JPH0623800Y2 - トルクコンバータのロックアップクラッチ - Google Patents

トルクコンバータのロックアップクラッチ

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JPH0623800Y2
JPH0623800Y2 JP1988103010U JP10301088U JPH0623800Y2 JP H0623800 Y2 JPH0623800 Y2 JP H0623800Y2 JP 1988103010 U JP1988103010 U JP 1988103010U JP 10301088 U JP10301088 U JP 10301088U JP H0623800 Y2 JPH0623800 Y2 JP H0623800Y2
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JP
Japan
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piston
turbine
torque converter
front cover
lockup clutch
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JP1988103010U
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JPH0224154U (ja
Inventor
茂 竹下
Original Assignee
株式会社大金製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車などに使用されるトルクコンバータのロ
ックアップクラッチに関する。
[従来の技術] 一般に、ロックアップクラッチのクラッチディスクはト
ルクコンバータの入力部材(フロントカバー)とタービ
ンとの間に配置されている。クラッチディスクは、ター
ビンのシェル又はハブに相対回転不能に連結されてお
り、外周部に設けたフェーシングがフロントカバーの内
面に圧接するようになっている。このような型式のロッ
クアップクラッチは、例えば米国特許第4181203
号、同4382496号、同4576260号に記載さ
れている。
そして上記米国特許第4382496号及び同4576
260号に記載されたクラッチディスクは、基本的に
は、フェーシングを備えた入力部と、タービンに連結す
る出力部と、両者を連結するダンパースプリングとで構
成されている。
これに対し、米国特許第4181203号の構造では、
クラッチディスクの入力部と出力部とが共通の板材で構
成されている。この構造では、ダンパースプリングを備
えた上記構造と比べ、クラッチディスク自体で充分な振
動減衰効果を達成することは困難であるが、その反面、
部品点数を少なくし、構造を簡単化できるという利点が
ある。
[考案が解決しようとする課題] ところが、米国特許第4181203号の構造では、上
記板材(ディスク部材又はピストン部材)とタービンと
を連結するためための機構として、スプラインが採用さ
れており、板材の内周とタービンハブの外周とに互いに
噛み合うスプライン歯が設けてある。
このように、米国特許第4181203号の構造では、
スプラインを加工する必要がるので、その加工に費用及
び手間がかかるという問題がある。
又、ダンパースプリングを備えていないクラッチにおい
て、ディスク部材とタービンを連結する構造として、タ
ービンシェルにロックリングを溶接等により固定し、該
リングとディスク部材とに互いに噛み合う爪を設けるこ
とも既に行われている。ところが、この構造では、両方
の爪が互いに直交する状態で配置してあり、爪同士がそ
れらの縁部において噛み合っているので、噛合い部分に
おける圧接面積が小さい。その結果、トルク振動等に対
応して噛合い部分の面圧が高くなり、爪が摩耗する恐れ
がある。その様な摩耗を防止するために、従来、ロック
リングには熱処理が施されており、そのために製造コス
トが増加するという問題がある。
本考案は上記問題を解決することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、トルクコンバータの入力部を形成するフロン
トカバー1とタービンシェル5との間にピストン11を
配置し、該ピストン11を概ね半径方向に延びる環状の
板材で形成し、フロントカバー1の内面に軸方向に圧接
するためのフェーシング12をピストン11の表面に設
け、ピストン11の内周寄りの部分にタービンシェル5
側に向かって突出した折り曲げ構造の角柱状の突出部2
0をピストン11と一体に設け、タービンハブ6に固定
されるロックリング21に凹部22を設け、上記突出部
20のピストン半径方向及び軸方向に延びる側壁23を
上記凹部22に軸方向に摺動自在かつ円周方向に移動不
能の状態で嵌合させたことを特徴とするトルクコンバー
タのロックアップクラッチである。
[作用] 上記構造では、フロントカバー1からフェーシング12
を介してピストン11に導入されたトルクは、ピストン
11の突出部20からロックリング21を介してタービ
ンハブ6に伝わる。
[実施例] 第1図において、トルクコンバータの入力部であるフロ
ントカバー1は外周部がポンプインペラー2のシェルに
固定されている。タービン3はフロントカバー1とポン
プインペラー2の間に位置しており、ステータ4はポン
プインペラー2とタービン3の間に位置している。ター
ビン3のシェル5は内周部がタービンハブ6に固定され
ている。タービンハブ6は出力軸7(中心線のみ図示)
に連結している。
ロックアップクラッチ10のクラッチディスクは、基本
的には1個のピストン11だけで構成されている。ピス
トン11は概ね出力軸7の半径方向に延びる環状の板で
あり、タービンシェル5とフロントカバー1の間に位置
している。ピストン11の外周部には環状のフェーシン
グ12が張り付けてある。フェーシング12はフロント
カバー1の内面に対して軸方向に対向している。図示さ
れていないが、トルクコンバータには、油圧制御機構が
併設されており、ポンプインペラー2の回転数に対する
タービン3の回転数の比が所定値まで増加すると、ピス
トン11をフロントカバー1側へ移動させる方向の油圧
(差圧)が作用し、それにより、フェーシング12がフ
ロントカバー1の内面に圧接してロックアップクラッチ
10が接続するようになっている。
ピストン11の内周部には筒状部15が一体に設けてあ
る。筒状部15はピストン11の環状本体からタービン
シェル5側へ軸方向に延長されており、その内周面がタ
ービンハブ6の外周面に摺動自在に嵌合している。
第1図及び第2図から明らかなように、ピストン11の
内周寄りの部分(筒状部15の半径方向外側近傍の部
分)にはタービンシェル5側へ突出した複数の折り曲げ
構造の突出部20(1個のみ図示)が互いに円周方向に
間隔を隔てて設けてあり、各突出部20の先端部がロッ
クリング21に設けた凹部22に軸方向に摺動自在かつ
円周方向に移動不能の状態で嵌合している。
より具体的に説明すると、突出部20は1対の側壁2
3、すなわちピストン11の概ね半径方向及び軸方向に
延びる壁部を備えており、それらの側壁23が、半径方
向長さLにわたって凹部22に嵌合している。
ロックリング21は比較的小さい板材の折り曲げ品であ
り、内周部がタービンハブ6とタービンシェル5の内周
部の間に挾持された状態でリベットによりタービンハブ
6の固定されている。ロックリング22は外周寄りの部
分が半径方向外向きに延びており、その外向き部分の円
周方向に間隔を隔てた複数箇所が切り欠かれて上記凹部
22が形成されている。
この構造では、前述の如くクラッチ10が接続すると、
フロントカバー1からフェーシング12を介してピスト
ン11へ導入されたトルクは、凹部嵌合部(20、2
2)を介してロックリング21に伝わり、ロックリング
21からタービンハブ6を介して出力軸7へ伝わる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると、ロックアップクラ
ッチ10のディスク部材としてピストン11だけを使用
し、それを小形部品であるロックリング21だけを介し
てタービンハブ6に連結したので、ロックアップクラッ
チ全体としての部品点数を少なくし、構造の簡単化及び
製造コストの低減を図ることができる。無論、ピストン
11とタービン3との連結部にスプラインを設ける必要
がないので、加工も簡単である。
更に本考案によると、ロックリング21に対するピスト
ン11の連結部は折り曲げ構造の突出部20により形成
されている。この突出部20は、例えばピストンの外周
縁に設けた折り曲げ先端部と異なり、その側壁23を比
較的長い区間(L)にわたってロックリング21と係合
させることができる。従って、突出部20とロックリン
グ21との圧接部分の面圧を低減させることができ、そ
の結果、ロックリング21に熱硬化処理を施す必要がな
く、この点においても製造コストを低減できる。ピスト
ン11の軸方向の移動が円滑軽快になる。
更にピストン11の内周寄りの部分はその寸法形状につ
いての制限を受けにくい部分であるので、上記突出部2
0の半径方向長さL等を比較的大きく設定できる。従っ
て、この点においても圧接部分の面圧を下げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の断面部分略図、第2図は第1図
のII−II断面部分略図である。 1……フロントカバー、5……タービンシェル、10…
…ロックアップクラッチ、11……ピストン、12……
フェーシング(圧接部)、20……突出部、21……ロ
ックリング、22……凹部、23……側壁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクコンバータの入力部を形成するフロ
    ントカバー1とタービンシェル5との間にピストン11
    を配置し、該ピストン11を概ね半径方向に延びる環状
    の板材で形成し、フロントカバー1の内面に軸方向に圧
    接するためのフェーシング12をピストン11の表面に
    設け、ピストン11の内周寄りの部分にタービンシェル
    5側に向かって突出した折り曲げ構造の角柱状の突出部
    20をピストン11と一体に設け、タービンハブ6に固
    定されるロックリング21に凹部22を設け、上記突出
    部20のピストン半径方向及び軸方向に延びる側壁23
    を上記凹部22に軸方向に摺動自在かつ円周方向に移動
    不能の状態で嵌合させたことを特徴とするトルクコンバ
    ータのロックアップクラッチ。
JP1988103010U 1988-08-02 1988-08-02 トルクコンバータのロックアップクラッチ Expired - Lifetime JPH0623800Y2 (ja)

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JP1988103010U JPH0623800Y2 (ja) 1988-08-02 1988-08-02 トルクコンバータのロックアップクラッチ

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Publication Number Publication Date
JPH0224154U JPH0224154U (ja) 1990-02-16
JPH0623800Y2 true JPH0623800Y2 (ja) 1994-06-22

Family

ID=31333442

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JP1988103010U Expired - Lifetime JPH0623800Y2 (ja) 1988-08-02 1988-08-02 トルクコンバータのロックアップクラッチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5830532A (ja) * 1981-08-17 1983-02-23 Mitsubishi Motors Corp 摩擦クラツチのフエ−シング構造

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JPH0224154U (ja) 1990-02-16

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