JP2683038B2 - 多軸堀削機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はソイルコンクリート等による地中連続壁を
造成するために使用され、並列する孔を同時に穿設する
多軸掘削機に関するものであり、その目的は２軸の掘削
機でありながら、３本の撹拌軸を持ち、簡単な手段で３
本の撹拌軸を回転させることにある。

掘削機１は図示するように並列する２本の中空の回転
軸3,3を持ち、各回転軸３はスクリュー羽根４が形成さ
れた上側の部分と、複数個の撹拌翼６が突設された下側
の撹拌翼部５とに区分される。各回転軸３の下端部の外
周には掘削ヘッド2aが突設され、各回転軸３の下端部に
は回転軸３の内部に連通する硬化剤吐出孔2bが明けられ
る。

撹拌翼６が突設されている下部側の区間の、並列する
回転軸3,3の中間には、撹拌翼６が突設された撹拌軸７
が配置される。撹拌軸７は回転自在な状態に両側の回転
軸3,3に保持される。

撹拌軸７の外周といずれか一方の回転軸３の外周間に
はチェーン８が巻回し、撹拌軸７はチェーン８が巻回し
ている回転軸３が駆動させられ、回転すると同時にその
回転軸３と同一の向きに回転する。図面では撹拌軸７と
右側の回転軸３間にチェーン８を巻回させているため、
右側の回転軸３が回転することにより撹拌軸７も回転す
る。

図面では各回転軸３のスクリュー羽根４が形成されて
いる区間の外周にケーシング９を配置した場合を示して
いる。

この発明では、２本の回転軸の中間に撹拌軸を配置
し、その外周といずれか一方の回転軸の外周間にチェー
ンを巻回しているため、簡単な手段で２本の回転軸を含
む３本の撹拌軸を回転させることができ、２軸の掘削機
でありながら、３軸と同様に掘削土と硬化剤との撹拌，
混合を行うことができる。

またいずれか一方の回転軸の回転を利用して撹拌軸を
回転させるため、撹拌軸を回転させるための格別な駆動
装置を必要としない。

【図面の簡単な説明】

本発明の掘削機を示す一部断面立面図である。 １……掘削機、2a……掘削ヘッド、2b……硬化剤吐出
孔、３……回転軸、４……スクリュー羽根、５……撹拌
翼部、６……撹拌翼、７……撹拌軸、８……チェーン、
９……ケーシング。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−228519（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−87014（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−155587（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−164911（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−163188（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】並列する２本の中空の回転軸を持ち、各回
   転軸の上部側にスクリュー羽根が形成され、下部側に撹
   拌翼が突設され、下端部に掘削ヘッドと硬化剤吐出孔を
   有する多軸掘削機であり、撹拌翼が突設されている下部
   側の区間の、並列する回転軸の中間には、撹拌翼が突設
   された撹拌軸が回転自在な状態に、両側の回転軸に保持
   された状態で配置され、この撹拌軸の外周といずれか一
   方の回転軸の外周間にはチェーンが巻回し、撹拌軸はチ
   ェーンが巻回している回転軸の回転と同時に回転する多
   軸掘削機。
2. 【請求項２】各回転軸のスクリュー羽根が形成されてい
   る区間の外周にはケーシングが配置されている請求項１
   記載の多軸掘削機。