JP2690058B2 - ボトル - Google Patents

ボトル

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JP2690058B2
JP2690058B2 JP4386989A JP4386989A JP2690058B2 JP 2690058 B2 JP2690058 B2 JP 2690058B2 JP 4386989 A JP4386989 A JP 4386989A JP 4386989 A JP4386989 A JP 4386989A JP 2690058 B2 JP2690058 B2 JP 2690058B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

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  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ポリエチレンナフタレート樹脂製ボトルに
関し、さらに詳しくは、ガスバリヤ性に優れ、しかも透
明性、耐熱性に優れたポリエチレンナフタレート樹脂製
ボトルに関する。
発明の技術的背景 従来、調味料、油、ジュース、炭酸飲料、ビール、日
本酒、化粧品、洗剤などの容器用の素材としてはガラス
が広く使用されていた。しかし、ガラス容器は製造コス
トが高いので通常使用後の空容器を回収し、循環再使用
する方法が採用されている。また、ガラス容器は重いの
で運送経費がかさむことの他に、破損し易く、取り扱い
に不便であるなどの欠点があった。
ガラス容器のこれらの欠点を解消しようとして、ガラ
ス容器から種々のプラスチック容器への転換が最近急速
に進んでいる。その素材としては、充填内容物の種類お
よびその使用目的に応じて種々のプラスチックが採用さ
れており、これらのプラスチック素材のうちでポリエチ
レンテレフタレートあるいはポリエチレンナフタレート
は、機械的強度、耐熱性、透明性およびガスバリヤ性に
優れているので、ジュース、清涼飲料、炭酸飲料、調味
料、洗剤、化粧品などの容器の素材として採用されてい
る。また、これらの用途のうちで、ジュース、清涼飲
料、炭酸飲料の充填用中空成形容器には、殺菌および高
温充填を行なうことが求められており、このため高温充
填に耐え得る耐熱性樹脂で該中空成形容器を形成するこ
とが要求されており、またこれらの充填用中空成形容器
にはいずれも透明性、そして内容積にバラツキが小さい
などの形状安定性に優れていることが要求されている。
ところが従来公知のポリエチレンテレフタレートある
いはポリエチレンナフタレート製のボトルは、ガスバリ
ヤ性、耐熱性などにかなり優れているが、さらにガスバ
リヤ性に優れ、しかも耐熱性をも備えた合成樹脂製ボト
ルの出現が望まれている。
本発明者らは、ガスバリヤ性に優れ、しかも耐熱性を
も備えた合成樹脂製延伸ボトルを得るべく鋭意検討した
ところ、ポリエチレンナフタレート樹脂からなり、ボト
ル胴部中央における延伸ポリエチレンナフタレート樹脂
がX線干渉強度分布曲線において特定の位置にピークを
有しているようなポリエチレンナフタレート樹脂製延伸
ボトルが極めてガスバリヤ性に優れ、しかも耐熱性をも
備えていることを見出して、本発明を完成するに至っ
た。
発明の目的 本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであ
って、飛躍的にガスバリヤ性に優れ、しかも透明性、耐
熱性をも備えたポリエチレンナフタレート製ボトルを提
供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係るボトルは、2,6−ナフタレンジカルボン
酸とエチレングリコールとから導かれるエチレン−2,6
−ナフタレート単位を60モル%以上含有するポリエチレ
ンナフタレート樹脂からなり、ボトル胴部の中央部周上
の複数箇所におけるX線干渉強度分布曲線において、少
なくとも80%以上好ましくは90%以上さらに好ましくは
95%以上の確率でβ角度0°±20°およびβ角度90°±
20°の両方の範囲において極大値が認められることを特
徴としている。
発明の具体的説明 以下本発明に係るボトルについて具体的に説明する。
本発明では、ボトルを形成するためにポリエチレンナ
フタレート樹脂が用いられる。このポリエチレンナフタ
レート樹脂は、2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレ
ングリコールとから導かれるエチレン−2,6−ナフタレ
ート単位を60モル%以上好ましくは80%以上さらに好ま
しくは90モル%以上の量で含んでいることが望ましい
が、エチレン−2,6−ナフタレート以外の構成単位を40
モル%未満の量で含んでいてもよい。
エチレン−2,6−ナフタレート以外の構成単位として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7−ナフタレンジ
カルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ル−4,4′−ジカルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテル
ジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン
酸、4,4′−ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジブロ
ムテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸な
どの脂肪族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、シクロプロパンジカルボン酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸などの脂環族ジカルボン酸、グリコール酸、
p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシエトキシ安息
香酸などのヒドロキシカルボン酸、 プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ジ
エチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペン
タメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デ
カメチレングリコール、ネオペンチレングリコール、p
−キシレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、ビスフェノールA、p,p−ジフェノキシスルホ
ン、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
2,2−ビス(p−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパン、ポリアルキレングリコール、p−フェニレンビ
ス(ジメチルシロキサン)、グリセリンなどから導かれ
る構成単位を挙げることができる。
また、本発明で用いられるポリエチレンナフタレート
樹脂は、トリメシン酸、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールメタン、ペンタエリ
スリトールなどの多官能化合物から導かれる構成単位を
少量たとえば2モル%以下の量で含んでいてもよい。
さらに本発明で用いられるポリエチレンナフタレート
樹脂は、ベンゾイル安息香酸、ジフェニルスルホンモノ
カルボン酸、ステアリン酸、メトキシポリエチレングリ
コール、フェノキシポリエチレングリコールなどの単官
能化合物から導かれる構成単位を少量たとえば2モル%
以下の量で含んでいてもよい。
このようなポリエチレンナフタレート樹脂は、実質上
線状であり、このことは該ポリエチレンナフタレートが
o−クロロフェノールに溶解することによって確認され
る。
ポリエチレンナフタレートのo−クロロフェノール中
で25℃で測定した極限粘度[η]は、0.2〜1.1dl/g好ま
しくは0.3〜0.9dl/gとくに好ましくは0.4〜0.8dl/gの範
囲にあることが望ましい。
なお、ポリエチレンナフタレートの極限粘度[η]は
次の方法によって測定される。すなわち、ポリエチレン
ナフタレートをo−クロロフェノールに、1g/100mlの濃
度で溶かし、25℃でウベローデ型毛細血管粘度計を用い
て溶液粘度の測定を行い、その後o−クロロフェノール
を徐々に添加して、低濃度側の溶液粘度を測定し、0%
濃度に外挿して極限粘度([η])を求める。
また、ポリエチレンナフタレートの示差走査型熱量計
(DSC)で10℃/分の速度で昇温した際の昇温結晶化温
度(Tc)は、150℃以上であり、好ましくは160〜230
℃、とくに好ましくは170〜220℃の範囲にあることが望
ましい。
なお、ポリエチレンナフタレートの昇温結晶化温度
(Tc)は次の方法によって測定される。すなわち、パー
キンエルマー社製DSC−2型示差走査型熱量計を用いて
約140℃で約5mmHgの圧力下約5時間以上乾燥したポリエ
チレンナフタレートチップの中央部からの試料約10mmg
の薄片を、液体用アルミニウムパン中に窒素雰囲気下に
封入して測定する。測定条件はまず室温より急速昇温し
て290℃で10分間溶融保持したのち室温まで急速冷却
し、その後10℃/分の昇温速度で昇温する際に検出され
る発熱ピークの頂点温度を求める。
なお上記のようなポリエチレンナフタレートは、従来
公知の製造方法によって製造することができる。
本発明で用いられるポリエチレンナフタレートには、
耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、
顔料分散剤、顔料あるいは染料など、通常、ポリエステ
ルに添加して用いられる各種配合剤を、本発明の目的を
損なわない範囲で添加することができる。
本発明に係るボトルは、このようなポリエチレンナフ
タレート樹脂が延伸されてなり、ボトル胴部の中央部周
上の複数箇所におけるX線干渉強度分布曲線において、
少なくとも80%以上好ましくは90%以上さらに好ましく
は95%以上の確率でβ角度0°±20°およびβ角度90°
±20°の両方の範囲において極大値が認められることを
特徴としている。
以下に、ポリエチレンナフタレート樹脂製延伸ボトル
の中央部周上におけるX線干渉強度分布の測定方法につ
いて説明する。例としてポリエチレンナフタレート樹脂
製ボトルを第1図に示すが、ボトル1は、口栓部2、上
肩部3、胴部4、下肩部5および底部6とからなってい
る。
このようなボトル1を製造する際には、プリフォーム
7が用いられるが、このプリフォーム7を第1図中に点
線で示す。
本発明では、このような延伸ボトル1の胴部4の中央
部を切り取り、中央部の周上の複数箇所通常5個以上好
ましくは5〜10箇所から試料(2cm×2cm)を切り出し、
X線繊維試料台の試料ホルダーに固定する。なお、胴部
4の中央部とは、第1図の口栓部2の下端に引いた仮想
曲線9から下のボトルの高さの1/2の位置を中心とする
部分を指す。
上記のような試料のX線干渉強度分布を測定する。試
料を試料面法線のまわりに回転させ、特定のX線回折ピ
ークの強度分布をとる。なお測定の際の条件は下記のと
おりである。
X線回折装置:理学電機製RU300 ターゲット:Cuターゲット (ポイントフォーカス) 電圧電流:50kV、300mA 付属部品:繊維試料台 スリット系:コリメータ 1mmφ 縦幅スリット 1.9mm 横幅スリット 1.8mm α角度:30°固定 2θ:15.4° θ:7.7°固定 β角度回転速度:8°/分 ボトルの周方向が水平に向いた時を0°とし、垂直に
向いた時を90°とした。
このようにして得られたボトル胴部の中央部試料のX
線干渉強度分布曲線を第2図に示す。このX線干渉強度
分布曲線において極大値が認められるか否かは下記のよ
うにして決定される。まず強度分布曲線の最も低い底部
で接線を引きベースラインとする。次に0°から360°
の間で2番目に低い底部とベースラインとの高さをIb
する。次いで0°±20°または180°±20°において認
められるそれぞれの極大値の小さい方をI00°(360°
と同じ)とし、また90°±20°または270°±20°にお
いて認められる極大値の小さい方をI90としたとき、I0
/IbおよびI90/Ibのいずれもが1.1以上好ましくは1.15
以上であるとき、0°±20°あるいは90°±20°におい
て極大値が認められるとする。
本発明に係るポリエチレンナフタレート樹脂製延伸ボ
トルでは、ボトル胴部の中央部周上の複数箇所における
X線干渉強度分布曲線において、少なくとも80%以上好
ましくは90%以上さらに好ましくは95%以上の確率で、
β角度0°±20°および90°±20°の両方の範囲におい
て極大値が認められる。
これに対して、従来公知の低延伸ポリエチレンナフタ
レート樹脂製ボトルでは、上記のようにして測定される
延伸ボトルの胴部の中央部周上の複数箇所におけるX線
強度分布曲線において、80%未満通常は60%未満の確率
でしか、β角度0°±20°およびβ角度90°±20°の両
方の範囲において極大値が認められない。
次に延伸ボトル胴部の中央部周上から34mmφを切り出
し、極点図測定装置の試料ホルダーに取り付け、2θ=
15.4°(010)面の極点図を測定する。
極点図測定の条件は次の通りである。
(1)装置:理学電機KK(株)製 RU300 Cuターゲット ポイントフォーカス 電圧電流 50KV、300mA 付属部品:全自動極点測定装置 (2)測定用試料:測定箇所を中心に34mmφを切り出
し、ホルダーに固定する。
(3)測定条件 スリット系 D.S.0.1 R.S 1 S.S 4 Niフィルター 反射法では制限スリットを使用する。
極点試料台の条件入力 Mode(1):1 Contlnuous Scan Mode(2) :Circular Alpha Start :0 Alpha Stop :40 Alpha′ Start :40 Alpha′ Stop :90 Alpha Step :10 Beta Start :0 Beta Stop :360 Beta Speed :360 Measurement :Decker法+Suhulzの反射法 Peak 2θ=15.4° B.G 2θ=20.0° γ振動なし このようにして得られたボトル胴部の中央部試料のX
線極点図の一例を第3図に示す。このX線極点図から、
極点はβ角度で0°、90°、180°、270°から少しずれ
て表われるが、これはボトルを構成するポリエチレンナ
フタレートの分子鎖が縦方向および周方向に少しずれて
いることを示している。しかしながらこのずれは、本発
明に係る延伸ボトルでは、±20°の範囲内である。
本発明に係るポリエチレンナフタレート樹脂製延伸ボ
トルは、下記のようにして定義される炭酸ガス透過係数
Pcが0.13cc・cm/day・atm以下好ましは0.12cc・cm/day
・atm以下、さらに好ましくは0.10cc・cm/day・atm以下
であり、かつ下記のようにして定義されるボトルの口栓
部を除く胴体部分の中央部の平均厚さ係数tcが0.2以下
好ましくは0.18以下であることが望ましい。
Pc=P×f [式中、PHボトル全体の炭酸ガス透過性(cc/day・at
m)であり、f=S/V(cm-1)であり、Sは延伸ボトルの
内表面積(口栓部内表面を除く)であり、Vは延伸ボト
ルの内容積(口栓部容積を除く)である。] tc=t×f×10 [式中、tはボトルの口栓部を除く胴体部分の中央部の
平均厚さ(mm)であり、fは上記と同じである。] このようなポリエチレンナフタレート樹脂製ボトルの
炭酸ガス透過性P(cc/day・atm)は、以下のようにし
て測定する。すなわち延伸中空成形ボトルにドライアイ
スを23℃で内圧約5kg/cm2になるように封入量を調整し
て封入した後、ボトルを23℃、50%RHの恒温室に放置し
て重量の経時変化を測定して、封入後7日から21日後ま
での一日あたりの平均炭酸ガス透過量(1気圧、23℃に
換算した炭酸ガス体積(cc))をドライアイス封入直後
の内圧力(atm)で除いて算出した。なお試験ボトル数
は各サンプルとも3本とし、平均値を求めた。
延伸ボトルの内容積(口栓部容積を除く)Vは、ボト
ルの口栓部を除いた部分に水を入れて測定することがで
きる。
延伸ボトルの内表面積(口栓部内表面を除く)Sは、
ボトルを分割し、三次元測定機で内表面形状を検出して
微小部分に分割し、この微小部分の面積を積算する微小
分割法によって測定することができる。なお延伸ボトル
が簡単な形状を有している場合には、ボトルの胴部を円
筒と仮定し、ボトルの下部および上部をそれぞれ半球と
して仮定し、近似値として内表面積を求めることもでき
る。
またボトルの口栓部を除く胴体部分の中央部の平均厚
さt(mm)は、ボトル中央部を4分割し、対象位置の4
点における厚さ(mm)を測定して平均することによって
求めることができる。
なお参考までに測定する厚み補正を加えたガスバリヤ
ー性は、炭酸ガス透過係数Pd(CO2)および酸素ガス過
係数Pd(O2)により評価することとし、MODERN CONTROL
社製(米国)炭酸ガス透過試験器PERMATRARC−IV型を用
いて、PERMATRAN法により温度23℃、関係湿度0%の条
件で、厚さ300〜450μmのボトル胴部中央の切片からな
るサンプルの炭酸ガス透過係数Pd(CO2)を測定し、ま
たMODERN CONTROL社製(米国)OXTRAN 100型を用いて、
OXTRAN法により、温度23℃、関係湿度0%の条件で、厚
さ300〜400μmのボトルの胴部中央の切片からなるサン
プルの酸素ガス透過係数Pd(O2)を測定した。
このような本発明に係るポリエチレンナフタレート樹
脂製ボトルでは、下記のようにして定義される延伸指数
が130cm以上好ましくは140〜220cmさらに好ましくは150
〜200cmに高延伸されていることが望ましい。
上記のような延伸ボトルの内容積(口栓部容積を除
く)は、具体的には、ボトル1のサポートリング8より
下の内容積であり、より具体的には、仮想直線9から下
のボトル内容積を意味する。
また未延伸プリフォームの内容積(口栓部を除く)
は、具体的には、プリフォーム7のサポートリング8よ
り下の内容積であり、より具体的には、仮想直線9から
下のボトル内容積を意味する。
さらに延伸ボトルの内表面積(口栓部容積を除く)
は、具体的には、ボトル1のサポートリング8より下の
延伸ボトルの内表面積であり、より具体的には、仮想直
線9から下のボトルの内表面積を意味する。
このような本発明に係るボトルでは、胴部での肉厚
は、従来公知のボトルと同様であり、通常0.1〜0.5mm好
ましくは0.2〜0.4mm程度である。
次に本発明に係るボトルの製造方法について説明す
る。
まず上記のようなポリエチレンナフタレート樹脂から
プリフォームを製造するが、このプリフォームは従来公
知の方法によって製造することができる。
このようなプリフォームは、従来公知の方法によって
製造されるが、本発明では、このプリフォームは延伸部
が従来公知の方法よりも高延伸されるため、プリフォー
ムの長さはは、従来のプリフォームよりも短く成形され
ることが望ましい。また必要によっては、プリフォーム
の直径も、従来のプリフォームよりも小さく成形するこ
ともできる。
本発明では、上記のようなボトル形成用プリフォーム
をブロー成形してボトルを製造する。
この際、得られるボトルの上記のようにして定義され
る延伸指数が130cm以上、好ましくは140〜220cm、さら
に好ましくは150〜200cmとなるようにブロー成形する。
なおプリフォームのブロー成形時の温度は、110〜150
℃好ましくは120〜150℃さらに好ましくは125〜145℃で
あることが望ましい。
このようにして得られるポリエチレンナフタレート樹
脂からなり、上記のようにして定義される延伸指数が13
0cm以上高延伸されてなるボトルは、極めてガスバリヤ
性に優れており、たとえば従来市販されているポリエチ
レンテレフタレート製ボトルと比較して、二酸化炭素
(CO2)に対するガスバリヤ性は約20倍改善され、また
酸素(O2)に対するガスバリヤ性も7倍程度改善され
る。さらに本明細書で定義される延伸指数が95cm程度に
延伸されているポリエチレンナフタレート樹脂からなる
ボトルと比較しても、本発明に係るボトルは二酸化炭素
(CO2)に対するガスバリヤ性は3倍程度改善され、ま
た酸素(O2)に対するガスバリヤ性も2倍程度と飛躍的
に改善される。
また本発明に係るボトルは、耐熱性(Tgは約120℃)
にも優れており、しかも透明性、機械的強度にも優れて
いる。
発明の効果 本発明に係るボトルは、酸素あるいは二酸化炭素に対
するガスバリヤ性が飛躍的に向上しており、しかも耐熱
性、透明性、機械的強度にも優れている。
実施例1 2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコール
とから得られた下記のような物性を有するポリエチレン
ナフタレート樹脂を名機製作所(株)製成形機M−100A
で成形し、ボトル形成用プリフォームを得た。この時の
成形温度は270〜290℃であった。
ポリエチレンナフタレート樹脂: 極限粘度[η]:0.6dl/g 昇温結晶化温度(Tc):180℃ 次に上記のようにして得られたプリフォームをCORPOP
LAST社製LB−01成形機で成形して二軸延伸ボトルを得
た。この時の延伸温度は130〜140℃であった。
未延伸プリフォームの内容積(口栓部を除く)は19cm
3であり、得られた延伸ボトルの内容積(口栓部を除
く)は1469cm3であった。
また延伸ボトルの内表面積(口栓部内表面を除く)は
678cm2であった。
したがって延伸指数は以下のようにして計算される。
また明細書中に記載したようにして炭酸ガス透過性P
c、炭酸ガス透過係数Pd(CO2)および酸素ガス透過係数
Pd(O2)を測定した。
結果を表1に示す。
また透明性は、ボトルの胴部をカットして、日本電色
(株)製、ヘイズメーターNDH−20Dを使用し、ASTM D 1
003に準ずる方法にて、試験片の曇価(ヘイズ)を3回
測定し、その平均値をもって評価した。
結果を表1に示す。
このようにして得られたボトルの胴部中央部を切り取
り、この中央部からほぼ等間隔に5箇所切り出してX線
干渉強度分布曲線を測定した。各箇所において、β角度
が0°±20°または180°±20°、および90°±20°ま
たは270°±20°でのI0およびI90を測定して、それぞれ
I0/IbおよびI90/Ibを求めた。
結果を表2に示す。
なお極大値が認められるβ角度が0°からどの程度の
角度ずれているかをφとして表わし、また90°からど
の程度ずれているかをφ90として表わし、結果を表2に
併せて示す。
表2の測定箇所3におけるX線干渉強度分布曲線およ
びX線極点図は前出の第2図および第3図の通りであ
る。
比較例1 実施例1において、口栓部を除いた内容積33.4cm3
ある未延伸プリフォームを用いてボトルの延伸指数を95
cmとした以外は、実施例1と同様にした。
結果を表1に示す。
またX線干渉強度分布曲線を実施例1と同様にして測
定して、I0/Ib、I90/Ib、φおよびφ90を求めた。
結果を表3に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ボトルの概略説明図であり、第2図は本発明
に係るポリエチレンナフタレート製ボトルの胴部中央部
周上でのX線干渉強度分布曲線であり、第3図は本発明
に係るポリエチレンナフタレート製ボトルの胴部中央部
周上のX線極点図である。 1……ボトル、2……口栓部 3……上肩部、4……胴部 5……下肩部、6……底部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレン
    グリコールとから導かれるエチレン−2,6−ナフタレー
    ト単位を60モル%以上含有するポリエチレンナフタレー
    ト樹脂からなり、ボトル胴部の中央部周上の複数箇所に
    おけるX線干渉強度分布曲線において、少なくとも80%
    以上の確率でβ角度0°±20°およびβ角度90°±20°
    の両方の範囲において極大値が認められることを特徴と
    するポリエチレンナフタレート樹脂製延伸ボトル。
JP4386989A 1989-02-17 1989-02-23 ボトル Expired - Lifetime JP2690058B2 (ja)

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