JP2684054B2 - 感湿変色性捺染剤 - Google Patents

感湿変色性捺染剤

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JP2684054B2 JP63085471A JP8547188A JP2684054B2 JP 2684054 B2 JP2684054 B2 JP 2684054B2 JP 63085471 A JP63085471 A JP 63085471A JP 8547188 A JP8547188 A JP 8547188A JP 2684054 B2 JP2684054 B2 JP 2684054B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水に濡れると感応して変色を起こし、乾燥す
ると完全にもとの色彩にもどる感湿変色性捺染剤に係
り、特に水着、Tシャツ、ハンカチ、タオル等の模様と
してプリントして利用される感湿変色性捺染剤に関す
る。
〔従来の技術〕
水に濡れて変色する感湿変色性捺染剤として、従来、
アクリル酸エステルエマルジョンと、炭酸カルシウム、
酸化チタン、亜鉛華等の白色体質顔料との配合物に、ご
く少量のアゾ系赤色顔料を添加してなる捺染剤が知られ
ている。これは乾燥状態ではアゾ系赤色顔料の赤色が白
色体質顔料の白色によって打ち消されてほとんど白色を
呈しており、水に濡れると白色体質顔料が濡れ色(透
明)になるため赤色が浮き出て発色する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、前述の公知の捺染剤では、水と濡れた状態で
は白色から赤色に変化するが、これを乾燥してもとの白
色に戻すときに、乾燥を充分に行っても完全にはもとの
白色には戻らない。
そこで、本発明の目的は水に濡れると感応して変色を
起こし、乾燥すると完全にもとの色彩に戻る、前述の公
知技術に存する欠点を改良した感湿変色性捺染剤を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前述の目的を達成するため、本発明によれば、合成樹
脂エマルジョンと、微粉末珪酸と、虹彩色パール顔料と
を含有することを特徴とする。
本発明で用いられる前述の合成樹脂エマルジョンは、
皮膜形成能を有する熱可塑性樹脂エマルジョンで、モノ
マーを水中で乳化剤、触媒、保護コロイド等の助剤を用
いて乳化重合させることによりつくられている樹脂の固
形分は25〜50重量%である。
具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等の
アクリル酸アルキルエステルにメタクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル
酸アルキルエステルを共重合させて得られたアクリル酸
エステル共重合エマルジョン、前記アクリル酸エステル
にスチレン、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、塩化
ビニル等を共重合させて得られる共重合エマルジョン、
ブタジエン、クロロプレン、スチレン−ブタジエン共重
合体、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体等のゴムラテックス
が挙げられる。
また、前述の微粉末珪酸は例えば、乾式法で製造され
るSiO2が99%以上の無水珪酸、湿式法で製造されるSiO2
が80〜90%の含水珪酸、および湿式法で製造されるSiO2
が45〜78%の含水珪酸アルミニウム、含水珪酸カルシウ
ム等である。これらの微粉末珪酸は表面積も大きく吸着
作用も強いもので、粒径は0.03μ〜10.0mμのものであ
る。
さらに、前述の虹彩色パール顔料は薄い板状または鱗
片状の雲母粒子(粒径5〜150μ程度)を芯材とし、こ
れに酸化チタンを被覆してなり、この酸化チタンの膜厚
は色彩の種類によって表−1のように所望の膜厚を選択
することができる。
上述の合成樹脂エマルジョン、微粉末珪酸および虹彩
色パール顔料の配合比率は任意であるが、合成樹脂エマ
ルジョンの樹脂分100重量部に対して、微粉末珪酸20〜5
00重量部、虹彩色パール顔料5〜250重量部の範囲であ
ることが好ましい。また、虹彩色パール顔料に対する微
粉末珪酸の配合量は虹彩色パール顔料100重量部に対し
て微粉末珪酸40〜350重量部使用するのが好ましい。40
重量部以下では水に漏らしたとき十分な発色を呈するも
のを得ることができず、また350重量部以上になると発
色濃度が低下するので好ましくない。
なお、本発明は前記三成分のほかに、像粘剤、界面活
性剤等を含有してもよい。
上述のようにしてなる本発明感湿変色性捺染剤は任意
の架橋剤を添加し、水着、Tシャツ、ハンカチ、タオル
等の被塗剤に例えば柄模様をスクリーン印刷し、加熱架
橋してプリント製品を得る。
〔作用〕
上述の本発明捺染剤は乾燥時には微粉末珪酸がポーラ
スな状態で陰ぺい性を出し、この微粉末珪酸成分により
光が乱反射して白色に見え、これに対して、水に触れた
ときには微粉末珪酸が水に漏れて光を透過し、透明とな
るため、虹彩色パール顔料の色が浮き立て発色する。
なお、虹彩色パール顔料は反射色と透過色の二色性効
果を有しており、このため、水分を付与したときには、
下地が白色の場合、入射光が全反射して色効果が低減
し、これに対して下地が黒色の場合、透過色が黒に吸収
され、反射色が色として現れる。したがって、下地はで
きるだけ黒色の方が好ましい。
〔実施例〕
実施例 1 アクリル酸エステル共重合エマルジョン(固形分45%) 25 微粉末珪酸 10 虹彩色パール顔料(Iriodin219メルクジャパン製) 5 Daimonex EF−6(大日精化製)(増粘剤) 3 ノニオン活性剤 2水 55 合計(部) 100 上記配合物を高速プロペラミキサーで撹拌し、均一に
分散増粘させて本発明感湿捺染剤を製造した。
この捺染剤に架橋剤としてEmafix TK(大日精化製)
を5部添加し、綿100%黒無地染Tシャツ上にスクリー
ンを用いて花柄模様をプリントし、130℃×3分熱乾燥
を施した。
このプリント部分は乾いた状態のときは、白色花柄模
様を呈しているが、プリント部分を水で濡らすと、美麗
な紫色の花柄模様が現れた。また、このプリント布は洗
濯堅牢度に優れている。さらに、これは乾燥すると、完
全にもとの白色に戻った。
実施例 2 白地ポリエステル不織布に従来の顔料捺染剤で黒色英
文字柄をスクリーンにてプリントし、乾燥後、その上か
らさらにバーコーターにて実施例1と同じ感湿捺染剤を
全面にコーティング塗布(wet150g/m2)し、150℃×3
分間乾燥を行った。
なお、得られた素材はコップ敷き(コースター)とし
て使用した所、乾いているときは白地コースターである
が、コップの水が吸着すると紫色の英文字模様が現れ
た。また、乾燥後は完全にもとの白地に戻った。
実施例 3 アクリル酸エステル共重合エマルジョン(固形分60%) 20 微粉末珪酸 10 虹彩色パール顔料(Iriodin225メルクジャパン製) 5 Daimonex EH−6(大日精化製)(像粘剤) 5 ノニオン活性剤 2水 58 合計(部) 100 上記配合物を高速プロペラミキサーで撹拌し、均一に
分散増粘させて本発明感湿捺染剤を製造した。
この捺染剤に、エポキシ系架橋剤を5部添加し、ナイ
ロン100%黒無地水着に直径1mmの水玉柄のスクリーンで
プリントし、100℃×3分熱乾燥を行った。
このプリントは乾いているときは白色水玉柄であった
が、水着を水に浸すと青色の水玉柄が現れ、乾燥後は完
全にもとの白色水玉柄に戻った。また、この水着プリン
ト布は固着性が良好であった。
実施例 4 綿100%白地パイル地に従来の顔料捺染剤で黒色スト
ライプ柄を始めにスクリーンでプリントを行い、乾燥
後、実験1および実施例3で得られた感湿捺染剤を黒色
ストライプ柄の上に、別々にスクリーンでプリントを行
い、150℃×3分熱処理を施した。得られたパイル地は
風呂上りのバスマットに使用したところ、乾いていると
きは白色ストライプ柄であったが、水が吸収されていく
と青色と紫色の2色柄が現れ、乾燥後は完全にもとの白
色ストライプ柄に戻った。また、このバスマットは水の
付着状態を感知することができた。
実施例 5 使い捨ておむつの検知として、二酸化チタンを少量分
散せしめた半透明のポリエチレンシートの尿吸収部材と
接する面に下記配合物をナイフコーターにて全面に塗布
した。
アクリル酸エステル共重合エマルジョン(固形分45%) 10 微粉末珪酸 20 虹彩色パール顔料(Iriodin219メルクジャパン製) 10 Daimonex EH−6(大日精化製)(像粘剤) 3 アニオン活性剤 2水 55 合計(部) 100 次いで、このポリエチレンシートの塗布面に接する尿
吸収部材に不織布を用い、この不織布に従来の顔料捺染
剤で黒色水玉模様をスクリーンでプリントした。
このおむつシートは外部から水玉模様が全く見られな
いが、尿等により濡れた場合、前記の水玉模様部分が紫
色として現れ、肉眼で外部から容易に検知することがで
きた。また、乾燥後はこの水玉模様が完全に消えた。
実施例 6 実施例5で作成した組成物を用いて、活性炭の表面を
被覆させた。
次いで、このものを鑑賞用植木鉢の土の表面に分散さ
せ、水を与えると活性炭被覆物は青色を呈し、また水分
が蒸発すると完全にもとの白色になった。このものは、
植木鉢の美観を良くし、水分の検知材として得ることが
できた。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明感湿変色性捺染剤は水に濡れる
と変色して各種の色に変化し、乾燥後は完全にもとの色
に戻り、濡れたときの色が残ることがない。
このような本発明は水着、ハンカチ、その他水と接触
する布地の模様等に利用され、さらには濡れの検知等に
も利用され、実用上有用な捺染剤である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂エマルジョンと、微粉末珪酸と、
    虹彩色パール顔料とを含有してなる感湿変色性捺染剤。
  2. 【請求項2】請求項第1項に記載の捺染剤において、虹
    彩色パール顔料は雲母粒子を芯材とし、この芯材に酸化
    チタンを所望の膜厚に被覆してなる捺染剤。
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