JP2683331B2 - 被把持棒の持ち方練習具 - Google Patents

被把持棒の持ち方練習具

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JP2683331B2
JP2683331B2 JP7196516A JP19651695A JP2683331B2 JP 2683331 B2 JP2683331 B2 JP 2683331B2 JP 7196516 A JP7196516 A JP 7196516A JP 19651695 A JP19651695 A JP 19651695A JP 2683331 B2 JP2683331 B2 JP 2683331B2
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喩 高嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば筆等の被把
持棒の誤った持ち方を矯正し、かつ正しい持ち方を習得
するための被把持棒の持ち方練習具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】筆で文字を書くときには、図12に示す
ように、紙面と筆とのなす角を垂直にするのが好まし
い。その際に、手首を曲げて蛇が頭を上げたようにして
筆を把持すると、肘や肩が上がらない正しい姿勢とな
る。つまり、手首を曲げて持つことが非常に大切であ
る。このため、従来では図10及び図11に示す筆の持
ち方練習具51が提案されている。
【0003】上記練習具51には、図10において上部
やや右側に、筆を嵌着して固定するのに適した断面円弧
状の嵌合溝52が紙面に直交する方向に設けられてい
る。また、図11に示すように、練習具51は、筆に取
り付けたときに上面となり、親指を支持する面となる支
持面53を備えている。支持面53は、嵌合溝52の軸
との傾斜角度α’が約65°で傾斜している。なお、練
習具51は、硬質の樹脂で形成されている。
【0004】上記練習具51を筆に使用した場合は、図
12に示すようになる。まず、嵌合溝52の開口部分に
筆を押し付けることにより、練習具51を装着する。そ
して、支持面53に親指をのせ、人差指及び中指を筆に
添え、薬指及び小指を軽く握ることにより、筆を把持す
る。これにより、親指が斜め上方に向き、自然と手首が
曲がり、正しく筆を持つことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の練習具51では、親指を支持面53及び筆にうまく
沿わせた状態を保ちながら文字を書くことができないと
いう問題を有している。つまり、親指と人差指全体で、
筆自体ではなく練習具51を握りしめ、親指が支持面5
3及び筆から逃げてしまい、練習具51はその役目を果
たすことができないのである。
【0006】また、練習具51は硬質の樹脂で形成さ
れ、かつ、前記嵌合溝52の開口幅が筆よりもやや狭く
形成されているため、その着脱が行いにくく、特に子供
にとっては容易なことではない。さらに、嵌合溝52
は、その径が決められているため、太さの異なる筆には
使用することができないという問題も有している。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、被把持棒の正しい持
ち方を安定して保持することができる被把持棒の持ち方
練習具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の被把持棒の持ち方練習具
は、弾性材料にて形成され、側面に平面部を有する親指
の腹幅よりも長い筒状体であり、挿入あるいは挟持する
ことにより被把持棒に装着される取付部と、被把持棒の
把持状態にて少なくとも親指の腹と人差指とで上記取付
部自体を把持可能なように上記取付部の平面部に固定さ
れ、被把持棒の把持状態にて親指側腹を当接させたとき
に親指が斜め上方に向くようにするための傾斜面(例え
ば、支持面)を有する親指支持部とを備えることを特徴
としている。
【0009】上記構成によれば、被把持棒を筆とする
と、取付部が筒の場合は、筒に筆を挿入することにより
取付部を装着する。また、例えば、筒の一部が切り取ら
れている筒状のものであれば、取付部が弾性材料で形成
されているので、筆を挟持することができ、取付部を装
着することが可能となる。使用者は傾斜面に親指側腹を
沿わせ、かつ親指と人差指とで取付部を握り、中指を筆
に添える。また、薬指及び小指は軽く丸めて手の内側に
位置させる。
【0010】これにより、紙面に対してほぼ垂直にした
筆の正しい持ち方が与えられる。即ち、傾斜面が所定の
角度を有しているので、親指が斜め上方向に向き、自然
と手首が曲げられ、親指のつけ根から手首へ向かう面と
筆とが垂直になると共に、親指が指す方向と薬指及び小
指の先とがほぼ平行になる。従って、肘や肩が上がらな
い正しい姿勢となる。
【0011】このとき、取付部が親指の腹幅よりも長く
形成され、かつ親指支持部が少なくとも親指の腹と人差
指とで上記取付部自体を把持可能なように固定されてい
るので、傾斜面に親指側腹を沿わせる際に、親指の腹と
人差指とで取付部を握ることができる。従って、取付部
をしっかりと握れるので、親指支持部及び筆から親指が
逃げることがない。これにより、ただ親指をのせるだけ
であった従来のものと比べ、傾斜面に安定して親指を沿
わせることができ、正しい持ち方を維持した状態で文字
を書くことができる。
【0012】また、取付部が筒状の場合では、取付部が
弾性材料により形成され、かつ、筒の一部が切り取られ
ているので、太さの異なる筆に対しても対応することが
可能である。
【0013】請求項2記載の被把持棒の持ち方練習具
は、請求項1に記載の構成に加えて、上記親指支持部
に、親指側腹を当接させる位置を指示する位置目印が設
けられることを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、使用者は、位置目印に
したがって親指支持部に親指側腹を沿わせることができ
る。これにより、容易に親指をのせる位置がわかり、よ
り正確に筆を持つことが可能となる。また、使用中に、
親指の位置がずれたりした場合、それを認識することが
でき、適切な位置に正すことができる。
【0015】請求項3記載の被把持棒の持ち方練習具
は、請求項1または2に記載の構成に加えて、上記親指
支持部は、被把持棒を寝かせて置いたときに接地するた
めの、上記平面部に対して略平行である接地面を有し、
該接地面が親指の沿う方向に上記筒状体の短尺方向の幅
よりも広い幅で形成されることを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、本練習具を筆に取り付
けた状態で接地面を机上に向けて筆を置くことにより、
筆置きとして使用することができる。このとき、接地面
が親指の沿う方向に筒状体の短尺方向の幅よりも広い幅
で形成されているので、筆が横に倒れることなく安定し
て筆を置くことができる。
【0017】請求項4記載の被把持棒の持ち方練習具
は、請求項1、2または3記載の構成に加えて、上記親
指支持部の、親指側腹を支持する傾斜面とは反対側の面
(例えば、第2の支持面)は、上記筒状体の長手方向に
対して直角となるように形成されることを特徴としてい
る。
【0018】上記構成によれば、床等の低い位置に紙を
置いて文字を書く場合にも使用することができる。つま
り、取付部を請求項1の場合と上下逆にして筆に取り付
けると、筒状体の長手方向、即ち、筆軸に対して直角で
ある面が親指側腹を支持する面となる。従って、床で文
字を書くときには斜め下向きになりがちな親指を、床に
対して水平にすることにより、正しい姿勢で文字を書く
ことが可能となる。
【0019】また、本発明は、箸を持つ場合にも用いる
ことができる。この場合、上記と同様に筒状体の軸に対
して垂直な面を上面として下方箸に取付ける。親指側腹
を上記面に沿わせながら、下方箸を親指と人差指のつけ
根で挟み固定することにより、下方箸と親指との角度を
垂直に保ったまま、上方箸を自在に操作することができ
る。この結果、正しく箸を持つことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。本
実施の形態では、被把持棒を筆とした場合について説明
する。
【0021】本実施の形態にかかる練習具1は、図1に
示すように、取付部2と親指支持部3とを備えている。
【0022】取付部2は、筆に練習具1を取り付けるた
めのものであり、ゴム等の弾性材料により形成される。
また、取付部2は、所定の長さを持ち、断面が略三角で
ある筒状体からなる。ここで、筒状体とは、筒の側面の
一部を切り取ったもののことをいう。本実施の形態で
は、図2に示すように、嵌合穴6を有する筒の断面三角
の頂点付近を切り取り、開口部5を形成する。従って、
開口部5の反対側には、平面部4が形成されることにな
る。
【0023】親指支持部3は、使用者が筆を把持したと
きに親指を支持する平板状の台である。親指支持部3
は、取付部2との接着面である固定面7と、親指側腹を
置く面となる支持面8(傾斜面)と、固定面7に略平行
な接地面9とを含んでいる。
【0024】固定面7は、図1において上記平面部4の
下方側に接着剤で糊付けされる。このとき、親指支持部
3より上方の取付部2の長さを親指の腹幅よりも長く形
成し、使用者が筆を把持したときに親指の腹と人差指と
で取付部2を握れるようにする。また、取付部2の筒状
体に対する支持面8の傾斜角度αが約50〜80°とな
るように固定する。傾斜角度αは60〜70°がさらに
望ましく、本実施の形態では約65°としている。ただ
し、傾斜角度αは、図1において、筒状体の軸から反時
計回りを正とする。また、本実施の形態では、筒状体の
長手方向の長さが30mm、筒状体の上端から支持面8
までの平均の長さが23mmである。
【0025】支持面8は、図2に示すように、親指の先
から第1関節までが安定してのせられる程度の形及び面
積を有していればよく、本実施の形態では等脚台形とし
ている。
【0026】また、接地面9は、使用者が手を休めて筆
を机上に置く場合等に、机上と当接する面である。接地
面9は、親指の沿う方向に筒状体の短尺方向の幅より広
い幅で形成される。また、図3に示すように、筆を置い
たときに、筆先が持ち上がり机に筆先がつかないよう
に、接地面9にわずかな傾斜角度βを持たせている。た
だし、傾斜角度βは、図3において、筒状体の軸から時
計回りを正とする。本実施の形態では、取付部2におけ
る平面部4の幅が約13mm、接地面9の親指の沿う方
向の幅が約23mmである。
【0027】さらに、接地面9には、被把持棒を把持す
るときに、どこに親指側腹を置けばよいかを指示するた
めの位置目印10が設けられる。この位置目印10は、
筆を正しい持ち方で把持したときに親指の爪のつけ根あ
たりを指すように、接地面9に彫り込みを入れることに
より形成される。この彫り込みは、親指の沿う方向に対
して直交する方向に形成し、支持面8における彫り込み
が筒状体の軸に一致するようになっている(図1参
照)。
【0028】上記構成の練習具1を筆の持ち方練習用と
して使用する場合について図4に基づいて説明する。
【0029】まず、前記開口部5に筆Aの握りを押し付
け、前記嵌合穴6に握りを押し込むことにより、筆Aに
練習具1を装着する。取付部2が弾性材料で形成されて
いるため、取付部2の側面が筆Aの握りを挟持するので
ある。使用者は支持面8に親指側腹を沿わせ、かつ親指
の腹と人差指とで取付部2を握り、中指を筆に添える。
このとき、位置目印10の延長線上に爪のつけ根が一致
するように支持面8に親指を置く。また、薬指及び小指
は軽く丸めて手の内側に位置させる。
【0030】これにより、紙面に対してほぼ垂直となる
筆Aの正しい持ち方が与えられる。即ち、筆Aに対する
支持面8の傾斜角度αが約65°で適度な傾斜がつけら
れているので、親指が紙面に対して約25°斜め上方向
に向く。従って、自然と手首が曲げられ、親指のつけ根
から手首へ向かう面と筆Aとがほぼ直角になると共に、
親指の指す方向と薬指及び小指の先とが略平行になる。
この結果、肘や肩が上がらない正しい姿勢となる。
【0031】このとき、取付部2が親指の腹幅よりも長
く形成されているので、親指支持部3に親指を沿わせた
ときに、親指と人差指とで取付部2を握ることができ
る。従って、取付部2をしっかりと握れるので、支持面
8及び筆Aから親指が逃げることがない。これにより、
ただ親指をのせるだけであった従来のものと比べ、支持
面8に安定して親指を沿わせることができ、正しい持ち
方を維持した状態で文字を書くことができる。
【0032】また、位置目印10が設けられているの
で、容易に親指側腹をのせる位置がわかり、より正確に
筆Aを持つことができる。ここで、接地面9に位置目印
10が印されているので、使用中に親指の位置がずれて
いるのを容易に認識でき、正しい位置に持ち直すことが
可能である。
【0033】また、本練習具1は、取付部2が弾性材料
により形成され、かつ開口部5を有しているので、着脱
が簡便である。従って、力のない子供でも容易に着脱す
ることができる。また、使用者に合わせて練習具1を筆
Aの軸方向に上下移動させることも容易である。
【0034】さらに、従来では、取り付ける筆の径が決
まっており、筆の太さが異なる毎に練習具のサイズを変
える必要があったが、本練習具1は、取付部2が弾性材
料により形成され、かつ開口部5を有しているので、太
さの違う筆Aに対しても対応することができる。
【0035】また、本練習具1は、図5に示すように、
筆置きとして使用することもできる。この場合、親指支
持部3が固定面7から接地面9へ向かって幅広く形成さ
れ、接地面9の幅が筒状体の幅より広く形成されている
ので、筆Aが横に倒れることなく安定して置くことがで
きる。さらに、接地面9が傾斜角度β(図3参照)を有
しているので、自然と筆Aが斜めになり、筆先が持ち上
がるように置くことができる。これにより、筆先が机に
付くのを防ぐことができる。
【0036】なお、本実施の形態では、取付部2を開口
部5が形成された筒状体としたが、開口部5を設けず
に、図6に示すように、三角筒体の取付部22を備えた
練習具21としてもよい。この場合、筆は嵌合穴26に
筆の握りを挿入することにより装着する。但し、取付部
22は、取付部2と比較して、開口部5がない分自由度
が少なくなり、対応できる筆の太さ範囲も狭くなる。
【0037】また、筒を切り取った開口部5の代わり
に、筒に切り込みを入れるだけにしてもよい。さらに、
本実施の形態では、取付部2の断面を略三角としたが、
これに限られることはない。即ち、親指支持部3を取り
付け可能な平面があり、かつ筆を挟持できる形であれ
ば、取付部2の断面を円、もしくは多角形とすることも
可能である。
【0038】さらに、取付部2の材質は弾性を有してい
ればよく、ゴム以外にも軟質の樹脂とすることもでき
る。親指支持部3の材質は、具体的に限定するものでは
ないが、取付部2に接着しやすいゴムや樹脂等が好まし
い。
【0039】また、本実施の形態では、親指支持部3を
取付部2に接着固定しているが、親指支持部3と取付部
2とを一体成形で形成することも可能である。この場
合、製造時間が大幅に短縮されるので容易に大量生産を
行うことができる。
【0040】また、本実施の形態では、位置目印10を
彫り込みにより形成しているがこれに限られることはな
い。即ち、親指の置く位置がわかればどのような印でも
よく、例えば矢印を記してもよい。
【0041】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図7ないし図9に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の
図面に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0042】本実施の形態の練習具31は、図7に示す
ように、実施の形態1の親指支持部3の代わりに、親指
支持部33を備えており、その他の構成については実施
の形態1と同じである。
【0043】親指支持部33は、支持面38と、接地面
39と、支持面38の反対側の面である第2の支持面4
1とを含む六面体により形成される。親指支持部33の
取付部2への固定位置及び傾斜角度αは、実施の形態1
と同様である。また、支持面38も実施の形態1の支持
面8と同様の形状である。
【0044】接地面39には、被把持棒を把持するとき
に、どこに親指側腹を置けばよいかを指示するための位
置目印40が設けられる。この位置目印40は、筆を正
しい持ち方で把持したときに親指の爪のつけ根あたりを
指すように、接地面39に彫り込みを入れて形成され
る。この位置目印40は、筒状体の軸に一致させて支持
面38から第2の支持面41まで形成される。
【0045】第2の支持面41は、実施の形態1と上下
逆に練習具31を装着したときに、親指を支持する面と
なり、取付部2の筒状体の長手方向と支持面41との角
度は90°となっている。
【0046】上記構成の練習具31を筆の持ち方練習用
として使用する場合について説明する。練習具31を支
持面38が上面となるように筆に取り付けると、実施の
形態1と同様の作用効果が得られる。
【0047】また、図8に示すように、上記の取付け方
向と上下逆に取付け、支持面41が上面となるようにす
ると、支持面41が親指側腹を支持する面となる。これ
は、床等の低い位置に紙を置き、文字を書く場合に有効
である。即ち、低い位置で文字を書く場合、親指が斜め
下方向に向きやすくなるが、支持面41に親指側腹を沿
わすことにより、親指と筆Aとが垂直となり親指を床に
対して水平にすることができる。この結果、正しい姿勢
で文字を書くことが可能となる。
【0048】なお、上記の場合、取付部2の長手方向の
長さを2倍程度長くし、親指支持部33を取付部2の中
央付近に接着すると、支持面38及び支持面41のどち
らの面を使用するときでも、取付部2をしっかりと握る
ことができ、親指が支持面38あるいは支持面41から
逃げるのを防ぐことができる。
【0049】なお、本練習具31は、箸を持つ場合にも
用いることができる。この場合、図9に示すように、支
持面41を上面として下方箸B2に取付ける。そして、
親指を支持面41に沿わせながら、下方箸B2を親指と
人差指のつけ根で挟み固定する一方、上方箸B1を人差
指と中指で軽く挟み、親指を添え、これら3指の各先端
で上方箸B1を把持する。従って、使用者は下方箸B2
と親指との角度を直角に保ったまま、上方箸B1を自在
に操作することができる。これにより、親指が下方箸B
2の軸に対して垂直である正しい箸の持ち方を行うこと
が可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
被把持棒の持ち方練習具は、弾性材料にて形成され、側
面に平面部を有する親指の腹幅よりも長い筒状体であ
り、挿入あるいは挟持することにより被把持棒に装着さ
れる取付部と、被把持棒の把持状態にて少なくとも親指
の腹と人差指とで上記取付部自体を把持可能なように上
記取付部の平面部に固定され、被把持棒の把持状態にて
親指側腹を当接させたときに親指が斜め上方に向くよう
にするための傾斜面を有する親指支持部とを備える構成
である。
【0051】これにより、取付部が親指の腹幅よりも長
く形成され、かつ親指支持部が少なくとも親指の腹と人
差指とで上記取付部自体を把持可能なように固定され
いるので、取付部を親指と人差指とでしっかりと握るこ
とができ、傾斜面に安定して親指を沿わせることができ
る。この結果、正しい持ち方を維持した状態で文字を書
くことができる。
【0052】また、取付部が筒状の場合では、取付部が
弾性材料により形成され、かつ、筒の一部が切り取られ
ているので、太さの異なる筆に対しても対応することが
可能であるという効果を奏する。
【0053】請求項2記載の被把持棒の持ち方練習具
は、請求項1に記載の構成に加えて、上記親指支持部
に、親指側腹を当接させる位置を指示する位置目印が設
けられる構成である。これにより、容易に親指側腹をの
せる位置がわかり、より正確に筆を持つことが可能とな
るという効果を奏する。
【0054】請求項3記載の被把持棒の持ち方練習具
は、請求項1または2に記載の構成に加えて、上記親指
支持部は、被把持棒を寝かせて置いたときに接地するた
めの、上記平面部に対して略平行である接地面を有し、
該接地面が親指の沿う方向に上記筒状体の短尺方向の幅
よりも広い幅で形成される構成である。これにより、筆
が横に倒れることなく安定して置くことができるので、
筆置きとして使用することもできるという効果を奏す
る。
【0055】請求項4記載の被把持棒の持ち方練習具
は、請求項1、2または3記載の構成に加えて、上記親
指支持部の、親指側腹を支持する傾斜面とは反対側の面
は、上記筒状体の長手方向に対して直角となるように形
成される構成である。
【0056】これにより、取付部を請求項1の場合と上
下逆にして筆に取り付けるだけで、床等の低い位置で文
字を書くときにも正しい持ち方とすることができる。さ
らに、箸を持つ場合にも用いることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる被把持棒の持ち
方練習具の構成を示す正面図である。
【図2】上記練習具の平面図である。
【図3】上記練習具の側面図である。
【図4】筆を持つ場合の上記練習具の使用状態を示す説
明図である。
【図5】上記練習具を筆置きとして使用する場合を示す
説明図である。
【図6】上記練習具の他の構成例を示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる被把持棒の持
ち方練習具の構成を示す平面図である。
【図8】筆を持つ場合の上記練習具の使用状態を示す説
明図である。
【図9】箸を持つ場合の上記練習具の使用状態を示す説
明図である。
【図10】従来の被把持棒の持ち方練習具の構成を示す
正面図である。
【図11】上記練習具の平面図である。
【図12】筆を持つ場合の上記練習具の使用状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 練習具 2 取付部 3 親指支持部 4 平面部 8 支持面(傾斜面) 9 接地面 10 位置目印 α 傾斜角度

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性材料にて形成され、側面に平面部を有
    する親指の腹幅よりも長い筒状体であり、挿入あるいは
    挟持することにより被把持棒に装着される取付部と、被把持棒の把持状態にて少なくとも親指の腹と人差指と
    で上記取付部自体を把持可能なように上記取付部の 平面
    部に固定され、被把持棒の把持状態にて親指側腹を当接
    させたときに親指が斜め上方に向くようにするための傾
    斜面を有する親指支持部とを備えることを特徴とする被
    把持棒の持ち方練習具。
  2. 【請求項2】上記親指支持部に、親指側腹を当接させる
    位置を指示する位置目印が設けられることを特徴とする
    請求項1記載の被把持棒の持ち方練習具。
  3. 【請求項3】上記親指支持部は、被把持棒を寝かせて置
    いたときに接地するための、上記平面部に対して略平行
    である接地面を有し、該接地面が親指の沿う方向に上記
    筒状体の短尺方向の幅よりも広い幅で形成されることを
    特徴とする請求項1又は2記載の被把持棒の持ち方練習
    具。
  4. 【請求項4】上記親指支持部の、親指側腹を支持する傾
    斜面とは反対側の面は、上記筒状体の長手方向に対して
    直角となるように形成されることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の被把持棒の持ち方練習具。
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