〜0.8% Cu:2.5〜5.5% Mg:0.8〜2.0% Zr:0.3%をこえ0.8%以下 を含有し、残部Al及び不純物からなる耐熱性に優れたア
    ルミニウム合金。
  2. 【請求項2】更に、 Fe:0.5〜1.5% Ni:0.8〜3.0% のうちの1種または2種を含有する請求項(1)記載の
    耐熱性に優れたアルミニウム合金。
  3. 【請求項3】更に、 Mn:0.05〜0.6% V :0.05〜0.5% Ti:0.001〜0.5% のうちの1種または2種以上を含有する請求項(1)ま
    たは(2)に記載の耐熱性に優れたアルミニウム合金。
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