JP2682948B2 - ワイヤーロープの乱巻防止装置 - Google Patents

ワイヤーロープの乱巻防止装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウインチに関するもので
あり、特に、ワイヤーロープの乱巻防止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】地盤改良機によってケーシングを地中に
打ち込む場合、ウインチによりケーシングを吊り、ケー
シングの打設速度に合せてウインチを巻下げていく複合
操作を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ケーシングを地中に打
設する場合等には、前述したように複合操作を行う必要
があるが、ケーシングの打設速度よりウインチの巻下げ
速度が速くなり過ぎたときは、ワイヤーロープが必要以
上に繰り出されて乱巻となる。乱巻はワイヤーロープの
寿命低下及び作業者等への接触事故の原因となるため、
オペレータはケーシングの状態を常に監視しながら、ケ
ーシングを吊っているウインチを操作しなければならな
い。
【0004】地盤改良機ではケーシングを吊っているウ
インチのほか、バケット用のウインチも同時に操作しな
ければならず、二個のウインチ操作に加えて他のアクチ
ュエータ操作を行うことは、オペレータの負担が極めて
大である。そこで、ウインチを巻下げ操作したときにワ
イヤーロープの乱巻を防止して、オペレータの負担を軽
減するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、可変容量形の油圧ポ
ンプの吐出油を方向制御弁を介して油圧モーターへ導出
し、該油圧モーターによりドラムを回転させてワイヤー
ロープを巻上げ下げするウインチに於いて、ドラムの回
転数を検出する手段と、ドラムに巻回されたワイヤーロ
ープの掛け数を検出する手段と、油圧モーターの入口と
出口の圧力を検出する手段と、方向制御弁の操作レバー
のパイロット圧を検出する手段と、制御モードの開始ス
イッチとを設け、制御モードが開始されてワイヤーロー
プを巻下げ操作するとき、油圧モーターの入口と出口の
圧力を読み込んで差圧を算出し、この差圧とドラムの回
転数とワイヤーロープの掛け数から吊り荷重を演算し、
操作レバーのパイロット圧によって決まる油圧ポンプの
傾転角ψL を算出するとともに、前記差圧に応じて決ま
る油圧ポンプの傾転角ψC を算出し、該吊り荷重が制御
モード開始時の荷重より大であるときは、操作レバーの
パイロット圧によって決まる油圧ポンプの傾転角ψL
運転し、該吊り荷重が制御モード開始時の荷重以下とな
ったときは、操作レバーのパイロット圧によって決まる
油圧ポンプの傾転角ψL と前記差圧に応じて決まる油圧
ポンプの傾転角ψC とを比較し、何れか小である傾転角
となるように油圧ポンプを制御するワイヤーロープの乱
巻防止装置を提供するものである。
【0006】
【作用】制御モードが開始されてワイヤーロープを巻下
げ操作するときは、操作レバーのパイロット圧、ドラム
の回転数、ワイヤーロープの掛け数を読み込むととも
に、油圧モーターの入口と出口の圧力を読み込んで差圧
を算出する。ドラムの回転数とワイヤーロープの掛け数
からワイヤーロープのピッチ円半径を算出し、前記差圧
と之等のデータから吊り荷重を演算する。
【0007】また、操作レバーのパイロット圧に応じて
決まる油圧ポンプの傾転角を算出するとともに、前記差
圧に応じて決まる油圧ポンプの傾転角を算出する。演算
された吊り荷重が制御モード開始時の荷重より大である
ときは、操作レバーのパイロット圧に応じて決まる傾転
角で油圧ポンプを制御する。そして、演算された吊り荷
重が制御モード開始時の荷重以下になったときは、操作
レバーのパイロット圧によって決まる傾転角と、差圧に
よって決まる傾転角とを比較し、何れか小である傾転角
で油圧ポンプを制御する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図1はウインチを備えた機械装置の油圧回路及び
電気回路を示したものであり、符号11は可変容量形の
油圧ポンプであり、レギュレータ12へ掛かるパイロッ
ト圧の大小によって傾転角が変化し、油路13への吐出
流量を調整できる。油路13には方向制御弁14が設け
られ、該方向制御弁14の二次側へ主管路15,16を
介して油圧モーター17を接続する。油路13にはリリ
ーフ弁18を設け、主管路16にはカウンターバランス
弁19を設ける。油圧モーター17にはドラム20を連
結してあり、油圧モーター17の駆動によってドラム2
0が回転し、ワイヤーロープ(図示せず)を巻上げ下げ
するように構成してある。
【0009】符号21はパイロット圧操作部であり、操
作レバー22を回動操作することにより、巻上げ側のパ
イロット油路23または巻下げ側のパイロット油路24
へパイロット圧を発生させ、シャトル弁25を介して何
れか一方のパイロット圧をパイロット油路26へ導出す
る。パイロット油路23は前記方向制御弁14の一方の
パイロットポート27に接続され、パイロット油路24
は電磁弁28の一次側に接続される。更に、パイロット
油路26は電磁弁29の一次側に接続される。
【0010】前記電磁弁28の一次側にはパイロット油
路24が接続されるほか、油路30を介して電磁比例減
圧弁31が接続され、該電磁弁28の二次側は方向制御
弁14の他方のパイロットポート32へ接続してある。
また、前記電磁弁29の一次側にはパイロット油路26
が接続されるほか、油路33を介して電磁比例減圧弁3
4が接続され、該電磁弁29の二次側は油圧ポンプ11
のレギュレータ12へ接続してある。前記電磁比例減圧
弁31及び34の一次側は、サブポンプ35の吐出口と
タンク36に接続する。
【0011】主管路15及び16に夫々圧力検出手段3
7及び38を設け、油圧モーター17の入口と出口の圧
力を検出して制御部39へ送る。また、パイロット圧操
作部21の巻下げ側のパイロット油路24に圧力検出手
段40を設け、操作レバー22を巻下げ操作したときの
パイロット圧を検出して制御部39へ送る。パイロット
圧操作部21の巻上げ側のパイロット油路23には圧力
スイッチ41を設け、操作レバー22を巻上げ操作した
ときにはパイロット圧を検出して圧力スイッチ41がオ
ンとなり、制御モードの開始スイッチ42に接続された
B接点43をオフにする。
【0012】制御モードの開始スイッチ42には上記B
接点43とリレー44が直列に接続されており、開始ス
イッチ42がオフのときはリレー44は作動しない。開
始スイッチ42をオンにすれば、前記圧力スイッチ41
によりB接点43が開放されたとき以外は、リレー44
が作動する。然るときは、A接点45が導通して制御部
39による制御モードになるとともに、A接点46が導
通して前記電磁弁29のソレノイド47が励磁され、電
磁弁29のスプールが29bの位置へ切り替わる。
【0013】一方、前記ドラム20にドラムの回転数を
検出する手段48を設け、ドラム20の回転数を検出し
て制御部39へ送る。また、制御部39はデジタルスイ
ッチ(図示せず)を保有しており、デジタルスイッチに
よってワイヤーロープの掛け数をセットできるように構
成されている。更に、前記電磁弁28のソレノイド49
及び50は制御部39からの信号によって励磁され、ス
プールが28aまたは28bの位置へ切り替わる。電磁
比例減圧弁31のソレノイド51には定電流アンプ52
を介して制御部39から信号が送られ、この信号の大小
によって電磁比例減圧弁31の二次圧を調整できる。ま
た、電磁比例減圧弁34のソレノイド53には定電流ア
ンプ54を介して制御部39から信号が送られ、この信
号の大小によって電磁比例減圧弁34の二次圧を調整で
きる。
【0014】ここで、図2に制御のフローチャートを示
す。先ず、通常モードで吊り荷を巻下げる場合は、制御
モードの開始スイッチ42をオフにする。然るときは、
B接点43の状態に関係なくリレー44は作動しない。
従って、A接点45が開放状態になるため、制御部39
は制御モードではないと判断して通常モードで巻下げ作
業を行う。また、A接点46が開放されて電磁弁29の
ソレノイド47が消磁され、該電磁弁29のスプールが
29aの位置になる。そして、制御部39から電磁弁2
8のソレノイド50へ信号を出力し、該ソレノイド50
が励磁されて電磁弁28のスプールが28bの位置へ切
り替わる。
【0015】斯かる状態で、パイロット圧操作部21の
操作レバー22を巻下げ側へ操作すると、パイロット油
路24にパイロット圧が発生し、パイロット油が電磁弁
28のスプール28bの位置を通過して方向制御弁14
の他方のパイロットポート32へ導出され、方向制御弁
14のスプールが14bの位置へ切り替わる。また、シ
ャトル弁25により高圧選択されてパイロット油路26
へ導出されたパイロット油は、電磁弁29のスプール2
9aの位置を通過して油圧ポンプ11のレギュレータ1
2へ送られる。
【0016】依って、操作レバー22の巻下げ操作量に
比例したパイロット圧で油圧ポンプ11の吐出流量が制
御され、このときの油圧ポンプ11の傾転角をψL とす
る。操作レバーのパイロット圧と油圧ポンプの傾転角ψ
L との関係を図3に示す。そして、油圧ポンプ11から
吐出された作動油は、方向制御弁14のスプール14b
の位置を通過して一方の主管路15へ導出され、油圧モ
ーター17を駆動し、ドラム20が一方に回転してワイ
ヤーロープを巻下げていく。
【0017】次に、制御モードで吊り荷を巻下げる場合
は、制御モードの開始スイッチ42をオンにする。この
とき、パイロット圧操作部21の操作レバー22が中立
位置または巻下げ位置にあるときは、リレー44が作動
する。従って、A接点45が導通して制御部39による
制御モードになる。また、A接点46が導通して電磁弁
29のソレノイド47が励磁され、電磁弁29のスプー
ルが29bの位置へ切り替わる。
【0018】ここで、前記検出手段48によりドラム2
0の回転数を常時検出し、検出された信号を制御部39
へ送る。また、制御部39に保有されているデジタルス
イッチにより、ワイヤーロープの掛け数Nを常時読み込
むようにする。斯かる状態で、パイロット圧操作部21
の操作レバー22を巻下げ側へ操作すると、パイロット
油路24にパイロット圧が発生する。圧力検出手段40
によりパイロット圧を検出し、検出された信号を制御部
39へ送る。制御部39はこの信号によって巻下げ操作
が為されたものと判断し、巻下げ側のバルブを開くよう
に動作する。
【0019】先ず、制御部39から電磁弁28のソレノ
イド49へ信号を出力し、該ソレノイド49が励磁され
て電磁弁28のスプールが28aの位置へ切り替わる。
これと同時に、圧力検出手段40で検出したパイロット
圧に基づき、制御部39から定電流アンプ52及び54
へ信号を出力する。これにより、電磁比例減圧弁31の
ソレノイド51及び電磁比例減圧弁34のソレノイド5
3が励磁され、サブポンプ35の吐出油が電磁比例減圧
弁31及び34を通過可能になる。該電磁比例減圧弁3
1及び34の二次圧は、前記パイロット圧に基づく制御
部39の出力信号の大小によって調整される。
【0020】従って、サブポンプ35から吐出されたパ
イロット油の一部は、電磁比例減圧弁31で減圧された
後、電磁弁28のスプール28aの位置を通過して方向
制御弁14の他方のパイロットポート32へ導出され、
方向制御弁14のスプールが14bの位置へ切り替わ
る。このとき、パイロット油路24へ導出されたパイロ
ット油は、電磁弁28のスプール28aを通過した位置
で遮断される。
【0021】また、サブポンプ35から吐出されたパイ
ロット油の一部は、電磁比例減圧弁34で減圧された
後、電磁弁29のスプール29bの位置を通過して油圧
ポンプ11のレギュレータ12へ導出される。このと
き、シャトル弁25により高圧選択されてパイロット油
路26へ導出されたパイロット油は、電磁弁29のスプ
ール29bを通過した位置で遮断される。
【0022】然るときは、圧力検出手段40で検出した
パイロット圧に対応して、油圧ポンプ11のレギュレー
タ12へパイロット圧が掛かり、油圧ポンプ11は操作
レバー22の巻下げ操作量に比例した吐出流量に制御さ
れる。即ち、前述した通常モードで吊り荷を巻下げる場
合と同様にして吐出流量が制御され、このときの油圧ポ
ンプ11の傾転角はψL である。そして、油圧ポンプ1
1から吐出された作動油は、方向制御弁14のスプール
14bの位置を通過して一方の主管路15へ導出され、
油圧モーター17を駆動し、ドラム20が一方に回転し
てワイヤーロープを巻下げていく。
【0023】ここで、ワイヤーロープを巻下げていく
と、油圧モーター17の入口と出口とで圧力差が発生す
る。圧力検出手段38により油圧モーター17の出口の
圧力P 1 、即ち、巻上げ側の保持圧力を検出するととも
に、圧力検出手段37により油圧モーター17の入口の
圧力P2 、即ち、巻下げ側の圧力を検出し、検出された
夫々の信号を制御部39へ送る。
【0024】ここで、検出手段48によって読み込まれ
たドラム20の回転数と、デジタルスイッチによって読
み込まれたワイヤーロープの掛け数Nからワイヤーロー
プのピッチ円半径Rを算出し、前記油圧モーター17の
入口と出口の圧力の差圧(P 1 −P2 )と、油圧モータ
ー17の等価容量D等から吊り荷重Wを演算する。
【0025】
【数1】
【0026】ここに、η1 :モーター機械効率、η2
シーブ効率である。制御モード開始時の荷重をWS
し、上記演算された吊り荷重Wが荷重WS より大である
ときは、前記圧力検出手段40で検出したパイロット圧
に対応して、油圧ポンプ11のレギュレータ12へパイ
ロット圧が掛かり、油圧ポンプ11は操作レバー22の
巻下げ操作量に比例した吐出流量に制御される。即ち、
油圧ポンプ11は操作レバー22のパイロット圧に応じ
た傾転角ψL で制御される。
【0027】上記演算された吊り荷重Wが制御モード開
始時の荷重WS 以下になったときは、前述した油圧モー
ター17の入口と出口の圧力の差圧(P1 −P2 )に応
じた傾転角ψC を算出する。図4に油圧モーターの差圧
と油圧ポンプの傾転角ψC との関係を示す。この差圧に
対応した傾転角ψC と前記操作レバー22のパイロット
圧に対応した傾転角ψL とを比較し、何れか小である傾
転角で油圧ポンプ11を制御する。
【0028】即ち、前記差圧(P1 −P2 )に比例して
制御部39から定電流アンプ52及び54へ信号が出力
され、これにより電磁比例減圧弁31及び34の二次圧
が制御されて、油圧ポンプ11のレギュレータ12へパ
イロット圧が掛かり、このパイロット圧によって油圧ポ
ンプ11が制御されるときの傾転角をψC とし、この傾
転角ψC と前記傾転角ψL とを比較して、小さいほうの
傾転角で油圧ポンプ11を運転する。
【0029】ここで、吊り荷重Wが零に近くなった場
合、油圧ポンプ11の傾転角を最小にし、制御モードを
終了するために制御部39から電磁弁28のソレノイド
49への信号を停止し、該電磁弁28を中立位置28c
にするとともに、制御部39から定電流アンプ52及び
54への信号を停止して、電磁比例減圧弁31及び34
の二次圧を零にする。従って、方向制御弁14の他方の
パイロットポート32へパイロット圧が掛からなくな
り、該方向制御弁14が中立位置14cに戻るととも
に、油圧ポンプ11の吐出量が最低となる。これによ
り、操作レバー22を巻下げ側へ操作し続けた状態であ
っても、自動的にドラム20の回転が停止し、ドラム2
0からワイヤーロープが繰り出されなくなって乱巻を防
止できる。
【0030】次に、巻上げ操作について説明する。図1
に於いて、制御モードの開始スイッチ42をオンにした
状態で、パイロット圧操作部21の操作レバー22を巻
上げ側へ操作すると、パイロット油路23にパイロット
圧が発生して圧力スイッチ41がオンになる。然るとき
は、制御モードの開始スイッチ42に接続されたB接点
43がオフとなり、リレー44が作動しないためA接点
45が開放状態となって、制御部39は制御モードでは
ないと判断する。即ち、制御モードの開始スイッチ42
のオン・オフに係わらず、巻上げ操作は通常モードで行
われる。また、リレー44が作動しないためA接点46
が開放され、電磁弁29のスプールは29aの位置にな
る。
【0031】斯かる状態で、操作レバー22を巻上げ側
へ操作すると、パイロット油が方向制御弁14の一方の
パイロットポート27へ導出され、方向制御弁14のス
プールが14aの位置へ切り替わる。また、シャトル弁
25により高圧選択されてパイロット油路26へ導出さ
れたパイロット油は、電磁弁29のスプール29aを通
過して油圧ポンプ11のレギュレータ12へ送られる。
依って、操作レバー22の巻上げ操作量に比例したパイ
ロット圧で油圧ポンプ11の吐出流量が制御され、油圧
モーター17が駆動し、ドラム20が他方に回転して巻
上げ操作が行われる。
【0032】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、ウインチのドラムに巻回されたワイヤーロープを巻
下げるときに、油圧モーターの入口と出口の圧力の差圧
を検出し、ドラムの回転数やワイヤーロープの掛け数等
から吊り荷重を演算している。従って、演算された吊り
荷重の大小により、操作レバーのパイロット圧または前
記差圧の何れかによって油圧ポンプの傾転角を定め、ド
ラムの巻下げ速度を制御することができる。
【0034】斯くして、ウインチを巻下げ操作したとき
にワイヤーロープの乱巻を防止でき、複合操作に於ける
オペレータの負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】フローチャート。
【図3】操作レバーのパイロット圧と油圧ポンプの傾転
角ψL との関係を示すグラフ。
【図4】油圧モーターの差圧と油圧ポンプの傾転角ψC
との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11 油圧ポンプ 17 油圧モーター 20 ドラム 22 操作レバー 37,38,40 圧力検出手段 41 圧力スイッチ 42 制御モードの開始スイッチ 48 ドラムの回転数を検出する手段 P1 油圧モーターの出口の圧力 P2 油圧モーターの入口の圧力 W 吊り荷重 ψL 操作レバーのパイロット圧に応じた傾転
角 ψC 差圧に応じた傾転角

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量形の油圧ポンプの吐出油を方向
    制御弁を介して油圧モーターへ導出し、該油圧モーター
    によりドラムを回転させてワイヤーロープを巻上げ下げ
    するウインチに於いて、ドラムの回転数を検出する手段
    と、ドラムに巻回されたワイヤーロープの掛け数を検出
    する手段と、油圧モーターの入口と出口の圧力を検出す
    る手段と、方向制御弁の操作レバーのパイロット圧を検
    出する手段と、制御モードの開始スイッチとを設け、制
    御モードが開始されてワイヤーロープを巻下げ操作する
    とき、油圧モーターの入口と出口の圧力を読み込んで差
    圧を算出し、この差圧とドラムの回転数とワイヤーロー
    プの掛け数から吊り荷重を演算し、操作レバーのパイロ
    ット圧によって決まる油圧ポンプの傾転角ψL を算出す
    るとともに、前記差圧に応じて決まる油圧ポンプの傾転
    角ψC を算出し、該吊り荷重が制御モード開始時の荷重
    より大であるときは、操作レバーのパイロット圧によっ
    て決まる油圧ポンプの傾転角ψL で運転し、該吊り荷重
    が制御モード開始時の荷重以下となったときは、操作レ
    バーのパイロット圧によって決まる油圧ポンプの傾転角
    ψL と前記差圧に応じて決まる油圧ポンプの傾転角ψC
    とを比較し、何れか小である傾転角となるように油圧ポ
    ンプを制御することを特徴とするワイヤーロープの乱巻
    防止装置。
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