JP2676946B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/02Anionic compounds
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、長期間保存しても乳濁液体の透明化が抑制
され、優れた乳濁安定性を示し、このため食器・野菜用
の中性液体洗浄剤等として好適に利用できる洗浄剤組成
物に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題 食器・野菜用の中性液体洗浄剤は、一般に商品価値を
高める目的で乳濁剤を添加し、乳濁組成物として調製さ
れることが多い。
従来、液体を乳濁させる手段としては、特開昭56−13
3400号、同56−159295号公報に記載されたように、脂肪
酸ジエステルやグリコール脂肪酸エステルを晶析して乳
濁化するなど、物質の融点を利用した晶析方法、ポリス
チレン,ポリ酢酸ビニル等の高分子化合物による乳濁
化、酸化チタン,雲母などの無機物質等の不水溶性物質
を分散する方法などが知られている。
しかしながら、上記の晶析や分散などの手段で得られ
る乳濁組成物は、保存条件により透明化や分離などが促
進され、乳濁組成物の外観が著しく損われる場合があ
る。これら外観不良の対策として、例えば特開昭57−48
335号、同59−232197号公報に記載されているように、
乳濁系に水溶性高分子化合物や成核剤を添加することが
提案されているが、その改善効果は十分ではなく、有効
な改善策がほとんどないのが現状であった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもの
で、優れた乳濁安定性を有し、乳濁剤の可溶化に伴う乳
濁液体の透明化が効果的に抑制された洗浄剤組成物を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び作用 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ね
た結果、乳濁剤としてポリ酢酸ビニルを使用すると共
に、これにカルボキシル基含有化合物を重量比で前者:
後者=95:5〜85:15の割合で併用すること、更に直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸の全体の45〜70%(重量%、
以下同様)を水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリで部
分中和し、残りの55〜30%をアルカノールアミン等のア
ミンで中和したものを界面活性剤として配合した場合、
画期的な乳濁安定性を有し、長期間保存しても透明化現
象が生じず、安定な液外観で商品価値の高い洗浄剤組成
物が得られることを知見し、本発明をなすに至ったもの
である。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明の洗浄剤組成物は、上述したように乳濁剤とし
てポリ酢酸ビニルと、ポリ酢酸ビニルとの重量比がポリ
酢酸ビニル95〜85に対して5〜15であるカルボキシル基
含有化合物と、全体の45〜70重量%が水酸化アルカリで
部分中和され、残りの55〜30重量%がアミンで中和され
た直鎖アルキルベンゼンスルホン酸とを含有するもの
で、これは例えばガラス、陶器、金属、プラスチック製
の食器や野菜から汚れを除去する食器・野菜用の中性液
体洗浄剤などとして利用される。
ここで、乳濁剤として使用するポリ酢酸ビニルは、 で示されるが、重合度nが350〜700のものが好適に用い
られる。
更に、ポリ酢酸ビニルは平均粒径(動的光散乱法の大
塚電子社製装置で測定したもの)が0.1〜0.5μmである
ものが好ましく使用される。平均粒径が上記範囲外のポ
リ酢酸ビニルを使用すると、乳濁液として自然な光沢が
得られない場合がある。
ポリ酢酸ビニルの洗浄剤組成物への配合量は、組成物
全体の0.1〜1%、特に0.4〜0.6%とすることが好まし
く、配合量が0.1%に満たないと乳濁性が不十分で、組
成物が長期保存後に透明化現象を生じ、商品価値が低下
する場合があり、1%を超えると自然な光沢のある乳濁
性が得られず、かつ、洗浄後に被洗浄物へ乳濁剤が付着
する場合がある。
また、カルボキシル基を含有する化合物としては、例
えば安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸、サリチル酸
等の1種又は2種以上が好ましく用いられ、これら化合
物の塩を硫酸、塩酸などで酸性にしたものも好適に用い
ることができる。
この場合、カルボキシル基含有化合物はポリ酢酸ビニ
ル/カルボキシル基含有化合物の割合が重量比で95/5〜
85/15となるようにポリ酢酸ビニルに併用する。カルボ
キシル基含有化合物の併用割合が95/5に満たないと組成
物の乳濁安定性が劣化し、85/15を超えるとポリ酢酸ビ
ニルの色調が劣化する。
一方、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(以下、LAS
−Hと略す)としては、炭素数10〜18のものが好適であ
り、これらの混合物であってもよい。
また、LAS−Hの中和に使用される水酸化アルカリと
しては水酸化ナトリウム等が挙げられ、アミンとしては
トリアルカノールアミン、特にトリエタノールアミンが
好適に使用される。
LAS−Hを上記水酸化アルカリ及びアミンで中和する
場合、LAS−H全体の45〜70%、好ましくは50〜65%、
より好ましくは52〜60%を水酸化アルカリで行ない、残
りの55〜30%、好ましくは50〜35%、より好ましくは48
〜40%をアミンで行なう。水酸化アルカリによるLAS−
Hの部分中和率が45%に満たないと、組成物の高温保存
時の劣化が著しく、70%を超えると組成物の低温保存時
の液安定性が劣化する。なお、LAS−Hの水酸化ナトリ
ウム及びアルカノールアミンによる中和は、通常の方法
で行なうことができる。
また、このように中和したLAS−Hは、洗浄剤組成物
全体の5〜30%、特に15〜25%配合することが好まし
く、配合量が5%未満では特に組成物を液体洗浄剤とし
た場合に洗浄力が劣化する場合があり、30%を超えると
液体洗浄剤としての液安定性の劣化が懸念される場合が
ある。
本発明の洗浄剤組成物は、上述したように食器・野菜
用の液体中性洗浄剤、衣類用液体洗浄剤、その他汎用液
体洗浄剤等として使用できるもので、その剤型に応じて
上記必須成分以外に任意成分を配合することができる。
任意成分としては、例えばアルコールエトキシレート、
アルファオレフィンスルホネート、エタノール,イソプ
ロピルアルコール等の有機溶剤、PTS塩酸,クエン酸塩
等の有機酸塩、硫酸ナトリウム,食塩等の無機塩、香
料、色素等が挙げられる。
発明の効果 本発明の洗浄剤組成物は、長期間保存しても自然な光
沢のある安定な乳濁外観で乳濁安定性に優れ、しかも保
存後の透明化を十分に抑制することができる。それ故、
本発明組成物は、食器・野菜用の液体中性洗浄剤などと
して商品価値の高いものである。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。なお、以下の例において%はいずれも重量%であ
る。
また、各例で採用した試験方法は以下の通りである。
乳濁安定性試験方法 50℃で7日間保存した洗浄剤組成物40mlを沈殿管に採
取し、4500rpmで20分間遠心分離を行なった後、肉眼に
より沈降物量を観察し、下記判定基準で評価した。
判定基準 ○:沈殿物が全く認められず、組成物は自然な光沢のあ
る安定な乳濁外観を有する。
△:沈殿物が認められるが、安定な乳濁外観を有する。
×:沈殿物が多く、組成物は透明化している。
透明化試験方法 5℃で7日間保存した洗浄剤組成物に対し、ネフェロ
メーターを用いて波長500nmにおける直角散乱強度を測
定し、下記の判定基準で評価した。なお、洗浄剤組成物
の製造直後品の直角散乱強度を100とした。
判定基準 ○:直角散乱強度 100〜80:安定な外観で透明化してい
ない。
△:直角散乱強度 80〜50:やや液外観が透明化してい
る。
×:直角散乱強度 50以下:液外観は透明化し、乳濁感
がない。
〔実施例1〜10,比較例1〜8〕 第1表に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、その乳濁
安定性及び透明化程度を上記方法で試験した。結果を第
1表に併記する。
第1表の結果より、LAS−Hの水酸化ナトリウムによ
る中和率が45〜70%の範囲外であったり(比較例1,3,4,
6〜8)、ポリ酢酸ビニル/カルボキシル基含有化合物
の割合が95/5〜85/15の範囲外である(比較例2,5)と、
組成物の乳濁安定性や透明性が悪いが、本発明の組成物
(実施例1〜10)は、長期間保存後の乳濁安定性及び透
明性に優れていることが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3:37 3:02)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乳濁剤としてポリ酢酸ビニルと、ポリ酢酸
    ビニルとの重量比がポリ酢酸ビニル95〜85に対して5〜
    15であるカルボキシル基含有化合物と、全体の45〜70重
    量%が水酸化アルカリで部分中和され、残りの55〜30重
    量%がアミンで中和された直鎖アルキルベンゼンスルホ
    ン酸とを含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
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