JP2677853B2 - グラビアコート原紙の製造方法 - Google Patents

グラビアコート原紙の製造方法

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JP2677853B2
JP2677853B2 JP1025123A JP2512389A JP2677853B2 JP 2677853 B2 JP2677853 B2 JP 2677853B2 JP 1025123 A JP1025123 A JP 1025123A JP 2512389 A JP2512389 A JP 2512389A JP 2677853 B2 JP2677853 B2 JP 2677853B2
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良彦 日比野
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明はエーテル化澱粉液を主としてなるサイズプレ
ス液を塗抹することにより、原紙の面強度を維持しコー
ター塗抹時のストリークを改良し、スーパーカレンダー
操業時のダスティング適性を向上させ、かつ、製品のス
ペックル適性の良いことを特徴としたグラビアコート原
紙の製造方法に関する。
(B)従来の技術 従来かかるグラビアコート原紙の製造方法としてはコ
ーター塗抹時のストリーク適性の向上を目的として、2
本ロールのサイズプレスにより、10%以下の酸化澱粉糊
液を主としたサイズプレス液を塗抹していた。また、2
本ロールによるサイズプレス液の塗抹はコーター、及び
スーパーカレンダーの操業性は向上するものの、澱粉が
塗抹されることにより、製品のスペックル適性が低下し
やすいことから、水のみを塗抹したり、完全にサイズプ
レス工程を行わない方法がとられている。
(C)発明が解決しようとする課題 しかし、従来から知られている10%以下の酸化澱粉糊
液を主としたサイズプレス液を塗抹する2本ロールのサ
イズプレス方式は澱粉糊液が、紙面、及び紙中内部へ浸
透することから、面強度が改善され、コーターでのスト
リーク適性、及びスーパーカレンダーでのダスティング
適性は改良されるものの、澱粉の浸透により紙層がクッ
ション性を失うことから、グラビアコート紙の重要品質
であるスペックル適性をそこなう恐れがある。また、2
本ロールのサイズプレス方式は、サイズプレス工程後の
アフタードライヤーの負荷が増大し、多量の蒸気が必要
とされた。
また、トランスファー型ロールコーター方式は塗抹す
る酸化澱粉糊液濃度が高いことから、アフタードライヤ
ーの乾燥負荷は良好であるものの、澱粉による紙層表面
での造膜のために、原紙のクッション性は2本ロールの
サイズプレス方式以上に低下し、スペックル適性が保持
できないことから、グラビアコート原紙には適用されて
いない。
一方、紙層のクッション性の維持という点だけからみ
ると、サイズプレス工程で塗抹をしないノーサイズプレ
ス方式が最も優れており、水だけを塗抹する水サイズ方
式も用いられている。しかし、これらの方式では紙面が
全くおさえられていないことからコーターの塗抹時のス
トリーク現象の発生、スーパーカレンダー作業時のダス
ティングトラブルを発生しやすい。さらに水サイズ方式
ではアフタードライヤーの乾燥負荷増大にも対処できな
い。
(D)課題を解決するための手段 本発明者は、コーターでのストリーク適性の向上、ス
ーパーカレンダーでのダスティング適性の向上、及びア
フタードライヤーの負荷減の面から、トランスファー型
ロールコーター方式のサイズプレス方式を用いることが
不可欠の要因であり、この方式でのグラビアコート原紙
としての欠点を改良すべく鋭意研究を行った結果、ある
種の加工澱粉を種として得られたサイズプレス液は低濃
度でも従来使用されている高濃度酸化澱粉に匹敵する粘
度をもち、かつ微量塗抹が可能であること、及び更に中
性抄紙と組合せることにより、これらの諸特性を保持し
た範囲内で、スペックル適性を損なうことなく、従来に
みられない極めて特徴のあるグラビアコート原紙の得ら
れることを見出し、本発明に到達したものである。
この発明において使用する加工澱粉の原料は、一般汎
用澱粉であるポテト澱粉、タピオカ澱粉、及びコーン澱
粉を使用することができる。更に、加工方法としては、
カルボキシアルキルエーテル化、ヒドロキシアルキルエ
ーテル化等が行われているが、その種類は選ばない。し
かし、この発明においてサイズプレス澱粉として使用す
るには、ヒドロキシアルキルエーテル化されたポテトベ
ースの澱粉を使用するのが最も好ましい。更に、この発
明に使用する澱粉は、3%糊液の60℃におけるBrookfie
ld粘度(LVF型)が60rpmのシェアーで10m・pa以上であ
るが、好ましくは15〜100m・paがトランスファー型ロー
ルコーターでの澱粉糊液転移性がさらに良好となるため
適当である。一方、ハーキュレス型のハイシェアー粘度
(4400rpm、A bob)が9〜25m・paであることが望まし
い。
また、本発明において塗抹される加工澱粉の量は、多
くなればなるほど、原紙のクッション性が損われること
から最大3.0g/m2であるが、0.2g/m2未満の塗抹量では、
逆に面強度が維持できないことから、好ましくは0.5〜
0.2g/m2が適当である。スペックル適性の向上には、原
紙のクッション性だけでなく、紙面の平滑度の向上も必
要とされているが、本発明により加工澱粉を塗抹された
原紙の紙中灰分はスーパーカレンダー工程での平滑効果
を最大限に利用するために9.0%以上が適当である。
紙中の填料については、中性抄紙では軽質炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン等
が、酸性抄紙ではカオリン、クレー、タルク等が用いら
れているが、その種類は選ばない。しかし、一般に中性
抄紙では軽質炭酸カルシウムを使用するのが好ましい。
さらに、紙中には、カチオン澱粉の他にも、ポリアク
リルアマイド等の一般汎用合成紙力剤、及び湿潤紙紙力
剤、耐水化剤を添加することもできる。また、この発明
において用いられる原紙は、通常の抄紙機を用いて抄紙
できるあらゆる種類の紙を使用することができるが、JI
S P−8133による抄紙pHが7以上である中性抄紙によ
って抄造された紙と組合せることにより、スペックル適
性はさらに向上する。
また、本発明を実施するにあたってサイズプレス液を
塗抹する方法としては、ゲートロールコーター、トラン
スファーコーター、ブレードサイズプレスコーター、ビ
ルブレードコーター等に代表される、トランスファー型
のロールコーターを用いる方法が加工澱粉付着量のコン
トロール、及び乾燥負荷減少面から、特に好ましい。
(E)実施例 実施例1 ヒドロキシエーテルポテト澱粉(アベベ社、Solvicot
e 100)を3%濃度にてクッキングし、60℃にてハーキ
ュレス粘度(4400rpmA bob)、及びB型粘度を測定し
た。またこの60℃糊液を用いて45g/m2紙中灰分13%のノ
ーサイズプレス中性原紙にパイロットのトランスファー
型ロールコーターを用いて両面の固形分付着量0.3g/m2
の塗布を行った。このサイズプレス紙を乾燥後、顔料10
0部に対して澱粉(日本食品加工MS−4600)2部、ラテ
ックス(旭化成L−1457)7部を混合した塗液を用いて
パイロットコーターにて表裏にコート層を設け、この時
のストリーク発生頻度を評価した。
また、塗抹紙をスーパーカレンダーに通すことによ
り、カレンダーダスティング評価を実施した。
上記の工程によって得られたグラビアコート紙を大蔵
省式グラビア印刷機にかけ、網点面積率の10%部分のミ
ッシングドット率を評価した。この結果を表1に示す。
実施例2 高濃度ヒドロキシエーテル化澱粉(アベベ社、Solvic
ote 200)の3%糊液を用いサイズプレスでの両面固形
分付着量0.4g/m2とした他は実施例1と同様の処理を行
なった。
比較例1 一般にサイズプレス用澱粉として用いられている酸化
澱粉(日本食品加工MS−3800)を3%濃度にてクッキン
グし、60℃にてハーキュレス粘度(4400rpmA bob)、及
びB型粘度を測定した。
また、この60℃糊液を用いて45g/m2紙中灰分13%のノ
ーサイズプレス中性原紙にパイロットの2本ロールサイ
ズプレスコーターを用いて両面の固形分付着量1.2g/m2
の塗布を行った。このサイズプレス紙を乾燥後、顔料10
0部に対して澱粉(日本食品加工MS−4600)2部、ラテ
ックス(旭化成L−1457)7部を混合した塗液を用いて
パイロットコーターにて表裏にコート層を設け、この時
のストリーク発生頻度を評価した。
また、塗抹紙をスーパーカレンダーに通すことによ
り、カレンダーダスティング評価を実施した。
上記の工程によって得られたグラビアコート紙を大蔵
省式グラビア印刷機にかけ、網点面積率の10%部分のミ
ッシングドット率を評価した。
比較例2 クッキング濃度を14%糊液とし、トランスファー型の
ロールコーターにてサイズプレスを行ない、サイズプレ
スでの両面の固形分付着量3.2g/m2とした他は比較例1
と同様の処理を行った。
比較例3 清水を用いた他は、比較例1と同様の処理を行なった
(但し、固形分付着量はない)。
比較例4 サイズプレス処理を全く行わない以外は比較例1と同
様の処理を行った(固形分付着量はない)。
比較例5 アセチル化ポテト澱粉(王子ナショナル、LERF37)の
3%糊液を用いサイズプレスでの両面の固形分付着量3.
0g/m2とした他は比較例2と同様の処理を行なった。
比較例6 カチオン化コーン澱粉(王子ナショナル、Cato Size
50)の3%糊液を用いサイズプレスでの両面の固形分付
着量0.1g/m2とした他は比較例2と同様の処理を行っ
た。
比較例7 4級中カチオン澱粉(アベベ社、Pertectamyl Pw)の
3%糊液を用いサイズプレスでの両面の固形分付着量3.
0g/m2とした他は比較例2と同様の処理を行なった。
(F)発明の効果 この発明に係るグラビアコート原紙は以上の様にして
製造されるものであるが、この用紙はエーテル化澱粉が
微量かつ均一に紙面に塗抹されていることにより、コー
ター、及びスーパー作業性を維持しうる面強度を持ち、
かつ紙層のクッション性を損うことなく、グラビアコー
ト紙の印刷特性であるスペックル適性の良い紙が得られ
る。
また、この発明によれば、エーテル化澱粉は低濃度糊
液で塗抹量コントロールし易く、乾燥性の良いトランス
ファー型ロールコーターを利用でき、サイズプレス方式
をいとわない、この為、従来の設備を変更することな
く、容易にかつ経済的にグラビアコート原紙の製造が可
能となる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エーテル化澱粉糊液からなるサイズプレス
    液を、該澱粉の付着量が3g/m2以下となるようにトラン
    スファー型ロールコーターを用いて紙に表面サイズして
    なり、且つ、原紙の紙中灰分が9%以上であるグラビア
    コート原紙の製造方法。
JP1025123A 1989-02-03 1989-02-03 グラビアコート原紙の製造方法 Expired - Lifetime JP2677853B2 (ja)

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JPH01111093A (ja) * 1987-10-22 1989-04-27 Dic Hercules Chem Inc 紙の表面塗工用組成物及び紙の製造方法

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