JP2691570B2 - 磁石用希土類粉末及びその製造方法 - Google Patents

磁石用希土類粉末及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、バインダーを添加した磁石用希土類粉末と
その製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、希土類粉末とバインダーとを混合した磁石用希
土類粉末を得るには先ず希土類粉末をイソプロピルアル
コール(IPA)溶液中にて粉砕し粉砕を完了した粉末を
乾燥させる。次に、この粉末にパラフィン、ステアリン
酸等のバインダーをトルエンで加熱溶解した溶液を添加
し、混合器において混練する。その工程が終了後再び混
合粉末を乾燥機にて、乾燥を行うことにより製造されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の希土類粉末とバインダーとの混合粉末を得るに
は、IPAを含む原料の希土類粉末に直接パラフィン、ス
テアリン酸等のバインダーの加熱溶融溶液に添加する
と、パラフィン等のバインダーが混合せずに析出するた
めに、粉砕したIPA溶液を含む希土類粉末スラリーを一
度乾燥した後、混合する必要があった。
従って、粉砕完了後とバインダー混合後との2回の乾
燥工程が必要である。このような従来法においては、工
数を要するばかりか、混合乾燥能力上、複雑な作業にな
り、処理粉末の量が制限される。
又、添加するバインダーの溶媒として、トルエンを使
用しているので、人体への悪影響も考えられ、取り扱い
に注意を要するなど製造が難しかった。
本発明の技術的課題はこれらの従来の方法の問題点を
改善するものであり、粉砕完了した希土類粉末のスラリ
ーに直接、バインダーを添加、混合することにより、作
業工程数と作業内容を簡略化し、能率的に希土類粉末と
バインダーとを混合した混合粉末である磁石用希土類粉
末とその製造方法とを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、バインダーで被覆された磁石用希土
類粉末において、前記バインダーがイソプロピルアルコ
ール可溶の有機バインダー剤よりなることを特徴とする
磁石用希土類粉末が得られる。
本発明によれば、希土類粉末をイソプロピルアルコー
ル中で粉砕してスラリーを生成する湿式粉砕工程と、前
記スラリーに有機バインダーのイソプロピルアルコール
溶液を添加して混練して混合体を得る混合工程と、前記
混合体を乾燥する乾燥工程を含むことを特徴とするバイ
ンダーで被覆された磁石用希土類粉末の製造方法が得ら
れる。
ここで、本発明のバインダーで被覆された磁石用希土
類粉末の製造方法においては、有機バインダーはイソプ
ロピルアルコールに可溶なものであるならば使用可能で
あり、その添加量は粉末重量に換算して0.05〜0.2(wt
%)であることが好ましい。
本発明は、バインダーのイソプロピルアルコール(IP
A)溶液を用いることにより、IPA溶液を含む希土類粉末
スラリーに直接バインダー溶液を添加して、従来の粉末
スラリーを乾燥する粉末スラリー乾燥工程をはぶくもの
である。
また、本発明の希土類粉末の製造方法においては、潤
滑剤を使用しないで希土類粉末を製造することが可能で
ある。
[実施例] 本発明の実施例について説明する。
実施例1 イソプロピルアルコール中で粉砕した1−5系SmCo粉
末スラリーに、表1で示される組成のバインダー及びIP
A(イソプロピルアルコール)よりなる添加物を添加、
混合する。このときのアルコール系ワックスよりなるバ
インダーの添加量は1−5系SmCo粉末の重量に対して0.
2(wt%)とした。混合完了後、粉末の乾燥を行い、プ
レス後の圧粉密度、焼結後の焼結密度、磁気特性を夫々
測定した。その結果を従来粉末の場合と比較して表2に
まとめた。
表2より、本発明の実施例1に係る粉末は、圧粉密度
が従来粉末より4〜5%向上し、焼結時の収縮を小さく
出来る。又、焼結密度、磁気特性も、従来と同等な値を
得られることが判明した。
実施例2 イソプロピルアルコール中で粉砕した2−17系SmCo粉
末スラリーに実施例1と同様の方法にて添加物を添加、
混合する。実施例1と同様にして測定した粉末の圧粉密
度、焼結密度、磁気特性を表3へ示す。
表3より2−17系SmCo粉末においても従来粉末と同等
の特性を得ていることが判る。
実施例3 イソプロピルアルコール希土類粉末に表4で示される
組成のバインダー及びステアリン酸よりなる添加物を夫
々添加し、粉末を作製した。これらの粉末のプレス体の
強度を調査したところ、表4に示すように0.06(wt%)
以上では、ハンドリング中に壊れてしまう(×で示す)
ことが判った。一方、0.02(wt%)以下ではハンドリン
グに問題は生じなかった(○で示す)。
実施例4 希土類粉末スラリー実施例1と同様な方法で製造した
バインダーの添加量を変化させた場合の圧粉密度の変化
を表5に示す。
表5より、実施例4に係る粉末は圧粉密度がバインダ
ー添加量0.05(wt%)以上で従来粉末より4〜5%向上
している。又、添加量を0.3(wt%)以上にすると圧粉
密度は飽和するので、このバインダーの添加量を0.05〜
0.2(wt%)が適量である。
尚、本実施例に使用した有機バインダーは、アルコー
ル系ワックスである花王(株)製のC−1835Aであるが
本発明においては、これらに限定されるものではない。
[発明の効果] 以上、説明したように、本発明によると、大幅に時間
的に短縮された利点をもった磁石用希土類粉末とその製
造方法を提供することができる。
更に、一般に、成形性を向上させるように潤滑剤を添
加するが、本発明によれば、潤滑剤を添加しない場合に
おいても、従来の潤滑剤を加える方法により得られた圧
粉体と同等以上の圧粉体密度が得ることができる磁石用
希土類粉末とその製造方法とを提供することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダーで被覆された磁石用希土類粉末
    において、前記バインダーがイソプロピルアルコール可
    溶の有機バインダー剤よりなることを特徴とする磁石用
    希土類粉末。
  2. 【請求項2】希土類粉末をイソプロピルアルコール中で
    粉砕してスラリーを生成する湿式粉砕工程と、 前記スラリーに有機バインダーのイソプロピルアルコー
    ル溶液を添加して混練して混合体を得る混合工程と、 前記混合体を乾燥する乾燥工程とを含むことを特徴とす
    るバインダーで被覆された磁石用希土類粉末の製造方
    法。
JP63197081A 1988-08-09 1988-08-09 磁石用希土類粉末及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2691570B2 (ja)

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