JPH0857402A - 高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法 - Google Patents

高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法

Info

Publication number
JPH0857402A
JPH0857402A JP22084594A JP22084594A JPH0857402A JP H0857402 A JPH0857402 A JP H0857402A JP 22084594 A JP22084594 A JP 22084594A JP 22084594 A JP22084594 A JP 22084594A JP H0857402 A JPH0857402 A JP H0857402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
spray pattern
air
atomized
hot air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22084594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhito Suemitsu
一仁 末光
Chikayuki Urashima
親行 浦島
Taiichi Yokota
泰一 横田
Hirotada Kako
浩佶 加来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP22084594A priority Critical patent/JPH0857402A/ja
Publication of JPH0857402A publication Critical patent/JPH0857402A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温風を用いて霧化した塗料スプレーパターン
に、別系統で供給される温風を吹き付けることを特徴と
する、高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法。 【構成】 温風を用いて霧化した塗料スプレーパターン
に、別系統で供給される温風を、被塗装面近くで吹きつ
け、塗料飛散を防いで塗装を行う。 【効果】 1.塗料飛散を防いで、塗装効率を向上する
ことができる。2.エアカーテンで塗料を大気から遮断
するため、塗装中に大気中の水分を巻き込むことがな
く、塗膜品質の低下を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘度塗料で高効率、
高品質な塗装を行なうための、塗料塗布方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、社会資本の充実、景観化を目的と
して、重防食を施した鋼矢板などが河川、港湾などに用
いられている。このようなウレタンのごとき高粘度塗料
を塗布する場合、従来は、実開昭60−39358号公
報にあるように、塗料に100〜150kgf/cm2
程度の高圧を付加し、スプレーガン先端の小穴から大気
中に噴射することにより塗料を霧化する方法(エアレス
塗装方式)がとられてきた。
【0003】この方式は、塗料に高圧を付与して大気中
に放出するため、高粘度の塗料でも霧化できる特徴を有
するが、一方では高圧噴射のため塗料飛散量が多く、ま
た飛散範囲も広いため塗装効率が悪く、環境汚染および
コスト高などの欠点を有していた。また、塗料放出時の
急激な圧力低下に伴なう温度低下により発生した大気中
の水分を塗料中に巻き込み、塗膜の品質低下の原因とも
なっていた。そこで、塗料の飛散量の低減、および圧力
低下に伴なう水分巻き込み防止のために低圧送出ポンプ
を用いようとすると、従来方法では、原理的に塗料の霧
化が起こり得ず、塗装そのものが困難であった。
【0004】ところが近年、低圧域(送出圧力20〜9
0kgf/cm2 程度)でも塗料を霧化可能なエアスプ
レー方式の塗装装置が用いられ始めてきている。例え
ば、実開昭63−77649号公報にあるように、塗装
装置に供給される塗料を、エアを用いて霧状にしてから
噴出し、さらに別系統で供給されるエアを使って、霧化
した塗料の吐出口付近に直接エアを吹き付け、スプレー
パターンを調整する方法である。この方式では、塗装対
象面から遠く離れた位置(塗料吐出口)でスプレーパタ
ーンの調整を行なおうとしているが、霧化した塗料はス
プレーパターン調整位置から離れるに従って飛散が広が
るため、塗装対象面付近では塗料飛散の抑制効果はほと
んどなく、本来の目的であるスプレーパターン調整はも
ちろん、塗装効率向上の十分な効果を発揮できていな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
霧化した塗料の飛散を防止するにはどうすれば良いか、
詳細な実験を重ねた。その結果、被塗装面に近いところ
で、スプレーパターンとある角度を有するエアノズルを
用いて、温風を霧化した塗料にエアカーテンのように吹
き付けることにより、塗料の飛散が著しく低減すること
を見い出した。また、このエアカーテンで塗料を大気か
ら遮断することにより、大気中の水分を巻き込むことも
なくなり、塗膜中の気泡も著しく低減し、塗膜の品質が
非常に向上することがわかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記知見に基づ
きなされたもので、その要旨は、(1)40℃〜120
℃の温風を用いて霧化した塗料スプレーパターンに、塗
料霧化用温風とは別系統で供給される10℃〜120℃
の温風を、被塗装面から50mm〜200mmの距離
で、スプレーパターンエッジ部と60°〜120°の角
度をなすように吹き付けることを特徴とする、高粘度塗
料の高効率、高品質塗布方法、
【0007】(2)中心部に高粘度塗料流路を設け、そ
の周囲に40℃〜120℃の塗料霧化用温風の流路を設
けてノズル先端で塗料を霧化させる装置を用いて、高粘
度塗料を霧化させ、塗料霧化用温風とは別系統で供給さ
れる10℃〜120℃の温風を、被塗装面から50mm
〜200mmの距離で、スプレーパターンエッジ部と6
0°〜120°の角度をなすように吹き付けることを特
徴とする、高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法であ
る。
【0008】
【作用】本発明においては、中心部に高粘度塗料流路を
設け、その周囲に塗料霧化用エアの流路を設けたノズル
先端で塗料を霧化させる装置を用いているが、これは、
従来方法のごとく塗料に高圧を付加し、小穴から大気中
に噴射することにより塗料を霧化する装置を用いると、
高圧噴射のため塗料飛散量が多く、また飛散範囲も広い
ため塗装効率が悪いためである。なお、中心部に塗料霧
化用エアの流路を設け、その周囲に高粘度塗料流路を設
けたノズルを用いても、同様の効果を得ることができ
る。
【0009】また、高粘度塗料を40℃〜120℃の温
風を用いて霧化しているが、これは、40℃以下では塗
料の粘度が高いため霧化することができず、120℃以
上では塗料が変質するため塗膜の品質低下を招くためで
ある。また、スプレーパターンに10℃〜120℃の温
風をエアカーテンのごとく吹き付けているが、これは、
温度が10℃以下でも120℃以上でも塗料が変質し、
塗膜の品質低下を招くためである。なお、該温風と塗料
霧化用温風とは別系統で供給するが、これは、それぞれ
の温風の流量を個々に調整する必要があるためである。
【0010】また、スプレーパターンに温風を吹き付け
るエアノズルの位置は被塗装面から50mm〜200m
mの距離としているが、これは、50mm以下の位置で
エアを吹き付けると、該エアと被塗装面で反射したエア
とが衝突し、スプレーパターンを乱すことによって塗装
効率が著しく低減し、200mm以上の位置では塗料飛
散防止の効果が十分に発揮されず、本発明の趣旨である
塗装効率向上の効果を十分に奏することができないため
である。また、該エアノズルとスプレーパターンのなす
角度を60°〜120°としているが、これは、角度が
60°以下でも120°以上でも、塗料飛散を抑制する
効果が薄いどころか、かえって塗料飛散性を悪化させ、
塗装効率を低減するためである。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について、添付図面を参照し
て詳細に説明する。なお、以下の実施例は、本発明を高
粘度ポリウレタン塗料に適用した例について述べる。
【0012】図1、図2に塗料霧化部およびスプレーパ
ターン調整部を示す。塗料供給源1により塗料霧化装置
3に供給されたポリウレタン塗料は、温風供給源2から
霧化エア供給量調整装置11を経由して塗料霧化装置3
に供給された温風により霧化され、スプレーパターン6
を形成する。
【0013】また、被塗装物10からの距離100m
m、スプレーパターン6とノズル8、9のなす角度がそ
れぞれ90°となるように、ノズル位置決め装置7で先
端位置を調整したノズル8、9に、温風供給源2からス
プレーパターン調整エア供給量調整装置12を経由して
温風を供給し、スプレーパターン6に吹き付けることに
よってスプレーパターンを調整している。
【0014】なお、本実施例においては、塗料に、主剤
の粘度4000cp、硬化剤の粘度300cpの2液式
ポリウレタン塗料を用いて、流量1500cc/mi
n.に設定し、塗料霧化用温風、スプレーパターン調整
用温風ともに温度110℃、湿度50%、圧力0.4k
gf/cm2 、流量800リットル/min.の条件で
塗装を行なった。
【0015】また、表1に、本発明の実施例について、
諸条件を変化させた場合の実験結果を示す。なお、表中
の従来法1の実施例を図3に、従来法2の実施例を図4
に示しておく。
【0016】図3において、塗料供給装置14は100
〜150kgf/cm2 の高圧で塗料を圧送する装置で
あり、該装置によって供給された高粘度塗料は、スプレ
ーノズル16の小穴から噴射されることにより霧化され
る。
【0017】また、図4において、高粘度塗料は塗料供
給装置18から流路20を通って塗料霧化装置22に供
給される。また、エア供給装置19により、流路21を
通って、塗料霧化用エアが塗料霧化装置22に供給さ
れ、該エアにより塗料が霧化される。
【0018】表1において、エアノズルの被塗装面から
の距離とは、スプレーパターン調整用エアノズルと被塗
装面との直線距離を、エアノズルと霧化した塗料のなす
角度とは、スプレーパターン調整用エアノズルとスプレ
ーパターンエッジ部のなす角度を、霧化用エア温度と
は、塗料を霧化するために用いるエアの温度を、スプレ
ーパターン調整用エア温度とは、スプレーパターンを調
整するためにスプレーパターンに吹き付けるエアの温度
を示しており、塗装効率欄の○×は、従来法2を基準値
としたときの、当該条件の塗装効率を示したもので、○
は基準値よりも塗装効率が高いもの、×は基準値よりも
塗装効率が低いものを示している。
【0019】
【表1A】
【0020】
【表1B】
【0021】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。 (1)スプレーパターンの調整を被塗装面近傍で行なう
ため、塗料飛散量が少なく、塗装効率を向上させること
ができる。また、再現性のある正確な塗装端部位置制御
を行なうことができるため、対象面形状に応じたスプレ
ーパターンを選択でき、塗装作業を効率化することがで
きる。 (2)温風を用いて塗料を霧化し、エアカーテンで塗料
を大気から遮断するため、塗料霧化時に大気中の水分を
巻き込むことがなく、塗膜品質の低下を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】従来の塗料霧化方法の一実施例を示すブロック
図である。
【図4】従来の塗料霧化方法の一実施例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 塗料供給源 2 温風供給源 3 塗料霧化装置 4 塗料供給路 5 エア供給路 6 スプレーパターン 7 スプレーパターン調整用フラットノズル位置決め装
置 8 スプレーパターン調整用フラットノズル 9 スプレーパターン調整用フラットノズル 10 被塗装物 11 霧化エア供給量調整装置 12 スプレーパターン調整エア供給量調整装置 13 除湿装置 14 塗料供給装置 15 塗料供給経路 16 スプレーノズル 17 スプレーパターン 18 塗料供給装置 19 霧化用エア供給装置 20 塗料供給経路 21 エア供給経路 22 塗料霧化装置 23 スプレーパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加来 浩佶 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 40℃〜120℃の温風を用いて霧化し
    た塗料スプレーパターンに、塗料霧化用温風とは別系統
    で供給される10℃〜120℃の温風を、被塗装面から
    50mm〜200mmの距離で、スプレーパターンエッ
    ジ部と60°〜120°の角度をなすように吹き付ける
    ことを特徴とする、高粘度塗料の高効率、高品質塗布方
    法。
  2. 【請求項2】 中心部に高粘度塗料流路を設け、その周
    囲に40℃〜120℃の塗料霧化用温風の流路を設けて
    ノズル先端で塗料を霧化させる装置を用いて、高粘度塗
    料を霧化させ、塗料霧化用温風とは別系統で供給される
    10℃〜120℃の温風を、被塗装面から50mm〜2
    00mmの距離で、スプレーパターンエッジ部と60°
    〜120°の角度をなすように吹き付けることを特徴と
    する、高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法。
JP22084594A 1994-08-24 1994-08-24 高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法 Withdrawn JPH0857402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22084594A JPH0857402A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22084594A JPH0857402A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0857402A true JPH0857402A (ja) 1996-03-05

Family

ID=16757449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22084594A Withdrawn JPH0857402A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0857402A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015175285A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 マツダ株式会社 断熱層の形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015175285A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 マツダ株式会社 断熱層の形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4880663A (en) Method for applying a moistureproof insulative coating to printed circuit boards using triangular or dovetail shaped liquid films emitted from a flat-pattern nozzle
JP2583780Y2 (ja) 低圧高容量スプレー用型
US7611069B2 (en) Apparatus and method for a rotary atomizer with improved pattern control
KR101250678B1 (ko) 스프레이 건의 에어 무화 공기 캡
KR100468811B1 (ko) 투톤 도장방법
AU613200B2 (en) Method for applying a moistureproof coating to printed circuit boards using triangular or dovetail shaped liquid film emitted from a flat-pattern nozzle
US20040217202A1 (en) Airless conformal coating apparatus and method
JPS6019063A (ja) 2色塗装に適した塗装装置
JP2001025701A (ja) 塗装方法及び塗装ガン
JPH0857402A (ja) 高粘度塗料の高効率、高品質塗布方法
US5360645A (en) Apparatus and method for coating a material onto a planar substrate
JP3478523B2 (ja) 厚塗り用噴射ノズル装置および塗装方法並びに自動車ボデイ
JP2002079174A (ja) ツートーン塗装方法
JP3326493B2 (ja) 混色塗装方法及び混色塗装装置
JPS5822262B2 (ja) 静電塗装方法
JP2000167446A (ja) 塗装ヘッド
JPH08299889A (ja) 建材の化粧方法
JPH08108128A (ja) 建材の化粧方法
JPH06238203A (ja) スプレーガン用エアキャップ
JP2999105B2 (ja) 建築板の塗装方法および斑点模様付建築板
CA2367257C (en) A spraying method and a spray system for coating liquids
JP4555637B2 (ja) 塗装板の製造方法
JP2660997B2 (ja) スプレーガン
JPH07108212A (ja) スプレー塗装方法
JPH11309393A (ja) 吹付塗装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106