JP2684128B2 - カラー映像管 - Google Patents

カラー映像管

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JP2684128B2
JP2684128B2 JP3188053A JP18805391A JP2684128B2 JP 2684128 B2 JP2684128 B2 JP 2684128B2 JP 3188053 A JP3188053 A JP 3188053A JP 18805391 A JP18805391 A JP 18805391A JP 2684128 B2 JP2684128 B2 JP 2684128B2
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    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
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    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • H01J29/076Shadow masks for colour television tubes characterised by the shape or distribution of beam-passing apertures

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スリット状の開孔を
有し、その開孔が列状をなし且つ各列内の開孔がウエブ
すなわちタイバーによって隔てられているようなシャド
ウマスクを具えたカラー映像管に関し、具体的にはその
マスク開孔配列部の端部の境界線が滑らか(スムース)
なマスクに関するものである。
【0002】
【発明の背景】今日実用されているカラー映像管のうち
大多数のものは線スクリーンとスリット状開孔を有する
シャドウマスクとを具えている。これらの開孔は、列を
なして整列していて、各列内の隣接する開孔はマスクの
ウエブすなわちタイバーによって互に隔てられている。
それらのタイバーは、マスクを管の観察用フエースプレ
ートの内面形状とほゞ平行なドーム状の外形をなすよう
に成形する場合に、マスクの一体性を維持するために、
マスクにとって必要なものである。
【0003】1本の列内に在るタイバーは、隣接する列
内に形成されているタイバーに対して列の長手方向(縦
方向)に位置がずれている。開孔とタイバーがこの様な
パターンをなしているので、開孔配列部の上下の境界線
は幾分凸凹(ギザギザ)している。ある開孔列の端部で
はタイバーが境界線に近接しておりまた他の列の端部で
は開孔が境界線上にある。このマスクを写真マスタとし
て観察スクリーンを形成すると、出来上ったスクリーン
の上下の境界線も凸凹になる。その様な凸凹の境界線は
見栄えが良くない。
【0004】境界線が滑らか(スムース)なスクリーン
を作るための1つの解決法が、1981年11月10日
付でゴッドフレイ(Godfrey)氏他に与えられた
米国特許第4,300,070号に開示されている。こ
の米国特許の方法では、各列内の最後の2つの開孔のピ
ッチを長くしたり短かくしたりする面倒なやり方で開孔
配列部の境界線を滑らかにしている。この方法は、境界
線の形状を滑らかにするだけでなく、スクリーンの端縁
部における光出力を等しくしている。この様な方法は、
タイバーのピッチが一定で、かつスクリーン上に真直ぐ
な線状境界線を投影するようなマスクを使用するために
開発されたものである。
【0005】最近、タイバーの縦方向の繰返し率すなわ
ちタイバーのピッチが変化しているシャドウマスクを作
る試みがなされている。タイバー・ピッチを変化させる
目的は、モアレの問題を低減するためにスクリーン上に
一定ピッチの陰を作ることである。もし、タイバーのピ
ッチが変っている上記の様なマスクを使用して管スクリ
ーンの上下境界線を直線状の投影状態にしようとすれ
ば、上記の様なマスクに簡単に適用できる新しい境界線
平滑化法が必要となる。
【0006】
【発明の概要】この発明による、カラー映像管の内部に
取付けられた改良されたシャドウマスクは、2つの長辺
と2つの短辺を有する矩形状の周縁(輪郭)と、この
スクの中心を通り上記2つの長辺と平行な長軸(X)お
よび上記マスクの中心を通り上記2つの短辺と平行な短
軸(Y)を持っている。マスクは、また、上記短軸と実
質的に平行な列をなして整列したスリット状開孔を含む
開孔配列部を有し、上記開孔の列は上記開孔配列部の境
界線で終端している。各列内で隣接する開孔はマスクの
タイバーによって隔てられており、ある1つの列内にお
けるタイバーは、隣接する各列内に設けられたタイバー
に対して、上記短軸に平行なその長手方向について偏位
している。
【0007】この発明によるカラー映像管で使用される
シャドウマスクの構造上の特徴を後程説明する図示の実
施例を参照してさらに詳細に示すと、上記列のうち1列
おきの列から成る第1組の列(図4の奇数番目の列1、
333、335)にあるすべての最終端開孔(41、4
3、45)は、その列内の最終端から2番目の開孔(5
1、53、55)に比較して長く形成されており、上記
列のうち上記第1組に含まれていない1列おきの列から
成る第2組の列(図4の偶数番目の列0、2、334)
にあるすべての最終端開孔(40、42、44)は、
の列内の最終端から2番目の開孔(50、52、54)
に比較して短く形成されている。またこの第2組の列に
ある上記最終端から2番目の開孔(50、52、54)
は、その列内の上記最終端から2番目の開孔相互間にあ
る他のすべての開孔に比較して短く形成されている。さ
らに上記第2組のすべての列における上記最終端開孔の
直前のタイバー(60、62、64)は上記開孔配列部
の境界線から一定の距離の位置に配列されている。これ
によって上記すべての列の端部における最終端開孔(4
0、41、42、43、45)は滑らかな上記境界線上
で終端している。また、上記第2組のすべての列におけ
る上記最終端開孔の直前のタイバー(60、62、6
4)は上記短軸と平行なその長手方向の中心線に沿って
測った長さが、この第2組の列にある上記最終端開孔か
ら2番目のタイバー(70、72、74)の上記長手方
向の中心線に沿って測った長さよりも短くされている。
【0008】
【実施例と詳細な説明】図1には、矩形フエースプレー
ト・パネル12と、矩形フアンネル部15によってそれ
に結合された管状ネック部14とから成るガラス外囲器
11を有する矩形カラー映像管10が示されている。フ
アンネル部15は内部導電被覆(図示せず)を有し、
内部導電被膜はアノード・ボタン16からネック部14
まで延びている。パネル12は、観察用フエースプレー
ト18と、ガラスフリット17によりフアンネル部15
に封着された周辺フランジすなわち側壁20と、で構成
されている。フエースプレート18の内面には3色カラ
ー蛍光体スクリーン22が形成されている。
【0009】このスクリーン22は、蛍光体線が3つ組
をなすように配列された線スクリーン型であり、各3つ
組の中には上記3色のうちの各色の蛍光体線が含まれて
いる。上記スクリーン22に対して所定の間隔をおい
て、多孔色選択電極すなわちシャドウマスク24が、普
通の方法で着脱可能に取付けられている。図1に破線で
略示された電子銃26が、ネック部14の中心部に取付
けられていて、3本の電子ビーム28を発生し、マスク
24を通してスクリーン22に至る集中径路に沿って投
射するようになっている。
【0010】図1に示された映像管は、フアンネル部と
ネック部の結合部付近に図示されたヨーク30のよう
な、外部磁気偏向ヨークと共に使用するように設計され
ている。このヨーク30は励磁されると、3本のビーム
28に磁界を作用させて、これら3本のビームにスクリ
ーン22上を水平および垂直に矩形ラスタを描くように
走査させる。初期偏向面(零偏向面)はヨーク30のほ
ゞ中央にある。フリンジ磁界があるので、管の偏向域は
管軸に沿ってヨーク30から電子銃26の領域内まで延
びている。簡単化のために、偏向域における偏向を受け
たビームがとる径路の実際の曲率は、図1には示されて
いない。
【0011】シャドウマスク24はマスク・フレーム構
体32の一部であって、それには周辺フレーム34も含
まれている。図1には、このマスク・フレーム構体32
がフエースプレート・パネル12内に配置された状態で
示され、また図2にはその正面図が示されれている。シ
ャドウマスク24は、わん曲した開孔配列部25、この
開孔配列部25を囲む無孔周縁部27、およびこの周縁
部27から折曲げられてスクリーン22と反対側へ延び
るスカート部29とを持っている。マスク24は、フレ
ーム34に鏡胴式に嵌合し、スカート29がフレーム3
4に溶接されている。
【0012】シャドウマスク24は、図2と図3に詳細
に示されており、2つの長辺と2つの短辺を持った矩形
の周縁(輪郭)を持っている。マスク24の長軸Xはマ
スクの中心を通って両長辺と平行をなし、また短軸Yは
マスクの中心を通って両短辺と平行になっている。マス
ク24は、短軸Yと実質的に平行な列をなして整列した
スリット状開孔36を持っている。各列内における隣接
する開孔36、36は、マスクのタイバー38によって
隔てられており、その列内の隣接するタイバー38、3
の中心間距離は、図3に示されるようにマスク上の特
定位置におけるタイバー・ピッチと定義される。
【0013】図4は、この発明による改良されたシャド
ウマスク24の開孔配列部の右上の象限内における4つ
の区域を示している。この4つの区域とは、長軸Xと短
軸Yの交点近くにおけるマスクの中心域、短軸Yの端部
近くにおけるマスクの中心上部域、長軸Xの端部近く
おけるマスクの中心右側域、およびマスクの右上の角の
部分である。図4において、マスクの右上角部の開孔配
列部の境界線は中心上部域の開孔配列部の境界線よりも
僅かに低い。それは図2に示すようにマスクの開孔配列
部25の上部境界線80が僅かにわん曲しているからで
ある。マスクのこの開孔配列部25において、奇数番目
の列1、333および335から成る第1組の列は、各
列ごとに端から2番目の開孔51、53および55の長
さに比べて長さが大である最終端開孔41、43および
45を持っている。
【0014】偶数番目の列0、2および334から成る
第2組の列における最終端開孔40、42および44
長さは、その各列の最終端から2番目の開孔50、52
および54に比べて短くなっている。第2組の開孔列の
端部直前における最後のタイバー60、62および64
は、その第2組の開孔列の長手方向(短軸Yと平行な方
向)に測って、この最後から2番目のタイバー70、7
2および74よりも長さが短く、また全開孔列の端部に
おける最終端開孔は開孔配列部の端部の滑らかな境界線
80で終わっている。
【0015】開孔配列部25の境界線80におけるこの
改良された開孔とタイバーの配列を、改良を施していな
い通常の配列と比較すると、奇数番目の列内の最終端開
孔41、43および45は開孔配列部の境界線80まで
延長するように長さが長くされ、一方偶数番目の列内
端から2番目の開孔50、52および54は短くされて
いる。奇数番目の列内の最終端開孔の長さを長くする目
的は開孔配列部の境界線80に接近して位置するタイバ
ーが存在しないようにすることである。
【0016】境界線に近い位置にある小さな部分的な開
孔はマスクのエッチング工程で完全にエッチングされ
ず、そのため境界線に不所望な階段状部すなわち不連続
部が残ることがしばしばある。奇数番目の列内で開孔配
列部の境界線80に近い位置のタイバーが除去されるの
で、このタイバーの除去により光出力が増加する傾向が
ある。この光出力の増加を偶数番目の列で補償をしなけ
ればならない。この補償は、上記のように偶数番目の列
内の端から2番目の開孔50、52、54の長さを短く
すること、それに合せて偶数番目の列内の端部直前のタ
イバー60、62、64の位置を開孔配列部の境界線8
から一定の距離の位置に配置することによって行な
う。
【0017】対角線寸法が27インチ(68cm)の観
察スクリーンを持っている映像管では、偶数番目の列内
の最後のタイバーの位置におけるタイバー60、62、
64の長さ(マスクの電子銃側の面において、短軸Yと
平行な方向に測った長さ)は、従来は短軸の両端付近の
約4.8ミル(0.12mm)からマスクの角部におけ
る5.9ミル(0.15mm)に亘っていたが、本願発
明の改良されたシャドウマスクマスクではそれが4.3
ミル(0.11mm)に短縮された。また、偶数番目の
列内の端から2番目の開孔50、52、54の長さは、
改良を施していない従来のシャドウマスクのそれよりも
20%短縮された。
【0018】この改良されたシャドウマスクを製作する
場合には、先ず平らな金属シートの両面にホトレジスト
材料を塗布する。次に、この塗布された金属シートを、
それぞれマスクの各面に対する開孔配列部を持った各写
真マスタを通して露光する。その後、ホトレジスト材料
を現像し、開孔予定位置に在るホトレジストを洗い流
す。次に、この金属シートを両面からエッチング処理し
て、開孔を形成する。
【0019】マスクの電子銃側の開孔配列部は、スクリ
ーン側の開孔配列部のそれよりも小さな形の開孔より成
っている。図5には、それらの両開孔配列部が互に重ね
て図示されている。図5は、また、列0および1におけ
る上側の境界線80の部分における開孔の配列状態が示
されている。大きな領域48はマスクのスクリーン側の
開孔配列部の開孔の形状を表わし、小さな領域49はマ
スクの電子銃側の開孔配列を表わしている。
【0020】マスクのスクリーン側の開孔配列部は、境
界線80を越えて連続しているが、この境界線のマスク
の電子銃側にはタイバーが挿入されているので、マスク
端部の電子銃側のすべて最終端開孔は正確に上記開孔配
列部の境界線80で終端している。これらのタイバーは
開孔配列部の境界線80の電子銃側にあるので、エッチ
ングした開孔は、すべての列において、上記のように開
孔配列部の境界線80の位置で終端することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したカラー映像管の軸上断面を
示す側面図である。
【図2】図1に示した本発明の映像管のマスク・フレー
ム構体の後方から見た平面図である。
【図3】図1に示した本発明の映像管のシャドウマスク
の一部分を拡大して示した説明図である。
【図4】本発明のシャドウマスクの1つの象限(第1象
限)中の4つの位置における開孔とタイバーの配列を
構造説明図である。
【図5】本発明のシャドウマスクの両面における開孔配
列の平面図である。
【符号の説明】
10 カラー映像管 24 シャドウマスク 36 スリット状開孔 38 タイバー X マスクの長軸 Y マスクの短軸 1、333、335 第1組の列 0、2、334 第2組の列 41、43、45 第1組の列内の最終端開孔 51、53、55 第1組の列内の端から2番目の開孔 40、42、44 第2組の列内の最終端開孔 50、52、54 第2組の列内の端から2番目の開孔 60、62、64 第2組の列内の最後のタイバー 70、72、74 第2組の列内の最後から2番目のの
タイバー 80 境界線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス デイクソン ウエルズ ジユ ニア アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 17403 ヨーク ジヨツパ・ロード 2690 (56)参考文献 特開 昭61−250929(JP,A) 特公 昭64−1898(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にシャドウマスクを取付け配置した
    カラー映像管であって、 上記マスクは、2つの長辺と2つの短辺とを有する矩形
    の周縁と、マスクの中心を通り上記両長辺と平行な長軸
    および上記マスクの中心を通り上記両短辺と平行な短軸
    とを有し、 上記マスクは、また、上記短軸と実質的に平行な列をな
    して整列したスリット状開孔を含む開孔配列部を有し、
    上記列は上記短軸と実質的に平行で上記開孔配列部の境
    界線で終端しており、各列内で互に隣接する開孔はマス
    ク中のタイバーによって隔てられており、またある1つ
    の列内におけるタイバーは隣接する各列内におけるタイ
    バーに対し上記短軸と平行するその長手方向に偏位して
    おり、 記列のうち1列おきの列から成る第1組の列にあるす
    べての最終端開孔は、その列内の最終端から2番目の
    孔に比較して長く形成されており、 上記列のうち上記第1組に含まれていない1列おきの列
    から成る第2組の列にあるすべての最終端開孔は、その
    列内の最終端から2番目の開孔に比較して短く形成され
    ており、またこの第2組の列にある上記最終端から2番
    目の開孔は、その列内の上記最終端から2番目の開孔相
    互間にある他のすべての開孔に比較して短く形成されて
    おり、さらに上記第2組のすべての列における上記最終
    端開孔の直前のタイバーは上記開孔配列部の境界線から
    一定の距離の位置に配列されており且つ上記短軸と平行
    なその長手方向の中心線に沿って測った長さが、この第
    2組の列にある上記最終端開孔から2番目のタイバーの
    上記長手方向の中心線に沿って測った長さよりも短くさ
    れている、 上記すべての列の端部における最終端開孔は滑らかな上
    記境界線上で終端していることを特徴とするカラー映像
    管。
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CA (1) CA2044469C (ja)
DE (1) DE4121233C2 (ja)
GB (1) GB2247774B (ja)
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