JP2689206B2 - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

Info

Publication number
JP2689206B2
JP2689206B2 JP4304895A JP30489592A JP2689206B2 JP 2689206 B2 JP2689206 B2 JP 2689206B2 JP 4304895 A JP4304895 A JP 4304895A JP 30489592 A JP30489592 A JP 30489592A JP 2689206 B2 JP2689206 B2 JP 2689206B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
rotation
reel
gears
speed rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4304895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06131747A (ja
Inventor
国男 城戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanashin Denki Co Ltd filed Critical Tanashin Denki Co Ltd
Priority to JP4304895A priority Critical patent/JP2689206B2/ja
Priority to KR1019930012169A priority patent/KR0164230B1/ko
Priority to CN93117688A priority patent/CN1043446C/zh
Publication of JPH06131747A publication Critical patent/JPH06131747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2689206B2 publication Critical patent/JP2689206B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リール受けの回転駆動
系とその制御系の簡素化を図り、全体形状の小型化を図
ったテープレコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダにおけるテープ走行駆動
機構は、基本的にはピンチローラとの間にテープを挟み
込んで定速走行させるキャプスタンを一定速度で回転駆
動するキャプスタン駆動系と、テープカセットのリール
が装着されるリール受けをテープ巻取り方向に回転駆動
するリール駆動系とからなる。このリール駆動系は、例
えばモータにより一定速度で回転駆動されている前記キ
ャプスタンの回転をリール受けに伝達する回転伝達系か
らなる。具体的にはこの回転伝達系は減速比の小さい高
速回転伝達ギヤ系と、減速比の大きい低速回転伝達ギヤ
系とを備え、これらのギヤ系を選択的に介してリール受
けを高速回転、或いは低速回転させる如く構成される。
【0003】そして録音・再生モードが設定されたと
き、ピンチローラをキャプスタンに圧接させてテープを
定速走行させ、同時に上記低速回転伝達ギヤ系を介して
リール受けを低速度で回転駆動して上記の定速走行して
いるテープをリールに順に巻取らせる。また早送りモー
ドが設定された場合には、前記ピンチローラをキャプス
タンから離反させた状態で、高速回転伝達ギヤ系を介し
てリール受けを高速度で回転駆動しててテープを高速度
に巻取らせる。
【0004】ところで本発明者は、先に、キャプスタン
に同軸一体に設けられたキャプスタンギヤと常時噛合
し、リール受けに設けられた小径の高速回転用リールギ
ヤと選択的に噛合可能に設けられて上記リール受けを高
速回転させる第1の中間ギヤを備えると共に、この第1
の中間ギヤが高速回転用リールギヤから離反した所定位
置にあるとき、前記リール受けに設けられた大径の低速
回転用リールギヤと前記第1の中間ギヤとに同時に噛合
可能に設けられて前記リール受けを低速回転させる第2
の中間ギヤとを備えた回転伝達機構を提唱した(特願平
4−207285号)。
【0005】この回転伝達機構は、主としてキャプスタ
ンギヤの回転を高速回転用リールギヤに伝達してリール
受けを高速回転駆動する第1の中間ギヤの回転を利用
し、この第1の中間ギヤの回転を第2の中間ギヤを介し
て減速して低速回転用リールギヤに伝達することで、従
来のような大掛かりな減速機構を用いることなくリール
受けを低速回転駆動するようにしたものである。
【0006】このような構成の回転伝達機構は、部品点
数の増大や構成の複雑化を招くことなく高速回転伝達と
低速回転伝達とを行うことが可能であり、リール駆動
系、ひいてはテープレコーダ全体のコンパクト化を図る
上で有効である。
【0007】ところで上述したように第1の中間ギヤの
回転を第2の中間ギヤを介してリール受けを低速回転差
せる場合には、第1の中間ギヤを高速回転用リールギヤ
から離反させ、且つこの第1の中間ギヤを第2の中間ギ
ヤと噛合可能な所定の位置に保持する必要がある。
【0008】このような中間ギヤの噛合制御とその位置
決めは、通常、中間ギヤを回動レバーの回動端に設けて
おき、この回動レバーを一方向に回動付勢すると共に、
係止片等により上記回動レバーの回動位置を規制するこ
とによりなされる。然し乍ら、このような制御機構を第
1及び第2の中間ギヤに対してそれぞれ組込むと、折角
簡素化したリール駆動系の利点が損われると云う問題が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、キャプス
タンの回転を利用してリール受けを低速または高速に回
転駆動する回転伝達系を備えたテープレコーダを構築す
る場合、上記リール受けの回転駆動系(回転伝達系)とそ
の制御系をどのように構成するかと云う点で幾つかの問
題が残されている。
【0010】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、リール受けの回転駆動系とその
制御系の簡素化を図り、全体形状の小型化を図ったテー
プレコーダを提供することにある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】本発明は、第1回動アーム
の回動端に設けられ、キャプスタンギヤに常時噛合し、
且つ高速回転用リールギヤに選択的に噛合してリール受
けを高速回転駆動する第1の中間ギヤと、第2回動アー
ムの回動端に設けられ、上記第1の中間ギヤが前記高速
回転用リールギヤから離反した所定位置にあるとき、前
記第1の中間ギヤと低速回転用リールギヤと同時に噛合
して前記リール受けを低速回転駆動する第2の中間ギヤ
とを備えたテープレコーダであって、特に磁気ヘッドを
搭載してテープ再生位置と停止位置との間で進退するヘ
ッド基板に、該ヘッド基板が再生位置にあるときには前
記第1の中間ギヤを前記所定位置に保持する第1制御部
を設けると共に、該ヘッド基板が停止位置にあるときに
は前記第2の中間ギヤの前記噛合位置への変位を阻止す
る第2制御部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、ヘッド基板に設けられた第1
制御部と第2制御部にて該ヘッド基板の移動位置に応じ
て第1および第2の中間ギヤの位置をそれぞれ規定し、
第1および第2の中間ギヤの高速回転用および低速回転
用リールギヤに対する噛合関係を制御するので、動作モ
ードに応じて第1および第2の中間ギヤを所定位置に位
置決めするための格別な制御部品が不要であり、必要部
品点数の削減と構成の簡略化を図り得る。この結果、キ
ャプスタンの回転をリール受けに伝達する回転伝達系の
構成の簡素化と相俟って、その制御系の簡素化を図るこ
とを可能とし、テープレコーダ全体のコンパクト化に大
きく寄与する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1(a)(b)は実施例に係るテープレコ
ーダにおける回転伝達系の概略構成を示す図で、1はメ
インシャーシ、2はこのメインシャーシ1と積層一体化さ
れるサブシャーシである。これらの各シャーシ1,2はモ
ールド成型された合成樹脂からなる。
【0014】テープレコーダの回転駆動源であるモータ
3はサブシャーシ2に取付けられ、その回転はベルトプー
リ機構を介して該サブシャーシ2に回転自在に取付けら
れた左右一対のフライホイール4a,4bに互いに逆向きの
回転となるように伝達される。これらの各フライホイー
ル4a,4bは、左右一対のキャプスタン5a,5bにそれぞれ同
軸一体に設けられたものである。更にこれらの各キャプ
スタン5a,5bにはキャプスタンギヤ6a,6bがそれぞれ一体
に設けられている。尚、添字aは左右対をなして対称に
設けられる部品要素の左側のものを示し、添字bは右側
の部品要素を示している。
【0015】さてメインシャーシ1には、前記一対のキ
ャプスタン5a,5bに対応してリール受け7a,7bが左右対称
に設けられる。更にメインシャーシ1には上記キャプス
タン5a,5bの回転をリール受け7a,7bにそれぞれ選択的に
伝達する第1の中間ギヤ8a,8b,および第2の中間ギヤ9
a,9bが左右対称に設けられている。リール受け7a,7b
は、後述するように第1の中間ギヤ8a,8bおよび第2の
中間ギヤ9a,9bを選択的に介して回転駆動され、高速ま
たは低速に回転する。
【0016】図2および図3は右側のキャプスタンギヤ
5bからリール受け7bに至る回転伝達系部分の構成を詳細
に示すもので、図2はその平面図、図3は模式的な断面
図である。尚、左側のキャプスタンギヤ5aからリール受
け7aに至る回転伝達系も、左右対称に同様に構成され
る。
【0017】図2および図3に示すように、各リール受
け7a,7bは、小径の高速回転用リールギヤ10a,10bの筒部
上端に圧入固定され、サブシャーシ2に立設された回転
軸に回転自在に支持されている。しかして高速回転用リ
ールギヤ10a,10bの筒部の中央部には摩擦伝達機構11a,1
1bを介して大径の低速回転用リールギヤ12a,12bが、該
高速回転用リールギヤ10a,10bと同軸に一体回転可能に
設けられている。この摩擦伝達機構11a,11bは、高速回
転用リールギヤ10a,10bの筒部中央に設けられたフラン
ジに貼付されたフェルト等の摩擦部材と、前記リール受
け7a,7bと低速回転用リールギヤ12a,12bとの間に嵌装さ
れて該低速回転用リールギヤ12a,12bの主面を上記摩擦
部材に押圧接触させるばね部材とからなる。
【0018】このような摩擦伝達機構11a,11bを介して
低速回転用リールギヤ12a,12bの回転が高速回転用リー
ルギヤ10a,10bに伝達され、高速回転用リールギヤ10a,1
0bと一体にリール受け7a,7bが回転される。従って高速
回転用リールギヤ10a,10bまたは低速回転用リールギヤ1
2a,12bを、前記第1の中間ギヤ8a,8bまたは第2の中間
ギヤ9a,9bを選択的に回転駆動することにより、リール
受け7a,7bが高速または低速に回転される。
【0019】さて前記第1の中間ギヤ8a,8bは、大径の
外歯部aをキャプスタンギヤ6a,6bに常時噛合させて、
メインシャーシ1と一体に成型された第1回動アーム13
a,13bの回動端に回転自在に支持されており、上記第1
回動アーム13a,13bの回動に伴って上記外歯部aを前記
高速回転用リールギヤ10a,10bに選択的に噛合可能に設
けられている。またこの第1の中間ギヤ8a,8bは、上記
外歯部aの内側に内歯部bを同軸に備えている。この内
歯部bは、外周に上記外歯部aを設けたギヤ本体の主面
に同軸に突設された円筒部の内壁面に形成されたもので
ある。
【0020】一方、第2の中間ギヤ9a,9bは、前記第1
の中間ギヤ8a,8bの内歯部bに噛合可能な大径の外歯部
cと、前記低速回転用リールギヤ12a,12bに噛合可能な
小径の外歯部dとを同軸に備えた2段構成のギヤからな
る。この第2の中間ギヤ9a,9bは、前記メインシャーシ1
と一体に成型された第2回動アーム14a,14bの回動端に
回転自在に支持され、前記第1の中間ギヤ8a,8b(外歯部
a)が前記高速回転用リールギヤ10a,10bから離反した所
定の位置にあるとき、第2回動アーム14a,14bの回動に
伴って上記大径の外歯部cを第1の中間ギヤ8a,8bの内
歯部bに噛合させ、同時に小径の外歯部dを低速回転用
リールギヤ12a,12bに噛合させるように設けられてい
る。
【0021】上記第1回動アーム13a,13bおよび第2回
動アーム14a,14bは、肉厚狭幅のヒンジ部を介してメイ
ンシャーシ1に一体化されたもので、上記ヒンジ部での
弾性力にて所定の中立位置に保たれる。そして第1回動
アーム13a,13bを回動させることにより前記第1の中間
ギヤ8a,8b(外歯部a)が高速回転用リールギヤ10a,10bに
噛合される。また第1回動アーム13a,13bを、第1の中
間ギヤ8a,8bが前記高速回転用リールギヤ10a,10bから離
反した前記所定位置に保持した状態で、第2回動アーム
14a,14bを回動させることにより、前記第2の中間ギヤ9
a,9bの大径および小径の外歯部c,dが低速回転用リー
ルギヤ12a,12bおよび第1の中間ギヤ8a,8bにそれぞれ同
時に噛合する。
【0022】このような回動アーム13a,13b,14a,14bの
回動による上述したギヤ間の噛合は、以下に説明するよ
うにテープレコーダの動作モード切換え操作に連動して
制御される。
【0023】テープの高速送りモード(FF/REW)が
設定されると、これに伴って左右いずれかの第1回動ア
ーム13a,13bが回動制御され、前記第1の中間ギヤ8a,8b
が高速回転用リールギヤ10a,10bに噛合される。左右い
ずれの第1回動アーム13a,13bが回動されるかは、右方
向早送り(FF)操作部材が押圧操作されたか、或いは左
方向早送り(REW)操作部材が押圧操作されたかによっ
て定まり、FFの場合に右側の第1回動アーム13bが、
またREWの場合には左側の第1回動アーム13aが回動
される。尚、このとき第2の回動アーム14a,14bは、第
2の中間ギヤ9a,9bが低速回転用リールギヤ12a,12bから
離反した位置に回動規制されている。
【0024】この結果、前記キャプスタンギヤ6a,6bの
回転が上記第1の中間ギヤ8a,8bを介して高速回転用リ
ールギヤ10a,10bに伝達される。このキャプスタンギヤ6
a,6bの回転の高速回転用リールギヤ10a,10bへの伝達
は、該キャプスタンギヤ6a,6bと高速回転用リールギヤ1
0a,10bとの歯数比によって定まる回転伝達比にて行わ
れ、これによってリール受け7a,7bが高速に回転駆動さ
れる。
【0025】またテープを低速送りする再生・録音モー
ド(PLAY/REC)が設定されると、そのときに設定
されているテープ走行方向に応じて左右いずれかの第2
回動アーム14a,14bが回動制御される。左右いずれの第
2回動アーム14a,14bが回動されるかは、テープ走行方
向を切換え設定する為の後述する切換制御部材により定
められる。このとき第1の中間ギヤ8a,8bは、第2の中
間ギヤ9a,9bとの噛合を可能とするべく、後述するよう
に高速回転用リールギヤ10a,10bから離反した所定の位
置に保持される。
【0026】すると第2回動アーム14a,14bの回動に伴
って該第2回動アーム14a,14bに支持された第2の中間
ギヤ9a,9bは、その大径の外歯部cを第1の中間ギヤ8a,
8bの内歯部bに噛合させ、同時に小径の外歯部dを低速
回転用リールギヤ12a,12bに噛合させる。この結果、前
記キャプスタンギヤ6a,6bの回転が第1の中間ギヤ8a,8b
から第2の中間ギヤ9a,9bを介して低速回転用リールギ
ヤ12a,12bに伝達され、この回転が更に摩擦伝達機構11
a,11bを介してリール受け7a,7bに伝達される。
【0027】このキャプスタンギヤ6a,6bから低速回転
用リールギヤ12a,12bへの回転は、キャプスタンギヤ6a,
6bと第1の中間ギヤ8a,8bの外歯部aとの歯数比による
減速、第1の中間ギヤ8a,8bの内歯部bと第2の中間ギ
ヤ9a,9bの大径外歯部cの歯数比による減速、更には第
2の中間ギヤ9a,9bの小径外歯部dと低速回転用リール
ギヤ12a,12bの歯数比による減速を順に受けて伝達され
る。この結果、低速回転用リールギヤ12a,12bは3段に
亘る大きな減速を受けて回転され、この低速回転用リー
ルギヤ12a,12bの回転によりリール受け7a,7bが低速回転
駆動される。
【0028】ところで上述した如く構成された回転伝達
系における前記第1回動アーム13a,13bおよび第2回動
アーム14a,14bの操作モードに応じた回動は次のように
して行われる。
【0029】図4および図5に示すようにメインシャー
シ1の上面には、磁気ヘッド(図示せず)を搭載したヘッ
ド基板21がテープの走行方向と直交する方向(矢印A方
向)に移動自在に設けられる。またこのヘッド基板21の
下面には早送り(FF,REW)操作部材22,23および停止
(STOP)操作部材24が上記矢印A方向に移動自在に並
設される。
【0030】上記ヘッド基板21は再生(PLAY)操作部
材を兼ねたもので、ヘッド基板21は再生操作部の押圧に
より往動して上記磁気ヘッドがテープに接する位置(再
生位置)に係止される。このヘッド基板21の係止は上記
早送り操作部材22,23、または停止操作部材24の操作に
より解除され、これによってヘッド基板21は前記磁気ヘ
ッドがテープから離反する位置(停止位置)に復動する。
【0031】また早送り操作部材22,23もその押圧によ
り往動してその往動位置に係止され、その係止解除は前
記ヘッド基板(再生操作部),他方の早送り操作部材22,2
3,または停止操作部材24の操作により行われる。この
早送り操作部材22,23については、これを往動位置に係
止しない構成とすることも勿論可能である。
【0032】尚、ヘッド基板21を含む上記各操作部材の
往動位置での係止とその解除を行う機構としては、従来
より種々提唱されている係止機構が適宜用いられる。し
かしこの係止機構については本発明の要旨と直接関係が
ないことから、ここではその説明を省略する。
【0033】しかして前記メインシャーシ1の上面と上
記ヘッド基板21との間には、テープ走行方向の切換制御
部材25が前記ヘッド基板21の移動方向と直交する方向
(矢印B方向)に移動自在に設けられている。この切換制
御部材25は、合成樹脂製のスライド板26と、このスライ
ド板26の中央部側辺に肉厚狭幅成型されたヒンジ部27を
介して一体に設けられた回動板28とからなる。回動板28
は、その中央部を前記メインシャーシ1に回動自在に取
付けられており、前記スライド板26の左右方向への移動
変位に伴って時計方向または反時計方向に所定角度回動
する。
【0034】この回動板28は前記メインシャーシ1に一
体に設けられた左右一対の連動アーム29a,29bの一端に
係合させて設けられたものであり、上記時計方向または
反時計方向への回動により連動アーム29a,29bを互いに
逆向きに回動変位させる。これらの連動アーム29a,29b
の回動変位により、その他端が前記第2回動アーム14a,
14bの一部に係合して該第2回動アーム14a,14bの回動が
禁止される。つまり回動板28の回動の向きに応じて第2
回動アーム14a,14bの一方が連動アーム29a,29bに係合し
てその回動が禁止されるようになっている。
【0035】具体的には前記スライド板26は、テープ走
行方向切換操作レバー(図示せず)のマニュアル操作に連
動して移動され、或いはテープ終端検出機構(図示せず)
の作動により移動変位して左側または右側の移動限界位
置に保持される。そしてスライド板26が左側移動限界位
置にあるときには、これに連動する前記回動板28が時計
方向に回動した位置に保持され、該回動板28に係合して
いる右側の連動アーム29bにより第2回動アーム14bの回
動が阻止される。そしてこの場合には、左側の連動アー
ム29aによる第2回動アーム14aの回動規制が行われない
ことから、前述した再生・録音モードの設定時には左側
の第2回動アーム14aだけが回動変位することになる。
【0036】またスライド板26が右側移動限界位置にあ
るときには、逆に左側の第2回動アーム14aの回動が規
制され、再生・録音モードの設定時には右側の第2回動
アーム14bだけが回動変位することになる。このような
スライド板26の移動変位に伴う回動板28の回動により第
2回動アーム14a,14bの一方が回動規制され、他方の第
2回動アーム14a,14bが再生・録音モードの設定に伴っ
て回動し、前述した第2の中間ギヤの低速回転用リール
ギヤ12a,12bおよび所定位置に保持された第1の中間ギ
ヤ8a,8bへの噛合によるリール受け7a,7bの選択的な低速
回転駆動が行われることになる。
【0037】ここで本テープレコーダが特徴とするとこ
ろは、前述した如く再生・録音モードの設定とその解除
に伴って再生位置と停止位置との間を往復動するヘッド
基板21に、前記第1回動アーム13a,13bに係合して前記
第1の中間ギヤ8a,8bを所定位置に規制保持する第1制
御部31a,31bを設けると共に、第2回動アーム14a,14bに
係合して前記第2の中間ギヤ9a,9bの位置を規制する第
2制御部32a,32bを設けた点にある。
【0038】第1制御部31a,31bはヘッド基板21の縁部
を切込み加工した凹部からなる。そして前記ヘッド基板
21が再生位置へと移動したとき、上記凹部に前記第1回
動アーム13a,13bに設けられた突起(第1の中間ギヤ8a,8
bの支持軸)を案内しながら嵌め込んで、該第1回動アー
ム13a,13bの位置を規定する。この第1制御部31a,31bに
よる前記第1回動アーム13a,13bの位置決めとその回動
規制により、該第1回動アーム13a,13bに支持された前
記第1の中間ギヤ8a,8bが前述した所定位置、つまり前
記高速回転用リールギヤ10a,10bから離反した位置であ
って、前記低速回転用リールギヤ12a,12bに噛合した第
2の中間ギヤ9a,9bが同時に噛合可能な位置に保持され
る。
【0039】また第2制御部32a,32bは、前記ヘッド基
板21が停止位置にあるときに前記第2回動アーム14a,14
bの一部に係合して該第2回動アーム14a,14bの回動を阻
止する突出片からなる。この第2制御部32a,32bによる
第2回動アーム14a,14bの回動阻止により、該第2回動
アーム14a,14bに支持された第2の中間ギヤ9a,9bの前記
低速回転用リールギヤ12a,12bとの噛合位置への変位が
阻止される。この結果、再生・録音モードが設定されて
いないときであって、ヘッド基板21が停止位置にあると
きには該ヘッド基板21に設けられた第2制御部32a,32b
にて第2回動アーム14a,14bの回動が阻止され、第2の
中間ギヤ9a,9bの前記低速回転用リールギヤ12a,12bへの
不本意な噛合が防止されている。
【0040】かくしてこのような第1制御部31a,31bお
よび第2制御部32a,32bを備えたヘッド基板21によれ
ば、第1および第2の中間ギヤ8a,8b,9a,9bをそれぞれ
支持した第1回動アーム13a,13bおよび第2回動アーム1
4a,14bを、設定された動作モードに応じてそれぞれ所定
の位置に設定保持することができる。つまり第1回動ア
ーム13a,13bおよび第2回動アーム14a,14bを、動作モー
ドに応じて個別に位置制御することなく、ヘッド基板21
自体の位置移動を利用して効果的に位置制御することが
できる。この結果、回転伝達系とその制御系の構成部品
要素を削減し、その構成の大幅な簡略化を図ることが可
能となる。
【0041】特にテープの低速送りモード(PLAY/
REC)の設定に伴ってヘッド基板21が再生位置に移動
されたとき、ヘッド基板21に設けられた第1制御部31a,
31bによって第1回動アーム13a,13bが規定の位置に回
保持され、これによって前記第1の中間ギヤ8a,8bが前
記高速回転用リールギヤ10a,10bから離反した所定の位
置に保持される。これ故、設定されたテープ走行方向に
応じて第2回動アーム14a,14bの一方が回動変位された
とき、その第2回動アーム14a,14bに支持された第2の
中間ギヤ9a,9bが前記第1の中間ギヤ8a,8bおよび低速回
転用リールギヤ12a,12bにそれぞれ確実に噛合し、その
噛合状態が安定に保持される。
【0042】また上述したテープの低速送りモード(P
LAY/REC)が解除されたり(停止;STOP)、或
いはテープの高速送りモード(FF/REW)が設定され
ると、これに伴ってヘッド基板21が停止位置に保持され
る。すると前記ヘッド基板21に設けられた第2制御部32
a,32bと第2回動アーム14a,14bとの係合によって、該第
2回動アーム14a,14bの回動が規制される。そして第2
回動アーム14a,14bに支持された第2の中間ギヤ9a,9b
は、前記第1の中間ギヤ8a,8bおよび低速回転用リール
ギヤ12a,12bの双方から離反した位置に安定に保持され
る。
【0043】特に高速送りモード(FF/REW)の設定
時には、前記早送り操作部材22,23の押圧移動に連動し
て前記第1回動アーム13a,13bが択一的に回動偏倚さ
れ、この回動偏倚された側の第1回動アーム13a,13bに
支持されている第1の中間ギヤ8a,8bが高速回転用リー
ルギヤ10a,10bに噛合する。この場合、前記第2制御部3
2a,32bにより既に第2の中間ギヤ9a,9bと低速回転用リ
ールギヤ12a,12bとの噛合が解除され、低速回転用リー
ルギヤ12a,12bから離反した位置に第2の中間ギヤ9a,9b
が保持されているので、低速回転用リールギヤ12a,12b
の回転駆動と高速回転用リールギヤ10a,10bの回転駆動
とが競合することがない。この結果、低速回転用リール
ギヤ12a,12bまたは高速回転用リールギヤ10a,10bを選択
的に介するリール受け7a,7bの回転駆動が簡易にして確
実に行われる。
【0044】このように本発明に係るテープレコーダ
は、キャプスタン5a,5bの回転をリール受け7a,7bに伝達
する回転伝達系が上述した第1の中間ギヤ8a,8bと第2
の中間ギヤ9a,9bとにより構成され、これらの各中間ギ
ヤ8a,8b,9a,9bを支持した第1回動アーム13a,13bおよび
第2回動アーム14a,14bを合成樹脂製のメインシャーシ1
と一体に形成している。そしてヘッド基板21に設けた第
1制御部31a,31bおよび第2制御部32a,32bにて、該ヘッ
ド基板21の位置に応じて上記第1回動アーム13a,13bお
よび第2回動アーム14a,14bの回動、或いはその回動位
置を規制するようにしている。従って回転伝達系および
その制御系の構成の大幅な簡素化を図ると共に、簡易に
して安定・確実にキャプスタン5a,5bの回転をリール受
け7a,7bに伝達することが可能となる。
【0045】つまり動作モードに応じて進退移動される
ヘッド基板21を利用して第1回動アーム13a,13bおよび
第2回動アーム14a,14bの回動とその回動規制を行うよ
うにしているので、その構成の簡素化と動作安定化とを
効果的に図ることができる
【0046】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではない。実施例ではオートリバース式のテープレ
コーダを例に説明したが、所謂ワンウェイ式のテープレ
コーダにも同様に適用可能である。この場合には、前述
した切換制御部材28が不要であることは云うまでもな
い。また左側の回転伝達系を省略し、右側の回転伝達系
だけでテープレコーダを構築することも可能である。
【0047】また第2の中間ギヤ9a,9bの第1の中間ギ
ヤ8a,8bおよび低速回転用リールギヤ12a,12bへの噛合
を、停止位置から再生位置へと移動するヘッド基板21に
前記第2回動アーム14a,14bの係合させ、この係合によ
り第2回動アーム14a,14bを回動させて行うようにして
もよい。つまりヘッド基板21に、停止位置から再生位置
への移動時に第2回動アーム14a,14bに係合して該第2
回動アーム14a,14bを回動させる第3制御部を設けるよ
うにしてもよい。その他、本発明はその要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
ッド基板に設けた第1制御部および第2制御部にて、キ
ャプスタンからリール台への回転伝達系をなす第1およ
び第2の中間ギヤの位置を該ヘッド基板の位置に応じて
規定するので、第1および第2の中間ギヤを所定位置に
位置決めしておくための格別な部品が不要であり、必要
部品要素数の削減と構成の簡略化を図り得る。また回転
伝達系の簡素化と相俟って、その制御系の簡素化を図る
ことを可能とする等の実用上多大なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るテープレコーダの回
転伝達系全体の概略構成を示す図
【図2】 同実施例における右側のキャプスタンギヤ5b
からリール受け7bに至る回転伝達系部分の構成を示す平
面図
【図3】 同実施例における右側のキャプスタンギヤ5b
からリール受け7bに至る回転伝達系部分の構成を示す断
面図
【図4】 同実施例における回転伝達系部分とヘッド基
板との関係を示す平面図
【図5】 同実施例における回転伝達系部分と切換制御
部材との関係を示す平面図
【符号の説明】
1…メインシャーシ,2…サブシャーシ,4a,4b…フライ
ホイール,5a,5b…キャプスタン,6a,6b…キャプスタン
ギヤ,7a,7b…リール受け,8a,8b…第1の中間ギヤ,9
a,9b…第2の中間ギヤ,10a,10b…高速回転用リールギ
ヤ,11a,11b…摩擦伝達機構,12a,12b…低速回転用リー
ルギヤ,13a,13b…第1回動アーム,14a,14b…第2回動
アーム,21…ヘッド基板,25…切換制御部材,26…スラ
イド板,27…ヒンジ部,28…回動板,29a,29b…連動ア
ーム,31a,31b…第1制御部,32a,32b…第2制御部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータにより回転駆動されるキャプスタン
    ギヤ(6a,6b)と、 リール受け(7a,7b)に設けられた高速回転用リールギヤ
    (10a,10b)および低速回転用リールギヤ(12a,12b)と、 第1回動アーム(13a,13b)の回動端に支持され、前記キ
    ャプスタンギヤに常時噛合すると共に、前記高速回転用
    リールギヤに選択的に噛合可能に設けられた第1の中間
    ギヤ(8a,8b)と、 第2回動アーム(14a,14b)の回動端に支持され、前記第
    1の中間ギヤが前記高速回転用リールギヤから離反した
    所定位置にあるとき、該第1の中間ギヤと前記低速回転
    用リールギヤとに同時に噛合可能に設けられた第2の中
    間ギヤ(9a,9b)と、 磁気ヘッドを搭載し、該磁気ヘッドをテープに接触させ
    る再生位置とテープから離反させる停止位置との間で進
    退自在に設けられたヘッド基板(21)とを具備し、 このヘッド基板に、該ヘッド基板が再生位置にあるとき
    には前記第1の中間ギヤを前記所定位置に保持する第1
    制御部(31a,31b)を設けると共に、該ヘッド基板が停止
    位置にあるときには前記第2の中間ギヤの前記噛合位置
    への変位を阻止する第2制御部(32a,32b)を設けたこと
    を特徴とするテープレコーダ。
  2. 【請求項2】第1回動アームおよび第2回動アームは、
    合成樹脂製のシャーシ(1)の縁部にヒンジをなす肉厚狭
    幅部を介して該シャーシと一体に設けられたものである
    請求項1に記載のテープレコーダ。
  3. 【請求項3】第1の中間ギヤは、キャプスタンギヤと高
    速回転用リールギヤとに噛合する外歯部およびこの外歯
    部と同軸な内歯部とからなり、第2の中間ギヤは上記内
    歯部と低速回転用リールギヤとにそれぞれ噛合する同軸
    2段構成の外歯ギヤからなることを特徴とする請求項1
    に記載のテープレコーダ。
JP4304895A 1992-10-16 1992-10-16 テープレコーダ Expired - Fee Related JP2689206B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4304895A JP2689206B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 テープレコーダ
KR1019930012169A KR0164230B1 (ko) 1992-10-16 1993-06-30 테이프 레코더
CN93117688A CN1043446C (zh) 1992-10-16 1993-09-10 磁带录音机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4304895A JP2689206B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 テープレコーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06131747A JPH06131747A (ja) 1994-05-13
JP2689206B2 true JP2689206B2 (ja) 1997-12-10

Family

ID=17938582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4304895A Expired - Fee Related JP2689206B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 テープレコーダ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2689206B2 (ja)
KR (1) KR0164230B1 (ja)
CN (1) CN1043446C (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3239801B2 (ja) * 1997-05-29 2001-12-17 松下電器産業株式会社 テープレコーダ
CN105536006A (zh) * 2015-12-31 2016-05-04 山东中保康医疗器具有限公司 病毒灭活专用过滤架

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57195350A (en) * 1981-05-25 1982-12-01 Sony Corp Recording and reproducing device
WO1990004250A1 (en) * 1988-10-04 1990-04-19 Kyowa Electric & Chemical Co., Ltd. Driving mechanism of tape recorder
JPH0743791Y2 (ja) * 1989-02-07 1995-10-09 タナシン電機株式会社 テープレコーダ装置
JP2669048B2 (ja) * 1989-04-27 1997-10-27 ソニー株式会社 テープレコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
KR0164230B1 (ko) 1999-03-20
CN1093823A (zh) 1994-10-19
JPH06131747A (ja) 1994-05-13
CN1043446C (zh) 1999-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2689206B2 (ja) テープレコーダ
US4528606A (en) Driving device for tape recorder
GB2249424A (en) Apparatus for preventing tape sag in a tape playing machine
JP2925848B2 (ja) 回転伝達装置
JP2548414Y2 (ja) リール駆動機構
JP2988278B2 (ja) テープレコーダ
JPH0528588Y2 (ja)
JPH0614293Y2 (ja) テ−プレコ−ダ−のリ−ル軸駆動装置
JPH045080Y2 (ja)
JPH0725871Y2 (ja) テープレコーダ
JP3082609B2 (ja) テープレコーダ
JPH0548269Y2 (ja)
JPH0418091Y2 (ja)
JPH0232696B2 (ja) Teepurekooda
JP2548139B2 (ja) テ−プレコ−ダ
JP3042338B2 (ja) テープレコーダ
JPH0548268Y2 (ja)
JP2564189Y2 (ja) リールアイドラーコントロール機構
JPH04184749A (ja) テーププレーヤ
JPH03203059A (ja) リール駆動装置
JPS6163950A (ja) 動力伝達装置
JPS6376143A (ja) 磁気記録再生装置
JPH07210940A (ja) ビデオカセットレコーダのリールテーブル駆動装置
JPH0765441A (ja) 磁気記録再生装置
JPH11306618A (ja) テープレコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970729

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees