JPH0680238B2 - 布製キヤンバスに印刷を施す方法 - Google Patents

布製キヤンバスに印刷を施す方法

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JPH0680238B2
JPH0680238B2 JP1134062A JP13406289A JPH0680238B2 JP H0680238 B2 JPH0680238 B2 JP H0680238B2 JP 1134062 A JP1134062 A JP 1134062A JP 13406289 A JP13406289 A JP 13406289A JP H0680238 B2 JPH0680238 B2 JP H0680238B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は布製キヤンバスに印刷を施す方法に関する。
(従来の技術) 従来の紙への印刷は表面が平滑な為光線を反射し鑑賞用
としての絵画には不適当であり、キヤンバスはその点で
全角度よりの鑑賞に耐えられ好ましい。又、紙に比べ白
色度合が極めて高いので色調再現性に優れている。そし
て布製キヤンバスに印刷した絵画は縫い合わせによる大
画面の作成が可能であり、種々の特徴を有している。
麻、綿、合成樹脂等の布製キヤンバスに下地塗料を塗布
する時、従来、澱粉糊や合成糊料の水溶液の塗布や含浸
によつて目止めを行つていた。多色印刷の印刷適性、特
に発色やインキセツトの改良は専ら下地塗料で行われ
た。
しかし、澱粉糊や合成糊料の水溶液を用いた目止め方法
では、目止め効果が不充分であり、下地塗料の塗布条件
が非常に狭い範囲に限られ、工業的生産性の著しく低い
ものであつた。特に目の粗い織布や凹凸の激しい織布の
場合には、目止めが十分にできず、ピンホール状の孔が
残つたり、凹凸を十分にならすことができなかつた。そ
の結果、多色印刷を施した場合、着肉不良が起こり、印
刷効果を著しく損なうという問題点を有していた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は目の粗い織布や凹凸の激しい織布等の布
製キヤンバスにおいても十分な目止めを行うことがで
き、下地塗料の良好な塗布とそれに続く多色印刷の印刷
効果の改善された、布製キヤンバスに印刷を施す方法を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は麻、綿、合成繊維等の布製キヤンバスに目止め
を施し、その上に白色の下地塗料を塗布した後、多色印
刷を行つて布製キヤンバスに印刷を施す方法において、
目止めを泡を用いて行う方法に係る。
本発明者は種々の方法を検討した結果、目止め加工に造
膜性の水性合成樹脂もしくは顔料を分散した水性合成樹
脂の泡を用いることにより非常に良好な目止めができる
ことを見出した。
更に、水性合成樹脂としてポリビニルアルコールを用い
た場合は予め織布をホウ砂水溶液で処理しておくと、著
しい目止め効果を発現することを見い出した。
本発明の布製キヤンバスとしては例えば麻、綿、ビニロ
ン、ポリエステルと綿の混紡、ポリエステルと麻の混紡
等から得られるキヤンバスを挙げることができる。
本発明において泡の状態で塗布し、目止めを行うための
目止め剤としては、造膜性があり起泡できるものであれ
ばよい。織布への塗布時の作業性から水性材料が適して
いる。例えばポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルロース、澱粉、加工澱粉、酢酸ビニルエマルジヨ
ン、スチレンブタジエンラテツクス、ネオプレンブタジ
エンラテツクス、アクリルエマルジヨン等が使用でき
る。これらの材料は、できれば消泡剤の添加されていな
いものが望ましい。これら水系目止め剤の中に、カオリ
ン、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料を添加
することも可能である。上記水性目止め剤の発泡をより
容易にするために起泡剤として界面活性剤、例えば脂肪
酸塩類、脂肪族アルコール系エステル等を併用してもよ
い。また、泡の安定剤として脂肪酸類、脂肪族アルコー
ル等を使用してもよい。
泡の発生方法としては、目止め剤の水溶液あるいは白色
顔料を分散した目止め剤水溶液を容器の中で泡立器で攪
拌することにより発生させることができる。連続的に泡
を発生させたい場合には、一定量の液と一定量の空気を
供給する調節器とミキシングヘツドを持つ連続発泡機を
用いることができる。
泡の直径は約10〜100μm、好ましくは約20〜50μmの
均一な泡が適している。発泡させる泡の発泡倍率(発泡
前の原液重量/発泡後の同容積の重量)は限定されるも
のではないが、塗布量や発泡効率から約3〜30倍が効果
的である。発泡倍率が3倍未満では目止め剤の使用量が
多く、又、織布への浸込みや裏抜けが多くなる。30倍を
越える発泡倍率の泡は作成するのが困難である。
泡の塗布は、バーコーター、ナイフコーター、ロールコ
ーター、カーテンコーター等のコーターによつて行うこ
とができる。織布に泡を塗布した後、直ちに熱風で乾燥
することが望ましい。吸引やニツプロールで泡を浸込ま
せたり消したりせず、泡を織布上に残したまま乾燥する
ことにより、効率良く目止めが行われる。ポリビニルア
ルコールを含む泡を用いる場合には織布を予めホウ砂水
溶液を含浸させておくことにより目止め効果は更に向上
する。織布の繊維上のホウ砂が泡や破泡してできた液中
のポリビニルアルコールと反応し、ポリビニルアルコー
ルをゲル化させて流動性を失わせるため、泡や液の浸透
が押さえられるからである。
目止めした織布は従来の方法によつて白色下地塗料を塗
布し、次いで多色印刷を行うことにより目的とする布製
キヤンバスへの印刷が完了する。
本発明において白色の下地塗料としては特に限定されな
いが、従来から使われている下地塗料も含め、カオリ
ン、タルク、酸化チタン、軽質炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウム、酸化亜鉛等の白色顔料と、スチレンブタ
ジエンラテツクス、酢酸ビニルエマルジヨン、カゼイ
ン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール、加工澱粉等の結
着剤を主成分とする塗料が用いられる。
本発明において多色印刷としては特に限定されないが、
オフセツト印刷、グラビア印刷、インクジエツト等の印
刷が用いられる。
(発明の効果) 本発明の方法により目の粗い織布や凹凸の激しい織布等
の布製キヤンバスにおいても十分な目止めを行うことが
でき、下地塗料の良好な塗布とそれに続く多色印刷の印
刷効果の改善を達成できる。本発明の方法により、布製
キヤンバスに鑑賞に値する耐久性のある絵画、ポスタ
ー、模様などの印刷を行うことが可能である。
(実施例) 以下に実施例を挙げて説明するが、これらに限定される
ものではない。
実施例1 ポリビニルアルコール(クラレ製、PVA117)の6%水溶
液を作り、泡立て器で発泡倍率5倍の均一な細かい泡を
作り、アプリケーターを用いて織布(糸番手20単糸のポ
リエステルと綿の混紡)に1m2当り300mlの泡を塗布
し、直ちに120℃の熱風で乾燥した。ポリビニルアルコ
ール固形分としての塗布量は18g/m2であつた。以上の様
にして作つた目止めされた織布に、白色下地塗料(酢酸
ビニルエマルジヨン塗料)をナイフコーターで固形分と
して200g/m2塗布し熱風で乾燥した。織布にはピンホー
ル状の孔は認められず、又裏側への白色下地塗料の裏抜
けも認められなかつた。更に多色オフセツト印刷を行つ
たところ、着肉、発色とも良好な印刷面が得られた。
実施例2 ポリビニルアルコール(クラレ製、PVA217)の6%水溶
液をタービン型発泡機(東伸工業製)を用いて発泡さ
せ、発泡倍率20倍の均一な泡を作り、ナイフコーターを
用いて1m2当り300mlの泡を塗布し乾燥した。
以下、実施例1と同様に白色下地塗料を塗布した。織布
にはピンホール状の孔は認められず、白色下地塗料の裏
抜けも認められなかつた。更に多色オフセツト印刷を行
つたところ、着肉、発色とも良好な印刷面が得られた。
実施例3 ビニロン織布(糸番手20単糸より目の粗いもの)に1%
ホウ砂水溶液をロールコーターで塗布、乾燥後、実施例
2と同様に目止め、下地を塗工した。織布の目が粗いも
のにも拘わらず、織布の目止めは良好で、ピンホール状
の孔は認められず、白色下地塗料の裏抜けも認められな
かつた。更に多色オフセツト印刷を行つたところ、着
肉、発色とも良好な印刷面が得られた。
実施例4 炭酸カルシウム(白石工業製、ブリリアント15)5部、
ポリビニルアルコール(クラレ製、PVA117)4部、水91
部を用いて顔料分散液を作り、実施例1と同様に発泡さ
せて織布に目止め、下地を塗工した。織布にはピンホー
ル状の孔は認められず、白色下地塗料の裏抜けも認めら
れなかつた。更に多色オフセツト印刷を行つたところ、
着肉、発色とも良好な印刷面が得られた。
比較例1 実施例1と同じ織布にポリビニルアルコール(クラレ
製、PVA117)の4%水溶液をロールコーターを用いて、
固形分として18g/m2塗布し乾燥した。以下、実施例1と
同様に下地塗料を塗布した。織布には多数のピンホール
状の孔が認められ、裏側には下地塗料の裏抜けが多数認
められた。更に、オフセツト多色印刷を行つたところ、
多数の着肉不良が発生し、不満足な印刷面しか得られな
かつた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】麻、綿、合成繊維等の布製キヤンバスに目
    止めを施し、その上に白色の下地塗料を塗布した後、多
    色印刷を行つて布製キヤンバスに印刷を施す方法におい
    て、目止めを泡を用いて行う方法。
  2. 【請求項2】泡としてポリビニルアルコール水溶液の泡
    を用いる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】布製キヤンバスに予めホウ砂の水溶液を塗
    布した後、ポリビニルアルコール水溶液の泡により目止
    めを行う請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】泡として白色顔料を分散させたポリビニル
    アルコール水溶液の泡を用いる請求項1記載の方法。
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