JP2680756B2 - プリント板の試験データ処理方法 - Google Patents

プリント板の試験データ処理方法

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JP2680756B2
JP2680756B2 JP3222036A JP22203691A JP2680756B2 JP 2680756 B2 JP2680756 B2 JP 2680756B2 JP 3222036 A JP3222036 A JP 3222036A JP 22203691 A JP22203691 A JP 22203691A JP 2680756 B2 JP2680756 B2 JP 2680756B2
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI等の部品を実装
したプリント板(例えば、大型コンピュータに搭載する
プリント板)のショート/オープン試験を行う際に用い
られる、プリント板の試験データ処理方法に関する。
【0002】近年、大型コンピュータシステムの大規模
化、高集積化に伴い、プリント基板上に搭載する部品間
の配置も細密化しており、製造後の配線の検証が重要視
されるようになってきている。
【0003】また、自動試験のためのハードウェアとし
て、LSIの全端子に、ピンスキャン/バウンダリスキ
ャン等、電位の読み取り/電位の設定を任意に行うこと
のできる装置が付加されるようになってきている。そこ
で、前記のような装置を利用し、プリント基板上の配線
の試験を効率良く行うことが要望されている。
【0004】
【従来の技術】図15〜図17は従来例を示した図であ
り、図15は、機能試験における試験データの流れを示
した図、図16は機能試験の説明図、図17は、機能試
験における故障箇所の例である。
【0005】従来、例えば大型コンピュータに搭載する
プリント板(LSI等を搭載したプリント板)の試験
は、プリント板の機能が正常か否かを調べる機能試験に
よって行われていた。以下、従来の機能試験の方法と、
試験データの処理方法について説明する。
【0006】前記機能試験における試験データの流れ
は、図15のようになっている。先ず、プリント板の設
計時に作成した回路データを用いて、回路モデルを作成
する。次に、前記回路モデルと、機能試験の入力パター
ンとを用いてシミュレータによりシミュレーションを実
施する。このシミュレーションにより、試験時の出力期
待値を求める。
【0007】そして、前記入力パターンと出力期待値と
から成る試験データを作成する。この入力パターンと、
出力期待値は、テスタに入力され、プリント板の機能試
験が実施される。
【0008】テスタでは、前記入力パターンをプリント
板に入力し、その結果得られた出力値を、前記出力期待
値と比較することにより、プリント板の機能が正常か否
かを試験する。
【0009】なお、機能試験で使用するプリント板は、
上記の回路データを用いて製造されたプリント板を用い
る。すなわち、プリント板の製造に用いた回路データを
用いて試験データを作成し、機能試験を行う。
【0010】プリント板の機能試験を行うには、テスタ
を用い、図16のようにして行う。先ず、製造されたプ
リント板の入力ピンに、入力パターンを入力し、出力ピ
ンから出力されるプリント板の出力値を求める。
【0011】そして、上記シミュレーションで得られた
出力期待値と、前記プリント板の出力値とを比較するこ
とにより、プリント板が正常に機能しているか否かを試
験する。
【0012】この場合、プリント板の出力値が、出力期
待値と一致していれば、プリント板の機能は正常である
と判断し、不一致であればプリント板の機能は異常であ
ると判断する。
【0013】プリント板の機能試験は、上記のようにし
て行うが、この機能試験において、異常があった場合、
どの箇所が異常であるかは診断できない。しかし、より
正確な診断を行うため、次のようなことを行っていた。
【0014】例えは図17に示したように、プリント板
に多数のスキャンFFが存在しており、これらのスキャ
ンFFをつなぐスキャンチェインが形成されている。そ
して、多数のスキャンFFの内、いずれか1つのスキャ
ンFFにフェイル発生(故障)があったとする。この場
合、機能試験を行うと、その出力ピンから得られる出力
値は、出力期待値と不一致であるから、プリント板の機
能が異常であると診断される。機能試験で、故障(異
常)ありと診断された場合、異なる値をとったFFの位
置を知らせれば、故障箇所は,そのFFと、正常なFF
の間にあると予想され、故障箇所の見当はつけられる。
機能試験データを作成する際のシミュレーションでは、
出力期待値を求めながら、入力されたパターンによって
回路上に双方向バスでのデータの衝突などの不都合が発
生しないかを検証する。
【0015】また、実際のプリント板では、入力ピンと
出力ピンの本数が少ないと、満足な診断ができないた
め、プリント板内のFFの状態を確認(スキャン)でき
るようにし、入出力ピンと同等の扱いをして、回路の診
断率を上げている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) 従来のプリント板の試験では、単にプリント板の機
能試験のみを行っていた。従って、プリント板の機能が
正常か異常かを診断することはできるが、異常の場合
に、どの部分が異常(故障)なのかを診断することはで
きなかった。
【0017】(2) 従来の機能試験では、配線試験という
考え方はなく、配線異常を診断することはできなかっ
た。例えば、機能試験により、機能異常の一種として、
誤配線を検出することはあったが、積極的に配線異常を
試験していないため、実際には配線異常は診断できなか
った。
【0018】(3) 機能試験による故障の診断率を向上さ
せるため、テスト方法を改善することも行われており、
異常と診断された場合、故障箇所の見当をつける程度の
ことは可能であったが、どの箇所が故障(異常)である
かは診断できなかった。
【0019】本発明は、このような従来の課題を解決
し、プリント板上の配線に対するショート/オープン試
験が、自動的に、かつ効率良く実施できるようにするこ
とを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、図中、30は試験データ作成処理システム、31
はテスタ、32はショート/オープンパターン生成部、
33はシミュレータ、34はパターン圧縮部を示す。
【0021】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 (1)プリント板の試験データを作成する試験データ作成
処理システム30により、回路モデルを用いて、試験用
の入力パターンを生成すると共に、該入力パターンを用
いてシミュレーションを実行し、出力期待値を生成し
て、試験データを作成した後、前記試験データをテスタ
31に入力して、プリント板上の配線に対するショート
/オープン試験を実行する際の試験データ処理方法であ
って,前記入力パターンを生成する際、該入力パターン
で試験しようとするネットの情報(テストネット情報)
を生成しておき、前記テスタ31による試験で、フェイ
ル(故障)を検出した時、フェイル発生箇所と共に、前
記情報(テストネット情報)を出力するようにした。
【0022】(2) 前記構成において、試験データを作成
した際、該試験データの各パターンを比較し、各パター
ン間の変化点のみに着目してデータの保存を行うことに
より、試験データを圧縮するようにした。
【0023】(3) 前記各構成において、入力パターンを
生成する際、バスコントロール系の値( パターン) が外
部から指示された場合には、シミュレーションを実行し
て、双方向バスネットの状態を事前にチェックするよう
にした。
【0024】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。試験データ作成処理システム30内
には、ショート/オープンパターン生成部32、シミュ
レータ33、パターン圧縮部34を設けておき、試験デ
ータを作成する。
【0025】先ず、ショート/オープンパターン生成部
32では、回路モデルを入力してショート/オープン試
験用の入力パターンを生成すると共に、テストネット情
報を生成する。この場合のテストネット情報は、前記入
力パターンで試験しようとしているネットを特定するた
めの試験用のネット情報である。この時、外部から(ユ
ーザーにより)バスコントロール指示があれば、該指示
に従ってシミュレーションを実行し、ネット状態を事前
にチェックする。
【0026】その後、ネット状態が正常ならば、シミュ
レータ33により、前記入力パターンを用いてシミュレ
ーションを実行し、出力期待値を生成する。これらの各
処理により試験データ(入力パターン+出力期待値+テ
ストネット情報)を作成する。
【0027】前記試験データは、パターン圧縮部34で
パターン圧縮処理を行った後、圧縮した試験データをテ
スタ31へ渡す。テスタ31では、圧縮した試験データ
を復元した後、プリント板上の配線に対するショート
(短絡)及びオープン(断線)の試験を行う。
【0028】この試験でフェイル(故障)を検出した場
合には、フェイル発生箇所とテストネット情報とを出力
(表示、あるいは印刷)する。ユーザーは、出力された
情報をみて、故障箇所を特定する。
【0029】このようにすれば、故障箇所の指摘が具体
的にできると共に、試験データは圧縮しているので、デ
ータ量が少なくなり、その分管理が楽になる。また、バ
スコントロールの事前チェックを行うことにより、その
後の処理が容易になる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例の説明)図2〜図14は、本発明の実施例を示
した図であり、図2は配線試験における入力パターンの
説明図、図3は正常動作時の説明図、図4はショート発
生時の説明図、図5はオープン(断線)発生時の説明
図、図6は双方向バスの説明図、図7は双方向バスコン
トロールの説明図、図8はショート試験パターン例、図
9は異なるネット間のショート発生時の説明図、図10
はパターン圧縮処理説明図、図11はバスコントロール
の事前チェック処理説明図、図12は試験データ作成処
理システムのブロック図、図13はテスタのブロック
図、図14は実施例の処理説明図である。
【0031】図中、図1と同符号は同一のものを示す。
また、Ptはプリント板、Cpは配線、Piはピン、L
SI1 〜LSI3 は集積回路、Gはゲート、FFはフリ
ップフロップ、35は回路モデル作成部、36は試験デ
ータメモリ、37は回路データファイル、38は判定
部、39は出力パターンメモリ、40は期待値メモリ、
41は試験データメモリ、42は出力データ処理部、4
3は表示部、44はプリンタ、45は入力パターン送出
部を示す。
【0032】本実施例のショート/オープン試験は、プ
リント板に搭載された各LSI(集積回路)間の配線
(配線パターン)がショート(短絡)しているか、オー
プン(断線)しているかを試験するものである。
【0033】その際、各LSIに設けられたスキャン装
置を用いる。このスキャン装置は、LSIのピン電位を
読み取ったり、あるいはピンへ任意の値を出力(ピンス
キャン/バウンダリスキャン)できるようにした装置で
あり、LSI内部のスキャンFFとは別に、LSIの全
ピンに取り付けられている装置である。
【0034】前記スキャン装置を用いた配線のショート
/オープン試験は、次のように実施する。この配線試験
の対象となるプリント板は、図2のように構成されてい
るとする。
【0035】図示のように、プリント板Pt上には、L
SI1 、LSI2 、LSI3 が搭載されており、各LS
I間は、配線(配線パターン)Cpによって接続されて
いる。この例では、LSI1 のピンPiはNo.1〜6、
LSI2 のピンPiはNo.7〜8、LSI3 のピンPi
はNo.9〜11である。
【0036】試験を実施する際は、図2に示したよう
に、試験回路上の試験対象ピンスキャンに「0」を、そ
の他のピンスキャンに「1」を入力パターンとして入れ
る。すなわち、LSI1 のNo.1のピンスキャンが
「0」で、他のピンスキャンは全て「1」である。前記
のような入力パターンを入れた後、それぞれのピンPi
の電位をスキャニングして出力パターンを読み取る。
【0037】この場合、図3に示したように、LSI1
のNo.1のピンとLSI3 のNo.9及びNo.11のピン
がネットで繋がっていたとする。そして、配線が正常で
あったとすると、図3に示したように、LSI3 のNo.
9とNo.11のピンPiの電位が「0」になる。
【0038】従って、図3のように、正常動作をした場
合は、上記入力パターンを入れた際の出力値(出力パタ
ーン)が「01111111010」となる。一方、シ
ミュレーションによって得られた期待値のパターンも
「01111111010」であって、両者のパターン
が一致する。この場合は、配線に問題がないと考えられ
る。
【0039】次に、図4に示したように、配線にショー
ト(断線)が発生したとする。この場合、ショートした
ネットのピンが同電位となる。例えば、図3に示した部
分でショートが発生すると、LSI1 のNo.2、No.6
のピンが「0」、LSI2 のNo.8のピンが「0」、L
SI3 のNo.9、No.11のピンが「0」となる。
【0040】従ってこの場合、期待値は「011111
11010」であるが、スキャニングして得られた出力
値(出力パターン)は「00111010010」とな
る。この期待値と出力値を比較すると、出力値における
No.6とNo.8のピンの電位が「0」となっていて、両
者は異なる。
【0041】このように、「0」でフェイル(故障)し
た場合、フェイルを起こしたピンスキャンのつながるネ
ットと、試験対象のピンスキャンの接続されたネット
は、ショートを起こしていると考えられる。
【0042】配線のオープン(断線)が発生した場合
は、図5のようになる。この例では、No.1のピンとN
o.11のピンにつながるネットで断線が発生したとする
と、No.11のピンは「1」となる。
【0043】従って、期待値が「0111111101
0」であり、スキャニングした出力値は「011111
11011」となる。この期待値と出力値とを比較する
と、出力値におけるNo.11のピンの電位が「1」とな
っていて両者は異なる。
【0044】このように、「1」でフェイルした場合、
フェイルを起こしたピンスキャンは、試験ピンスキャン
のつながるピンから断線してしまっていると考える。上
記のようにして、ショート/オープン試験を行うが、L
SIには図6に示したように、双方向バスが使用されて
いる。この双方向バスは、図6に示したように、ゲート
Gを制御することにより、切り替える。
【0045】ゲートGを制御するには、その制御入力を
「1」と「0」に変えればよい。例えば、ゲートGの制
御入力を「1」にすると、ゲートオープンとなり、
「0」にするとゲートクローズとなる。
【0046】試験を行なう場合は、双方向バス上でピン
スキャンの出力するデータがぶっつかり合わないよう
に、また、代表ピンの情報がネットに出力されるよう
に、事前にバスのコントロールを行うことが必要であ
る。前記バスのコントロールは通常、設計者の指示か、
若しくは回路上にトライステートゲートと一定の規則性
を持って配置したコントロール用のFFを用いる。
【0047】図7に示したように、LSI1 内のFF番
号を1〜6とし、LSI2 内のFF番号を7、8とし、
LSI3 内のFF番号を9〜11とする。また、12〜
14番のFFは、ゲートG1 〜G3 をコントロールする
ためのものであり、ネット番号は(a)(b)(c)
(d)とする。この例では、ネット(b)は、ゲート、
1 〜G3 に接続されているものとする。
【0048】今、12番のFFの出力を「1」にする
と、ゲートG1 はオープン(ゲートが開いて信号が、通
過可能状態)となり、「0」にするとゲートクローズ
(ゲートが閉じて信号が通過できない状態)となる。
【0049】また、14番のFFの出力を「1」とする
と、ゲートG3 はオープンとなり、「0」にするとクロ
ーズとなる。更に13番のFFの出力を「1」とする
と、ゲートG2 はオープンとなり、「0」にするとクロ
ーズとなる。
【0050】この例では、ゲートG1 〜G3 はネット番
号(b)上(同一ネット上)に接続されているので、例
えばゲートG1 とゲートG3 をオープンにすると、バス
上でデータの衝突が起こる可能性がある。
【0051】そこで、双方向バスのコントロール時に
は、同一ネットに接続されたゲートの内、いずれか1つ
をオープンにし、他のゲートをクローズとして制御を行
なう。例えばネット(b)用のバスコントロールを行な
って、ショートテストを行なう場合のパターン例を図8
に示す。この例では、ゲートG1 をオープンにし、ゲー
トG2 、G3 をクローズとしてショート試験を行なう。
【0052】図8に示したように、FF番号1〜14に
対するネット(a)の入力パターン「01111111
111100」で、この入力パターンに対する出力期待
値は「01111111010100」となる。
【0053】ネット(b)については、入力パターンが
「10111111111100」で、出力期待値は
「10111010111100」、ネット(c)につ
いては、入力パターンが「1101111111110
0」で、出力期待値は「1101011110110
0」、ネット(d)については、入力パターンが「11
101111111100」で、出力期待値は「111
01101111100」となる。
【0054】上記のショート試験を行なった際、例えば
図9Aに示したように、ネット(a)とネット(b)が
ショートしていたとする。この時、図9Bのように、ネ
ット(a)の入力パターンが「01111111111
100」で、出力期待値は「011111110101
00」であるとする。
【0055】前記の入力パターンを入れた場合の出力値
は、「00111010010100」となる。すなわ
ちフェイル(ショート)発生により、No.2、No.6、
No.8が「0」となり、出力期待値とは異なる。
【0056】従って、この出力値を出力期待値と比較す
ることにより、ショートが発生していることを検出でき
る。ところで、上記の比較処理の結果、「No.2、No.
6、No.8がフェイル」と表示しただけでは、どこがシ
ョートしているのか判らない。すなわち、ショート試験
を行なった際、フェイル検出時にフェイルの発生したピ
ンやFFの箇所のみを表示したのでは、どの配線と、ど
の配線がショートを起こしているのかが判らない。
【0057】このような場合には、フェイルの発生した
パターンのターゲットネットを調べ、ピンスキャン回路
を検証する必要があり、極めて面倒な作業となる。ま
た、1パターンで検証できる故障が1ネットに関するも
のであるため、プリント板全体を試験する場合、回路上
のネットの本数分パターンが必要となり、機能テストに
くらべてパターンデータが多くなってしまう。
【0058】更に、双方向バスの状態を出力パターンを
生成する段階で確認していては、手戻りが多くなってし
まう。そこで、本実施例では、次のようにしてテストデ
ータの運用を行うようにした。
【0059】(1)故障箇所の指摘故障箇所の指摘は次のようにして行う。プリント板の試
験を行う場合、予め、入力パターンと、前記入力パター
ンで試験しようとしているネットを特定するための試験
用のネット情報である、テストネット情報と、出力期待
値とからなる試験データを作成しておく。その後、前記
試験データを使用して例えば、プリント板のショート試
験を行う。 そして、或るネットを対象として前記プリン
ト板のショート試験を行い、前記入力パターンの入力に
対して得られた前記ネットの出力値を前記期待値と比較
することで、フェイルが発生したか否かを判断する。こ
の場合、前記出力値と期待値が一致したらネットは正常
と判断し、前記出力値と期待値が異なっていたらフェイ
ルが発生したと判断する。 また、前記フェイルが発生し
た場合は、前記出力値と期待値が異なっている箇所のピ
ンスキャンの情報を、フェイル発生箇所の情報として作
成する。その後、前記作成したフェイル箇所の情報と一
緒に、前記試験データから該当するテストネット情報を
取り出して、出力手段(表示装置、プリンタ等)により
出力(表示/印刷等)する。 このように、プリント板の
ショート試験を実行してフェイルが発生した場合は
のフェイル発生箇所の情報としてピンスキャンの情報を
出力すると共に、該当するテストネット情報を出力す
る。この処理により、どのネットがショートしたのかを
明確に指摘することが可能となる。
【0060】例えば、図9の例では、前記入力パターン
で試験しようとしているネットはネット(a)であるか
ら、このネット(a)のショート試験でフェイルが発生
した場合、フェイル発生箇所の情報として前記ピンスキ
ャンの情報を出力すると共にテストネット情報として
ネット(a)の情報を出力する。すなわち、前記フェイ
ル発生箇所の情報にネット(a)の情報を付加し、これ
同時に出力する。この場合、ネット(a)は、No.
1、9、11のFFで構成されているため、前記テスト
ネット情報は「No.1、9、11」であり、前記フェ
イル発生箇所の情報は「No.2、6、8がフェイル」
である。従って、例えば、表示装置により、「No.
1、9、11をテスト中No.2、6、8がフェイル」
と表示する。
【0061】このように表示すれば、No.1、9、11
のFFを含むネット(a)と、No.2、6、8のFFを
含むネット(b)がショートしていると判断できるか
ら、ショート箇所割り出しの目安となる。
【0062】(2) パターンの圧縮 この処理は、ショート/オープン試験用のパターンは、
1パターン毎に相違部分が少ないことに着目し、パター
ンの相違点のみに着目してパターンを保存することによ
りパターンを圧縮する処理である。
【0063】図10A(この図は図8のパターンと同
じ)に示したように、ショートテストパターンは、前後
のパターンに共通点が多い。そこで、変化点のみに着目
してデータを圧縮すると、図10Bのようになる。
【0064】例えば、ネット(a)のテストパターンで
は、入力パターンは「01111111111100」
であるが、パターン(b)の入力パターンは「1011
1111111100」である。従って、ネット(b)
の入力パターンにおける変化点のみを取り出せば、「1
0××××××××××××」となる(ただし×は変化
なしの部分)。
【0065】同様にして、ネット(c)の入力パターン
は「×10×××××××××××」、ネット(d)の
入力パターンは「××10××××××××××」とな
る。出力期待値では、ネット(a)が「0111111
1010100」であるから、ネット(b)の変化点の
みを取り出せば、「10×××0×01×1×××」と
なる。
【0066】同様にして、ネット(c)の期待値は「×
10×01×1×0××××」、ネット(d)の期待値
は「××101×0××1××××」となる。このよう
に、各ネットのテストパターンの変化点のみに着目して
パターンを保存することにより、データの圧縮ができ
る。
【0067】(3) バスコントロールの事前チェック この処理は、バスコントロール系の値(パターン)がユ
ーザーにより指定された際に、その指定部のみについて
シミュレーションを行い、バスでの信号の衝突が発生し
ないか、代表ピンの値がネットに出力されるかを確認す
る処理である。
【0068】例えば図11Aに示した例(図7と同じ
例)では、ゲートG1をオープンにしたら、ゲートG2
とG3 はクローズにしておかないとバス上でデータが衝
突(バスファイト)が起こる可能性がある。
【0069】そこでバスファイトが起こらないようにす
るためには、No.12、13、14のFFについて、事
前にシミュレーションを行い、バスファイトが無いかを
チェックする。例えばNo.12のFFが「1」であれ
ば、No.13、No.14のFFは「0」でなければなら
ない。
【0070】図11Bに示したように、No.12、1
3、14のFFは、バスコントロール用のFFであるか
ら、バスのコントロールパターンとして、前記FFのパ
ターンをシミュレーションしてチェックする。
【0071】すなわち、事前のシミュレーションでは、
バスのコントロールパターンとして「××××××××
×××100」を用い、バスファイトはないかをチェッ
クすると共に、代表ピンスキャンの値はバスネットに出
力できるかをチェックする。
【0072】次に、上記実施例の処理を、図12〜図1
4に基づいて更に詳細に説明する。 (1) 試験データ作成処理システムの説明・・・図12参
照 この試験データ作成システム31は、回路モデル作成部
35、ショート/オープンパターン生成部32、シミュ
レーション33、パターン圧縮部34、試験データメモ
リ36、回路データファイル37等で構成する。
【0073】回路モデル作成部35は、回路データファ
イル37に格納されている回路データを入力し、シミュ
レーションを行うための回路モデルを作成するものであ
る。ショート/オープンパターン生成部32は、プリン
ト板のショート(短絡)及びオープン(断線)テストを
実施するためのテストパターン等を生成するものであ
る。
【0074】シミュレータ33は、ショート/オープン
パターン生成部32で生成したパターンを用いてシミュ
レーションを行い、出力期待値を作成するものである。
パターン圧縮部34は、図10に示したようなテストパ
ターンのデータ圧縮処理を行うものであり、試験データ
メモリ36は、圧縮後の試験データを格納するメモリで
ある。
【0075】(2) テスタの説明・・・図13参照 テスタ31は、出力パターンメモリ39、期待値メモリ
40、試験データメモリ41、判定部38、出力データ
処理部42、表示部43、プリンタ44、入力パターン
送出部45等で構成する。
【0076】試験データメモリ41は、試験データ作成
処理システム30内の試験データメモリ36から転送さ
れた試験データを格納するものである。期待値メモリ4
0は、試験ゲータメモリ41内のデータから期待値デー
タ(パターンデータ)を格納するものであり、出力パタ
ーンメモリ39は、テスト時にプリント板から得られた
出力パターン(出力値)を格納するものである。
【0077】判定部38は、出力パターンメモリ39内
の出力パターンと、期待値メモリ40内の期待値とを比
較して、ショート/オープンの判定をするものである。
入力パターン送出部45は、試験データメモリ41の試
験データから所定のデータを抽出して格納しておき、プ
リント板のショート/オープン試験時に、入力パターン
をプリント板へ送出するものである。
【0078】出力データ処理部42は、判定部38の判
定結果に基づき、表示部43、あるいはプリンタ44で
出力するデータの処理をするものである。 (3) プリント板のテストデータ処理方法の説明・・・図
14参照 設計時の回路データを用いてプリント板Ptを製造し、
このプリント板Ptを試験工場等に対して、テスタによ
りショート/オープンテストを実施する。
【0079】前記ショート/オープンテスト用のテスト
データは次のように運用する。先ず、プリント板Ptの
製造に用いた回路データを用いて、回路モデルを作成す
る。この処理は、回路モデル作成部35が回路データフ
ァイル37に格納されている回路データを取り込んで行
う(図12参照)。
【0080】次に、作成した回路モデルと、バスコント
ロール用FFのクリップ指示(ユーザーによる指示)と
に基づいて、ショート/オープンテスト用のパターンを
生成する。
【0081】この処理は、ショート/オープンパターン
生成部32(図12参照)で行うが、先ず、前記バスコ
ントロール指示をシミュレーションし、ネット状態のチ
ェック(図11で示した処理)を行う。
【0082】その後、ショート/オープンテスト用の入
力パターン及び、テストネット情報を生成する。この場
合のテストネット情報は,ある入力パターンでテストし
ようとしているネットの情報(テスト時に表示して、故
障箇所の指摘に用いる)である(図9参照)。
【0083】そして、前記ネット状態のチェック処理に
おいて、試験不能ネットが有ると判断した場合には、試
験不能ネットのバスコントロール指示を要請する(ユー
ザーに知らせる)。
【0084】しかし、試験不良ネットが無ければ、シミ
ュレータ33により、シミュレーションを実行して出力
期待値を生成する。このシミュレーションでは、前記の
処理で作成した回路モデルと、テスト用の入力パターン
を用いて行う。
【0085】このようにして、入力パターンとテストネ
ット情報と、出力期待値とから成る試験データが得られ
るが、この試験データは、更にパターン圧縮部34によ
り、パターン圧縮(図10参照)を行って最終的な試験
データを得る。
【0086】この試験データは、一旦試験データメモリ
36(図12参照)に格納された後、テスタ31内の試
験データメモリ41(図13参照)に転送される。な
お、この場合、試験データは、磁気ディスク、あるいは
磁気テープ等へ記録して、試験工場へ運んでもよい。
【0087】テスタによるプリント板のショート/オー
プン試験は、前記の試験データを用いて行う。この場
合、先ず、テスタ31内で試験データの展開を行い、入
力パターンは、入力パターン送出部45に一旦格納する
と共に、出力期待値(パターン)は、期待値メモリ40
に一旦格納する(図13参照)。
【0088】その後、入力パターン送出部45からプリ
ント板に対して入力パターンを送出し、プリント板から
出力された出力パターンは出力パターンメモリ39に一
旦格納する。
【0089】前記出力パターンは判定部38へ送られ、
ここで期待値メモリ40内の期待値パターンと比較して
異常の有無を判定する。判定結果の情報は、出力データ
処理部42で処理する。
【0090】出力データ処理部42では、判定部38か
ら送られてきた情報をもとに、出力データを編集し、表
示部43で表示したり、プリンタ44で印刷して出力し
たりする。
【0091】この場合、フェイルが発生していれば、フ
ェイル発生箇所と共に、試験データメモリ41から取り
込んだテストネット情報を出力して故障箇所を指示す
る。この出力データにより、ユーザーは、プリント板の
どの箇所がどのような異常(ショート/オープン)であ
るかを判別することができる。
【0092】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) ショート/オープンテストは、プリント板上のLS
I間の配線だけでなく、他の配線についても実施可能で
ある。ただし、上記のテストパターンを入出力できるも
のに限る。 (2) 試験データ作成処理システムとしては、専用のシス
テムの外、通常のコンピュータシステムを用いることが
できる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) プリント板上の配線試験を実施した際、故障発生箇
所が明確になり、故障検出後の対応を迅速に行うことが
できる。
【0094】(2) 試験データを圧縮することにより、試
験データの管理や扱いが容易になる。 (3) 双方向性バスのネット状態をシミュレーションによ
って事前にチェックするので、その後の処理が容易にな
る。例えばバスファイトをシミュレータが検出した際の
手戻りを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例の配線試験における入力パター
ンの説明図である。
【図3】正常動作時の説明図である。
【図4】ショート発生時の説明図である。
【図5】オープン(断線)発生時の説明図である。
【図6】双方向バスの説明図である。
【図7】双方向バスコントロールの説明図である。
【図8】ショート試験パターン例である。
【図9】異なるネット間のショート発生時の説明図であ
る。
【図10】パターン圧縮処理の説明図である。
【図11】バスコントロールの事前チェック処理説明図
である。
【図12】試験データ作成処理システムのブロック図で
ある。
【図13】テスタのブロック図である。
【図14】実施例の処理説明図である。
【図15】従来の機能試験における試験データの流れを
示した図である。
【図16】従来例における機能試験の説明図である。
【図17】従来の機能試験における故障箇所の例を示し
た図である。
【符号の説明】
30 試験データ作成処理システム 31 テスタ 32 ショート/オープンパターン生成部 33 シミュレータ 34 パターン圧縮部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント板の試験データを作成する試験デ
    ータ作成処理システムにより、 回路モデルを用いて、試験用の入力パターンを生成する
    と共に、 該入力パターンを用いてシミュレーションを実行し、出
    力期待値を生成して、試験データを作成した後、 前記試験データをテスタに入力して、 プリント板上の配線に対するショート/オープン試験を
    実行するプリント板の試験データ処理方法であって、 前記入力パターンを生成する際、該入力パターンで試験しようとするネットを特定するた
    めの試験用のネット情報である、テストネット情報を生
    成しておき、 前記テスタによる試験で、前記入力パターンを入力して
    得られた試験対象ネットの出力値を前記期待値と比較
    し、両者が異なっていることでフェイルを検出した時、前記出力値と期待値の異なっている箇所の情報を、フェ
    イル発生箇所の情報として検出すると共に、前記テスト
    ネット情報から該当するネットの情報を取り出し、前記
    フェイル発生箇所の情報と共に、テストネット情報を出
    力手段により出力する ことを特徴としたプリント板の試
    験データ処理方法。
  2. 【請求項2】 前記試験データを作成した際、 該試験データの各パターンを比較し、各パターン間の変
    化点のみに着目してデータの保存を行うことにより、試
    験データを圧縮することを特徴とした請求項1記載のプ
    リント板の試験データ処理方法。
  3. 【請求項3】 前記入力パターンを生成する際、 バスコントロール系の値(パターン)が外部から指示さ
    れた場合には、 シミュレーションを実行して、双方向バスネットの状態
    を事前にチェックすることを特徴とした請求項1または
    2記載のプリント板の試験データ処理方法。
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