JP2677765B2 - オルガノシロキサン、該オルガノシロキサンの製造法並びに架橋可能なオルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

オルガノシロキサン、該オルガノシロキサンの製造法並びに架橋可能なオルガノポリシロキサン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オルガノシロキサン結
合した遷移金属錯体、その製造法並びにオルガノシロキ
サン結合した遷移金属錯体を均一なヒドロシリル化触媒
として含有する架橋可能な組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族多重結合へのSi−結合した水素
の付加は、ヒドロシリル化と呼称され、遷移金属触媒、
殊に白金化合物によって促進できることは公知である。
これに関しては、例えば米国特許第5187134号明
細書が指摘され、該米国特許明細書中では、周期律表の
第VIII副族の金属と、オルガノシロキサン−フェニルホ
スフィン配位子との重合錯体が、不均一ヒドロシリル化
触媒として使用されている。
【0003】米国特許第5175325号明細書には、
付加架橋するオルガノシロキサン組成物中に溶解してい
る白金−オルガノシロキサン錯体が記載されている。こ
のオルガノシロキサン組成物は、室温で架橋しているか
または該オルガノシロキサン組成物が昇温された時に初
めて架橋するような種類の抑制剤によって安定化させる
ことができる。
【0004】トリアゼニド−遷移金属錯体、テトラゼニ
ド−遷移金属錯体、テトラズジエニド−遷移金属錯体お
よびペンタズジエニド−遷移金属錯体は、D.S.Moore
他、Advances in Inorganic Chemistry and Radiochemi
stry、第30巻、第1〜68頁、1986年の記載から
公知である。
【0005】トリアゼノ−1−酸化物遷移金属錯体は、
Tandon他、Synth.React.Inorg.Met.-Org.Chem.、第21
巻(3)、第479〜496頁、(1991年)の記載
から公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、容易
に付加架橋するオルガノシロキサン組成物中に溶解して
いる触媒を提供することであり、この種の組成物は、抑
制剤なしに室温および光遮断下に安定性であるが、しか
し、熱および/または光による活性化後に、脂肪族多重
結合へのSi−結合した水素の付着を促進する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、トリア
ゼン配位子、テトラゼン配位子、テトラズジエン配位
子、ペンタズジエン配位子または酸化トリアゼン配位子
を有する、Pt、Pd、Rh、Ru、OsまたはIr
の、少なくとも1つの化学結合した遷移金属錯体を含有
するオルガノシロキサンである。
【0008】本発明の有利なオルガノシロキサンは、一
般式1:
【0009】
【化6】
【0010】〔式中、Bは、一般式2: MXabc (2) で示される基を表わし、この場合、Mは、Pt、Pd、
Rh、Ru、OsまたはIrを表わし、Xは、ANNN
1、ANNNR12、ANNNA1、ANR2NNNR3
1、ANNNNA1、ANNNR4NNA1、ANNNN
NA1およびANNNOR1の群から選択されたトリアゼ
ン配位子、テトラゼン配位子、テトラズジエン配位子、
ペンタズジエン配位子または酸化トリアゼン配位子を表
わし、その際、Rは、基1個当たり炭素原子1〜18個
を有する一価の置換または非置換の炭化水素基を表わ
し、R1は、基1個当たり炭素原子1〜18個を有する
一価の置換または非置換の炭化水素基を表わすかまたは
式:−SiR5 d(OR53-dで示される基を表わし、R
2、R3およびR4は、同一かまたは異なり、水素原子を
表わすかまたは基1個当たり炭素原子1〜18個を有す
る一価の置換または非置換の炭化水素基を表わし、Aお
よびA1は、同一かまたは異なり、式:
【0011】
【化7】
【0012】で示される基を表わし、この場合、Gは、
CHまたはNを表わし、Qは、S、OまたはNHを表わ
し、Rは、基1個当たり炭素原子1〜12個を有する
一価の置換または非置換の炭化水素基を表わすかまたは
式:−F、−Cl、−Br、−I、−H、−NH、−
NR 、−NO、−OH、−OR、−SH、−C
N、−COOH、−COCl、−CONH、−COR
、−CHO、−SONHR、−SOH、−SO
Clまたは−R7−SiR (OR3−dで示
される基を表わし、Rは、同一かまたは異なり、基1
個当たり炭素原子1〜8個を有するアルキル基を表わ
し、Rは、基1個当たり炭素原子1〜8個を有する二
価の炭化水素基を表わし、dは、0、1、2または3を
表わし、Yは、同一かまたは異なり、Cl、Br、I、
NH、PR、H、CO、1,5−シクロオクタジエ
ン、ピリジン、ビピリジン、アセテート、アセチルアセ
トナト、フェニルニトリル、エチレンジアミン、アセト
ニトリル、2,5−ノルボルナジエン、硝酸塩、亜硝酸
塩、HO、ベンゾール、ジフェニルホスフィノエタン
および1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサンの群から選択された配位子を表わし、Z
は、同一かまたは異なり、Sp−NH、Sp−NR
10 、Sp−NR10(R)R10 、SP−4−
ピリジン、Sp−2−ビピリジン、Sp−4−ビピリジ
ン、Sp−PR10(R)PR10 、Sp−PR
10 、Sp−POR10 、Sp−P(O
10、Sp−SHおよびSp−SR10の群から
選択された配位子基を表わし、R10は、水素原子を表
わすかまたは炭素原子1〜6個を有するアルキル基を表
わし、Spは、基1個当たり炭素原子1〜18個を有す
る二価の置換または非置換の炭化水素基を表わし、a
は、1、2、3または4を表わし、bは、0または1〜
4の整数を表わし、cは、1、2、3または4を表わ
し、mおよびnは、同一かまたは異なり、0または1〜
3の整数を表わす〕で示される少なくとも2個の単位か
ら構成されているオルガノシロキサンである。
【0013】また、本発明の有利なオルガノシロキサン
は、式3:
【0014】
【化8】
【0015】〔式中、B’は、一般式4: MX’ef (4) で示される基を表わし、この場合、X’は、ANNNS
p、ANNNSpR2、ANNSpNA1、ANSpNN
NR31、ANNNSpNNA1およびANNNOSp
の群から選択されたトリアゼン配位子、テトラゼン配位
子、ペンタズジエン配位子または酸化トリアゼン配位子
基を表わし、eは、1、2、3または4を表わし、f
は、0または1〜6の整数を表わし、R、M、Y、S
p、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、A、A1
d、mおよびnは、前記の意味を有する〕で示される少
なくとも2個の単位から構成されているオルガノシロキ
サンである。
【0016】炭化水素基R、R1、R2、R3、R4および
6の例は、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチ
ル基、ネオペンチル基、第三ペンチル基;ヘキシル基、
例えばn−ヘキシル基;ヘプチル基、例えばn−ヘプチ
ル基;オクチル基、例えばn−オクチル基およびイソオ
クチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基;
ノニル基、例えばn−ノニル基;デシル基、例えばn−
デシル基;ドデシル基、例えばn−ドデシル基およびオ
クタデシル基、例えばn−オクタデシル基;シクロアル
キル基、例えばシクロヘキシル基;アルケニル基、例え
ばビニル基、1−プロペニル基、1−ブテニル基、2−
ブテニル基、アリル基、イソブテニル基、1−ペンテニ
ル基および2−メチル−1−ブテニル基;アルキニル
基、例えばエチニル基、プロパルギル基、1−プロピニ
ル基および1−ブチニル基およびアルアルキル基、例え
ばベンジル基およびα−フェニルエチル基およびβ−フ
ェニルエチル基であり、この場合、アルキル基は有利で
ある。
【0017】置換された炭化水素基の例は、ハロゲン化
アルキル基、例えば3,3,3−トリフルオル−n−プ
ロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフル
オルイソプロピル基、ヘプタフルオルイソプロピル基、
3−クロル−n−プロピル基、2−エチルブロミドおよ
び3−プロピルブロミド;ハロゲン化アリール基、o−
クロルフェニル基、m−クロルフェニル基およびp−ク
ロルフェニル基、o−ブロムフェニル基、m−ブロムフ
ェニル基およびp−ブロムフェニル基;置換アリール
基、例えば4−シアノフェニル基、4−ニトロフェニル
基および4−メトキシフェニル基;ヒドロキシアルキル
基、例えば式:HOCH2CH2OCH2CH2−、HOC
2CH2−およびCH3CH2CH(OH)CH2−で示
される基;アミノアルキル基、例えばアミノメチル基お
よびアミノエチル基;カルボキシアルキル基、例えば
式:−(CH27COOH、−(CH28COOHおよ
び−CH2COCH2CH2COOHで示される基並びに
そのエステルおよびアミド−(CH27COOCH3
−(CH27COOC25、−(CH27CONH2
−(CH28COOCH3、−(CH28COOC
25、−(CH28CONH2および式:−CH(CO
OC25)で示される基;カルボキシアリール基、例え
ば4−カルボキシフェニル基、3−カルボキシフェニル
基および式:4−CH3OCOC64−、4−C25
COC64−および4−H2NCOC64−で示される
基;および置換アルアルキル基、例えば置換ベンジル基
および置換α−フェニルエチル基および置換β−フェニ
ルエチル基である。
【0018】また、アルキル基の前記の例は、R5にも
関連する。
【0019】また、炭素原子1〜6個を有するアルキル
基の前記の例は、R10にも関連する。
【0020】基R6は、芳香族基およびヘテロ芳香族基
AもしくはA1の置換基であり、かつ例えばAもしくは
1がフェニル基のような芳香族6員環である場合に
は、オルト位、メタ位またはパラ位に存在していてもよ
い。
【0021】二価の炭化水素基R7およびSpの例は、
飽和アルキレン基、例えばメチレン基およびエチレン基
並びにプロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキ
シレン基、シクロヘキシレン基およびオクタデシレン基
または不飽和アルキレン基またはアリーレン基、例えば
ヘキセニレン基およびフェニレン基である。
【0022】一般式1の単位からなる特に有利なオルガ
ノシロキサンは、一般式2中に配位子Xとして、トリア
ゼン配位子、ペンタズジエン配位子または酸化トリアゼ
ン配位子ANNNR1、ANNNNNA1およびANNN
OR1を有しており、この場合、AおよびA1は、フェニ
ル基、ナフチル基およびフラニル基を表わし、R1は、
メチル基、ヘキシル基、オクチル基およびドデシル基を
表わす。
【0023】有利な配位子基Zは、Sp−NR10 2およ
びSp−NR10(R7)−NR10 2であり、この場合、R
10は、水素原子を表わすかまたは炭素原子1〜6個を有
するアルキルを表わし、R7は、アルキレン基を表わ
す。
【0024】aは、好ましくは1、2、3または4であ
り、cは、好ましくは1または2であり、かつbは、好
ましくは0である。
【0025】一般式3の単位からなる特に有利なオルガ
ノシロキサンは、一般式4中に配位子基X’として、ト
リアゼン配位子基ANNN−Spを有しており、この場
合、Aは、p−ニトロフェニル基またはp−シアノフェ
ニル基を表わす。
【0026】eは、好ましくは1または2であり、かつ
fは、好ましくは0または3である。
【0027】一般式1または3の単位からなるオルガノ
シロキサンの場合、有利な基Spは、炭素原子2〜8個
を有する二価のアルキレン基を表わし、この場合、n−
プロピレン基は特に有利である。
【0028】遷移金属Mとしては、Pt、PdおよびR
hが有利である。
【0029】一般式1または3の単位からなるオルガノ
シロキサンの場合、好ましくは、単位の少なくとも50
モル%、殊に少なくとも90モル%で、mは、値0およ
びnは値2を有する。殊に、本発明によるオルガノシロ
キサンは、好ましくは線状である。
【0030】トリアゼン配位子X、殊にANNNRの有
利な例は、式:C65NNN(CH2xCH3、p−N
2−C64NNN(CH2xCH3、p−CN−C64
NNN(CH2xCH3およびp−CH3(CH2x−C
64NNN(CH2xCH3、〔式中、xは、1、2、
3、5、7、11および17、殊に1、5、7および1
1である〕で示されるものである。
【0031】配位子ANNNNNA1の有利な例は、
式: p−Br−C64NNNNNC64−Br−pおよび p−CH3O−C64NNNNNC64−OCH3−p で示されるものである。
【0032】酸化トリアゼン配位子X、殊にANNN
(O)R1の有利な例は、式: C65NNN(O)CH3および p−CH3(CH2x−C64NNN(O)CH3 で示されるものである。
【0033】触媒の有利な例は、式:
【0034】
【化9】
【0035】で示されるものである。
【0036】更に、本発明の対象は、前記一般式1の本
発明によるオルガノシロキサンの製造法であり、この場
合、Pt、Pd、Rh、Ru、OsまたはIrの、少な
くとも1つの結合した遷移金属錯体を含有し、かつ一般
式5:
【0037】
【化10】
【0038】〔式中、G、一般式6: MYgc (6) で示される基を表わし、この場合、n、m、R、M、
Y、Zおよびcは、前記の意味を有し、gは、1〜8の
整数を表わす〕で示される少なくとも2個の単位から構
成されているオルガノシロキサンを、塩基の存在下に、
ANNNHR1、ANNNHR2、ANNNHA1、AN
HNNNHA1、ANNNHNNA1およびANNNOH
1の群から選択されたトリアゼン化合物、テトラゼン
化合物、ペンタズジエン化合物または酸化トリアゼン化
合物と反応させるかまたは塩基なしに、ANNNR
12、ANNNR12、ANR2NNNR31、ANN
NR4NNA1およびANNNNA1の群から選択された
トリアゼン化合物、テトラゼン化合物、テトラズジエン
化合物、ペンタズジエン化合物または酸化トリアゼン化
合物と反応させ、この場合、R1、R2、R3、R4、Aお
よびA1は上記の意味を有する。
【0039】更に、本発明の対象は、前記一般式3の本
発明によるオルガノシロキサンの製造法であり、この場
合、トリアゼン基、テトラゼン基、ペンタズジエンまた
は酸化トリアゼン基を有し、かつ一般式7:
【0040】
【化11】
【0041】で示される少なくとも2個の単位から構成
され、X”が、ANNNHSp、ANHNNNSpA1
およびANNNOHSpの群から選択されたトリアゼン
基、テトラゼン基または酸化トリアゼン基を表わす場合
には、塩基の存在下に一般式8: MYhHali (8) で示される遷移金属ハロゲン化錯体と反応させるかまた
はX”が、ANNNRSp、ANNSpNA、ANSp
NNNR31およびANNNSpNNA1の群から選択
されたトリアゼン基、テトラゼン基、ペンタズジエン基
または酸化トリアゼン基を表わす場合には、塩基なしに
一般式9: MYj (9) で示される遷移金属ハロゲン化錯体と反応させ、この場
合、A、A1、Sp、R、M、Y、mおよびnは、前記
の意味を有し、Halは、塩素原子、臭素原子またはヨ
ウ素原子を表わし、hは、1、2、3または4を表わ
し、iは、0または1〜6の整数を表わし、jは、1〜
8の整数を表わす。
【0042】一般式1および3のオルガノシロキサンの
製造の際に使用される塩基の例は、n−ブチルリチウ
ム、トリエチルアミン、ピペリジン、ピリジン、NaO
CH3およびNaNH2であり、この場合、n−ブチルリ
チウムおよびトリエチルアミンが有利である。
【0043】一般式1および3のオルガノシロキサンの
製造法は、好ましくは有機溶剤、例えばn−ヘキサン、
トルオール、塩化メチレン、クロロホルム、アセトンま
たはテトラヒドロフランの存在下に実施されるが、しか
し、水と、有機溶剤、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノールまたは好ましくはテトラヒドロフラン
(THF)との混合物の存在下に実施してもよい。
【0044】一般式1および3のオルガノシロキサンの
製造法は、好ましくは−20℃ないし30℃の温度、周
囲雰囲気の圧力でおよび光の遮断下に実施される。該有
機溶剤もしくは有機溶剤と水との混合物は、好ましくは
反応後に除去される。
【0045】遷移金属のアリール−アルキル−トリアゼ
ニド錯体を除く遷移金属のトリアゼニド錯体、遷移金属
のテトラゼニド錯体、遷移金属のテトラズジエニド錯体
および遷移金属のペンタズジエニド錯体の製造は公知で
あり、D.S.Moore他、Advances in Inorganic Chemistry
and Radiochemistry、第30巻、第1〜68頁、19
86年中に記載されている。
【0046】トリアゼン、テトラゼン、テトラズジエン
およびペンタズジエンの製造は公知であり、T.P.Ahern
他、J.Chem.Soc.、Perkin Trans.II、第1649頁(1
982年)に記載されている。
【0047】一般式6のアリール−アルキル−トリアゼ
ニド錯体の製造の際に使用される式:ANNNH1で示
されるトリアゼンの例は、C65NNNH(CH2x
3、p−NO2−C64NNNH(CH2xCH3、p
−CN−C64NNNH(CH2xCH3、p−CH3
64NNNH(CH2xCH3、p−CH3(CH2x
−C64NNNH(CH2xCH3、p−H3COCO−
64NNNH(CH2xCH3、p−CH3NHCO−
64NNNH(CH2xCH3、p−CH3O−C64
NNNH(CH2xCH3、p−(CH32N−C64
NNNH(CH2xCH3であり、この場合、C65
NNH(CH2xCH3、p−NO2−C64NNNH
(CH2xCH3、p−CN−C64NNNH(CH2
xCH3およびp−CH3−C64NNNH(CH2x
3である。
【0048】好ましくは、xは、1、3、5、7、11
および17、殊に1、5、7および11である。
【0049】前記一般式5の単位からなるオルガノシロ
キサンは、一般式10:
【0050】
【化12】
【0051】〔式中、Z、R、mおよびnは、前記の意
味を有する〕で示される少なくとも2個の単位からなる
オルガノシロキサンから、前記一般式9の遷移金属錯体
との反応によって製造することができる。
【0052】前記一般式8の遷移金属化合物の例は、P
tCl2、PtI2、[(C653P]2PtCl2
[(C253P]2PtCl2、PtCl4、Pt(H2
NCH2CH2NH2)Cl2、Pt(NH32Cl2、P
tBr2、PtI2、Na2PtCl4、Na4PtCl6
1,5−シクロオクタジエン・PtCl2、Pd(CH3
CN)2Cl2、PdBr2、1,5−シクロオクタジエ
ン・PdCl2、[(C653P]2PdCl2、PdC
2、RuCl3、Ru(NH36Cl2、[(C653
P]3RuCl2、RhCl3、RhBr3、[(C65
3P]3RhCl、(1,5−シクロオクタジエン)2
t、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン白金錯体(例えば、Pt2[1,3−ジビ
ニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン]3)、Pd[ビス−(1,2−ジフェニル−ホスフ
ィノエタン)]、ヘキサロジウムヘキサデカカルボニル
およびトリルテニウムドデカカルボニルであり、この場
合、PtCl4、1,5−シクロオクタジエン・PtC
2、PtI2、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン白金錯体、PdCl2、[(C6
53P]3RuCl2および[(C653P]3RhC
lは有利である。
【0053】前記一般式7の単位からなるオルガノシロ
キサンは、一般式11:
【0054】
【化13】
【0055】〔Sp、R、nおよびmは、前記の意味を
有する〕で示される少なくとも2個の単位からなるオル
ガノシロキサンから、相応するジアゾニウム塩との反応
によって製造することができる。一般式11のトリアゾ
ニドシロキサンの製造のためには、例えば式:
【0056】
【化14】
【0057】で示されるジアゾニウム塩が使用され、こ
の場合、Aは、前記の意味を有する。
【0058】本発明によるオルガノシロキサンは、これ
までも、脂肪族多重結合へのSi−結合した水素の付着
を促進する触媒を使用することができた、全ての架橋可
能なオルガノポリシロキサン組成物の場合に触媒として
使用することができる。本発明によるオルガノシロキサ
ンは、50℃〜250℃の温度での加熱および/または
光を用いる照射によって活性化することができる。
【0059】従って、本発明の対象は、(A)脂肪族炭
素−炭素多重結合を有するオルガノポリシロキサン、
(B)Si−結合した水素原子を有するオルガノポリシ
ロキサンまたは(A)および(B)の代わりに(C)脂
肪族炭素−炭素多重結合を有する基およびSi−結合し
た水素原子を有するオルガノポリシロキサンおよび
(D)触媒としての本発明によるオルガノシロキサンを
含有する架橋可能なオルガノポリシロキサン組成物であ
る。
【0060】脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基と
は、脂環式炭素−炭素多重結合を有する基であるとも理
解される。
【0061】脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を有
するオルガノポリシロキサン(A)としては、好ましく
は、一般式12:
【0062】
【化15】
【0063】〔式中、R8は、基1個当たり炭素原子1
〜18個を有する、脂肪族炭素−炭素多重結合不含の一
価の炭化水素基を表わし、R9は、基1個当たり炭素原
子2〜8個を有する、脂肪族炭素−炭素多重結合を有す
る一価の炭化水素基を表わし、kは、0、1、2または
3を表わし、lは、0、1または2を表わし、かつk+
lの総和は、0、1、2または3であり、それぞれの分
子に平均して少なくとも2個の基R9が存在することと
する〕で示される単位からなる線状または分枝鎖状オル
ガノポリシロキサンが使用される。オルガノポリシロキ
サン(A)は、好ましくは25℃で100〜10000
mPa・sの平均粘度を有する。
【0064】R8の例は、アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、第三ペンチル
基;ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基;ヘプチル基、
例えばn−ヘプチル基;オクチル基、例えばn−オクチ
ル基およびイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメ
チルペンチル基;ノニル基、例えばn−ノニル基;デシ
ル基、例えばn−デシル基;ドデシル基、例えばn−ド
デシル基;オクタデシル基、例えばn−オクタデシル
基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基およびメチルシクロヘ
キシル基;アリール基、例えばフェニル基、ナフチル
基、アントリル基およびフェナントリル基;アルカリー
ル基、例えばo−トリル基、m−トリル基、p−トリル
基、キシリル基およびエチルフェニル基;およびアルア
ルキル基、例えばベンジル基、α−フェニルエチル基お
よびβ−フェニルエチル基である。
【0065】基R9の例は、アルケニル基、例えばビニ
ル基、5−ヘキセニル基、1−プロペニル基、アリル
基、1−ブテニル基および1−ペンテニル基およびアル
キニル基、例えばエチニル基、プロパルギル基および1
−プロピニル基である。
【0066】Si−結合した水素原子を有するオルガノ
ポリシロキサン(B)としては、好ましくは、一般式1
3:
【0067】
【化16】
【0068】〔式中、R8は、このための上記の意味を
有し、oは、0、1、2または3を表わし、pは、0、
1または2を表わし、かつo+pの総和は、0、1、2
または3であり、それぞれの分子に平均して少なくとも
2個のSi−結合した水素原子が存在することとする〕
で示される単位からなる線状、環式または分枝鎖状オル
ガノポリシロキサンが使用される。オルガノポリシロキ
サン(B)は、好ましくは25℃で10〜1000mP
a・sの平均粘度を有する。
【0069】脂肪族炭素−炭素多重結合およびSi−結
合した水素原子を有しかつオルガノポリシロキサン
(A)および(B)の代わりに使用することができるオ
ルガノポリシロキサン(C)としては、好ましくは、一
般式:
【0070】
【化17】
【0071】〔式中、R8およびR9は、このための上記
の意味を有し、qは、0、1、2または3を表わし、r
は、0、1または2を表わし、sは、0、1または2を
表わし、それぞれの分子に平均して少なくとも2個の基
8および平均して少なくとも2個のSi−結合した水
素原子が存在することとする〕で示される単位からなる
ものが使用される。
【0072】オルガノポリシロキサン(C)の例は、S
iO4/2−単位、R8 3SiO1/2−単位、R8 29SiO
1/2−単位およびR8 2HSiO1/2−単位からなるもの、
いわゆるMQ−樹脂であり、この場合、前記樹脂は、T
−単位(R8SiO3/2)およびD−単位(R8SiO)
を含有することができる。
【0073】オルガノポリシロキサン(C)は、好まし
くは25℃で100〜100000mPa・sの平均粘
度を有するかもしくは5000〜50000g/モルの
分子量を有する固体である。
【0074】1000g/モルの分子量から触媒として
使用された本発明によるオルガノシロキサンDの揮発性
および移動能は極めて僅かである。
【0075】本発明によるオルガノシロキサン(D)
は、好ましくは、それぞれ元素状遷移金属として計算さ
れたPt、Pd、Ru、Rh、OsまたはIr1〜10
00重量ppm(1000000重量部あたりの重量
部)、有利に10〜100重量ppmの量で、オルガノ
ポリシロキサン(A)および(B)の全重量に対してか
もしくはオルガノポリシロキサン(C)の全重量に対し
て使用される。
【0076】有利ではないけれども、架橋可能なオルガ
ノポリシロキサン組成物の場合、抑制剤を一緒に使用す
ることができる。抑制剤の例は、1,3−ジビニル−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ベンゾト
リアゾール、ジアルキルホルムアミド、アルキルチオ尿
素、メチルエチルケトキシム、1012ミリバール(絶
対)で少なくとも25℃の沸点を有する有機化合物また
は有機珪素化合物および米国特許第3445420号明
細書に記載の少なくとも1つの脂肪族三重結合物、例え
ば1−エチニルシクロヘキサン−1−オール、2−メチ
ル−3−ブチン−2−オール、3−メチル−1−ペンチ
ン−3−オール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−
2,5−ジオールおよび3,5−ジメチル−1−ヘキシ
ン−3−オール、米国特許第2476166号明細書に
記載の抑制剤、例えばジアリルマレイン酸塩および酢酸
ビニルからなる混合物および米国特許第4504645
号明細書に記載の抑制剤、例えばマレイン酸モノエステ
ルである。
【0077】更に、本発明によるオルガノシロキサン
は、これまでも、脂肪族多重結合へのSi−結合した水
素の付着を促進する触媒を使用することができた、Si
−結合した水素原子を有するオルガノ珪素化合物と、脂
肪族多重結合を有する有機化合物との反応のための全て
の方法の場合に使用することができる。また、脂肪族多
重結合を有する有機化合物とは、脂環式多重結合を有す
る有機化合物であるとも理解される。
【0078】Si−結合した水素原子を有するオルガノ
珪素化合物の例は、それぞれの分子にSi−結合した水
素原子を有するシラン、例えばトリクロルシラン、ジメ
チルクロルシラン、ジメチルエトキシシラン、メチルジ
エトキシシラン、メチルジクロルシランおよびトリエト
キシシランおよびそれぞれの分子に少なくとも1個のS
i−結合した水素原子を有するオルガノポリシロキサ
ン、例えばα,ω−二水素[ジメチルポリシロキサ
ン]、テトラメチルジシロキサン、テトラメチルシクロ
テトラシロキサン、トリメチルシロキサン単位およびメ
チル水素シロキサン単位からなる共重合体、トリメチル
シロキサン単位、ジメチルシロキサン単位およびメチル
水素シロキサン単位からなる共重合体およびトリメチル
シロキシ水素シランである。
【0079】脂肪族多重結合を有する有機化合物の例
は、脂肪族炭素−炭素二重結合を有する化合物、例えば
スチロール、アリルグリシドエーテル、シアン化アリ
ル、酢酸アリル、コハク酸アリル無水物、グリコールモ
ノアリルエーテル、アリルメタクリレート、アリルアミ
ンおよびシクロヘキセン並びに脂肪族炭素−炭素二重結
合を有する化合物、例えばアセチレンおよびブチノール
である。
【0080】以下の実施例の場合、それぞれ別記しない
限り、 a)全ての両の記載は重量に関するものであり; b)全ての圧力は0.10MPa(絶対)であり; c)全ての温度は20℃である。
【0081】
【実施例】
トリアゼンの製造(水性系の場合):それぞれ以下の表
1に記載されたアニリン誘導体0.25モルを、10%
の塩酸水溶液200ml中に溶解し、次に、活性炭1g
と一緒に5分間撹拌し、かつ濾過した。この濾液に、0
℃で光の遮断下に、水30g有の亜硝酸ナトリウム1
7.25g(0.25モル)の溶液を添加した。15分
後に、0℃で、それぞれ表1に記載されたアルキルアミ
ン1モルを滴加し、かつ室温で2時間撹拌した。有機溶
剤の添加後に、水50mlを用いて(もしくは必要な場
合には希薄な酢酸を用いて)3回振盪し、かつ有機相を
硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後に、室温で回転
蒸発器中で減圧下に濃縮した。ペンタズジエン副産物の
可能な含量は、メタノール系溶液中、−65℃で固体と
して分離することができる。表1に記載された生成物
が、60%〜80%の収率で得られた。
【0082】トリアゼンの製造(有機系の場合):それ
ぞれ以下の表1に記載されたアニリン誘導体0.2モル
をアセトン100ml中に溶解し、次に、活性炭1gと
一緒に5分間撹拌し、かつ濾過した。この濾液に、−5
℃で光および湿分の遮断下に、無水硫酸24.59,g
(0.25モル)を添加し、かつ20分間撹拌した。次
に、n−ブチル亜硝酸塩20.62g(0.2モル)を
滴加し、更に2時間0℃で撹拌した。最終的に、それぞ
れ表1に記載されたアルキルアミン0.5モルを滴加
し、更に2時間撹拌した。有機相を、塩酸水溶液50m
lを用いて3回振盪し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、
かつ回転蒸発器により減圧下に一定重量になるまで濃縮
した。表1に記載された生成物が、70%〜80%の収
率で得られた。
【0083】
【表1】
【0084】ペンタズジエンの製造:それぞれ表2に記
載されたアニリン誘導体20mモルを、10%の塩酸水
溶液40ml(109ミリモル)中に溶解し、活性炭
0.5gと一緒に5分間撹拌し、かつ濾過した。この濾
液に、−5℃で光の遮断下に、水10ml中の亜硝酸ナ
トリウム1.38g(20ミリモル)の溶液を添加し、
15分後に、0℃で25%のアンモニア溶液10ml
(147ミリモル)を供給した。室温で、1時間撹拌し
た。有機溶剤100mlの添加後に、水50mlを用い
て(もしくは必要な場合には希薄な酢酸を用いて)3回
振盪し、かつ有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。
ペンタズジエンを、精製せずに(爆発の危険なしに)遷
移金属と反応させた。
【0085】
【表2】
【0086】触媒前駆物質V1の製造:α,ω−アミノ
エチルアミノプロピルジメチルポリシロキサン(鎖長5
7、70、200)1ミリモルを、THF(テトラヒド
ロフラン)100〜500ml中に溶解し、次に、シク
ロオクタジエンジクロロ白金(II)2ミリモル(0.7
5g)または二塩化パラジウム2ミリモル(0.355
g)を添加し、4〜8時間還流下に加熱し、引続き濾過
した。この濾液を、高真空下に100℃で一定重量にな
るまで濃縮した。油状ないし弾性の固体の黄色の生成物
が、90%〜99%の収率で得られた。
【0087】触媒前駆物質V2の製造:α,ω−アミノ
プロピルジメチルポリシロキサン(鎖長11、70)1
ミリモルを、THF100〜300ml中に溶解し、次
に、シクロオクタジエンジクロロ白金(II)2ミリモル
(0.75g)を添加し、4〜8時間還流下に加熱し、
引続き濾過した。この濾液を高真空下に100℃で一定
重量になるまで濃縮した。弾性の固体生成物が、90%
〜95%の収率で得られた。
【0088】触媒前駆物質V3の製造:それぞれ表1に
記載されたアニリン誘導体663ミリモルを、10%の
塩酸250ml中に溶解し、次に、活性炭1gと一緒に
5分間撹拌し、かつ濾過した。この濾液に、0℃で光の
遮断下に水10ml中の亜硝酸ナトリウム4.58g
(66.3ミリモル)の溶液を添加した。15分後に、
0℃で水20ml中に溶解したテトラフルオロ硼酸ナト
リウム7.5g(66.3ミリモル)を添加し、かつ3
0分間−5℃で撹拌した。沈殿物を吸引濾過し、かつT
HF50g中のα,ω−アミノプロピルジメチルシロキ
サン(鎖長11、70)22.1ミリモル、トリエチル
アミン6.7g(66.3ミリモル)の溶液に添加し
た。3時間でこの溶液は、深紅に着色された。濾過後
に、室温で回転蒸発器中で減圧下に濃縮し、ジエチルエ
ーテルを添加し、かつこの生成物を4℃で24時間貯蔵
した。溶剤の加圧濾過および蒸発後に、黄色ないし赤色
に着色された油状物が、80〜90%の収率で得られ
た。
【0089】
【化18】
【0090】例 1 製造を上記した1−フェニル−3−n−ヘキシル−1−
トリアゼン1.02g(5ミリモル)を、光の遮断下に
無水THF20mlと一緒に−10℃で装入した。窒素
雰囲気下に、n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム
(5.5ミリモル)の1.6モルの溶液3.43mlを
緩除に供給した。20分後に、THF200ml中の鎖
長200のα,ω−白金ジクロロアミノエチルアミノプ
ロピルポリジメチルシロキサン(V1)15.69g
(1ミリモル)の溶液を滴加し、かつ72時間室温で撹
拌した。この溶液を室温および減圧下に回転させ、残分
をトルオール30ml中に収容し、濾過し、該濾液をメ
タノール400ml中に入れ、かつ強力に撹拌した。上
に存在するメタノールの傾瀉後に、この手順を繰返し
た。高粘性の黄ないし赤に着色された沈積生成物を、高
真空下に室温で一定重量になるまで濃縮した。高粘性の
赤い触媒Kat1 13.1g(収率80%)が得られ
た。
【0091】例 2 例1の作業方法を繰返したが、しかし、1−フェニル−
3−メチル−1−トリアゼン5ミリモルの代わりに1−
p−n−ブチルフェニル−3−n−メチル−1−トリア
ゼン−3−ヒドロキシド1.04g(5ミリモル)を使
用し、かつ鎖長200のV1 1モルの代わりに鎖長5
7のα,ω−白金ジクロロアミノエチルアミノプロピル
ポリジメチルシロキサン(V1)5.08g(1ミリモ
ル)を使用した。油状物の黄色の触媒Kat2 5.3
g(収率92%)が得られた。
【0092】例 3 例1の作業方法を繰返したが、しかし、1−フェニル−
3−n−ヘキシル−1−トリアゼン5ミリモルの代わり
に1−p−シアノフェニル−3−n−オクチル−1−ト
リアゼン1.29g(5ミリモル)を使用し、かつ鎖長
200のV11ミリモルの代わりに鎖長70のα,ω−
白金ジクロロアミノエチルアミノプロピルポリジメチル
シロキサン(V1)6.05g(1ミリモル)を使用し
た。油状物の黄色の触媒Kat3 5.90g(収率8
5%)が得られた。
【0093】例 4 例1の作業方法を繰返したが、しかし、1−フェニル−
3−n−ヘキシル−1−トリアゼン5ミリモルの代わり
に1−p−n−ブチルフェニル−3−n−オクチル−1
−トリアゼン1.44g(5ミリモル)を使用し、かつ
鎖長200のV1 1ミリモルの代わりに鎖長11の
α,ω−白金ジクロロアミノプロピルポリジメチルシロ
キサン(V2)1.55g(1ミリモル)を使用した。
黄色の固体触媒Kat4 2.1g(収率82%)が得
られた。
【0094】例 5 例1の作業方法を繰返したが、しかし、中心原子として
白金を有する鎖長200のV1 1ミリモルの代わりに
鎖長200のα,ω−パラジウムジクロロアミノエチル
アミノプロピルポリジメチルシロキサンV1 16.1
9g(1ミリモル)を使用した。黄色の固体触媒Kat
5 13.5g(収率80%)が得られた。
【0095】例 6 例1の作業方法を繰返したが、しかし、1−フェニル−
3−n−ヘキシル−1−トリアゼン5ミリモルの代わり
に1,5−p−ブロムフェニルペンタズ−1,4−ジエ
ン1.92g(5ミリモル)を使用した。油状物の黄色
の触媒Kat614.0g(収率82%)が得られた。
【0096】例 7 鎖長11のα,ω−1−p−シアノフェニル−3−n−
プロピル−1−トリアゼンポリジメチルシロキサン(R
11がCNである場合のV3)1.28g(1ミリモル)
を、光の遮断下に無水THF30mlと一緒に−10℃
で装入した。窒素雰囲気下に、n−ヘキサン中のn−ブ
チルリチウムの1.6モルの溶液1.56ml(2.5
ミリモル)を緩除に供給した。40分後に、二塩化白金
0.27g(1ミリモル)を添加し、かつ72時間室温
で撹拌した。この溶液を室温および減圧下に回転させ、
ジエチルエーテル40ml中に収容し24時間4℃で貯
蔵し、濾過し、引続き、高真空下に室温で一定重量にな
るまで濃縮した。高粘性の赤い触媒Kat7 1.25
g(収率85%)が得られた。
【0097】例 8 例7の作業方法を繰返したが、しかし、R11がCNであ
る場合のV3 1ミリモルの代わりにR11がNO2であ
る場合の鎖長11のα,ω−1−p−ニトロフェニル−
3−n−プロピル−1−トリアゼンポリジメチルシロキ
サン1.33g(1ミリモル)を使用し、かつ二塩化白
金1ミリモルの代わりにトリス[トリフェニルホスフィ
ン]ロジウムクロリド1.85g(2ミリモル)を使用
した。油状物の赤い触媒Kat8 2.33g(収率7
5%)が得られた。
【0098】例 9 Kat1 32ミリg(1.959×10~6モル)をT
HF0.5ml中に溶解し、次に25℃で500mPa
・sの粘度を有するα,ω−ジビニルジメチルポリシロ
キサン7.46gに添加した。この溶剤を室温で減圧下
に除去した。残留している反応混合物に、25℃で33
mPa・sの粘度を有し、Si−結合して水素1.12
重量%を含有する、トリメチルシロキサン単位およびメ
チル水素シロキサン単位からなる共重合体0.187g
を添加し、その結果、この混合物は、元素として計算さ
れた白金100重量ppmを含有していた。全混合物
は、室温および光の遮断下に少なくとも6週間安定性で
あった。紫外線光(UVA=56mW/cm2、UVB
=12mW/cm2)を用いる15分間の照射後に、材
料の完全な架橋(抽出可能な含量、即ち架橋していない
含量は5重量%未満である)が達成された。有機溶剤中
に不溶性の透明な生成物が得られた。
【0099】例 10 例9の作業方法を繰返したが、しかし、80℃で73分
間の昇温後に、材料の完全な架橋(抽出可能な含量、即
ち架橋していない含量は5重量%未満である)を達成し
た。有機溶剤中に不溶性の透明な生成物が得られた。
【0100】例 11 例9の作業方法を繰返したが、しかし、100℃で1
2.5分間の昇温後に、材料の完全な架橋(抽出可能な
含量、即ち架橋していない含量は5重量%未満である)
を達成した。有機溶剤に不溶性の透明な生成物が得られ
た。
【0101】例 12 例9の作業方法を繰返したが、しかし、120℃で4.
9分間の昇温後に、材料の完全な架橋(抽出可能な含
量、即ち架橋していない含量は5重量%未満である)を
達成した。有機溶剤に不溶性の透明な生成物が得られ
た。
【0102】例 13 例9の作業方法を繰返したが、しかし、25℃で500
mPa・sの粘度を有するα,ω−ジビニルジメチルポ
リシロキサンの代わりに25℃で1000mPa・sの
粘度を有するα,ω−ジビニルジメチルポリシロキサン
を使用した。紫外線光(UVA=56mW/cm2、U
VB=12mW/cm2)を用いる15分間の照射後
に、材料の完全な架橋(抽出可能な含量、即ち架橋して
いない含量は5重量%未満である)が達成された。有機
溶剤中に不溶性の透明な生成物が得られた。
【0103】例 14 例9の作業方法を繰返したが、しかし、Kat1 32
mgの代わりにKat8 11.53mg(3.7×1
0~6モル)を使用した。この混合物は、元素として計算
されたロジウム100重量ppmを含有していた。全混
合物は、室温および光の遮断下に少なくとも9週間安定
性であった。180℃で31分間の昇温後に、材料の完
全な架橋(抽出可能な含量、即ち架橋していない含量は
5重量%未満である)が達成された。清澄な脆い材料が
得られた。
【0104】例 15 例14の作業方法を繰返したが、しかし、25℃で50
0mPa・sの粘度を有するα,ω−ジビニルジメチル
ポリシロキサンの代わりに25℃で1000mPa・s
の粘度を有するα,ω−ジビニルジメチルポリシロキサ
ンを使用した。全混合物は、室温および光の遮断下に少
なくとも9週間安定性であった。180℃で31分間の
昇温後に、材料の完全な架橋(抽出可能な含量、即ち架
橋していない含量は5重量%未満である)が達成され
た。清澄な脆い材料が得られた。
【0105】例 16 例9の作業方法を繰返したが、しかし、Kat1 32
mgの代わりにKat5 58.17mg(3.593
×10~6モル)を使用した。この混合物は、元素として
計算されたパラジウム100重量ppmを含有してい
た。全混合物は、室温および光の遮断下に少なくとも9
週間安定性であった。170℃で13分間の昇温後に、
材料の完全な架橋(抽出可能な含量、即ち架橋していな
い含量は5重量%未満である)が達成された。清澄な脆
い材料が得られた。
【0106】例 17 例16の作業方法を繰返したが、しかし、25℃で50
0mPa・sの粘度を有するα,ω−ジビニルジメチル
ポリシロキサンの代わりに25℃で1000mPa・s
の粘度を有するα,ω−ジビニルジメチルポリシロキサ
ンを使用した。全混合物は、室温および光の遮断下に少
なくとも9週間安定性であった。170℃で13分間の
昇温後に、材料の完全な架橋(抽出可能な含量、即ち架
橋していない含量は5重量%未満である)が達成され
た。清澄な脆い材料が得られた。
【0107】例 18 25℃で1600mPa・sの粘度を有し、Si−結合
したビニル基7.6重量%を含有する、SiO2単位、
トリメチルシロキサン単位、ジメチルビニルシロキサン
単位およびメチルフェニルシロキサン単位からなるオル
ガノポリシロキサン樹脂0.5g中に、THF0.5m
l中のKat1 32mg(1.959×10~6モル)
の溶液を溶解した。この溶剤を、室温で減圧下に除去
し、かつ残留している反応混合物に、25℃で2000
mPa・sの粘度を有し、Si−結合した水素0.2重
量%を含有する、SiO2単位、トリメチルシロキサン
単位、ジメチル水素シロキサンおよびメチルフェニルシ
ロキサン単位からなるオルガノポリシロキサン樹脂5g
を添加し、その結果、この混合物は、元素として計算さ
れた白金100重量ppmを含有していた。全混合物
は、室温および光の遮断下で少なくとも6週間安定性で
あった。良好な混和の場合、170℃で15分間の昇温
後に、材料の完全な架橋が達成された。不溶性の清澄な
物質が得られた。
【0108】例 19 例9の作業方法を繰返したが、しかし、Kat1 32
mgの代わりにKat2 11.30mg(1.959
×10~6モル)を使用した。この混合物は、元素として
計算された白金100重量ppmを含有していた。全混
合物は、室温および光の遮断下に少なくとも9週間安定
性であった。良好な混和の場合、120℃で2.1分間
の昇温後に、材料の完全な架橋が達成された。不溶性の
清澄な物質が得られた。
【0109】例 20 例18の作業方法を繰返したが、しかし、Kat1 3
2mgの代わりにKat5 58.17mg(3.59
3×10~6モル)を使用した。この混合物は、元素とし
て計算されたパラジウム100重量ppmを含有してい
た。全混合物は、室温および光の遮断下に少なくとも9
週間安定性であった。良好な混和の場合、170℃で3
0分間の昇温後に、材料の完全な架橋が達成された。不
溶性の清澄な物質が得られた。
【0110】例 21 式:(SiO2610(Me3SiO1/2232(Et
1/2414(HMe2SiO1/2156(ViMe2SiO
1/2100で示されるオルガノポリシロキサン樹脂4g
を、トルオール16g中に室温で溶解し、濾過し、かつ
撹拌しながら、Kat1 83.7mgを添加し、その
結果、この混合物は、元素として計算された白金100
重量ppmを含有していた。60℃での10時間の昇温
後に、材料の完全な架橋が達成された。若干黄色に着色
された堅いゲルが得られた。
【0111】例 22 Kat6 33.5mg(1.959×10~6モル)を
THF0.5ml中に溶解し、次に25℃で500mP
a・sの粘度を有するα,ω−ジビニルジメチルポリシ
ロキサン7.46gに添加した。この溶剤を、室温で減
圧下に除去した。残留している反応混合物に、25℃で
33mPa・sの粘度を有し、Si−結合した水素1.
12重量%を含有する、トリメチルシロキサン単位およ
びメチル水素シロキサン単位からなる共重合体0.18
7gを添加し、その結果、この混合物は、元素として計
算された白金100重量ppmを含有していた。全混合
物は、室温および光の遮断下に少なくとも6週間安定性
であった。100℃で5分間の昇温後に、材料の完全な
架橋(抽出可能な含量、即ち架橋していない含量は5重
量%未満である)が達成された。有機溶剤中に不溶性の
透明な生成物が得られた。
【0112】例23 例22の作業方法を繰返したが、しかし、100℃で1
0分間加熱する代わりに紫外線光(UVA=56mW/
cm2UVB=12mW/cm2)を用いて照射すること
によって混合物をか焼させた。
【0113】例 24 例9の作業方法を繰返したが、しかし、Kat1 32
mgの代わりにKat3 13.60mg(1.959
×10~6モル)を使用した。この混合物は、元素として
計算された白金100重量ppmを含有している。全混
合物は、室温および光の遮断下に少なくとも6週間安定
性であった。100℃で15分間の昇温後に、材料の完
全な架橋(抽出可能な含量、即ち架橋していない含量は
5重量%未満である)が達成された。脆い清澄な材料が
得られた。
【0114】例 25 紫外線光(UVA=56mW/cm2UVB=12mW
/cm2)を用いる4.7分間の照射後に、材料の完全
な架橋(抽出可能な含量、即ち架橋していない含量は5
重量%未満である)が達成された。有機溶剤中に不溶性
の透明な生成部得られた。
【0115】例 26 例9の作業方法を繰返したが、しかし、Kat1 32
mgの代わりにKat4 5.03mg(1.959×
10~6モル)を使用した。この混合物は、元素として計
算された白金100重量ppmを含有していた。全混合
物は、室温および光の遮断下に少なくとも4週間安定性
であった。100℃で10分間の昇温後に、材料の完全
な架橋(抽出可能な含量、即ち架橋していない含量は5
重量%未満である)が達成された。脆い清澄な材料が得
られた。
【0116】例 27 例9の作業方法を繰返したが、しかし、Kat1 32
mgの代わりにKat72.9mg(1.959×10
~6モル)を使用した。この混合物は、元素として計算さ
れた白金100重量ppmを含有していた。全混合物
は、室温および光の遮断下に少なくとも1週間安定性で
あった。80℃で8分間の昇温後に、材料の完全な架橋
(抽出可能な含量、即ち架橋していない含量は5重量%
未満である)が達成された。脆い清澄な材料が得られ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 15/00 C07F 15/00 D F C08G 77/06 C08G 77/06 C08L 83/07 C08L 83/07 (72)発明者 ベルンヴァルト ドイプツァー ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン ヴ ィルコフシュトラーセ 14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリアゼン配位子、テトラゼン配位子、
    テトラズジエン配位子、ペンタズジエン配位子または酸
    化トリアゼン配位子を有する、Pt、Pd、Rh、R
    u、OsまたはIrの少なくとも1つの化学結合した遷
    移金属錯体を含有するオルガノシロキサン。
  2. 【請求項2】 一般式1: 【化1】 〔式中、Bは、一般式2:MX
    (2)で示される基を表わし、この場合、M
    は、pt、Pd、Rh、Ru、OsまたはIrを表わ
    し、Xは、ANNNR、ANNNR、ANNN
    、ANRNNNR、ANNNNA、AN
    NNRNNA、ANNNNNAおよびANNNO
    の群から選択されたトリアゼン配位子、テトラゼン
    配位子、テトラズジエン配位子、ペンタズジエン配位子
    または酸化トリアゼン配位子を表わし、その際、 Rは、基1個当たり炭素原子1〜18個を有する一価の
    置換または非置換の炭化水素基を表わし、 R1は、基1個当たり炭素原子1〜18個を有する一価
    の置換または非置換の炭化水素基を表わすかまたは式:
    −SiRd(OR3−dで示される基を表わし、
    、RおよびRは、同一かまたは異なり、水素原
    子を表わすかまたは基1個当たり炭素原子1〜18個を
    有する一価の置換または非置換の炭化水素基を表わし、
    AおよびA1は、同一かまたは異なり、式: 【化2】 で示される基を表わし、この場合、Gは、CHまたはN
    を表わし、Qは、S、OまたはNHを表わし、Rは、
    基1個当たり炭素原子1〜12個を有する一価の置換ま
    たは非置換の炭化水素基を表わすかまたは式:−F、−
    Cl、−Br、−I、−H、−NH、−NR 、−
    NO、−OH、−OR、−SH、−CN、−COO
    H、−COCl、−CONH、−COR、−CH
    O、−SONHR、−SOH、−SOClまた
    は−R−SiR (OR3−dで示される基を
    表わし、Rは、同一かまたは異なり、基1個当たり炭
    素原子1〜8個を有するアルキル基を表わし、Rは、
    基1個当たり炭素原子1〜8個を有する二価の炭化水素
    基を表わし、dは、0、1、2または3を表わし、Y
    は、同一かまたは異なり、Cl、Br、I、NH、P
    、H、CO、1,5−シクロオクタジエン、ピリジ
    ン、ビピリジン、アセテート、アセチルアセトナト、フ
    ェニルニトリル、エチレンジアミン、アセトニトリル、
    2,5−ノルボルナジエン、硝酸塩、亜硝酸塩、H
    O、ベンゾール、ジフェニルホスフィノエタンおよび
    1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシ
    ロキサンの群から選択された配位子を表わし、Zは、同
    一かまたは異なり、Sp−NH、Sp−NR10
    Sp−NR10(R)R10、SP−4−ピリジ
    ン、Sp−2−ビピリジン、Sp−4−ビピリジン、S
    p−PR10(R)PR10 、Sp−PR10
    Sp−POR10 、Sp−P(OR10、Sp−
    SHおよびSp−SR10の群から選択された配位子基
    を表わし、R10は、水素原子を表わすかまたは炭素原
    子1〜6個を有するアルキル基を表わし、Spは、基1
    個当たり炭素原子1〜18個を有する二価の置換または
    非置換の炭化水素基を表わし、aは、1、2、3または
    4を表わし、bは、0または1〜4の整数を表わし、c
    は、1、2、3または4を表わし、mおよびnは、同一
    かまたは異なり、0または1〜3の整数を表わす〕で示
    される少なくとも2個の単位から構成されていることを
    特徴とする、請求項1に記載のオルガノシロキサン。
  3. 【請求項3】 一般式3: 【化3】 〔式中、B’は、一般式4: MX’ef (4) で示される基を表わし、この場合、X’は、ANNNS
    p、ANNNSpR2、ANNSpNA1、ANSpNN
    NR31、ANNNSpNNA1およびANNNOSp
    の群から選択されたトリアゼン配位子、テトラゼン配位
    子、ペンタズジエン配位子または酸化トリアゼン配位子
    基を表わし、eは、1、2、3または4を表わし、f
    は、0または1〜6の整数を表わし、R、M、Y、S
    p、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、A、A1
    d、mおよびnは、前記の意味を有する〕で示される少
    なくとも2個の単位をから構成されている、請求項1に
    記載のオルガノシロキサン。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の前記一般式1の単位か
    らなるオルガノシロキサンを製造するための方法におい
    て、Pt、Pd、Rh、Ru、OsまたはIrの、配位
    子を介して結合した少なくとも1つの遷移金属錯体を含
    有し、かつ一般式5: 【化4】 〔式中、Gは、一般式6: MYgc (6) で示される基を表わし、この場合、n、m、R、M、
    Y、Zおよびcは、上記の意味を有し、gは、1〜8の
    整数を表わす〕で示される少なくとも2個の単位から構
    成されているオルガノシロキサンを、塩基の存在下に、
    ANNNHR1、ANNNHR2、ANNNHA1、AN
    HNNNHA1、ANNNHNNA1およびANNNOH
    1の群から選択されたトリアゼン化合物、テトラゼン
    化合物、ペンタズジエン化合物または酸化トリアゼン化
    合物と反応させまたは塩基の不在下にANNNR12
    ANNNR11、ANR2NNNR31およびANNR4
    NNNA1の群から選択されたトリアゼン化合物、テト
    ラゼン化合物、トリアズジエン化合物、ペンタズジエン
    化合物または酸化トリアゼン化合物と反応させ、この場
    合、R1、R2、R3、R4、AおよびA1は、前記の意味
    を有することを特徴とする、請求項2に記載の前記一般
    式1の単位からなるオルガノシロキサンの製造法。
  5. 【請求項5】 前記一般式3の本発明によるオルガノシ
    ロキサンを製造するための方法において、少なくとも1
    つのトリアゼン基、テトラゼン基、ペンタズジエン基ま
    たは酸化トリアゼン基を有し、かつ一般式7: 【化5】 で示される少なくとも2個の単位から構成されているオ
    ルガノシロキサンを、X”が、ANNNHSp、ANH
    NNNSpA1およびANNNOHSpの群から選択さ
    れたトリアゼン基、テトラゼン基または酸化トリアゼン
    基を表わす場合には、塩基の存在下に一般式8: MYhHali (8) で示される遷移金属ハロゲン化錯体と反応させるかまた
    はX”が、ANNNRSp、ANNSpNA、ANSp
    NNNR31およびANNNSpNNA1の群から選択
    されたトリアゼン基、テトラゼン基、ペンタズジエン基
    または酸化トリアゼン基を表わす場合には塩基なしに、
    式9: MYj (9) で示される遷移金属錯体と反応させ、この場合、A、A
    1、Sp、R、M、Y、mおよびnは、上記の意味を有
    し、Halは、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を
    表わし、hは、1、2、3または4を表わし、iは、0
    または1〜6の整数を表わし、jは、1〜8の整数をあ
    らわすことを特徴とする、一般式3のオルガノシロキサ
    ンの製造法。
  6. 【請求項6】 架橋可能なオルガノポリシロキサン組成
    物において、(A)脂肪族炭素−炭素多重結合を有する
    基を有するオルガノポリシロキサン、(B)Si−結合
    した水素原子を有するオルガノポリシロキサンまたは
    (A)および(B)の代わりに(C)脂肪族炭素−炭素
    多重結合を有する基およびSi−結合した水素原子を有
    するオルガノポリシロキサンおよび(D)請求項1から
    3までのいずれか1項に記載されたオルガノシロキサン
    を触媒として含有することを特徴とする、架橋可能なオ
    ルガノポリシロキサン組成物。
JP6169684A 1993-07-22 1994-07-21 オルガノシロキサン、該オルガノシロキサンの製造法並びに架橋可能なオルガノポリシロキサン組成物 Expired - Lifetime JP2677765B2 (ja)

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