JP2675910B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2675910B2 JP2202762A JP20276290A JP2675910B2 JP 2675910 B2 JP2675910 B2 JP 2675910B2 JP 2202762 A JP2202762 A JP 2202762A JP 20276290 A JP20276290 A JP 20276290A JP 2675910 B2 JP2675910 B2 JP 2675910B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は記録ヘツドのインク吐出口からインク滴を吐
出飛翔させ、これを被記録材に付着させて記録を行うイ
ンクジエツト記録装置に関する。
〔従来の技術〕
プリンタ、複写機、フアクシミリ等の記録装置は、転
送されてくる画像情報に基づいて、記録ヘツドのエネル
ギー発生体を駆動することにより、紙やプラスチツク薄
板等の記録シート上にドツトパターンから成る画像を記
録していくように構成されている。
前記記録装置は、記録方式により、インクジエツト
式、ワイヤドツト式、サーマル式、レーザービーム式等
に分けることができ、そのうちのインクジエツト式(イ
ンクジエツト記録装置)は、記録ヘツドの吐出口からイ
ンクを吐出飛翔させ、これを記録シートに付着させて記
録するように構成されている。
インクジエツト記録装置は、記録ヘツドの吐出口から
記録液(インク)滴を吐出飛翔させて、これを用紙等の
被記録材に付着させて記録するものである。
インク滴吐出エネルギーとして熱を用いるインクジエ
ツト記録装置では、記録ヘツドの前面に吐出口を設ける
とともに、内部に共通液室から前記吐出口に通じる液路
を形成し、該液路に配置した電気熱変換体に通電してイ
ンクを加熱することにより、インクに急激な体積増大を
伴う状態変化を与えて、吐出口からインク滴を吐出飛翔
させるように構成されている。前記電気熱変換体への通
電は画像(記録)情報に基づいて行われる。
記録ヘツドはキヤリツジモータによって駆動されるキ
ヤリツジに搭載され、キヤリツジを被記録用紙(用紙)
に対して水平方向に往復駆動するとともに記録ヘツド先
端の複数のインク吐出口からインク滴を用紙に向けて噴
射することにより画像記録を行う。また、用紙送りモー
タによって駆動される搬送ローラにより、用紙をキヤリ
ツジの移動方向に対して垂直方向に搬送する構成になっ
ている。
インクジエツト記録装置は液体インクを使用している
ことから、その記録品位はインクの特性に強く影響され
る。特に、インクの粘性は吐出液滴径や吐出速度などの
吐出特性に影響するため重要である。
一般にインクの粘度は温度と相関し、温度の低下に伴
って増加する傾向にあり、低温時には吐出不良が発生し
易い。
そこで、従来のインクジエツト記録装置にあっては、
低温時におけるインク粘度の増加を防止して良好なイン
ク吐出状態を得るため、記録ヘツドのインク吐出口近傍
に加熱手段(保温用ヒータ)を設け、低温時にはインク
吐出を行う前に保温用ヒータを制御して記録ヘツド内の
インク温度を適正温度まで上昇させるようにしていた。
保温用ヒータへの通電は、第6図に示すように記録装
置のスループツトを低下させることなくインク温度を適
正温度にするため、1行分のインク吐出が終了した時点
から次行のインク吐出を開始するまでの期間、すなわち
キヤリツジモータの加減速時や用紙送りモータを駆動し
て改行動作をする期間にオーバーラツプさせて行う構成
となっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕 第6図において、キヤリツジモータの減速駆動と用紙
送りモータの加速駆動が重なる期間(図中A1)、および
用紙送りモータの減速駆動とキヤリツジモータの加速駆
動が重なる期間(図中A2)は、記録動作中でも最も消費
電力が多く、記録動作中の平均電力の2倍以上に達す
る。
一方、保温用ヒータはインク温度を瞬時に適正温度ま
で上昇させるため大電力を必要とし、例えば上記キヤリ
ツジモータ駆動と用紙送りモータ駆動が重なる期間に匹
敵する位の電力を消費する。
したがって上記従来例では、低温時には第6図中のA1
およびA2の期間にキヤリツジモータ駆動と用紙送りモー
タ駆動、そして更に保温用ヒータによるインクの加熱と
の3つの負荷が重なり、その期間の消費電力がとび抜け
て大きくなっていた。このため、これに合わせてより容
量の大きな電源を搭載しなければならず装置のコストア
ツプを招いていた。また、電池を電源とする場合は、短
時間の駆動しか行なえないという欠点を有していた。
そこで、低温時には印字方向を片方向に制限する方法
が考えられる。保温用ヒータへの通電は、自然冷却によ
ってインク温度が低下し、保温用ヒータの効果が失われ
てしまうのを避けるため、インク吐出開始直前に行うこ
とになる。
一方、片方向印字モード時の改行動作は1行分のイン
ク吐出終了後に行い、それに続けてインクの吐出を伴わ
ないキヤリツジの駆動(キヤリツジリターン)によって
キヤリツジをホーム位置方向の印字開始位置へ戻す処理
が行われることになるため、保温用ヒータへの通電はキ
ヤリツジモータ駆動のみとしか重ならず前述のように3
つの負荷が重なって消費電力が極大化するのを緩和する
ことができる。
しかしながら、片方向印字モードでは、キヤリツジリ
ターン動作の分、記録に要する時間が長くなり、スルー
プツトが低下するという課題があった。
そこで、本発明は以上従来技術の課題に鑑み、より安
価な電源を搭載した構成で、低温時においても記録装置
のスループツト低下を極力避け、かつ吐出用インク温度
を短時間で適正値に上昇させる制御が可能なインクジエ
ツト記録装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、本発明のインクジエツト記録装置は記録ヘ
ツドから吐出されるインクの温度を制御するインク加熱
手段、キヤリツジモータ及び搬送モータが全て同時に駆
動されないように各々の駆動を制御する駆動制御手段を
具備したことを特徴とする。
〔作用〕
上記構成によれば、インク加熱手段、キヤリツジモー
タ、搬送モータの全てが同時に駆動されることがないの
で、低容量で安価な電源を用いることが可能となり、ま
た2つを同時に駆動可能なのでスループツトを向上させ
ることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、本発明のインクジエツト記録
装置に係る実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す外観構成図である。
第1図において、14はヘツドカートリツジであり、第
2図につき後述するヒータボードを用いて構成した記録
ヘツド9と、インク供給源たるインクタンクとを一体と
したものである。このヘツドカートリツジ14は、押さえ
部材41によりキヤリツジ15の上に固定されており、これ
らはシヤフト21に沿って長手方向に往復移動可能となっ
ている。記録ヘツドより吐出されたインクは、記録ヘツ
ド9と微少間隔をおいて、プラテン19に記録面を規制さ
れた記録媒体18に到達し、記録媒体18上に画像を形成す
る。
記録ヘツド9には、ケーブル16およびこれに結合する
端子を介して適宜のデータ供給源より画像データに応じ
た吐出信号が供給される。ヘツドカートリツジ14は用い
るインク色等に応じて、1ないし複数個(例えば図示例
では2個)を設けることができる。
あの、第1図において、17はキヤリツジ15をシヤフト
21に沿って走査させるためのキヤリツジ(CR)モータで
あり、パルスモータで構成される。22はモータ17の駆動
力をキヤリツジ15に伝達するワイヤである。また、20は
プラテンローラ19に結合して記録媒体18を搬送させるた
めの用紙送り(LF)モータ、4はキヤリツジ15のホーム
ポジシヨンを検出するHP(ホームポジシヨン)センサで
ある。
第2図は実施例に係る記録ヘツド9の構成例である。
ここで、41はヒータボードであり、シリコン基板上に電
気熱変換体(吐出ヒータ)45と、これに電力を供給する
Al等の配線46とが成膜技術により形成されて成る。そし
て、このヒータボード1に対して、記録用液体の液路
(ノズル)25を限界するための隔壁を設けた天板30を接
着することにより、記録ヘツド9が構成される。
記録用の液体(インク)は、天板30に設けた供給口24
より共通液室23に供給され、ここより各ノズル25内に導
かれる。そして、通電によってヒータが45が発熱する
と、ノズル29内に満たされたインク発泡現象が生じ、こ
の気泡の成長・収縮吐出口26よりインク適が吐出される
わけである。
第3図(A)および(B)は、それぞれ、本実施例に
係るヒータボード41の平面図およびその部分拡大図であ
る。
同図(A)において、43は吐出ヒータ部である。44は
端子であり、ワイヤボンデイングにより外部と接続され
る。42は温度検知手段たる温度センサであり、吐出ヒー
タ部43等と同じ成膜プロセスにより吐出ヒータ部43に形
成してある。同図(B)は同図(A)におけるセンサ42
を含む部分Bの拡大図であり、48はヘツドを加熱するた
めの加熱手段たる保温ヒータである。
センサ42は、他の部分と同様に、半導体同様の成膜プ
ロセスによって形成してあるため極めて高精度であり、
他の部分の構成材料であるアルミニウム、チタン、タン
タル、5酸化タンタル、ニオブ等、温度に応じて導電率
が変化する材料で作成できる。例えば、これらのうちア
ルミニウムは電極に用いることができる材料、チタンは
電気熱交換素子を構成する発熱抵抗層と電極との接着性
を高めるために両者間に配置可能な材料、タンタルは発
熱抵抗層上の保護層の耐キヤビテーシヨン性を高めるた
めにその上部に配置可能な材料である。また、プロセス
のバラツキを小とするために線幅を太くし、配線抵抗等
の影響を少なくするために蛇行形状として高抵抗化を図
っている。
なお、センサ42としては、これをダイオードとし、温
度に対する順方向電圧が変化する特性を利用することも
有効である。
保温ヒータ48は、吐出ヒータ45の発熱抵抗層と同一材
料(例えばHfB2)を用いて形成できるが、ヒータボード
を構成する他の材料、例えばアルミニウム、タンタル、
チタン等を用いて形成しても良い。
次に、上述のように構成された実施例の各部を制御す
る制御構成を、第4図を参照して説明する。
同図において、10は操作パネルからの記録指示に基づ
いて各部を動作させる制御部である。この制御部10は、
各種の制御手順を実行するMPU1000、上記制御手順やデ
ータ等を格納するROM1001、上記制御実行におけるワー
クエリア等に用いられるRAM1002、所定の時間を計測す
るタイマ1003、および各部との接続を行うインターフエ
ース部1004で構成される。
上記制御部10によって制御されるのは、ヘツド9、キ
ヤリツジモータ17、用紙送りモータ20および保温ヒータ
48であり、それぞれヘツドドライバ9A、モータドライバ
17A、20Aおよびヒータドライバ48Aによって駆動され
る。また、温度センサ42やホームポジシヨンセンサ4の
検出に基づいて、制御部10はインクの温度やキヤリツジ
15の移動位置を認識することができる。100は制御部10
をはじめとして、装置全体に電源を供給する電源であ
る。
次に、上記構成の実施例の動作について、第5図のフ
ローチヤートを用いて説明する。
第5図は本実施例の保温ヒータ48への通電手順を示し
たフローチヤートの一例である。第5図において、キヤ
リツジモータ17と用紙送りモータ20の駆動は、割り込み
処理として行われ、所定パルスの駆動が終了した時点で
停止するように処理される。
保温ヒータ48への通電は、そのタイミングによって大
きく二つに分けられる。一つは、一行分の画像印字処理
毎にそのときのキヤリツジモータ加速駆動に同期させて
行う保温ヒータ48への通電(以下、行頭温調という)で
ある。もう一つは、環境温度が著しく低かったり、低温
時に待機状態などでインク吐出が行われない状態が比較
的長く続いた事によりインクが自然冷却されていて、行
頭温調だけではインク温度を適正温度まで上昇させるこ
とができないと判断された場合に、行頭温調開始直前に
所定時間行う保温ヒータ48への通電(以下、印字頭温調
という)である。
第5図において、印字開始信号が送られてきたときに
(ステツプS401)、キヤリツジモータ17が駆動中であっ
たならば終了するまでウエイトする(ステツプS402)。
次に印字頭温調時間nおよび行頭温調パルス数mを設定
する(ステツプS403、S404)。n、mの値は、あらかじ
め環境温度、印字待機時間等に応じて最適な保温ヒータ
48への通電時間を割り当てたテーブルをROM1001内に作
成しておき、これを参照して設定すればよい。ただし、
mの値はキヤリツジモータ17の加速駆動パルス数以下と
する。
次に、設定された時間nだけ保温ヒータ48をON状態に
し、印字頭温調を行う(ステツプS405〜S408)。キヤリ
ツジモータ17の駆動はステツプS402にて必ず終了してい
る。つまり、印字頭温度はキヤリツジモータ17の駆動終
了後に行なわれるので、この印字頭温調を行っている期
間にオーバーラツプする可能性があるのは、用紙送りモ
ータ20の駆動のみとなる。
次に、用紙送りモータ減速駆動の残りパルス数が設定
値x以下となっていれば次のステツプに進む(ステツプ
S409)。これはスループツトを向上させるために、用紙
送りモータ20の減速処理と次のキヤリツジモータ17の加
速処理を同時に行えるようにしたものである。xは、用
紙送りモータ駆動とキヤリツジモータ駆動がクロスする
パルス数であり、モータの加減速に要するパルス数より
も小さい値に、あらかじめ設定しておけばよい。次に設
定された行頭温調のパルス数mを調べ0でなかったなら
ば、用紙送りモータ20の駆動が終了するのを待って、保
温ヒータ48をONし、キヤリツジモータ17の駆動を開始す
る。つまり、行頭温調は用紙送りモータ20の駆動終了後
に行なわれる。ただし、nが用紙送りモータ20の駆動時
間よりも長く設定された場合は、印字頭温調終了後にキ
ヤリツジモータ17の加速駆動を開始する(後述する第8
図、第9図参照)。つまり、キヤリツジモータ17の駆動
は、印字頭温調の終了後に開始される。
一方、m=0ならば直ちにキヤリツジモータ17の駆動
を開始する。(ステツプS409〜S412)。以上によって行
頭温調と用紙送りモータ20の駆動とが重ならないように
制御される。
mの値は、割り込み処理によってキヤリツジモータの
加速処理が1パルス終了する度にデクリメントされ、0
になった時点で保温ヒータ48がOFFされて行頭温調は終
了する(ステツプS413〜S416)。
キヤリツジモータ17の加速が終了(ステツプS417)
後、記録情報に基づいて一行分の画像印字が行われる
(ステツプS418)。印字終了後キヤリツジモータ17の減
速処理が開始される(ステツプS419)。キヤリツジモー
タ17の減速駆動パルス数が残りxパルス以下となったと
ころで用紙送りモータ20の駆動要求があれば、用紙送り
モータ20を駆動して改行処理を開始する(ステツプS420
〜422)。以上が一行分の記録動作手順である。一行分
の記録動作終了後、記録開始情報が有ればステツプS401
へ戻り、以上説明した処理手順を繰り返す。
次に、第5図によって説明した手順に従って記録動作
を制御した場合の各モータ17、20の加減速駆動および保
温ヒータ48への通電タイミングの一例を第6図乃至第9
図に示す。
これらの図において(A)はモータ17、20の駆動シー
ケンスの一部を、(B)は保温ヒータ48の駆動シーケン
スをそれぞれ示す。また点線付きの太い実線はキヤリツ
ジモータ17の駆動、一点破線は用紙送りモータ20の駆動
をそれぞれ表わす。vはモータの駆動速度である。xは
キヤリツジモータ17と用紙送りモータ20をクロスさせて
駆動できる最大のパルス数、n0は一行分の改行処理時間
からxを2倍した時間を引いた残りの時間、m0はキヤリ
ツジモータ17の加速パルス数、nは印字頭温調時間、m
は行頭温調パルス数である。
第6図は、環境温度や印字待期時間等を基に設定され
るn、mの値がそれぞれ、 nn0+x、0<mm0 であった場合を示す。このとき、キヤリツジモータ17の
減速駆動が終了した時点から用紙送りモータ20の駆動に
重ねて印字頭温調がnだけ行われる。また、次の行のキ
ヤリツジ加速時に重ねて行頭温調を行なうため、用紙送
りモータ20の駆動が終了するまで待ってから、キヤリツ
ジモータ17の駆動とそのmパルス分の行頭温調を開始す
る。ここでxパルス駆動するのに要する時間をnxとする
と、本実施例では各行毎のスループツトの低下をnxに抑
えることができる。
なお、 (1)1行の画像記録と次行の画像記録との間に複数の
改行処理を行う場合には、最後の改行処理に重ねて印字
頭温調を行う。
(2)1行分の画像記録の直前に改行処理が行われ、例
えば、印字開始時や前の行に重ねて印字する場合には、
3つの負荷が重ならないので説明を省いた。
上記(1)、(2)は他の動作例においても共通であ
る。
第7図は、印字頭温調時間nと行頭温調パルス数mが
それぞれ次のように設定された場合を示す。
nn0、m=0 同図からわかるように、行頭温調パルス数mが0であ
り、かつ印字頭温調時間nがn0以下であれば、スループ
ツトを低下させることなく、環境温度がインク吐出に適
している時と同じ処理速度で同じように良好な画像を記
録することができる。
第8図は、印字頭温調時間nと行頭温調パルス数mが
それぞれ次のように設定された場合を示す。
n0<nno+x、m=0 図においてキヤリツジモータ17の減速駆動が終了した
時点より、用紙送りモータ20の駆動に重ねて印字頭温調
を開始する。用紙送りモータ20の減速駆動が開始し、残
りの駆動パルス数がx以下になると次行の画像記録を行
うためキヤリツジモータ17の加速を開始するところであ
るが、n0<nであるため第5図で説明した手順に従い、
印字頭温調が終了するまで待つことになる。
仮に行頭温調パルス数mがm≠0に設定されていると
すると、第6図の動作例と同じくさらに用紙送りモータ
20の駆動が終了するまで待つことになるが、この動作例
ではm=0であるから印字頭温調が終了次第、残ってい
る用紙送りモータ20の駆動に重ねてキヤリツジモータ20
の駆動を開始できる。したがって、本動作例では第8図
から分るようにスループツトの低下を(n−n0)に抑え
ることができる。
第9図は、印字頭温調時間nと行頭温調パルス数mが
それぞれ次のように設定された場合を示す。
n>n0+x、mm0 図において、キヤリツジモータ17の減速駆動が終了し
た時点より、用紙送りモータ20の駆動に重ねて印字頭温
調を開始する。用紙送りモータ20の減速駆動が開始し、
残りの駆動パルス数がx以下になると次行の画像記録の
ためキヤリツジモータ17の加速駆動を開始するところで
あるが、n>n0+xであるため第5図で説明した手順に
従い印字頭温調が終了するまで待ってからギヤリツジモ
ータ17の加速駆動と行頭温調を行うことになる。
したがって、スループツトの低下は、xパルス駆動す
るに要する時間nxとすると(n−nx)に抑えることがで
きる。
以上説明したように、この実施例では印字頭温調はキ
ヤリツジモータ17の駆動時には行なわず、一方行頭温調
は用紙送りモータ20の駆動時には行なわないので、モー
タ17、20及び保温ヒータ48が3つ同時に駆動されること
がなく、電源のコストダウンとコンパクト化を図ること
が可能となる。
また、キヤリツジモータ17と用紙送りモータ20、用紙
送りモータ20と印字頭温調(保温ヒータ48)、キヤリツ
ジモータ17と行頭温調(保温ヒータ48)を同時に駆動可
能としているので、インク温度の最適化処理によるスル
ープツトの低下を最小限に抑えることができる。さら
に、短時間でインク温度を適正温度に制御することも可
能となる。
本発明は、インクジエツト記録方式の中でも上述実施
例で示したバルブジエツト方式の記録装置において優れ
た効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録
の高密度化、高精細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型、コンテイニユアス型のいず
れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型の場合に
は、液体(インク)が保持されているシートや液路に対
応して配置されている電気熱交換体に、記録情報に対応
していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なく
とも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変
換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘツドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書、同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温上昇
率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載さ
れている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこ
とができる。
記録ヘツドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合わせ
構成(直線状液路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されて構成を開示する米国特許第45
58333号明細書、米国特許4459600号明細書を用いた構成
も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱
交換体に対して、共通するスリツトを電気熱変換体の吐
出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱
エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させ
る構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録
ヘツドの形態がどのようなものであっても、記録を確実
に効率よく行いうるからである。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記
録ヘツドに対しての回復手段、予備的な補助手段頭等を
付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好
ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘ
ツドに対してのキヤツピング手段、クリーニング手段、
加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱
素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録
とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安
定した記録を行なうために有効である。
さらに加えて、本発明記録装置の形態としては、コン
ピユータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いら
れるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するフアクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、装置電源部のコストダウンとコンパ
クト化を実現でき、また低温時においても、記録用イン
ク温度の最適化処理によるスループツトの低下を最小限
に抑えて、短時間でインク温度を適正温度に制御し得
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジエツト記録装置に係る一実施
例を示す外観構成図、 第2図は第1図の記録ヘツドの構成図、 第3図は第2図のヒータボードの構成図、 第4図は実施例の制御構成を示すブロツク図、 第5図は保温ヒータへの通電手順を示すフローチヤー
ト、 第6図乃至第9図は実施例の動作例を示すタイミングチ
ヤート、 第10図は従来の保温ヒータへの通電動作を示すタイミン
グチヤートである。 9……記録ヘツド 17……キヤリツジモータ 20……用紙送りモータ 42……温度センサ 48……保温ヒータ 100……電源 1000……MPU 1001……ROM 1002……RAM

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘツドから吐出されるインクの温度を
    制御するインク加熱手段と、前記記録ヘツドを走査する
    キヤリツジモータと、記録媒体を搬送する搬送モータと
    を有するインクジエツト記録装置において、 前記インク加熱手段、前記キヤリツジモータ及び前記搬
    送モータが全て同時に駆動されないように各々の駆動を
    制御する駆動制御手段を具備したことを特徴とするイン
    クジエツト記録装置。
  2. 【請求項2】前記駆動制御手段は、前記キヤリツジモー
    タの駆動終了後に前記インク加熱手段を駆動することを
    特徴とする請求項(1)に記載のインクジエツト記録装
    置。
  3. 【請求項3】前記駆動制御手段は、前記用紙送りモータ
    の駆動終了後に前記インク加熱手段を駆動することを特
    徴とする請求項(1)に記載のインクジエツト記録装
    置。
  4. 【請求項4】前記記録ヘツドは、インクを吐出する複数
    の吐出口と、対応する吐出口毎に設けられ、インクに熱
    による状態変化を生起させ該状態変化に基づいてインク
    を前記吐出口から吐出させて飛翔的液滴を形成する熱エ
    ネルギー発生手段とを有したことを特徴とする請求項
    (1)に記載のインクジエツト記録装置。
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