JP2020165532A - 動力伝達装置のドラム部の製造方法および動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置のドラム部の製造方法および動力伝達装置 Download PDF

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敬太 須和
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Abstract

【課題】ドラム部を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図る。【解決手段】入力部材に入力される動力を変速して出力部材に伝達する変速機を備え、変速機は、入力部材から出力部材までの動力伝達経路における中間部材と出力部材とに接続される有底筒状のドラム部を備え、ドラム部は、パーキング装置のパーキングギヤと、中間部材とパーキングギヤとに接続される第1連結部材と、パーキングギヤと出力部材とにそれぞれ接合部を介して接続されると共にプレス加工品である第2連結部材とを備える動力伝達装置のドラム部の製造方法において、第1連結部材を形成すると共に、プレス加工を伴って第2連結部材を形成すると共に、パーキングギヤを形成し、パーキングギヤと第2連結部材とを接合すると共にパーキングギヤと第1連結部材とを接続する。【選択図】図9

Description

本開示は、動力伝達装置のドラム部の製造方法および動力伝達装置に関する。
従来、この種の動力伝達装置としては、入力部材に入力される動力を変速して出力部材に伝達する自動変速機を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、自動変速機は、遊星歯車機構のリングギヤと出力部材とを連結する有底筒状のドラム部を備え、ドラム部は、リングギヤと一体成形される筒状の第1連結部材と、パーキング装置のパーキングギヤと、パーキングギヤと一体成形され且つ第1連結部材と嵌合し且つ出力部材に溶接により固定される第2連結部材とを有する。
特開2014−190485号公報
上述の動力伝達装置では、ドラム部の第2連結部材がパーキングギヤと一体成形されるから、第2連結部材全体を切削加工により形成する必要がある。このため、切削部分が多く、加工時間が長くなっていた。これらは、材料費や加工費の増加につながっていた。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法および動力伝達装置は、ドラム部を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることを主目的とする。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法および動力伝達装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法は、
入力部材に入力される動力を変速して出力部材に伝達する変速機を備え、
前記変速機は、前記入力部材から前記出力部材までの動力伝達経路における中間部材と前記出力部材とに接続される有底筒状のドラム部を備え、
前記ドラム部は、パーキング装置のパーキングギヤと、前記中間部材と前記パーキングギヤとに接続される第1連結部材と、前記パーキングギヤと前記出力部材とにそれぞれ接合部を介して接続される第2連結部材とを備える、
動力伝達装置のドラム部の製造方法であって、
(a)前記第1連結部材を形成すると共に、プレス加工を伴って前記第2連結部材を形成すると共に、前記パーキングギヤを形成する工程と、
(b)前記パーキングギヤと前記第2連結部材とを接合すると共に前記パーキングギヤと前記第1連結部材とを接続する工程と、
を有することを要旨とする。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法では、第1連結部材を形成すると共に、プレス加工を伴って第2連結部材を形成すると共に、パーキングギヤを形成し、パーキングギヤと第2連結部材とを接合すると共にパーキングギヤと第1連結部材とを接続する。これにより、第2連結部材を、パーキングギヤとは別体として、プレス加工により成形することができる(第2連結部材のパーキングギヤや出力部材との接合予定部に必要に応じて切削加工を施せばよい)。したがって、第2連結部材とパーキングギヤとを切削加工により一体成形するものに比して、第2連結部材を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができ、ひいては、ドラム部を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、ドラム部を形成する際の材料費や加工費の低減を図ることができる。
本開示の動力伝達装置は、
入力部材に入力される動力を変速して出力部材に伝達する変速機を備える動力伝達装置であって、
前記変速機は、前記入力部材から前記出力部材までの動力伝達経路における中間部材と前記出力部材とに接続される有底筒状のドラム部を備え、
前記ドラム部は、パーキング装置のパーキングギヤと、前記中間部材と前記パーキングギヤとに接続される第1連結部材と、前記パーキングギヤと前記出力部材とにそれぞれ接合部を介して接続されると共にプレス加工品である第2連結部材とを備える、
ことを要旨とする。
この本開示の動力伝達装置では、変速機は、入力部材から出力部材までの動力伝達経路における中間部材と出力部材とに接続される有底筒状のドラム部を備え、ドラム部は、パーキング装置のパーキングギヤと、中間部材とパーキングギヤとに接続される第1連結部材と、パーキングギヤと出力部材とにそれぞれ接合部を介して接続されると共にプレス加工品である第2連結部材とを備える。これにより、第2連結部材を、パーキングギヤとは別体として、プレス加工により成形することができる(第2連結部材のパーキングギヤや出力部材との接合予定部に必要に応じて切削加工を施せばよい)。したがって、第2連結部材とパーキングギヤとを切削加工により一体成形するものに比して、第2連結部材を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができ、ひいては、ドラム部を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、ドラム部を形成する際の材料費や加工費の低減を図ることができる。
本開示の動力伝達装置20の概略構成図である。 自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4およびブレーキB1,B2の作動状態との関係を表した作動表である。 自動変速機25を構成する回転要素間における回転数の関係を例示する速度線図である。 動力伝達装置20のドラム部40周辺を示す部分断面図である。 ドラム部40の製造工程を示す工程図である。 ドラム部40の製造の様子を示す説明図である。 ドラム部40B周辺を示す部分断面図である。 ドラム部40Bの製造工程を示す工程図である。 ドラム部40Bの製造の様子を示す説明図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の動力伝達装置20の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、後輪駆動車両の前部に縦置きに搭載される駆動源としての図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を図示しない左右の駆動輪(後輪)に伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、トランスミッションケース(静止部材)22や、トランスミッションケース22の内部に収容される発進装置(流体伝動装置)23、オイルポンプ24、自動変速機25、図示しないデファレンシャルギヤ(差動機構)等を含む。
発進装置23は、エンジンのクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23pや、自動変速機25の入力部材26に接続される出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ロックアップクラッチ23c、ダンパ機構23d等を有するトルクコンバータとして構成される。ただし、発進装置23は、ステータ23sを有さない流体継手として構成されてもよい。
オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとを含むポンプアッセンブリ、ハブを介して発進装置23のポンプインペラ23pに接続された外歯ギヤ、外歯ギヤに噛合する内歯ギヤ等を有するギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ24は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して図示しない油圧制御装置に圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、入力部材26に加えて、出力部材27や、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1〜C4および2つのブレーキB1,B2を含む。入力部材26から出力部材27に伝達された動力は、何れも図示しないデファレンシャルギヤおよびドライブシャフトを介して左右の駆動輪に伝達される。
自動変速機25の第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転自在(回転自在)かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリヤ34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34は、入力部材26に一体回転可能に連結されている。第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速
ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリヤ34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
自動変速機25の第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリヤ39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、ドラム部40を介して出力部材27に連結される。
クラッチC1は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチ(摩擦係合要素)である。クラッチC2は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、入力部材26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39とを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC3は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC4は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
ブレーキB1は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。ブレーキB2は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39をトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共にプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1,B2は、図示しない油圧制御装置による作動油の給排を受けて動作する。図2は、自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4およびブレーキB1,B2の作動状態との関係を表した作動表であり、図3は、自動変速機25を構成する回転要素間における回転数の関係を例示する速度線図である。自動変速機25は、クラッチC1〜C4およびブレーキB1,B2を図2の作動表に示す状態とすることにより、前進1〜8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4およびブレーキB1,B2のうちの少なくとも1つは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
図4は、動力伝達装置20のドラム部40周辺を示す部分断面図である。同図に示すように、第2遊星歯車機構35のリングギヤ37の外周面には、スプライン37aが形成されている。また、スプライン37aの外周面には、全周に亘って径方向内側に窪む環状凹部37bが形成されている。
出力部材27は、筒状の筒状部271と、第1連結部材271の軸方向における一端部(図4における左端部)から径方向外側に延在するフランジ部272とを有する。筒状部271は、何れも図示しないデファレンシャルギヤおよびドライブシャフトを介して左右の駆動輪に連結される。
ドラム部40は、第2遊星歯車機構35のリングギヤ37と出力部材27とを連結するものであり、パーキング装置のパーキングギヤ41と、リングギヤ37に連結されると共にパーキングギヤ41に接続(固定)される第1連結部材42と、パーキングギヤ41と出力部材27とに接続(固定)される第2連結部材43とを有する。パーキング装置は、自動変速機25の出力部材27のロックおよびその解除であるパーキングロックおよびパーキングロック解除を行なう装置として構成されている。
パーキングギヤ41は、例えば鍛造、焼き入れ、切削加工により形成された鍛造品であり、複数の外歯を有する筒状のギヤ部411と、ギヤ部411の内周部の軸方向における一端部(図4における左端部)から軸方向に延出される環状の環状部412と、ギヤ部411の軸方向における他端部(図4における右端部)から径方向内側に延出される環状のフランジ部413とを有する。なお、鍛造としては、熱間鍛造や冷間鍛造を挙げることができ、焼き入れとしては、高周波焼き入れや浸炭焼き入れを挙げることができる。パーキングギヤ41は、ギヤ部411の軸方向における一端面(図4における左端面)と環状部412の外周面とにより段差部415が形成される。
第1連結部材42は、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品であり、筒状の筒状部421と、筒状部421の軸方向における一端部(図4における右端部)から径方向内側に延出される環状のフランジ部422とを有する。フランジ部422の内周面は、フランジ部422と段差部415とが軸方向において当接した状態(フランジ部422の軸方向における端面とパーキングギヤ41のギヤ部411の軸方向における端面とが互いに当接した状態)で、パーキングギヤ41の環状部412の外周面に溶接により固定される。したがって、フランジ部422の内周面とパーキングギヤ41の環状部412の外周面とは、溶接部(溶接による接合部)を介して接続される。
筒状部421の軸方向における他端部には、櫛歯形状の櫛歯部423が形成されており、櫛歯部423の各歯の内周面には、径方向外側に窪む凹部424が形成されている。この櫛歯423は、切削加工により行なわれるものとした。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37と第1連結部材42とは、リングギヤ37の外周面に形成されたスプライン37aと第1連結部材42の櫛歯部423とが嵌合すると共にスプライン37aの環状凹部37bと櫛歯部423の凹部424とにスナップリング50が介在することにより、互いに連結される。このとき、リングギヤ37の軸方向における第1連結部材42側(図4における右側)の端面と櫛歯部423の隣り合う2つの歯の間とにより、ドラム部40の内外を径方向に連通する隙間が形成される。
第2連結部材43は、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品であり、環状の環状部431と、環状部431の外周から軸方向における第2遊星歯車機構35側(図4における左側)に延出される筒状の外筒部432と、環状部431の内周から軸方向における外筒部432と同一側に延出される筒状の内筒部433とを有する。外筒部432の外径は、第1連結部材42のフランジ部422の内径よりも小さく設計されている。外筒部432の遊端部の外周面は、パーキングギヤ41のフランジ部413の内周面に溶接により固定される。内筒部433の遊端部の内周面は、出力部材27のフランジ部272の外周面に溶接により固定される。したがって、外筒部432の遊端部の外周面とパーキングギヤ41のフランジ部413の内周面とが溶接部を介して接続されると共に、内筒部433の遊端部の内周面と出力部材27のフランジ部272の外周面とが溶接部を介して接続される。
本実施形態では、ドラム部40の第1連結部材42を第2遊星歯車機構35のリングギヤ37やパーキングギヤ41とは別体に形成するから、第1連結部材42を、プレス加工によりプレス加工品として形成し、フランジ部422の内周面(パーキングギヤ41の環状部412との溶接予定部)や櫛歯部423(リングギヤ37のスプライン溝37aとの嵌合予定部)に必要に応じて切削加工を施せばよい。これにより、第1連結部材42をリングギヤ37やパーキングギヤ41と切削加工により一体成形する(この全体を切削加工により形成する)ものに比して、切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、材料費や加工費の低減を図ることができる。
しかも、第1連結部材42とパーキングギヤ41とは、第1連結部材42のフランジ部422と段差部415とが軸方向において当接した状態で、第1連結部材42のフランジ部422の内周面とパーキングギヤ41の環状部412の外周面とが互いに溶接により固定されている。したがって、第1連結部材42およびパーキングギヤ41の軸方向における位置決めおよび溶接を容易に行なうことができる。
また、ドラム部40の第2連結部材43をパーキングギヤ41とは別体に形成するから、第2連結部材43を、プレス加工によりプレス加工品として形成し、外筒部432の遊端部の外周面(パーキングギヤ41のフランジ部413との溶接予定部)や内筒部433の遊端部の内周面(出力部材27のフランジ部272との溶接予定部)に必要に応じて切削加工を施せばよい。これにより、第2連結部材43をパーキングギヤ41と切削加工により一体成形する(この全体を切削加工により形成する)ものに比して、切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、材料費や加工費の低減を図ることができる。
さらに、リングギヤ37の軸方向における第1連結部材42側の端面と櫛歯部423の隣り合う2つの歯の間とにより、ドラム部40の内外を径方向に連通する隙間が形成されるから、この隙間を作動油を通過させる油孔として機能させることができる。この結果、油孔を別途設けるものに比して、製造工程を減らすことできる。
加えて、第2連結部材43の外筒部432と内筒部433とが環状部431から軸方向における同一側に延出されるから、第2連結部材43の軸短、ひいては、ドラム部40の軸短を図ることができる。
ドラム部40は、例えば以下のように製造される。図5は、ドラム部40の製造工程を示す工程図であり、図6は、ドラム部40の製造の様子を示す説明図である。以下、図6を参照しながら図5のドラム部40の製造工程について説明する。
最初に、図6(A)に示すように、第1連結部材42および第2連結部材43となる部分を含む有底筒状部材40Aをプレス加工により一体成形すると共に(工程S100)、有底筒状部材40Aとは別体としてパーキングギヤ41を鍛造、焼き入れ、切削加工により形成する(工程S110)。有底筒状部材40Aは、環状の外側環状部401Aと、外側環状部401Aの外周から軸方向に筒状に延出される外筒部402Aと、外側環状部401Aの内周から軸方向における外筒部402Aとは反対側に筒状に延出される中筒部403Aと、中筒部403Aの外側環状部401Aとは反対側の端部から径方向内側に延出される内側環状部404Aと、内側環状部404Aの内周から軸方向における外筒部402A側に延出される内筒部405Aとを有する。
続いて、有底筒状部材40Aの遊端部に櫛歯部を切削加工により形成する(工程S120)。そして、有底筒状部材40Aに対して打ち抜き加工や切削加工を施すことにより、有底筒状部材40Aの外側環状部401Aや中筒部403Aから不要な部分(図6(A)のハッチングを付した部分)を除去して、第1連結部材42および第2連結部材43を形成する(工程S130)。この工程S130により、有底筒状部材401Aの外筒部402Aおよび外側環状部401Aの外周部が、第1連結部材42の筒状部421およびフランジ部422となり、有底筒状部材40Aの内側環状部404Aと中筒部403Aと内筒部405Aとが、第2連結部材43の環状部431と外筒部432と内筒部433となる。
そして、図6(B)に示すように、パーキングギヤ41に第1連結部材42および第2連結部材43を溶接により固定して(工程S140)、ドラム部40の製造を完了する。工程S130は、以下のように行なわれる。第1連結部材42のフランジ部422をパーキングギヤ41の第1段差部415に軸方向において当接させた状態で、第1連結部材42のフランジ部422の内周面とパーキングギヤ41の環状部412の外周面とを溶接により固定する。また、第2連結部材43の外筒部432の遊端部の外周面とパーキングギヤ41Bのフランジ部413の内周面とを軸方向において整合させた状態で、外筒部432の遊端部の外周面とフランジ部413の内周面とを溶接により固定する。
実施形態では、第1連結部材42のフランジ部422の内径に比して第2連結部材43の外筒部432の外径が小さいことを踏まえて、有底筒状部材40Aを形成してから不要な部分を除去して第1連結部材42および第2連結部材43を形成することにより、第1連結部材42および第2連結部材43をいわゆる親子取りとしてプレス加工により成形することができる。これにより、第1連結部材42および第2連結部材43をそれぞれプレス加工により成形するものに比して、母材を有効に利用することができると共に第1連結部材42および第2連結部材43の成形に要する時間をより短縮することができる。
しかも、第1連結部材42のフランジ部422をパーキングギヤ41の第1段差部415に軸方向において当接させた状態で第1連結部材42のフランジ部422の内周面とパーキングギヤ41の環状部412Bの外周面とを溶接により固定するから、第1連結部材42Bおよびパーキングギヤ41Bの軸方向における位置決めおよび溶接を容易に行なうことができる。
実施形態では、第1連結部材42とリングギヤ37やパーキングギヤ41とを別体として形成すると共にパーキングギヤ41と第2連結部材43とを別体として形成するものとしたが、少なくともパーキングギヤ41と第2連結部材43とを別体として形成するものものであればよく、第1連結部材42とリングギヤ37とを一体成形するものとしてもよい。
実施形態では、ドラム部40は、第2遊星歯車機構35のリングギヤ37と出力部材27とを連結するものとしたが、自動変速機25の形態によっては、遊星歯車機構のキャリヤなどと出力部材とを連結するものとしてもよい。
実施形態では、第2遊星歯車機構35のリングギヤ37の外周面に形成されたスプライン37aとドラム部40の第1連結部材42の軸方向における端部に形成された櫛歯部423とが嵌合するものとしたが、リングギヤ37の外周面に形成されたスプライン37aと第1連結部材42の内周面に形成されたスプラインとが嵌合するものとしてもよい。
実施形態では、リングギヤ37の軸方向における第1連結部材42側の端面と櫛歯部423の隣り合う2つの歯の間とによりドラム部40の内外を径方向に連通する隙間が形成されるものとしたが、こうした隙間が形成されないものとしてもよい。この場合、第1連結部材42にドラム部40の内外を径方向に連通する油孔が形成されるものとしてもよい。
実施形態では、パーキングギヤ41と第1連結部材42とが溶接により接合されると共にパーキングギヤ41と第2連結部材43とが溶接により接合するものとしたが、パーキングギヤ41と第2連結部材43とが接合されるものであればよく、パーキングギヤ41と第1連結部材42とは、スプライン嵌合などにより接続されるものとしてもよい。
実施形態では、第1連結部材42および第2連結部材43を、いわゆる親子取りとしてプレス加工により成形するものとしたが、それぞれプレス加工により成形するものとしてもよい。この場合、外筒部432の外径が第1連結部材42のフランジ部422の内径と同程度やそれよりも大きいものとしてもよい。また、第1連結部材42がプレス加工品でない、例えば、鍛造品や切削加工により形成された加工品などであるものとしてもよい。
実施形態では、第2連結部材43は、環状部431と外筒部432や内筒部433を有するものとしたが、こうした形状に限定されるものではなく、外筒部432や内筒部433を有しないものとしてもよい。
図7は、他の実施形態のドラム部40B周辺を示す部分断面図である。図7において、出力部材27および第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、図4と同様である。ドラム部40Bは、図4に示したドラム部40と同様に、パーキング装置のパーキングギヤ41Bと、リングギヤ37に連結されると共にパーキングギヤ41Bに接続(固定)される第1連結部材42Bと、パーキングギヤ41Bと出力部材27とに接続(固定)される第2連結部材43Bとを有する。
パーキングギヤ41Bは、例えば鍛造、焼き入れ、切削加工により形成された鍛造品であり、複数の外歯を有する筒状のギヤ部411Bと、ギヤ部411Bの内周部の軸方向における一端部(図7における左端部)から軸方向に延出される環状の環状部412Bと、ギヤ部411Bの軸方向における他端部(図4における右端部)から径方向内側に2段階で延出される環状のフランジ部413B,414Bとを有する。パーキングギヤ41Bは、ギヤ部411Bの軸方向における一端面(図7における左端面)と環状部412Bの外周面とにより第1段差部415Bが形成される。フランジ部414Bは、フランジ部413Bに対して環状部412Bとは反対側に形成されている。パーキングギヤ41Bは、フランジ部413Bの内周面とフランジ部414Bの軸方向における一端面(図7における左端面)とにより第2段差部416Bが形成される。
第1連結部材42Bは、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品であり、筒状の筒状部421Bと、筒状部421Bの軸方向における一端部(図4における右端部)から径方向内側に延出される環状のフランジ部422Bとを有する。フランジ部422Bは、フランジ部422Bと第1段差部415Bとが軸方向において当接した状態(フランジ部422Bの軸方向における端面とパーキングギヤ41Bのギヤ部411Bの軸方向における端面とが互いに当接した状態)で、フランジ部422Bの内周面がパーキングギヤ41Bの環状部412Bの外周面に溶接により固定される。したがって、フランジ部422Bの内周面とパーキングギヤ41Bの環状部412Bの外周面とは、溶接部(溶接による接合部)を介して接続される。
筒状部421Bの軸方向における他端部には、スプライン423Bが形成されており、スプライン423Bの内周面には、径方向外側に窪む凹部424Bが形成されている。この実施形態では、スプライン423Bは、プレス加工により形成されるものとした。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37と第1連結部材42Bとは、リングギヤ37の外周面に形成されたスプライン37aと第1連結部材42Bのスプライン423Bとが嵌合すると共にスプライン37aの環状凹部37bとスプライン423Bの凹部424Bとにスナップリング50が介在することにより、互いに連結される。
第2連結部材43Bは、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品であり、環状の環状部431Bと、環状部431の内周から軸方向における第2遊星歯車35側(図7における左側)に延出される円錐台状の円錐台部433Bとを有する。環状部431Bの外径は、第1連結部材42Bのフランジ部422Bの内径よりも小さく設計されている。環状部431Bは、環状部431Bと第2段差部416Bとが軸方向において当接した状態(環状部431Bの軸方向における端面とパーキングギヤ41Bのフランジ部414Bの軸方向における端面とが互いに当接した状態)で、環状部材431Bの外周面がパーキングギヤ41Bのフランジ部413Bの内周面に溶接により固定される。円錐台部433Bの遊端部の内周面は、出力部材27のフランジ部272の外周面に溶接により固定される。したがって、環状部431Bの外周面とパーキングギヤ41Bのフランジ部413Bの内周面とが溶接部を介して接続されると共に、円錐台部433Bの遊端部の内周面と出力部材27のフランジ部272の外周面とが溶接部を介して接続される。
この実施形態では、ドラム部40Bの第1連結部材42Bを第2遊星歯車機構35のリングギヤ37やパーキングギヤ41Bとは別体に形成するから、第1連結部材42Bを、プレス加工によりプレス加工品として形成し、筒状部421Bの遊端部(リングギヤ37との嵌合予定部)にスプライン423Bをプレス加工により形成すると共に、フランジ部422Bの内周面(パーキングギヤ41Bの環状部412Bとの溶接予定部)に必要に応じて切削加工を施せばよい。これにより、第1連結部材42Bをリングギヤ37やパーキングギヤ41Bと切削加工により一体成形する(この全体を切削加工により形成する)ものに比して、切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、材料費や加工費の低減を図ることができる。
しかも、第1連結部材42Bとパーキングギヤ41Bとは、第1連結部材42Bのフランジ部422Bとパーキングギヤ41Bの第1段差部415Bとが軸方向において互いに当接した状態で、第1連結部材42Bのフランジ部422Bの内周面とパーキングギヤ41Bの環状部412Bの外周面とが互いに溶接により固定されている。したがって、第1連結部材42Bおよびパーキングギヤ41Bの軸方向における位置決めおよび溶接を容易に行なうことができる。
また、ドラム部40Bの第2連結部材43Bをパーキングギヤ41Bとは別体に形成するから、第2連結部材43Bを、プレス加工によりプレス加工品として形成し、環状部431Bの外周面(パーキングギヤ41Bのフランジ部413Bとの溶接予定部)や円錐台部433Bの遊端部の内周面(出力部材27のフランジ部272との溶接予定部)に必要に応じて切削加工を施せばよい。これにより、第2連結部材43Bをパーキングギヤ41Bと切削加工により一体成形する(この全体を切削加工により形成する)ものに比して、切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、材料費や加工費の低減を図ることができる。
しかも、第2連結部材43Bとパーキングギヤ41Bとは、第2連結部材43Bの環状部431Bとパーキングギヤ41Bの第2段差部416Bとが軸方向において互いに当接した状態で、第2連結部材43Bの環状部431Bの外周面とパーキングギヤ41Bのフランジ部413Bの内周面とが互いに溶接により固定されている。したがって、第2連結部材43Bおよびパーキングギヤ41Bの軸方向における位置決めおよび溶接を容易に行なうことができる。
ドラム部40Bは、例えば以下のように製造される。図8は、ドラム部40Bの製造工程を示す工程図であり、図9は、ドラム部40Bの製造の様子を示す説明図である。以下、図9を参照しながら図8のドラム部40Bの製造工程について説明する。
最初に、図9(A)に示すように、第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bとなる部分を含む有底筒状部材40Cをプレス加工により一体成形すると共に(工程S200)、有底筒状部材40Cとは別体としてパーキングギヤ41を鍛造、焼き入れ、切削加工により形成する(工程S210)。有底筒状部材40Cは、図9(A)に示すように、環状の底部401Cと、底部401Cの外周から軸方向に筒状に延出される筒状部402Cと、環状の底部401Cの内周から軸方向における筒状部402Cと同一側に円錐台状に延出される円錐台部403Cとを有する。
続いて、図9(B)に示すように、有底筒状部材40Cの筒状部402Cの遊端部にスプライン404Cをプレス加工により形成する(工程S220)。そして、有底筒状部材40Cに対して打ち抜き加工を施すことにより、有底筒状部材40Cの底部401Cから環状の不要部分(図9(B)のハッチングを付した部分)を除去して、図9(C)に示すように、第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bを形成する(工程S230)。この工程S230により、有底筒状部材40Cの筒状部402C(スプライン404Cを含む)および底部401Cの外周部が、第1連結部材42Bの筒状部421B(スプライン423Bを含む)およびフランジ部422Bとなり、有底筒状部材40Cの底部401Cの内周部および円錐台部403Cが第2連結部材43Bの環状部431Bおよび円錐台部433Bとなる。有底筒状部材40Cが底部401Cを有し、この底部401Cから環状の不要部分を除去して第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bを形成するから、打ち抜き加工を容易に行なうことができる。
そして、図9(D)に示すように、パーキングギヤ41Bに第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bを溶接により固定して(工程S240)、ドラム部40の製造を完了する。工程S240は、以下のように行なわれる。第1連結部材42Bのフランジ部422Bをパーキングギヤ41Bの第1段差部415Bに軸方向において当接させた状態で、第1連結部材42Bのフランジ部422Bの内周面とパーキングギヤ41Bの環状部412Bの外周面とを溶接により固定する。また、第2連結部材43Bの環状部431Bをパーキングギヤ41Bの第2段差部416Bに軸方向において当接させた状態で、第2連結部材43Bの環状部431Bの外周面とパーキングギヤ41Bのフランジ部413Bの内周面とを溶接により固定する。
この実施形態では、第1連結部材42Bのフランジ部422Bの内径に比して第2連結部材43Bの環状部431Bの外径が小さいことを踏まえて、有底筒状部材40Cを形成してから不要な部分を除去して第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bを形成することにより、第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bをいわゆる親子取りとしてプレス加工により成形することができる。これにより、第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bをそれぞれプレス加工により成形するものに比して、母材を有効に利用することができると共に第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bの成形に要する時間をより短縮することができる。しかも、第1連結部材42Bのスプライン423Bをプレス加工により形成するから、切削加工により上述の第1連結部材42の櫛歯部423などを形成する場合に比して、加工を容易に行なうことができる。
しかも、第1連結部材42Bのフランジ部422Bをパーキングギヤ41Bの第1段差部415Bに軸方向において当接させた状態で第1連結部材42Bのフランジ部422Bの内周面とパーキングギヤ41Bの環状部412Bの外周面とを溶接により固定するから、第1連結部材42Bおよびパーキングギヤ41Bの軸方向における位置決めおよび溶接を容易に行なうことができる。同様に、第2連結部材43Bの環状部431Bをパーキングギヤ41Bの第2段差部416Bに軸方向において当接させた状態で第2連結部材43Bの環状部431Bの外周面とパーキングギヤ41Bのフランジ部413Bの内周面とを溶接により固定するから、第2連結部材43Bおよびパーキングギヤ41Bの軸方向における位置決めおよび溶接を容易に行なうことができる。
この実施形態では、第1連結部材42Bとリングギヤ37やパーキングギヤ41Bとを別体として形成すると共にパーキングギヤ41Bと第2連結部材43Bとを別体として形成するものとしたが、少なくともパーキングギヤ41Bと第2連結部材43Bとを別体として形成するものものであればよく、第1連結部材42Bとリングギヤ37とを一体成形するものとしてもよい。
この実施形態では、ドラム部40Bは、第2遊星歯車機構35のリングギヤ37と出力部材27とを連結するものとしたが、自動変速機25の形態によっては、遊星歯車機構のキャリヤなどと出力部材とを連結するものとしてもよい。
この実施形態では、パーキングギヤ41Bと第1連結部材42Bとが溶接により接合されると共にパーキングギヤ41Bと第2連結部材43Bとが溶接により接合するものとしたが、パーキングギヤ41Bと第2連結部材43Bとが接合されるものであればよく、パーキングギヤ41Bと第1連結部材42Bとは、スプライン嵌合などにより接続されるものとしてもよい。
この実施形態では、第1連結部材42Bおよび第2連結部材43Bを、いわゆる親子取りとしてプレス加工により成形するものとしたが、それぞれプレス加工により成形するものとしてもよい。この場合、環状部431Bの外径が第1連結部材42Bのフランジ部422Bの内径と同程度やそれよりも大きいものとしてもよい。また、第1連結部材42Bがプレス加工品でない、例えば、鍛造品や切削加工により形成された加工品などであるものとしてもよい。
以上説明したように、本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法は、入力部材(26)に入力される動力を変速して出力部材(27)に伝達する変速機(25)を備え、前記変速機(25)は、前記入力部材(26)から前記出力部材(27)までの動力伝達経路における中間部材(37)と前記出力部材(27)とに接続される有底筒状のドラム部(40,40B)を備え、前記ドラム部(40,40B)は、パーキング装置のパーキングギヤ(41,41B)と、前記中間部材(37)と前記パーキングギヤ(41,41B)とに接続される第1連結部材(42,42B)と、前記パーキングギヤ(41,41B)と前記出力部材(27)とにそれぞれ接合部を介して接続される第2連結部材(43,43B)とを備える動力伝達装置のドラム部(40,40B)の製造方法であって、(a)前記第1連結部材(42,42B)を形成すると共に、プレス加工を伴って前記第2連結部材(43,43B)を形成すると共に、前記パーキングギヤ(41,41B)を形成する工程と、(b)前記パーキングギヤ(41,41B)と前記第2連結部材(43,43B)とを接合すると共に前記パーキングギヤ(41,41B)と前記第1連結部材(42,42B)とを接続する工程と、を有することを要旨とする。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法では、第1連結部材を形成すると共に、プレス加工を伴って第2連結部材を形成すると共に、パーキングギヤを形成し、パーキングギヤと第2連結部材とを接合すると共にパーキングギヤと第1連結部材とを接続する。これにより、第2連結部材を、パーキングギヤとは別体として、プレス加工により成形することができる(第2連結部材のパーキングギヤや出力部材との接合予定部に必要に応じて切削加工を施せばよい)。したがって、第2連結部材とパーキングギヤとを切削加工により一体成形するものに比して、第2連結部材を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができ、ひいては、ドラム部を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、ドラム部を形成する際の材料費や加工費の低減を図ることができる。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法において、前記第1連結部材(42,42B)は、前記パーキングギヤ(41,41B)に接合部を介して接続され、前記第1連結部材(42,42B)の内径は、前記第2連結部材(43,43B)の外径よりも大きく、前記工程(a)は、プレス加工により、前記第1連結部材(42,42B)および前記第2連結部材(43,43B)となる部分を含む有底筒状部材(40A,40C)を一体成形する工程(a1)と、前記有底筒状部材(40A,40C)から前記第1連結部材(42,42B)と前記第2連結部材(43,43B)との間をつなぐ部分で不要な部分を除去して前記第1連結部材(42,42B)および前記第2連結部材(43,43B)を形成する工程(a2)とを有し、前記工程(b)は、前記パーキングギヤ(41,41B)に前記第1連結部材(42,42B)および前記第2連結部材(43,43B)を接合するものとしてもよい。こうすれば、第1連結部材および第2連結部材をいわゆる親子取りとしてプレス加工により成形することができる。
この場合、前記有底筒状部材(40C)は、環状の底部(401C)と前記底部(401C)の外周から軸方向に延出される筒状部(402C)とを有し、前記工程(a2)は、打ち抜き加工により、前記有底筒状部材(40C)の前記底部(401C)から環状の前記不要な部分を除去して前記第1連結部材(42B)および前記第2連結部材(43B)を形成するものとしてもよい。有底筒状部材が底部を有し、この底部から環状の不要部分を除去して第1連結部材および第2連結部材を形成することにより、打ち抜き加工を容易に行なうことができる。
また、この場合、前記中間部材(37)は、遊星歯車機構(35)のリングギヤ(37)であり、前記リングギヤ(37)の外周面には、スプライン(37a)が形成されており、前記工程(a)は、前記工程(a1)の後に、前記第1連結部材(42B)の前記リングギヤ(37)との接続部にスプライン(423B)をプレス加工により形成する工程(a3)を更に有するものとしてもよい。このようにすれば、第1連結部材のリングギヤとの接続部にスプラインを切削加工などにより形成するものに比して、加工を容易に行なうことができる。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法において、前記工程(b)は、前記第1連結部材(42,42B)の軸方向における一端部を前記パーキングギヤ(41,41B)に接続すると共に前記第2連結部材(43,43B)の外周部を前記パーキングギヤ(41,41B)の内周部に接合するものとしてもよい。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法において、前記第1連結部材(42,42B)は、前記パーキングギヤ(41,41B)に接合部を介して接続され、前記パーキングギヤ(41,41B)は、軸方向における前記第1連結部材(42,42B)側の端部に第1段差部(415,415B)を有し、前記工程(b)は、前記第1連結部材(42,42B)の前記軸方向における一端部を前記パーキングギヤ(41,41B)の前記第1段差部(415,415B)に前記軸方向において当接させた状態で前記第1連結部材(42,42B)を前記パーキングギヤ(41,41B)に接合するものとしてもよい。こうすれば、第1連結部材およびパーキングギヤの軸方向における位置決めおよび接合を容易に行なうことができる。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法において、前記パーキングギヤ(41B)は、内周部に第2段差部(416B)を有し、前記工程(b)は、前記第2連結部材(43B)の前記外周部を前記パーキングギヤ(41B)の前記第2段差部(416B)に前記軸方向において当接させた状態で前記第2連結部材(43B)を前記パーキングギヤ(41B)に接合するものとしてもよい。こうすれば、第2連結部材およびパーキングギヤの軸方向における位置決めおよび接合を容易に行なうことができる。
本開示の動力伝達装置のドラム部の製造方法において、前記接合部は、溶接部であるものとしてもよい。また、前記工程(a)は、鍛造を伴って前記パーキングギヤ(41,41B)を形成するものとしてもよい。この場合、前記工程(a)は、鍛造、焼き入れ、切削加工により前記パーキングギヤを形成するものとしてもよい。さらに、前記中間部材(37)は、遊星歯車機構(35)のリングギヤ(37)であるものとしてもよい。
本開示の動力伝達装置は、入力部材(26)に入力される動力を変速して出力部材(27)に伝達する変速機(25)を備える動力伝達装置(20)であって、前記変速機(25)は、前記入力部材(27)から前記出力部材(28)までの動力伝達経路における中間部材(37)と前記出力部材(27)とに接続される有底筒状のドラム部(40,40B)を備え、前記ドラム部(40,40B)は、パーキング装置のパーキングギヤ(41,41B)と、前記中間部材(37)と前記パーキングギヤ(41,41B)とに接続される第1連結部材(42,42B)と、前記パーキングギヤ(41,41B)と前記出力部材(27)とにそれぞれ接合部を介して接続されると共にプレス加工品である第2連結部材(43,43B)とを備えることを要旨とする。
この本開示の動力伝達装置では、変速機は、入力部材から出力部材までの動力伝達経路における中間部材と出力部材とに接続される有底筒状のドラム部を備え、ドラム部は、パーキング装置のパーキングギヤと、中間部材とパーキングギヤとに接続される第1連結部材と、パーキングギヤと出力部材とにそれぞれ接合部を介して接続されると共にプレス加工品である第2連結部材とを備える。これにより、第2連結部材を、パーキングギヤとは別体として、プレス加工により成形することができる(第2連結部材のパーキングギヤや出力部材との接合予定部に必要に応じて切削加工を施せばよい)。したがって、第2連結部材とパーキングギヤとを切削加工により一体成形するものに比して、第2連結部材を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができ、ひいては、ドラム部を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができる。この結果、ドラム部を形成する際の材料費や加工費の低減を図ることができる。ここで、前記接合部は、溶接部であるものとしてもよい。
こうした本開示の動力伝達装置において、前記第1連結部材(42,42B)は、前記パーキングギヤ(41,41B)に接合部を介して接続されると共にプレス加工品であり、前記第1連結部材(42,42B)の内径は、前記第2連結部材(43,43B)の外径よりも大きいものとしてもよい。こうすれば、第1連結部材および第2連結部材をいわゆる親子取りとしてプレス加工により成形することができる。
本開示の動力伝達装置において、前記パーキングギヤは、鍛造品であるものとしてもよい。この場合、パーキングギヤは、鍛造、焼き入れ、切削加工により形成されるものとしてもよい。
本開示の動力伝達装置において、前記第1連結部材(42,42B)の軸方向における一端部は、前記パーキングギヤ(41,41B)に接続され、前記第1連結部材(42,42B)の前記軸方向における他端部は、前記中間部材(37)に接続され、前記第2連結部材(43,43B)の外周部は、前記パーキングギヤ(41,41B)の内周部に前記接合部を介して接続され、前記第2連結部材(43,43B)の内周部は、前記出力部材(28)の外周部に前記接合部を介して接続されるものとしてもよい。
本開示の動力伝達装置において、前記第1連結部材(42,42B)は、前記パーキングギヤ(41,41B)に接合部を介して接続され、前記パーキングギヤ(41,41B)は、軸方向における前記第1連結部材(42,42B)側の端部に第1段差部(415,415B)を有し、前記第1連結部材(42,42B)の前記軸方向における一端部は、前記パーキングギヤ(41,41B)の前記第1段差部(415,415B)に前記軸方向において当接した状態で前記パーキングギヤ(41,41B)に前記接合部を介して接続されるものとしてもよい。
本開示の動力伝達装置において、前記パーキングギヤ(41B)は、内周部に第2段差部(416B)を有し、前記第2連結部材(43B)の外周部は、前記パーキングギヤ(41B)の前記第2段差部(416B)に前記軸方向において当接した状態で前記パーキングギヤ(41B)に前記接合部を介して接続されるものとしてもよい。
本開示の動力伝達装置において、前記中間部材(37)は、遊星歯車機構(35)のリングギヤ(37)であるものとしてもよい。こうすれば、第1連結部材を、パーキングギヤやリングギヤとは別体として、プレス加工により成形することができる(第1連結部材のパーキングギヤやリングギヤとの接合予定部に必要に応じて切削加工を施せばよい)。したがって、第1連結部材とリングギヤとを切削加工により一体成形するものに比して、第1連結部材を形成する際の切削部分や加工時間の低減を図ることができ、ひいては、ドラム部を形成する際の切削部分や加工時間のより低減を図ることができる。
本開示の動力伝達装置において、前記中間部材(37)は、遊星歯車機構(35)のリングギヤ(37)であり、前記リングギヤ(37)の外周面には、スプライン(37a)が形成されており、前記第1連結部材(42)の前記リングギヤ側の端部には、前記スプライン(37a)に嵌合される櫛歯形状の櫛歯部(423)が形成されており、前記リングギヤ(37)の前記第1連結部材(42)側の端面と前記櫛歯部(423)の隣り合う2つの歯の間とにより前記ドラム部(40)の内外を連通する隙間が形成されるものとしてもよい。こうすれば、この隙間を作動油を通過させる油孔として機能させることができる。この結果、油孔を別途設けるものに比して、製造工程を減らすことできる。
本開示の動力伝達装置において、前記中間部材(37)は、遊星歯車機構(35)のリングギヤ(37)であり、前記リングギヤ(37)の外周面には、ギヤ側スプライン(37a)が形成されており、前記第1連結部材(42B)の前記リングギヤ(37)側の端部には、前記ギヤ側スプライン(37a)に嵌合される部材側スプライン(423B)が形成されているものとしてもよい。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示は、動力伝達装置の製造産業などに利用可能である。
20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、23 発進装置、23c ロックアップクラッチ、23d ダンパ機構、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、25 自動変速機、26 入力部材、27 出力部材、271 筒状部、272 フランジ部、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a,33b ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、37a スプライン、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリヤ、40,40B ドラム部、40A,40C 有底筒状部材、41,41B パーキングギヤ、411,411B ギヤ部、412,412B 環状部、413,413B,414B フランジ部、415 段差部、415B 第1段差部、416B 第2段差部、42,42B 第1連結部材、421,421B 筒状部、422,422B フランジ部、423 櫛歯部、423B スプライン、424,424B 凹部、43,43B 第2連結部材、431,431B 環状部、432 外筒部、433 内筒部、433B 円錐台部、50 スナップリング、B1,B2 ブレーキ、C1〜C4 クラッチ。

Claims (14)

  1. 入力部材に入力される動力を変速して出力部材に伝達する変速機を備え、
    前記変速機は、前記入力部材から前記出力部材までの動力伝達経路における中間部材と前記出力部材とに接続される有底筒状のドラム部を備え、
    前記ドラム部は、パーキング装置のパーキングギヤと、前記中間部材と前記パーキングギヤとに接続される第1連結部材と、前記パーキングギヤと前記出力部材とにそれぞれ接合部を介して接続される第2連結部材とを備える、
    動力伝達装置のドラム部の製造方法であって、
    (a)前記第1連結部材を形成すると共に、プレス加工を伴って前記第2連結部材を形成すると共に、前記パーキングギヤを形成する工程と、
    (b)前記パーキングギヤと前記第2連結部材とを接合すると共に前記パーキングギヤと前記第1連結部材とを接続する工程と、
    を有する動力伝達装置のドラム部の製造方法。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置のドラム部の製造方法であって、
    前記第1連結部材は、前記パーキングギヤに接合部を介して接続され、
    前記第1連結部材の内径は、前記第2連結部材の外径よりも大きく、
    前記工程(a)は、
    プレス加工により、前記第1連結部材および前記第2連結部材となる部分を含む有底筒状部材を一体成形する工程(a1)と、
    前記有底筒状部材から前記第1連結部材と前記第2連結部材との間をつなぐ部分で不要な部分を除去して前記第1連結部材および前記第2連結部材を形成する工程(a2)とを有し、
    前記工程(b)は、前記パーキングギヤに前記第1連結部材および前記第2連結部材を接合する、
    動力伝達装置のドラム部の製造方法。
  3. 請求項2記載の動力伝達装置のドラム部の製造方法であって、
    前記有底筒状部材は、環状の底部と前記底部の外周から軸方向に延出される筒状部とを有し、
    前記工程(a2)は、打ち抜き加工により、前記有底筒状部材の前記底部から環状の前記不要な部分を除去して前記第1連結部材および前記第2連結部材を形成する、
    動力伝達装置のドラム部の製造方法。
  4. 請求項2または3記載の動力伝達装置のドラム部の製造方法であって、
    前記中間部材は、遊星歯車機構のリングギヤであり、
    前記リングギヤの外周面には、スプラインが形成されており、
    前記工程(a)は、前記工程(a1)の後に、前記第1連結部材の前記リングギヤとの接続部にスプラインをプレス加工により形成する工程(a3)を更に有する、
    動力伝達装置のドラム部の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のうちの何れか1つの請求項に記載の動力伝達装置のドラム部の製造方法であって、
    前記工程(b)は、前記第1連結部材の軸方向における一端部を前記パーキングギヤに接続すると共に前記第2連結部材の外周部を前記パーキングギヤの内周部に接合する、
    動力伝達装置のドラム部の製造方法。
  6. 請求項1ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の動力伝達装置であって、
    前記第1連結部材は、前記パーキングギヤに接合部を介して接続され、
    前記パーキングギヤは、軸方向における前記第1連結部材側の端部に第1段差部を有し、
    前記工程(b)は、前記第1連結部材の前記軸方向における一端部を前記パーキングギヤの前記第1段差部に前記軸方向において当接させた状態で前記第1連結部材を前記パーキングギヤに接合する、
    動力伝達装置のドラム部の製造方法。
  7. 請求項1ないし6のうちの何れか1つの請求項に記載の動力伝達装置であって、
    前記パーキングギヤは、内周部に第2段差部を有し、
    前記工程(b)は、前記第2連結部材の外周部を前記パーキングギヤの前記第2段差部に前記軸方向において当接させた状態で前記第2連結部材を前記パーキングギヤに接合する、
    動力伝達装置のドラム部の製造方法。
  8. 入力部材に入力される動力を変速して出力部材に伝達する変速機を備える動力伝達装置であって、
    前記変速機は、前記入力部材から前記出力部材までの動力伝達経路における中間部材と前記出力部材とに接続される有底筒状のドラム部を備え、
    前記ドラム部は、パーキング装置のパーキングギヤと、前記中間部材と前記パーキングギヤとに接続される第1連結部材と、前記パーキングギヤと前記出力部材とにそれぞれ接合部を介して接続されると共にプレス加工品である第2連結部材とを備える、
    動力伝達装置。
  9. 請求項8記載の動力伝達装置であって、
    前記第1連結部材は、前記パーキングギヤに接合部を介して接続されると共にプレス加工品であり、
    前記第1連結部材の内径は、前記第2連結部材の外径よりも大きい、
    動力伝達装置。
  10. 請求項8または9記載の動力伝達装置であって、
    前記第1連結部材の軸方向における一端部は、前記パーキングギヤに接続され、
    前記第1連結部材の前記軸方向における他端部は、前記中間部材に接続され、
    前記第2連結部材の外周部は、前記パーキングギヤの内周部に前記接合部を介して接続され、
    前記第2連結部材の内周部は、前記出力部材の外周部に前記接合部を介して接続される、
    動力伝達装置。
  11. 請求項8ないし10のうちの何れか1つの請求項に記載の動力伝達装置であって、
    前記第1連結部材は、前記パーキングギヤに接合部を介して接続され、
    前記パーキングギヤは、軸方向における前記第1連結部材側の端部に第1段差部を有し、
    前記第1連結部材の前記軸方向における一端部は、前記パーキングギヤの前記第1段差部に前記軸方向において当接した状態で前記パーキングギヤに前記接合部を介して接続される、
    動力伝達装置。
  12. 請求項8ないし11のうちの何れか1つの請求項に記載の動力伝達装置であって、
    前記パーキングギヤは、内周部に第2段差部を有し、
    前記第2連結部材の外周部は、前記パーキングギヤの前記第2段差部に前記軸方向において当接した状態で前記パーキングギヤに前記接合部を介して接続される、
    動力伝達装置。
  13. 請求項8ないし12のうちの何れか1つの請求項に記載の動力伝達装置であって、
    前記中間部材は、遊星歯車機構のリングギヤであり、
    前記リングギヤの外周面には、スプラインが形成されており、
    前記第1連結部材の前記リングギヤ側の端部には、前記スプラインに嵌合される櫛歯形状の櫛歯部が形成されており、
    前記リングギヤの前記第1連結部材側の端面と前記櫛歯部の隣り合う2つの歯の間とにより前記ドラム部の内外を連通する隙間が形成される、
    動力伝達装置。
  14. 請求項8ないし12のうちの何れか1つの請求項に記載の動力伝達装置であって、
    前記中間部材は、遊星歯車機構のリングギヤであり、
    前記リングギヤの外周面には、ギヤ側スプラインが形成されており、
    前記第1連結部材の前記リングギヤ側の端部には、前記ギヤ側スプラインに嵌合される部材側スプラインが形成されている、
    動力伝達装置。
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