JP2678557B2 - エポキシ樹脂系塗材及びその調製方法 - Google Patents
エポキシ樹脂系塗材及びその調製方法Info
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Description
装面などの美装仕上げに用いられる二液硬化型のエポキ
シ樹脂系塗材に関するものであり、特に粒径及び比重が
大きい骨材を用いた場合においても直立面、傾斜面等に
塗装が可能なエポキシ樹脂系塗材に関するものであり、
壁面等に対する鏝塗り仕上げが可能であるため左官材と
して有用である。
硬化剤からなる二液硬化型のエポキシ樹脂系塗材におい
ては、揺変性を付与させるために微粉末シリカ、微粉末
ケイ酸カルシウム、有機ベントナイト、アスベスト粉
末、繊維状粘土鉱物、ヒマシ油硬化物及び脂肪酸ビスア
マイド等の揺変性付与剤が用いられている。
は、二液硬化型のエポキシ樹脂系組成物において、揺変
性付与剤として微粉状フィラーを含有させると共に、硬
化剤に高分子量ポリカルボン酸塩を主成分とするたれ防
止剤を含有させたエポキシ樹脂組成物が開示されてお
り、また特開平3−84058号公報には、液状エポキ
シ樹脂100重量部に対して、アルカリ性無機粉末を1
0〜200重量部及びジアルキル錫のラウレート化合物
を0.1〜10重量部含有させた揺変性エポキシ樹脂組
成物が開示されている。
の揺変性エポキシ樹脂組成物は、薄塗りの揺変性塗料に
関するものばかりであり、このようなエポキシ樹脂組成
物に粒径0.5〜15mmの砂利状骨材等を配合して厚塗
りの塗装に用いた場合、垂直面の仕上げにおいてたれが
発生し、作業性が極めて悪いものであった。
末シリカあるいは微粉末ケイ酸カルシウムル等の揺変性
付与剤を多量に用いた場合、揺変性の発現と同時に組成
物の粘度が上昇するため、配合成分の計量にばらつきが
生じると共にその攪拌混合も困難なものであった。
アマイド等の有機物を揺変性付与剤として用いた場合、
再結晶化や膨潤によって揺変性が発現するので、一定の
性状を有する組成物を得るためには、配合時の温度、配
合時間及び攪拌方法等の管理が難しいものであり、また
これらの揺変性付与剤を多量に用いた場合、接着性が低
下する難点があった。
を配合した厚塗り用壁面、床面あるいは塗装面の塗装仕
上材として有用なエポキシ樹脂系塗材を提供することに
ある。
な事情に鑑み鋭意研究を行なった結果、エポキシ樹脂、
エポキシ硬化剤、骨材及び揺変性付与剤を主たる成分と
して含有するエポキシ樹脂系塗材において、たれ防止剤
としてポリイミン類、ポリオール類あるいはこれらの両
者を配合することにより、粒径及び比重が大きい骨材を
配合した塗材においても、塗布した際に優れた揺変性に
よって、たれを生じないことを見い出し、本発明を完遂
するに至った。
代表的なエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、
ビスフェノールF型等のビスフェノール型エポキシ樹
脂、ノボラック型エポキシ樹脂、直鎖状脂肪族エポキシ
樹脂等の公知のエポキシ樹脂であり、必要に応じエポキ
シ樹脂にブチルグリシジルエーテル等の反応希釈剤また
はトルエン、メチルエチルケトン、ベンジルアルコー
ル、アセチルアセトン等の非反応希釈剤を添加しても差
し支えない。
エポキシ硬化剤の代表的なものとしては、脂肪族アミ
ン、脂環式アミン、芳香族アミン、アミドポリアミン、
ポリアミン、ルイス塩基等の公知のエポキシ樹脂硬化剤
である。
脂あるいはエポキシ硬化剤に含有される代表的な揺変性
付与剤としては、微粉末シリカ、有機ベントナイト、ア
スベスト粉末、繊維状粘土鉱物等の微粉状フイラーであ
る。
されるたれ防止剤の代表的なものとしては、ポリエチレ
ンイミン、ポリプロピレンイミン等のポリイミン類、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリグリセリン等のポリオール
類及びこれらの混合物であり、特にポリエチレンイミン
が好適である。
骨材の代表的なものとしては、粒径が0.5〜15mmの
大きさである天然砂、砕石、寒水石等であり、15mmを
超える大きさの骨材を用いた場合は、直立した壁面、傾
斜床面あるいは立ち上がり床面等に塗布した際に骨材が
付着し難いので好ましくない。
って、たれ防止剤の添加量は用いられるエポキシ樹脂と
エポキシ硬化剤の総量に対して0.01〜50重量%の
範囲が好ましい。0.01重量%未満では十分な揺変効
果を得ることができず、また50重量%を超えて添加す
ると、十分な揺変効果が得られない上に硬化後の物性も
低下するので好ましくない。また必要に応じて、たれ防
止剤を希釈するためにメタノール、エタノール、エチレ
ングリコール等の低級アルコールあるいは水を添加して
も差し支えない。
おいて、たれ防止剤を添加する方法としては、エポキシ
樹脂あるいはエポキシ硬化剤のいずれかに予め添加して
用いてもよいが、主剤及び硬化剤を均一に攪拌混合した
のち、この混合物に添加する方法がより好適である。
エポキシ樹脂及びエポキシ硬化剤のいずれかに、他の揺
変性付与剤、充填材、顔料、希釈剤、安定剤、消泡剤、
紫外線吸収剤等の種々の添加剤を配合しても差し支えな
い。また本発明のエポキシ樹脂系塗材を塗布する方法と
しては、特に鏝塗りが好適であるが、吹きつけによる方
法も可能である。
具体的に説明する。 (実施例1)予めビスフェノールA型液状エポキシ樹脂
〔商品名:エピコート828、油化シェルエポキシ
(株)製〕80重量部、エポキシ樹脂希釈剤〔商品名:
カージュラE10、油化シェルエポキシ(株)製〕20
重量部、ベンジルアルコール5重量部及び揺変性付与剤
として超微粉シリカ〔商品名:レオロシールQS10
2、徳山曹達(株)製〕7重量部の配合割合で、電動攪
拌機を用いて均一に攪拌混合し、主剤を調製した。
ンSP−200、(株)日本触媒製〕20重量部及びメ
タノール80重量部の配合割合で均一に攪拌混合し、た
れ防止剤を調製した。
0重量部及びエポキシ硬化剤として変性ポリアミン〔商
品名:ダイトクラールX−5039、大都産業(株)
製〕40重量部の配合割合で均一に攪拌混合し、得られ
た混合物に前記のたれ防止剤2重量部を添加し、均一に
攪拌混合した。次いでこの混合物にさらに骨材として平
均粒径3mmの天然石粉砕物〔乾燥玉砂利、仲須砕石工業
(株)製〕1000重量部を加えて攪拌混合し、常温硬
化型のエポキシ樹脂系塗材を得た。
材を直立したコンクリート壁面に塗布するに当たって、
前記の主剤100重量部、エポキシ硬化剤40重量部及
びたれ防止剤2重量部を均一に混合したプライマーをゴ
ム鏝を用いて予め0.8kg/m2 の割合になるように塗
布しておき、このプライマーが未硬化状態において、そ
の表面に前記のエポキシ樹脂系塗材を3〜5mmの厚みに
なるように金鏝を用いて塗布した。
ト壁面においてもたれを生じることなく、鏝塗り作業性
も良いものであった。硬化後の壁面は、接着性等も良好
であり、天然石調で質量感に富む仕上がり壁面が得られ
た。
平均粒径3mmの天然石粉砕物の代わりに平均粒径5mmの
天然石粉砕物を用い、実施例1と同様の方法により主剤
100重量部、エポキシ硬化剤40重量部、たれ防止剤
2重量部及び骨材1300重量部の配合割合で均一に混
合してエポキシ樹脂系塗材を得た。
一に混合したプライマーをゴム鏝を用いてコンクリート
製の水平面は0.4kg/m2 の割合で、またコンクリ
ート製の傾斜面あるいは立ち上がり面には0.8kg/
m2 の割合で塗布し、未硬化状態のプライマー上に前記
のエポキシ樹脂系塗材を8〜10mmの厚みになるように
金鏝を用いて塗布した。鏝塗りに当たっては、水平面は
もちろんのこと、傾斜面及び階段の蹴上げ部等の立ち上
がり面についても良好な塗面仕上げを行うことができ
た。
平均粒径3mmの天然石粉砕物の代わりに平均粒径2mmの
天然砂を用い、ポリエチレンイミンの代わりにポリプロ
ピレングリコールを用いて、実施例1と同様の方法によ
り主剤100重量部、エポキシ硬化剤40重量部、たれ
防止剤2重量部及び骨材800重量部の配合割合で均一
に混合し、エポキシ樹脂系塗材を得た。
実施例1と同じ方法により、コンクリート壁面に鏝塗り
したところ、鏝伸ばし、鏝離れなどの作業性は良好であ
り、垂直な壁面におけるたれの現象は見られなかった。
剤としてポリエチレンイミン10重量部、ポリエチレン
グリコール10重量部及びメタノール80重量部の割合
で配合した混合物を用い、骨材として平均粒径10mmの
天然石粉砕物を用いた以外は、全く実施例1と同様にし
て常温硬化型のエポキシ樹脂系塗材を得た。得られたエ
ポキシ樹脂系塗材を実施例1と同じ方法により、直立し
たコンクリート壁面に塗布したところ、作業性も良好で
あり、美観に富む塗面が得られた。
を用いなかった以外は全く同様にして、常温硬化型のエ
ポキシ樹脂系塗材を造った。このエポキシ樹脂系塗材を
実施例1と同様に直立したコンクリート壁面に塗布しよ
うとしたが、塗材がたれ落ち、壁面に均一に付着させる
ことができなかった。
を用いなかった以外は全く同じ条件として、常温硬化型
のエポキシ樹脂系塗材を造った。このエポキシ樹脂系塗
材を実施例2と同様にコンクリート製の水平面、傾斜面
及び立ち上がり面に塗布したところ、水平面とゆるやか
な傾斜面には塗布可能であったが、勾配が約30度を超
える傾斜面及び立ち上がり面においては、塗材がたれ落
ちて塗膜を形成することができなかった。
を用いなかった以外は全く同じ方法により、常温硬化型
のエポキシ樹脂系塗材を造った。このエポキシ樹脂系塗
材を実施例3と同様に直立したコンクリート壁面に塗布
したところ、塗材がたれ落ち、垂直面に付着させること
ができなかった。
付与剤の添加量が少ない場合でも優れた揺変性を発現す
ることができ、粒径及び比重が比較的大きな骨材を配合
した場合においても、直立した壁面、傾斜状床面等にた
れを生じない状態で鏝塗りすることができ、美観に富む
化粧仕上面を形成することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤、骨材及
び揺変性付与剤を主たる成分として含有するエポキシ樹
脂系塗材において、たれ防止剤としてポリイミン類、ポ
リオール類あるいはこれらの両者を配合したことを特徴
とするエポキシ樹脂系塗材。 - 【請求項2】 エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤及び揺変
性付与剤を混合し、これにたれ防止剤としてポリイミン
類、ポリオール類あるいはこれらの両者を混合し、これ
に骨材を混合することを特徴とするエポキシ樹脂系塗材
の調製方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP16018093A JP2678557B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | エポキシ樹脂系塗材及びその調製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP16018093A JP2678557B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | エポキシ樹脂系塗材及びその調製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06346021A JPH06346021A (ja) | 1994-12-20 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-06-03 JP JP16018093A patent/JP2678557B2/ja not_active Expired - Fee Related
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