JP2686791B2 - 異色表皮の製造方法 - Google Patents

異色表皮の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車の内装材等の表皮として用いられ
る色分けされた異色表皮の製造方法に関する。
(従来の技術) 自動車内装材、例えばインストルメントパネル、グロ
ーブボックスリッド、アームレスト等の表皮には合成樹
脂製表皮が多用されているが、その合成樹脂製表皮の中
でも装飾性をより高めるために、一定のラインで色分け
された異色表皮が用いられる場合がある。
従来における上記異色表皮の製造方法として、特開昭
62−18230号公報に記載された方法がある。その方法
は、隔離板によって仕切られた仕切り部を有する箱体を
少なくとも二つ用い、各箱体の一仕切り部には箱体毎に
異色の熱可塑性樹脂パウダーを収容しておき、加熱した
型の開口部に第1の箱体を被せ、その型面の第1の領域
に第1の箱体内の熱可塑性樹脂パウダーを付着し、その
後第2の箱体を型の開口部に被せて、第2の箱体内の熱
可塑性樹脂パウダーを、前記型面の第1の領域に隣接す
る第2の領域に付着し、その後さらに必要に応じて他の
箱体を用いて同様に他の熱可塑性樹脂パウダーを型面の
他の領域に付着し、その付着樹脂パウダーを型面の保有
熱によりゲル化させ、その後の冷却固化により形成され
る被膜状成形品を型面から剥がして色分けされた異色表
皮を製造するものである。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記異色表皮の製造方法にあっては、箱体を
順次型に被せて、型面の隣接領域に順次熱可塑性樹脂パ
ウダーを付着するため、既に型面に付着している熱可塑
性樹脂パウダーに箱体の隔離板頂部が接触しないように
する必要があり、第2箱体以後の隔離板頂部と型面との
間には隙間が形成されるようになっている。
そのため、第2箱体以後を型に被せてその箱体内の熱
可塑性樹脂パウダーを型面の所定領域に付着させる際、
熱可塑性樹脂パウダーが箱体の隔離板頂部と型面との隙
間を通って隣の領域に侵入し、隣の領域の付着熱可塑性
樹脂パウダーと混ざることが生じ、それによって色の境
界が不明瞭になっていた。
また、上記製造方法は複数の箱体を順次形に被せて熱
可塑性樹脂パウダーを型面の領域に付着させるため、そ
の作業に手間取る問題もある。
そこでこの発明は、色の境界部がより明確な異色表皮
を、少ない作業で製造することのできる製造方法を提供
しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この発明は、隔壁先端と加
熱した型面との間に僅かな隙間を残してその隔壁により
型内を区画し、該区画された型面の境界部に沿って真空
吸引しつつ、異色の熱可塑性樹脂パウダーを境界部両側
に投入して型面に付着させ、該付着樹脂パウダーを型面
の熱によりゲル化させ、その後冷却固化して得られる被
膜状成形品を型面から剥離することにより、色分けされ
た異色表皮を製造することとしたのである。
(作用) 境界部両側に投入された異色の熱可塑性樹脂パウダー
は、境界部両側の型面、およびその境界部における隙間
部分の型面に付着して一体になる。その際、前記隙間部
分を通って隣りの区画に侵入しようとする熱可塑性樹脂
パウダーは、境界部に沿ってなされている真空吸引によ
り吸引され、隣の区画の型面に付着することがない。そ
の結果、異色の熱可塑性樹脂パウダーが、境界部で明確
に仕切られて型面に付着することになる。そして、その
付着樹脂パウダーが、型面の保有熱によりゲル化し、さ
らにはその後の冷却、固化により被膜状成形品になり、
その被膜状成形品を型面から剥離することにより、異色
表皮が得られる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例に係る異色表皮の製造方法
について説明する。
第1図はその異色表皮の製造時を示す製造装置の断面
図である。
まずその製造装置を説明する。製造装置は、型10と、
その型10の開口部を覆う二つのカバー12a、12bおよび真
空吸引装置14からなる。
型10は、内部に所定形状の型面16を有し、また型外面
には型面16を加熱するための熱媒体循環パイプ18を有す
る。なおその型面の加熱手段は、熱媒体の循環に限る必
要はなく、他の手段、例えば型10を温風等により外部か
ら加熱して行ってもよい。
二つのカバー12a,12bは、型10開口部に被せられてそ
の型内を二つに区画するもので、箱状体を逆さまにした
ような形状からなり、型開口部に被せられた際に内側と
なる側壁19a,19bが、型内を区画する隔壁となる。な
お、隔壁となる内側の側壁19a,19bは、カバーの口が広
がるような形で傾斜して、その側壁19a,19b間に空間17
を形成するようになっている。さらに側壁(隔壁)19a,
19bの先端は、型面16からわずかに(通常1.0〜3.0mm)
離れていて、その側壁(隔壁)19a,19b先端の仮想延長
部が仕切る型面境界部との間に隙間20を形成するように
なっている。また、カバー12a,12bの上面には、樹脂パ
ウダー投入口22a,22bが設けられている。
真空吸引装置14は、先端のノズル14a部分が、前記二
つのカバー12a,12bの上面にまたがって、その側壁(隔
壁)19a,19b間の空間17を覆うようにして取り付けら
れ、該空間17および側壁(隔壁)先端の隙間20部分を真
空吸引することにより、型面境界部に沿って真空吸引し
うるようにされている。
また、型内に投入する異色の熱可塑性樹脂パウダーと
しては、種々のものを使用し得るが、その中でも塩化ビ
ニル樹脂パウダーが一般的である。
次に前記装置を用いて行う異色表皮の製造について説
明する。
まず、熱媒体循環パイプ18に加熱オイル等の熱媒体を
循環させて、型面16を所定温度に加熱する。その加熱温
度は、通常のパウダースラッシュ成形法における型面温
度と同じである。
そして、真空吸引装置14により、型面境界部に沿って
真空吸引しつつ、カバー12a,12b上部にある樹脂パウダ
ー投入口22a,22bから異色の熱可塑性樹脂パウダー24a,2
4bを、側壁(隔壁)19a,19bで区画された両側の型10a,1
0b内に投入する。
区画された型10a,10b内に投入された異色の熱可塑性
樹脂樹脂パウダー24a,24bは、それぞれの型面16a,16bお
よび、その境界部の隙間20部分にある型面に付着して一
体となる。第2図は、その付着時におけるA部の拡大断
面図である。その際、熱可塑性樹脂パウダー24a,24bの
一部が、隙間20部分を通って他方の型10b,10a内に侵入
しようとしても、型面境界部に沿ってなされている真空
吸引により、その侵入しようとする熱可塑性樹脂パウダ
ーが側壁(隔壁)間の空間17を通って型外へ吸い出され
るため、他方の型10b,10a内に侵入することがない。そ
の結果、異色の熱可塑性樹脂パウダー24a,24bは、型面
境界部で明確に区分されて型面に付着することになる。
その後、型10内に余剰の熱可塑性樹脂パウダーが存在
する場合には、型10を回転させて、型内の余剰の熱可塑
性樹脂パウダーを型から排出する。
そして型面に付着した異色の熱可塑性樹脂パウダー
を、型面の保有熱によりゲル化させ、型面にゲル状熱可
塑性樹脂を形成する。そして、その後通常のパウダース
ラッシュ成形法に従い、型面のゲル状熱可塑性樹脂を冷
却し固化して得られる被膜状成形品を型面から剥離すれ
ば、第3図に示す異色表皮26が得られる。このようにし
て得られた異色表皮26は、前記型面境界部で形成された
ライン28によって、明確に色分けされている。
第4図はこの発明の他の実施例に係る異色表皮の製造
時を示す断面図である。この実施例は、異色の熱可塑性
樹脂パウダー24a,24bを収容した二つのバケット30a,30b
を用い、その内側となる側壁34a,34bを前記の隔壁とし
て、次のように異色表皮を製造するものである。まず、
異色の熱可塑性樹脂パウダー24a,24bを収容した二つの
バケット30a,30bを、型32の開口部下方から押し上げ
て、バケット内側の側壁(隔壁)34a,34b先端と型面35
との間にわずかな隙間37が残るようにしてその側壁(隔
壁)34a,34b先端を型面にほとんど当接させ、型内を32
a,32bに区画する。そしてその状態で、型32とバケット3
0a,30bを180゜回転させてバケット30a,30b内の異色熱可
塑性樹脂パウダー24a,24bを型内32a,32bに落下させ(投
入し)、それと同時にバケット内側の側壁(隔壁)34a,
34b間から型面境界部33を真空吸引して、異色の熱可塑
性樹脂パウダー24a,24bを型面に付着させ、その後通常
のパウダースラッシュ成形法と同様にして異色表皮を製
造するものである。
なおこの発明は、三色以上の多色に色分けされた異色
表皮の製造にも適用されるものであり、それらについて
は上記の説明より容易に理解されるところであって、改
めて説明するまでもないため説明を省く。
(効果) この発明は、型面境界部に沿って真空吸引しながらそ
の境界部の両側に異色の熱可塑性樹脂パウダーを投入し
て、該異色の熱可塑性樹脂パウダーを型面に付着させて
異色表皮を製造するものである。
そのため、境界部において熱可塑性樹脂パウダーが混
ざりあうことがなく、色の境界部が明瞭な異色表皮を得
ることができる。
また、複数の異色熱可塑性樹脂パウダーを、一度に型
面に付着できるため、作業工数が少なくてすみ、作業の
合理化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における異色表皮の製造時
を示す断面図、第2図はA部の拡大断面図、第3図はこ
の発明の実施により得られた異色表皮の部分斜視図、ま
た第4図はこの発明の他の実施例における異色表皮の製
造時を示す断面図である。 10:型、14:真空吸引装置、20:隙間、 24a,24b:異色熱可塑性樹脂パウダー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔壁先端と加熱した型面との間に僅かな隙
    間を残して、その隔壁により型内を区画し、区画された
    型面境界部に沿って真空吸引しつつ、異色の熱可塑性樹
    脂パウダーを境界部両側に投入して型面に付着させ、該
    付着樹脂パウダーを型面の熱によりゲル化させ、その後
    冷却固化して得られる被膜状成形品を、型面から剥離す
    ることによって異色表皮を成形することを特徴とする異
    色表皮の製造方法。
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