JP2679817B2 - 自動変速機用二分割式回転ドラムの結合構造 - Google Patents

自動変速機用二分割式回転ドラムの結合構造

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動変速機の変速機構に用いられ、アウタ
ドラムとインナドラムとを結合して形成される二分割式
回転ドラムの結合構造に関する。
(従来の技術) 従来、自動変速機用二分割式回転ドラムの結合構造と
して、例えば、特開昭62−288753号に記載されているも
のが知られている。
この従来装置の二分割式回転ドラムは、第2図に示す
ように、ワンウエイクラッチインナレース01の外周に設
けられていて、アウタドラム02とインナドラム03とに分
割されていて、アウタドラム02の端板部における端面02
a及び側面02bを、インナドラム03の端板部に形成された
段形状の溶接部03aに溶接し、アウタドラム02とインナ
ドラム03とが直接結合されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような従来構造にあっては、ア
ウタドラム02とインナドラム03とが直接結合されている
為に、アウタドラム02の板厚t1がインナドラム03や隣設
して設けられるワンウェイクラッチ04の軸長寸法に影響
を及ぼすようになっていて、加工上の都合等でアウタド
ラム02の板厚t1を変更する場合に、相手部品であるイン
ナドラム03や隣設部品のワンウェイクラッチ04の寸法も
変更する必要があり設計自由度が低い。
さらに、アウタドラム・インナ02,03の結合強度を確
保するためには、溶接部03aにおいてアウタドラム02の
側面02bに当接する面の寸法t2を所定以上必要とするも
ので、この寸法t2を確保するためには、インナドラム03
の板厚t3を、強度的に必要な板厚t4にさらに寸法t5を加
えた板厚のものを用いなければならず、無駄に材料を要
したり重量増となるという問題があるばかりか、場合に
よっては(図示している状態のものでは)、この無駄な
部分0aを切削する加工を要し、このような無駄な加工の
手間を要するという問題もあった。
本発明は、上述の問題に着目して成され、設計自由度
が高く、また、無駄な材料や手間を要することなく容易
に必要結合強度を得ることができる自動変速機用二分割
式回転ドラムの結合構造を提供することを目的としてい
る。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明の自動変速機用二
分割式回転ドラムの結合構造では、自動変速機の変速機
構に用いられる二分割式回転ドラムのアウタドラムとイ
ンナドラムとの結合構造であって、前記二分割式回転ド
ラムに隣接して設けられるワンウェイクラッチのアウタ
レース軸方向端部に、前記アウタドラムの端板部の径方
向内側端面及び軸方向側面の2面に当接する段差形状の
第1溶接部と、前記インナドラムの端板部の径方向外側
端面及び軸方向側面の2面に当接する段差形状の第2溶
接部とを形成し、前記第1溶接部及び第2溶接部を溶接
することで、アウタドラム及びインナドラムをアウタレ
ースを介して間接的に結合させたことを特徴とする手段
とした。
(作用) 本発明の自動変速機用二分割式回転ドラムの結合構造
では、アウタドラムとインナドラムとを隣設して設けら
れるアウタレースを介して結合したため、アウタドラム
の板厚を変更する場合には、アウタレースに形成する第
1溶接部の、アウタドラムの端面に対応する面の寸法を
変更するだけでよく、インナドラムの軸長寸法を変更す
る必要はない。同様に、インナドラムの板厚を変更する
場合には、アウタドラムの軸長寸法を変更する必要はな
い。
また、結合強度の確保のためには、アウタレースの両
溶接部におけるアウタドラム及びインナドラムの側面と
の当接面積を所定量確保すればよく、この結合強度の確
保のためにアウタドラムもしくはインナドラムの板厚を
増加させる必要はない。従って、増加させた板厚のうち
の不要部分を切削することもなくなる。
(実施例) 以下、本発明実施例を図面に基づき説明する。
尚、この実施例を述べるにあたって、FR車用の自動変
速機を例にとる。
まず、構成を説明する。
第1図は、本発明一実施例の自動変速機用二分割式回
転ドラムの結合構造が適用された自動変速機の要部を示
す断面図であって、図中1は自動変速機を収納するトラ
ンスミッションケースを示している。
そして、このトランスミッションケース1内には変速機
構2が設けられている。
変速機構は図示しない遊星歯車組を有する。この遊星
歯車のリングギヤには入力が供給され、ピニオンキャリ
アのクラッチハブ7とサンギヤ6に連結したドラム4と
の間にクラッチ9が、またドラム4とトランスミッショ
ンケース1に固定の支持軸3との間にワンウエイクラッ
チ5が配置されている。ワンウエイクラッチ5は潤滑油
路53を有するアウタレース5aと支持軸3の一部で形成さ
れたインナレース5cとの間にスプラグ5bを有している。
また、ドラム4はブレーキ10で静止可能とされ、ピニオ
ンキャリアは出力軸8に連結されている。
前記支持軸であるワンウエイクラッチインナレース3
の外周には、二分割式回転ドラム(以後ドラムという)
4が設けられている。このドラム4は、アウタドラム41
とインナドラム42とを結合して二重の筒状に形成されて
いて、アウタドラム41とインナドラム42間に多板摩擦ク
ラッチ等が収納されている。
また、前記ドラム4に隣接してワンウェイクラッチ5
が設けられていて、このワンウェイクラッチ5のアウタ
レース5aのドラム側端部には、第1溶接部51と第2溶接
部52が形成されている。即ち、前記アウタレース5aは、
ワンウエイクラッチインナレース3の外周に配置された
円筒形状を成し、ドラム4側の端部の外周側角部を直角
に切削加工して、第1端面当接部51aと第1側面当接部5
1bが直交する段形状の第1溶接部51が形成されている。
一方、このドラム4側端部の内周側角部を同様に直角に
切削加工して、第2端面当接部52aと第2側面当接部52b
とが直交する段形状の第2当接部52が形成されている。
そして、前記アウタドラム41の端板部の端面41aを第
1溶接部51の第1端面当接部51aに当接させると共に、
端板部の側面41bを第1側面当接部51bに当接させた状態
で、アウタドラム41の端板部が第1溶接部51に溶接され
ている。
また、インナドラム42の端板部の端面42aを第2溶接部5
2の第1端面当接部52aに当接させると共に、端板部の側
面42bを第2側面当接部52bに当接させた状態で、インナ
ドラム42の端板部が第2溶接部52に溶接されている。
つまり、前記アウタドラム41とインナドラム42とは、
アウタレース5aを介して間接的に結合されている。
尚、前記ワンウェイクラッチ5において、5bはクラッ
チ機構であり、5cはブレーキ機構を示している。
次に、実施例の作用を説明する。
実施例の自動変速機用二分割式回転ドラムの結合構造
では、アウタドラム41とインナドラム42とをドラム4に
隣接して設けられているアウタレース5aを介して間接的
に結合した構造としたため、例えば、アウタドラム41の
板厚を変更する場合には、アウタレース5aの第1溶接部
51の第1端面当接部51aの寸法を変更するだけでよく、
インナドラム42の軸長寸法を変更する必要はない。
このように、アウタドラム41とインナドラム42のうち
の一方の寸法を変更する際に、他方まで寸法変更する必
要がないため、設計自由度が高いという効果が得られ
る。また、このようにアウタドラム41とインナドラム42
とを間接的に接合するのに際し、両者41,42間に介在さ
せる部材を新に追加するのではなく、隣接して設けられ
るアウタレース5aを利用しているので、部品点数の増加
がないという効果も得られる。
さらに、結合強度を確保するためには、アウタレース
5aの両溶接部51,52における両側面当接部51b,52bの面積
を所定量確保することで、アウタドラム41及びインナド
ラム42の側面41b,42bとの溶接面積を所定量確保するよ
うにすればよく、この結合強度の確保のためにアウタド
ラム41もしくはインナドラム42の板厚を増加させる必要
はない。
従って、溶接強度を確保するのが容易であり、かつ、
この溶接強度確保のために無駄な材料を要することもな
い。
加えて、結合強度確保のために板厚を増加させること
がないから、その板厚のうちの不要部分を切削すること
もなくなり、無駄な加工の手間が省ける。
即ち、本発明実施例の自動変速機用二分割式回転ドラ
ムの結合構造にあっては、新な部材を追加することな
く、 設計自由度の向上 結合強度確保の容易性 無駄な材料の削減 無駄な加工手間の削減 が同時に達成できるという効果が得られる。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても
本発明に含まれる。
例えば、実施例では、FR車に適用した例を示したが、
エンジン横置きのFF車や4WD車等の他のタイプの車両の
自動変速機にも勿論適用できる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の自動変速機用二分
割式回転ドラムの結合構造にあっては、二分割式回転ド
ラムに隣接して設けられるワンウェイクラッチのアウタ
レース軸方向端部に、アウタドラムの端板部の径方向内
側端面及び軸方向側面の2面に当接する段差形状の第1
溶接部と、インナドラムの端板部の径方向外側端面及び
軸方向側面の2面に当接する段差形状の第2溶接部とを
形成し、第1溶接部及び第2溶接部を溶接することで、
アウタドラム及びインナドラムをアウタレースを介して
間接的に結合させた為、下記に列挙する効果が得られ
る。
(1)アウタドラムとインナドラムを直接結合させず
に、隣接されるアウタレースを介して間接的に結合させ
る手段とした為、アウタドラムもしくはインナドラムの
一方の板厚を変更する際には、アウタレースに形成する
両溶接部のうち板厚変更側溶接部の軸方向側面幅を板厚
幅に変更することで対応でき、板厚変更の相手となるド
ラムや隣接するワンウェイクラッチの寸法を変更する必
要がある直接結合構造に比べて設計自由度が向上する。
(2)結合強度を確保する際には、アウタレースの両溶
接部によるアウタドラム及びインナドラムに対する当接
面積を所定量確保すればよい為、アウタドラムもしくは
インナドラムの板厚を増加させる必要がある直接結合構
造に比べて溶接強度の確保が容易である。
さらに、結合強度確保のための板厚増加による材料の無
駄や重量増もないし、重量増に対して不要な部分を後で
切削加工する場合のように無駄な加工の手間を要するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の自動変速機用二分割式回転ド
ラムの結合構造を示す縦断面図、第2図は従来例を示す
断面図である。 2……変速機構 4……二分割式回転ドラム 41……アウタドラム 42……インナドラム 41a……第1端面 41b……第1側面 42a……第2端面 42b……第2側面 5……ワンウェイクラッチ 5a……アウタレース 51……第1溶接部 52……第2溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 昇 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−237250(JP,A) 特開 昭61−48616(JP,A) 特開 昭62−288753(JP,A) 実開 昭60−86626(JP,U) 実開 昭52−102575(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機の変速機構に用いられる二分割
    式回転ドラムのアウタドラムとインナドラムとの結合構
    造であって、 前記二分割式回転ドラムに隣接して設けられるワンウェ
    イクラッチのアウタレース軸方向端部に、前記アウタド
    ラムの端板部の径方向内側端面及び軸方向側面の2面に
    当接する段差形状の第1溶接部と、前記インナドラムの
    端板部の径方向外側端面及び軸方向側面の2面に当接す
    る段差形状の第2溶接部とを形成し、 前記第1溶接部及び第2溶接部を溶接することで、アウ
    タドラム及びインナドラムをアウタレースを介して間接
    的に結合させたことを特徴とする自動変速機用二分割式
    回転ドラムの結合構造。
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CN100475411C (zh) * 1996-03-19 2009-04-08 株式会社日立制作所 摩擦焊接方法及使用摩擦焊接方法的结构体
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