JP2690149B2 - 扁平パターン・ノズルから放出された三角形またはばち形液膜を用いてプリント配線板に防湿絶縁被覆を施す方法 - Google Patents

扁平パターン・ノズルから放出された三角形またはばち形液膜を用いてプリント配線板に防湿絶縁被覆を施す方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本願は1986年12月15日に島田隆治(Takaji Shimada)
の名で出願し、本願の譲り受け人であるノードソン コ
ーポレーション(Nordson Corporation)に譲渡された
「実装回路板への防湿絶縁剤の被覆方法」なる名称の米
国出願番号第06/941,365号と関連している出願である。
この米国出願第06/941,365号の全開示内容を参考資料と
して本明細書に含めるものとする。
本発明はプリント配線板に防湿絶縁材膜を被覆して配
線板を湿気、漏電、塵埃から保護することに関する。好
ましくは、この防湿絶縁材膜は揮発性溶媒で溶解したア
クリル、ポリウレタン、エポキシ等の合成樹脂のような
「ヒュームシール(humiseal)」として知られているも
のである。清潔なプリント配線板に施したとき、溶媒が
連続的に蒸発するにつれてピンホールのない均一厚さの
絶縁樹脂膜が形成される。
従来、プリント配線板に防湿絶縁材の被覆を施すのに
主として5種類の方法が用いられていた。すなわち、 a)パッケージド配線板を防湿絶縁材を入れたタンク内
に浸漬する浸漬法。
b)防湿絶縁材をプリント配線板の表面にブラシで塗布
するブラシ被覆法。
c)防湿絶縁材を含浸させた羊毛ロールをプリント配線
板の表面にころがしてそこに絶縁被覆を施すローラ法。
d)防湿絶縁材を吹き付け技術によってプリント配線板
に塗布する吹き付け法。
e)防湿絶縁材を加圧してスリット・ダイから膜状に噴
出させ、プリント配線板の表面を被覆するスリット・ダ
イ法。
上記の島田出願に詳しく説明されているように、各方
法は利点も欠陥も持っている。たとえば、ブラシ被覆法
を除く残りのすべての方法は被覆せずに残すべき部分に
対してマスキングする必要がある。マスキング作業、す
なわち、マスクを取り付けたり、取り外したりする作業
は手作業で行わなければならず、大量生産の障害となっ
ている。ブラシ被覆法は、マスキングは不要であるが、
手間がかかる作業であり、大量生産には不向きである。
上記の島田出願に記載されているように、最も普通に
用いられている絶縁被覆法は吹き付け法である。吹き付
け法は空気流を液体被覆材料の流れに衝突させてそれを
霧化するエアスプレー法と、被覆材料の霧化を行うのに
液体被覆材料に非常に高い圧力をかけ、ノズルからの放
出後に霧化させるエアレススプレー法とに分けられる。
エアスプレー法では、ノズルから放出される噴霧パター
ンにはほとんど液滴は含まれない。それに対して、エア
レススプレー法では、特に扁平パターンスプレーでは、
ノズル開口付近(ノズルから距離Dのところ)に三角形
あるいはばち形の液膜の形で少量の液体が見出される。
この液膜は「ばち形」あるいは「尾形」と呼ばれる。距
離Dを越えたところで、霧化が生じる。エアレスノズル
から液体被覆を放出するのに用いられる、普通は40kg/c
m2〜80kg/cm2の範囲にある圧力および被覆材料の粘度に
依存して、ばち形または三角形の液膜の長さDは約5mm
〜8mmである。
40kg/cm2の作動圧力でエアレススプレーノズルから5m
m〜8mmばち形または三角形の液膜で物品を被覆すること
を示す特許としては米国特許第3,852,095号、同第4,33
7,281号がある。米国特許第3,852,095号は缶の端部を缶
本体に組み付ける前に缶端部の縁にワックス膜を塗布す
ることを開示している。米国特許第4,337,281号は溶接
缶の継目内面をストライプ状に被覆して缶の内容物が金
属で汚染されるのを防ぐことを開示している。
40kg/cm2以上の圧力を用いて5mm〜8mm長のばち形また
は三角形の液膜を生じさせてプリント配線板に絶縁材料
をエアレススプレー被覆することには、前記島田出願に
記載されているように、或る種の問題がある。たとえ
ば、スプラッシング、被覆厚さの不均一、ストリップ状
被覆の比較的狭い幅等がある。また、ノズルと被覆しよ
うとしている基板の距離が比較的短いので、プリント配
線板、特に、種々の高さの回路構成部品が取り付けてあ
ってでこぼこの表面を有するプリント配線板を被覆する
のが難しい。
上記の島田出願に開示され、請求されている発明によ
れば、プリント配線板に、液体被覆材料をエアレス形フ
ラットパターン・ノズルに100cpsの粘度被覆の場合にた
とえば5kg/cm2の供給圧力で供給し、ノズルから液膜を
扁平葉状のパターンで放出させることによって被覆厚さ
均一、スプラッシング無しで驚くほど高い品質の絶縁材
料被覆を施すことができる。葉状の液膜(ほとんど霧化
粒子を含まない)はそのほぼ中心で最大幅Waを有し、こ
の幅は中心の両側において中心から距離Laのところでほ
ぼゼロまで減じる。ノズルおよびプリント配線板は相対
的に或る所定の距離隔たって位置させてあり、配線板を
扁平葉状の液膜パターンの経路内に、好ましくは、ノズ
ル(葉状液膜の幅が最大幅Waとなる)から距離Laのとこ
ろに位置させる。
前記島田出願、特に、その第8〜11図およびそれに関
連した説明には、100cps粘度の絶縁材被覆が50kg/cm2
20kg/cm2、10kg/cm2、5kg/cm2の圧力を受けたときに、
前段のパラグラフに記載されたタイプの葉状液膜パター
ンと異なり、それぞれ、5mm、8mm、9mm、12mmの液膜長
を有するばち形または三角形液膜パターンを生じるとい
うことが開示されている。5mm、8mm、9mm、12mmの同じ
ばち形または三角形液膜の長さは、それぞれ、35kg/c
m2、12kg/cm2、5kg/cm2、3kg/cm2の圧力の50cpsの絶縁
材被覆粘度で達成することができる。F1、F2、F2、F4で
示す前記タイプのばち形または三角形液膜が上記島田出
願の第8、9、10、11図のそれぞれに示されている。
上記島田出願に記載されているように、第11図の膜F4
を用いてプリント配線板の表面を被覆したときにスプラ
ッシングが生じた。これは5kg/cm2の液体噴射圧力が原
因であった。上記島田出願に開示、請求されている発明
によれば、100cps粘度の被覆の液体圧力を2kg/cm2まで
低下させ、ばち形または三角形の膜を第13A図に示すよ
うな「葉」形Fsに変えたときにのみスプラッシングの無
い被覆を得ることができた。
ここで、或る状況の下では、絶縁材のスプラッシュ無
しの均一な厚さの被覆をエアレス扁平パターン・吹き付
け・ノズルから放出されたばち形または三角形の液膜で
プリント配線板に形成できることがわかった。一層詳し
く言えば、約125〜155cpsの粘度を有する絶縁性被服に
対して約8kg/cm2以下の放出圧力で、ノズルと被覆しよ
うとしているプリント配線板の距離が約10mm以下である
場合にほぼスプラッシュ無しの均一な厚さの被覆を形成
できることがわかった。スプラッシュ無しの均一厚さの
被覆は、ノズル対基板距離を10mmから20mmまで延ばすと
共に放出圧力を125cps粘度被覆のための6kg/cm2に等し
い圧力から125cps粘度被覆のための2.7kg/cm2に等しい
圧力まで低下させたときに得ることができる。
本発明の好ましい形態において、圧力および被覆の粘
度は三角形またはばち形の液膜を生じるように選び、ノ
ズルと被覆しようとしているプリント配線板の表面の距
離は約3分の2「L」を超えないように選ぶ。ここで
「L」はノズルとばち形または三角形液膜の水平ベース
縁の間の距離であり、このベース縁の下方で中実の液膜
が液滴に壊れ始まって霧化スプレーを形成する。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、利点は図面に
ついての詳しい説明から一層容易に明らかとなろう。
第1図に示すように、回路構成部品(図示せず)を取
り付けたプリント配線板B1の基板が扁平扇状スプレー・
エアレスノズルNfの下のほぼ水平方向平面に配置してあ
る。ノズルNfはプリント配線板に関して直交座標方向に
選択的に移動するようになっている。プリント配線板B1
上に絶縁被覆材の帯S1、S2、S3、S4を設けるために、三
角形またはばち形の液膜Fsが、ノズルとプリント配線板
の相対運動が生じるにつれてノズルNfから放出される。
第2図を参照して、エアレスノズルNfから放出されるば
ち形または三角形液膜の放出を選択的に停止したり、開
始したりすることによって、プリント配線板の構成部品
U1、U2、U3、U4は被覆せずに残すことができ、構成部品
C1、C2等は被覆帯S11、S12、S13、S14、S15、S16、S1
7、S18を順次に施すことによって被覆できる。所望なら
ば、第3図に示すように、複数のエアレスノズルNf1、N
f2、Nf3…Nfnを用いて複数の被覆材帯をプリント配線板
その他の基板に同時に施してもよい。
第4A図および第4B図に示すように、加圧絶縁被覆材料
がエアレス扁平パターン吹き付けノズルNfから放出され
たとき、三角形またはばち形の扁平液膜Fが生じる。こ
の液膜Fは下方のベース縁のところで最大幅Wとなって
おり、このベース縁の下方で被覆材の液滴が生じ始め、
最終的に、被覆材の霧化雲を生じる。三角形液膜Fの下
方ベース縁の幅Wは最大幅からノズルNfのオリフィス付
近の三角形液膜Fの上方角隅すなわち先端のところでほ
ぼゼロの幅まで減じる。垂直方向に測った三角形液膜F
の高さ(文字Lで示す)は液体被覆材に与えられる粘度
および圧力の関数である。所与の粘度の被覆材の場合、
三角形被膜Fの長さLは圧力が増大するにつれて減少す
る。代表的な圧力が40kg/cm2〜80kg/cm2の範囲にある普
通のエアレス被覆形式では、三角形液膜高さは代表的な
被覆に対して約5mm〜8mmである。
第6〜9図を参照して、ここには、それぞれ、50kg/c
m2、20kg/cm2、10kg/cm2、5kg/cm2の圧力で100cps絶縁
被覆材に対して段々と大きくなる長さL1、L2、L3、L4
有する三角形液膜F1、F2、F3、F4が示してある。この10
0cps粘度の絶縁被覆材に与えた圧力を2kg/cm2まで低下
させた場合、液膜は三角形(第6〜9図に示すF1、F2
F3、F4)から、ほぼ中心で最大幅Waを有し、中心の両側
に沿って中心の各側で距離Laのところの約ゼロの幅まで
減じる葉状液膜Faまで変わる。この葉状液膜Faはほとん
ど被覆材の霧化粒子を含まない。絶縁被覆材の板状液膜
は第10A図および第10Bに示してある。
上記の島田出願第06/941,365号の開示によれば、第10
図の液膜Faのような葉状液膜を用い、配線板が少なくと
も液膜の一部、好ましくは、液膜のほぼ中間点を液膜幅
Waが最大となるノズル・オリフィスから距離Laのところ
で遮るようにノズル、配線板を位置させることによっ
て、スプラッシュ無しに均一な厚さの被覆をプリント配
線板上に形成できる。
本発明の原理の或るものによれば、125〜144cps粘度
の被覆に対して約8kg/cm2以下になるように圧力を選定
し、ノズル、基板間の距離が約20mm以下となるようにす
れば、第4A図、第4B図に示す一般的タイプの三角形液膜
でエアレスノズルによって生じたスプラッシュ無しの均
一な厚さの絶縁被覆をプリント配線板に施せることがわ
かった。好ましくは、ノズル・オリフィスと絶縁被覆材
で被覆しようとしているプリント配線板の距離は約2/3
「L」以下である。ここで、「L」はノズル・オリフィ
スと三角形液膜の下方ベース縁の間の距離であり、この
ベース縁の下方で、被覆材の液滴が発生し始めて被覆材
の霧化雲を生じさせる。
日立(Hitachi)の絶縁被覆材タッフイ(Tuffy)1141
番(アクリル系絶縁材)を利用した実験結果を以下に示
す。各ケースにおいて、被覆しようとしている基板に対
するノズルの速度は213mm/秒であり、被覆材温度は40℃
であった。実施例1、2、3では、被覆材粘度は20℃で
127cpsであり、実施例4では、被覆材粘度は20℃で155c
psであった。各ケースにおいて、被覆材内の樹脂と溶剤
の混合物の全重量に対する絶縁性樹脂の重量百分率は30
%であった。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例1〜4でわかるように、葉状、扇状の両液膜が
形成された。代表的には、葉状液膜はスプラッシュ無し
の被覆を作ったが、圧力が最大、ノズル・オリフィスと
基板の距離が最大である条件の下では望ましくないスプ
ラッシングが生じた。たとえば、実施例1では、オリフ
ィス−基板距離15mm、圧力5.2kg/cm2の場合、1つの板
状パターンについての1つのスプラッシュが見出され
た。実施例2では、すべての葉状パターンがスプラッシ
ュ無しの結果を得た。実施例3では、葉状パターンでス
プラッシュ無しという結果はノズル・オリフィス−基板
距離20mm、圧力3.3kg/cm2、3.8kg/cm2では生じなかっ
た。実施例4では、葉状パターンについてスプラッシュ
無しの結果は20mmの基板−オリフィス距離、4.9kg/cm2
の圧力では生じなかった。
実施例1〜4を参照してわかるように、たいていの例
では、三角形液膜も基板上にスプラッシュ無しの絶縁被
膜を生じさせた。実施例2では、三角形液膜のすべてが
スプラッシュ無しの結果を示した。実施例1、3、4で
は、三角形液膜についてのスプラッシュ無し結果は圧力
とオリフィス−基板距離の組合わせが増大するにつれて
減少する傾向があった。この傾向は第11図から明らかで
ある。この第11図はエアレスノズルの液体付与圧力(垂
直軸)とエアレスノズル−基板距離(水平軸)の種々の
組合わせで生じた種々の三角形液膜についてのスプラッ
シュ無し、スプラッシュ有りの結果をプロットしたもの
である。10mm以下のノズル−基板距離では、本発明の方
法によれば、三角形液膜についてのスプラッシュ無し被
覆が約8kg/cm2の圧力までは圧力に無関係に生じた。
12.5mmのノズル−基板距離では、三角形被膜についての
スプラッシュ無し結果が圧力6kg/cm2以下で、ほとんど
あったが、常にというわけではなかった。15mm〜20mmの
ノズル−基板距離では、三角形液膜についてのスプラッ
シュ無し結果は圧力が5kg/cm2より低くなったときに生
じた。
本発明を約3〜8kg/cm2の種々の付与圧力を与えて特
殊な粘度(20℃で125〜155cps)の絶縁被覆で生じた三
角形液膜に関連して説明してきたが、当業者であれば、
三角形液膜が種々の粘度の被覆材で生じ、本発明の精
神、範囲から逸脱することなくエアレス塗装吹き付け用
途で普通に見出されるほぼ40〜80kg/cm2より低い圧力で
スプラッシュ無しの均一な被覆を得ることができること
は明らかであろう。たとえば、当業者であれば、所与の
被覆材について、粘度が低下(増大)するにつれて、ス
プラッシュ無し基板被覆目的の三角形液膜を生じさせる
に必要な圧力をそれ相当に低下(増大)させることにな
ることは明らかであろう。
第5図に一層詳しく示すエアレススプレーノズルNfの
構造の詳細は本発明の部分ではない。1982年6月29日に
許されたブーネ(Boone)の米国特許第4,337,281号(本
願出願人に譲渡された)に開示されているタイプのエア
レススプレーノズルを使用して本発明の方法に従ってば
ち形あるいは三角形の液膜Fを形成することもできる。
米国特許第4,337,281号の全開示を参考資料としてここ
に援用する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による単一のフラットスプレーパターン
エアレスノズルによって平行に被覆帯を施す状態を示す
図である。 第2図はプリント配線板の選定部分のみを被覆し、他の
部分を被覆せずに残す本発明の作業を示す図である。 第3図は多段フラットパターンエアレスノズルを用いて
プリント配線板に複数の被覆材帯を同時に施す本発明の
作業を示す図である。 第4A図はフラットスプレーパターンエアレスノズルから
の放出物の正面図であり、液体が液滴になって霧化吹き
付け体を形成する位置より上の三角形またはばち形の液
体部分を示す図である。 第4B図は第4A図のエアレスノズル放出物の側面図であ
る。 第5図は第4A図、第4B図の放出パターンを発生するため
のフラットスプレーパターンエアレスノズルの、下から
斜めに見た斜視図である。 第6図は50kg/cm2で100cpsの粘度の液体についてのフラ
ットスプレーパターンエアレスノズルからのスプレーパ
ターンの正面図である。 第7、8、9図はそれぞれ20kg/cm2、10kg/cm2、5kg/cm
2の圧力で100cpsの粘度の液体についてのフラットパタ
ーンエアレスノズルからのスプレーパターンの正面図で
ある。 第10A図は100cpsの絶縁被覆液についての2kg/cm2の葉状
液膜の正面図である。 第10B図は第10A図の葉状液膜の側面図である。 第11図はエアレスノズルの液体付与圧力とエアレスノズ
ル−基板距離との種々の組合せについて、スプラッシュ
有無についての結果をプロットした図である。 図面において、B1……プリント配線板、Nf……フラット
スプレーパターンエアレスノズル、S1、S2、S3、S4……
絶縁被覆材の帯、U1、U2、U3、U4……プリント配線板構
成部品、C1、C2……構成部品、S11、S12、S13、S14、S1
5、S16、S17、S18……被覆材帯、 F……液膜

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆しないままに残すべき部分を除いて配
    線板の選定領域に防湿絶縁被覆を施す方法であって、 絶縁液体被覆材料を供給圧力で扁平パターン・ノズル手
    段に供給して下方の水平ベース縁および上方の先端を有
    するほぼ三角形の扁平パターンでこのノズル手段から液
    膜を放出させ、この液膜がその下方ベース縁で最大幅W
    を有し、このベース縁の下方で被覆液滴が生じ始めるよ
    うにし、また、この幅が前記下方ベース縁の上方距離L
    のところでほぼゼロになり、前記三角形液膜に霧化粒子
    がほとんどないようにする段階と、 ノズル手段と配線板を相互に隔たった或る所定の距離の
    ところに位置決めして配線板を扁平な三角形の液膜パタ
    ーンの経路内に位置させる段階と、 扁平パターンの平面に対してほぼ横方向においてノズル
    手段と配線板の間で相対運動を生じさせる段階と、 ノズル手段と配線板の相対運動中に液体被覆供給を制御
    して、a)扁平パターンが被覆すべき選定領域に向いた
    ときにノズル手段に液体を供給し、そこに扁平な液膜を
    衝突させ、この被覆すべき領域を被覆し、そして、b)
    扁平パターンが被覆せずに残すべき領域に向いたときに
    液体の供給を中断し、扁平液膜の放出を停止すると共に
    被覆せずに残すべき領域に液膜が付着するのを防ぐ段階
    と、 を具備し、 絶縁液体被覆材料が、20℃で約125〜155cpsの被覆粘度
    の場合に約8kg/cm2より低い圧力で供給され、且つ ノズル手段と配線板との間の距離が、約2/3Lの距離を超
    えない、 方法。
  2. 【請求項2】ノズル手段および配線板が、約20mm以下の
    距離で隔たっている請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】ノズル手段および配線板が、約15mm以下の
    距離で隔たっており、且つ、絶縁液体被覆材料が、20℃
    で約125〜155cpsの被覆粘度の場合に約5kg/cm2より低い
    圧力で供給される請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】ノズル手段および配線板が、約12.5mm以下
    の距離で隔たっており、且つ、絶縁液体被覆材料が20℃
    で約125〜155cpsの被覆粘度の場合に約6kg/cm2より低い
    圧力で供給される請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】ノズル手段および配線板が、約10mm以下の
    距離で隔たっており、且つ、絶縁液体被覆材料が20℃で
    約125〜155cpsの被覆粘度の場合に約8kg/cm2より低い圧
    力で供給される請求項2に記載の方法。
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