JP2690290B2 - 固定部材 - Google Patents

固定部材

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JP2690290B2
JP2690290B2 JP20794195A JP20794195A JP2690290B2 JP 2690290 B2 JP2690290 B2 JP 2690290B2 JP 20794195 A JP20794195 A JP 20794195A JP 20794195 A JP20794195 A JP 20794195A JP 2690290 B2 JP2690290 B2 JP 2690290B2
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Inventor
浩利 村木
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静岡日本電気株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじに代表される
様な部材同士を固定、固着する為の固定部材の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】いろいろの部材によって集約して製品化
されている装置では、必ず複数の部材同士が組み合わさ
れて、固定もしくは固着されて構成されているのが普通
である。しかもそのほとんどは、分解出来る様に考慮さ
れているのが一般的である。それを実現する為の代表的
な固定部材の1つにはねじがあげられるが、このねじに
よる固定方式においては、従来から殆ど改善される事な
く現在に至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのねじによる
固定方式における最大の欠点は、固定部材の何れかに、
タッピング(ねじ立て)工事を必要とする事である。従
って、比較的に大型の形状で、ドライバー等の治工具を
使用せずに、手によって回転させて固定する場合には、
次の欠点を免れなかった。
【0004】まず第一に、固定部材の厚さが薄い場合に
はタッピング工事が出来ない事である。それを実現させ
る為には、ねじの部分をタッピングが十分可能な様に一
定の厚さに補充しなければならない。二つ目は、手によ
って締めていく場合の最後の締め付け位置(回転の停止
する位置)が、締め付ける人によって様々な事である。
さらにもう一つは、締め付け完了するまでにねじを何回
となく回転させる煩わしさである。
【0005】本発明の目的は、この様な従来に於ける欠
点を削除し、厚さの薄い固定部材であってもそのまま使
用でき、さらに固定する操作方法についても何回も回転
させる事なく、しかも工具等を使わないで一定の締結力
で、部材同士を着脱可能に固定及び固着する固定部材の
構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の固定部材は、指
にて摘んで回転させる円盤状のつまみ部と、前記円盤状
の部分に連なって垂設され前記つまみ部より径の細い円
柱形状をなす支持部と、この支持部に軸方向に対し直角
に明けられ且つその軸方向の数個所に設けられた穴と、
この穴に対し着脱自在に取り付けられる締結部と、前記
つまみ部と前記締結部との間に締結固定される少なくと
も1つの被固定物とを備えてなり、前記締結部は、板状
で扇形状をなし且つ中央部で厚さが大となるごとき斜面
を有して形成され、前記中央部付近に弾力性を有した保
持部と、前記斜面により厚くなった部分の先端に設けた
リブ状の停止部と、前記穴に着脱すべく前記扇形状の中
心方向に延出した係止部とを有して構成され、前記被固
定物には、前記支持部の形状に対応した円形穴ならびに
これに連なって前記締結部の形状に対応した扇形状穴が
形成してあり、前記被固定物のこれらの円形穴及び扇形
状穴に前記支持部と前記締結部を挿入して回転させたと
き、前記斜面及び前記保持部の弾力性による前記被固定
物の面への圧力により前記つまみ部と前記締結部との間
に所定の締結力を得、また前記停止部による回転の制動
により前記締結部の回転締め付け角度の一定化を図り、
さらに前記数個所の穴のいずれかへの前記締結部の装着
位置を変えることにより前記被固定物の厚さに対応させ
て前記締結力を確保すべくしたものである。
【0007】この固定部材において、前記穴が角穴で且
つ前記係止部が略角棒状であってもよいし、或いは前記
穴が丸穴で且つ前記係止部が略丸棒状であってもよい。
【0008】また、前記締結部は樹脂モールドにて形成
され、さらに前記被固定物の前記円形穴及び前記扇形状
穴は打ち抜き加工される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態を示す固定部材
及び被固定物の斜視図であり、図2は固定部材の一部で
ある締結部の斜視図、図3は固定部材の主要部分の組立
て状況を示す断面図である。
【0011】図1に本発明の実施の形態の固定部材1を
示し、主要部分はつまみ部2、支持部3及び締結部4と
で構成されており、つまみ部2と締結部4との間に2枚
の板状の被固定物12,13を締結するようになってい
る。図からも明確な様に、つまみ部2は円盤状の形状を
しており、周囲には指にて摘んで回転させ易い様にロー
レット5が施されている。つまみ部2の円盤状の中心か
ら連なって垂設されている支持部3は、つまみ部2の外
形より径の細い円柱形状で形成されている。
【0012】次に締結部4であるが、円柱状の支持部3
の中心軸方向に、着脱可能な様に取り付けられている
が、その部分の詳細については後述することとし、締結
部4の形状について詳細に説明する。
【0013】締結部4は、全体は板状で扇形状に構成さ
れているが、板厚方向からみて中央部で厚さが大となる
斜面形状6になっており、さらに扇形状の中央付近には
弾力性を有した保持部7が設けられている。保持部7
は、2本の溝8により独立分離している腕9の部分と、
腕9の先端に設けられている突起状の押圧部10とから
形成されている。この押圧部10は、腕9によって弾力
性を有して、締結部4の板厚方向に変位可能になってい
る。
【0014】この押圧部10の弾力性により、後述する
固定時の詳細説明でも明白であるが、被固定物12,1
3に対する一定の締結力を発揮する機能を有している。
その為に材質等を考慮して、腕9の長さや厚さ等は、十
分検討して適切な形状にしておく事は云うまでもない
が、締結部4の全体の材質としては、樹脂モールドを用
いるのが好適である。さらに、斜面形状6により厚くな
った部分の先端には、リブ状に突き出た停止部11が設
けられている。
【0015】一方、被固定物12,13には、固定部材
1の支持部3の円柱状の外形に対応している円形の穴1
4aとそれに連なっていて締結部4の扇形状の形状に対
応した穴14bとで構成されている締結口14を設けて
おく。このような形状の締結口14は、被固定物12,
13に対し打ち抜き加工によって形成することが可能で
あり、これによって製造面及びコスト面での問題なしに
容易に設けることができる。
【0016】この締結口14に固定部材1の支持部3と
締結部4とを挿入し、反時計方向に回転させる事によっ
て、締結部4の斜面形状6の部分が被固定物12,13
の側面にそいながら回転し、最後には停止部11が締結
口14のストッパ壁14cに突き当たることによって停
止する。この状態では、締結部4の斜面形状6と押圧部
10が被固定物12,13の側面をつまみ部2の側部方
向に押しつけているから、一定の締結力を得ることが出
来るものである。
【0017】次に、締結部4が支持部3の中心軸方向に
着脱可能に取り付けられる部分を説明する。図2に締結
部4を取り外した状態を、また図3に締結部4が支持部
3に固定された状態をそれぞれ示す。図からも明確な様
に、支持部3には、中心軸方向に貫通されて明けられて
いる角穴状の固定用穴15が、支持部3の軸方向の複数
個所に設けられており、締結部4にはそれに対応して着
脱する係止部としての角棒状の固定軸16が扇形状の中
心方向に延出して設けられている。
【0018】固定軸16の先端には、爪部17を有して
内側に変位する弾力性のあるフック18を有している。
固定用穴15の先端には、この爪部17及び18が支持
部3の軸径からはみ出ることなく固着出来るように、一
回り大きな角穴状の受け部19が形成されている。従っ
て、このようなスナップフィット状の爪部17及びフッ
ク18を固定用穴15に当てて押し込めば、爪部17及
びフック18がその弾力性により受け部19に係止し、
支持部3に自動的に固着される。
【0019】支持部3に対する締結部4の挿入位置は、
被固定物12,13の厚さの変化に対応して、複数の固
定用穴15のいずれかに位置を変えて固着してやれば、
厚さの違う被固定物12,13でも同じ条件で固定する
事が出来る。この場合、被固定物12,13の板厚と固
定用穴15の位置に若干のがたつきを生じる誤差があっ
ても、締結部4の腕9及び押圧部10の弾力性によって
この板厚差を吸収することができる。
【0020】また、支持部3の固定用穴15に固着した
締結部4を、位置を変えるなどの必要によって取り外す
場合には、簡単な工具(ペンチなど)を用いてフック1
8を掴み、爪部17の受け部19に対する係止を解除す
ることによって取り外しを行うことができる。
【0021】なお、上述した実施の形態においては、支
持部3の固定用穴15を角穴とし、また締結部4から延
出した固定軸16などの係止部を角棒状として例示した
が、これに限定することなく、これらの形状は丸穴及び
丸棒状であってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、指で回転
させるつまみ部の軸支持部に、弾力性ある保持部及び斜
面を有する扇形状の締結部を着脱自在に固着し、つまみ
部側部と締結部の間において締結部の弾力性によって被
固定物を締結固着する構成とすることにより、ねじ類や
工具を全く必要としない分解・組立てが可能であり、か
つ薄い被固定物にも適用でき、分解・組立て作業の簡素
化をはかることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す固定部材及び被固定
物の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における固定部材の一部で
ある締結部の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における固定部材の主要部
分の組立て状況を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固定部材 2 つまみ部 3 支持部 4 締結部 5 ローレット 6 斜面形状 7 保持部 8 溝 9 腕 10 押圧部 11 停止部 12,13 被固定物 14 締結口 15 固定用穴 16 固定軸 17 爪部 18 フック 19 受け部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指にて摘んで回転させる円盤状のつまみ
    部と、前記円盤状の部分に連なって垂設され前記つまみ
    部より径の細い円柱形状をなす支持部と、この支持部に
    軸方向に対し直角に明けられ且つその軸方向の数個所に
    設けられた穴と、この穴に対し着脱自在に取り付けられ
    る締結部と、前記つまみ部と前記締結部との間に締結固
    定される少なくとも1つの被固定物とを備えてなり、 前記締結部は、板状で扇形状をなし且つ中央部で厚さが
    大となるごとき斜面を有して形成され、前記中央部付近
    に弾力性を有した保持部と、前記斜面により厚くなった
    部分の先端に設けたリブ状の停止部と、前記穴に着脱す
    べく前記扇形状の中心方向に延出した係止部とを有して
    構成され、前記被固定物には、前記支持部の形状に対応
    した円形穴ならびにこれに連なって前記締結部の形状に
    対応した扇形状穴が形成してあり、前記被固定物のこれ
    らの円形穴及び扇形状穴に前記支持部と前記締結部を挿
    入して回転させたとき、前記斜面及び前記保持部の弾力
    性による前記被固定物の面への圧力により前記つまみ部
    と前記締結部との間に所定の締結力を得、また前記停止
    部による回転の制動により前記締結部の回転締め付け角
    度の一定化を図り、さらに前記数個所の穴のいずれかへ
    の前記締結部の装着位置を変えることにより前記被固定
    物の厚さに対応させて前記締結力を確保すべくしたこと
    を特徴とする固定部材。
  2. 【請求項2】 前記穴が角穴で且つ前記係止部が略角棒
    状であることを特徴とする請求項1記載の固定部材。
  3. 【請求項3】 前記穴が丸穴で且つ前記係止部が略丸棒
    状であることを特徴とする請求項1記載の固定部材。
  4. 【請求項4】 前記締結部は樹脂モールドにて形成され
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の固定部材。
  5. 【請求項5】 前記被固定物の前記円形穴及び前記扇形
    状穴は打ち抜き加工されることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の固定部材。
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DE102013006720A1 (de) * 2013-04-19 2014-10-23 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Hallstadt Verbindungselement sowie Verbindungsanordnung
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