JP2690220B2 - 列車定位置停止制御装置 - Google Patents

列車定位置停止制御装置

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JP2690220B2
JP2690220B2 JP3216304A JP21630491A JP2690220B2 JP 2690220 B2 JP2690220 B2 JP 2690220B2 JP 3216304 A JP3216304 A JP 3216304A JP 21630491 A JP21630491 A JP 21630491A JP 2690220 B2 JP2690220 B2 JP 2690220B2
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高央 丸山
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、列車の速度パターン、
特に列車を予め設定された定位置に停止させるための定
位置停止パターンを作成する列車定位置停止制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば特開昭58−89003
号公報に開示されたリニアシンクロナスモータの定位置
停止方法を示すブロック図である。図において、1は位
置信号、2は速度演算部、3は同期制御部、4は掛算
器、5は走行パターン、6は加算器、7は推進電流演算
部、8は電流パターン、9は絶対位置検知、10は速度
発電機、11は荷重検出装置である。
【0003】次に動作について説明する。通常の浮上走
行時には位置信号1から速度演算部2により列車の速度
および位置を求め、この速度および位置から同期制御部
3により位置信号1に同期した同期正弦波Sが発生され
て掛算器4に入力される。また、走行パターン5では、
位置信号1の位置からそれに対応するパターン速度が求
められ、このパターン速度と速度演算部2からの列車の
実速度とが加算器6にて加算されその速度偏差に対応し
た推進電流iが推進電流演算部7で決定される。
【0004】この推進電流iと同期正弦波Sとが掛算器
4にて掛算され電流パターン8が出力される。この電流
パターン8に基づいて図示されない電力変換装置から電
流がリニアモータの推進巻線に通電される。列車はこの
推進巻線と列車に搭載されている界磁との電磁力により
走行する。なお、列車上の界磁としては、一般には超電
導磁石が使用され、列車の浮上はこの超電導磁石の漏れ
磁束による誘導反発により行われる。このため、列車が
停止位置に近づいた低速時には、浮上しないで車輪支持
走行となる。
【0005】列車が低速となり車輪支持走行となって定
位置に停止するときには、複数個所に設けた絶対位置検
知9により停止までの距離を決定し、この間の距離演算
は位置信号1でボールピッチ単位で演算し、このボール
ピッチ単位の中を、車両の車輪に取り付けられた速度発
電機10を用いて演算する。絶対位置検知以降の速度
は、速度発電機10のパルスから演算して求める。この
ため、速度発電機10の出力パルスは、速度演算部2と
同期制御部3と走行パターン5とに入力される。
【0006】従って、絶対位置検知以降の速度は速度発
電機10のパルスから速度演算部2により求め、位置は
位置信号1と速度発電機10のパルスから決める。この
決められた速度と位置とにより同期制御部3で同期正弦
波Sが発生され掛算器4に入力される。加算器6では、
速度演算部2からの速度発電機10による速度と、絶対
位置検知9と位置信号1と速度発電機10とから決定さ
れた列車の位置に対応するパターン速度とが加算されて
速度偏差ΔVが求められる。
【0007】そして、この速度偏差ΔVは推進電流演算
部7に入力され、ここで、荷重検出装置11から入力さ
れる車両重量および各種走行抵抗の影響を考慮した推進
電流iが決定される。この推進電流iと同期正弦波Sと
が掛算器4によって掛算されて電流パターン8が出力さ
れる。その後は前述した通り、この電流パターン8に基
づいた電流が電力変換装置から推進巻線に供給され走行
パターン5通りの定位置にて列車が停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
方法では、定位置検出するための速度指令値を求めるた
め絶対位置検知9と位置信号1と速度発電機10との出
力から列車位置を決定するという複雑な処理が必要にな
るという問題点があった。
【0009】本発明は、以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、列車位置を求めるための複雑な
処理を必要とせず、定位置停止のための速度指令値を決
定することができる列車定位置停止制御装置を得ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る列車定位
置停止制御装置は、駅間走行時の速度基準を出力する速
度基準作成部、上記速度基準と速度制御のための指令入
力である速度指令値との偏差を微分して加速度に変換す
る微分器、予め設定された停止位置指令値と停止位置オ
フセット値および上記速度指令値を積分した位置指令値
との偏差および上記速度指令値から加速度を演算する加
速度演算部、上記微分器からの信号と上記加速度演算部
からの信号とを入力し上記両信号のいずれかを選択して
出力するパターン切替器、このパターン切替器の出力を
積分して上記速度指令値を出力する第1の積分器、この
第1の積分器からの速度指令値を積分して上記位置指令
値を出力する第2の積分器、および上記停止位置指令値
までの残り距離が所定の設定値となる停止制御開始位置
における速度指令値と上記停止位置オフセット値とが相
互に異なる複数の停止制御速度パターンを予め設定して
おき、上記停止制御開始位置通過後、上記速度指令値と
位置指令値とから上記停止制御速度パターンとのずれを
検出し、いずれかの停止制御速度パターンと一致したと
き上記パターン切替器にその出力信号を上記微分器から
の信号から加速度演算部からの信号に切り替える切替信
号を送出するとともに、上記加速度演算部に当該一致し
た停止制御速度パターンの停止位置オフセット値を送出
する定位置停止論理部を備え、得られた上記速度指令値
または上記速度指令値および位置指令値に基づき速度制
御を行い列車を予め設定された定位置に停止させること
を特徴とするものである。
【0011】また、請求項2に係る列車定位置停止制御
装置は、駅間走行時の速度基準を出力する速度基準作成
部、上記速度基準と速度制御のための指令入力である速
度指令値との偏差を微分して加速度に変換する微分器、
予め設定された停止位置指令値と上記速度指令値を積分
した位置指令値との偏差および上記速度指令値から加速
度を演算する加速度演算部、上記微分器からの信号と上
記加速度演算部からの信号とを入力し上記両信号のいず
れかを選択して出力するパターン切替器、このパターン
切替器の出力を積分して上記速度指令値を出力する第1
の積分器、この第1の積分器からの速度指令値を積分し
て上記位置指令値を出力する第2の積分器、および上記
停止位置指令値までの残り距離が所定の設定値となる停
止制御開始位置における速度指令値が相互に異なる複数
の停止制御速度パターンを予め設定しておき、上記停止
制御開始位置通過後、上記速度指令値と位置指令値とか
ら上記停止制御速度パターンとのずれを検出し、いずれ
かの停止制御速度パターンと一致したとき上記パターン
切替器にその出力信号を上記微分器からの信号から加速
度演算部からの信号に切り替える切替信号を送出する定
位置停止論理部を備え、得られた上記速度指令値または
上記速度指令値および位置指令値に基づき速度制御を行
い列車を予め設定された定位置に停止させることを特徴
とするものである。
【0012】また、請求項3に係る列車定位置停止制御
装置は、駅間走行時の速度パターンを第1の速度パター
ンとして出力する駅間走行速度パターン作成部、上記第
1の速度パターンを積分して第1の位置パターンを出力
する第3の積分器、予め設定された停止位置指令値と停
止位置オフセット値および速度制御のための指令入力で
ある速度指令値の積分値である位置指令値との偏差およ
び上記速度指令値から加速度を演算する加速度演算部、
この加速度演算部の出力を積分し別途入力される信号を
初期値として第2の速度パターンを出力する第1の積分
器、この第1の積分器の出力を積分し別途入力される信
号を初期値として第2の位置パターンを出力する第2の
積分器、上記駅間走行速度パターン作成部からの第1の
速度パターンと上記第1の積分器からの第2の速度パタ
ーンとを入力し上記両速度パターンのいずれかを選択し
て速度指令値として出力するとともに、上記第3の積分
器からの第1の位置パターンと上記第2の積分器からの
第2の位置パターンとを入力し上記両位置パターンのい
ずれかを選択して位置指令値として出力するパターン切
替器、および上記停止位置指令値までの残り距離が所定
の設定値となる停止制御開始位置における速度指令値と
上記停止位置オフセット値とが相互に異なる複数の停止
制御速度パターンを予め設定しておき、上記停止制御開
始位置通過後、上記速度指令値と位置指令値とから上記
停止制御速度パターンとのずれを検出し、いずれかの停
止制御速度パターンと一致したとき上記パターン切替器
にその出力信号をそれぞれ第1の速度パターンから第2
の速度パターンに第1の位置パターンから第2の位置パ
ターンに切り替える切替信号を送出するとともに、上記
加速度演算部に当該一致した停止制御速度パターンの停
止位置オフセット値を送出し、更にそれぞれ上記第1お
よび第2の積分器にそれぞれ第1から第2の速度パター
ンへの切り替えに伴う初期値の信号および第1から第2
の位置パターンへの切り替えに伴う初期値の信号を送出
する定位置停止論理部を備え、得られた上記速度指令値
または上記速度指令値および位置指令値に基づき速度制
御を行い列車を予め設定された定位置に停止させること
を特徴とするものである。
【0013】さらに、請求項4に係る列車定位置停止制
御装置は、駅間走行時の速度パターンを第1の速度パタ
ーンとして出力する駅間走行速度パターン作成部、上記
第1の速度パターンを積分して第1の位置パターンを出
力する第3の積分器、予め設定された停止位置指令値と
速度制御のための指令入力である速度指令値の積分値で
ある位置指令値との偏差および上記速度指令値から加速
度を演算する加速度演算部、この加速度演算部の出力を
積分し別途入力される信号を初期値として第2の速度パ
ターンを出力する第1の積分器、この第1の積分器の出
力を積分し別途入力される信号を初期値として第2の位
置パターンを出力する第2の積分器、上記駅間走行速度
パターン作成部からの第1の速度パターンと上記第1の
積分器からの第2の速度パターンとを入力し上記両速度
パターンのいずれかを選択して速度指令値として出力す
るとともに、上記第3の積分器からの第1の位置パター
ンと上記第2の積分器からの第2の位置パターンとを入
力し上記両位置パターンのいずれかを選択して位置指令
値として出力するパターン切替器、および上記停止位置
指令値までの残り距離が所定の設定値となる停止制御開
始位置における速度指令値が相互に異なる複数の停止制
御速度パターンを予め設定しておき、上記停止制御開始
位置通過後、上記速度指令値と位置指令値とから上記停
止制御速度パターンとのずれを検出し、いずれかの停止
制御速度パターンと一致したとき上記パターン切替器に
その出力信号をそれぞれ第1の速度パターンから第2の
速度パターンに第1の位置パターンから第2の位置パタ
ーンに切り替える切替信号を送出し、更にそれぞれ上記
第1および第2の積分器にそれぞれ第1から第2の速度
パターンへの切り替えに伴う初期値の信号および第1か
ら第2の位置パターンへの切り替えに伴う初期値の信号
を送出する定位置停止論理部を備え、得られた上記速度
指令値または上記速度指令値および位置指令値に基づき
速度制御を行い列車を予め設定された定位置に停止させ
ることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1に係る列車定位置停止制御装置は、駅
間では速度基準に基づき速度指令値および位置指令値を
求める。停止制御開始位置通過後は、上記速度指令値と
位置指令値とから定位置停止論理部に予め設定されてい
る複数の停止制御速度パターンとのずれを検出し、いず
れかの停止制御速度パターンと一致すると、以後、当該
停止制御速度パターンに沿って走行するよう加速度を演
算し、この加速度から速度指令値および位置指令値を求
める。
【0015】また、請求項2に係る列車定位置停止制御
装置は、駅間では速度基準に基づき速度指令値および位
置指令値を求める。停止制御開始位置通過後は、上記速
度指令値と位置指令値とから定位置停止論理部に予め設
定されている複数の停止制御速度パターンとのずれを検
出し、いずれかの停止制御速度パターンと一致すると、
以後、予め設定された停止位置指令値と上記速度指令値
を積分した位置指令値との偏差および上記速度指令値か
ら加速度を演算し、この加速度から速度指令値および位
置指令値を求める。
【0016】また、請求項3に係る列車定位置停止制御
装置は、駅間では駅間走行速度パターンからなる第1の
速度パターンに基づき速度指令値および位置指令値を求
める。停止制御開始位置通過後は、上記速度指令値と位
置指令値とから定位置停止論理部に予め設定されている
複数の停止制御速度パターンとのずれを検出し、いずれ
かの停止制御速度パターンと一致すると、以後、当該停
止制御速度パターンに沿って走行するよう加速度を演算
しこれから得られる第2の速度パターンに基づいて速度
指令値および位置指令値を求める。
【0017】さらに、請求項4に係る列車定位置停止制
御装置は、駅間では駅間走行速度パターンからなる第1
の速度パターンに基づき速度指令値および位置指令値を
求める。停止制御開始位置通過後は、上記速度指令値と
位置指令値とから定位置停止論理部に予め設定されてい
る複数の停止制御速度パターンとのずれを検出し、いず
れかの停止制御速度パターンと一致すると、以後、予め
設定された停止位置指令値と上記速度指令値を積分した
位置指令値との偏差および上記速度指令値から加速度を
演算しこれから得られる第2の速度パターンに基づいて
速度指令値および位置指令値を求める。
【0018】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例による列車定位置停
止制御装置を示すブロック図である。図において、最後
段の12は、速度指令値VPと位置指令値XPとの入力
信号に基づき電力変換装置を駆動して列車の速度制御を
行う速度制御部で、本発明になる停止制御装置はこの速
度制御部12に送出する速度指令値VPおよび位置指令
値XPを作成するものである。以下、同図の前段部分か
ら順を追って説明する。
【0019】13は駅間走行時の速度基準を出力する速
度基準作成部、14は速度基準作成部13の出力と速度
指令値VPとを比較してその偏差を演算する比較器、1
5は比較器14の出力を微分して得られる加減速度の値
を一定値以下に制限する微分器としての加速度リミッタ
ー、16は予め設定された停止位置指令値XSTPと後
述する定位置停止論理部17からの停止位置オフセット
値XSとを比較してその偏差を演算する比較器である。
【0020】また、18は比較器16の出力と位置指令
値XPとを比較し、その偏差ΔX=XSTP−XS−X
Pを演算する比較器、19は比較器18からの出力ΔX
と速度指令値VPから加減速度β(但し、通常は減速度
となる)を演算する加速度演算部、20は定位置停止論
理部17からのループ切替信号LSに従って加速度リミ
ッター15と加速度演算部19とからの信号を選択して
出力するパターン切替器である。
【0021】21ないし23は主として乗心地の面から
加減速度の時間変化率を一定値以下に制限するためのい
わゆるジャークリミッターの回路で、21はパターン切
替器20の出力と積分器23の出力とを比較しその偏差
を出力する比較器、22は比較器21の出力の時間変化
率を求めこれを一定値以下に制限するジャークリミッタ
ーである。そして、積分器23はジャークリミッター2
2の出力を積分し加減速度として出力する。24は積分
器23の出力を積分し速度指令値VPとして出力する第
1の積分器、25は積分器24の出力を積分し位置指令
値XPとして出力する第2の積分器である。
【0022】次に動作について説明する。まず、列車が
通常の駅間走行している場合について説明する。この場
合、速度基準作成部13から速度基準が出力され、この
速度基準に基づいて速度指令値VPおよび位置指令値X
Pが作成される。即ち、パターン切替器20は加速度リ
ミッター15の出力を選択する切替位置に設定されてお
り、速度基準作成部13からの速度基準は比較器14で
速度指令値VPと比較され加速度リミッター15により
その加減速度が一定値以下に制限されて比較器21に送
出される。
【0023】比較器21ではパターン切替器20からの
出力と積分器23からの出力とを比較し、更にジャーク
リミッター22によりその加減速度の時間変化率が一定
値以下に制限された後、積分器23により再び加減速度
に戻され積分器24に送出される。
【0024】積分器24は積分器23からの信号を入力
して速度指令値VPを出力し、更に積分器25は積分器
24からの速度指令値VPを入力して位置指令値XPを
出力する。以上のようにして、駅間走行時の速度指令値
VPおよび位置指令値XPが決定され、これら指令値V
P,XPにより速度制御部12が動作して列車の速度が
制御される。
【0025】その後、列車の走行が進みその位置指令値
XPが予め設定された停止位置指令値XSTPまでの残
り距離XRの位置(停止制御開始位置)に到達すると、
定位置停止論理部17がその論理演算の動作を開始す
る。
【0026】図2は定位置停止論理部17の論理演算の
手順を示すフローチャート、図3と図4は定位置停止論
理部17内に予め設定される停止制御速度パターンAと
定位置停止論理部17の動作特性を示すものである。
【0027】先ず、図3について説明すると、図中A1
〜A5は停止制御開始位置XRにおける速度V1 〜V5
と停止位置オフセット値X1 〜X5 とが相互に異なる5
種類の停止制御速度パターンで、前述した通り定位置停
止論理部17に予め設定されている。なお、各速度パタ
ーンにおける減速度は一定で、停止位置指令値XSTP
までの残り距離をXとすると、各速度パターンAの速度
N (X)は、それぞれに対応する減速度BN と停止位
置オフセット値XN を決めると、下式により演算され
る。 VN (X)=(2・BN ・(X−XN ))0.5 N=1〜5
【0028】今、図3に示すように、停止制御開始位置
XRにおける速度指令値VPが速度パターンA3 とA4
との間にあり、その減速度が速度パターンA3 のそれよ
り小さい場合を想定した時の動作を図2のフローチャー
トをも参照して説明する。
【0029】定位置停止論理部17は常時速度指令値V
Pおよび位置指令値XPを入力しているが(ステップS
1)、通常の駅間走行時はステップS2の判別が“N”
となり以下の演算をせず次の読取ステップを繰り返す。
列車が停止制御開始位置XRに達するとステップS2の
判別が“Y”となり残り距離Xが設定される(ステップ
S3)。
【0030】次に、ステップS4に進むが、そのLOO
P1は図示しないフローによりこの繰り返し演算に入る
前にLOOP1=0に初期化されている。従って、その
判別は“N”となりステップS5に進む。ステップS6
〜S8は速度指令値VPが各停止制御速度パターンAの
どのパターンとどのパターンとの間に存在するかを判別
するためのもので、ここではN=3に設定されステップ
S6が“Y”に進むことにより上記判別のフローが終了
する。この後、LOOP1=1が設定され(ステップS
9)リターンとなる。
【0031】従って、次回以降のフローではステップS
4は“Y”に進むが、VN (X)<VP<VN+1 (N)
の関係が成立しているので、ステップS10,S11の
判別は共に“N”となり同様のフローを繰り返す。とこ
ろで、ここでは減速度が速度パターンA3 のそれより小
さい場合を想定しているので、図3に示すように、速度
指令値VPはやがて速度パターンA4 と点P1で一致す
る。そして、VP>VN+1 (X)が成立するのでステッ
プS11の判別が“Y”となり、停止位置オフセット値
XSとしてXN+1 即ちX4 が設定される(ステップS1
2)。
【0032】続いて、ステップS17に進むが、ここで
もLOOP2は元々“0”に初期化されているのでその
判別は“N”となり、ループ切替信号LSが定位置停止
論理部17からパターン切替器20に対して送出される
(ステップS18)。これにより、パターン切替器20
はそれまでの加速度リミッター15からの信号に替わっ
て加速度演算部19からの信号を出力する。ステップS
18の後、LOOP2=1が設定されているので(ステ
ップS19)、以後、ステップS17の判別が“Y”と
なりパターン切替器20の選択位置が保持される。
【0033】図1に戻り、上記で設定された停止位置オ
フセット値XSは定位置停止論理部17から比較器16
に送出され、この比較器16と比較器18とにより、 ΔX=XSTP−XS−XP が演算される。そして、この距離偏差ΔXと速度指令値
VPとが加速度演算部19に送出され、ここで停止位置
オフセット値XSの位置に列車を停止させるために必要
な減速度βが下式により演算される。 β=VP2 /(2・ΔX) この減速度βの信号はパターン切替器20を経て比較器
21に送出され、駅間走行時の場合と同様、以下、ジャ
ークリミッター22、積分器23を経て積分器24およ
び積分器25により速度指令値VPおよび位置指令値X
Pが作成される。
【0034】その後、列車が図3で示す点P2まで進行
すると、VP<V3 (X)が成立し、それまで“N”で
あった図2のステップS10の判別が“Y”となり、停
止位置オフセット値XSがX3 に設定され(ステップS
13)、更にN=2が設定される(ステップS14)。
これにより、加速度演算部19は演算条件を変更して減
速度βを出力し、速度パターンA3 に沿った速度指令値
VPおよび位置指令値XPが作成されていく。
【0035】そして、次に列車が図3の点P3に達する
と、VP<V2 (X)が成立してXS=X2 ,N=1と
なる。更に、点P4に達すると、VP<V1 (X)が成
立してXS=X1 =0となりあわせてN=1が設定され
る(ステップS16)。 以上の手順で演算された速度
指令値VPおよび位置指令値XPを速度制御部12へ送
出することにより列車は定められた停止位置に正確に停
止することができる。列車停止前の減速度もほぼ一定に
保たれるので円滑な停止動作が実現する。
【0036】図4は停止制御開始位置XRにおける減速
度が速度パターンA3 のそれより大きい場合を想定した
時の特性である。ここでは、点P1において速度パター
ンA3 に一致し、この時点で図2のステップS10の判
別が“Y”となり、XS=X3 が設定され(ステップS
13)、同時にループ切替信号LSがパターン切替器2
0に送出される(ステップS18)。
【0037】以後、図3の場合と同様に、加速度演算部
19によって減速度βが、更にこの減速度βを基に積分
器24および積分器25により速度指令値VPおよび位
置指令値XPが作成され速度制御部12が動作して列車
を定位置に停止させる速度制御が行われる。
【0038】実施例2.次に、図5は図1の実施例に対
する変形例としての列車定位置制御装置を示すブロック
図である。ここでは、図1に示す比較器16が省略さ
れ、比較器18により予め設定された停止位置指令値X
STPと位置指令値XPとを比較しその偏差ΔX=XS
TP−XPを演算するようになされ、その演算値が加速
度演算部19に加減速度β(但し、通常は減速度とな
る)を求める際の入力となる。なお、図5において、各
構成要素は、符号を同じくする図1のものに相当するも
ので、構成上の説明の重複は避け、以下、動作の中で構
成上の相違点も含めて説明する。
【0039】次に動作について説明する。まず、列車が
通常の駅間走行している場合について説明する。この場
合、速度基準作成部13から速度基準が出力され、この
速度基準に基づいて速度指令値VPおよび位置指令値X
Pが作成される。即ち、パターン切替器20は加速度リ
ミッター15の出力を選択する切替位置に設定されてお
り、速度基準作成部13からの速度基準は比較器14で
速度指令値VPと比較され加速度リミッター15により
その加減速度が一定値以下に制限されて比較器21に送
出される。
【0040】比較器21ではパターン切替器20からの
出力と積分器23からの出力とを比較し、更にジャーク
リミッター22によりその加減速度の時間変化率が一定
値以下に制限された後、積分器23により再び加減速度
に戻され積分器24に送出される。
【0041】積分器24は積分器23からの信号を入力
して速度指令値VPを出力し、更に積分器25は積分器
24からの速度指令値VPを入力して位置指令値XPを
出力する。以上のようにして、駅間走行時の速度指令値
VPおよび位置指令値XPが決定され、これら指令値V
P,XPにより速度制御部12が動作して列車の速度が
制御される。
【0042】その後、列車の走行が進みその位置指令値
XPが予め設定された停止位置指令値XSTPまでの残
り距離XRの位置(停止制御開始位置)に到達すると、
定位置停止論理部17がその論理演算の動作を開始す
る。
【0043】図6は定位置停止論理部17の論理演算の
手順を示すフローチャート、図7と図8は定位置停止論
理部17内に予め設定される停止制御速度パターンAと
定位置停止論理部17の動作特性を示すものである。
【0044】先ず、図7について説明すると、図中A1
〜A5は停止制御開始位置XRにおける速度V1 〜V5
が相互に異なる5種類の停止制御速度パターンで、前述
した通り定位置停止論理部17に予め設定されている。
なお、各速度パターンにおける減速度は一定で、停止位
置指令値XSTPまでの残り距離をXとすると、各速度
パターンAの速度VN (X)は、それぞれに対応する減
速度BN を決めると、下式により演算される。 VN (X)=(2・BN ・X)0.5 N=1〜5
【0045】今、図7に示すように、停止制御開始位置
XRにおける速度指令値VPが速度パターンA3 とA4
との間にあり、その減速度が速度パターンA3 のそれよ
り小さい場合を想定した時の動作を図2のフローチャー
トをも参照して説明する。
【0046】定位置停止論理部17は常時速度指令値V
Pおよび位置指令値XPを入力しているが(ステップS
1)、通常の駅間走行時はステップS2の判別が“N”
となり以下の演算をせず次の読取ステップを繰り返す。
列車が停止制御開始位置XRに達するとステップS2の
判別が“Y”となり残り距離Xが設定される(ステップ
S3)。
【0047】次に、ステップS4に進むが、そのLOO
P1は図示しないフローによりこの繰り返し演算に入る
前にLOOP1=0に初期化されている。従って、その
判別は“N”となりステップS5に進む。ステップS6
〜S8は速度指令値VPが各停止制御速度パターンAの
どのパターンとどのパターンとの間に存在するかを判別
するためのもので、ここではN=3に設定されステップ
S6が“Y”に進むことにより上記判別のフローが終了
する。この後、LOOP1=1が設定され(ステップS
9)リターンとなる。
【0048】従って、次回以降のフローではステップS
4は“Y”に進むが、ステップS10でLOOP2はL
OOP1と同様に図示しないフローによりこの繰り返し
演算に入る前にLOOP2=0に初期化されているの
で、ステップS11に進むが、VN (X)<VP<V
N+1 (N)の関係が成立しているので、ステップS1
1,S12の判別は共に“N”となり同様のフローを繰
り返す。ところで、ここでは減速度が速度パターンA3
のそれより小さい場合を想定しているので、図7に示す
ように、速度指令値VPはやがて速度パターンA4 と点
P1で一致する。そして、VP>VN+1 (X)が成立す
るのでステップS12の判別が“Y”となり、ステップ
S13に進む。
【0049】続いて、ステップS13では、ループ切替
信号LSが定位置停止論理部17からパターン切替器2
0に対して送出される。これにより、パターン切替器2
0はそれまでの加速度リミッター15からの信号に替わ
って加速度演算部19からの信号を出力する。ステップ
S13の後、ステップS14でLOOP2=1が設定さ
れているので、以後、ステップS10の判別が“Y”と
なりパターン切替器20の選択位置が保持される。
【0050】図1に戻り、予め設定された停止位置指令
値XSTPと位置指令値XPを比較器18とで比較する
ことにより、ΔX=XSTP−XPが演算される。そし
て、この距離偏差ΔXと速度指令値VPとが加速度演算
部19に送出され、列車を停止位置指令値XSTPの位
置に停止させるために必要な減速度βが下式により演算
される。 β=2・VP2 /(3・ΔX) …(1)
【0051】ここで、式(1)は次のようにして導かれ
るものである。減速度βは時間に比例するので、β=β
0 ・tとおき、t時間で停止位置に列車を停止させる時
の速度VPと残り距離ΔXの関係は、
【0052】
【数1】
【0053】(2),(3)式からtを消去すると、 ΔX=2/3〔VP2 /(β0 ・t)〕 従って、βは(1)式のようになる。この減速度βの信
号はパターン切替器20を経て比較器21に送出され、
駅間走行時の場合と同様に、以下、ジャークリミッター
22、積分器23を経て積分器24および積分器25に
より速度指令値VPおよび位置指令値XPが作成され
る。
【0054】その後、減速度βは、経過時間に比例して
小さくなり、停止位置XSTPでゼロとなり、この時点
で定位置停止制御は完了し、列車はXSTPに停止す
る。この時の速度指令値VPは、図7の太線で示したよ
うに変化する。このように、本実施例によれば、列車停
止前の減速度を連続的に減少させるので円滑な停止動作
が実現できる。
【0055】図8は停止制御開始位置XRにおける減速
度が速度パターンA3 のそれより大きい場合を想定した
時の特性である。ここでは、点P1において速度パター
ンA3 に一致し、この時点で図6のステップS11の判
別が“Y”となり、ループ切替信号LSがパターン切替
器20に送出される(ステップS13)。
【0056】以後、図7の場合と同様に、加速度演算部
19によって減速度βが、更にこの減速度βを基に積分
器24および積分器25により速度指令値VPおよび位
置指令値XPが作成され速度制御部12が動作して列車
を定位置に停止させる速度制御が行われる。
【0057】実施例3.次に、図9は図1に示す実施例
1に対する他の実施例による列車定位置制御装置を示す
ブロック図である。ここでは、駅間走行時の速度基準は
速度パターンの形で入力される。また、作成する速度基
準、位置基準も速度パターン、位置パターンの形で出力
するようになっている。図9において、各構成要素は、
符号を同じくする図1のものに相当するので、構成上の
説明の重複は避け、以下、動作の中で構成上の相違点も
含めて説明する。
【0058】先ず、列車が通常の駅間走行をしている場
合、駅間走行パターン作成部13から第1の速度パター
ンが出力され、更に、この第1の速度パターンから第3
の積分器26により第1の位置パターンが出力される。
これら第1の速度パターンおよび第1の位置パターンは
パターン切替器20を経てそのまま速度指令値VPおよ
び位置指令値XPとして速度制御部12に送出される。
即ち、パターン切替器20はそれぞれ速度パターンおよ
び位置パターンの切り替えを行う2個の切替回路を備え
ており、ここでは、駅間走行速度パターン作成部13か
らの第1の速度パターンと積分器26からの第1の位置
パターンとを選択して速度制御部12に送出している。
【0059】特に、定位置停止論理部17の動作を図1
0のフローチャートをも参照して説明する。もっとも、
実施例1の図2のフローチャートと共通する部分は重複
を避け簡略に説明する。定位置停止論理部17には図7
で示す5種類の停止制御速度パターンAが予め設定され
ている。そして、列車が停止制御開始位置XRに到達
し、今、図7に示すように、停止制御開始位置XRにお
ける速度指令値VPが速度パターンA3 とA4 との間に
あり、その減速度が速度パターンA3 のそれより小さい
場合を想定する。
【0060】停止制御開始位置XRの通過で、図10の
フローはステップS2からS4,S6,S8と進み、N
=3となってLOOP1=1が設定される(ステップS
9)。そして、これに続いて積分器24および積分器2
5の演算で必要となる初期値VPIおよびXPIが設定
される(ステップS20,S21)。
【0061】やがて、図7の点P1に至ると、図10の
フローにおけるステップS11の判別が“Y”となり、
停止位置オフセット値XSとしてXN+1即ちX4 が設定
され(ステップS12)、その信号が定位置停止論理部
17から比較器16に送出される(図9)。続いて、ス
テップS22に進み、低位置停止論理部17から初期値
VPIおよびXPIがそれぞれ積分器24および積分器
25に送出され、同時にループ切替信号LSがパターン
切替器20に送出される(ステップS18)。
【0062】以上により、図9において、加速度演算部
19は距離偏差ΔXから減速度βを演算し、ジャークリ
ミッター22を経て積分器24により第2の速度パター
ンが演算される。また、積分器25により第2の位置パ
ターンが演算される。これら第2の速度パターンおよび
第2の位置パターンはループ切替信号LSの入力によっ
てその選択回路を変更したパターン切替器20を経てそ
のまま速度指令値VPおよび位置指令値XPとして速度
制御部12に送出される。以後の動作は、図1〜図4で
扱った要領と同一であるので説明は省略する。
【0063】実施例3.次に、図11は図5に示す実施
例2に対する他の実施例による列車定位置制御装置を示
すブロック図である。ここでは、駅間走行時の速度基準
は速度パターンの形で入力される。また、作成する速度
基準、位置基準も速度パターン、位置パターンの形で出
力するようになっている。図11において、各構成要素
は、符号を同じくする図5のものに相当するので、構成
上の説明の重複は避け、以下、動作の中で構成上の相違
点も含めて説明する。
【0064】先ず、列車が通常の駅間走行をしている場
合、駅間走行パターン作成部13から第1の速度パター
ンが出力され、更に、この第1の速度パターンから第3
の積分器26により第1の位置パターンが出力される。
これら第1の速度パターンおよび第1の位置パターンは
パターン切替器20を経てそのまま速度指令値VPおよ
び位置指令値XPとして速度制御部12に送出される。
即ち、パターン切替器20はそれぞれ速度パターンおよ
び位置パターンの切り替えを行う2個の切替回路を備え
ており、ここでは、駅間走行速度パターン作成部13か
らの第1の速度パターンと積分器26からの第1の位置
パターンとを選択して速度制御部12に送出している。
【0065】特に、定位置停止論理部17の動作を図1
2のフローチャートをも参照して説明する。もっとも、
実施例2の図6のフローチャートと共通する部分は重複
を避け簡略に説明する。定位置停止論理部17には図7
で示す5種類の停止制御速度パターンAが予め設定され
ている。そして、列車が停止制御開始位置XRに到達
し、今、図7に示すように、停止制御開始位置XRにお
ける速度指令値VPが速度パターンA3 とA4 との間に
あり、その減速度が速度パターンA3 のそれより小さい
場合を想定する。
【0066】停止制御開始位置XRの通過で、図12の
フローはステップS2からS4,S6,S8と進み、N
=3となってLOOP1=1が設定される(ステップS
9)。そして、これに続いて積分器24および積分器2
5の演算で必要となる初期値VPIおよびXPIが設定
される(ステップS15,S16)。
【0067】やがて、図7の点P1に至ると、図12の
フローにおけるステップS12の判別が“Y”となり、
ステップS17に進み、低位置停止論理部17から初期
値VPIおよびXPIがそれぞれ積分器24および積分
器25に送出され、同時にループ切替信号LSがパター
ン切替器20に送出される(ステップS13)。
【0068】以上により、図11において、加速度演算
部19は距離偏差ΔXから減速度βを演算し、ジャーク
リミッター22を経て積分器24により第2の速度パタ
ーンが演算される。また、積分器25により第2の位置
パターンが演算される。これら第2の速度パターンおよ
び第2の位置パターンはループ切替信号LSの入力によ
ってその選択回路を変更したパターン切替器20を経て
そのまま速度指令値VPおよび位置指令値XPとして速
度制御部12に送出される。以後の動作は、図5〜図8
で扱った要領と同一であるので説明は省略する。
【0069】なお、上記各実施例では速度制御部12に
対し速度指令値VPと位置指令値XPとを出力するよう
にしたが、要求される制御精度や速度制御部12の構成
によっては速度指令値VPのみを出力するようにしても
所望の停止制御は可能である。
【0070】また、上記各実施例では、加速度リミッタ
ー15やジャークリミッター22を設けているが、これ
らは例えば線路条件や列車の乗心地等を考慮して付加さ
れるものであるので、本発明の適用にあたっては必ずし
も必要とするものではなく、これら各条件によっては省
略することもできる。
【0071】更に、定位置停止論理部17で予め設定す
る停止制御速度パターンAの種類や数、また、定位置停
止論理部17での論理演算の具体的方法は必ずしも図
2、図3および図6、図7等に示したものに限定される
訳ではない。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る列車定位
置停止制御装置によれば、駅間では速度基準に基づき速
度指令値および位置指令値を求め、停止制御開始位置通
過後は、上記速度指令値と位置指令値とから定位置停止
論理部に予め設定されている複数の停止制御速度パター
ンとのずれを検出し、いずれかの停止制御速度パターン
と一致すると、以後、当該停止制御速度パターンに沿っ
て走行するよう加速度を演算し、この加速度から速度指
令値および位置指令値を求めるようにしたので、列車位
置を求めるための複雑な処理を必要とすることなく、入
力される速度基準または速度パターンから定位置停止制
御に必要な速度指令値、位置指令値が得られる。
【0073】また、請求項2に係る列車定位置停止制御
装置によれば、上記停止制御速度パターンとの一致後、
予め設定された停止位置指令値と速度指令値を積分した
位置指令値との偏差および速度指令値から加速度を演算
し、この加速度から速度指令値および位置指令値を求め
るようにしたので、上述したのと同様な効果を奏する。
【0074】また、請求項3に係る列車定位置停止制御
装置によれば、駅間では駅間走行速度パターンからなる
第1の速度パターンに基づき速度指令値および位置指令
値を求め、停止制御開始位置通過後は、上記速度指令値
と位置指令値とから定位置停止論理部に予め設定されて
いる複数の停止制御速度パターンとのずれを検出し、い
ずれかの停止制御速度パターンと一致すると、以後、当
該停止制御速度パターンに沿って走行するよう加速度を
演算しこれから得られる第2の速度パターンに基づいて
速度指令値および位置指令値を求めるようにしたので、
上述したのと同様な効果を奏する。
【0075】さらに、請求項4に係る列車定位置停止制
御装置によれば、上記停止制御速度パターンとの一致
後、予め設定された停止位置指令値と速度指令値を積分
した位置指令値との偏差および速度指令値から加速度を
演算しこれから得られる第2の速度パターンに基づいて
速度指令値および位置指令値を求めるようにしたので、
上述したのと同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による列車定位置停止制御装
置を示すブロック図である。
【図2】図1の定位置停止論理部17の動作を説明する
フローチャートである。
【図3】図1の定位置停止論理部17に設定された停止
制御速度パターンAおよび列車の停止動作を説明する特
性図である。
【図4】停止制御開始時点の減速度の設定のみを異なら
せた図3と同様の特性図である。
【図5】本発明の実施例2による図1対応図である。
【図6】本発明の実施例2による図2対応図である。
【図7】本発明の実施例2による図3対応図である。
【図8】本発明の実施例2による図4対応図である。
【図9】本発明の実施例3による列車定位置停止制御装
置を示すブロック図である。
【図10】図9の定位置停止論理部17の動作を説明す
るフローチャートである。
【図11】本発明の実施例4による図9対応図である。
【図12】本発明の実施例4による図10対応図であ
る。
【図13】従来の定位置停止方法を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
12 速度制御部 13 速度基準作成部(駅間走行速度パタ
ーン作成部) 15 微分器としての加速度リミッター 17 定位置停止論理部 19 加速度演算部 20 パターン切替器 24 第1の積分器 25 第2の積分器 26 第3の積分器 VP 速度指令値 XP 位置指令値 XSTP 停止位置指令値 XS 停止位置オフセット値 LS ループ切替信号 A 停止制御速度パターン XR 停止制御開始位置 VPI,XPI 初期値

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駅間走行時の速度基準を出力する速度基
    準作成部、上記速度基準と速度制御のための指令入力で
    ある速度指令値との偏差を微分して加速度に変換する微
    分器、予め設定された停止位置指令値と停止位置オフセ
    ット値および上記速度指令値を積分した位置指令値との
    偏差および上記速度指令値から加速度を演算する加速度
    演算部、上記微分器からの信号と上記加速度演算部から
    の信号とを入力し上記両信号のいずれかを選択して出力
    するパターン切替器、このパターン切替器の出力を積分
    して上記速度指令値を出力する第1の積分器、この第1
    の積分器からの速度指令値を積分して上記位置指令値を
    出力する第2の積分器、および上記停止位置指令値まで
    の残り距離が所定の設定値となる停止制御開始位置にお
    ける速度指令値と上記停止位置オフセット値とが相互に
    異なる複数の停止制御速度パターンを予め設定してお
    き、上記停止制御開始位置通過後、上記速度指令値と位
    置指令値とから上記停止制御速度パターンとのずれを検
    出し、いずれかの停止制御速度パターンと一致したとき
    上記パターン切替器にその出力信号を上記微分器からの
    信号から加速度演算部からの信号に切り替える切替信号
    を送出するとともに、上記加速度演算部に当該一致した
    停止制御速度パターンの停止位置オフセット値を送出す
    る定位置停止論理部を備え、得られた上記速度指令値ま
    たは上記速度指令値および位置指令値に基づき速度制御
    を行い列車を予め設定された定位置に停止させる列車定
    位置停止制御装置。
  2. 【請求項2】 駅間走行時の速度基準を出力する速度基
    準作成部、上記速度基準と速度制御のための指令入力で
    ある速度指令値との偏差を微分して加速度に変換する微
    分器、予め設定された停止位置指令値と上記速度指令値
    を積分した位置指令値との偏差および上記速度指令値か
    ら加速度を演算する加速度演算部、上記微分器からの信
    号と上記加速度演算部からの信号とを入力し上記両信号
    のいずれかを選択して出力するパターン切替器、このパ
    ターン切替器の出力を積分して上記速度指令値を出力す
    る第1の積分器、この第1の積分器からの速度指令値を
    積分して上記位置指令値を出力する第2の積分器、およ
    び上記停止位置指令値までの残り距離が所定の設定値と
    なる停止制御開始位置における速度指令値が相互に異な
    る複数の停止制御速度パターンを予め設定しておき、上
    記停止制御開始位置通過後、上記速度指令値と位置指令
    値とから上記停止制御速度パターンとのずれを検出し、
    いずれかの停止制御速度パターンと一致したとき上記パ
    ターン切替器にその出力信号を上記微分器からの信号か
    ら加速度演算部からの信号に切り替える切替信号を送出
    する定位置停止論理部を備え、得られた上記速度指令値
    または上記速度指令値および位置指令値に基づき速度制
    御を行い列車を予め設定された定位置に停止させる列車
    定位置停止制御装置。
  3. 【請求項3】 駅間走行時の速度パターンを第1の速度
    パターンとして出力する駅間走行速度パターン作成部、
    上記第1の速度パターンを積分して第1の位置パターン
    を出力する第3の積分器、予め設定された停止位置指令
    値と停止位置オフセット値および速度制御のための指令
    入力である速度指令値の積分値である位置指令値との偏
    差および上記速度指令値から加速度を演算する加速度演
    算部、この加速度演算部の出力を積分し別途入力される
    信号を初期値として第2の速度パターンを出力する第1
    の積分器、この第1の積分器の出力を積分し別途入力さ
    れる信号を初期値として第2の位置パターンを出力する
    第2の積分器、上記駅間走行速度パターン作成部からの
    第1の速度パターンと上記第1の積分器からの第2の速
    度パターンとを入力し上記両速度パターンのいずれかを
    選択して速度指令値として出力するとともに、上記第3
    の積分器からの第1の位置パターンと上記第2の積分器
    からの第2の位置パターンとを入力し上記両位置パター
    ンのいずれかを選択して位置指令値として出力するパタ
    ーン切替器、および上記停止位置指令値までの残り距離
    が所定の設定値となる停止制御開始位置における速度指
    令値と上記停止位置オフセット値とが相互に異なる複数
    の停止制御速度パターンを予め設定しておき、上記停止
    制御開始位置通過後、上記速度指令値と位置指令値とか
    ら上記停止制御速度パターンとのずれを検出し、いずれ
    かの停止制御速度パターンと一致したとき上記パターン
    切替器にその出力信号をそれぞれ第1の速度パターンか
    ら第2の速度パターンに第1の位置パターンから第2の
    位置パターンに切り替える切替信号を送出するととも
    に、上記加速度演算部に当該一致した停止制御速度パタ
    ーンの停止位置オフセット値を送出し、更にそれぞれ上
    記第1および第2の積分器にそれぞれ第1から第2の速
    度パターンへの切り替えに伴う初期値の信号および第1
    から第2の位置パターンへの切り替えに伴う初期値の信
    号を送出する定位置停止論理部を備え、得られた上記速
    度指令値または上記速度指令値および位置指令値に基づ
    き速度制御を行い列車を予め設定された定位置に停止さ
    せる列車定位置停止制御装置。
  4. 【請求項4】 駅間走行時の速度パターンを第1の速度
    パターンとして出力する駅間走行速度パターン作成部、
    上記第1の速度パターンを積分して第1の位置パターン
    を出力する第3の積分器、予め設定された停止位置指令
    値と速度制御のための指令入力である速度指令値の積分
    値である位置指令値との偏差および上記速度指令値から
    加速度を演算する加速度演算部、この加速度演算部の出
    力を積分し別途入力される信号を初期値として第2の速
    度パターンを出力する第1の積分器、この第1の積分器
    の出力を積分し別途入力される信号を初期値として第2
    の位置パターンを出力する第2の積分器、上記駅間走行
    速度パターン作成部からの第1の速度パターンと上記第
    1の積分器からの第2の速度パターンとを入力し上記両
    速度パターンのいずれかを選択して速度指令値として出
    力するとともに、上記第3の積分器からの第1の位置パ
    ターンと上記第2の積分器からの第2の位置パターンと
    を入力し上記両位置パターンのいずれかを選択して位置
    指令値として出力するパターン切替器、および上記停止
    位置指令値までの残り距離が所定の設定値となる停止制
    御開始位置における速度指令値が相互に異なる複数の停
    止制御速度パターンを予め設定しておき、上記停止制御
    開始位置通過後、上記速度指令値と位置指令値とから上
    記停止制御速度パターンとのずれを検出し、いずれかの
    停止制御速度パターンと一致したとき上記パターン切替
    器にその出力信号をそれぞれ第1の速度パターンから第
    2の速度パターンに第1の位置パターンから第2の位置
    パターンに切り替える切替信号を送出し、更にそれぞれ
    上記第1および第2の積分器にそれぞれ第1から第2の
    速度パターンへの切り替えに伴う初期値の信号および第
    1から第2の位置パターンへの切り替えに伴う初期値の
    信号を送出する定位置停止論理部を備え、得られた上記
    速度指令値または上記速度指令値および位置指令値に基
    づき速度制御を行い列車を予め設定された定位置に停止
    させる列車定位置停止制御装置。
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