JP2685545B2 - 歪補正回路 - Google Patents
歪補正回路Info
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Description
いて、各歪成分を除去し信号成分だけを正確に読み取る
歪補正回路に関する。
取る部分で光学系ノイズ,電気系ノイズ等のある種の歪
成分が必ず含まれているが、これら歪成分をいかに効率
よく除去し、本来の信号成分だけを読み取るかという技
術が注目されている。
にブロック図として示す。第3図において、 A……入力CCD信号(種々の歪成分を含む) P……A信号のピーク値 D……前処理で得られたA信号中の歪データ G……Dを、Pを参照電位としてD/A変換した値 Q……Aを、Gを参照電位としてA/D変換した値であ
り、32は入力CCD信号であるA信号のピーク値を保持し
て出力するピークホールド回路、31はA信号のピーク値
Pを参照電位としてディジタル入力Dとの乗算を行うD/
A変換器、33はD/A変換器31の出力Gを参照電位としてA
信号の除算を行うA/D変換器である。
のときのピーク値でA/D変換して得られたデータであ
る。具体的には、CCDに対して原稿などの画素データを
与えず、光源反射板など、その読取系特有の歪構成要因
だけを与えて、そのピーク値に対してA/D変換をすれ
ば、第3図におけるDを得ることができる。
分と歪成分が掛け合わされた信号Aを、第3図の従来例
の系に与えると、ある信号Aのパターンにおいては、そ
の歪成分だけを正確に取り除くことができないという事
態が生ずる。例として、第4図に示すような信号パター
ンを考えてみる。第4図において、 xi……輝点の空間座標 (i=0,1,…,max.) pi……前処理における座標xiに対するピーク値 (i=0,1,…,max.) pi′……A信号の座標xiに対するピーク値 (i=0,1,…,max.) Di……前処理により得られる座標xiに対する歪データ (i=0,1,…max.) で表わされ、各座標点は、 xp……前処理時にピークを与える輝点の座標 xn……信号処理時にピークを与える輝点の座標 xk……A信号を与える輝点の座標 で与えられる。また、破線で示される曲線は、前処理で
歪データDiを算出しているときの信号の包絡線である。
光学系を用いて信号をサンプリングした場合、中央部に
おいて信号量が多く、周辺で劣化するという第4図に示
すような信号パターンは大いにありうる。
の中央部において信号量が小さいようなパターンの画像
信号であるA信号を、第3図の系に入力した場合を考え
てみる。このときの現象を解析するにあたり、以下の2
つの条件が必要となる。第1には、歪データDiは、第4
図に点線で示す原稿が入力前の信号のピーク値Ppに対し
て、その点の信号量をA/D変換することにより得られ
る、ということと、第2には、濃淡のない一様な原稿を
挿入して得らえるピークの包絡線(一点鎖線)は、光源
のみで原稿が入っていない前処理時のピークの包絡線
(点線)と相似になるということである。
線)を従来例の系に入力し、周辺にうすい文字(xkにお
けるA信号)が存在したとする。かかる場合、この系で
は最終ディジタル化結果として、 が得られる。つまり、本来のピーク値P′pに対してA/
D変換されていない。このことは、xk点における真のピ
ーク値P′kを再生できず、もっと光量の低いところに
再生され、Aという信号が真白である(オーバーレンジ
している)と判断してしまうことになる。つまり、第3
図に示した従来例の系に、第4図に実線で示した信号パ
ターンを入力した場合生ずる上述の現象は、たとえば、
中央部が真黒な原稿でその周辺に薄い色で書かれた文字
や絵が存在する場合は、その部分が全く読み取れないと
いう結果につながるものである。
ながら読み取る回路において、従来の技術では正確に読
み取れなかった上述のようなパターンの信号、すなわち
信号のピークの包絡線がその中央部において信号量が小
さいようなパターンの信号においても、信号の歪成分を
正確に補正しながら読み取る歪補正回路を提供すること
にある。
られた入力信号を、あらかじめ得た入力信号中の歪成分
のデータで除算する第1の除算手段と、入力信号に対応
する第1の除算手段の出力を受けて、そのピーク値を保
持するピーク値保持手段と、入力信号に対応する第1の
除算手段およびピーク値保持手段からの出力を受けて、
入力信号に対応する第1の除算手段の出力を、そのピー
ク値で除算する第2の除算手段とを具えたことを特徴と
する。
の歪成分を含んだ入力信号の読取回路において、まず、
読み取られた入力信号を前処理で得られた入力信号中の
歪データで除算し、その結果をその結果のピーク値でさ
らに除算することで、読み取られる入力信号のパターン
にかかわらず、その歪成分を完全に除去した信号を取り
出すことができる。
する。
歪データDで除算を行う第1の除算器、2は第1の除算
器1で得られた結果Gのピーク値を保持して出力するピ
ークホールド回路、3は第1の除算器1で得られた結果
Gを、ピークホールド回路2で保持して出力されたGの
ピーク値Pで除算を行う第2の除算器である。
合、結果としてのQを得るまでの各信号についての変換
の関係式は、上記の記号を用いて と表わされる。第3図に示す従来技術の系について同様
の解析をすると、第3図において なる関係式が算出される。(4),(5)式を比較すれ
ばA,DからQを得る結果は同一であるが、その計算順番
が異なっている。つまり、従来技術で行っていた入力信
号Aの除算を、P,Dの乗算後に行うということを、本発
明ではA÷Dの除算を先に行ってからPの除算を行うと
いう順番をとっている。これにより従来技術の説明で述
べた問題点が解決され、どのような入力信号パターンに
おいても歪成分を正確に補正しながら信号を読み取れる
ようになった。
CCD読取回路に実施した例を第2図に示す。
であり、演算増幅器21とゲインコントローラ22で構成さ
れる。すなわち、除算器11において、演算増幅器21の入
力端子(+)には入力CCD信号が入力され、また、演算
増幅器21の入力端子(−)と出力部との間にゲインコン
トローラ22が接続されている。ゲインコントローラ22に
は、前処理で得られたA信号中の歪データDが入力さ
れ、演算増幅器21のゲインを1/Dとする。これにより除
算器11から入力CCD信号を1/D倍したGが出力される。12
は除算器11で得られた結果Gのピークホールド回路、13
はピークホールド回路12の出力Pを参照電位として、ア
ナログ入力Gの除算を行うA/D変換器である。
に実線で示されるようなパターンの信号を入力したとき
の現象を、従来技術の説明で示したような解析を行って
みる。第2図において、その最終のディジタル結果は、 (i=0,1,…,max.) で表わされる。条件(2)により(6)式は となり、さらに条件(1)より となり、従来の技術において実現し得なかったxk点にお
ける本来のピーク値Pk′を参照電位としてA/D変換する
ことが可能となった。従って第2図に示す本発明の構成
により、従来のCCD読取回路の精度,スピード等を劣化
させることなしに、どのようなパターンの信号でも正確
に読み取ることができるようになった。
CCD読取回路のような種々の歪成分を含んだ入力信号の
読取回路において、従来の回路の精度,スピード等を劣
化させることなく、信号系特有の歪を補正し、どのよう
なパターンの信号に対しても正確に読み取ることができ
るようになった。
図、 第2図は本発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図、 第3図は従来例の構成を示すブロック図、 第4図は従来例の構成では読み取りが正確にできない入
力信号パターンを示す図である。 1……第1の除算器、 2,12,32……ピークホールド回路、 3……第2の除算器、 11……除算器、 13……A/D変換器、 21……演算増幅器、 22……ゲインコントローラ、 31……D/A変換器、 33……A/D変換器。
Claims (1)
- 【請求項1】読み取られた入力信号を、あらかじめ得た
当該入力信号中の歪成分のデータで除算する第1の除算
手段と、 当該入力信号に対応する前記第1の除算手段の出力を受
けて、そのピーク値を保持するピーク値保持手段と、 当該入力信号に対応する前記第1の除算手段および前記
ピーク値保持手段からの出力を受けて、当該入力信号に
対応する前記第1の除算手段の出力を、そのピーク値で
除算する第2の除算手段と を具えたことを特徴とする歪補正回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63283791A JP2685545B2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 歪補正回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63283791A JP2685545B2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 歪補正回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02131078A JPH02131078A (ja) | 1990-05-18 |
JP2685545B2 true JP2685545B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=17670187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63283791A Expired - Lifetime JP2685545B2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 歪補正回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685545B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3606151B2 (ja) | 2000-03-02 | 2005-01-05 | 日本電気株式会社 | 画像入力装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6173479A (ja) * | 1984-09-19 | 1986-04-15 | Ricoh Co Ltd | シエ−デイング補正方式 |
-
1988
- 1988-11-11 JP JP63283791A patent/JP2685545B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02131078A (ja) | 1990-05-18 |
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