JPH03147972A - 床仕上用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明の床仕上用組成物は、建物、構築物。

歩道等の床として使用されるコンクリート、モルタル、
ＡＬＣｌｉなどの表面化粧材として用いられるしのであ
る。

（従来の技術） 従来、建築物の床は、コンクリート、モルタルなどで作
られているが、そのままでは、表面強度。

耐摩耗性、耐薬品性などの点から構造物としての耐久性
及び意匠性に問題があった。この為にこれらの下地表面
にエポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂
塗料など種々の仕上材が塗布され、下地の耐久性の向上
と意匠性の付与をなしていた。耐久性の面からはエポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂の特長により満足
されていたが、意匠性の面では、単色またはポリエステ
ル塗料片を散布し、マーブル調仕上げとなる限定された
仕上げとなっていた。大理石を始めとする天然石調に仕
上げる場合に於いては、エポキシ樹脂等のクリアー素材
中に天然石の細粒等を混ぜ合わせてコテ塗りし仕上げと
する事は可能であるが、作業能率が悪く、透水が大きく
なる事により、下地の耐久性を低下させる問題があった
。この透水の問題については、コテ塗り作業後、表面に
エポキシクリアー樹脂などを含浸させ耐久性の向上を計
っていた。つまり、従来においては天然石細粒等のコテ
塗り後、クリアー樹脂を塗って仕上げていた。

一方で、床仕上げをノンスリップとするために、エポキ
シ樹脂塗料を塗装後、硬化しないうしに耐摩耗骨材（硅
砂やカーボランダムなど）を散布し、更にその上へ上塗
りを塗布することら行われていたが、この場合も表面に
ピンホールが発生しやすく、透水性に問題があった。

（目　的） この発明では、天然石調仕上げとする為、従来二工程と
していたものを、−工程で可能とし、吹付は塗装を可能
とする組成物を提供することにある。換言すれば、コテ
塗りによる主材塗りと通常ウールローラー・へケによる
クリアー塗りを、吹付けによる一回にし、施工工程の単
純化、工期短縮、飄工性の向上などによるコストの低廉
化を計り、かつ躯体の保護機能を兼ね備えた組成物の提
供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） この発明における、−工程化、吹付は塗装が可能となる
組成物は、基本的にはバインダーとしての常温硬化型エ
ポキシ樹脂とその硬化剤、充填材。

骨材に当たる天然石粉砕物、焼物タイル粉砕物着色され
た硅砂、寒水砂など、そして揺変性付与剤としての脂肪
酸アマイドを組み合わせたしのとなっている。

この発明に用いられるエポキシ樹脂は、建築現場におい
て使用されることを考えると常温硬化型である方がよい
。また、塗装後の乾燥収縮を考えると無溶剤型であるの
が良い。エポキシ樹脂の種類としては、エピ−ビス型と
略称されるビスフェノールＡノブリシジルエーテルを代
表とするグリンジルエーテル型エポキシ樹脂、ポリグリ
コールエーテル型エポキン樹脂、アミノブリンジル型エ
ポキシ樹脂、レゾルンン型エポキシｌ！ｊ＃脂などがあ
る。これらのエポキシ樹脂のうち、最適となるのは常温
で液状であり、仕上がりの鮮明さの点から、ガードナー
の色数において２以下が望ましい。そして、エポキシ当
量は作業性からみて１５０〜３００にあるのが良い。

エポキシ樹脂に対する硬化剤には、可使時間および用途
を考慮した上で、脂肪族アミン、アミドポリアミン、ポ
リアミド、ルイス塩基、芳香族アミン等が適宜用いられ
る。

揺変性付与剤として使用される脂肪酸アマイドとは脂肪
酸の酸アミドであり、これがエポキシ樹脂に対して網目
構造を作り、タレ止め効果を有している。この揺変性付
与剤の添加量は、エポキシ樹脂に対し５重重部から１５
重量部にあるのが良く、これより少ないと効果が少なく
、多すぎる場合には作業性は問題ないものの、圧縮強度
ないし透水性に問題が生じる。他に従来公知の揺変性付
与剤としてアエロジル、アスベストがあるが、いずれら
吹付作業性における散り、埋まりが悪く、作業能率の低
下となってしまう。

骨材、充填材の粒度は、吹付作業における散り。

埋まり、骨材の跳ね返りなどの観点から５ｍｍ以下にあ
るのが良い。

その他、この床仕上用組成物に添加される材料としては
、消泡剤、防腐剤、防黴剤、沈降防止剤。

帯電防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤など
があり、発明の主旨を損わない限りにおいて添加してら
よい。組成物全体の粘度は２５．０００ｃｐｓ〜５０．
０００ｃｐｓにあるのが良く、この範囲外では、散り、
落砂等の作業性か悪くなる。

そして、得られる組成物による１日後の圧縮強度はおお
よそ１５０　ｋｇｒ／　ｃｍ”以上あるのが良く、これ
だけの強度があれば施工１日後において歩行可能であり
、跡がつくことらない。また、ＪＩＳＡ６９１０の方法
による透水量は１ｍλ／１日以下であれば下方に水が多
量に浸透することもなく、下地コンクリートの耐久性を
損なうこともない。

（作　用） この発明の成分であるエポキシ樹脂は、下地の耐久性向
上をなし、脂肪酸アマイドはエポキシ樹脂の粘性改質を
なし、吹付作業が可能な粘性としている。

（実施例） 実施例では、エポキシ樹脂にエピ−ビス型のエポキシ樹
脂のうち、エポキシ当ｆｆ１１９０〜２００゜粘度８０
０〜Ｉ　ＯＯ０ｃｐｓ、ガードナー色数１のものを使用
し、エポキシ樹１１１１０（ｌｆｆｉ部に対し硬化剤に
変性脂肪酸アミン５０重量部、骨材に着色された硅砂７
号（粒径０．０７４ｍｍ〜０．２４６ｍｍ）　３００重
量部、揺変性付与剤に脂肪酸アマイドを５重量部加えて
床仕上用組成物を得た。

この組成物をリシンガン（口径６＋ｎｍ）、吹付圧５ｋ
ｇｆ／ｃｍ”において施工したが、散り、埋まり具合と
も良く、施工の１日後における圧縮強度は２５０　ｋｇ
ｆ／　ｃｍ’テア’）、透水！（ＪＩＳ　　Ａ６９１０
に準拠）は０．０９ｍ夕であった。

次に、実施例２および実施例３として、先の実竜例にお
ける揺変性付与剤の添加量をｌＯ重爪部。

１５重量部に変えて床仕上用組成物を得た。これらの組
成物において吹付は作業性は、何ら問題なく、圧縮強度
および透水量は、実施例２では２００ｋｇｆ／ｃｍ”、
　　０．１２Ｊであり、実施例３では１６０　ｋｇ「／
ｃｍ’、　　０．２３　Ｊであった。

比較例として、最初の実施例における揺変性付与剤の添
加量を０．３重重部、２０重量部とした。

他の配合は同じにして床仕上用組成物を得、吹付作業性
および１日後の圧縮強度（ｋｇｆ／ｃｍ”）および透水
量（ｍλ）の測定結果を下記第１表に示す。

第１表 別の比較例として、揺変性付与剤の種類をアエロジル、
アスベストに変え、その添加量を１重量部、５重量部と
して、試験を行った。その吹付作業性および１日後の圧
縮強度（ｋｇｆ／ｃｍ’）、透水ｆｆｔ　（ａλ）の結
果を下記の第２表に示す。尚、アエロジルの添加量１重
１部のものを比較例４．同添加量５重竜部のものを比較
例５．アスベストの添加量１重量部のものを比較例６．
同添加量５重債部のものを比較例７とした。

第２表 更に、エポキシ樹脂の種類を変化させて、吹付作業性の
試験を行った。この時、揺変性付与剤の添１１１ｆｆｉ
はエポキシ樹脂１００重量部に対し１０重爪部とし、骨
材には着色された硅砂５号（粒径０２９５〜０．８３３
ｓ＋ｓ）を使用し、５００重量部の添加とした。実施例
４では、エピ−ビス型のエポキシ樹脂において、エポキ
シ当ｆｌｉｔ　８０．粘度７００　ｃｐｓ、実施例５で
は、エピ−ビス型のエポキシ樹脂において、エポキシ当
量２２０．粘度１８００ｃｐｓ、実施例６では、ポリグ
リコールエーテル型エポキシ樹脂においてエポキシ当［
１７０゜粘度５００　ｃｐｓのものを使用した。比較例
８ではエピ−ビス型のエポキシ樹脂においてエポキシ当
量１９０．粘度３５００　ｃｐｓのもの、比較例９では
ポリグリコールエーテル型のエポキシ樹脂においてエポ
キシ当ｆｌ＋８０．粘度５０ｃｐｓのものを使用した。

床仕上用組成物の粘度は実施例４．５゜６、比較例８．
９の順に言うと、４２，０００ｃｐｓ。

４１．０ＯＯｃｐｓ、３６，０００ｃｐｓ、６１，００
０ｃｐｓ、　２２　、ＯＯＯｃｐｓとなった。下記の第
３表において床仕上用の組成物における吹付作業性の比
較結果を記した。

第３表 尚、最初の実施例における骨材の種類、添加量を変えて
、最適塗装粘度を確認した。

上記表中、散り、埋まりにおけるＯは良い、△はやや悪
いであり、落砂における○は少ない、△はやや多い、Ｘ
は多いであり、作業速さにおける○は速い、△はやや遅
いである。

（効　果） この発明によれば、天然石調となった床仕上げを一工程
により、しかも吹付は塗装により行うことができる。こ
の結果、作業の単純化１作業能率の向上、工程の短縮を
なすことになる。また、得られろ仕上（４層による意匠
効果は勿論、躯体の保護機能ら充分ならのとなる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　常温硬化型エポキシ樹脂とその硬化剤および骨材、充
   填材成分に当たる天然石粉砕物、焼物タイル粉砕物、着
   色された硅砂、寒水砂が主成分であり、揺変性付与剤に
   脂肪酸アマイドを添加したことを特徴とする床仕上用組
   成物。