JP2677445B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2677445B2
JP2677445B2 JP2242980A JP24298090A JP2677445B2 JP 2677445 B2 JP2677445 B2 JP 2677445B2 JP 2242980 A JP2242980 A JP 2242980A JP 24298090 A JP24298090 A JP 24298090A JP 2677445 B2 JP2677445 B2 JP 2677445B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は感熱記録材料に関するものであり、さらに詳
細には発色性、生保存性、および発色画像の安定性を向
上させた電子供与性無色染料と電子受容性化合物を含有
する発色層を支持体上に設けた感熱記録材料に関する。
(従来の技術) 電子供与性無色染料と電子受容性化合物を使用した記
録材料は、感圧紙、感熱紙、感光感圧紙、通電感熱記録
紙、感熱転写紙等として既によく知られている。たとえ
ば英国特許第2,140,449号、米国特許第4,480,052号、同
第4,436,920号、特公昭60−23992号、特開昭57−179836
号、同60−123556号、同60−123557号などに詳しい。特
に、感熱記録材料は特公昭43−4160号、特公昭45−1403
9号公報等に詳しい。これらの感熱記録システムはファ
クシミリ、プリンター、ラベル等の多分野に応用され、
ニーズが拡大している。しかし、感熱記録材料が溶剤等
によりカブリが生じてしまう欠点、および発色体が油
脂、薬品等により変褪色を起こしてしまう欠点を有して
いるために、ラベル類、伝票類、ワープロ用紙、プロッ
ター用紙等の分野においては、特に商品価値を著しく損
ねてきた。本発明者らは、電子供与性無色染料、電子受
容性化合物のそれぞれについて、その油溶性、水への溶
解度,分配係数、pKa、置換基の極性、置換基の位置に
着目して、良好な記録材料用素材および記録材料の開発
を追求してきた。ところが、これらの耐性を付与するこ
とにより、感度が著しく低下する問題点が生じてきた。
脂肪族アミド化合物,ウレア化合物を使用すると、感度
が高くなることを見出したが、これらの化合物を使用す
ると、感熱記録材料に印刷を行う場合のインキのセット
性が悪くなる問題点が生じてきた。
(発明の目的) 本発明の目的は、高感度で、生保存性および発色画像
の安定性が良好な印字品質で、さらに、印刷適性がある
感熱記録材料を提供することにある。
(発明の構成) 本発明の目的は、 (1) 電子供与性無色染料と電子受容性化合物を含有
する感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記録材料に
おいて、感熱発色層中にアリールオキシアルキルオキシ
基を置換基として有するサリチル酸誘導体またはその金
属塩を含有し、かつ、増感剤として、パラベンジルビフ
ェニルを含有することを特徴とする感熱記録材料。
(2) パラベンジルビフェニルとアミド化合物または
ウレア化合物を併用することを特徴とする請求項(1)
に記載の感熱記録材料。
により達成された。
本発明に係わるサリチル酸誘導体の中、下記一般式
〔l〕で表されるものが好ましい。
上式中、Arは、アリール基を、Xは水素原子、アルキ
ル基,アルコキシ基またはハロゲン原子を,Mはn価の金
属原子を表し,m,nは整数を表す。
なおアルキル基は飽和または不飽和のアルキル基また
はシクロアルキル基を表し,これらはアリール基,アル
コキシ基,アリールオキシ基,ハロゲン原子,アシルア
ミノ基,アミノカルボニル基またはシアノ基等の置換基
を有していてもよく,またアリール基はフェニル基,ナ
フチル基,または複素芳香環基を表し,これらは、アル
キル基,アルコキシ基,アリールオキシ基,ハロゲン原
子,ニトロ基,シアノ基,置換カルバモイル基,置換ス
ルファモイル基,置換アミノ基,置換オキシカルボニル
基,置換オキシスルホニル基,チオアルコキシ基,アリ
ールスルホニル基,またはフェニル基等の置換基を有し
ていてもよい。
上式中Arで表される置換基のうち,炭素原子数6〜22
のアリール基が好ましく,Xで表される置換基のうち,水
素原子,炭素原子数1〜9のアルキル基,炭素原子数1
〜5のアルコキシ基,塩素原子および弗素原子が好まし
く,Mで表される金属原子のうち,亜鉛,アルミニウム,
マグネシウム,およびカルシウムが好ましい。
Arで表されるアリール基の置換基のうち,炭素原子数
1〜12のアルコキシ基,炭素原子数1〜20のアルキル
基,炭素原子数7〜16のアラルキル基,ハロゲン原子、
フェニル基またはアルコキシカルボニル基が好ましい。
Arで表されるアリール基の好ましい例としては、フェ
ニル基、トリル基、エチルフェニル基、プロピルフェニ
ル基、ブチルフェニル基、シクロヘキシルフェニル基、
オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェ
ニル基、ベンジルフェニル基、フェネチルフェニル基、
クミルフェニル基、キシリル基、ジフェネチルフェニル
基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ベンジ
ルオキシフェニル基、オクチルオキシフェニル基、ドデ
シルオキシフェニル基、クロロフェニル基、フロロフェ
ニル基、フェニルフェニル基、ヘキシルオキシカルボニ
ルフェニル基、ベンジルオキシカルボニルフェニル基、
ドデシルオキシカルボニルフェニル基、ナフチル基、メ
チルナフチル基、クロロナフチル基等が挙げられる。
アリールオキシアルキルオキシ基の置換位置は、COO
(H又はM1/m)基に対して、特にパラ位が好ましい。
本発明に係わるサリチル酸誘導体は、非水溶性の観点
から総炭素原子数12以上の化合物が好ましく、特に14以
上が好ましい。
本発明に係わるサリチル酸誘導体を使用した記録材料
は、発色濃度が充分でしかも発色した色素は著しく安定
で、長時間の光照射、加熱、加湿によってもほとんど変
褪色をおこさないので、記録材料の長期保存という観点
で特に有利である。また、感熱記録材料に使用した場合
には、溶剤等により未発色部が発色したり、発色体が油
脂,薬品等により変褪色したりする欠点がないので、記
録材料用電子受容性化合物として理想に近い性能を有す
る。
次に、本発明に係わる電子受容性化合物の具体例を示
す。
4−β−フェノキシエトキシサリチル酸,4−(4−フ
ェノキシブトキシ)サリチル酸,4−(6−フェノキシヘ
キシルオキシ)サリチル酸,4−(5−フェノキシアミル
オキシ)サリチル酸,4−(8−フェノキシオクチルオキ
シ)サリチル酸,4−(10−フェノキシデシルオキシ)サ
リチル酸,4−β−p−トリルオキシエトキシサリチル
酸,4−β−m−トリルオキシエトキシサリチル酸,4−β
−p−エチルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β−p
−イソプロピルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β−
p−t−ブチルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β−
p−シクロヘキシルフェノキシエトキシサリチル酸,4−
β−p−t−オクチルフェノキシエトキシサリチル酸,4
−β−p−ノニルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β
−p−ドデシルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β−
p−ベンジルフェノキシエトキシサリチル酸,4−(2−
p−α−フェネチルフェノキシエトキシ)サリチル酸,4
−β−o−メトキシフェノキシエトキシサリチル酸,4−
β−p−クミルオキシエトキシサリチル酸,4−β−(2,
4−ジメチルフェノキシ)エトキシサリチル酸,4−β−
(3,4−ジメチルフェノキシ)エトキシサリチル酸,4−
β−(3,5−ジメチルフェノキシ)エトキシサリチル酸,
4−β−(2,4−ビス−α−フェネチルフェノキシ)エト
キシサリチル酸,4−β−p−メトキシフェノキシエトキ
シサリチル酸,4−β−p−エトキシフェノキシエトキシ
サリチル酸,4−β−p−ベンジルオキシフェノキシエト
キシサリチル酸,4−β−p−ドデシルオキシフェノキシ
エトキシサリチル酸,4−β−p−クロロフェノキシエト
キシサリチル酸,4−β−p−フェニルフェノキシエトキ
シサリチル酸,4−β−p−シクロヘキシルフェノキシエ
トキシサリチル酸,4−β−p−ベンジルオキシカルボニ
ルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β−p−ドデシル
オキシカルボニルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β
−ナフチル(2)オキシエトキシサリチル酸,5−β−p
−エチルフェノキシエトキシサリチル酸,4−β−フェノ
キシエトキシ−6−メチルサリチル酸,4−β−フェノキ
シエトキシ−6−クロロサリチル酸,4−β−フェノキシ
イソプロピルオキシサリチル酸,4−ω−p−メトキシフ
ェノキシ−3−オキサ−n−ペンチルオキシサリチル
酸,4−ω−p−メトキシフェノキシ−3−オキサ−n−
ペンチルオキシサリチル酸等及びこれらの金属塩があ
り,これらは単独または混合して用いられる。
本発明による金属塩とは,2価,3価の金属,例えば亜
鉛,マグネシウム,バリウム,カルシウム,アルミニウ
ム,錫,チタン,ニッケル,コバルト,マンガン,鉄等
から選択される金属との塩が好ましく,亜鉛化合物が特
に好ましい。
本発明による,サリチル酸誘導体またはその金属塩の
サンドミル等での微粒化後の分散粒径は,発色感度を得
るためなるべく3μ以下,好ましくは2μ以下まで微粒
化するのが好ましい。
また本発明によるサリチル酸誘導体に,既によく知ら
れている本発明外のサリチル酸誘導体、芳香族カルボン
酸の金属塩、フェノール誘導体,フェノール樹脂,ノボ
ラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯体、酸性
白土、ベントナイト等の電子受容性化合物を併用して用
いてもよい。
これらの例は特公昭40−9309号、特公昭45−14039
号、特開昭52−140483号、特開昭48−51510号、特開昭5
7−210886号、特開昭58−87089号、特開昭59−11286
号、特開昭60−176795号、特開昭61−95988号等に記載
されている。
これらの一部を例示すれば、4−ターシャリーブチル
フェノール,4−フェニルフェノール,4−ヒドロキシジフ
ェノキシド−α−ナフトール,β−ナフトール,ヘキシ
ル−4−ヒドロキシベンゾエート,2,2′−ジヒドロキシ
ビフェニール,2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(ビスフェノールA),4,4′−イソプロピリデン
ビス(2−メチルフェノール),1,1′−ビス−(3−ク
ロロ−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン,1,1−
ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−エ
チルブタン,4,4′−セカンダリー−イソオクチリデンジ
フェノール,4−tert−オクチルフェノール,4,4′−sec
−ブチリデンジフェノール,4−p−メチルフェニルフェ
ノール,4,4′−イソペンチリデンフェノール,4,4′−メ
チルシクロヘキシリデンジフェノール,ビス(3−アリ
ール−4−ヒドロキシフエニル)スルホン,4−ヒドロキ
シフエニル−3′4′ジメチルフエニルスルホン,4−
(4−イソプロポキシフエニルスルホニル)フエノー
ル,4,4′−ジヒドロキシジフェニルサルファイド,1,4−
ビス−(4′−ヒドロキシクミル)ベンゼン,1,3−ビス
−(4′−ヒドロキシクミル)ベンゼン,4,4′−チオビ
ス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール),4,4′
−ジヒドロキシジフェニルスルフォン,ヒドロキノンモ
ノベンジルエーテル,4−ヒドロキシベンゾフェノン,2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン,ポリビニルベンジルオ
キシカルボニルフェノール,2,4,4′−トリヒドロキシベ
ンゾフェノン,2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン,4−ヒドロキシフタル酸,ジメチル−4−ヒドロ
キシ安息香酸メチル,2,4,4′−トリヒドロキシジフェニ
ルスルフォン,1,5−ビス−p−ヒドロキシフェニルペン
タン,1,6−ビス−p−ヒドロキシフェノキシヘキサン,4
−ヒドロキシ安息香酸トリル,4−ヒドロキシ安息香酸α
−フェニルベンジルエステル,4−ヒドロキシ安息香酸フ
ェニルプロピル,4−ヒドロキシ安息香酸フェネチル,4−
ヒドロキシ安息香酸−p−クロロベンジル,4−ヒドロキ
シ安息香酸−p−メトキシベンジル,4−ヒドロキシ安息
香酸ベンジルエステル,4−ヒドロキシ安息香酸−m−ク
ロロベンジルエステル,4−ヒドロキシ安息香酸−β−フ
ェネチルエステル,4−ヒドロキシ−2′,4′−ジメチル
ジフェニルスルフォン,β−フェネチルオルセリネー
ト,シンナミルオルセリネート,オルセリン酸−o−ク
ロロフェノキシエチルエステル,o−エチルフェノキシエ
チルオルセリネート,o−フェニルフェノキシエチルオル
セリネート,m−フェニルフェノキシエチルオルセリネー
ト,2,4−ジヒドロキシ安息香酸−β−3′−t−ブチル
−4′−ヒドロキシフェノキシエチルエステル,1−t−
ブチル−4−p−ヒドロキシフェニルスルホニルオキシ
ベンゼン,4−N−ベンジルスルファモイルフェノール,
2,4−ヒドロキシ安息香酸−β−フェノキシエチルエス
テル,2,4−ジヒドロキシ−6−メチル安息香酸ベンジル
エステル,ビス−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチル,
ジトリルチオウレア,4,4′−ジアセチルジフェニルチオ
ウレア,3−フェニルサリチル酸,3−シクロヘキシルサリ
チル酸,3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸,3−メチル−
5−ベンジルサリチル酸,2−フェニル−5−(α,α−
ジメチルベンジル)サリチル酸,3,5−ジ−(α−メチル
ベンジル)サリチル酸,5−t−オクチルサリチル酸,3,5
−ジ−t−ブチルサリチル酸,3−クロロ−5−クミルサ
リチル酸,3−メチル−5−t−オクチルサリチル酸,3−
メチル−5−α−メチルベンジルサリチル酸,3−メチル
−5−クミルサリチル酸,3,5−ジ−t−アミルサリチル
酸,3−フェニル−5−ベンジルサリチル酸,3−フェニル
−5−t−オクチルサリチル酸,3−フェニル−5−α−
メチルベンジルサリチル酸,3,5−ジ−t−オクチルサリ
チル酸,3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸,
3,5−ジクミルサリチル酸,4−メチル−5−(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸,4−メチル−5−クミルサリチ
ル酸,3−(α−メチルベンジル)−6−メチルサリチル
酸,3−(α−メチルベンジル)−6−フェニルサリチル
酸,3−トリフェニルメチルサリチル酸,3−ジフェニルメ
チルサリチル酸,4−n−ドデシルサリチル酸,4−t−ド
デシルサリチル酸,4−n−ドデシルサリチル酸,4−n−
ペンタデシルサリチル酸,4−n−ヘプタデシルサリチル
酸,5−(1,3−ジフェニルブチル)−サリチル酸,5−n
−オクタデシルサリチル酸,4−ペンタデシルサリチル
酸,3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸,3,5−
ビス−t−オクチルサリチル酸,5−オクタデシルサリチ
ル酸,5−α−(p−α−メチルベンジルフェニル)エチ
ルサリチル酸,3−α−メチルベンジル−5−t−オクチ
ルサリチル酸,5−テトラデシルサリチル酸,4−ヘキシル
オキシサリチル酸,4−シクロヘキシルオキシサリチル
酸,4−オクチルオキシサリチル酸,4−デシルオキシサリ
チル酸,4−ドデシルオキシサリチル酸,4−テトラデシル
オキシサリチル酸,4−ペンタデシルオキシサリチル酸,4
−ヘキサデシルオキシサリチル酸,4−オクタデシルオキ
シサリチル酸,4−イコシルオキシサリチル酸,4−トリア
コンチルオキシサリチル酸,4−オレイルオキシサリチル
酸,4−β−フェネチルオキシサリチル酸,4−β−ドデシ
ルオキシエトキシサリチル酸,4−(12−クロロドデシ
ル)オキシサリチル酸,4−β−N−ステアロイルアミノ
エトキシサリチル酸,4−β−N−ミリヌトイルアミノエ
トキシサリチル酸,4−β−パーフルオロヘキシルエトキ
シサリチル酸,4−ドデシルオキシ−5−クロロサリチル
酸,4−ドデシルオキシ−5−メチルサリチル酸,4−ドデ
シルオキシ−6−メチルサリチル酸,4−ドデシルオキシ
−6−フェニルサリチル酸,4−メトキシ−6−ドデシル
オキシサリチル酸,6−オクタデシルオキシサリチル酸,4
−p−t−オクチルフェニルオキシサリチル酸,4−p−
ドデシルオキシフェニルオキシサリチル酸,4−p−クロ
ロフェノキシ−6−ブチルサリチル酸,4−p−フェニル
フェノキシサリチル酸,4−p−N−ミリストイルカルバ
モイルフェニルオキシサリチル酸,4−ベンジルオキシ−
6−ドデシルオキシサリチル酸,5−ドデシルスルホニル
サリチル酸,5−ドデシルスルホサリチル酸,3−メチル−
5−ドデシルスルホサリチル酸等がある。
電子受容性化合物は,電子供与性無色染料の50〜800
重量%使用することが好ましく,さらに好ましくは100
〜500重量%である。
本発明による電子受容性化合物であるサリチル酸誘導
体に対して,上記の電子受容性化合物は,10〜100重量%
の割合で混合するのが好ましい。また上記の電子受容性
化合物を2種以上併用してもよい。
これらのサリチル酸誘導体を電子受容性化合物として
使用すると、感度が低くなる問題点が生じてきた。脂肪
族アミド化合物,ウレア化合物を使用すると感度が高く
なるが、これを使用すると、感熱記録材料を印刷する場
合のインキセット性が悪くなる問題点が生じてきた。本
発明者らは、これらの問題点について、鋭意研究をした
ところ、パラベンジルフェニルを増感剤として使用する
と、感度が高く、また、印刷適性があることを見出し
た。
本発明においては、パラベンジルビフェニル以外に、
増感剤を併用することができる。併用できる増感剤の例
としては、特開昭58−57989号、特開昭58−87094号、特
開昭63−39375号等に開示されている化合物が挙げられ
る。芳香族エーテル(特に、ベンジルエーテル類、ジ
(置換フェノキシ)アルカン類)、エステル及び又は脂
肪族アミド、ウレイド及び芳香族アミド又はウレイドな
どがその代表である。
特に、アミド化合物、ウレア化合物を併用すると、著
しく感度が高くなる。さらに好ましくは、炭素数12〜24
の脂肪族アミド化合物、脂肪族ウレア化合物が挙げられ
る。具体的には、ステアリン酸アミド、パルミチン酸ア
ミド、オレイン酸アミド、ステアリル尿素、パルミチル
尿素などが挙げられる。また、メチローステアリン酸ア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド等のN−置換ア
ミド化合物も含まれる。
パラベンジルビフェニルに対して、これらのアミド化
合物またはウレア化合物の添加量は1〜100%が好まし
い。さらに好ましくは、2〜50%である。
本発明の電子供与性無色染料の例としては、トリフェ
ニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フ
エノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、
ロイコオーラミン系化合物、ローダミンラクタム系化合
物、トリフエニルメタン系化合物、トリアゼン系化合
物、スピロピラン系化合物、フルオレン系化合物など各
種の化合物がある。フタリド類の具体例は米国再発行特
許明細書第23,024号、米国特許明細書第3,491,111号、
同第3,491,112号、同第3,491,116号および同第3,509,17
4号、フルオラン類の具体例は米国特許明細書第3,624,1
07号、同第3,627,787号、同第3,641,011号、同第3,462,
828号、同第3,681,390号、同第3,920,510号、同第3,95
9,571号、スピロジピラン類の具体例は米国特許明細書
第3,971,808号、ピリジン系およびピラジン系化合物類
は米国特許明細書第3,775,424号、同第3,853,869号、同
第4,246,318号、フルオレン系化合物の具体例は特願昭6
1−240989号等に記載されている。
このうち特に黒発色の2−アリールアミノ−3−H,ハ
ロゲン、アルキル又はアルコキシ−6−置換アミノフル
オランが有効である。
具体例としてたとえば 2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフル
オラン,2−アニリノ−3−メチル−6−N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノフルオラン,2−p−クロロアニ
リノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン,2−
アニリノ−3−メチル−6−ジオクチルアミノフルオラ
ン,2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフル
オラン,2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N
−イソアミルアミノフルオラン,2−アニリノ−3−メチ
ル−6−N−エチル−N−ドデシルアミノフルオラン,2
−アニリノ−3−メトキシ−6−ジブチルアミノフルオ
ラン,2−o−クロロアニリノ−6−ジブチルアミノフル
オラン,2−p−クロロアニリノ−3−エチル−6−N−
エチル−N−イソアミルアミノフルオラン,2−o−クロ
ロアニリノ−6−p−ブチルアニリノフルオラン,2−ア
ニリノ−3−ペンタデシル−6−ジエチルアミノフルオ
ラン,2−アニリノ−3−エチル−6−ジブチルアミノフ
ルオラン,2−o−トルノジノ−3−メチル−6−ジイソ
プロピルアミノフルオラン,2−アニリノ−3−メチル−
6−N−イソブチル−N−エチルアミノフルオラン,2−
アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒ
ドロフルフリルアミノフルオラン,2−アニリノ−3−ク
ロロ−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラ
ン,2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N−γ
−エトキシプロピルアミノフルオラン,2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−γ−エトキシプロピル
アミノフルオラン,2−アニリノ−3−メチル−6−N−
エチル−N−γ−プロポキシプロピルアミノフルオラン
などが挙げられる。
次に本発明の代表的感熱発色層の製法について述べ
る。
電子供与性無色染料、電子受容性化合物、増感剤は、
ポリビニールアルコール等の水溶性高分子水溶液ととも
にボールミル、サンドミル等を用い数ミクロン以下まで
分散される。増感剤は、電子供与性無色染料、電子受容
性化合物のいずれ、または両方に加え、同時に分散する
か、場合によっては予め電子供与性無色染料ないし電子
受容性化合物との共融物を作成し、分散しても良い。
これらの分散物は、分散後混合され、必要に応じ顔
料、界面活性剤、バインダー、金属石鹸、ワックス、酸
化防止剤、紫外線吸収剤等を加え酸熱塗液とする。
得られた感熱塗液は、上質紙、下塗り層を有する上質
紙、合成紙、プラスチックフィルム等に塗布乾燥された
後、キャレンダー処理により平滑性を付与し、目的の感
熱記録材料となる。この際、JIS−8119で規定される平
滑度が500秒以上、特に、800秒以上の支持体を用いるの
がドット再現性の点から特に好ましい。平滑度が500秒
以上の支持体を得るには、 合成紙やプラスチックフィルムのような平滑度の高
いものを使用する 支持体上に顔料を主成分とする下塗り層を設ける スーパーキャレンダー等を使用し支持体の平滑度を
高くする 等の手段がある。
バインダーとしては、25℃の水に対して5重量%以上
溶解する化合物が好ましく、具体的には、ポリビニルア
ルコール(カルボキシ変性、イタコン酸変性、マレイン
酸変性、シリカ変性等の変性ポリビニルアルコールを含
む)、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、デンプン類(変性デンプンを含む)、ゼラチン、ア
ラビアゴム、カゼイン、スチレン−無水マレイン酸共重
合体加水分解物、ポリアクリルアミド、酢酸ビニル−ポ
リアクリル酸共重合体の鹸化物等があげられる。これら
のバインダーは分散時のみならず、塗膜強度を向上させ
る目的で使用されるが、この目的に対してはスチレン・
ブタジエン共重合物、酢酸ビニル共重合物、アクリロニ
トリル・ブタジエン共重合物、アクリル酸メチル・ブタ
ジエン共重合物、ポリ塩化ビニリデンのごとき合成高分
子のラテックス系のバインダーを併用することもでき
る。また、必要に応じこれらバインダーの種類に応じ
て、適当なバインダーの架橋剤を添加しても良い。
顔料としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、リト
ポン、ロウ石、カオリン、シリカ、非晶質シリカなどが
ある。
金属石鹸としては、高級脂肪酸金属塩が用いられ、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸アルミニウムなどが用いられる。更に必要に応じて界
面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、導電
剤、蛍光染料、着色染料などを添加してもよい。
塗布された感熱記録材料は乾燥されキャレンダー等の
処理をほどこして使用に供される。
また、必要に応じて感熱発色層の上に保護層を設けて
も良い。保護層は感熱記録材料の保護層として公知の物
であればいづれのものでも使用することができる。
さらに、必要に応じて感熱記録材料の支持体の感熱発
色層とは反対の面にバックコート層を設けても良い。バ
ックコート層は感熱記録材料のバックコート層として公
知の物であればいずれのものでも使用することができ
る。
以下実施例を示し本発明を具体的に説明するが、本発
明は以下実施例のみに限定されるものではない。
(実施例−1) 電子供与性無色染料として、2−アニリノ−3−メチ
ル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノフルオラン、電子受容性化合物として4−β−p−メ
トキシフェノキシエトキシサリチル酸亜鉛、増感剤とし
てパラベンジルビフェニル、ステアリル尿素、各々20g
を100gの5%ポリビニルアルコール(クラレPVA−105)
水溶液と共に一昼夜ボールミルで分散し、平均粒径を1.
5μm以下にし、各々の分散液を得た。また、炭酸カル
シウム80gをヘキサメタリン酸ソーダ0.5%溶液160gと共
にホモジナイザーで分散し、顔料分散液を得た。
以上のようにして作成した各分散液を電子供与性無色
染料分散液5g、電子受容性化合物分散液10g、パラベン
ジルビフェニル分散液10g、ステアリル尿素分散液2g、
炭酸カルシウム分散液を5gの割合で混合し、さらに21%
ステアリン酸亜鉛エマルジョン3gを添加して感熱塗液を
得た。この感熱発色層塗布液を坪量50g/m2の上質紙上に
ワイヤーバーを用いて塗布量の乾燥重量が5g/m2になる
ように塗布し、50℃で1分間乾燥して感熱記録紙を得
た。
(実施例−2) 実施例−1のステアリル尿素を使用する代わりに、ス
テアリン酸アミドを使用して感熱塗液を調製した以外は
同様の方法により感熱記録紙を得た。
(実施例−3) 実施例−1のステアリル尿素を使用する代わりに、メ
チロールステアリン酸アミドを使用して感熱塗液を調製
した以外は同様の方法により感熱記録紙を得た。
(実施例−4) 実施例−1のステアリル尿素を添加せずに感熱塗液を
調製した以外は同様の方法により感熱記録紙を得た。
(比較例−1) 実施例−1のパラベンジルビフェニルを使用する代わ
りに、β−ナフチルベンジルエーテルを使用して感熱塗
液を調製した以外は同様の方法により感熱記録紙を得
た。
(比較例−2) 実施例−1のパラベンジルビフェニルを使用する代わ
りに、ステアリン酸アミドを使用して感熱塗液を調製し
た以外は同様の方法により感熱記録紙を得た。
(比較例−3) 実施例−1のパラベンジルビフェニルを使用する代わ
りに、β−ナフチルベンジルエーテルを使用し、ステア
リン尿素を使用せずに感熱塗液を調製した以外は同様の
方法により感熱記録紙を得た。
(比較例−4) 実施例−1の調製において、4−β−p−メトキシフ
ェノキシエトキシサリチル酸亜鉛の代わりに、ビスフェ
ノールAを用いて、感熱塗液を調製した以外は同様の方
法により感熱記録紙を得た。
以上のようにして得られた感熱記録紙を、キャレンダ
ーで表面処理し、平滑度がベック平滑度として300±50
秒になるように調製し、感熱記録材料を得た。
感熱記録紙の評価は以下の様に行った。
発色濃度は京セラ製印字試験機で印字エネルギー30mJ
/mm2で印字し発色濃度をマクベス濃度計で測定した。こ
の値が高いほうが、感熱記録紙の感度が高い。
耐薬品性テストは、エタノールを濾紙に含浸させ上記
の方法で得られた記録紙の発色面に重ね合わせて白地部
のカブリおよび発色部の消色(変褪色)の度合いを評価
した。
印刷適性テスト(インキセット性)は、IRテスターを
用い、東洋インキ製インキ(Bright群青)を2g/m2を感
熱記録材料の発色層面に塗設し、2分後に、感熱記録材
料の裏面とインキ塗設面を重ねて、再びIRテスターを通
し、感熱記録材料裏面へのインキの転写量を目視で評価
した。
以上の結果を以下の表に示す。
表の結果からわかるように、本発明の記録材料が感度
が高く、薬品によるカブリ発色あるいは発色部の消色等
が発生せず、印刷適性がある極めて優れた性能を有して
いることがわかる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子供与性無色染料と電子受容性化合物を
    含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記録材
    料において、感熱発色層中にアリールオキシアルキルオ
    キシ基を置換基として有するサリチル酸誘導体またはそ
    の金属塩を含有し、かつ、増感剤として、パラベンジル
    ビフェニルを含有することを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】パラベンジルビフェニルとアミド化合物ま
    たはウレア化合物を併用することを特徴とする請求項
    (1)記載の感熱記録材料。
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