JP2688900B2 - 印刷条件設定システム - Google Patents
印刷条件設定システムInfo
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- JP2688900B2 JP2688900B2 JP62104075A JP10407587A JP2688900B2 JP 2688900 B2 JP2688900 B2 JP 2688900B2 JP 62104075 A JP62104075 A JP 62104075A JP 10407587 A JP10407587 A JP 10407587A JP 2688900 B2 JP2688900 B2 JP 2688900B2
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- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は印刷機の印刷条件設定システムに関するもの
である。 (従来の技術) 一般にグラビア印刷、特にプラスチックフイルムに印
刷を行なうパッケージ印刷、あるいは建材印刷等の分野
においては、印刷基材の種類、サイズ等の印刷基材仕
様、使用される版胴サイズ、インキの種類等からなる印
刷仕様が多岐にわたって、この印刷仕様が異なると印刷
機の印刷条件例えばドライヤー温度、テンション、印
圧、ドクター条件等が異なることとなる。通常、上記印
刷仕様は印刷される品目毎に異なり、しかも同一の印刷
仕様であっても印刷機によって異なっている。したがっ
て、必ず印刷に先立っては印刷される品目に適した印刷
条件を設定する作業が行われる。そして、この印刷条件
の設定は印刷機に設けられた各種調整ツマミ等を操作す
ることにより行われる。 従来上記印刷条件の設定作業は、作業者の経験と勘を
頼りに印刷機の各種調整ツマミ等を操作しながら試し刷
りを繰り返した試行錯誤的に行われているため、設定作
業に時間がかかるのみならず、試し刷りに使用される印
刷基材やインキが無駄となる問題が生じていた。さら
に、過去に印刷されたものと同一の品目を繰り返して印
刷(以下「リピート印刷」という)する場合は、前回の
設定条件と同一の条件で設定されるとは限らず(特に作
業者が異なる場合に生じ易い)常に一定の品質の印刷物
を供給できないという問題が生じていた。ここで、リピ
ート印刷については、前回印刷したときに設定された印
刷条件を工票等に記録しておけば、同一の印刷条件に設
定ることもできるが、同一品目であっても印刷条件は印
刷機によって異なり、印刷機が異なれば工票に記録され
たデータは使用できないという問題が生じていた。 ところで、このような印刷に先立ち行われる印刷条件
の設定作業を改善するものとして、手動操作によって設
定されていた上記印刷条件を自動設定とし、実際に印刷
を行ったときの印刷条件を記録媒体に記憶し、この記憶
されたデータをリピート印刷時に使用できるようにした
発明が特開昭60−42047号に提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、特開昭60−42047号の発明は、印刷機
の印刷条件を与える各種調整装置の設定作業を自動化す
るものであり、キー装置から入力されるデータは各種調
整装置の設定値すなわち決定された印刷条件であり、印
刷条件自体を算出する機能を有していないため、リピー
ト印刷においては印刷条件の設定作業が改善されるもの
の、印刷条件が決定されていない品目に対しては作業者
の経験と勘に頼らざるを得ないという大きな欠点があ
る。 本発明の上述の問題点に鑑みてなされたもので、印刷
機の種類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ仕様を
含む印刷基本条件を与えるだけ、印刷機の印刷条件の設
定が容易に行なえる印刷条件設定システムを提供するこ
とを目的とする。 (問題点を解決するための手段) この目的達成するため本発明は、使用する印刷機の種
類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ仕様を含む印
刷基本条件に基づいて使用するに適した印刷条件の設定
を行う印刷条件設定システムであって、当該印刷条件設
定システムは、印刷基本条件を入力する基本条件入力手
段と、標準化された印刷条件を記憶するデータ記憶手段
と、前記基本条件入力手段により入力される印刷基本条
件に基づいて前記データ記憶手段から標準条件を読み出
して必要に応じて演算処理を施して印刷条件を算出する
印刷条件算出手段およびこの印刷条件算出手段が算出し
た印刷条件を変更する印刷条件変更手段を有し使用する
印刷機の印刷条件設定用駆動装置に与えるデータを作成
する印刷条件設定手段と、前記印刷条件設定手段が作成
したデータを出力するデータ出力手段を具備することを
特徴とする印刷条件設定システムを提供する。 (作用) 本発明においては、基本条件入力手段から印刷機の種
類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ仕様を含む印
刷基本条件が入力されると、印刷条件設定手段におい
て、印刷条件算出手段が入力された印刷基本条件に基づ
いてデータ記憶手段から標準化された印刷条件を読み出
し、必要に応じて演算処理を施して印刷条件を算出し、
この印刷条件算出手段にて算出された印刷条件は印刷条
件変更手段で適宜変更されて印刷機の印刷条件設定用駆
動装置に与えるデータが作成され、この作成されたデー
タはデータ出力手段から出力される。 (実施例) 以下図面に基づいて本発明の実施例について説明す
る。 第1図は本発明の印刷条件設定システムの構造の一例
を示したブロック図である。 図において、1は本発明の基本条件入力手段となるラ
イトペンであり、表示器4に表示されたメニー画面に基
づいて、印刷機の種類、印刷基材仕様、版胴仕様、イン
キ仕様等を入力する。2は本発明のデータ記憶手段とな
る記憶装置であり、標準化された印刷条件(以下「標準
条件」という)が記憶されている。 3は本発明の印刷条件設定手段となるコンピュータで
あり、記憶装置2から標準化された印刷条件を読み出し
て印刷条件を算出する印刷条件算出手段3aと、ライトペ
ン1からデータを入力するための入力メニューを表示器
4に表示する入力画面表示手段3bと、印刷条件算出手段
3aが算出した印刷条件を変更する印刷条件変更手段3c
と、記憶装置2に記憶された標準条件を変更する標準条
件変更手段3dと、印刷条件変更手段3cが変更したデータ
を実績条件として記憶装置2に登録するための実績条件
登録手段3eを有し、印刷機に与えるデータを作成すると
ともに装置全体を総括的に制御している。5はプリンタ
であり、印刷条件算出手段3aが算出した印刷条件等がプ
リントアウトされる。 20は本発明のデータ出力手段となる印刷条件設定用駆
動装置であり、印刷機の給紙部より繰り出されるシート
のインフィードテンション値を設定するためのインフィ
ードテンション値設定装置20a、印刷機排紙部巻取機の
巻取テンション値を設定するための巻取テンション値設
定装置20b、印刷機の圧胴の押圧を設定するための印圧
用電空変換器20c、印刷基材に塗布されたインキを乾燥
させるドライヤの温度を調整するドライヤ温度調整器20
d、版胴に対するドクターの位置および角度を設定する
ためのドクター昇降用モータードライバー20e、版胴に
対するドクターの押圧を調整するためのドクター圧用電
空変換器20f、印刷見当調整を行なうコンペンセータロ
ーラの位置を調整するためのコンペン位置コントローラ
20g等から構成される。また、プリンタ5から印刷条件
設定用駆動装置20を調整するためのデータをプリントア
ウトすることもできる。 次に、コンピュータ3の制御動作について説明する。 第2図(a)〜(i)は表示器4の画面状態を示した
模式図であり、同図(a)〜(f)は印刷基本条件を入
力するためのメニュー、同図(g)は入力された印刷基
本条件の入力結果、同図(h)、(i)は印刷条件算出
手段3aで算出された印刷条件を表している。以下図に基
づいて印刷基本条件の入力方法および入力されたデータ
に基づいて算出された印刷条件について説明する。 第2図(a)は印刷品目を入力するための画面であ
り、図示の如く表示器4にはカナ、英字、テンキー等か
ら構成される画面101が表示されている。印刷品目の入
力は、画面101に表示された英数字、カナ等から品目に
対応するものをライトペン1で選択することにより行な
われている。そして、ライトペン1で選択された英数
字、カナ等は領域101aに表示される。入力された品名を
訂正したい場合はメニュー101bをライトペン1で選択し
て再入力すればよく、訂正しない場合はメニュー101cを
ライトペン1で選択する。 第2図(b)は印刷基材(以下図において「原反」で
表わす。の材質を入力するための画面であり、図示の如
く画面102には印刷基材の材質の種類が領域102bに表示
されている。印刷基材の材質の入力は、領域102bから所
望の材質をライトペン1で選択することにより行われ、
選択された材質は領域102aに表示される。選択した材質
を訂正する場合しない場合の操作は第2図(a)の場合
と同様である。 第2図(c)は印刷基材の厚みおよび幅を入力するた
めの画面であり、図示の如く画面103の右端側にはテン
キー103cが表示されている。印刷基材の厚みおよび幅入
力は、ライトペン1でテンキー103cを選択し数値そのも
のを入力することにより行われ、入力した数値は領域10
3aおよび103bに表示される。入力した数値を訂正する場
合しない場合の操作は第2図(a)の場合と同様であ
る。 第2図(d)は版胴円周、印刷の基準縦ピッチとその
許容範囲、残留溶剤の規制値を入力するための画面であ
り、これらの値の入力は同図(c)の場合と同様にして
画面104のテンキー104eからライトペン1を操作するこ
とによりおこなわれ、入力された数値は領域104a、104
b、104cおよび104dに順次表示される。入力した数値を
訂正する場合しない場合の操作は第2図(a)の場合と
同様である。 第2図(e)はインキの種類を入力するための画面で
あり、図示の如く画面105の領域105bにはインキの種類A
A〜00までが表示され、各インキに対して対応する品名
が表示されている。インキの種類の入力は、ライトペン
1を操作して領域105bにあるAA〜00の中から表示された
品名をてがかりにして対応するインキの種類を印刷ユニ
ット毎に選択することにより行われる。選択されたイン
キの種類は印刷ユニット毎に領域105aに表示される。選
択したインキの種類を訂正する場合しない場合の操作は
第2図(a)の場合と同様である。 第2図(f)は印刷絵柄の面積を入力するための画面
であり、図示の如く画面106の右隅の領域106bには
「大」、「中」、「小」の3種類のメニューが表示され
ている。ここで「大」、「中」、「小」の絵柄面積を割
合を大、中、小に対応している。印刷絵柄の面積の入力
は、ライトペン1を操作して領域106bから印刷ユニット
毎にその大、中、小を選択することにより行われる。選
択した柄の面積を訂正する場合しない場合の操作は第2
図(a)の場合と同様である。 このように印刷基本条件の入力においては、ライトペ
ン1のみを操作して画面に表示された入力事項を順次選
択するようになっているため、迅速かつ正確に各条件の
入力を行なうことができる。 第2図(g)は以上のようにして入力された各基本条
件を表示したものであり、図示の如く画面107には入力
された数値等が表示されている。そして、この状態でラ
イトペン1を操作して領域107aのメニュー「設定条件の
自動決定」を選択すると、画面107に表示された各デー
タを基に印刷条件算出手段3aが印刷条件に算出する。 第2図(h)は印刷条件算出手段3aが算出した印刷条
件を表示したものであり、図示の如く画面108に示す表1
08aには上段より順に領域108bに印刷ユニット、領域108
cにドライヤー温度、領域108dにコンペン位置、領域108
eに印圧、領域108fにドクター条件、領域108gに各テン
ション値、領域108hに印刷速度等が表示されている。領
域108eの上段に示す「ナンアツ」は比較的軟らかい圧胴
を使用することを表し、この圧胴の硬さの条件および領
域108hに示す「インサツソクド」は予めコンピュータ3
に与えらている。このように表108aには印刷ユニット毎
に各印刷条件が表示される。また、領域108iに示すメニ
ュー「変更」は表108aに表示された各印刷条件を変更す
るためのものであり、領域108jは表108aに表示された各
印刷条件をプリンタ5に出力するためのものである。 第2図(i)は同図(h)に示す各印刷条件を変更す
る場合の変更データを入力するための画面であり、図示
の如く画面109には第2図(h)と同様の表109aが表示
されている。表109aの下方には、領域109bにテンキー、
領域109cにメニュー「訂正」、領域109dにメニュー「変
更続行」、領域109eにメニュー「OK」が表示されてい
る。そして、第2図(h)のに示す印刷条件を変更する
場合は、まず画面108でライトペン1を操作して同図
(h)の領域108iを選択し、画面109が表示されたらカ
ーソル120を表109aに変更したい箇所へ移動させ、領域1
09cをライトペン1で選択した後、領域109bのテンキー
より変更したい数値をライトぺン1で選択し、この操作
を続ける場合は領域109dをライトペン1で選択して同様
の操作を行なう。このようにして、変更データが次々と
入力され、入力が終了すると領域109eをライトペン1で
選択すればよい。 第3図はコンピュータ3で印刷条件算出の制御動作を
示したフロチャートであり、以下第2図(a)〜(i)
を参照しながらの制御動作を説明する。 まず、入力画面表示手段3bが表示器4に初期画面(図
示せず)を表示し、ライトペン1を操作してスタート信
号を与えると、入力画面表示手段3bが第2図(a)〜
(f)に示すような入力画面を表示する(S1)。次い
で、順次表示される画面毎にライトペン1から印刷機の
種類(機番)、品目、印刷基材の材質・厚み・幅、版胴
円周、基準縦ピッチ、残留溶剤の規制値、インキの種
類、印刷絵柄面積等が入力されるのを待機し(S2)、入
力されたら第2図(g)に示すように入力された各基本
条件を表示器4に表示する(S3)。 この後、第2図(g)に示す領域107aをライトペン1
で選択する演算指令があるのを待機し(S4)、指令があ
ると印刷条件算出手段3aが記憶装置2から標準化された
印刷条件(後述する)を読み出し、演算処理等を施して
印刷条件を算出し(S5)、算出された印刷条件を第2図
(h)の表108aとして表示器4に表示する(S6)、 次に、この表示された印刷条件に変更があるか否かを
判断し(S7)、第2図(h)を領域108iがライトペンン
1で選択されて変更する場合は変更データが入力される
のを待機し(S8)、入力されたら印刷条件変更手段3cが
ステップS5で算出されたデータを変更する(S9)。次い
で、データの変更を続行するか否かが判断され(S1
0)、続行する場合はステップS8に戻り、続行しない場
合は第2図(h)の領域108jがライトペン1で選択され
て、変更後のデータが印刷条件設定用駆動装置20に与え
られるとともに、プリンタ5に出力される(S11)。ス
テップS7でデータを変更しない場合はステップS11のデ
ータ出力が行われる。ここで、ステップS7〜11において
は、第2図(h)、(i)に示す画面が表示器4に表示
されて上述の操作が行われる。 また、ステップS9で変更されたデータは必要に応じて
実績条件登録手段3eにより記憶装置2に登録される。 次に、第1図に示す印刷条件算出手段3aにて算出され
る印刷条件について、各構成手段毎に印刷条件設定駆動
装置20の動作とあわせて詳細に説明する。 第4図(a)はインフィードテンションコントローラ
20aおよび巻取テンションコントローラ20bが適用される
印刷機のテンション制御系を示したブロック図であり、
まず図に基づいて印刷機のテンション制御について説明
する。 図示の如く巻出部210の巻取紙211から繰り出された印
刷基材のウエブ290はインフィード部220に送られ、さら
に直流モータ221で駆動される搬送ローラ222を介して印
刷ユニット部230に送られる。印刷ユニット部230は直流
モータ239で駆動される複数の印刷ユニット231〜238で
構成されており、ここで多色刷りされるようになってい
る。印刷されたウエブ290はアウトフィード部240に送ら
れ、さらに直流モータ246で駆動される搬送ローラ242を
介して巻取部250の直流モータ251で駆動される軸に巻取
られて巻取紙252となる。 巻取紙211の軸にはパウダーブレーキ212が結合されて
おり、巻取紙211の回転速度等はパルス発生器213で検出
されて巻出テンションコントローラ265に入力される。
また、インフィード部220のウエブの搬送路にはダンサ
ーローラ214が設けらており、このダンサーローラ214の
位置は位置検出器215で検出されて巻出テンションコン
トローラ265に入力される。直流モータ221はインフィー
ドテンションコントローラ20aで高速制御され、搬送ロ
ーラ222の速度はパルス発生器223で検出されてインフィ
ードテンションコントローラ20aに入力される。ダンサ
ーローラ224の位置は位置検出器225で検出されてインフ
ィードテンションコントローラ20aに入力される。印刷
ユニット部230の最終段である印刷ユニット238の前のウ
エブ290のテンションはテンションメータ203Aで検出さ
れ、アウトフィードテンション設定装置270に入力さ
れ、設定されたテンション信号TBはアウトフィードテン
ションコントローラに入力される。また、ダンサーロー
ラ241の位置は位置検出器242で検出されてアウトフィー
ドテンションコントローラ272に入力され、搬送ローラ2
42の速度はパルス発生器243で検出されてアウトフィー
ドコントローラ272に入力される。ダンサーローラ244の
位置は位置検出器245で検出され、巻取紙252の速度はパ
ルス発生器253で検出されてそれぞれ巻取テンションコ
ントローラ20bに入力される。さらに、直流モータ239に
は速度検出のためのパルス発生器203Bが結合されてお
り、検出信号は巻出テンションコントローラ265、イン
フィードテンションコントローラ20a、アウトフィード
テンションコントローラ272および巻取テンションコン
トローラ20bに入力されている。 ここで、巻出テンションコントローラ265および、イ
ンフィードテンションコントローラ20aにはコンピュー
タ3から?テンション信号TAが入力され、アウトフィー
ドテンションコントローラ272にはアウトフィードテン
ション設定装置270からのテンション信号TBが入力さ
れ、巻取テンションコントローラ20bにはコンピュータ
3からのテンション信号TCが入力されるようになってい
る。 第4図(b)はインフィードテンションコントローラ
20aに与えるテンション信号TAの作成を説明するための
ブロック図であり、図示の如くテンション信号TAを得る
ためのテンション値は印刷条件算出手段3aに設けられた
インフィードテンション値算出手段3a1で算出されるよ
うになっている。また、Tb1は記憶装置2に記憶された
ヤング率テーブルである。以下図に基づいてテンション
信号TAの作成の制御動作について説明する。 まず、第2図(b)に示す画面を使用して入力された
ウエブ290の材質Mは記憶装置2に入力され、ヤング率
テーブルTb1からポリプロピレン(OPP)、ポリエステル
(PET)、ナイロン、セロハン等の材質に対応したヤン
グ率Eがインフィードテンション値算出手段3a1に与え
られる。また、第2図(c)、(d)に示す画面を使用
して入力されたウエブ290の幅B、厚みW、版胴円周L
および基準縦ピッチPがインフィードテンション値算出
手段3a1に与えられる。インフィードテンション値算出
手段3a1ではkを係数、縮みしろをδとし、 T=k・E・B・W・δ δ=〔(L/P)−1〕×100 を演算を行い、テンション値Tを算出する。 このようにして算出されたテンション値Tはテション
値TAとしてインフィードテンションコントローラ20aの
テンション設定部263および巻出テンションコントロー
ラ265に入力される。そして、入力されたテンション信
号TAに基づいて、巻出部210とインフィード部220との間
のウエブ290のテションがパウダーブレーキ212およびダ
ンサーローラ214を介して制御され、インフィード部220
と印刷ユニット部230との間のウエブ290のテンションが
直流モータ221の速度制御およびダンサーローラ224の位
置制御を通して制御される。 第4図(c)はアウトフィードテンション設定装置27
0の詳細を示した構成図であり、図示の如くテンション
メータ203Aの出力Tの高周波成分はフイルタ271でカッ
トされ、フイルタ271の出力TBがテンション信号として
アウトフィードテンションコントローラ272に入力され
る。そして、入力されたテンション信号TBに基づいて、
印刷ユニット部230とアウトフィード部220との間のウエ
ブ290のテンションが直流モータ246の速度制御およびダ
ンサーローラ241の位置制御を介して制御される。 第4図(d)は第1図に示す巻取テンション値算出手
段3a2が使用するテーブル模試図であり、以下図を参照
して巻取テンション値算出の制御動作について説明す
る。 図示の如くテーブルTb2は原反(ウエブ290に相当す
る)とインキタイプ(インキの種類)との組み合わせ、
およびそれに対応する巻取テンション値からなり、この
巻取テンション値は印刷機の種類毎に記憶装置2に標準
条件として記憶されている。そして、巻取テンション値
算出手段3a2は、入力される原反とインキタイプよりテ
ーブルTb2を使用して対応する巻取テンション値を記憶
装置4から読み出し、このテンション値をテンション信
号TCとして巻取テンションコントローラ20bに入力す
る。入力されたテンション信号TCに基づいて、アウトフ
ィード部240と巻取部250との間のウエブ290のテンショ
ンが、ダンサーローラ244の位置制御と直流モータの速
度制御により制御される。 次に、第1図に示す印圧算出手段3a3が算出する印圧
について説明する。 第5図は印圧算出手段3a3が使用する印圧テーブルTb3
の模式図であり、図示の如く印圧テーブルTb3には原反
毎の印圧が絵柄面積の大きさに示されている。印圧テー
ブルTb3に示されている面圧pは、単位面積当たりの印
圧を印刷機の種類、原反の材質・厚み・幅、絵柄面積等
を考慮して実験的、経験的に求められたものである。こ
の面圧pは標準条件として記憶装置4に記憶されてい
る。また、面圧p(kg/cm2)と単位幅当たりの押圧q
(kg/cm)との関係は次式により与えられる。 但し、 rl:版胴半径(cm)、r2:圧胴半径(cm) E:圧胴ゴムのヤング率 したがって、印圧算出手段3a3は入力された原反材質
から印圧テーブルTb3を使用して面圧pを求め、上式か
ら線圧qを算出して圧胴に与える全圧を算出する。この
ようにして算出された全圧に基づいてコンピュータ3は
圧胴の加圧装置の加圧力を調整する印圧用電空変換器20
cに制御信号を与える。 次に、第1図に示すドライヤー温度演算手段3a4が算
出するドライヤー温度について説明する。 第6図はドライヤー温度算出手段3a4が使用するドラ
イヤー温度テーブルTb4の模式図であり、図示の如くド
ライヤー温度テーブルTb4には、原反とインキタイプの
組み合わせに対する各印刷ユニットのドライヤー温度が
示されている。図において、「プレヒート」は印刷前に
行われる印刷基材自体の乾燥を行うユニットを表し、
「プレコート」は絵柄を印刷する前のプライマー等のコ
ーティングが行われるユニットを表し、「第1印刷ユニ
ット」は絵柄印刷が行われる最初のユニットを表し、
「最終印刷ユニット」は絵柄印刷が行われる最終ユニッ
トを表し、「アフターコート」は絵柄印刷終了後のヒー
トシール等のコーティングが行われるユニットを表し、
「アフターヒート」は最後の乾燥のみが行われるユニッ
トを表している。この各印刷ユニットの温度は実験的、
経験的に求められ、標準条件として記憶装置2に記憶さ
れている。 したがって、ドライヤー温度算出手段3a4は入力され
た原反材料、インキの種類および印刷ユニットからドラ
イヤー温度テーブルTb4を使用して、各印刷ユニットの
温度を算出する。ここで、絵柄印刷が行われるユニット
に関しては、テーブルTb4から最初の印刷ユニットおよ
び最終印刷ユニットの温度を決定し、決定された温度を
比較配分して中間のユニットの温度を算出する。 このようにして算出されたドライヤー温度に基づい
て、コピュータ3は各印刷ユニットの乾燥温度を調整す
るドライヤー温度調整器20dに制御信号を与える。 次に、第1図に示すドクター条件算出手段3a5が算出
するドクター条件について説明する。 ここでは、吊り下げ式のドクター装置であって、版胴
の円周上におけるドクター距離および前記ドクターブレ
ードと前記版胴面にて形成されるドクター角度をほぼ一
定の値にすることができる直線上をドクターホルダーを
保持する支持部材の回転中心が移動するような装置に対
して、ドクター条件算出手段3a5がドクター条件を算出
するものとする。 第7図(a)〜(e)はドクター条件算出手段3a5が
算出したドクター条件が適用される印刷機のドクター装
置の一例を示したもので、同図(a)はこのドクター装
置の正面図、同図(b)、同図(c)、同図(d)およ
び同図(e)には各々(a)のIII−III、IV−IV、V−
VおよびVI−VI矢視図である。 第7図(a)において、ドクター装置301は版胴302の
両側のマシンフレーム303、303に沿って配置された一対
の保持アーム304、304を有する。保持アーム304、304は
側面に溝304Aを有し、溝304Aは第8図(b)、(c)に
示すようにフレーム303に鉛直方向に対して傾斜して固
定されたガイド部材305の突起305Aに係合している。か
くして、保持アーム304はガイド部材305に沿って上下に
摺動可能である。保持アーム304はさらにラック306を有
し、ラック306には両側のフレーム303、303に回転可能
に架け渡された回転軸307に設けられたピニオン308が噛
み合っている、回転軸307は減速機(図示せず)を介し
てモータ350で駆動されるようになっており、モータ350
を回転させることにより一対の保持アーム304、304が同
時に鉛直方向に傾斜した直線上を上下動する。また、モ
ータ350にはロータリエンコーダ351が連結されている。
なお、回転軸307の駆動は上記のようにモータ350で行う
ものに限定せず、ウオームホイールおよびウオーム等を
介した手動ハンドルを回転させることにより行ってもよ
い。 保持アーム304の下端には軸受ブロック310が固定さ
れ、軸受ブロック310は第7図(d)からよくわかるよ
うに支持軸311を回転可能に保持する。一方の保持アー
ム304近傍において、支持軸311にはウオームホイール31
2が固定され、その周囲には支持軸に対して回転可能な
ハウジング313が配置される。ハウジング313はウオーム
ホイール312が噛み合うウオーム314をもった調整軸315
を保持しており、調整軸315を回すことにより支持軸311
を回転させ、ハウジング313に対する支持軸311の角度位
置を調整できる。ハウジング313にはレバー313Aが形成
され、一端を保持アーム304に連結された流体圧シリン
ダ(例えば空圧シリンダ)316のピストンロッドに連結
されている。流体圧シリンダ316はハウジング313にトル
クを与え後述するように支持軸311に保持したドクター
ブレード先端を版胴302に適当な圧力で押し付けるよう
に作用する。 第7図(d)、(e)を参照すると、支持軸311には
そのほぼ全長に沿ってボックス317がかぶせられてい
る。このボックス317は直線軸受320、321により支持軸3
11に対して回転不能に、しかし軸方向に摺動可能に保持
されている。支持軸311の端部には穴311Aが形成され、
該穴内に挿入された駆動ロッド322は連結ボルト323を介
してボックス317に連結されている。駆動ロッド322は外
部の駆動装置(図示せず)により往復動させられるもの
であり、これによりボックス317およびドクターブレー
ドが版胴に対し横方向に往復動する。ボックス317の端
部にはリング324および筒325が取付けられ、一方ハウジ
ング313にも筒325よりわずかに大きい筒326が取付けら
れる。筒325は筒326の中に入り込んでおり、周囲のイン
キやゴミが入らないようになしている。 ボックス317の上面はドクターブレード318を挟持固定
しているドクターホルダー319の摺動面をなしており、
その端部にはネジ穴が設けられた角部材330が固定され
ている。角部材330にはネジ部を有するロッド329が係合
し、ロッド329は一端にドクターホルダー319に設けられ
た溝部(図示せず)に回転可能に嵌合し、他端には握り
327が取付けられ、ドクターホルダー319よりの中央部に
はスライド部材353が回転可能に嵌合されている。スラ
イド部材353はボックス317の上部内側に設けられたポテ
ンショメータ352に連結されている。したがって、握り3
27を回転させることによりロッド329が移動し、ドクタ
ーホルダー319がボックス317上を摺動するとともにスラ
イド部材353が移動し、ポテンショメータ352によってド
クターホルダー319のボックス317に対する相対位置を検
出することができる。この握り327、ロッド329および角
部材330より構成されるドクターホルダー摺動機構は、
ボックス317の長手方向両端部に設けられ、ドクターブ
レードの水平方向の位置調整を行うとともに版胴302の
軸方向の平衡調整を行う。また、ドクターホルダー319
には切り欠き部(図示せず)が設けられ、この切り欠き
部を貫通しボックス17と係合する固定部材331によりド
クターホルダー319とボックス317とが締付固定される。
なお第7図(a)中328は把手であり、ドクターホルダ
ー319をボックス317から取り外す際に使用されるもので
ある。 第8図は第1図に示すドクター昇降用モータードライ
バー20eの構成を示したブロック図である。図示の如く
ドクター昇降用モータードライバー20eは、コンピュー
タ3から入力されるボックス317の回転中心の位置デー
タYに基づいて、モータ駆動部354を動作させモータ350
を回転させて保持アーム304を所定の位置まで移動させ
るもので、その移動量はロータリエンコーダ351により
検出され、カウンタ355により計測される。また、モー
タ操作部356は単独でモータ操作部354を動作させてモー
タ350を回転させ、任意の位置に保持アーム304を移動さ
せるものである。ここで、ボックス317の回転中心の位
置データYは、予め設定されたドクター距離Sおよびド
クター角度θdを得るためのデータであり、ドクター距
離Sは版胴円周上において圧胴接点からドクターブレー
ド先端までの距離を表し、ドクター角度θdは版胴円周
面とドクターブレードにて形成される角度を表してい
る。位置データYは、第1図に示すドクター条件算出手
段3a5にて算出されるものである。なお、モータ350はス
ローシンモータあるいはブレーキ付ACモータが使用され
る。 次に、ドクター昇降用モータードライバー20eの動作
をドクター条件設定の操作とともに説明する。 まず、予めドクターホルダー319を基準位置に、保持
アーム304を原点位置に戻しておく。ドクターホルダー3
19の基準位置は、版胴円周が変化しても保持アーム304
を移動させるのみで、常に一定のドクター距離およびド
クター角度を得ることができるドクターホルダー319の
ボックス317の回転中心に対する位置であり、保持アー
ム304の原点位置は通常保持アーム304の上端位置に設定
される。版胴交換その他の印刷準備が終了した後、版胴
円周入力装置60から新たにセットされた版胴の円周値L
を入力する。コンピュータ3からドクター距離Sおよび
ドクター角度θdが予め設定された値(この値は不変で
あり、通常S=60mm、θd=45度に設定される)になる
ボックス17の回転中心の位置データYがドクター昇降用
モータードライバー20eに与えられると、ドクター昇降
用モータードライバー20eはこの位置データYを目標値
としてモータ駆動部354を動作させてモータ350を回転さ
せる。このとき、ボックス317の回転中心の移動量はモ
ータ350の回転量としてロータリエンコーダ351にて検出
され、ロータリエンコーダ351のパルス数はカウンタ355
にて計測され、ボックス317の回転中心が目標の位置に
到達するとモータ350は停止する。 第9図(a)、(b)、(c)はドクター距離S、ド
クター角度θdと位置データYとの関係を示したもので
あり、以下図面を参照してドクター条件算出手段3a5に
おける位置データYすなわちボックス317の回転中心の
位置データの算出について説明する。 第9図(a)は版胴302の円周が変化した場合のボッ
クス317の回転中心位置とドクター距離およびドクター
角度との関係を示した模式図であり、図においてL1〜L5
は版胴円周、直線Kは保持アーム304を移動させた場合
のボックス317の回転中心の軌跡、直線yは版胴302の中
心Oを通る鉛直線である。いま、直線yと版胴302の円
周との交点をP1、ドクターブレード318の先端と版胴302
の円周面との接点をP2、接点P2における版胴2の円周面
に対する接線をTとすると、点P1は版胴302と圧胴(図
示せず)との接点となるためドクター距離Sは円弧P1P2
となり、ドクター角度θdはドクターブレード18と接線
Tのなす角度となる。 ここで、直線Kから鉛直線となす角度β、直線Kと版
胴中心Oとの距離l、および、ボックス317の回転中心
に対するドクターブレード318の先端位置I、Jをある
値に設定すると、版胴円周が変化してもボックス317の
回転中心を移動させるのみで、ドクター距離Sおよびド
クター角度θdをほぼ一定とすることができる。すなわ
ち、図示の如く円周L1〜L5の版胴に対してボックス317
の回転中心点P1〜P5に位置させることにより、ドクター
距離Sおよびドクター角度θdをほぼ一定とすることが
できる。 第9図(b)はドクター距離Sおよびドクター角度θ
dを一定にするボックス317の回転中心の位置を求める
ための算出式の説明図である。図示の如く、各部の位置
は版胴の中心を原点Oとするx−y座標で表されてお
り、点P1は版胴302の円周とy軸との交点、点P2は版胴3
02の円周とドクターブレード318との接点、点P3はボッ
クスの回転中心、点P4はドクターブレードの延長線と点
P3を通りこの延長線と直交する線との交点であり直線H
は点P2を通るx軸と平行な線、直線Kはアーム304が昇
降したときの点P3の軌跡、直線Tは点P2における接線で
ある。 ここで、各点の座標、各直線のなす角度および各点と
各直線の距離を次のように表す。 P2(x,y)、P3(X,Y) α:ドクターブレード318と直線P2P3のなす角度 β:直線Kがy軸となす角度 θ0:直線OP2とx軸のなす角度 θ2:ドクターブレード318と直線Hのなす角度 I:点P3と点P4の距離 J:点P2と点P4との距離 このとき、版胴302の円周がLであることから、版胴3
02の半径をrとするとr=(L/2π)となり、 また、 θ2=θ0+θd−(π/2) α=arctan(I/J) 以上をまとめると、 Y=r sinθ0+B sin(θ2−α) − 但し、 r=L/2π α=arctan(I/J) θ0=(L−4S)π/2L θ2=θ0+θd−(π/2) このように、ドクター距離Sおよびドクター角度θd
を所定の値に設定し、この設定されたSおよびθdに対
してβ、I、Jの各値が決定される。そして、これらの
S、θd、β、I、Jの各値は予めドクター条件算出手
段3a5に与えられている。 したがって、ドクター条件算出手段3a5は、入力され
る版胴円周Lに対してボックス317の回転中心の位置デ
ータYを上記式を使用して算出する。なお、直線Kと
版胴中心Oとの距離は上記β、I、Jの各値とともに決
定されるものである。 第9図(c)は入力される版胴円周Lに基づいてドク
ター条件算出手段3a5で算出された位置データYと理論
値との関係の例を示した説明図である。図においてはS
=60mm、θ=45度に設定された例を示しており、β=4.
3度、直線Kと版胴中心Oとの距離lはl=235mm、I=
53、J=200となり、「○」は算出値、「×」は理論値
である。図示の如く版胴円周が900mmから500mmに変化し
た場合の算出値と理論値はほぼ一致している。 このように、ドクター条件算出手段3a5は版胴円周が
入力されるだけで、ドクター距離およびドクター角度を
一定の条件に設定するデータを算出するものである。 また、ドクター条件算出手段3a5は次のようにして流
体圧シリンダ316の加圧力の算出も行なう、すなわち、
ドクターブレード318の先端における版胴中心方向の分
力を標準条件(例えば0.3〜0.5kg/cm)として記憶装置
に記憶しておき、設定されたドクター角度および入力さ
れる印刷基材の幅(版胴の幅に対応する)に基づいて、
ドクター条件算出手段3a5が流体圧シリンダ316に加圧力
を算出する。そして、算出された加圧力に基づき、コン
ピュータ3流体圧シリンダ316の圧力を調整するドクタ
ー圧用電空変換器20fに制御信号を与える。 次に、第1図に示すコンペン位置算出手段3a6が算出
するコンペン位置について説明する。 第10図は第1図に示すコンペン位置コントローラ20g
を有する見当調整装置の概略構成図である。図示の如
く、コンペンセータローラ461は移動部材416に回転自体
に支持され、移動部材416はリードスクリュー415に係合
し、リードスクリュー415はその両端部が固定部材413、
414に固定自体に支持され、固定部材413、414は印刷機
のフレーム(図示せず)に固定されている。また、リー
ドスクリュー415の一方の先端部にはベベルギヤ412が嵌
合固定され、モータ404の軸端に嵌合固定されたベベル
ギヤ411と噛み合っているとともに、ロータリエンコー
ダ405に連結されている。したがって、モータ404を回転
させることによりリードスクリュー415が回転し、移動
部材416とともにコンペンセータローラが昇降し、この
ときのコンペンセータローラ461の移動量はロータリエ
ンコーダにより検出される。 次に図示の見当調整装置の動作について説明するが、
ここではコンペンセータローラ416は原点(基準位置)
に復帰しているとする。 まず、コンペンセータローラ416は原点位置にある場
合の縦見当のずれ量xがコピュータ10からコンペン位置
コントローラ20aに入力されると、コンペン位置コント
ローラ20gはモータ314を回転させ、モータ314の回転に
よってリードスクリュー415が回転しコンペンセータロ
ーラ316が上昇する。このときのコンペンセータローラ3
61の移動量はロータリエンコーダによってパルス信号に
変換され、このパルス信号がコンペン位置コントローラ
20gに与えられる。次いで、コンペンセータローラ461所
望の位置に到達すると、すなわち、x/2の移動量に対応
するパルス数がロータリエンコーダ405からコンペン位
置コントローラ20gに与えられると、モータ314の回転が
停止し縦見当の調整が終了する。なお、上記コンペンセ
ータローラを移動させて行われる縦見当の調整は各印刷
ユニットに対して行われる。 第11図(a)はコンペン位置算出手段3a6の構成を具
体的に示したものであり、図においてはコンペン位置算
出手段3a6は第一の演算手段421と第二の演算手段422よ
り構成されている。 第一の演算手段421はライトペン1を操作して入力さ
れる版胴円周Lに基づいて、コンペンセータローラ461
が原点位置にあるときの印刷ユニット間のウエブパスl
を算出する手段である。この演算手段421は、版胴円周
Lが変化すると印刷時の圧胴位置が上下に変化し、印刷
ユニット間のウエブパスlも変化するため、この版胴円
周Lの変化に対応するウエブパスlを算出するものであ
る。本実施例においてlはa、b、cと定数とするLの
2次関数 l=aL2+bL+c で表される。この2次関数は、Lに対応するlの値を作
図等で求めておき、最小2乗近似等によって求めること
ができる。上記式の定数a、b、cは標準条件として
印刷機毎に記憶装置2に記憶されている。なお、Lは2
次関数に限定するものではなく他の関数であってもよ
い。また、lの値は上記式を使用せずに図面に基づい
て直接その値を求めてもよい。 第二の演算手段422はライトペン1を操作して入力さ
れる版胴円周Lおよび第一の演算手段421からの入力l
に基づいて、印刷ユニット間のウエブパスが版胴円周L
の整数倍になるようなコンペンセータローラ461の位置
を算出する手段であり、次の式で表される。 ここでINT〔X〕はXを越えない最大の整数を表す。 したがって、ライトペン1を操作して版胴円周値が第
一の演算手段421および第二の演算手段422に入力され、
印刷機の種類が第一の演算手段に入力されると、第一の
演算手段421では記憶装置2から定数a、b、cを読み
出し、式によりウエブパスlが算出する。このlの値
は第二の演算手段422に入力され、第二の演算手段422で
は式に基づきコンペンセータローラ461の移動量xを
算出する。 なお、式を使用せず直接ウエブパスlを値を求めた
場合は、lを値は印刷機の種類別に標準条件として記憶
装置2に記憶されており、入力される印刷機の種類に応
じてlの値が読み出されて第二の演算手段422に入力さ
れる。 第11図(b)はコンペン位置算出手段3a6の構成の別
の態様を示したもので、この場合はコンペン位置算出手
段3a62には図示のようなテーブル430が組み込まれてい
る。テーブル430は版胴円周Lと印刷ユニット間のウエ
ブパスがLの整数倍になるときのコンペンセータローラ
461の位置データxとをテーブル化したものであり、作
図、実測等から予めLとxの関係を求めておくことによ
り容易に作成することができ、このLとxの値は印刷機
の種類別に標準条件として記憶装置2に記憶されてい
る。 したがって、ライトペン1を操作して版胴円周Lおよ
び印刷機の種類が入力されると、力装置1から演算制御
装置2に版胴円周値lが入力されると、コンペン位置算
出手段3a6はテーブル430に基づいてLに対応するxを記
録装置2から読み出すこととなる。なお、本実施例では
版胴円周が500〜900mmのものに対して、1mmおきにLと
xのデータを組み込んでいるが、Lの値はこれに限定さ
れるものではない。 また、前記実施例ではコンペンセータローラはまず原
点位置に戻ってから調整位置に移動するよになっている
が、必ずしも原点位置に戻る必要はなく、見当調整前の
コンペンセータローラの位置を記憶装置2に記憶させて
おくことにより、コンペンセータローラを直接調整位置
に移動させてもよい。 このようにして算出されたコンペンセータローラ位置
データxはコンペン位置コントローラ20gに入力され、
上述した見当調整が行われる。 次に、第1図に示す標準条件変更手段3dについて説明
する。 標準条件変更手段3dは、印刷条件変更手段3cにより変
更され、実績条件登録手段3eにより記憶装置2に実績条
件として登録されたデータを読み出して、記憶装置2に
記憶された標準条件を変更するものであるが、ここで変
更される標準条件は実験的、経験的に求められた条件で
ある。そして、この実験例、経験的に求めらた標準条件
は、実際に繰り返し印刷を行った場合の平均値となって
いることから、印刷条件変更手段3cにより記憶装置2の
標準条件を変更して印刷を行った場合は、次のようにし
て標準条件変更手段3dが標準条件の変更を行なう。 いま、記憶装置2に記憶されているある標準条件すな
わち平均値Aとし、平均値Aを決定するための度数をD
とし、変更後の値をA1とすると次式で表される値A′が
標準条件Aと置き換えられる。 このように、標準条件変更手段3dは、標準条件が変更
されて実際の印刷が行われた場合の一種の学習を行な
い、この学習により常に印刷実績を加味した標準条件を
得ることができる。 (発明の効果) 以上のように本発明においては、基本条件入力手段か
ら印刷機の種類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ
仕様を含む印刷基本条件が入力されると、印刷条件設定
手段において、印刷条件算出手段が入力された印刷基本
条件に基づいてデータ記憶手段から標準化された印刷条
件を読み出し、必要に応じて演算処理を施して印刷条件
を算出し、この印刷条件算出手段にて算出された印刷条
件は印刷条件変更手段で適宜変更されて印刷機の印刷条
件設定用駆動装置に与えるデータが作成され、この作成
されたデータはデータ出力手段から出力されるため、作
業者の経験と勘に頼らずに印刷機の印刷条件の設定が短
時間で容易に行なえ、試し刷りに使用される印刷基材や
インキが無駄が防止できるのみならず、リピート印刷、
新規印刷を問わず常に一定の品質の印刷物を供給できる
という効果を有する。
である。 (従来の技術) 一般にグラビア印刷、特にプラスチックフイルムに印
刷を行なうパッケージ印刷、あるいは建材印刷等の分野
においては、印刷基材の種類、サイズ等の印刷基材仕
様、使用される版胴サイズ、インキの種類等からなる印
刷仕様が多岐にわたって、この印刷仕様が異なると印刷
機の印刷条件例えばドライヤー温度、テンション、印
圧、ドクター条件等が異なることとなる。通常、上記印
刷仕様は印刷される品目毎に異なり、しかも同一の印刷
仕様であっても印刷機によって異なっている。したがっ
て、必ず印刷に先立っては印刷される品目に適した印刷
条件を設定する作業が行われる。そして、この印刷条件
の設定は印刷機に設けられた各種調整ツマミ等を操作す
ることにより行われる。 従来上記印刷条件の設定作業は、作業者の経験と勘を
頼りに印刷機の各種調整ツマミ等を操作しながら試し刷
りを繰り返した試行錯誤的に行われているため、設定作
業に時間がかかるのみならず、試し刷りに使用される印
刷基材やインキが無駄となる問題が生じていた。さら
に、過去に印刷されたものと同一の品目を繰り返して印
刷(以下「リピート印刷」という)する場合は、前回の
設定条件と同一の条件で設定されるとは限らず(特に作
業者が異なる場合に生じ易い)常に一定の品質の印刷物
を供給できないという問題が生じていた。ここで、リピ
ート印刷については、前回印刷したときに設定された印
刷条件を工票等に記録しておけば、同一の印刷条件に設
定ることもできるが、同一品目であっても印刷条件は印
刷機によって異なり、印刷機が異なれば工票に記録され
たデータは使用できないという問題が生じていた。 ところで、このような印刷に先立ち行われる印刷条件
の設定作業を改善するものとして、手動操作によって設
定されていた上記印刷条件を自動設定とし、実際に印刷
を行ったときの印刷条件を記録媒体に記憶し、この記憶
されたデータをリピート印刷時に使用できるようにした
発明が特開昭60−42047号に提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、特開昭60−42047号の発明は、印刷機
の印刷条件を与える各種調整装置の設定作業を自動化す
るものであり、キー装置から入力されるデータは各種調
整装置の設定値すなわち決定された印刷条件であり、印
刷条件自体を算出する機能を有していないため、リピー
ト印刷においては印刷条件の設定作業が改善されるもの
の、印刷条件が決定されていない品目に対しては作業者
の経験と勘に頼らざるを得ないという大きな欠点があ
る。 本発明の上述の問題点に鑑みてなされたもので、印刷
機の種類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ仕様を
含む印刷基本条件を与えるだけ、印刷機の印刷条件の設
定が容易に行なえる印刷条件設定システムを提供するこ
とを目的とする。 (問題点を解決するための手段) この目的達成するため本発明は、使用する印刷機の種
類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ仕様を含む印
刷基本条件に基づいて使用するに適した印刷条件の設定
を行う印刷条件設定システムであって、当該印刷条件設
定システムは、印刷基本条件を入力する基本条件入力手
段と、標準化された印刷条件を記憶するデータ記憶手段
と、前記基本条件入力手段により入力される印刷基本条
件に基づいて前記データ記憶手段から標準条件を読み出
して必要に応じて演算処理を施して印刷条件を算出する
印刷条件算出手段およびこの印刷条件算出手段が算出し
た印刷条件を変更する印刷条件変更手段を有し使用する
印刷機の印刷条件設定用駆動装置に与えるデータを作成
する印刷条件設定手段と、前記印刷条件設定手段が作成
したデータを出力するデータ出力手段を具備することを
特徴とする印刷条件設定システムを提供する。 (作用) 本発明においては、基本条件入力手段から印刷機の種
類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ仕様を含む印
刷基本条件が入力されると、印刷条件設定手段におい
て、印刷条件算出手段が入力された印刷基本条件に基づ
いてデータ記憶手段から標準化された印刷条件を読み出
し、必要に応じて演算処理を施して印刷条件を算出し、
この印刷条件算出手段にて算出された印刷条件は印刷条
件変更手段で適宜変更されて印刷機の印刷条件設定用駆
動装置に与えるデータが作成され、この作成されたデー
タはデータ出力手段から出力される。 (実施例) 以下図面に基づいて本発明の実施例について説明す
る。 第1図は本発明の印刷条件設定システムの構造の一例
を示したブロック図である。 図において、1は本発明の基本条件入力手段となるラ
イトペンであり、表示器4に表示されたメニー画面に基
づいて、印刷機の種類、印刷基材仕様、版胴仕様、イン
キ仕様等を入力する。2は本発明のデータ記憶手段とな
る記憶装置であり、標準化された印刷条件(以下「標準
条件」という)が記憶されている。 3は本発明の印刷条件設定手段となるコンピュータで
あり、記憶装置2から標準化された印刷条件を読み出し
て印刷条件を算出する印刷条件算出手段3aと、ライトペ
ン1からデータを入力するための入力メニューを表示器
4に表示する入力画面表示手段3bと、印刷条件算出手段
3aが算出した印刷条件を変更する印刷条件変更手段3c
と、記憶装置2に記憶された標準条件を変更する標準条
件変更手段3dと、印刷条件変更手段3cが変更したデータ
を実績条件として記憶装置2に登録するための実績条件
登録手段3eを有し、印刷機に与えるデータを作成すると
ともに装置全体を総括的に制御している。5はプリンタ
であり、印刷条件算出手段3aが算出した印刷条件等がプ
リントアウトされる。 20は本発明のデータ出力手段となる印刷条件設定用駆
動装置であり、印刷機の給紙部より繰り出されるシート
のインフィードテンション値を設定するためのインフィ
ードテンション値設定装置20a、印刷機排紙部巻取機の
巻取テンション値を設定するための巻取テンション値設
定装置20b、印刷機の圧胴の押圧を設定するための印圧
用電空変換器20c、印刷基材に塗布されたインキを乾燥
させるドライヤの温度を調整するドライヤ温度調整器20
d、版胴に対するドクターの位置および角度を設定する
ためのドクター昇降用モータードライバー20e、版胴に
対するドクターの押圧を調整するためのドクター圧用電
空変換器20f、印刷見当調整を行なうコンペンセータロ
ーラの位置を調整するためのコンペン位置コントローラ
20g等から構成される。また、プリンタ5から印刷条件
設定用駆動装置20を調整するためのデータをプリントア
ウトすることもできる。 次に、コンピュータ3の制御動作について説明する。 第2図(a)〜(i)は表示器4の画面状態を示した
模式図であり、同図(a)〜(f)は印刷基本条件を入
力するためのメニュー、同図(g)は入力された印刷基
本条件の入力結果、同図(h)、(i)は印刷条件算出
手段3aで算出された印刷条件を表している。以下図に基
づいて印刷基本条件の入力方法および入力されたデータ
に基づいて算出された印刷条件について説明する。 第2図(a)は印刷品目を入力するための画面であ
り、図示の如く表示器4にはカナ、英字、テンキー等か
ら構成される画面101が表示されている。印刷品目の入
力は、画面101に表示された英数字、カナ等から品目に
対応するものをライトペン1で選択することにより行な
われている。そして、ライトペン1で選択された英数
字、カナ等は領域101aに表示される。入力された品名を
訂正したい場合はメニュー101bをライトペン1で選択し
て再入力すればよく、訂正しない場合はメニュー101cを
ライトペン1で選択する。 第2図(b)は印刷基材(以下図において「原反」で
表わす。の材質を入力するための画面であり、図示の如
く画面102には印刷基材の材質の種類が領域102bに表示
されている。印刷基材の材質の入力は、領域102bから所
望の材質をライトペン1で選択することにより行われ、
選択された材質は領域102aに表示される。選択した材質
を訂正する場合しない場合の操作は第2図(a)の場合
と同様である。 第2図(c)は印刷基材の厚みおよび幅を入力するた
めの画面であり、図示の如く画面103の右端側にはテン
キー103cが表示されている。印刷基材の厚みおよび幅入
力は、ライトペン1でテンキー103cを選択し数値そのも
のを入力することにより行われ、入力した数値は領域10
3aおよび103bに表示される。入力した数値を訂正する場
合しない場合の操作は第2図(a)の場合と同様であ
る。 第2図(d)は版胴円周、印刷の基準縦ピッチとその
許容範囲、残留溶剤の規制値を入力するための画面であ
り、これらの値の入力は同図(c)の場合と同様にして
画面104のテンキー104eからライトペン1を操作するこ
とによりおこなわれ、入力された数値は領域104a、104
b、104cおよび104dに順次表示される。入力した数値を
訂正する場合しない場合の操作は第2図(a)の場合と
同様である。 第2図(e)はインキの種類を入力するための画面で
あり、図示の如く画面105の領域105bにはインキの種類A
A〜00までが表示され、各インキに対して対応する品名
が表示されている。インキの種類の入力は、ライトペン
1を操作して領域105bにあるAA〜00の中から表示された
品名をてがかりにして対応するインキの種類を印刷ユニ
ット毎に選択することにより行われる。選択されたイン
キの種類は印刷ユニット毎に領域105aに表示される。選
択したインキの種類を訂正する場合しない場合の操作は
第2図(a)の場合と同様である。 第2図(f)は印刷絵柄の面積を入力するための画面
であり、図示の如く画面106の右隅の領域106bには
「大」、「中」、「小」の3種類のメニューが表示され
ている。ここで「大」、「中」、「小」の絵柄面積を割
合を大、中、小に対応している。印刷絵柄の面積の入力
は、ライトペン1を操作して領域106bから印刷ユニット
毎にその大、中、小を選択することにより行われる。選
択した柄の面積を訂正する場合しない場合の操作は第2
図(a)の場合と同様である。 このように印刷基本条件の入力においては、ライトペ
ン1のみを操作して画面に表示された入力事項を順次選
択するようになっているため、迅速かつ正確に各条件の
入力を行なうことができる。 第2図(g)は以上のようにして入力された各基本条
件を表示したものであり、図示の如く画面107には入力
された数値等が表示されている。そして、この状態でラ
イトペン1を操作して領域107aのメニュー「設定条件の
自動決定」を選択すると、画面107に表示された各デー
タを基に印刷条件算出手段3aが印刷条件に算出する。 第2図(h)は印刷条件算出手段3aが算出した印刷条
件を表示したものであり、図示の如く画面108に示す表1
08aには上段より順に領域108bに印刷ユニット、領域108
cにドライヤー温度、領域108dにコンペン位置、領域108
eに印圧、領域108fにドクター条件、領域108gに各テン
ション値、領域108hに印刷速度等が表示されている。領
域108eの上段に示す「ナンアツ」は比較的軟らかい圧胴
を使用することを表し、この圧胴の硬さの条件および領
域108hに示す「インサツソクド」は予めコンピュータ3
に与えらている。このように表108aには印刷ユニット毎
に各印刷条件が表示される。また、領域108iに示すメニ
ュー「変更」は表108aに表示された各印刷条件を変更す
るためのものであり、領域108jは表108aに表示された各
印刷条件をプリンタ5に出力するためのものである。 第2図(i)は同図(h)に示す各印刷条件を変更す
る場合の変更データを入力するための画面であり、図示
の如く画面109には第2図(h)と同様の表109aが表示
されている。表109aの下方には、領域109bにテンキー、
領域109cにメニュー「訂正」、領域109dにメニュー「変
更続行」、領域109eにメニュー「OK」が表示されてい
る。そして、第2図(h)のに示す印刷条件を変更する
場合は、まず画面108でライトペン1を操作して同図
(h)の領域108iを選択し、画面109が表示されたらカ
ーソル120を表109aに変更したい箇所へ移動させ、領域1
09cをライトペン1で選択した後、領域109bのテンキー
より変更したい数値をライトぺン1で選択し、この操作
を続ける場合は領域109dをライトペン1で選択して同様
の操作を行なう。このようにして、変更データが次々と
入力され、入力が終了すると領域109eをライトペン1で
選択すればよい。 第3図はコンピュータ3で印刷条件算出の制御動作を
示したフロチャートであり、以下第2図(a)〜(i)
を参照しながらの制御動作を説明する。 まず、入力画面表示手段3bが表示器4に初期画面(図
示せず)を表示し、ライトペン1を操作してスタート信
号を与えると、入力画面表示手段3bが第2図(a)〜
(f)に示すような入力画面を表示する(S1)。次い
で、順次表示される画面毎にライトペン1から印刷機の
種類(機番)、品目、印刷基材の材質・厚み・幅、版胴
円周、基準縦ピッチ、残留溶剤の規制値、インキの種
類、印刷絵柄面積等が入力されるのを待機し(S2)、入
力されたら第2図(g)に示すように入力された各基本
条件を表示器4に表示する(S3)。 この後、第2図(g)に示す領域107aをライトペン1
で選択する演算指令があるのを待機し(S4)、指令があ
ると印刷条件算出手段3aが記憶装置2から標準化された
印刷条件(後述する)を読み出し、演算処理等を施して
印刷条件を算出し(S5)、算出された印刷条件を第2図
(h)の表108aとして表示器4に表示する(S6)、 次に、この表示された印刷条件に変更があるか否かを
判断し(S7)、第2図(h)を領域108iがライトペンン
1で選択されて変更する場合は変更データが入力される
のを待機し(S8)、入力されたら印刷条件変更手段3cが
ステップS5で算出されたデータを変更する(S9)。次い
で、データの変更を続行するか否かが判断され(S1
0)、続行する場合はステップS8に戻り、続行しない場
合は第2図(h)の領域108jがライトペン1で選択され
て、変更後のデータが印刷条件設定用駆動装置20に与え
られるとともに、プリンタ5に出力される(S11)。ス
テップS7でデータを変更しない場合はステップS11のデ
ータ出力が行われる。ここで、ステップS7〜11において
は、第2図(h)、(i)に示す画面が表示器4に表示
されて上述の操作が行われる。 また、ステップS9で変更されたデータは必要に応じて
実績条件登録手段3eにより記憶装置2に登録される。 次に、第1図に示す印刷条件算出手段3aにて算出され
る印刷条件について、各構成手段毎に印刷条件設定駆動
装置20の動作とあわせて詳細に説明する。 第4図(a)はインフィードテンションコントローラ
20aおよび巻取テンションコントローラ20bが適用される
印刷機のテンション制御系を示したブロック図であり、
まず図に基づいて印刷機のテンション制御について説明
する。 図示の如く巻出部210の巻取紙211から繰り出された印
刷基材のウエブ290はインフィード部220に送られ、さら
に直流モータ221で駆動される搬送ローラ222を介して印
刷ユニット部230に送られる。印刷ユニット部230は直流
モータ239で駆動される複数の印刷ユニット231〜238で
構成されており、ここで多色刷りされるようになってい
る。印刷されたウエブ290はアウトフィード部240に送ら
れ、さらに直流モータ246で駆動される搬送ローラ242を
介して巻取部250の直流モータ251で駆動される軸に巻取
られて巻取紙252となる。 巻取紙211の軸にはパウダーブレーキ212が結合されて
おり、巻取紙211の回転速度等はパルス発生器213で検出
されて巻出テンションコントローラ265に入力される。
また、インフィード部220のウエブの搬送路にはダンサ
ーローラ214が設けらており、このダンサーローラ214の
位置は位置検出器215で検出されて巻出テンションコン
トローラ265に入力される。直流モータ221はインフィー
ドテンションコントローラ20aで高速制御され、搬送ロ
ーラ222の速度はパルス発生器223で検出されてインフィ
ードテンションコントローラ20aに入力される。ダンサ
ーローラ224の位置は位置検出器225で検出されてインフ
ィードテンションコントローラ20aに入力される。印刷
ユニット部230の最終段である印刷ユニット238の前のウ
エブ290のテンションはテンションメータ203Aで検出さ
れ、アウトフィードテンション設定装置270に入力さ
れ、設定されたテンション信号TBはアウトフィードテン
ションコントローラに入力される。また、ダンサーロー
ラ241の位置は位置検出器242で検出されてアウトフィー
ドテンションコントローラ272に入力され、搬送ローラ2
42の速度はパルス発生器243で検出されてアウトフィー
ドコントローラ272に入力される。ダンサーローラ244の
位置は位置検出器245で検出され、巻取紙252の速度はパ
ルス発生器253で検出されてそれぞれ巻取テンションコ
ントローラ20bに入力される。さらに、直流モータ239に
は速度検出のためのパルス発生器203Bが結合されてお
り、検出信号は巻出テンションコントローラ265、イン
フィードテンションコントローラ20a、アウトフィード
テンションコントローラ272および巻取テンションコン
トローラ20bに入力されている。 ここで、巻出テンションコントローラ265および、イ
ンフィードテンションコントローラ20aにはコンピュー
タ3から?テンション信号TAが入力され、アウトフィー
ドテンションコントローラ272にはアウトフィードテン
ション設定装置270からのテンション信号TBが入力さ
れ、巻取テンションコントローラ20bにはコンピュータ
3からのテンション信号TCが入力されるようになってい
る。 第4図(b)はインフィードテンションコントローラ
20aに与えるテンション信号TAの作成を説明するための
ブロック図であり、図示の如くテンション信号TAを得る
ためのテンション値は印刷条件算出手段3aに設けられた
インフィードテンション値算出手段3a1で算出されるよ
うになっている。また、Tb1は記憶装置2に記憶された
ヤング率テーブルである。以下図に基づいてテンション
信号TAの作成の制御動作について説明する。 まず、第2図(b)に示す画面を使用して入力された
ウエブ290の材質Mは記憶装置2に入力され、ヤング率
テーブルTb1からポリプロピレン(OPP)、ポリエステル
(PET)、ナイロン、セロハン等の材質に対応したヤン
グ率Eがインフィードテンション値算出手段3a1に与え
られる。また、第2図(c)、(d)に示す画面を使用
して入力されたウエブ290の幅B、厚みW、版胴円周L
および基準縦ピッチPがインフィードテンション値算出
手段3a1に与えられる。インフィードテンション値算出
手段3a1ではkを係数、縮みしろをδとし、 T=k・E・B・W・δ δ=〔(L/P)−1〕×100 を演算を行い、テンション値Tを算出する。 このようにして算出されたテンション値Tはテション
値TAとしてインフィードテンションコントローラ20aの
テンション設定部263および巻出テンションコントロー
ラ265に入力される。そして、入力されたテンション信
号TAに基づいて、巻出部210とインフィード部220との間
のウエブ290のテションがパウダーブレーキ212およびダ
ンサーローラ214を介して制御され、インフィード部220
と印刷ユニット部230との間のウエブ290のテンションが
直流モータ221の速度制御およびダンサーローラ224の位
置制御を通して制御される。 第4図(c)はアウトフィードテンション設定装置27
0の詳細を示した構成図であり、図示の如くテンション
メータ203Aの出力Tの高周波成分はフイルタ271でカッ
トされ、フイルタ271の出力TBがテンション信号として
アウトフィードテンションコントローラ272に入力され
る。そして、入力されたテンション信号TBに基づいて、
印刷ユニット部230とアウトフィード部220との間のウエ
ブ290のテンションが直流モータ246の速度制御およびダ
ンサーローラ241の位置制御を介して制御される。 第4図(d)は第1図に示す巻取テンション値算出手
段3a2が使用するテーブル模試図であり、以下図を参照
して巻取テンション値算出の制御動作について説明す
る。 図示の如くテーブルTb2は原反(ウエブ290に相当す
る)とインキタイプ(インキの種類)との組み合わせ、
およびそれに対応する巻取テンション値からなり、この
巻取テンション値は印刷機の種類毎に記憶装置2に標準
条件として記憶されている。そして、巻取テンション値
算出手段3a2は、入力される原反とインキタイプよりテ
ーブルTb2を使用して対応する巻取テンション値を記憶
装置4から読み出し、このテンション値をテンション信
号TCとして巻取テンションコントローラ20bに入力す
る。入力されたテンション信号TCに基づいて、アウトフ
ィード部240と巻取部250との間のウエブ290のテンショ
ンが、ダンサーローラ244の位置制御と直流モータの速
度制御により制御される。 次に、第1図に示す印圧算出手段3a3が算出する印圧
について説明する。 第5図は印圧算出手段3a3が使用する印圧テーブルTb3
の模式図であり、図示の如く印圧テーブルTb3には原反
毎の印圧が絵柄面積の大きさに示されている。印圧テー
ブルTb3に示されている面圧pは、単位面積当たりの印
圧を印刷機の種類、原反の材質・厚み・幅、絵柄面積等
を考慮して実験的、経験的に求められたものである。こ
の面圧pは標準条件として記憶装置4に記憶されてい
る。また、面圧p(kg/cm2)と単位幅当たりの押圧q
(kg/cm)との関係は次式により与えられる。 但し、 rl:版胴半径(cm)、r2:圧胴半径(cm) E:圧胴ゴムのヤング率 したがって、印圧算出手段3a3は入力された原反材質
から印圧テーブルTb3を使用して面圧pを求め、上式か
ら線圧qを算出して圧胴に与える全圧を算出する。この
ようにして算出された全圧に基づいてコンピュータ3は
圧胴の加圧装置の加圧力を調整する印圧用電空変換器20
cに制御信号を与える。 次に、第1図に示すドライヤー温度演算手段3a4が算
出するドライヤー温度について説明する。 第6図はドライヤー温度算出手段3a4が使用するドラ
イヤー温度テーブルTb4の模式図であり、図示の如くド
ライヤー温度テーブルTb4には、原反とインキタイプの
組み合わせに対する各印刷ユニットのドライヤー温度が
示されている。図において、「プレヒート」は印刷前に
行われる印刷基材自体の乾燥を行うユニットを表し、
「プレコート」は絵柄を印刷する前のプライマー等のコ
ーティングが行われるユニットを表し、「第1印刷ユニ
ット」は絵柄印刷が行われる最初のユニットを表し、
「最終印刷ユニット」は絵柄印刷が行われる最終ユニッ
トを表し、「アフターコート」は絵柄印刷終了後のヒー
トシール等のコーティングが行われるユニットを表し、
「アフターヒート」は最後の乾燥のみが行われるユニッ
トを表している。この各印刷ユニットの温度は実験的、
経験的に求められ、標準条件として記憶装置2に記憶さ
れている。 したがって、ドライヤー温度算出手段3a4は入力され
た原反材料、インキの種類および印刷ユニットからドラ
イヤー温度テーブルTb4を使用して、各印刷ユニットの
温度を算出する。ここで、絵柄印刷が行われるユニット
に関しては、テーブルTb4から最初の印刷ユニットおよ
び最終印刷ユニットの温度を決定し、決定された温度を
比較配分して中間のユニットの温度を算出する。 このようにして算出されたドライヤー温度に基づい
て、コピュータ3は各印刷ユニットの乾燥温度を調整す
るドライヤー温度調整器20dに制御信号を与える。 次に、第1図に示すドクター条件算出手段3a5が算出
するドクター条件について説明する。 ここでは、吊り下げ式のドクター装置であって、版胴
の円周上におけるドクター距離および前記ドクターブレ
ードと前記版胴面にて形成されるドクター角度をほぼ一
定の値にすることができる直線上をドクターホルダーを
保持する支持部材の回転中心が移動するような装置に対
して、ドクター条件算出手段3a5がドクター条件を算出
するものとする。 第7図(a)〜(e)はドクター条件算出手段3a5が
算出したドクター条件が適用される印刷機のドクター装
置の一例を示したもので、同図(a)はこのドクター装
置の正面図、同図(b)、同図(c)、同図(d)およ
び同図(e)には各々(a)のIII−III、IV−IV、V−
VおよびVI−VI矢視図である。 第7図(a)において、ドクター装置301は版胴302の
両側のマシンフレーム303、303に沿って配置された一対
の保持アーム304、304を有する。保持アーム304、304は
側面に溝304Aを有し、溝304Aは第8図(b)、(c)に
示すようにフレーム303に鉛直方向に対して傾斜して固
定されたガイド部材305の突起305Aに係合している。か
くして、保持アーム304はガイド部材305に沿って上下に
摺動可能である。保持アーム304はさらにラック306を有
し、ラック306には両側のフレーム303、303に回転可能
に架け渡された回転軸307に設けられたピニオン308が噛
み合っている、回転軸307は減速機(図示せず)を介し
てモータ350で駆動されるようになっており、モータ350
を回転させることにより一対の保持アーム304、304が同
時に鉛直方向に傾斜した直線上を上下動する。また、モ
ータ350にはロータリエンコーダ351が連結されている。
なお、回転軸307の駆動は上記のようにモータ350で行う
ものに限定せず、ウオームホイールおよびウオーム等を
介した手動ハンドルを回転させることにより行ってもよ
い。 保持アーム304の下端には軸受ブロック310が固定さ
れ、軸受ブロック310は第7図(d)からよくわかるよ
うに支持軸311を回転可能に保持する。一方の保持アー
ム304近傍において、支持軸311にはウオームホイール31
2が固定され、その周囲には支持軸に対して回転可能な
ハウジング313が配置される。ハウジング313はウオーム
ホイール312が噛み合うウオーム314をもった調整軸315
を保持しており、調整軸315を回すことにより支持軸311
を回転させ、ハウジング313に対する支持軸311の角度位
置を調整できる。ハウジング313にはレバー313Aが形成
され、一端を保持アーム304に連結された流体圧シリン
ダ(例えば空圧シリンダ)316のピストンロッドに連結
されている。流体圧シリンダ316はハウジング313にトル
クを与え後述するように支持軸311に保持したドクター
ブレード先端を版胴302に適当な圧力で押し付けるよう
に作用する。 第7図(d)、(e)を参照すると、支持軸311には
そのほぼ全長に沿ってボックス317がかぶせられてい
る。このボックス317は直線軸受320、321により支持軸3
11に対して回転不能に、しかし軸方向に摺動可能に保持
されている。支持軸311の端部には穴311Aが形成され、
該穴内に挿入された駆動ロッド322は連結ボルト323を介
してボックス317に連結されている。駆動ロッド322は外
部の駆動装置(図示せず)により往復動させられるもの
であり、これによりボックス317およびドクターブレー
ドが版胴に対し横方向に往復動する。ボックス317の端
部にはリング324および筒325が取付けられ、一方ハウジ
ング313にも筒325よりわずかに大きい筒326が取付けら
れる。筒325は筒326の中に入り込んでおり、周囲のイン
キやゴミが入らないようになしている。 ボックス317の上面はドクターブレード318を挟持固定
しているドクターホルダー319の摺動面をなしており、
その端部にはネジ穴が設けられた角部材330が固定され
ている。角部材330にはネジ部を有するロッド329が係合
し、ロッド329は一端にドクターホルダー319に設けられ
た溝部(図示せず)に回転可能に嵌合し、他端には握り
327が取付けられ、ドクターホルダー319よりの中央部に
はスライド部材353が回転可能に嵌合されている。スラ
イド部材353はボックス317の上部内側に設けられたポテ
ンショメータ352に連結されている。したがって、握り3
27を回転させることによりロッド329が移動し、ドクタ
ーホルダー319がボックス317上を摺動するとともにスラ
イド部材353が移動し、ポテンショメータ352によってド
クターホルダー319のボックス317に対する相対位置を検
出することができる。この握り327、ロッド329および角
部材330より構成されるドクターホルダー摺動機構は、
ボックス317の長手方向両端部に設けられ、ドクターブ
レードの水平方向の位置調整を行うとともに版胴302の
軸方向の平衡調整を行う。また、ドクターホルダー319
には切り欠き部(図示せず)が設けられ、この切り欠き
部を貫通しボックス17と係合する固定部材331によりド
クターホルダー319とボックス317とが締付固定される。
なお第7図(a)中328は把手であり、ドクターホルダ
ー319をボックス317から取り外す際に使用されるもので
ある。 第8図は第1図に示すドクター昇降用モータードライ
バー20eの構成を示したブロック図である。図示の如く
ドクター昇降用モータードライバー20eは、コンピュー
タ3から入力されるボックス317の回転中心の位置デー
タYに基づいて、モータ駆動部354を動作させモータ350
を回転させて保持アーム304を所定の位置まで移動させ
るもので、その移動量はロータリエンコーダ351により
検出され、カウンタ355により計測される。また、モー
タ操作部356は単独でモータ操作部354を動作させてモー
タ350を回転させ、任意の位置に保持アーム304を移動さ
せるものである。ここで、ボックス317の回転中心の位
置データYは、予め設定されたドクター距離Sおよびド
クター角度θdを得るためのデータであり、ドクター距
離Sは版胴円周上において圧胴接点からドクターブレー
ド先端までの距離を表し、ドクター角度θdは版胴円周
面とドクターブレードにて形成される角度を表してい
る。位置データYは、第1図に示すドクター条件算出手
段3a5にて算出されるものである。なお、モータ350はス
ローシンモータあるいはブレーキ付ACモータが使用され
る。 次に、ドクター昇降用モータードライバー20eの動作
をドクター条件設定の操作とともに説明する。 まず、予めドクターホルダー319を基準位置に、保持
アーム304を原点位置に戻しておく。ドクターホルダー3
19の基準位置は、版胴円周が変化しても保持アーム304
を移動させるのみで、常に一定のドクター距離およびド
クター角度を得ることができるドクターホルダー319の
ボックス317の回転中心に対する位置であり、保持アー
ム304の原点位置は通常保持アーム304の上端位置に設定
される。版胴交換その他の印刷準備が終了した後、版胴
円周入力装置60から新たにセットされた版胴の円周値L
を入力する。コンピュータ3からドクター距離Sおよび
ドクター角度θdが予め設定された値(この値は不変で
あり、通常S=60mm、θd=45度に設定される)になる
ボックス17の回転中心の位置データYがドクター昇降用
モータードライバー20eに与えられると、ドクター昇降
用モータードライバー20eはこの位置データYを目標値
としてモータ駆動部354を動作させてモータ350を回転さ
せる。このとき、ボックス317の回転中心の移動量はモ
ータ350の回転量としてロータリエンコーダ351にて検出
され、ロータリエンコーダ351のパルス数はカウンタ355
にて計測され、ボックス317の回転中心が目標の位置に
到達するとモータ350は停止する。 第9図(a)、(b)、(c)はドクター距離S、ド
クター角度θdと位置データYとの関係を示したもので
あり、以下図面を参照してドクター条件算出手段3a5に
おける位置データYすなわちボックス317の回転中心の
位置データの算出について説明する。 第9図(a)は版胴302の円周が変化した場合のボッ
クス317の回転中心位置とドクター距離およびドクター
角度との関係を示した模式図であり、図においてL1〜L5
は版胴円周、直線Kは保持アーム304を移動させた場合
のボックス317の回転中心の軌跡、直線yは版胴302の中
心Oを通る鉛直線である。いま、直線yと版胴302の円
周との交点をP1、ドクターブレード318の先端と版胴302
の円周面との接点をP2、接点P2における版胴2の円周面
に対する接線をTとすると、点P1は版胴302と圧胴(図
示せず)との接点となるためドクター距離Sは円弧P1P2
となり、ドクター角度θdはドクターブレード18と接線
Tのなす角度となる。 ここで、直線Kから鉛直線となす角度β、直線Kと版
胴中心Oとの距離l、および、ボックス317の回転中心
に対するドクターブレード318の先端位置I、Jをある
値に設定すると、版胴円周が変化してもボックス317の
回転中心を移動させるのみで、ドクター距離Sおよびド
クター角度θdをほぼ一定とすることができる。すなわ
ち、図示の如く円周L1〜L5の版胴に対してボックス317
の回転中心点P1〜P5に位置させることにより、ドクター
距離Sおよびドクター角度θdをほぼ一定とすることが
できる。 第9図(b)はドクター距離Sおよびドクター角度θ
dを一定にするボックス317の回転中心の位置を求める
ための算出式の説明図である。図示の如く、各部の位置
は版胴の中心を原点Oとするx−y座標で表されてお
り、点P1は版胴302の円周とy軸との交点、点P2は版胴3
02の円周とドクターブレード318との接点、点P3はボッ
クスの回転中心、点P4はドクターブレードの延長線と点
P3を通りこの延長線と直交する線との交点であり直線H
は点P2を通るx軸と平行な線、直線Kはアーム304が昇
降したときの点P3の軌跡、直線Tは点P2における接線で
ある。 ここで、各点の座標、各直線のなす角度および各点と
各直線の距離を次のように表す。 P2(x,y)、P3(X,Y) α:ドクターブレード318と直線P2P3のなす角度 β:直線Kがy軸となす角度 θ0:直線OP2とx軸のなす角度 θ2:ドクターブレード318と直線Hのなす角度 I:点P3と点P4の距離 J:点P2と点P4との距離 このとき、版胴302の円周がLであることから、版胴3
02の半径をrとするとr=(L/2π)となり、 また、 θ2=θ0+θd−(π/2) α=arctan(I/J) 以上をまとめると、 Y=r sinθ0+B sin(θ2−α) − 但し、 r=L/2π α=arctan(I/J) θ0=(L−4S)π/2L θ2=θ0+θd−(π/2) このように、ドクター距離Sおよびドクター角度θd
を所定の値に設定し、この設定されたSおよびθdに対
してβ、I、Jの各値が決定される。そして、これらの
S、θd、β、I、Jの各値は予めドクター条件算出手
段3a5に与えられている。 したがって、ドクター条件算出手段3a5は、入力され
る版胴円周Lに対してボックス317の回転中心の位置デ
ータYを上記式を使用して算出する。なお、直線Kと
版胴中心Oとの距離は上記β、I、Jの各値とともに決
定されるものである。 第9図(c)は入力される版胴円周Lに基づいてドク
ター条件算出手段3a5で算出された位置データYと理論
値との関係の例を示した説明図である。図においてはS
=60mm、θ=45度に設定された例を示しており、β=4.
3度、直線Kと版胴中心Oとの距離lはl=235mm、I=
53、J=200となり、「○」は算出値、「×」は理論値
である。図示の如く版胴円周が900mmから500mmに変化し
た場合の算出値と理論値はほぼ一致している。 このように、ドクター条件算出手段3a5は版胴円周が
入力されるだけで、ドクター距離およびドクター角度を
一定の条件に設定するデータを算出するものである。 また、ドクター条件算出手段3a5は次のようにして流
体圧シリンダ316の加圧力の算出も行なう、すなわち、
ドクターブレード318の先端における版胴中心方向の分
力を標準条件(例えば0.3〜0.5kg/cm)として記憶装置
に記憶しておき、設定されたドクター角度および入力さ
れる印刷基材の幅(版胴の幅に対応する)に基づいて、
ドクター条件算出手段3a5が流体圧シリンダ316に加圧力
を算出する。そして、算出された加圧力に基づき、コン
ピュータ3流体圧シリンダ316の圧力を調整するドクタ
ー圧用電空変換器20fに制御信号を与える。 次に、第1図に示すコンペン位置算出手段3a6が算出
するコンペン位置について説明する。 第10図は第1図に示すコンペン位置コントローラ20g
を有する見当調整装置の概略構成図である。図示の如
く、コンペンセータローラ461は移動部材416に回転自体
に支持され、移動部材416はリードスクリュー415に係合
し、リードスクリュー415はその両端部が固定部材413、
414に固定自体に支持され、固定部材413、414は印刷機
のフレーム(図示せず)に固定されている。また、リー
ドスクリュー415の一方の先端部にはベベルギヤ412が嵌
合固定され、モータ404の軸端に嵌合固定されたベベル
ギヤ411と噛み合っているとともに、ロータリエンコー
ダ405に連結されている。したがって、モータ404を回転
させることによりリードスクリュー415が回転し、移動
部材416とともにコンペンセータローラが昇降し、この
ときのコンペンセータローラ461の移動量はロータリエ
ンコーダにより検出される。 次に図示の見当調整装置の動作について説明するが、
ここではコンペンセータローラ416は原点(基準位置)
に復帰しているとする。 まず、コンペンセータローラ416は原点位置にある場
合の縦見当のずれ量xがコピュータ10からコンペン位置
コントローラ20aに入力されると、コンペン位置コント
ローラ20gはモータ314を回転させ、モータ314の回転に
よってリードスクリュー415が回転しコンペンセータロ
ーラ316が上昇する。このときのコンペンセータローラ3
61の移動量はロータリエンコーダによってパルス信号に
変換され、このパルス信号がコンペン位置コントローラ
20gに与えられる。次いで、コンペンセータローラ461所
望の位置に到達すると、すなわち、x/2の移動量に対応
するパルス数がロータリエンコーダ405からコンペン位
置コントローラ20gに与えられると、モータ314の回転が
停止し縦見当の調整が終了する。なお、上記コンペンセ
ータローラを移動させて行われる縦見当の調整は各印刷
ユニットに対して行われる。 第11図(a)はコンペン位置算出手段3a6の構成を具
体的に示したものであり、図においてはコンペン位置算
出手段3a6は第一の演算手段421と第二の演算手段422よ
り構成されている。 第一の演算手段421はライトペン1を操作して入力さ
れる版胴円周Lに基づいて、コンペンセータローラ461
が原点位置にあるときの印刷ユニット間のウエブパスl
を算出する手段である。この演算手段421は、版胴円周
Lが変化すると印刷時の圧胴位置が上下に変化し、印刷
ユニット間のウエブパスlも変化するため、この版胴円
周Lの変化に対応するウエブパスlを算出するものであ
る。本実施例においてlはa、b、cと定数とするLの
2次関数 l=aL2+bL+c で表される。この2次関数は、Lに対応するlの値を作
図等で求めておき、最小2乗近似等によって求めること
ができる。上記式の定数a、b、cは標準条件として
印刷機毎に記憶装置2に記憶されている。なお、Lは2
次関数に限定するものではなく他の関数であってもよ
い。また、lの値は上記式を使用せずに図面に基づい
て直接その値を求めてもよい。 第二の演算手段422はライトペン1を操作して入力さ
れる版胴円周Lおよび第一の演算手段421からの入力l
に基づいて、印刷ユニット間のウエブパスが版胴円周L
の整数倍になるようなコンペンセータローラ461の位置
を算出する手段であり、次の式で表される。 ここでINT〔X〕はXを越えない最大の整数を表す。 したがって、ライトペン1を操作して版胴円周値が第
一の演算手段421および第二の演算手段422に入力され、
印刷機の種類が第一の演算手段に入力されると、第一の
演算手段421では記憶装置2から定数a、b、cを読み
出し、式によりウエブパスlが算出する。このlの値
は第二の演算手段422に入力され、第二の演算手段422で
は式に基づきコンペンセータローラ461の移動量xを
算出する。 なお、式を使用せず直接ウエブパスlを値を求めた
場合は、lを値は印刷機の種類別に標準条件として記憶
装置2に記憶されており、入力される印刷機の種類に応
じてlの値が読み出されて第二の演算手段422に入力さ
れる。 第11図(b)はコンペン位置算出手段3a6の構成の別
の態様を示したもので、この場合はコンペン位置算出手
段3a62には図示のようなテーブル430が組み込まれてい
る。テーブル430は版胴円周Lと印刷ユニット間のウエ
ブパスがLの整数倍になるときのコンペンセータローラ
461の位置データxとをテーブル化したものであり、作
図、実測等から予めLとxの関係を求めておくことによ
り容易に作成することができ、このLとxの値は印刷機
の種類別に標準条件として記憶装置2に記憶されてい
る。 したがって、ライトペン1を操作して版胴円周Lおよ
び印刷機の種類が入力されると、力装置1から演算制御
装置2に版胴円周値lが入力されると、コンペン位置算
出手段3a6はテーブル430に基づいてLに対応するxを記
録装置2から読み出すこととなる。なお、本実施例では
版胴円周が500〜900mmのものに対して、1mmおきにLと
xのデータを組み込んでいるが、Lの値はこれに限定さ
れるものではない。 また、前記実施例ではコンペンセータローラはまず原
点位置に戻ってから調整位置に移動するよになっている
が、必ずしも原点位置に戻る必要はなく、見当調整前の
コンペンセータローラの位置を記憶装置2に記憶させて
おくことにより、コンペンセータローラを直接調整位置
に移動させてもよい。 このようにして算出されたコンペンセータローラ位置
データxはコンペン位置コントローラ20gに入力され、
上述した見当調整が行われる。 次に、第1図に示す標準条件変更手段3dについて説明
する。 標準条件変更手段3dは、印刷条件変更手段3cにより変
更され、実績条件登録手段3eにより記憶装置2に実績条
件として登録されたデータを読み出して、記憶装置2に
記憶された標準条件を変更するものであるが、ここで変
更される標準条件は実験的、経験的に求められた条件で
ある。そして、この実験例、経験的に求めらた標準条件
は、実際に繰り返し印刷を行った場合の平均値となって
いることから、印刷条件変更手段3cにより記憶装置2の
標準条件を変更して印刷を行った場合は、次のようにし
て標準条件変更手段3dが標準条件の変更を行なう。 いま、記憶装置2に記憶されているある標準条件すな
わち平均値Aとし、平均値Aを決定するための度数をD
とし、変更後の値をA1とすると次式で表される値A′が
標準条件Aと置き換えられる。 このように、標準条件変更手段3dは、標準条件が変更
されて実際の印刷が行われた場合の一種の学習を行な
い、この学習により常に印刷実績を加味した標準条件を
得ることができる。 (発明の効果) 以上のように本発明においては、基本条件入力手段か
ら印刷機の種類、印刷基材仕様、版胴仕様およびインキ
仕様を含む印刷基本条件が入力されると、印刷条件設定
手段において、印刷条件算出手段が入力された印刷基本
条件に基づいてデータ記憶手段から標準化された印刷条
件を読み出し、必要に応じて演算処理を施して印刷条件
を算出し、この印刷条件算出手段にて算出された印刷条
件は印刷条件変更手段で適宜変更されて印刷機の印刷条
件設定用駆動装置に与えるデータが作成され、この作成
されたデータはデータ出力手段から出力されるため、作
業者の経験と勘に頼らずに印刷機の印刷条件の設定が短
時間で容易に行なえ、試し刷りに使用される印刷基材や
インキが無駄が防止できるのみならず、リピート印刷、
新規印刷を問わず常に一定の品質の印刷物を供給できる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の印刷条件設定システムの構成を一例を
示したブロック図、第2図(a)〜(i)は表示器4の
画面状態を示した模式図で、第2図(a)は印刷品目を
入力するための画面の模式図、第2図(b)は印刷基材
の材質を入力するための画面の模式図、第2図(c)は
印刷基材の厚みおよび幅を入力するための画面の模試
図、第2図(d)は版胴円周、印刷の基準縦ピッチとそ
の許容範囲、残留溶剤の規制値を入力するための画面の
模式図、第2図(e)はインキの種類を入力するための
画面の模式図、第2図(f)は印刷絵柄の面積を入力す
るための画面の模式図、第2図(g)は入力された各基
本条件を表示した状態を示した模式図、第2図(h)は
印刷条件算出手段3aが算出した印刷条件を表示した状態
を示した模式図、第2図(i)は同図(h)に示す各印
刷条件を変更する場合の変更データを入力するための画
面の模式図、第3図はコンピュータ3での印刷条件算出
の制御動作を示したフローチャート、第4図(a)はイ
ンフードテンションコントローラ20aおよび巻取テンシ
ョンコントローラ20bが適用される印刷機のテンション
制御系を示したブロック図、第4図(b)はインフィー
ドテンションコントローラ20aに与えるテンション信号T
Aの作成を説明するためのブロック図、第4図(c)は
アウトフィードテンション設定装置270の詳細を示した
構成図、第4図(d)は第1図に示す巻取テンション値
算出手段3a2が使用するテーブルの模式図、第4図
(d)は第1図に示す巻取テンション値算出手段3a2が
使用するテーブルの模式図、第5図は印圧算出手段3a3
が使用する印圧テーブルTb3の模式図、第6図はドライ
ヤー温度算出手段3a4に使用するドライヤー温度テーブ
ルTb4の模式図、第7図(a)〜(e)はドクター条件
算出手段3a5が算出したドクター条件が適用される印刷
機のドクター装置の一例の構成を示したもので、第7図
(a)はこのドクター装置の正面図、第7図(b)、第
7図(c)、第7図(d)および第7図(e)は各々第
7図(a)のIII−III、IV−IV、V−VおよびVI−VI矢
視図、第8図は第1図に示すドクター昇降用モータード
ライバー20eの構成を示したブロック図、第9図(a)
は版胴302の円周が変化した場合のボックス317の回転中
心位置とドクター距離およびドクター角度との関係を示
した模式図、第9図(b)はドクター距離Sおよびドク
ター角度θdを一定にするボックス317の回転中心の位
置を求めるための算出式の説明図、第9図(c)は入力
される版胴円周Lに基づいてドクター条件算出手段3a5
で算出された位置データYと理論値との関係の例を示し
た説明図、第10図は第1図に示すコンペン位置コントロ
ーラ20gを有する見当調整装置の概略構成図、第11図
(a)はコンペン位置算出手段3a6を具体的に示した構
成図、第11図(b)は別態様のコンペン位置算出手段3a
6が使用するテーブルの模式図である。 1……ライトペン、2……プリンタ 3……コンピュータ 3a……印刷条件算出手段 3b……入力画面表示手段 3c……印刷条件変更手段 3d……標準条件変更手段 3e……実績条件登録手段 4……表示器、5……プリンタ 20……印刷条件設定用駆動装置 20a……インフィードテンション値コントローラ 20b……巻取テンション値コントローラ 20c……印圧用電空変換器 20d……ドライヤー温度調整器 20e……ドクター昇降用モータドライバー 20f……ドクター圧用電空変換器 20g……コンペン位置コントローラ
示したブロック図、第2図(a)〜(i)は表示器4の
画面状態を示した模式図で、第2図(a)は印刷品目を
入力するための画面の模式図、第2図(b)は印刷基材
の材質を入力するための画面の模式図、第2図(c)は
印刷基材の厚みおよび幅を入力するための画面の模試
図、第2図(d)は版胴円周、印刷の基準縦ピッチとそ
の許容範囲、残留溶剤の規制値を入力するための画面の
模式図、第2図(e)はインキの種類を入力するための
画面の模式図、第2図(f)は印刷絵柄の面積を入力す
るための画面の模式図、第2図(g)は入力された各基
本条件を表示した状態を示した模式図、第2図(h)は
印刷条件算出手段3aが算出した印刷条件を表示した状態
を示した模式図、第2図(i)は同図(h)に示す各印
刷条件を変更する場合の変更データを入力するための画
面の模式図、第3図はコンピュータ3での印刷条件算出
の制御動作を示したフローチャート、第4図(a)はイ
ンフードテンションコントローラ20aおよび巻取テンシ
ョンコントローラ20bが適用される印刷機のテンション
制御系を示したブロック図、第4図(b)はインフィー
ドテンションコントローラ20aに与えるテンション信号T
Aの作成を説明するためのブロック図、第4図(c)は
アウトフィードテンション設定装置270の詳細を示した
構成図、第4図(d)は第1図に示す巻取テンション値
算出手段3a2が使用するテーブルの模式図、第4図
(d)は第1図に示す巻取テンション値算出手段3a2が
使用するテーブルの模式図、第5図は印圧算出手段3a3
が使用する印圧テーブルTb3の模式図、第6図はドライ
ヤー温度算出手段3a4に使用するドライヤー温度テーブ
ルTb4の模式図、第7図(a)〜(e)はドクター条件
算出手段3a5が算出したドクター条件が適用される印刷
機のドクター装置の一例の構成を示したもので、第7図
(a)はこのドクター装置の正面図、第7図(b)、第
7図(c)、第7図(d)および第7図(e)は各々第
7図(a)のIII−III、IV−IV、V−VおよびVI−VI矢
視図、第8図は第1図に示すドクター昇降用モータード
ライバー20eの構成を示したブロック図、第9図(a)
は版胴302の円周が変化した場合のボックス317の回転中
心位置とドクター距離およびドクター角度との関係を示
した模式図、第9図(b)はドクター距離Sおよびドク
ター角度θdを一定にするボックス317の回転中心の位
置を求めるための算出式の説明図、第9図(c)は入力
される版胴円周Lに基づいてドクター条件算出手段3a5
で算出された位置データYと理論値との関係の例を示し
た説明図、第10図は第1図に示すコンペン位置コントロ
ーラ20gを有する見当調整装置の概略構成図、第11図
(a)はコンペン位置算出手段3a6を具体的に示した構
成図、第11図(b)は別態様のコンペン位置算出手段3a
6が使用するテーブルの模式図である。 1……ライトペン、2……プリンタ 3……コンピュータ 3a……印刷条件算出手段 3b……入力画面表示手段 3c……印刷条件変更手段 3d……標準条件変更手段 3e……実績条件登録手段 4……表示器、5……プリンタ 20……印刷条件設定用駆動装置 20a……インフィードテンション値コントローラ 20b……巻取テンション値コントローラ 20c……印圧用電空変換器 20d……ドライヤー温度調整器 20e……ドクター昇降用モータドライバー 20f……ドクター圧用電空変換器 20g……コンペン位置コントローラ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.使用する印刷機の種類、印刷基材仕様、版胴仕様お
よびインキ仕様を含む印刷基本条件に基づいて使用する
印刷機に適した印刷条件の設定を行う印刷条件設定シス
テムであって、当該印刷条件設定システムは、印刷基本
条件を入力する基本条件入力手段と、標準化された印刷
条件を記憶するデータ記憶手段と、前記基本条件入力手
段により入力される印刷基本条件に基づいて前記データ
記憶手段から標準条件を読み出して必要に応じて演算処
理を施して印刷条件を算出する印刷条件算出手段および
この印刷条件算出手段が算出した印刷条件を変更する印
刷条件変更手段を有し使用する印刷機の印刷条件設定用
駆動装置に与えるデータを作成する印刷条件設定手段
と、前記印刷条件設定手段が作成したデータを出力する
データ出力手段を具備することを特徴とする印刷条件設
定システム。 2.前記標準条件は印刷条件を導出するにあたって基礎
となるデータとこれに対応する前記印刷基本条件のうち
適宜のものとを組み合わせた構造を有するものであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の印刷条件設
定システム。 3.前記印刷条件設定手段は前記印刷条件変更手段が変
更したデータを実績条件として前記データ記憶手段に登
録するための実績条件登録手段を具備することを特徴と
する特許請求の範囲第2項記載の印刷条件設定システ
ム。 4.前記印刷条件設定手段は前記データ記憶手段に登録
された実績条件に基づいて前記データ記憶手段に記憶さ
れた標準条件を変更するための標準条件変更手段を具備
することを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の印刷
条件設定システム。 5.前記印刷条件算出手段は印刷機のインフィードテン
ション値を算出するインフィードテンション値算出手段
を具備し、前記印刷条件設定用駆動装置はインフィード
テンションコントローラを具備することを特徴とする特
許請求の範囲第1項、第2項、第3項及び第4項記載の
印刷条件設定システム。 6.前記印刷条件算出手段は印刷機の巻取テンションを
算出する巻取テンション値算出手段を具備し、前記印刷
条件設定用駆動装置は巻取テンションコントローラを具
備することを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
項、第3項、第4項及び第5項記載の印刷条件設定シス
テム。 7.前記印刷条件算出手段は印刷機の印圧を算出する印
圧算出手段を具備し、前記印刷条件設定用駆動装置は印
圧を設定するための印圧用電空変換器を具備することを
特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第
4項、第5項及び第6項記載の印刷条件設定システム。 8.前記印刷条件算出手段は印刷機のドライヤの温度を
算出するドライヤ温度算出手段を具備し、前記印刷条件
設定用駆動装置は印刷基材の乾燥条件を設定するための
ドライヤ温度調整器であることを特徴とする特許請求の
範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項
及び第7項記載の印刷条件設定システム。 9.前記印刷条件算出手段は印刷機のドクター条件を算
出するドクター条件算出手段を具備し、前記印刷条件設
定用駆動装置はドクターの位置及び角度を設定するため
のドクター昇降用モータドライバーであることを特徴と
する特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、
第5項、第6項、第7項及び第8項記載の印刷条件設定
システム。 10.前記印刷条件設定用駆動装置は版胴に対するドク
ターの押圧を設定するためのドクター圧用電空変換器を
具備することを特徴とする特許請求の範囲第9項記載の
印刷条件設定システム。 11.前記印刷条件算出手段は印刷機のコンペンセータ
ローラの位置を算出するコンペン位置算出手段を具備
し、前記印刷条件設定用駆動装置は該コンペンセータロ
ーラの位置を調整するためのコンペン位置コントローラ
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
項、第3項、第4項、第5項、第6項、第7項、第8
項、第9項及び第10項記載の印刷条件設定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62104075A JP2688900B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 印刷条件設定システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62104075A JP2688900B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 印刷条件設定システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63268647A JPS63268647A (ja) | 1988-11-07 |
JP2688900B2 true JP2688900B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=14371033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62104075A Expired - Lifetime JP2688900B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 印刷条件設定システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2688900B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3422630B2 (ja) * | 1996-05-31 | 2003-06-30 | 三菱重工業株式会社 | 印刷情報管理装置 |
JP3642908B2 (ja) * | 1996-12-26 | 2005-04-27 | 大日本印刷株式会社 | 印圧調整装置 |
JP5595050B2 (ja) * | 2010-01-20 | 2014-09-24 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 印刷機 |
JP5498349B2 (ja) * | 2010-10-29 | 2014-05-21 | 株式会社小森コーポレーション | 凹版印刷機の接触圧調整方法及び接触圧調整装置 |
CN105150668A (zh) | 2010-06-04 | 2015-12-16 | 小森公司 | 印刷机的接触压力调整方法和接触压力调整装置 |
JP2011251506A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-15 | Komori Corp | 凹版印刷機の接触圧調整方法及び接触圧調整装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6042047A (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-06 | Toppan Printing Co Ltd | グラビア印刷機の自動セット装置 |
JPS6085960A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | Toppan Printing Co Ltd | 枚葉印刷機 |
-
1987
- 1987-04-27 JP JP62104075A patent/JP2688900B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63268647A (ja) | 1988-11-07 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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