JP2685128B2 - カルボラン含有ガドリニウム−dtpa錯体、その中間体、およびこれらの製造方法 - Google Patents

カルボラン含有ガドリニウム−dtpa錯体、その中間体、およびこれらの製造方法

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JP2685128B2
JP2685128B2 JP7185307A JP18530795A JP2685128B2 JP 2685128 B2 JP2685128 B2 JP 2685128B2 JP 7185307 A JP7185307 A JP 7185307A JP 18530795 A JP18530795 A JP 18530795A JP 2685128 B2 JP2685128 B2 JP 2685128B2
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嘉則 山本
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F5/00Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic Table
    • C07F5/02Boron compounds
    • C07F5/027Organoboranes and organoborohydrides

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルボラン含有ガ
ドリニウム−DTPA誘導体、その中間体、およびこれ
らの製造方法に関する。特に、本願発明は、MRI関連
医薬品として、および癌の放射線治療における中性子捕
捉剤として有用なカルボラン含有ガドリニウム−DTP
A誘導体およびその中間体に関し、更にこれらの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】癌治療のための放射線療法において、中
性子捕捉療法があるが、現在、脳腫瘍、悪性黒色皮膚癌
の治療に中性子捕捉剤として、特にメルカプトウンデカ
ヒドロデカボラート(BHS)、およびパラボロノフェ
ニルアラニン(BPA)が使用されている。これらのホ
ウ素化合物を用いた中性子捕捉療法では、該ホウ素化合
物を静脈注射あるいは患部に直接注射することにより患
者に投与し、一定時間後に熱中性子を照射するという手
法がとられている。治療効果を上げるためには、患者の
体内においてホウ素化合物の腫瘍部位における蓄積度が
最高になったときに熱中性子を照射することが強く望ま
れる。しかし、生体内の各組織における上記化合物のホ
ウ素濃度の連続的な測定は実際上困難であり、治療効果
の低下が問題となっていた。
【0003】一方、近年MRI造影剤として、ガドリニ
ウム−DTPA錯体(マグネピストの名称で市販されて
いる。)が使用されており、医療の分野で特に注目を集
めている。
【0004】
【化13】
【0005】また、DTPAを修飾して生理活性部位を
導入することにより医薬品としての利用法も検討されて
いる。このようなDTPAの修飾を行う場合、現在まで
は、下式に示すように該生理活性部位をDTPAの5つ
のカルボニル基のうちの1つにエステル結合若しくはア
ミド結合で結合していた。
【0006】
【化14】
【0007】この方法によるDTPAの修飾は、DTP
Aの5つのカルボキシル基のうちの1つをエステル若し
くはアミドに変換してしまうため、金属イオンに配位で
きるカルボキシル基が4つに減少してしまう。金属イオ
ンに配位できるカルボン酸の数が減少すれば、金属への
配位能力が減少することになるので、例えば生体内で金
属イオンが遊離してしまうという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであり、その目的は、ホ
ウ素化合物(特にカルボラン)に医療用MRI造影剤と
して用いられているガドリニウム−DTPA錯体(マグ
ネピスト)を連結することにより、腫瘍組織内のホウ素
キャリアーの蓄積量を連続的にMRIにより測定するこ
とができるカルボラン含有ガドリニウム−DTPA錯体
を提供することである。
【0009】更に本発明は、該カルボラン含有ガドリニ
ウム−DTPA錯体の関連中間体を提供することを目的
とする。また、本発明は、上記該カルボラン含有ガドリ
ニウム−DTPA錯体およびこれらの関連中間体の製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記(I)
〜(VII )によって解決することができる。 (I) 下式で表されるカルボラン含有ガドリニウム−
DTPA錯体(1)。
【0011】
【化15】 (II) 下記一般式で表されるカルボラン含有−DTP
A誘導体(2)。
【0012】
【化16】 但し、R1 は、水素若しくは低級アルキル基を表す。 (III ) 下式で表されるカルボラン含有−DTPA誘
導体(2a)。
【0013】
【化17】 (IV) 下式で表されるカルボラン含有−DTPA誘導
体(2b)。
【0014】
【化18】 (V) 下式で表されるカルボラン含有ガドリニウム−
DTPA誘導体(1)の製造方法であって、
【0015】
【化19】
【0016】(a)下記反応式で示されるようにDTP
Aエステル誘導体(3)とカルボラン誘導体(4)と
を、パラジウム触媒の存在下において反応し、カルボラ
ン含有DTPA誘導体(2c)を得る工程と、
【0017】
【化20】
【0018】但し、R1 ’およびRは低級アルキル基を
表す。 (b)前記工程(a)で得られたカルボラン含有DTP
A誘導体(2c)を塩基で処理し、次いで酸で処理する
ことによって脱エステル化を行い、化合物(2b)を得
る工程と、
【0019】
【化21】
【0020】但し、R1 ’は低級アルキル基を表す、 (c)前記工程(b)で得られた化合物(2b)と三塩
化ガドリニウム6水和物とを反応し、次いでアルカリで
処理することによって、カルボラン含有ガドリニウム−
DTPA誘導体(1)を得る工程とを具備した方法。
【0021】
【化22】 (VI) 下記式で表されるカルボラン含有DTPA誘導
体(2c)の製造方法であって、DTPAエステル誘導
体(3)とカルボラン誘導体(4)とを、パラジウム触
媒の存在下において反応し、カルボラン含有DTPA誘
導体(2c)を得る工程を具備することを特徴とする製
造方法。
【0022】
【化23】
【0023】但し、R1 ’およびRは低級アルキル基を
表す。 (VII ) 下記式で表されるカルボラン含有DTPA誘
導体(2b)の製造方法であって、
【0024】
【化24】
【0025】(a)下記反応式で示されるようにDTP
Aエステル誘導体(3)とカルボラン誘導体(4)と
を、パラジウム触媒の存在下において反応し、カルボラ
ン含有DTPA誘導体(2c)を得る工程と、
【0026】
【化25】
【0027】但し、R1 ’およびRは低級アルキル基を
表す。 (b)前記工程(a)で得られたカルボラン含有DTP
A誘導体(2c)を塩基で処理し、次いで酸で処理する
ことによって脱エステル化および脱炭酸を行い、化合物
(2b)を得る工程とを具備する製造方法。
【0028】
【化26】
【0029】但し、R1 ’は低級アルキル基を表す。 以下に本発明を更に詳細に説明する。本発明のカルボラ
ン含有ガドリニウム−DTPA錯体は、DTPAの末端
N原子上の1つの−CH2 COOH基の−CH2 −部分
にカルボランユニットを含有し、更に、上記式(1)に
示されるように分子内の3つのカルボキシル基と3つの
窒素原子とによりガドリニウム金属イオンと錯体を形成
していることを特徴とする。このように、化合物(1)
は、DTPAの5つのカルボキシル基を保持し、ガドリ
ニウム金属イオンと錯体を形成する共に、非エステル結
合でDTPAにカルボランが導入した化合物である。
【0030】また、本発明のカルボラン含有−DTPA
誘導体(2)は、DTPAの末端N原子上の1つの−C
2 COOR1 基にの−CH2 −部分に更にアルキルオ
キシカルボニル基およびカルボランユニットを含有して
いることを特徴とする。このような構造を有することに
より、化合物(2)は、DTPAの5つのカルボキシル
基を保持すると共に、非エステル結合でカルボランが導
入されたことになる。
【0031】本発明の化合物(2)は、上記(1)の化
合物を製造するための重要な中間体である。また、化合
物(2)は、これ自身カルボラン誘導体として、癌治療
における中性子捕捉剤として使用しうる。
【0032】ここで、上記化合物(2)のR1 は水素若
しくはC1 〜C6 の炭素原子を含有する直鎖若しくは分
岐鎖低級アルキル基を表す。具体的には、水素、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec −ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−
ヘキシル等をを挙げることができるが、これらに限定さ
れない。好ましくは、該R1 は水素、またはエチルであ
る。
【0033】本発明のカルボラン含有ガドリニウム−D
TPA錯体は、腫瘍組織内のホウ素キャリアーの蓄積量
を連続的にMRIにより測定することができるばかりで
なく、それ自身ホウ素と同様に中性子捕捉断面積が大き
いガドリニウムも含有しているため、カルボランのみを
含有する中性子捕捉剤に比べ、更に強力なガン細胞致死
能力を持つことが期待できる。更に、本発明の錯体化合
物は、5つのカルボキシル基が遊離であるため、従来の
エステル結合、若しくはアミド結合でカルボラン等の活
性部位を導入したDTPA誘導体よりも強く金属イオン
と配位することが可能となる。
【0034】また、本発明の化合物(2)のうちR1
エチルである化合物(2a)およびR1 が水素である化
合物(2b)は、前記化合物(1)を製造するための重
要な中間体であり、また、それ自身有用な中性子捕捉剤
となる化合物である。
【0035】次に本発明の化合物の製造方法について説
明する。以下の製造方法において、R1 ’基はC1 〜C
6 の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐鎖低級アルキ
ル基を表す。具体的には、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec −ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等をを挙げること
ができるが、これらに限定されない。好ましくは、該R
1 ’はエチルである。
【0036】また、R基は、C1 〜C6 の炭素原子を含
有する直鎖若しくは分岐鎖低級アルキル基を表す。具体
的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec −ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシル等をを挙げることができるが、こ
れらに限定されない。好ましくは、該Rはメチル、エチ
ル、sec −ブチルである。
【0037】まず、本発明の化合物(1)の製造方法に
ついて説明する。工程(a)は、化合物(3)にカルボ
ランユニットを導入する工程である。本行程は、パラジ
ウム・2(ベンジリデンアセトン)錯体[Pd(db
a)2 ]のようなパラジウム触媒、および1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)の存在
下、化合物(3)とカルボラン誘導体(4)とを反応す
ることによって行われる。本反応は、THFのようなエ
ーテル系溶媒中で行われる。本反応において、パラジウ
ム触媒は、化合物(3)に対して5〜15モル%、好ま
しくは10モル%使用する。また、カルボラン誘導体
(4)は、化合物(3)に対して2から4当量、好まし
くは2.5から3当量使用する。反応温度は、50から
150℃、好ましくは、50から100℃、より好まし
くは50から80℃であり、反応時間は、1から20時
間、好ましくは1から10時間、より好ましくは1から
5時間である。本発明においては、上記Pd(dba)
2 以外にもPd2 (dba)3 ・CHCl3 のような触
媒を使用することができる。また、dppe以外には、
トリフェニルホスフィン、トリメチロールプロパンホス
ファイト等を使用することができるが、dppeが最も
好適である。
【0038】得られた生成物(2c)は、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー、再結晶等の適切な手段で分離
精製することができる。本反応によって、選択的にカル
ボランユニットを導入することが可能となる。なお、上
記化合物(3)は、以下のようにして製造することが可
能である。
【0039】
【化27】
【0040】但し、R1 ’は先に定義したとおりであ
る。 まず、第一段階として、DTPAのカルボキシル基をエ
ステルで保護する。このエステル化には、通常のエステ
ル化反応を用いることができる。例えば、酸の存在下に
よるエステル化等を挙げることができる。具体的には、
濃硫酸、濃塩酸、トルエンスルホン酸のような強酸の存
在下、アルコール溶媒中でDTPAを処理すればよい。
使用するアルコールは、特に限定されないが、低級アル
コールが好ましく、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等がより好ましく、エタノールが最も好ましい。本
反応では、アルコールが溶媒の働きもするので特に溶媒
を用いる必要はないが、必要に応じて、溶媒を用いるこ
ともできる。いずれの場合においても、アルコールは大
過剰に用いる必要がある。また、アルコールは無水であ
ることが好ましい。反応温度は、50℃から使用したア
ルコールの還流温度の間の適切な温度を使用する。ま
た、反応時間は、1から24時間が好適である。反応が
完結したら、水酸化ナトリウムのようなアルカリ水溶液
で反応溶液を塩基性にし、得られた生成物(5)をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー、再結晶等の適切な手
段で分離精製する。
【0041】次に、得られたペンタエステル誘導体
(5)にアルコキシカルボニル基を導入し、化合物
(3)を得る。本反応では、カリウムビス(トリメチル
シリル)アミド(KBMSA)、リチウムジイソプロピ
ルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド
のような塩基で化合物(5)を処理し、ついでクロロ蟻
酸アルキル(但し、アルキルは先にR1 ’で定義したア
ルキルと同様である。)を作用させる。クロロ蟻酸アル
キルは、化合物(5)に対して2から4当量、好ましく
は2.5から3当量使用する。反応は、ジエチルエーテ
ル、THFのようなエーテル系溶媒を用いて行われる。
反応温度、−60〜−80℃、好ましくは−78℃でで
ある。反応時間は、塩基処理が20分から2時間、クロ
ロ蟻酸アルキルとの処理が20から1時間である。本反
応で得られた化合物(3)は、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー、再結晶等の適切な手段で分離精製するこ
とができる。
【0042】工程(b)は、前記工程(a)で得られた
(2c)を加水分解すると供に、導入されたカルボラン
ユニットの付け根のカルボキシル基の1つを脱炭酸する
ことによって、すべてのカルボキシル基が遊離の化合物
(2b)を得る工程である。
【0043】エステルの加水分解は、従来の脱エステル
化反応を用いて行えばよい。例えば、水酸化リチウムの
含水アルコール溶液で化合物(2c)を処理し、ついで
1N塩酸のような酸で酸性化することによって化合物
(2c)を得ることができる。塩基処理の反応温度は、
0から50℃、好ましくは、10から25℃であり、反
応時間は、1から40時間、好ましくは1から20時
間、より好ましくは1から10時間である。酸処理の反
応温度および反応時間は、−10℃から10℃、好まし
くは0℃で、5分から1時間、好ましくは5から30分
である。また、酸は、上記塩酸以外にも希硫酸、希酢酸
等を使用することができる。得られた生成物(2c)
は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、再結晶等の
適切な手段で分離精製することができる。
【0044】なお、上記カルボラン誘導体(4)は、下
記反応式で示すように、メチレンクロライドのようなハ
ロゲン化溶媒に溶解したクロロ蟻酸アルキルに約−10
℃でピリジンのハロゲン化溶媒の溶液を加え、反応混合
物を約3時間撹拌することによって得た。また化合物
(6)はJ. L. Mauer, F. Verchier, A. J. Serino, C.
B. Knobler and M. F. Hawthorne, J. Org. Chem., 55,
838-843 (1990)に開示された、オルソカルボランを出
発原料とする方法により調製した。
【0045】
【化28】
【0046】但し、Rは先に定義したとおりである。 工程(c)は、前記工程で得られたカルボラン含有−D
TPA誘導体(2c)をガドリニウム金属イオンに配位
させる工程である。本行程では、カルボラン含有−DT
PA誘導体(2c)のアルコール溶液に該誘導体(2
c)と等量の三塩化ガドリニウム6水和物を加え、次い
で塩基で処理することによって目的のカルボラン含有ガ
ドリニウム−DTPA錯体を得る。カルボラン含有−D
TPA誘導体(2c)と三塩化ガドリニウム6水和物と
の反応は、0から50℃、好ましくは室温(約25℃)
で行われる。使用する溶媒は、アルコールであれば特に
限定されないが、低級アルコール(例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等)が好ま
しく、メタノールが最も好ましい。反応時間は、1から
24時間、好ましくは1から10時間、最も好ましくは
2から5時間である。次のアルカリ処理で使用するアル
カリは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩を好
適に使用しうる。
【0047】得られた化合物(1)は、メタノール−水
等の溶出液を用いて、HPLCで精製することができ
る。以上のようにして、本願発明の化合物(1)を製造
することが可能である。
【0048】次に、本発明の化合物(2c)の製造方法
を説明する。化合物(2c)は、上記化合物(1)の製
造方法の工程(a)と全く同様にして製造することがで
きる。即ち、上記化合物(3)にPd(dba)2 のよ
うなパラジウム触媒、およびdppeの存在下、カルボ
ラン誘導体(4)を反応することによって行われる。本
反応の条件は、上記化合物(1)の製造方法の工程
(a)と全く同様である。本発明においては、上記Pd
(dba)2 以外にもPd2 (dba)3 ・CHCl3
のような触媒を使用することができる。また、dppe
以外には、トリフェニルホスフィン、トリメチロールプ
ロパンホスファイト等を使用することができるが、dp
peが最も好適である。得られた生成物(2c)は、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー、再結晶等の適切な
手段で分離精製することができる。
【0049】本反応によって、選択的にカルボランユニ
ットを導入することが可能となる。次に、本発明の化合
物(2b)の製造方法について説明する。化合物(2
b)の製造方法の工程(a)および工程(b)は、上記
本発明の化合物(1)の製造方法の工程(a)および工
程(b)と全く同様である。即ち、本製造方法の工程
(a)は上記化合物(3)にPd(dba)2 のような
パラジウム触媒、およびdppeの存在下、カルボラン
誘導体(4)を反応することによって行われる。本反応
の条件は、上記化合物(1)の製造方法の工程(a)と
全く同様である。本発明においては、上記Pd(db
a)2 以外にもPd2 (dba)3 ・CHCl3 のよう
な触媒を使用することができる。また、dppe以外に
は、トリフェニルホスフィン、トリメチロールプロパン
ホスファイト等を使用することができるが、dppeが
最も好適である。本反応によって、選択的にカルボラン
ユニットを導入することが可能となる。
【0050】また、本製造方法の工程(b)は、前記工
程(a)で得られた(2c)を加水分解すると供に、導
入されたカルボランユニットの付け根のカルボキシル基
の1つを脱炭酸する。本反応の条件も、上記化合物
(1)の製造方法の工程(b)と全く同様である。得ら
れた生成物(2b)は、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー、再結晶等の適切な手段で分離精製することがで
きる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施例に沿って更
に詳細に説明する。以下の例では、R1 がエチル基であ
る場合を例に取り説明する。 調製例 DTPAのペンタエチルエステル(5a)の合成
【0052】
【化29】
【0053】ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)
(25g、63.5mmol)と濃硫酸(10ml、180mm
ol)を無水エタノール(500ml)に溶解し、この混合
物を20時間還流した。反応液を濃縮し、塩化メチレン
で希釈し、10%NaOH水溶液を0℃で加えて、塩基
性にした。有機層を分離し、無水MgSO4 で貫挿し、
濾過した。濾液を濃縮して得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸
エチル=2:3)で精製し、純粋のエチルエステル(5
a)を得た(26.88g、50.4mmol、78.3
%)。
【0054】<スペクトルデータ> IR (Film):2979(s), 1735(s), 1029(s), 728(m) cm-1.1 H-NMR(CDCl3 ):δ (ppm) 4.21-4.1 (m, 10H), 3.57
(s, 8H), 3.49 (s, 2H), 2.9-2.75 (m, 8H), 1.27 (t,
J=7.5Hz, 12H), 1.26 (t, J=7.5Hz, 3H).13 C-NMR(CDCl3 ):δ (ppm) 171.5(q), 171.2(q), 60.3
(d), 60.1(d), 55.2(d), 52.7(d), 52.2(d), 14.2(s), 元素分析:C2443312に対する計算値:C 54.02,
H 8.12, N 7.87 実測値:C 53.79, H 7.88, N 7.72 下記化合物(3a)の合成
【0055】
【化30】
【0056】カリウム(ビストリメチルシリル)アミド
(0.5M トルエン溶液、15ml、7.5mmol)とT
HFを窒素雰囲気下において−78℃に冷却した100
mlフラスコに入れた。上記工程(a)で得られた化合物
(5a)(2g、3.75mmol)のTHF(30ml)溶
液を12分かけてゆっくり滴下した。反応混合物を−7
8℃で70分撹拌した後、あらかじめ冷却しておいた2
N NH4 Cl水溶液とエーテルを反応混合物に加え、
反応を停止した。得られた反応混合物をエーテルで抽出
し、無水MgSO4 で乾燥し、濾過した。濾液を濃縮
し、粗生成物を得た。この生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液;ベンゼン:酢酸エチル=
2:1)で精製し、純粋な化合物(3a)を得た(1.
2g、1.98mmol、52.8%)。
【0057】IR (Film):2980(s), 1728(s), 1034(s), 7
28(m) cm-1.1 H-NMR(CDCl3 ):δ(ppm) 4.48 (s, 1H), 4.27-4.06 (m,
12H), 3.67 (s, 2H), 3.56 (s, 4H), 3.48 (s, 2H),
2.97-2.73 (m, 8H), 1.33-1.2 (m, 18H).13 C-NMR(CDCl3 ):δ (ppm) 171.6(q), 171.3(q), 168.4
(d), 168(q), 67.5(t), 61.4(d), 61.5(d), 60.4(d), 6
0.2(d), 55.2(d), 55.1(d), 53.5(d), 53.2(d), 52.7
(d), 52.3(d), 51.5(d), 14.5(s). 元素分析:C2747312に対する計算値:C 53.54,
H 7.82, N 6.94 実測値:C 53.36, H 7.51, N 6.78. カルボラン誘導体(4)の合成 R=イソブチルである化合物(4a)の合成 窒素下に、クロロ蟻酸イソブチル(1.11g 、8.1
mmol )のメチレンクロリド(5ml)溶液に、化合物
(6)(541mg,2.7mmol)(化合物(6)はJ.
L. Mauer, F. Verchier, A. J. Serino, C. B. Knobler
and M. F. Hawthorne, J. Org. Chem., 55, 838-843
(1990)に開示された、オルソカルボランを出発原料とす
る方法により調製した。)とピリジン(1.4ml)のメ
チレンクロリド(5ml)溶液を−10℃で加えた。3時
間撹拌後、反応混合物を氷水にあけた。有機層を抽出
し、無水MgSO4 で乾燥し、濾過、濃縮後、粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢
酸エチル)(1:1)を用いて溶出)で精製して(4
a)を得た(653.4mg、2.18mmol、80.6
%〕。
【0058】IR(Film):3072(s), 2966(s), 2595(s),
1750(s), 1646(m), 1471(s), 1019(s), 720(s) cm-11 H-NMR(CDCl3 ):δ(ppm) 5.83‐5.68(m, 1H), 5.52 (d,
J =7.5Hz, 1H), 5.48-5.38 (m, 2H), 3.96 (dd, J=
2.5, 6.5Hz,1H), 3.95 (dd, J=2.5, 6.5Hz,1H), 3.87
(s, 1H), 2.07-1.90 (m, 1H), 0.95 (d, J =6.5Hz,
6H )ppm13 C-NMR(CDCl3 ):δ153.5(q), 131.2(t), 121.7(d),
76.8(t), 75.1(d), 74.7(q), 59.2(t), 27.8(t) ,18.9
(s) . 元素分析:C1024103 に対する計算値:C 39.98,
H 8.05 実測値:C 40.28, N 7.75. R=エチルである化合物(4b)の合成 同様に、化合物(6)(1.20g 、5.98mmol)、
クロロ蟻酸エチル(1.95g 、17.93mmol)、ピ
リジン(2.9ml)から(4b)を得た(1.48g 、
5.44mmol、91%)。
【0059】IR(Film):3072(s), 2985(s), 2593(s),
1752(s), 1645(m), 1002(s) cm-1 1 H-NMR(CDCl3 ) :δ5.82‐5.67 (m, 1H), 5.51 (d, J=
7.5Hz, 1H), 5.48-5.38 (m, 2H), 4.23 (q, J=7Hz, 2
H), 3.87 (s,1H), 1.33 (t, J=7Hz, 3H) ppm;13 C-NMR(CDCl3 ):δ153.3(q), 131.2(t), 121.9(d),
76.9(t), 74.7(q), 65.3(t) ,59.3(d), 14.1(s) ppm. 元素分析:C820103 に対する計算値:C 35.28,
H 7.4 実測値:C 35.08, N 7.16. R=メチルである化合物(4c)の合成 同様に、化合物(6)(1.45g 、7.23mmol)、
クロロ蟻酸メチル(2.05g 、21.7mmol)、ピリ
ジン(3.8ml)から(4c)を合成した(1.44g
、5.57mmol、77.2%)。
【0060】IR(KBr ):3080(s), 2970(m), 2590(s),
1720(s), 1650(w), 1440(s), 1250(s), 720(s) cm-11 H-NMR(CDCl3 ) :δ5.82-5.67 (m, 1H), 5.51 (d, J=
7.5Hz, 1H), 5.48-5.40 (m, 2H), 3.58 (s, 1H), 3.83
(s, 3H) ppm13 C-NMR(CDCl3 ):δ153.9(q), 131.0(t), 122.0(d),
77.0(t), 74.5(q), 59.2(t), 55.6(s) ppm 元素分析:C718103 に対する計算値:C 32.55,
H 7.02 実測値:C 32.6, N 6.8 .
【0061】
【実施例】
化合物(2a)の製造 化合物(3a)(1当量)、Pd(dba)2 (0.1
当量)、dppe(0.2当量)および(4)(3当
量)をTHFに溶かし12時間窒素下で還流した。TH
F留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでヘキ
サン−酢酸エチル−メタノール(40:20:1)を溶
出液として用いて精製し、(2)の純品を得た。(4
a)から(4c)の化合物を用い化合物(2a)を製造
した。結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】化合物(2b)の製造 (2a)(1.16g ,1.47mmol)のエタノール
(5ml)溶液に30分かけてLiOH‐H2 O(55
8.2mg、13.3mmol)のエタノール(30ml)溶液
を室温で加えて12時間撹拌した。反応混合物をセライ
トで濾過してエタノールを留去した。残査を水(15m
l)で希釈し、エーテルを加えて水に解けない不純物を
取り除いた。塩酸水溶液(10.8%、4.5g 、1
3.3mmol)を0℃で加えて酸性にした。20分撹拌
後、沈殿物を集め、これをメタノール(20ml)に溶か
し、HPLCでMeOH−H2 O(5:2)を流出液と
して用いて精製し、3を得た(547.8mg、0.99
8mmol、67.9%)。
【0064】IR(KBr ): 3411(m), 3014(s), 2592
(s), 1726(s), 1632(s), 1396(s), 1222(s), 1018(m) c
m-11 H-NMR(CDCl3 ) ;δ6.17 (dt, J=7, 15.5Hz, 1H), 5.8
9 (d, J=15.5Hz, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.06-3.88 (m, 1
H), 3.62 (s, 4H), 3.53-3.08 (m, 12H), 2.65-2.4 (m,
2H) ppm;13 C-NMR(CDCl3 ):δ 175.7(q), 174.5(q), 174.1(q),
170.4(q), 136.3(t),127.7(d), 75.1(q), 65.3(t), 6
2.4(t), 56.1(d), 55.7(d), 53.9(d), 53.8(d), 53(d),
50.7(d), 50.3(d), 33.3(d) 元素分析:C193710310・1/2H2 0に対す
る計算値:C 39.04, H 6.55 ,N 7.19;実測値:C 38.9
6, H 6.43, N 7.05. カルボラン含有ガドリニウム−DTPA錯体(1)の製
造 GdCl3 ・6H2 0(139.7mg,0.374mmo
l)を、(2c)(215.4mg、0.374mmol)の
メタノール(5ml)溶液に撹拌しながら室温で加えて、
さらに5時間撹絆した。Na2 CO3 (31.4mg、
0.374mmol)を加え、室温で30分撹拌し、MeO
H(5ml)を加えて混合物を希釈し、HPLCでMeO
H−H2 0(5:2)を用いて溶出し、精製して(1)
を得た(152.7mg、0.209mmol、55.9
%)。
【0065】IR(KBr )3375(m), 2980(m), 2592(s), 1
596(s), 1405(s), 1094(s), 1021(m), 723m cm-1; 元素分析:C193710310Gd・1 /4 H2 0に
対する計算値:C 31.08,H 4.74, N 5.72 ;実測値:C 3
1.45, H 4.77, N 5.33.
【0066】
【発明の効果】本発明のカルボラン含有ガドリニウム−
DTPA錯体は、腫瘍組織内のホウ素キャリアーの蓄積
量を連続的にMRIにより測定することができるばかり
でなく、それ自身ホウ素と同様に中性子捕捉断面積が大
きいガドリニウムも含有しているため、カルボランのみ
を含有する中性子捕捉剤に比べ、更に強力なガン細胞致
死能力を持つことが期待できる。更に、本発明の錯体化
合物は、5つのカルボキシル基が遊離であるため、従来
のエステル結合、若しくはアミド結合でカルボラン等の
活性部位を導入したDTPA誘導体よりも強く金属イオ
ンと配位することが可能となる。
【0067】また、本発明の化合物(2)のうちR1
エチルである化合物(2a)およびR1 が水素である化
合物(2b)は、前記化合物(1)を製造するための重
要な中間体であり、また、それ自身有用な中性子捕捉剤
となる化合物である。また、本発明により、カルボラン
含有ガドリニウム−DTPA誘導体およびその中間体の
簡便な製造方法が提供される。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式で表されるカルボラン含有ガドリニ
    ウム−DTPA錯体(1)。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記一般式で表されるカルボラン含有−
    DTPA誘導体(2)。 【化2】 但し、R1 は、水素若しくは低級アルキル基を表す。
  3. 【請求項3】 下式で表されるカルボラン含有−DTP
    A誘導体(2a)。 【化3】
  4. 【請求項4】 下式で表されるカルボラン含有−DTP
    A誘導体(2b)。 【化4】
  5. 【請求項5】 下式で表されるカルボラン含有ガドリニ
    ウム−DTPA誘導体(1)の製造方法であって、 【化5】 (a)下記反応式で示されるようにDTPAエステル誘
    導体(3)とカルボラン誘導体(4)とを、パラジウム
    触媒の存在下において反応し、カルボラン含有DTPA
    誘導体(2c)を得る工程と、 【化6】 但し、R1 ’およびRは低級アルキル基を表す。 (b)前記工程(a)で得られたカルボラン含有DTP
    A誘導体(2c)を塩基で処理し、次いで酸で処理する
    ことによって脱エステル化および脱炭酸を行い、化合物
    (2b)を得る工程と、 【化7】 但し、R1 ’は低級アルキル基を表す、 (c)前記工程(b)で得られた化合物(2b)と三塩
    化ガドリニウム6水和物とを反応し、次いでアルカリで
    処理することによって、カルボラン含有ガドリニウム−
    DTPA誘導体(1)を得る工程とを具備した方法。 【化8】
  6. 【請求項6】 下記式で表されるカルボラン含有DTP
    A誘導体(2c)の製造方法であって、DTPAエステ
    ル誘導体(3)とカルボラン誘導体(4)とを、パラジ
    ウム触媒の存在下において反応し、カルボラン含有DT
    PA誘導体(2c)を得る工程を具備することを特徴と
    する製造方法。 【化9】 但し、R1 ’およびRは低級アルキル基を表す。
  7. 【請求項7】 下記式で表されるカルボラン含有DTP
    A誘導体(2b)の製造方法であって、 【化10】 (a)下記反応式で示されるようにDTPAエステル誘
    導体(3)とカルボラン誘導体(4)とを、パラジウム
    触媒の存在下において反応し、カルボラン含有DTPA
    誘導体(2c)を得る工程と、 【化11】 但し、R1 ’およびRは低級アルキル基を表す。 (b)前記工程(a)で得られたカルボラン含有DTP
    A誘導体(2c)を塩基で処理し、次いで酸で処理する
    ことによって脱エステル化および脱炭酸を行い、化合物
    (2b)を得る工程とを具備する製造方法。 【化12】 但し、R1 ’は低級アルキル基を表す。
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