JP2685013B2 - 光ディスクの原盤露光装置及び原盤露光方法 - Google Patents

光ディスクの原盤露光装置及び原盤露光方法

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JP2685013B2 JP7034315A JP3431595A JP2685013B2 JP 2685013 B2 JP2685013 B2 JP 2685013B2 JP 7034315 A JP7034315 A JP 7034315A JP 3431595 A JP3431595 A JP 3431595A JP 2685013 B2 JP2685013 B2 JP 2685013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの原盤にレ
ーザ光を照射して、必要な情報等を露光記録(マスタリ
ング)する原盤露光装置及び原盤露光方法に関し、特
に、光ディスクの原盤を露光するレーザ光(マスタリン
グ光)にUV光等の短波長光源を用いた場合でも、当該
マスタリング光のモニタ、及び、対物レンズへの入射角
度の調整を容易かつ高精度に行なうことができ、良好な
ビームを得ることができる原盤露光装置及び原盤露光方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、磁気ディスク,磁気テー
プ等の他のメモリ媒体と比較して、記録密度が高く、大
容量であり、さらに大量複製も容易であることから、急
速に開発及び普及が進んでいる。現在では、再生専用の
ROM媒体型,記録可能タイプの追記型及び書換型等、
用途に応じたタイプのものが開発され、各方面で使用さ
れている。
【0003】このような光ディスクは、データを記録し
た光ディスクの原盤(スタンパ)を、原盤露光装置(マ
スターライター)によって作製し、この光ディスクの原
盤を用いて、合成樹脂基板等からなるディスクの板面上
に凹状又は溝状のピット(穴)を形成したレプリカ・デ
ィスクを製造することにより、大量に複製され、提供さ
れている。
【0004】ここで、従来の光ディスクの原盤の作製工
程について説明する。 まず、原盤となるガラス円盤にフォトレジスト(感光
性樹脂)を塗布し、このガラス円盤(このような完成前
のものも含めて、以下「原盤」という)を、原盤露光装
置のスピンドル上にセットして一定速度で回転させる。 そして、この原盤にマスタリング光の光スポットを照
射し、必要な情報等を前記原盤に露光記録する。このと
き、前記光スポットが、前記原盤の半径方向に一定速度
で移動させられるので、前記原盤上にはスパイラル上の
露光跡(潜像)が形成される。 次いで、この原盤を現像すると、前記マスタリング光
によって露光された部分のフォトレジストが現像液によ
り溶け出し、ディスク板面上に凹凸状のピットの列(ト
ラック)が形成される。 その後、金属蒸着→欠陥チェック→ニッケルメッキ等
の工程を経て、光ディスクの原盤が完成する。
【0005】ところが、このような高密度,大容量とい
われる光ディスクにおいても、現在、さらなる高密度化
及び大容量化が要求されつつある。例えば、画像情報を
取り扱う場合などは、特にデータが膨大となり、従来の
片面300MB(情報用1300mm追記型,書換型デ
ィスク),片面540MB(コンパクトディスク),片
面600MB(CD−ROM)といった光ディスクでは
容量不足となってしまう。
【0006】このため、光ディスク片面あたりの容量の
増大化が求められるが、これを達成するためには、ピッ
ト自体の幅を細くして、光ディスク面上に多数のピット
を形成する必要がある。
【0007】このようなピットの微細化を図った従来の
原盤露光装置としては、例えば、マスタリング光として
主に使用されていた可視光(例えば、Ar:457.9
nm等)に代えて、より短波長のUV光(Ar:36
3.8)を用いることにより、微細な収束ビームスポッ
トを形成する構成としたものがある。
【0008】マスタリング光にUV光を用いた原盤露光
装置の代表例としては、Joint International Symposiu
m on Optical Memory and Optical Data Storage 1993,
HawaiiのP33,P44等にて発表されたものがある。
【0009】その他のピットの微細化を図った従来の原
盤露光装置としては、特開平1−098142号では、
マスタリング光を非線形光学素子によって短波長とし、
光ディスクの原盤を露光する構成の原盤露光装置が提案
されている。
【0010】また、特開平1−317241号では、従
来の光退色性層の問題点を指摘し、これをプロセス上か
ら改善すべく、フォトレジスト膜表面を露光前に現像液
に曝して表面に難溶化層を形成することでピットの微細
化を図る光ディスクの原盤作成方法が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の短波長
のUV光を用いた原盤露光装置のように、マスタリング
光の波長を短くすると、マスタリング光の原盤への入射
角度に、より高い精度が要求されることになる。
【0012】すなわち、光ディスクの原盤露光には、ガ
ラス円盤に塗布されたフォトレジスト上に、マスタリン
グ光を収束させる対物レンズが用いられている。この対
物レンズの開口数NAは、0.9前後といった非常に大
きなものであり、焦点深度dは次の式によって表わされ
る。 焦点深度d=λ/NA2 ただし、λ=マスタリング光の波長 この式からも分かるように、マスタリング光の波長λを
短くすると、対物レンズの焦点深度dが浅くなり、デフ
ォーカスとなり易くなってしまう。
【0013】したがって、マスタリング光に短波長のU
V光を用いた原盤露光装置では、対物レンズに入射され
るマスタリング光に僅かな傾きや揺らぎがあると、ビー
ム形状が大きく乱れることとなり、また、マスタリング
光の光路に設けられた各種光学系部品の選定が収差に大
きく影響し、良好なピット形状を得ることが困難とな
る。
【0014】ところが、従来のUV光を用いた原盤露光
装置では、上述のように、マスタリング光の対物レンズ
への入射角度に高い精度が要求されるのに対し、UV光
であるマスタリング光を肉眼で確認することが困難であ
り、また、マスタリング光の入射角度の調整手段は、マ
スタリング光に可視光を用いていたときの延長技術であ
った。このため、マスタリング光の入射角度の調整に、
多大な時間と特殊な技能を必要とするという問題があっ
た。
【0015】なお、このようなマスタリング光の入射角
度の調整が困難であるという問題は、マスタリング光を
非線形光学素子によって短波長としている特開平1−0
98142号の原盤露光装置でも同様に生じる。
【0016】また、特開平1−317241号の光ディ
スクの原盤作成方法では、従来方法を原則としてそのま
ま踏襲し、そのプロセス面のみからピットの微細化を図
ろうとするものであったため、露光現像に関わる温度,
時間の管理等が厳しくなるという割りに、一定以上のピ
ットの微細化に対応できないという問題があった。
【0017】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たものであり、マスタリング光にUV光等の短波長光源
を用いた場合でも、マスタリング光の対物レンズへの入
射角度の調整を容易かつ高精度に行なうことができ、良
好なビームを得ることが可能となり、ピットの微細化、
ひいては、光ディスクの大容量化,高密度化を図ること
ができる光ディスクの原盤露光装置及び原盤露光方法の
提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の光ディスクの原盤露光装置は、短波
長のマスタリング光を対物レンズによって収束し、光デ
ィスクの原盤を露光する原盤露光装置において、可視光
の調整用レーザ光を、前記対物レンズに垂直に照射する
調整用レーザ光源と、蛍光部材を塗布した受光面を有
し、この受光面で前記光ディスクの原盤から反射してき
た前記マスタリング光及び調整用レーザ光を受光して、
これら光のビームスポットをそれぞれ投影するスクリー
ンと、前記マスタリング光の光路上に配置された光学系
部材の少なくとも一つに設けられ、前記マスタリング光
の前記対物レンズへの入射角度を変化させるマスタリン
グ光調整手段とを備えた構成としてある。
【0019】請求項2記載の原盤露光装置は、前記マス
タリング光の光路上に配置された光学系部材に含まれる
ミラー及び/又はレンズの波面収差を、前記マスタリン
グ光の波長λの1/4以下とした構成としてある。
【0020】請求項3記載の光ディスクの原盤露光方法
は、請求項1又は2記載の光ディスクの原盤露光装置を
用いた原盤露光方法であって、前記マスタリング光調整
手段により、前記マスタリング光の前記対物レンズへの
入射角度を変化させ、前記スクリーン上に投影された前
記マスタリング光のビームスポットの光軸を、前記調整
用レーザ光のビームスポットの光軸と一致させることに
よって、前記マスタリング光を前記対物レンズに垂直に
照射させる方法としてある。
【0021】
【作用】上記構成からなる本発明の光ディスクの原盤露
光装置及び原盤露光方法によれば、可視光である調整用
レーザ光を対物レンズに垂直に照射し、この調整用レー
ザ光を基準として、UV光であるマスタリング光の前記
対物レンズへの入射角度を調整する構成又は方法とした
ことにより、肉眼での確認が困難なUV光の前記対物レ
ンズへの入射角度の調整を、肉眼によって容易かつ高精
度に行なうことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の光ディスクの原盤露光装置及
び原盤露光方法の実施例について、図面を参照しつつ説
明する。まず、本発明の光ディスクの原盤露光装置の実
施例について説明する。図1は本実施例に係る光ディス
クの原盤露光装置を示すブロック図である。また、図2
は本原盤露光装置の光ヘッドを示す説明図であり、図3
はマスタリング光をモニタするためのスクリーンを示す
平面図である。
【0023】なお、本発明の光ディスクの原盤露光装置
は、マスタリング光に調整用レーザ光を重複させ、光デ
ィスクの原盤から反射してきたこれら光の戻り光をモニ
タしながら、前記マスタリング光の対物レンズへの入射
角度の調整を行なうという点に特徴がある。
【0024】同図において、10はマスタリング光源
(Arレーザ発振管)であり、波長λ=363.8nm
のUV光(マスタリング光)11を出射する。20はオ
ートレーザコントローラであり、マスタリング光源10
から出射されたマスタリング光11の安定化及びノイズ
除去を行なう。
【0025】30はE/O変調器であり、オートレーザ
コントローラ20からのマスタリング光11を所定のパ
ルス長に変調する。40は光学ヘッドであり、図2に示
すように、補正用ミラー41,落とし込みミラー42,
対物レンズ43,偏光ビームスプリッタ44及びダイク
ロックミラー45が内蔵してある。
【0026】この光学ヘッド40は、E/O変調器30
からのマスタリング光11、及び、後述する調整用レー
ザ光源1からの調整用レーザ光1aを、対物レンズ43
によってガラス円盤111に塗布されたフォトレジスト
11上(原盤110上)に収束させ、これらレーザ光1
a,11のうち、前記マスタリング光11により原盤デ
ータの露光記録を行なう。
【0027】また、光学ヘッド40に内蔵された補正用
ミラー41は、入射されるマスタリング光11及び調整
用レーザ光1aを一致させる。落とし込みミラー42
は、補正ミラー41を透過したマスタリング光11及び
調整用レーザ光1aを反射させて、対物レンズ43に入
射させる。
【0028】偏光ビームスプリッタ44及びダイクロッ
クミラー45は、レーザ干渉測長器50から出射された
干渉用レーザ光を対物レンズ43に入射させ、原盤11
0から反射してきた干渉用レーザ光を、図示しない二分
割PDに出射させる。
【0029】前記レーザ干渉測長器50の内部には、図
示しないHe−Neレーザ発振管が内蔵してあり、図1
及び図2に示すように、スキュービーム方式によるHe
−Neレーザ(波長λ=632.8nm)のλ/4の干
渉を用いて、光学ヘッド40を原盤110の径方向に高
精度に移動させる。
【0030】61,62,63は絞りであり、マスタリ
ング光11のビーム外周をカットして波面を揃える。7
1,72,73は部分透過ミラーであり、マスタリング
光の一部を透過させ、一部反射させる。74は全反射ミ
ラーであり、E/O変調器30からのマスタリング光1
1を光学ヘッド40に反射させる。
【0031】また、80はビームポジションセンサであ
り、マスタリング光11の光軸のずれをモニタするため
のものである。91は第一メインビームモニタであり、
マスタリング光11が正確に変調されているか否かをモ
ニタするためのものである。92は第二メインビームモ
ニタであり、変調後のマスタリング光11のパワー値を
モニタするためのものである。
【0032】さらに、101及び103はコリメータで
あり、E/O変調器30からのマスタリング光11を拡
大し平行光とする。102はピンホールであり、コリメ
ータ101を透過したマスタリング光11、及び、後述
するマスタリング光11と調整用レーザ光1aの戻り光
を透過させる。
【0033】104はNDフィルタ(Neutral Density
filter 灰色フィルタ)であり、マスタリング光11の
光強度を減少させる。105及び106は第一及び第二
シャッタであり、露光の開始及び終了を行なう。
【0034】ここで、上述した全反射ミラー74,落と
し込みミラー42及び対物レンズ43のそれぞれには、
図示していないが、マスタリング光11の対物レンズ4
3への入射角度を変化させる(調整する)ためのマスタ
リング光調整手段が設けてある。これらマスタリング光
調整手段は、全反射ミラー74,落とし込みミラー4
2,対物レンズ43をそれぞれ水平方向に移動させる構
成としてあり、これら落とし込みミラー42等を水平方
向に移動させることによって、マスタリング光11が対
物レンズ43に垂直に入射されるようにしている。
【0035】また、上述したオートレーザコントローラ
20とE/O変調器30の組み立て時の波面収差、及
び、部分透過ミラー71及び72,コリメータ101及
び103,補正用ミラー41,落とし込みミラー42,
偏光ビームスプリッタ45の波面収差は、マスタリング
光11の波長λの1/4以下としてある。このような構
成としたことにより、これら光学系の平面性が向上し、
波面の揃った光学系となる。
【0036】1は調整用レーザ光源(He−Neレーザ
発振管)であり、波長λ=632.8nmの可視光(調
整用レーザ光1a)を出射する。この調整用レーザ光源
1には、図示しないレーザ光調整手段が設けある。この
レーザ光調整手段は、調整用レーザ光源1を水平方向に
移動させる構成としてあり、調整用レーザ光源1から出
射される調整用レーザ光1aが、常に、対物レンズ43
に垂直に入射されるように設定してある。また、調整用
レーザ光1aの出射開始及び終了は、調整用レーザ光源
1の手前に配置した第三シャッタ2によって行なう。
【0037】3はスクリーンであり、部分反射ミラー7
2とコリメータ101の間に配置してある。図3に示す
ように、このスクリーン3の中央部には、通過孔3aが
形成してあり、部分反射ミラー72に反射されたマスタ
リング光11をコリメータ101側に通過させる。この
通過孔3aは、直径約1〜4mm程度の大きさとする。
また、スクリーン3の受光面(コリメータ101側の
面)には、UV光を受けた部分が発光する蛍光部材を塗
布してある。
【0038】このような構成からなるスクリーン3は、
図3に示すように、原盤110から反射してきたマスタ
リング光11及び調整用レーザ光1aの戻り光をそれぞ
れ受光して、モニタ用ビームスポット(マスタリング
光)12、及び、基準ビームスポット(調整用レーザ
光)1bを投影する。
【0039】次に、上記構成からなる原盤露光装置を用
いた光ディスクの原盤露光方法の実施例について、図1
〜図3を参照して説明する。
【0040】まず、調整用レーザ光1aによる基準ビー
ムスポットの形成動作について説明する。図1におい
て、第三シャッタ2を開き、調整用レーザ光源1からの
調整用レーザ光1aを光ヘッド40に入射させる。する
と、図2に示すように、この調整用レーザ光1aは、光
ヘッド40内の補正用ミラー41→落とし込みミラー4
2を経て、対物レンズ43に垂直に入射される。
【0041】そして、対物レンズ43に垂直に入射され
た調整用レーザ光1aは、原盤110に照射されてディ
スク面に反射される。原盤110に反射された調整用レ
ーザ光1aの戻り光は、入射時と同一の光路を通過して
光ヘッド40から再び出射される。その後、調整用レー
ザ光1aの戻り光は、図1に示すように、全反射ミラー
74→部分透過ミラー73に反射されてスクリーン3に
照射される。これにより、スクリーン3上に基準ビーム
スポット1bが形成される(図3参照)。
【0042】次に、マスタリング光の原盤110への入
射角度の調整動作について説明する。図1において、マ
スタリング光源10から出射されたマスタリング光11
は、オートレーザコントローラ20→部分透過ミラー7
1→E/O変調器30→部分透過ミラー72→スクリー
ン3の通過光3a→部分透過ミラー73→全反射ミラー
74を介して光学ヘッド40に入射される。その後、対
物レンズ43に入射されたマスタリング光11は、原盤
110のディスク面に反射され、上記調整用レーザ光1
aのときと同様に、その戻り光がスクリーン3に照射さ
れる。これにより、スクリーン3上に、マスタリング光
11のモニタ用ビームスポット12が形成される(図3
参照)。
【0043】ここで、マスタリング光11が対物レンズ
43に垂直に入射されている場合、このマスタリング光
11の戻り光は、対物レンズ43に垂直に入射されるよ
うにあらかじめ設定された調整用レーザ光1aの戻り光
と同じ角度で反射され、スクリーン3上のモニタ用ビー
ムスポット12の光軸が、基準ビームスポット1bの光
軸と一致することとなる。
【0044】逆に、マスタリング光11が対物レンズ4
3に垂直に入射されていない場合、このマスタリング光
11の戻り光は、調整用レーザ光1aの戻り光と異なる
角度に反射され、スクリーン3上のモニタ用ビームスポ
ット12の光軸が、基準ビームスポット1bの光軸と一
致しないこととなる。
【0045】このようにして、マスタリング光11の対
物レンズ43への入射角度をスクリーン3上でモニタ
し、モニタ用ビームスポット12の光軸が、基準ビーム
スポット1bの光軸と一致していない場合は、前記マス
タリング光調整手段によって、全反射ミラー74,落と
し込みミラー42及び対物レンズ43を水平方向に移動
させ、モニタ用ビームスポット12の光軸が基準ビーム
スポット1bの光軸と一致するように、マスタリング光
11の対物レンズ43への入射角度を調整する。
【0046】このような本実施例の光ディスクの原盤露
光装置及び原盤露光方法によれば、可視光である調整用
レーザ光1aを対物レンズ43に垂直に照射し、この調
整用レーザ光1aを基準として、マスタリング光11の
対物レンズ43への入射角度を調整する構成又は方法と
したことにより、従来、困難とされていたUV光の原盤
110への入射角度の調整を、肉眼によって容易かつ高
精度に行なうことができる。
【0047】これにより、対物レンズ43への入射角度
に著しく厳しい管理が要求される短波長光源を用いた原
盤露光装置において、簡単に良好なビームを得ることが
可能となり、ピットの微細化、ひいては、光ディスクの
大容量化,高密度化を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の光ディ
スクの原盤露光装置及び原盤露光方法によれば、マスタ
リング光にUV光等の短波長光源を用いた場合でも、マ
スタリング光の対物レンズへの入射角度の調整を容易か
つ高精度に行なうことができ、良好なビームを得ること
が可能となり、ピットの微細化、ひいては、光ディスク
の大容量化,高密度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光ディスクの原盤露光装
置を示すブロック図である。
【図2】本原盤露光装置の光ヘッドを示す説明図であ
る。
【図3】マスタリング光をモニタするためのスクリーン
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 調整用レーザ光源(He−Neレーザ発振管) 1a 調整用レーザ光 1b 基準ビームスポット 2 第三シャッタ 3 スクリーン 3a 透過孔 10 マスタリング光源(Arレーザ発振管) 11 マスタリング光 20 オートレーザコントローラ 30 E/O変調器 40 光学ヘッド 41 補正用ミラー 42 落とし込みミラー 43 対物レンズ 44 偏光ビームスプリッタ 45 ダイクロックミラー 50 レーザ干渉測長器 61,62,63 絞り 71,72,73 部分透過ミラー 74 全反射ミラー 75 ミラー 80 ビームポジションセンサ 91 第一メインビームモニタ 92 第二メインビームモニタ 101,103 コリメータ 102 ピンホール 104 NDフィルタ 105 第一シャッタ 106 第二シャッタ 110 原盤 111 ガラス円盤 112 フォトレジスト 120 スピンドル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短波長のマスタリング光を対物レンズに
    よって収束し、光ディスクの原盤を露光する原盤露光装
    置において、 可視光の調整用レーザ光を、前記対物レンズに垂直に照
    射する調整用レーザ光源と、 蛍光部材を塗布した受光面を有し、この受光面で前記光
    ディスクの原盤から反射してきた前記マスタリング光及
    び調整用レーザ光を受光して、これら光のビームスポッ
    トをそれぞれ投影するスクリーンと、 前記マスタリング光の光路上に配置された光学系部材の
    少なくとも一つに設けられ、前記マスタリング光の前記
    対物レンズへの入射角度を変化させるマスタリング光調
    整手段とを備えたことを特徴とする光ディスクの原盤露
    光装置。
  2. 【請求項2】 前記マスタリング光の光路上に配置され
    た光学系部材に含まれるミラー及び/又はレンズの波面
    収差を、前記マスタリング光の波長λの1/4以下とし
    た請求項1記載の光ディスクの原盤露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ディスクの原盤
    露光装置を用いた原盤露光方法であって、 前記マスタリング光調整手段により、前記マスタリング
    光の前記対物レンズへの入射角度を変化させ、前記スク
    リーン上に投影された前記マスタリング光のビームスポ
    ットの光軸を、前記調整用レーザ光のビームスポットの
    光軸と一致させることによって、前記マスタリング光を
    前記対物レンズに垂直に入射させることを特徴とする光
    ディスクの原盤露光方法。
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