JP2675876B2 - インクジェットヘッドカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッドカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクを吐出して記録媒体に画像の記録を
行なう、記録ヘツド部と、前記記録ヘツド部にインクを
供給するタンク部とを一体に構成したインクジエツトヘ
ツドカートリツジ及び該カートリツジを用いて記録を行
なうインクジエツト記録装置に関する。
[背景技術] 本発明が発明されるに当たっての背景となったインク
ジエツトカートリツジの斜視図を第8図に示す。80はイ
ンクを収納するインクタンク、81はインクジエツトヘツ
ドでありインクタンク80にはめこまれている。インクは
多孔質体84と共にインク充填部80aに充填され、不図示
の連絡通路を通じてインクジエツトヘツド81へと供給さ
れる。81aはインクジエツトヘツド81に設けられている
吐出口であり本体側からの画像信号を受け、インク滴を
記録材へと吐出する。インクタンク内部には、インク充
填部80aと連絡通路80cを介して小室80bが設けられてお
り、この小室内部には撥水性を持つ多孔室部材又は繊維
状部材82が充填されていて、前述した連絡通路80cを通
じ、空気をインク充填部80aへと供給するが、インクの
逆流は防ぐ構造となっている。
インクタンクのフタ83は、インク充填部80aにインク
吸収体84を組み込んだ後にインクタンク80に溶着してタ
ンクをシールする。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら前記構成によるインクジエツトカートリ
ツジを第9図に示すようにインク吐出口81aを下向きに
して使用した場合に、インクジエツトヘツド81に相対す
る側80dのインクが図中の斜線で示すI領域からインク
ジエツトヘツド81側に流れず残ってしまうという欠点が
あった。
インクが残らないようにタンクの下部80eを斜めにす
る方法も考えられるが、インクの充填量を変えずにこれ
を行なうにはインクジエツトヘツド81を被記録材が配置
されている側である下方側に下げなければならず、その
分装置100全体の高さが高くなったり、インク吸収体84
の高さが高くなることによってインクの保持力が低下し
て、インク吐出口81aよりインクがもれ出しやすくなる
などの解決すべき課題が生じた。
本発明は前述のような課題を解決し、インクタンク内
のインクを記録ヘッドへのインク流入口側に導き、タン
ク内にインクを残留させることなく使用しきることが可
能なインクジエツトヘツドカートリツジを提供すること
を目的とする。
また、本発明は、このようなインクジエツトヘツドカ
ートリツジを搭載し、記録特性に優れたインクジエツト
記録装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前述の目的を達成するために鋭意研究
を重ねた結果、記録ヘツドへのインク流入口近傍のイン
ク吸収体の充填密度を高めることでインクタンク内のイ
ンクを残留させることなく使いきることができるとの知
見を得た。
本発明は、前述の知見に基づきなされたものであっ
て、インクを吐出する記録ヘツド部と、前記インクを貯
蔵するタンク部とを有し、前記タンク部内部に多孔質
体、又は繊維状材料からなるインク吸収体を持ち、前記
タンク部が大気連通状態に置かれることでタンク内部の
インクを記録ヘツド部に供給できるインクジエツトカー
トリツジであって、前記タンク内部には、インクタンク
内に収納されたとき前記記録ヘツドのインク流入口側の
充填密度が高く、流入口から離間するにつれて充填密度
が低くなるよう構成されたインク吸収体と、該インク吸
収体と係合することで前記インク吸収体の充填密度の前
記高低が形成されるように設けられた突状係合部材とを
有していることを特徴とする。
インクを吐出する記録ヘツド部と、前記インクを貯蔵
するタンク部とを有し、前記タンク部内部に多孔質体、
又は繊維状材料からなるインク吸収体を持ち、前記タン
ク部が大気連通状態に置かれることでタンク内部のイン
クを記録ヘツド部に供給できるインクジエツトカートリ
ツジであって、前記タンク内部には、インクタンク内に
収納されたとき前記記録ヘツドのインク流入口側の充填
密度が高く、流入口から離間するにつれて充填密度が低
くなるよう構成されたインク吸収体と、該インク吸収体
と係合することで前記インク吸収体の充填密度の前記高
低が形成されるように設けられた突状係合部材とを有し
ていることを特徴とするインクジエツトヘツドカートリ
ツジと、該カートリツジが搭載可能に設けられたキヤリ
ツジとを備えたことを特徴とする。
このようにすることで、インク供給口の付近のインク
吸収体の密度を上げることができ、毛管現像によって、
インクがインク吸収体のより密度の高い部分に集まる性
質を利用して、インクが残り少なくなった場合でも、イ
ンク供給口側にインクが集まり、インクジエツトヘツド
にインクが最後まで供給できる。
[実施例] 以下、図面を用いて発明を適用したインクジエツトヘ
ツドカートリツジ及びインクジエツト記録装置の一実施
態様例を説明する。
[実施態様例1] 第1図は本発明を適用した一実施態様例である。
図において、記録ヘツド1を備えたカートリツジCを
着脱可能に装填するためのキヤリツジ2は、操作レール
11に摺動自在に載置され、一方を摺動レール12に支えら
れており、記録媒体30に対して直角方向に走査を行ない
画像を記録する。このキヤリツジ2の走査に従い、記録
ヘツド1(画像情報に応じてインク液滴を形成するため
の、複数個の電気熱変換体(図示せず)を有している)
の複数個の噴射ノズル3から、タンク13より供給された
インク粒子を画像情報に応じて吐出させ、記録媒体30に
文字や図形などの画像を記録する。そして記録媒体30
は、送りローラ15・16・17・18によって画像記録に応じ
て順次搬送され画像記録を行なう。なおCはインクジエ
ツトカートリツジで、後述する通り記録ヘツド1とイン
クタンク13を有して、キヤリツジ2に装填可能である。
ここで記録ヘツド1は、その突き当て面1a、及び不図
示の他の突き当て面をキヤリツジ2の突き当て面2a、及
び不図示の他の突き当て面に当接、加圧され、位置決め
される構成となっている。すなわち、保持部材40に係号
する押しピン10により、記録ヘツド1に加圧が加わり、
記録ヘツド1の突き当て面1aがキヤリツジ2の突き当て
面2aに突き当たり、記録ヘツド1のキヤリツジ2に対す
る水平方向の位置決めがなされる。また、押しピン10
と、記録ヘツド1との不図示の加圧面は斜面で構成され
ているので、その分力により噴射ヘツド1の突き当て面
1cがキヤリツジ2の突き当て面2cに同時に突き当たり、
記録ヘツド1の高さ方向の位置決めが成される。なお10
aはコイルバネで、押しピン10を押圧する。
一方、保持部材40には、信号線束4を介して本体から
の画像信号を伝える本体コネクタ6が取り付けられてい
てカートリツジC側へヘツドコネクタと脱着可能であ
る。
従って保持部材が右方に移動する事により、押しピン
10はその係止部10aが保持部材40と突き当たり、記録ヘ
ツド1の加圧を解除すると同時に、カートリツジコネク
タ5と本体コネクタ6が離脱してカートリツジCを開放
する構成となっている。
カートリツジCを構成するタンク13の内部には、多孔
質部材又は繊維状部材からなるインク吸収体51が収納さ
れインクが充填されている。このインク吸収体51によ
り、カートリツジに振動又は衝撃が加わっても、内部の
インクの容易な移動を妨げるので、インクの突出や印字
への悪影響を防ぐことができる。インクはタンク13下部
のインク供給口13及び連絡流路1gを通じて噴射ノズル3
へと供給され、ヘツドコネクタ5で受ける本体からの画
像記録信号に従ってインク滴を選択的に記録媒体30へと
吐出させ、画像を記録する。
タンクの上面には突出した突出部52aが設けられてお
り、内部には撥水部材53が充填されている。この撥水部
材は、撥水性を持つ多孔質体、又は繊維状部材からな
り、空気は抵抗なく通すが、インクなどの液体は通さな
い性質を持つ。突出部52aの上部には大気連通孔52bがあ
り、インクの供給による残インク量の減少に従い、外気
からのエアーをタンク上部開口部13cを介してタンク内
部へと導く。しかしながら大気連通孔52bの周囲は撥水
部材53により密封状態となっているので内部インクが、
大気連通孔52bを通じ、タンク外部へと流出する事を防
ぐことができる。
第2図は本発明の実施例の記録ヘツド解放時の詳細図
である。
記録ヘツド1の解放状態では、コネクタホルダー40は
右方(矢印A方向)へと移動する。この移動時に、記録
ヘツド1はラフガイド2eに突き当たり、移動が規制され
るので、本体コネクタ6とヘツドコネクタ5は接合が離
れ記録ヘツド1の加圧を解除し、記録ヘツド1を位置決
め状態から解放する。
図に示す通り、記録ヘツド1のヘツドコネクタ5と本
体コネクタ6との接合が離れ、押しピン10も記録ヘツド
1から離れると、タンク13の上面に突出した突出部13a
を持つ事により矢印方向に着脱が可能となる。
第3−1図に本実施例によるインクジエツトカートリ
ツジを詳しく説明する斜視図を、第3−2図にその断面
図を示す。
インクタンク13においてAはインク供給口13aとタン
ク上面13dとの間の内矩寸法、Bはタンク上面13dとタン
ク内に突出する係合部13bのインク供給口13aに面した側
との内矩寸法を示す。
また、インク吸収体51においてDはインク吸収体51が
タンクの供給口13aに接する側の寸法を、Eはタンク13
の係合部13bに係合する穴部51aの位置を示す寸法を、F
はインク供給口13aのない側の寸法、Tは吸収体51の厚
さを示す。本実施態様例においては、A=50mm,B=31.5
mmであり、Aと直交する方向の長さが65mmである。
ここでインク吸収体51の寸法は、 D=k×A − E=B+α − F=A+α − T=J+α − として表わされる。ただし、式においてkは1以上の
値であることが好ましく本例では1.14とした。また、α
はタンクの内寸に対するしめしろで本例では1〜2mmと
した。このようにインク吸収体51の形状をタンクの供給
口13a側に広がった台形形状とすることでインクタンク
内にインク吸収体を収納したときインク供給口13a側の
充填密度が高くなるため、良好な結果を得ることができ
た。
すなわち同図中Gで示した寸法がタンク内のA−Bの
寸法より大である形状としているので、組立時に吸収体
13をタンク13内におしこんだ時に吸収体のGで示す領域
が、タンク13の係合部13bにおされてインク供給口付近
に特に高密度に圧縮する構成とすることができるのであ
る。
以上の様な構成であるので、第1図及び第2図に示し
たように、インク吸収体51の斜線で示した領域51fが、
タンク13の係合部13bによって、特に集中的に圧縮され
ているので、インクの残量が残り少なくなった場合で
も、インクはインク吸収体51の高密度側51f、すなわち
記録ヘツド1へのインク供給口13a側に集まるので、支
障なく印字が行なえるのである。
さらに、物流、その他でインクジエツトカートリツジ
Cを記録ヘツド1が上になる様に放置した場合でも、イ
ンクの供給口13a側のインク吸収体(51fの部分)の密度
を高くしてあるので、前述した理由によって、インクが
重力によって大気連通孔52b側に移動してしまうことが
なくなり、常に、供給口13a付近にインクを満たしてお
けるので、使用時にインクが不吐出になるなどのトラブ
ルもなくなるのである。
ところで、本願においては、このインク吸収体の相対
的な疎密の程度もしくは、インク吸収体の疎の領域と密
な領域との差が大きな影響を与える要因となる。
本願における優れた効果を得るためには、インク吸収
体の密の領域は、インク吸収体の疎の領域に対して略1.
05ないし2倍程度の密度、好ましくは1.1倍ないし1.8
倍、さらに好ましくは1.2倍ないし1.5倍程度の範囲の高
密度を有していればよい。
また、本願においては、インクタンク内に収納された
ときインク吸収体の記録ヘツドのインク供給口13a部分
が最も高密度となるようなインク吸収体の形状であれば
よく、本実施態様例のようにインク供給口領域で巾広と
なっている略台形状のインク吸収体には限られず、例え
ば、コネクタ5の近傍領域のインク吸収体が圧縮される
ような形状であってもよくその他本願の趣旨を満足する
構成であればよい。
また、第3−1図、及び第3−2図に示した様に、タ
ンクの係合部13bを、タンクの中央部に配置し、その高
さHを、タンク13の深さJに等しくし、かつ、係合部13
bの先端部13hを相対するタンクの側壁であるところのタ
ンクのフタ52と、溶着によって結合させる様にすれば、
操作者が、インクタンク13を強く押した場合にも、タン
ク13が圧縮変形することがないので、インクが容易に吐
出口3や大気連通孔52bから、もれることもないし、温
度変化によってタンク13の側壁が膨張したり収縮したり
するのを防止できる構造とすることもできるので、偏
平、薄型のインクジエツトカートリツジを提供すること
も可能になり、フルカラー印字等を目的として、複数個
のインクジエツトカートリツジを必要とする記録装置に
おいても、これを小型化することも可能になった。
[実施態様例2] 本実施例では、大気連通孔52aをインクタンクの上部
の突出部52aに設けたが、タンク13に設けた係合部13b内
に設けることも可能である。
第4図はその実施例で、タンクの係合部13bを中空の
小室として、その内部に撥水部材53を、中心部に大気連
通孔52bを、さらに係合部13bの壁部にインク吸収体51と
撥水部材53とが通気できるようにスリツト13gを設ける
ことで、第1の実施例と同様な効果を得ることができ
る。
ここで、本実施態様例においては、第4図に示される
ように小室13bは、タンクを構成する一方の側壁から他
方の側壁にまで及ぶ隔壁によって構成されており、タン
ク内の略中央領域に設けられている。
すなわち、本実施態様で用いたインクジエツトヘツド
カートリツジCのインクタンク13は、たて(インク吐出
方向に相当する方向)方向50mm,よこ(インク吐出方向
と直交する方向)方向65mm、厚み(キヤリツジ走査方向
に相当する方向)方向15mmの内容寸法を有しており、隔
壁はたて方向においては側壁から上下とも18.5mm、よこ
方向においては側壁から左右とも24.5mm離間した領域
に、たて方向13mm、よこ方向16mmの外形寸法の略長方形
の空間として形成されている。
これを容積としてとらえると、小室の容積が2cc小室2
0を除いたインクタンク容積が43ccである。
本実施態様例では、小室20は、上述のような寸法もし
くは容積として形成されているが、これに限られること
はなく、例えば、インクタンクの容積に対して1/10ない
し1/50好ましくは1/15ないし1/40,より好ましくは1/20
ないし1/30程度の容積を有するような空間としての形成
されればよい。
この小室20の占める空間があまり大きい場合には、イ
ンクタンク13内に充填され得るインク容量が少なくなっ
てしまい、あまり小さい場合には、小室20内に環境状態
の変化等の原因で入り込んだインクによって満されてし
まい小室20内に形成された大気連通孔21からインクが外
部にもれてしまうおそれがあるため、上述のような範囲
とされることが好ましい。
一方、小室20内に形成された大気連通孔21は、第4図
Aに示されるように小室20によって形成された空間内の
略中心領域に大気連通孔先端開口部21aが位置するよう
に略筒状として構成される突状部材によって形成されて
いる。
本実施態様例においては、インクタンクの厚みが15mm
であるため、大気連通孔先端開口部21aは側壁から7.5mm
の領域に形成されている。
また、本実施態様例にあっては大気連通孔21を形成す
る突状部材はその体積が0.15ccとして形成されている。
この突状部材は上述の体積に限られることなく、小室
20の空間の容積に対して1/4ないし1/40好ましくは1/8な
いし1/35,より好ましくは1/10ないし1/30程度の範囲内
の体積として形成されればよい。
また、大気連通孔21の口径は本実施例にあってはφ0.
7mmとして形成されている。
この孔径はあまり大きいと外部からゴミが進入するお
それがあるとともに、インクの蒸発速度を早めてしまう
おそれがあるため、できるだけ口径は小さい方がよいた
め、φ0.1乃至2.0mm程度の範囲とすることが好ましい。
このように、大気連通孔21の先端開口部21aを小室20
の空間内の中心領域に位置するように設けているため例
えば、第4図B,第4図Cに示されるように周囲環境等の
変化により小室20内にインクが進入した場合であって
も、インクジエツトヘツドカートリツジCの位置の向き
にかかわらず、インクがタンクの外部にもれ出すことが
ない。
[実施態様例3] 本実施態様例では、タンクの係合部13bを箱状の部材
としたが、第5図に示したように円柱状ボス13h又は一
文字リブ13iあるいは十文字のリブ13j等にしても同様の
効果を得られるのは言うまでもない(A,Bは第3図に相
当する部分を示す)。
[実施態様例4] 本実施例では、タンクのほぼ中央部に1ケ所の係合部
を設けたが、インクの流れを妨げない程度で、複数の係
合部を設けても、かまわないのは言うまでもない。
[実施態様例5] 第6図に示したようにインク供給口13aの真上にタン
クの側面からリブ13kを突出させても同様の効果がある
のは言うまでもない。
[実施態様例6] 第7図に示したように、タンクの外形形状の一部を突
出させて突出部の壁面13lを係合部として壁面13lと供給
口13aの間(A−B)に、インク吸収体を圧縮してつめ
込んでも同様の効果を得られるのは言うまでもない。
これら実施態様例では係合部をタンクと一体構成とし
たが、タンクのフタと一体構成、あるいは、タンクとフ
タの両方からつきあわせる、もしくは別部材として後か
ら固定するなどの構成としてもかまわないのは言うまで
もない。
本発明は、特にインクジエツト記録方式の中でもバブ
ルジェット方式の記録ヘッド、記録装置に於いて、優れ
た効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行なうものが好ましい。こ
の方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のい
ずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場
合には、液体(インク)が保持されているシートや液路
に対応して配置されてい電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作
用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一対
応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効であ
る。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液
体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成
する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に
気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた
液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。この
パルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号
明細書、同第4345262号明細書に記載されているような
ものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関
する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことがで
きる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わ
せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用
いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数
の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変
換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59年第123670
号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部
に対応せる構成を開示する特開昭59年第138461号公報に
基づいて構成としても本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対しての、キャピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色
のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に
構成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異
なる色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少な
くとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効であ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、タンクの内部に係合部を設け
て、この係合部とインク供給口間の距離よりも、一辺の
長さを長くしたインク吸収体を、この係合部とインクの
供給口との間に、集中的に圧縮して組み込む構成とした
ので、インクが残り少なくなった場合でも、インクは高
密度となった吸収体側すなわちインクの供給口側に流れ
るので支障なく印字が行なえる。
さらに、同様の理由で、物流等によってインクヘッド
部を上側にして放置した場合でも、インクが重力に引か
れて移動してインクジエツトヘツドへのインクの供給口
付近のインクがなくなり初期使用時にインク不足となり
印字不良をおこすようなことも防止できる。
インクタンクの中央部に係合部を設けて、これをタン
クの内部の高さと同じにして、相対するタンク側壁と溶
着するようにすれば、外力や温度変化によるタンクの変
形に対して、十分な強度を有するインクジエツトヘツド
カートリツジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるインクジェット記録装置の一例
を概略的に示す断面図、 第2図は本発明にかかるインクジエツトヘツドカートリ
ツジの着脱の説明図、 第3−1図は本発明にかかるインクジエツトヘツドカー
トリツジの構成の一例を概略的に示す分解斜視図、 第3−2図は本発明にかかるインクジエツトヘツドカー
トリツジの一例を示す断面図、 第4図は本発明にかかるインクジエツトヘツドカートリ
ツジの他の例を示す概略断面図、 第5図ないし第7図は本発明にかかるインクジエツトヘ
ツドのさらに他の例を示す概略断面図、 第8図は背景技術となったインクジエツトヘツドカート
リツジの構成を概略的に示す分解斜視図 第9図は第8図に示したインクジエツトヘツドカートリ
ツジを装着した記録装置の概略断面図である。 1……記録ヘッド 2……キヤリツジ 13……インクタンク 13a……供給口 13b……係合部 51……インク吸収体 51a……係合部 52b……大気連通孔 51f……インク吸収体の高密度部分

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する記録ヘツド部と、前記イ
    ンクを貯蔵するタンク部とを有し、前記タンク部内部に
    多孔質体、又は繊維状材料からなるインク吸収体を持
    ち、前記タンク部が大気連通状態に置かれることでタン
    ク内部のインクを記録ヘツド部に供給できるインクジエ
    ツトカートリツジであって、前記タンク内部には、イン
    クタンク内に収納されたとき前記記録ヘツドのインク流
    入口側の充填密度が高く、流入口から離間するにつれて
    充填密度が低くなるよう構成されたインク吸収体と、該
    インク吸収体と係合することで前記インク吸収体の充填
    密度の前記高低が形成されるように設けられた突状係合
    部材とを有していることを特徴とするインクジエツトヘ
    ツドカートリツジ。
  2. 【請求項2】前記インク吸収体は、前記記録ヘツドへの
    インク流入口側が巾広とされた台形形状であって、これ
    を前記係合部材と、前記インクタンクの前記インク流入
    口側の壁部とではさみ込むことで前記インク流入口側の
    充填密度を高くするとともに、前期突状係合部材によっ
    て前記インク流入口へのインクの流れを2方向からの流
    れとしていることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジエツトヘツドカートリツジ。
  3. 【請求項3】前記インクタンク内に収納されたインク吸
    収体の充填密度の高い領域は、充填密度の低い領域に対
    して1.05ないし2倍程度の範囲であることを特徴とする
    請求項1又は2いずれかに記載のインクジエツトヘツド
    カートリツジ。
  4. 【請求項4】前記記録ヘツド部は、熱エネルギーを用い
    て液滴を吐出エレメントから吐出させて記録を行なうバ
    ブルジエツト方式のヘツドであることを特徴とする請求
    項1,2又は3のいずれかに記載のインクジエツトヘツド
    カートリツジ。
  5. 【請求項5】インクを吐出する記録ヘツド部と、前記イ
    ンクを貯蔵するタンク部とを有し、前記タンク部内部に
    多孔質体、又は繊維状材料からなるインク吸収体を持
    ち、前記タンク部が大気連通状態に置かれることでタン
    ク内部のインクを記録ヘツド部に供給できるインクジエ
    ツトカートリツジであって、前記タンク内部には、イン
    クタンク内に収納されたとき前記記録ヘツドのインク流
    入口側の充填密度が高く、流入口から離間するにつれて
    充填密度が低くなるよう構成されたインク吸収体と、該
    インク吸収体と係合することで前記インク吸収体の充填
    密度の前記高低が形成されるように設けられた突状係合
    部材とを有していることを特徴とするインクジエツトヘ
    ツドカートリツジと、該カートリツジが搭載可能に設け
    られたキヤリツジとを備えたことを特徴とするインクジ
    エツト記録装置。
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