JP2008138087A - 床材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 樹脂材料として、変性エポキシ樹脂エマルジョン及びイソシアネート化合物を用い、骨材として次a、b、cの3種を用いたことを特徴とする床材、
a セメント粉
b 粗骨材及び細骨材
c 樹脂系芯材に粉体を固着した有機複合骨材。
【選択図】 なし
Description
しかし、これは硬化速度が遅いことや、柔軟性に乏しいため衝撃による割れが発生するという問題もある。
a セメント粉
b 粗骨材及び細骨材
c 樹脂系芯材に粉体を固着した有機複合骨材。
特にcの樹脂系芯材に粉体を固着した有機複合骨材は従来の樹脂モルタル床には使用されたことのない骨材であり、特殊な樹脂系と骨材a、bとの組み合わせが優れた性能の発現に不可欠である。
本発明の変性するエポキシ化合物としては、ビスフェノールA又はFとエピクロルヒドリンとの反応生成物が好適である。本発明の変性するエポキシ樹脂は、このエポキシ化合物と脂肪酸との反応生成物であるが、このさいの脂肪酸としてはヒドロキシカルボン酸が好ましい。
R1は芳香族構造を示し、R2、R3、R4、R5、は脂肪族構造を示す。
R6は芳香族構造を示し、R7、R8は脂肪族構造を示す。
nは1〜10程度。
(ベンゼン、トルエン、キシレン等)ではアスファルト乳剤が溶解し、接着力が著しく減少したり、アスファルト骨材が外れて飛散したりする。溶剤の混合量としては、1〜10重量%程度で十分である。さらに、これに骨材としてケイ砂その他の無機の微粒子を混合してもよい。変性エポキシ樹脂エマルジョンとイソシアネート化合物の合計量に対しては、溶媒混合量は、0.5〜10重量%程度が適当である。
1 通常の無機系硬質骨材
2 弾性体を芯材とした複合骨材
例えば、粗骨材(2mm以上)が50重量%、中骨材(2〜0.5mm)が25重量%、細骨材(0.5mm以下)が25%を混合した混合骨材等である。
これらは珪砂、天然石その他でよい。
ここで、芯材とは弾性を有するものである。例えば、ゴム、プラスチック発泡体、軟質プラスチック、その他弾性を有するプラスチック等である。それらの種々の廃材が使用できる。廃タイヤ、廃プラスチック等である。これらは大量に排出されているが、その化学的性能は高度なものであるにもかかわらず低レベルの利用か廃棄されていることが多い。本発明ではこれらの廃ポリマーを芯材とし特殊加工した高分子の骨材がきわめて優れた床用骨材として利用できることを見出した。
これらのものを適当なサイズに破砕又は粉砕する。そのサイズは、特に限定しないが1〜30mm程度である。また使用する場合には、種々のサイズのものを混合してもよい。
樹脂としては、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂(MMA等)、ポリエステル樹脂等どのようなものでもよい。
例えば、樹脂コーティングした芯材を粉体中を転がす、または芯材に粉体を噴霧する、粉体の入った容器に芯材を入れて攪拌する等である。要するに、粘着性又は接着性のある表面に粉体を付ければどのような方法でもよい。
この粉体固着作業は1回でも複数回行なってもよい。
1 樹脂材料(変性エポキシ樹脂エマルジョン及びイソシアネート化合物)
2 セメント
3 無機系骨材
4 有機複合骨材
この4つの成分を混合したことが特徴であり、これが従来にないポイントである。
しかし、通常は重量比で無機系骨材/有機複合骨材=100/2〜100/50程度が好適である。
また、本発明の大きなポイントである、セメントがエマルジョンの水と反応し、セメント状硬化物を作る。よって、この高分子とセメント硬化物が厳密にどのような構造物を構成しているのかは明らかではないが、これによって無機物にも強い接着性を有し、またアスファルトや他の樹脂にもよく接着する。
その他、セメントは樹脂エマルジョンの安定化効果があり、均一な塗布が可能になる。
(1) エマルジョン原料自体の分散性がよく、長期保存ができる。
(2) 本発明の床材はコンクリート等の下地への接着性が非常によい。
(3) 樹脂モルタルであり、本来的に強度があるが、有機複合骨材を混合しているため、曲げ強度、耐衝撃性及び耐磨耗性等が特に優れている。
(4) 単なる弾性骨材と異なり、本発明の有機複合骨材は弾性体の周囲に粉体が固着されているため接着がよく強度もより大きくなる。
(5) 耐熱性、耐薬品性が非常に優れている。
(6) 樹脂の廃棄物は特殊加工により優れた床用骨材として利用できるので、樹脂廃棄物の利用に新たな道が開かれる。
各成分を表1に示す割合で混合した。ここで、表中の数値は重量部である。
表1でいう変性エポキシエマルジョンは、化学式(1)で示す化合物と(2)で示す化合物の等量(重量比)混合物であり、R1、R6はビスフェノールAであり、R2、R4、R7はブチレン基であり、R3、R5、R8はメチル基である。また、ポリイソシアネートは、クルードMDI(一部変性)であり、平均分子量は500〜1000程度であった。
また、表1の有機複合骨材は、芯材として1〜5mm程度の廃電線(架橋ポリエチレン)の破砕品を用い、それにウレタン系樹脂でセメント粉を固着したものである。
この実施例1では、樹脂/骨材の重量比は1/4である。この程度が性能がよかった。
比較例1は、有機系の骨材を使用しない例である。樹脂/骨材は実施例1と同様1/4とした。よって、これはプラスチックやゴムのような有機系の骨材を使用しない従来の樹脂モルタル系の床材である。この成分を表3に示す。
これをコンクリート面に載置し、1.0m上方から重さ1kgの鉄球を落下させて何回でヒビ割れするか測定した。
また、参考例として、コンクリートの板(30cm×30cm×厚さ80mm)も実験した。
実施例1:50回でも異常なし
実施例2:50回でも異常なし
比較例1:28回で最初のひびが入った
比較例2:45回で最初のひびが入った
参考例 : 8回で最初のひびが入った
実施例1:曲げ強度(12.54N/mm2)
圧縮強度(38.12N/mm2)
実施例2:曲げ強度(11.21N/mm2)
圧縮強度(35.18N/mm2)
比較例1:曲げ強度(11.15N/mm2)
圧縮強度(34.23N/mm2)
比較例2:曲げ強度( 9.12N/mm2)
圧縮強度(28.11N/mm2)
更に、当然溶剤はほとんど含まれていないため、環境や人体への影響はない。また、耐熱性や耐薬品性も優れているため、総合的に寿命が非常に長い。
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2006
- 2006-12-01 JP JP2006325838A patent/JP2008138087A/ja active Pending
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