JPH11309393A - 吹付塗装装置 - Google Patents
吹付塗装装置Info
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- JPH11309393A JPH11309393A JP11920398A JP11920398A JPH11309393A JP H11309393 A JPH11309393 A JP H11309393A JP 11920398 A JP11920398 A JP 11920398A JP 11920398 A JP11920398 A JP 11920398A JP H11309393 A JPH11309393 A JP H11309393A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気中に飛散する塗料を少なくして塗装効率
の向上を図るとともに、塗料レギュレータといった機器
類を用いることなく複数個の塗装ガンの塗料吐出量の変
動を無くすことのできる吹付塗装装置を提供する。 【解決手段】 被塗装物10に対して所定の距離に保ち
ながら所定の速度で移動させることにより、被塗装物1
0への塗装を行う吹付塗装装置であって、塗装時の移動
方向に対して直交する方向に一定の間隔を存して、塗装
パターン幅の狭い複数個の塗装ガン2,2,2を配置
し、塗装時、ロボットコントローラ3は、隣接する塗装
ガン2,2から吐出される塗料の被塗装物10の塗装面
8上での広がり幅が1/2ずつ重なるように、塗装ガン
2,2,2と被塗装物10の塗装面8との距離を調節す
る。
の向上を図るとともに、塗料レギュレータといった機器
類を用いることなく複数個の塗装ガンの塗料吐出量の変
動を無くすことのできる吹付塗装装置を提供する。 【解決手段】 被塗装物10に対して所定の距離に保ち
ながら所定の速度で移動させることにより、被塗装物1
0への塗装を行う吹付塗装装置であって、塗装時の移動
方向に対して直交する方向に一定の間隔を存して、塗装
パターン幅の狭い複数個の塗装ガン2,2,2を配置
し、塗装時、ロボットコントローラ3は、隣接する塗装
ガン2,2から吐出される塗料の被塗装物10の塗装面
8上での広がり幅が1/2ずつ重なるように、塗装ガン
2,2,2と被塗装物10の塗装面8との距離を調節す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ガンを被塗装
物に対して所定の距離に保ちながら所定の速度で移動さ
せることにより、被塗装物への塗装を行う吹付塗装装置
に関する。
物に対して所定の距離に保ちながら所定の速度で移動さ
せることにより、被塗装物への塗装を行う吹付塗装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、1個の塗装ガンを塗装ロボッ
トに把持させた吹付塗装装置が知られている。この吹付
塗装装置は、限られた塗装パス数の中で、被塗装物の表
面の凹凸模様の塗料の塗り込みをよくし、なおかつ均一
に塗装するために、塗装ガンは吐出パターン幅の広いも
のを用いている。しかも、この吐出パターン幅をさらに
広くするため、及び凹凸模様の塗料の塗り込みをさらに
よくするために、塗装時には被塗装物と塗装ガンとの距
離をできるだけ離して配置している。
トに把持させた吹付塗装装置が知られている。この吹付
塗装装置は、限られた塗装パス数の中で、被塗装物の表
面の凹凸模様の塗料の塗り込みをよくし、なおかつ均一
に塗装するために、塗装ガンは吐出パターン幅の広いも
のを用いている。しかも、この吐出パターン幅をさらに
広くするため、及び凹凸模様の塗料の塗り込みをさらに
よくするために、塗装時には被塗装物と塗装ガンとの距
離をできるだけ離して配置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗装ガンか
ら吐出される塗料を空気中に飛散させることなく被塗装
物に効率よく塗布するためには、塗装ガンの吐出パター
ン幅を狭くし、かつ被塗装物と塗装ガンとの距離を近づ
けて塗装するのがよい。しかしながら、上記した従来技
術の吹付塗装装置では、塗装ガンの吐出パターン幅が広
く、かつ被塗装物と塗装ガンとの距離が離れているの
で、空気中に飛散する塗料が多く、塗装効率の悪いもの
となっていた。
ら吐出される塗料を空気中に飛散させることなく被塗装
物に効率よく塗布するためには、塗装ガンの吐出パター
ン幅を狭くし、かつ被塗装物と塗装ガンとの距離を近づ
けて塗装するのがよい。しかしながら、上記した従来技
術の吹付塗装装置では、塗装ガンの吐出パターン幅が広
く、かつ被塗装物と塗装ガンとの距離が離れているの
で、空気中に飛散する塗料が多く、塗装効率の悪いもの
となっていた。
【0004】また、吐出パターン幅を広くして1回の塗
装面積を広くするとはいっても限度があるため、最近で
は、塗装ガンを塗装ロボットに複数個把持させて、1回
の塗装面積を広くするようにした吹付塗装装置も提案さ
れている。この吹付塗装装置は、1台のポンプで複数個
の塗装ガンに塗料を供給するようになっている。
装面積を広くするとはいっても限度があるため、最近で
は、塗装ガンを塗装ロボットに複数個把持させて、1回
の塗装面積を広くするようにした吹付塗装装置も提案さ
れている。この吹付塗装装置は、1台のポンプで複数個
の塗装ガンに塗料を供給するようになっている。
【0005】このような吹付塗装装置では、被塗装物の
大きさによっては、複数個の塗装ガンの全てを用いずに
そのうちの数個の塗装ガンのみで塗装を行ったり、また
被塗装物の寸法や形状等によっては、塗料を吐出させる
塗装ガンの数を塗装途中で変更したりする必要がある。
大きさによっては、複数個の塗装ガンの全てを用いずに
そのうちの数個の塗装ガンのみで塗装を行ったり、また
被塗装物の寸法や形状等によっては、塗料を吐出させる
塗装ガンの数を塗装途中で変更したりする必要がある。
【0006】このように、複数個の塗装ガンを塗装ロボ
ットに把持させたものでは、使用する塗装ガンの数が被
塗装物との関係で随時変更されるが、ポンプから各塗装
ガンへの塗料の供給量は常に一定量であるため、、吐出
する塗装ガンの数によって塗装ガン1個当たりの塗料の
吐出量が変動することになる。そのため、従来は、この
ような吐出量の変動を無くすために、図7に示すよう
に、各塗装ガン51,51,51に塗料を供給する配管
52,52,52の途中に、それぞれ塗料レギュレータ
(調圧器)53,53,53を設置していた。しかしな
がら、塗料レギュレータ(調圧器)53を設置した場合
には塗料の滞留部が生じ、塗料詰まりが発生するといっ
た問題があった。
ットに把持させたものでは、使用する塗装ガンの数が被
塗装物との関係で随時変更されるが、ポンプから各塗装
ガンへの塗料の供給量は常に一定量であるため、、吐出
する塗装ガンの数によって塗装ガン1個当たりの塗料の
吐出量が変動することになる。そのため、従来は、この
ような吐出量の変動を無くすために、図7に示すよう
に、各塗装ガン51,51,51に塗料を供給する配管
52,52,52の途中に、それぞれ塗料レギュレータ
(調圧器)53,53,53を設置していた。しかしな
がら、塗料レギュレータ(調圧器)53を設置した場合
には塗料の滞留部が生じ、塗料詰まりが発生するといっ
た問題があった。
【0007】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたものであって、その第1の目的は、空気中に飛
散する塗料を少なくして塗装効率の向上を図った吹付塗
装装置を提供することであり、第2の目的は、塗料レギ
ュレータといった機器類を用いることなく、塗装ガンか
らの塗料の吐出量の変動を相殺するようにした吹付塗装
装置を提供することにある。
案されたものであって、その第1の目的は、空気中に飛
散する塗料を少なくして塗装効率の向上を図った吹付塗
装装置を提供することであり、第2の目的は、塗料レギ
ュレータといった機器類を用いることなく、塗装ガンか
らの塗料の吐出量の変動を相殺するようにした吹付塗装
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の吹付塗装装置は、塗装ガン
を被塗装物に対して所定の距離に保ちながら所定の速度
で移動させることにより、被塗装物への塗装を行う吹付
塗装装置において、塗装パターン幅の狭い塗装ガンを塗
装時の移動方向に対して直交する方向に一定の間隔を存
して複数個配置するとともに、塗装時、隣接する塗装ガ
ンから吐出される塗料の被塗装物の塗装面上での広がり
幅が1/2ずつ重なるように塗装ガンと被塗装物との距
離を調節する距離調節手段を備えた構成としている。
め、本発明の請求項1記載の吹付塗装装置は、塗装ガン
を被塗装物に対して所定の距離に保ちながら所定の速度
で移動させることにより、被塗装物への塗装を行う吹付
塗装装置において、塗装パターン幅の狭い塗装ガンを塗
装時の移動方向に対して直交する方向に一定の間隔を存
して複数個配置するとともに、塗装時、隣接する塗装ガ
ンから吐出される塗料の被塗装物の塗装面上での広がり
幅が1/2ずつ重なるように塗装ガンと被塗装物との距
離を調節する距離調節手段を備えた構成としている。
【0009】また、本発明の請求項2記載の吹付塗装装
置は、請求項1記載のものにおいて、被塗装物の端部を
塗装するときには、両端部に位置する塗装ガンのいずれ
か一方の塗装ガンからの塗料の吐出を停止する吐出制御
手段を備えたものである。
置は、請求項1記載のものにおいて、被塗装物の端部を
塗装するときには、両端部に位置する塗装ガンのいずれ
か一方の塗装ガンからの塗料の吐出を停止する吐出制御
手段を備えたものである。
【0010】また、本発明の請求項3記載の吹付塗装装
置は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記複数
個の塗装ガンに常に所定量の塗料を供給する1台のポン
プと、塗料を吐出している塗装ガンの数に基づき、塗装
ガンからの塗料の吐出量の変動を相殺するように塗装ガ
ンの移動速度を制御する塗装速度制御手段とを備えたも
のである。
置は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記複数
個の塗装ガンに常に所定量の塗料を供給する1台のポン
プと、塗料を吐出している塗装ガンの数に基づき、塗装
ガンからの塗料の吐出量の変動を相殺するように塗装ガ
ンの移動速度を制御する塗装速度制御手段とを備えたも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
て、図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の吹付塗装装置の外観図、
図2は塗装ガンによる塗装面への吹き付けの様子を示す
説明図である。
図2は塗装ガンによる塗装面への吹き付けの様子を示す
説明図である。
【0013】塗装ロボット1は、その手首部1aに一定
の間隔Lを存して複数個(本実施の形態では3個)の塗
装ガン2,2,2を装着しており、ロボットコントロー
ラ(以下、単にコントローラという)3からの指令に基
づき、所定のガン・ワーク間距離D及びガン速度Vに
て、被塗装物10の塗装面8に沿って塗装ガン2,2,
2を動作させるようにプログラミングされている。この
塗装ガン2,2,2は、塗装時の移動方向Xに対して直
交する方向に一定の間隔Lを存して配置されている。ま
た、吐出方向は全て同方向に設定されている。
の間隔Lを存して複数個(本実施の形態では3個)の塗
装ガン2,2,2を装着しており、ロボットコントロー
ラ(以下、単にコントローラという)3からの指令に基
づき、所定のガン・ワーク間距離D及びガン速度Vに
て、被塗装物10の塗装面8に沿って塗装ガン2,2,
2を動作させるようにプログラミングされている。この
塗装ガン2,2,2は、塗装時の移動方向Xに対して直
交する方向に一定の間隔Lを存して配置されている。ま
た、吐出方向は全て同方向に設定されている。
【0014】また、塗装ガン2,2,2には、塗装時、
1台の塗料ポンプ装置5により、塗料供給管路4を通じ
て常に一定量の塗料が供給されるようになっている。塗
料供給管路4は、その先端部で3経路に分岐されてお
り、各分岐管路4a,4a,4aがそれぞれ塗装ガン
2,2,2に接続されている。
1台の塗料ポンプ装置5により、塗料供給管路4を通じ
て常に一定量の塗料が供給されるようになっている。塗
料供給管路4は、その先端部で3経路に分岐されてお
り、各分岐管路4a,4a,4aがそれぞれ塗装ガン
2,2,2に接続されている。
【0015】塗装ロボット1の種類としては、複数個の
塗装ガン2,2,2を把持でき、一定速度で動作させる
ことのできる装置であればよく、特に限定されるもので
はないが、一般的には多関節ロボット(例えば、6軸自
由度ロボットや門型多関節ロボット)でよい。また、塗
装ガン2については、塗料を霧化して被塗装物10に塗
布するものであればよく、例えばエア塗装ガン、エアレ
ス塗装ガン、静電塗装ガン等の使用が可能である。
塗装ガン2,2,2を把持でき、一定速度で動作させる
ことのできる装置であればよく、特に限定されるもので
はないが、一般的には多関節ロボット(例えば、6軸自
由度ロボットや門型多関節ロボット)でよい。また、塗
装ガン2については、塗料を霧化して被塗装物10に塗
布するものであればよく、例えばエア塗装ガン、エアレ
ス塗装ガン、静電塗装ガン等の使用が可能である。
【0016】1個の塗装ガン2より吐出される塗料20
は、図1及び図2に示すように、塗装ガン2のノズル2
1を中心として扇状に広がりながら、被塗装物10の塗
装面8に、例えば横長の楕円形状の塗装パターンで到達
する。
は、図1及び図2に示すように、塗装ガン2のノズル2
1を中心として扇状に広がりながら、被塗装物10の塗
装面8に、例えば横長の楕円形状の塗装パターンで到達
する。
【0017】また、各塗装ガン2,2,2は、本実施の
形態では、塗装パターン幅の狭い(すなわち、広がり角
度θの狭い)ものを用いている。具体的には、ノズル2
1から200mm離れた位置での塗装パターン幅が18
0mmとなっている。また、塗装ガン2,2,2の配置
間隔Lは、90mmとなっている。つまり、塗装ガン
2,2,2を被塗装物10の塗装面8から200mm離
れて配置(ガン・ワーク間距離D=200mm)する
と、隣接する塗装ガン2,2から吐出される塗料の被塗
装物10の塗装面8上での広がり幅が1/2ずつ重なる
ようになっている。すなわち、3個の塗装ガン2,2,
2によって1度に塗装可能な幅は360mmとなり、そ
のうち中央部の180mmが1回の塗装で2度塗り(す
なわち、隣接する2個の塗装ガン2,2で同時に塗装)
できるようになっている。また、両側の90mm幅の部
分では、1回の塗装で1度塗り(すなわち、1個の塗装
ガン2のみで塗装)されることになるため、この部分に
ついては2回の塗装で2度塗りを行うことになる。
形態では、塗装パターン幅の狭い(すなわち、広がり角
度θの狭い)ものを用いている。具体的には、ノズル2
1から200mm離れた位置での塗装パターン幅が18
0mmとなっている。また、塗装ガン2,2,2の配置
間隔Lは、90mmとなっている。つまり、塗装ガン
2,2,2を被塗装物10の塗装面8から200mm離
れて配置(ガン・ワーク間距離D=200mm)する
と、隣接する塗装ガン2,2から吐出される塗料の被塗
装物10の塗装面8上での広がり幅が1/2ずつ重なる
ようになっている。すなわち、3個の塗装ガン2,2,
2によって1度に塗装可能な幅は360mmとなり、そ
のうち中央部の180mmが1回の塗装で2度塗り(す
なわち、隣接する2個の塗装ガン2,2で同時に塗装)
できるようになっている。また、両側の90mm幅の部
分では、1回の塗装で1度塗り(すなわち、1個の塗装
ガン2のみで塗装)されることになるため、この部分に
ついては2回の塗装で2度塗りを行うことになる。
【0018】そのため、このように配置した場合には、
各塗装ガン2,2,2の横方向(各塗装ガン2,2,2
の配置方向と同方向)への移動ピッチを270(180
+90)mmとすれば、このピッチで各塗装ガン2,
2,2を横方向に移動させながら、被塗装物10の塗装
面8全体を所定の動作経路に従って1回塗装するだけ
で、塗装面8全体が2度塗りされることになる。
各塗装ガン2,2,2の横方向(各塗装ガン2,2,2
の配置方向と同方向)への移動ピッチを270(180
+90)mmとすれば、このピッチで各塗装ガン2,
2,2を横方向に移動させながら、被塗装物10の塗装
面8全体を所定の動作経路に従って1回塗装するだけ
で、塗装面8全体が2度塗りされることになる。
【0019】また、1個の塗装ガン2によって斜め方向
から塗装される塗装面(例えば、点Q近傍の塗装面)
は、隣接する塗装ガン2によって逆斜め方向からも塗装
される。つまり、異なる2方向から塗装されることにな
るので、塗装面8に凹凸模様があっても、凹んだ角隅部
まで十分に塗装することができる。
から塗装される塗装面(例えば、点Q近傍の塗装面)
は、隣接する塗装ガン2によって逆斜め方向からも塗装
される。つまり、異なる2方向から塗装されることにな
るので、塗装面8に凹凸模様があっても、凹んだ角隅部
まで十分に塗装することができる。
【0020】また、塗装時には、コントローラ3によっ
て塗料ポンプ装置5が制御されているが、その制御は塗
料供給管路4を通じて各塗装ガン2,2,2に常に一定
量の塗料を供給するようになっている。そのため、1個
の塗装ガン2が塗料を吐出中の場合と、2個の塗装ガン
2,2が塗料を吐出中の場合と、3個の塗装ガン2,
2,2が塗料を吐出中の場合とでは、各分岐管路4a,
4a,4aを通じて各塗装ガン2,2,2に分配供給さ
れる塗料の量が異なることになる。つまり、塗料を吐出
している塗装ガン(以下、動作中の塗装ガンという)2
の数によって、塗装ガン2から吐出される塗料の吐出量
が変動することになる。そのため、このまま塗装したの
では、所定の動作経路に従って1回の塗装を行ったとき
の塗装面8上に形成される塗膜8aの厚みが、塗装ガン
2からの塗料の吐出量の変動によって変化することにな
る。
て塗料ポンプ装置5が制御されているが、その制御は塗
料供給管路4を通じて各塗装ガン2,2,2に常に一定
量の塗料を供給するようになっている。そのため、1個
の塗装ガン2が塗料を吐出中の場合と、2個の塗装ガン
2,2が塗料を吐出中の場合と、3個の塗装ガン2,
2,2が塗料を吐出中の場合とでは、各分岐管路4a,
4a,4aを通じて各塗装ガン2,2,2に分配供給さ
れる塗料の量が異なることになる。つまり、塗料を吐出
している塗装ガン(以下、動作中の塗装ガンという)2
の数によって、塗装ガン2から吐出される塗料の吐出量
が変動することになる。そのため、このまま塗装したの
では、所定の動作経路に従って1回の塗装を行ったとき
の塗装面8上に形成される塗膜8aの厚みが、塗装ガン
2からの塗料の吐出量の変動によって変化することにな
る。
【0021】そこで、本実施の形態では、塗膜8aの厚
みを常に一定の厚みに保つために、動作中の塗装ガン2
の数に応じて、塗装ガン2の移動速度を制御している。
すなわち、塗装ガン2の動作個数の変動に伴う塗料の吐
出量の変動を相殺するように、塗装ガン2の移動速度を
制御している。
みを常に一定の厚みに保つために、動作中の塗装ガン2
の数に応じて、塗装ガン2の移動速度を制御している。
すなわち、塗装ガン2の動作個数の変動に伴う塗料の吐
出量の変動を相殺するように、塗装ガン2の移動速度を
制御している。
【0022】例えば、全ての塗装ガン2,2,2が動作
しているときの各塗装ガン2,2,2からの塗料の吐出
量をA、そのときの塗装ガン2,2,2の移動速度(塗
装速度)をBとし、2個の塗装ガン2,2が動作してい
るときの各塗装ガン2,2からの塗料の吐出量が、3個
動作しているときの約1.2倍(A×1.2)であると
すると、この場合には塗装ガン2,2の移動速度をB×
1.2とする。また、1個の塗装ガン2が動作している
ときのその塗装ガン2からの塗料の吐出量が、3個動作
しているときの約1.5倍(A×1.5)であるとする
と、この場合には塗装ガン2の移動速度をB×1.5と
する。これにより、(1.5A/1.5B=1.2A/
1.2B=A/B)となって、単位距離(すなわち、単
位面積)当たりの塗料の吐出量が等しくなる。つまり、
塗装ガン2の動作個数に関係なく、塗膜8aの厚みを一
定の厚みに保つことができる。このような塗装ガン2,
2,2の移動速度制御は、コントローラ3によって実行
されている。
しているときの各塗装ガン2,2,2からの塗料の吐出
量をA、そのときの塗装ガン2,2,2の移動速度(塗
装速度)をBとし、2個の塗装ガン2,2が動作してい
るときの各塗装ガン2,2からの塗料の吐出量が、3個
動作しているときの約1.2倍(A×1.2)であると
すると、この場合には塗装ガン2,2の移動速度をB×
1.2とする。また、1個の塗装ガン2が動作している
ときのその塗装ガン2からの塗料の吐出量が、3個動作
しているときの約1.5倍(A×1.5)であるとする
と、この場合には塗装ガン2の移動速度をB×1.5と
する。これにより、(1.5A/1.5B=1.2A/
1.2B=A/B)となって、単位距離(すなわち、単
位面積)当たりの塗料の吐出量が等しくなる。つまり、
塗装ガン2の動作個数に関係なく、塗膜8aの厚みを一
定の厚みに保つことができる。このような塗装ガン2,
2,2の移動速度制御は、コントローラ3によって実行
されている。
【0023】なお、動作中の塗装ガン2の個数の違いに
よる塗装ガン1個当たりの塗料吐出量の変動は、予め測
定しておくものとする。また、上記の説明では、全ての
塗装ガン2,2,2が動作しているときを基準として吐
出量A、移動速度Bを設定しているが、1個の塗装ガン
2が動作しているときを基準として吐出量と移動速度と
を定め、この値を基準として塗装ガン2が2個動作して
いるとき、3個動作しているときのそれぞれの吐出量と
移動速度とを設定するようにしてもよい。
よる塗装ガン1個当たりの塗料吐出量の変動は、予め測
定しておくものとする。また、上記の説明では、全ての
塗装ガン2,2,2が動作しているときを基準として吐
出量A、移動速度Bを設定しているが、1個の塗装ガン
2が動作しているときを基準として吐出量と移動速度と
を定め、この値を基準として塗装ガン2が2個動作して
いるとき、3個動作しているときのそれぞれの吐出量と
移動速度とを設定するようにしてもよい。
【0024】また、塗装ガン2の動作個数が変わる例と
しては、被塗装物10の端部を塗装する場合がある。被
塗装物10の端部では、未塗装部分の幅が、3個の塗装
ガン2,2,2全体の塗装パターン幅よりも狭くなる場
合が多い。3個の塗装ガン2,2,2全体の塗装パター
ン幅は、図2の例で言えば360mmとなるが、被塗装
物10の端部の未塗装部分の幅が例えば90mmであっ
た場合には、塗料の空中飛散を防止するために、又は塗
装済部分にさらに塗装を行わないために、少なくとも1
個の塗装ガン2の動作を停止させる必要がある。
しては、被塗装物10の端部を塗装する場合がある。被
塗装物10の端部では、未塗装部分の幅が、3個の塗装
ガン2,2,2全体の塗装パターン幅よりも狭くなる場
合が多い。3個の塗装ガン2,2,2全体の塗装パター
ン幅は、図2の例で言えば360mmとなるが、被塗装
物10の端部の未塗装部分の幅が例えば90mmであっ
た場合には、塗料の空中飛散を防止するために、又は塗
装済部分にさらに塗装を行わないために、少なくとも1
個の塗装ガン2の動作を停止させる必要がある。
【0025】すなわち、図3(a)に示す状態まで塗装
を終了し、次に270mmのピッチP1で横に移動させ
ると、3個の塗装ガン2,2,2の位置は同図(b)に
示す位置となる。つまり、図中左端の塗装ガン2が被塗
装物10の塗装面8から完全にはみ出した状態となって
いる。そのため、このまま塗料を吐出したのでは、全て
の塗料が空気中に飛散するため、この場合は左端の塗装
ガン2の塗料の吐出を停止する。また、図3(a)に示
す状態から、次に180mmのピッチP2で横に移動さ
せると、3個の塗装ガン2,2,2の位置は同図(c)
に示す位置となる。つまり、図中右端の塗装ガン2が被
塗装物10の塗装済の面(特に、2度塗りを完了した面
8b)に塗料を吐出する状態となっている。そのため、
このまま塗料を吐出したのでは、部分的に塗膜の厚みが
異なることになるため、この場合は右端の塗装ガン2の
塗料の吐出を停止する。
を終了し、次に270mmのピッチP1で横に移動させ
ると、3個の塗装ガン2,2,2の位置は同図(b)に
示す位置となる。つまり、図中左端の塗装ガン2が被塗
装物10の塗装面8から完全にはみ出した状態となって
いる。そのため、このまま塗料を吐出したのでは、全て
の塗料が空気中に飛散するため、この場合は左端の塗装
ガン2の塗料の吐出を停止する。また、図3(a)に示
す状態から、次に180mmのピッチP2で横に移動さ
せると、3個の塗装ガン2,2,2の位置は同図(c)
に示す位置となる。つまり、図中右端の塗装ガン2が被
塗装物10の塗装済の面(特に、2度塗りを完了した面
8b)に塗料を吐出する状態となっている。そのため、
このまま塗料を吐出したのでは、部分的に塗膜の厚みが
異なることになるため、この場合は右端の塗装ガン2の
塗料の吐出を停止する。
【0026】次に、上記構成の吹付塗装装置の動作につ
いて、図4に示す塗装ガン2,2,2の動作経路図を適
宜参照して説明する。
いて、図4に示す塗装ガン2,2,2の動作経路図を適
宜参照して説明する。
【0027】塗装ガン2,2,2の動作経路について
は、種々の経路を設定することが可能であるが、ここで
は図4に示すように、右上から左下に向かって、上下に
往復移動しながら往動終端及び復動終端では右側に所定
ピッチP1(=270mm)移動して、塗装を行うもの
とする。そのため、被塗装物10の塗装面8上の各教示
点には、図4に示すように、1からの連続番号が付され
ている。すなわち、右上の教示点を1番、その真下の教
示点を2番、2番の教示点から所定ピッチP1だけ左側
に移動した教示点を3番、その3番の教示点の真上の教
示点を4番、4番の教示点から所定ピッチP1だけ左側
に移動した教示点を5番・・・というようにして、塗装
面8の左下の教示点(n番)まで順次番号を付してい
る。
は、種々の経路を設定することが可能であるが、ここで
は図4に示すように、右上から左下に向かって、上下に
往復移動しながら往動終端及び復動終端では右側に所定
ピッチP1(=270mm)移動して、塗装を行うもの
とする。そのため、被塗装物10の塗装面8上の各教示
点には、図4に示すように、1からの連続番号が付され
ている。すなわち、右上の教示点を1番、その真下の教
示点を2番、2番の教示点から所定ピッチP1だけ左側
に移動した教示点を3番、その3番の教示点の真上の教
示点を4番、4番の教示点から所定ピッチP1だけ左側
に移動した教示点を5番・・・というようにして、塗装
面8の左下の教示点(n番)まで順次番号を付してい
る。
【0028】そして、塗装の開始時には、各塗装ガン
2,2,2を1番の教示点に移動させ各塗装ガン2,
2,2と被塗装物10の塗装面8との距離D(図2参
照)を、200mmに保つように調節する。これによ
り、隣接する塗装ガン2,2から吐出される塗料の被塗
装物10の塗装面8上での広がり幅が1/2ずつ重なる
ことになる。この状態で、3個の塗装ガン2,2,2の
全てから塗料を吐出しながら、所定の速度V(すなち、
B)で2番の教示点に向かって下方に移動する。そし
て、2番の教示点まで達すると、塗料の吐出を一旦停止
し、各塗装ガン2,2,2を所定ピッチP1だけ左側に
移動させて3番目の教示点まで移動させる。次に、3個
の塗装ガン2,2,2の全てから塗料を再び吐出しなが
ら、所定の速度V(すなち、B)で4番の教示点に向か
って上方に移動させる。
2,2,2を1番の教示点に移動させ各塗装ガン2,
2,2と被塗装物10の塗装面8との距離D(図2参
照)を、200mmに保つように調節する。これによ
り、隣接する塗装ガン2,2から吐出される塗料の被塗
装物10の塗装面8上での広がり幅が1/2ずつ重なる
ことになる。この状態で、3個の塗装ガン2,2,2の
全てから塗料を吐出しながら、所定の速度V(すなち、
B)で2番の教示点に向かって下方に移動する。そし
て、2番の教示点まで達すると、塗料の吐出を一旦停止
し、各塗装ガン2,2,2を所定ピッチP1だけ左側に
移動させて3番目の教示点まで移動させる。次に、3個
の塗装ガン2,2,2の全てから塗料を再び吐出しなが
ら、所定の速度V(すなち、B)で4番の教示点に向か
って上方に移動させる。
【0029】このような動作を繰り返した結果、各塗装
ガン2,2,2が(n−2)番の教示点まで移動したと
し、このときの被塗装物10の未塗装の部分の幅が、図
3(a)に示すように90mmであったとすると、この
状態から各塗装ガン2,2,2を所定ピッチP1(=2
70mm)だけ左側に移動((n−1)番の教示点まで
移動)させた位置は、図3(c)に示す位置と同じ位置
関係となる。つまり、左端の塗装ガン2が被塗装物10
の塗装面8の端部から完全にはみ出した状態となる。そ
のため、このまま塗料を吐出したのでは、左端の塗装ガ
ン2から吐出される全ての塗料が空気中に飛散するの
で、この場合は左端の塗装ガン2の塗料の吐出を停止す
る。
ガン2,2,2が(n−2)番の教示点まで移動したと
し、このときの被塗装物10の未塗装の部分の幅が、図
3(a)に示すように90mmであったとすると、この
状態から各塗装ガン2,2,2を所定ピッチP1(=2
70mm)だけ左側に移動((n−1)番の教示点まで
移動)させた位置は、図3(c)に示す位置と同じ位置
関係となる。つまり、左端の塗装ガン2が被塗装物10
の塗装面8の端部から完全にはみ出した状態となる。そ
のため、このまま塗料を吐出したのでは、左端の塗装ガ
ン2から吐出される全ての塗料が空気中に飛散するの
で、この場合は左端の塗装ガン2の塗料の吐出を停止す
る。
【0030】またこのとき、塗料を吐出する塗装ガン2
の数が、それまでの3個から2個に減るので、コントロ
ーラ3は、(n−1)番の教示点からn番の教示点に向
かって下方に移動させる移動速度を、塗料を吐出する塗
装ガン2の減少数に応じて、それまでのBから1.2B
に変更する。
の数が、それまでの3個から2個に減るので、コントロ
ーラ3は、(n−1)番の教示点からn番の教示点に向
かって下方に移動させる移動速度を、塗料を吐出する塗
装ガン2の減少数に応じて、それまでのBから1.2B
に変更する。
【0031】これにより、余分な塗料が空気中に飛散す
るのを防止することができるとともに、被塗装物10の
端部に塗布される塗料の単位距離(すなわち、単位面
積)当たりの吐出量は、それまでに塗布された塗装面8
の吐出量と同じであるので、塗膜8aの厚みを塗装面8
全体で均一に保つことができるものである。
るのを防止することができるとともに、被塗装物10の
端部に塗布される塗料の単位距離(すなわち、単位面
積)当たりの吐出量は、それまでに塗布された塗装面8
の吐出量と同じであるので、塗膜8aの厚みを塗装面8
全体で均一に保つことができるものである。
【0032】なお、上記の塗装動作の説明では、(n−
2)番の教示点と(n−1)番の教示点との間の距離
を、他の教示点間のピッチP1と同じピッチ移動するも
のとして説明しているが、この部分のピッチをそれまで
のピッチP1の2/3のピッチP2(=180mm)に
設定してもよい。このように設定すると、(n−2)番
の教示点から各塗装ガン2,2,2をピッチP2(=1
80mm)だけ左側に移動((n−1)番の教示点まで
移動)させた位置は、図3(c)に示す位置と同じ位置
関係となる。つまり、右端の塗装ガン2が被塗装物10
の塗装済の面8bに塗料を吐出する状態となる。そのた
め、この塗装ガン2から塗料を吐出したのでは、部分的
に塗膜8aの厚みが異なることになるため、この場合は
右端の塗装ガン2の塗料の吐出を停止する。
2)番の教示点と(n−1)番の教示点との間の距離
を、他の教示点間のピッチP1と同じピッチ移動するも
のとして説明しているが、この部分のピッチをそれまで
のピッチP1の2/3のピッチP2(=180mm)に
設定してもよい。このように設定すると、(n−2)番
の教示点から各塗装ガン2,2,2をピッチP2(=1
80mm)だけ左側に移動((n−1)番の教示点まで
移動)させた位置は、図3(c)に示す位置と同じ位置
関係となる。つまり、右端の塗装ガン2が被塗装物10
の塗装済の面8bに塗料を吐出する状態となる。そのた
め、この塗装ガン2から塗料を吐出したのでは、部分的
に塗膜8aの厚みが異なることになるため、この場合は
右端の塗装ガン2の塗料の吐出を停止する。
【0033】図5は、本発明の吹付塗装装置を用いて表
面の凹凸模様のある住宅用コーナ外壁30の表面を塗装
している状態を示しており、図6(a)〜(c)は塗装
ガンの動作経路を示している。ただし、この住宅用コー
ナ外壁30は、短片31側の幅が180mm、長片32
側の幅が360mmであるとする。
面の凹凸模様のある住宅用コーナ外壁30の表面を塗装
している状態を示しており、図6(a)〜(c)は塗装
ガンの動作経路を示している。ただし、この住宅用コー
ナ外壁30は、短片31側の幅が180mm、長片32
側の幅が360mmであるとする。
【0034】すなわち、住宅用コーナ外壁30の短片3
1側に対して200mmの距離を保って各塗装ガン2,
2,2を対峙させ(図6(a)の状態)、この状態で全
ての塗装ガン2,2,2から塗料を吐出しながら、所定
の速度V(すなち、B)で長手方向(紙面に対して垂直
方向)に向かって移動させる。短片31側の塗装を終了
すると、次に住宅用コーナ外壁30の長片32側に対し
て200mmの距離を保って各塗装ガン2,2,2を対
峙させる(図6(b)の状態)。このとき、住宅用コー
ナ外壁30の角部33上方に左端の塗装ガン2が位置す
るように配置する。そして、この状態で全ての塗装ガン
2,2,2から塗料を吐出しながら、所定の速度V(す
なち、B)で長手方向(紙面に対して垂直方向)に向か
って移動させる。この移動が終了すると、次に各塗装ガ
ン2,2,2をピッチP1(=270mm)だけ幅方向
に移動させ、残った長片32側の端部の塗装を行う。こ
のときの各塗装ガン2,2,2の位置は、左端の塗装ガ
ン2が長片32側の塗装済面(2度塗りした面)に塗料
を吐出する位置となるため、この塗装ガン2から塗料を
吐出したのでは、その部分だけ塗膜の厚みが厚くなるの
で、この場合は左端の塗装ガン2の塗料の吐出を停止す
る。つまり、真ん中の塗装ガン2と右端の塗装ガン2と
の2個で、残った長片32側の端部の塗装を行うことに
なる。
1側に対して200mmの距離を保って各塗装ガン2,
2,2を対峙させ(図6(a)の状態)、この状態で全
ての塗装ガン2,2,2から塗料を吐出しながら、所定
の速度V(すなち、B)で長手方向(紙面に対して垂直
方向)に向かって移動させる。短片31側の塗装を終了
すると、次に住宅用コーナ外壁30の長片32側に対し
て200mmの距離を保って各塗装ガン2,2,2を対
峙させる(図6(b)の状態)。このとき、住宅用コー
ナ外壁30の角部33上方に左端の塗装ガン2が位置す
るように配置する。そして、この状態で全ての塗装ガン
2,2,2から塗料を吐出しながら、所定の速度V(す
なち、B)で長手方向(紙面に対して垂直方向)に向か
って移動させる。この移動が終了すると、次に各塗装ガ
ン2,2,2をピッチP1(=270mm)だけ幅方向
に移動させ、残った長片32側の端部の塗装を行う。こ
のときの各塗装ガン2,2,2の位置は、左端の塗装ガ
ン2が長片32側の塗装済面(2度塗りした面)に塗料
を吐出する位置となるため、この塗装ガン2から塗料を
吐出したのでは、その部分だけ塗膜の厚みが厚くなるの
で、この場合は左端の塗装ガン2の塗料の吐出を停止す
る。つまり、真ん中の塗装ガン2と右端の塗装ガン2と
の2個で、残った長片32側の端部の塗装を行うことに
なる。
【0035】ただし、この場合には塗料を吐出する塗装
ガン2の数が、それまでの3個から2個に減るので、コ
ントローラ3は、このときの移動速度を、塗料を吐出す
る塗装ガン2の減少数に応じて、それまでのBから1.
2Bに変更する。
ガン2の数が、それまでの3個から2個に減るので、コ
ントローラ3は、このときの移動速度を、塗料を吐出す
る塗装ガン2の減少数に応じて、それまでのBから1.
2Bに変更する。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の吹付塗装装置
は、塗装パターン幅の狭い塗装ガンを塗装時の移動方向
に対して直交する方向に一定の間隔を存して複数個配置
するとともに、塗装時、隣接する塗装ガンから吐出され
る塗料の被塗装物の塗装面上での広がり幅が1/2ずつ
重なるように塗装ガンと被塗装物との距離を調節する距
離調節手段を備えた構成としている。つまり、塗装パタ
ーン幅の狭い塗装ガンを、塗装面上での広がり幅が1/
2ずつ重なる距離まで被塗装物の塗装面に接近させて塗
布するため、塗装ガンから吐出された塗料が空気中にあ
まり飛散せず、効力よく塗装できるとともに、塗料の使
用量も削減することができる。
は、塗装パターン幅の狭い塗装ガンを塗装時の移動方向
に対して直交する方向に一定の間隔を存して複数個配置
するとともに、塗装時、隣接する塗装ガンから吐出され
る塗料の被塗装物の塗装面上での広がり幅が1/2ずつ
重なるように塗装ガンと被塗装物との距離を調節する距
離調節手段を備えた構成としている。つまり、塗装パタ
ーン幅の狭い塗装ガンを、塗装面上での広がり幅が1/
2ずつ重なる距離まで被塗装物の塗装面に接近させて塗
布するため、塗装ガンから吐出された塗料が空気中にあ
まり飛散せず、効力よく塗装できるとともに、塗料の使
用量も削減することができる。
【0037】また、本発明の請求項2記載の吹付塗装装
置は、被塗装物の端部を塗装するとき、両端部に位置す
る塗装ガンのいずれか一方の塗装ガンからの塗料の吐出
を停止するように構成したので、被塗装物以外への塗料
の吐出を削減でき、空気中への飛散も防げるので、塗料
の使用量をさらに削減することができる。
置は、被塗装物の端部を塗装するとき、両端部に位置す
る塗装ガンのいずれか一方の塗装ガンからの塗料の吐出
を停止するように構成したので、被塗装物以外への塗料
の吐出を削減でき、空気中への飛散も防げるので、塗料
の使用量をさらに削減することができる。
【0038】また、本発明の請求項3記載の吹付塗装装
置は、複数個の塗装ガンに常に所定量の塗料を供給する
1台のポンプと、塗料を吐出している塗装ガンの数に基
づき、塗装ガンからの塗料の吐出量の変動を相殺するよ
うに塗装ガンの移動速度を制御する塗装速度制御手段と
を備えた構成としたので、塗料を吐出している塗装ガン
の数に関係なく、塗膜の厚みを常に一定の厚みに保つこ
とができる。
置は、複数個の塗装ガンに常に所定量の塗料を供給する
1台のポンプと、塗料を吐出している塗装ガンの数に基
づき、塗装ガンからの塗料の吐出量の変動を相殺するよ
うに塗装ガンの移動速度を制御する塗装速度制御手段と
を備えた構成としたので、塗料を吐出している塗装ガン
の数に関係なく、塗膜の厚みを常に一定の厚みに保つこ
とができる。
【図1】本発明の吹付塗装装置の外観図である。
【図2】塗装ガンによる塗装面への吹き付けの様子を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】(a)〜(c)は3個の塗装ガンによる塗装面
端部の吹き付けの様子を示す説明図である。
端部の吹き付けの様子を示す説明図である。
【図4】塗装ガンの動作経路の一例を示す図である。
【図5】本発明の吹付塗装装置を用いて表面に凹凸模様
のある住宅用コーナ外壁の表面を塗装している状態を示
す説明図である。
のある住宅用コーナ外壁の表面を塗装している状態を示
す説明図である。
【図6】(a)〜(c)は塗装ガンの動作経路を一側面
側から見た図である。
側から見た図である。
【図7】塗装ガンに塗料を供給する配管の途中に塗料レ
ギュレータを設置した従来の吹付塗装装置の例を示す説
明図である。
ギュレータを設置した従来の吹付塗装装置の例を示す説
明図である。
1 塗装ロボット 2 塗装ガン 3 ロボットコントローラ(距離調節手段、吐出制御手
段、塗装速度制御手段を含む) 4 塗装供給管路 5 塗装ポンプ装置(ポンプ) 8 塗装面 10 被塗装物
段、塗装速度制御手段を含む) 4 塗装供給管路 5 塗装ポンプ装置(ポンプ) 8 塗装面 10 被塗装物
Claims (3)
- 【請求項1】 塗装ガンを被塗装物に対して所定の距離
に保ちながら所定の速度で移動させることにより、被塗
装物への塗装を行う吹付塗装装置において、 塗装パターン幅の狭い塗装ガンを、塗装時の移動方向に
対して直交する方向に一定の間隔を存して複数個配置す
るとともに、塗装時、隣接する塗装ガンから吐出される
塗料の被塗装物の塗装面上での広がり幅が1/2ずつ重
なるように塗装ガンと被塗装物との距離を調節する距離
調節手段を備えたことを特徴とする吹付塗装装置。 - 【請求項2】 被塗装物の端部を塗装するときには、両
端部に位置する塗装ガンのいずれか一方の塗装ガンから
の塗料の吐出を停止する吐出制御手段を備えてなる請求
項1に記載の吹付塗装装置。 - 【請求項3】 前記複数個の塗装ガンに常に所定量の塗
料を供給する1台のポンプと、塗料を吐出している塗装
ガンの数に基づき、塗装ガンからの塗料の吐出量の変動
を相殺するように塗装ガンの移動速度を制御する塗装速
度制御手段とを備えてなる請求項1又は2に記載の吹付
塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11920398A JPH11309393A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 吹付塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11920398A JPH11309393A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 吹付塗装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11309393A true JPH11309393A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14755490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11920398A Pending JPH11309393A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 吹付塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11309393A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007216120A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Trinity Ind Corp | 塗装装置 |
JP2014012237A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Kansai Paint Co Ltd | 塗装装置 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP11920398A patent/JPH11309393A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007216120A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Trinity Ind Corp | 塗装装置 |
JP2014012237A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Kansai Paint Co Ltd | 塗装装置 |
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