JP2675878B2 - インクジェットヘッドカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッドカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置

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JP2675878B2
JP2675878B2 JP27464089A JP27464089A JP2675878B2 JP 2675878 B2 JP2675878 B2 JP 2675878B2 JP 27464089 A JP27464089 A JP 27464089A JP 27464089 A JP27464089 A JP 27464089A JP 2675878 B2 JP2675878 B2 JP 2675878B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部にイン
クを供給するタンク部とを一体に構成したインクジェッ
トヘッドカートリッジ及び該カートリッジを搭載し記録
媒体に画像の記録を行なうインクジェット記録装置に関
する。
〔背景技術〕
本発明が発明されるに当たっての背景となったインク
ジェットヘッドカートリッジの斜視図を第5図に示す。
60はインクを収納するインクタンク、1はインクジェッ
トヘッドでありインクタンク60にはめこまれている。イ
ンクは多孔質体62と共にインク充填部60aに充填され、
不図示の連絡通路を通じてインクジェットヘッド1へと
供給される。
3はインクジェットヘッド1に設けられている吐出口
であり本体側からの画像信号を受け、インク滴を記録材
へと吐出する。
5は本体と電気的接続を行なうコネクタ部である。
タンク60の一部には小室60cが配置してあり、タンク
内のインク充填部60aと連通溝60bを通じて連通してい
る。小室の一部には大気連通孔60dがあり、画像形成で
インクが排出されるに従いこの大気連通孔60dからエア
ーが流入する構成となっている。
61はフタであり、インク充填部60aと小室60cのシール
を行なっている。
従って前述のインクジェットカートリッジは、通常使
用状態では記録ヘッド1が下向きで、大気連通孔60dが
上側に位置しているので、インクがもれ出すことはなか
った。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかしながら前述の例において、例えば第6図に示す
ようにカートリッジの大気連通孔を下向き状態のまま放
置した場合や横だおし状態で放置した場合等には、周囲
環境の温度変化等の要因でタンク内に充填されたインク
が次第に下降してゆく。すると、多孔質体62内部で連通
溝が形成された側の下部にはインク層が形成され、記録
ヘッドとの連絡通路側の上部にはエアー層が形成され
る。この状態で、温度上昇があると、タンク内部の残留
エアーの膨張により内圧が上昇し、インクAが連通溝60
b、及び大気連通孔60dを通じてタンク外部へ押し出され
るので、インクもれが発生していた。
又、同様に大気連通孔を下向きにして、タンクに衝撃
を加えると、連通溝60bからインク滴が飛び出し、大気
連通孔60dを通りタンク外へインクがもれてしまう場合
があった。
本発明は前述のようなインクもれを防止するインクジ
ェットヘッドカートリッジを提供することを目的とす
る。
また、そのようなインクジェットヘッドカートリッジ
を搭載し記録特性に優れたインクジェット記録装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前述の目的を達成するために鋭意検討
を重ねた結果、インクタンクに小スペースを設け、その
スペース内に略筒状として形成した大気連通口を設ける
ことにより、インクもれに対して改善を図ることが出来
るとの知見を得るに至った。
本発明は、前述の知見に基づきなされたものであっ
て、インクを吐出する記録ヘッド部と、前記インクを貯
蔵するタンク部と、を有し、前記タンク部内部に多孔質
体、又は繊維状材料からなるインク吸収体を持ち、前記
タンク部が大気連通状態に置かれることでタンク内部の
インクを記録ヘッド部に供給できるインクジェットヘッ
ドカートリッジであって、前記タンクを構成するスペー
ス内の略中央部に前記インク吸収体と連通状態にある小
室を設けるとともに、タンク壁面より前記小室の内側に
突出した管状の突起部からなる大気連通孔を設けたこと
を特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出する記録ヘッド部と、
前記インクを貯蔵するタンク部と、を有し、前記タンク
部内部に多孔質体、又は繊維状材料からなるインク吸収
体を持ち、前記タンク部が大気連通状態に置かれること
でタンク内部のインクを記録ヘッド部に供給できるイン
クジェットヘッドカートリッジであって、前記タンクを
構成するスペース内の略中央部に前記インク吸収体と連
通状態にある小室を設けるとともに、タンク壁面より前
記小室の内側に突出した管状の突起部からなる大気連通
孔を設けたインクジェットヘッドカートリッジと、該イ
ンクジェットヘッドカートリッジが搭載可能に設けられ
たキャリッジと、を備えたことを特徴とする。
このようにインクジェットヘッドカートリッジのタン
クを構成するスペース内の略中央部に吸収体と連通する
小室と、タンク壁面より前記小室の内側に突出した管状
の突起部からなる大気連通孔を設けたことで、インクジ
ェットヘッドカートリッジ単独の任意放置状態におけ
る、インクもれの発生を防止することが可能となった。
又、インクタンクのタンクを構成するスペース内の略
中央部に小室を配置することで、タンク側壁の変形に対
する強度を上げることが出来るので、薄いタンク形状と
しても十分に強度のあるインクジェットインクジェット
ヘッドカートリッジを提供することができる。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明を適用したインクジェット
ヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置の実施
態様例を説明する。
第1図は本発明を適用した一実施態様例である。
図において、記録ヘッド1を備えたインクジェットヘ
ッドカートリッジCを着脱可能に装填するためのキャリ
ッジ2は、操作レール11に摺動自在に載置され、一方を
摺動レール12に支えられており、記録媒体30に対して直
角方向に走査を行ない画像を記録する。このキャリッジ
2の走査に従い、記録ヘッド1(画像情報に応じてイン
ク液滴を形成するための、複数個の電気熱変換体(図示
せず)を有している)の複数個の噴射ノズル3から、タ
ンク13より供給されたインク粒子を画像情報に応じて吐
出させ、記録媒体30に文字や図形などの画像を記録す
る。そして記録媒体30は送りローラ15・16・17・18によ
って画像記録に応じて順次搬送され画像記録を行う。な
おCはインクジェットカートリッジで、後述する通り記
録ヘッド1とインクタンク13を有して、キャリッジ2に
装填可能である。
ここで記録ヘッド1は、その突き当て面1a、及び不図
示の他の突き当て面をキャリッジ2の突き当て面2a、及
び不図示の他の突き当て面に当接、加圧され、位置決め
される構成となっている。すなわち、保持部材40に係号
する押しピン10により、記録ヘッド1に加圧が加わり、
記録ヘッド1の突き当て面1aがキャリッジ2の突き当て
面2aに突き当たり、記録ヘッド1のキャリッジ2に対す
る水平方向の位置決めがなされる。
又、押しピン10と、記録ヘッド1との不図示の加圧面
は斜面で構成されているので、その分力により記録ヘッ
ド1の突き当て面1cがキャリッ2の突き当て面2cに同時
に突き当たり、記録ヘッド1の高さ方向の位置めが成さ
れる。なお10aはコイルバネで、押しピン10を押圧す
る。
一方、保持部材40には、信号線束4を介して本体から
の画像信号を伝える本体コネクタ6が取り付けられてい
てカートリッジC側へヘッドコネクタと脱着可能であ
る。
従って保持部材が右方に移動する事により、押しピン
10はその係止部10aが保持部材40と突き当たり、記録ヘ
ッドの加圧を解除すると同時に、カートリッジコネクタ
5と本体コネクタ6が離脱してカートリッジCを開放す
る構成となっている。
カートリッジCを構成するタンク13の内部には、多孔
質部材又は繊維状部材からなるインク吸収体51が収納さ
れインクが充填されている。このインク吸収体51によ
り、カートリッジに振動又は衝撃が加わっても、内部の
インクの容易な移動を妨げるので、インクの突出や印字
への悪影響を防ぐことができる。インクはタンク13下部
の連絡流路1gを通じて噴射ノズル3へと供給され、ヘッ
ドコネクタ5で受ける本体からの画像記録信号に従って
インク滴を選択的に記録媒体30へと吐出させ、画像を記
録する。
20は、タンク内部の小室であり、タンク13を構成する
スペース内の略中央部に位置していて、小室隔壁13a,13
b,13c,13dにより形成されている。そして小室20は、隔
壁13a,13b,13c,13dの間に形成された連通孔20a,20b,20
c,20dを介し、インク吸収体51と連通している。また、
小室20を構成するスペースの略中心領域には大気連通孔
の開孔部21aが位置するように筒状の突出部材がある。
この大気連通孔によって、インクの供給による残インク
量の減少に従い、外部からのエアーがタンク内部へと導
かれ、記録ヘッド1に対して良好なインク供給が達成さ
れている。
第2図は本発明の実施例の記録ヘッド解放時の詳細図
である。
記録ヘッド1の解放状態では、コネクタホルダー40は
右方(矢印A方向)へと移動する。この移動時に、記録
ヘッド1はラフガイド2eに突き当たり、移動が規制され
るので、本体コネクタ6とヘッドコネクタ5は接合が離
れ記録ヘッド1の加圧を解除し、記録ヘッド1を位置決
め状態から解放する。
図に示す通り、記録ヘッド1のヘッドコネクタ5と本
体コネクタ6との接合が離れ、押しピン10も記録ヘッド
1から離れると、タンク13の上面に突出した突出部13a
を持つ事により矢印方向に着脱が可能となる。
ここで、本実施態様例においては、第1図に示される
ように小室20は、前述のようにインクタンク内に設けら
れた隔壁13a,13b,13c,13dによって形成された空間であ
る。この隔壁はタンクを構成する一方の側壁から他方の
側壁にまで及んでおりタンク内の略中央領域にもうけら
れている。
すなわち、第2図に示すように本実施態様例で用いた
インクジェットヘッドカートリッジCのインクタンク13
は、たて(インク吐出方向に相当する方向)方向50mm、
よこ(インク吐出方向と直交する方向)方向65mm、厚み
(キャリッジ走査方向に相当する方向)方向15mmの内容
寸法を有しており、隔壁はたて方向においては側壁から
上下とも18.5mm、よこ方向においては側壁から左右とも
24.5mm離間した領域に立て方向13mm、よこ方向16mmの外
形寸法の略長方形の空間として形成されている。
これを容積としてとらえると小室の容積が2cc、小室2
0を除いたインクタンク容積が43ccである。
本実施態様例では、小室20は、上述のような寸法もし
くは容積として形成されているが、これに限られること
はなく、例えば、インクタンクの容積に対して1/10ない
し1/50、好ましくは1/15ないし1/40、より好ましくは1/
20ないし1/30程度の容積を有するような空間として形成
されればよい。
この小室の20の占める空間があまり大きい場合には、
インクタンク13内に充填され得るインク容量が少なくな
ってしまい、あまり小さい場合には、小室20内に環境状
態の変化等の原因で入り込んだインクによって満たされ
てしまい、小室20内に形成された大気連通孔21からイン
クが外部にもれてしまうおそれがあるため上述のような
範囲とされることが好ましい。
一方、小室20内に形成された大気連通孔21は、第4図
Aに示されるように小室20によって形成された空間内の
略中心領域に大気連通孔先端開口部21aが位置するよう
に略筒状として構成される突状部材によって形成されて
いる。
本実施態様例においては、インクタンクの厚みが15mm
であるため、大気連通孔先端開口部21aは側壁から7.5mm
の領域に形成されている。
また、本実施態様例にあっては大気連通孔21を形成す
る突状部材はその体積が0.15ccとして形成されている。
この突状部材は上述の体積に限られることなく小室20
の空間の容積に対して1/4ないし1/40、好ましくは1/8な
いし1/35、より好ましくは1/10ないし1/30程度の範囲内
の体積として形成されればよい。
また、大気連通孔21の孔径は本実施例にあってはφ0.
7mmとして形成されている。
この孔径はあまり大きいと外部からゴミが侵入するお
それがあるとともに、インクの蒸発速度を早めてしまう
おそれがあるため、できるだけ孔径は小さい方がよいた
め、φ0.1〜2mm程度の範囲とすることが好ましい。
このように、大気連通孔21の先端開口部21aを小室20
の空間内の中心領域に位置するようにもうけているた
め、例えば第4図B、第4図Cに示されるように周囲環
境の変化により小室20内にインクが侵入した場合であっ
ても、インクジェットヘッドカートリッジCの放置の向
きにかかわらず、インクがタンクの外部にもれ出すこと
がない。
第3図は、インクジェットカートリッジを単独で、通
常使用時とは逆に記録ヘッド1を上向きに放置した状態
を示す。
この状態での放置で、温度変化等により、吸収体内部
のインクは次第に下降してゆくので上部にエアー層、下
部にはインク層か形成される。この状態で温度上昇があ
ると、エアー層のエアーの熱膨張により微量のインクが
小室20内に連通孔20a,20b,20c,20dを通って押し出さ
れ、小室内部に溜るが、大気連通孔の開口部先端21aが
前述のように小室の中心領域に位置しているのでタンク
外にはインクはもれ出さない。また、温度が下降する
と、小室内のインクAは連通孔20a,20b,20c,20dを通り
吸収体51へと戻ってゆくので、小室内部にインクが、累
積されてたまる事を防止できる。従って繰り返しの温度
変化があってもインクがタンク外部にもれ出すことは防
止できる。
第3図の実施例は記録ヘッド1を上向きの状態で放置
する例を示したが、連通孔は20a,20b,20c,20dと小室内
の上下左右の4ヶ所に空いているので、インクジェット
カートリッジを任意のどの方向に向けて放置しても、第
4図B,第4図Cに示すように大気連通孔21からインクが
外部にもれ出すことはない。
又、第1図ないし第4図で示されるようにタンクの略
中央部に小室が配置されているため、インクタンクを構
成する外壁を支える構造になっているので、インクジェ
ットカートリッジの着脱時、操作者がインクタンク13を
強く押した場合にも、カートリッジCのインクタンク13
が変形することがなくなり、不用意にインク吸収体に圧
力を加えてしまいヘッドの吐出口や大気連通孔からのイ
ンクもれを生ずることが防止される。
又、外気の温度上昇や降下によって、タンク13の側壁
が膨張したり収縮したりするのを防止でき、それによる
インクが容易に吐出口3や大気連通孔21からもれること
を防止できる。
本発明の実施例では小室の形状を長方形形状として示
したが、第7図に示すように小室20は円形形状でもよ
く、その他本発明の趣旨を満足し得る形状であればどの
ような形状であってもよい。又、連通孔25aの数も2個
以上あれば、同様の効果が得られる。
ところで、本実施態様例において、インク吸収体は、
第8図に示す構成をすることができる。第8図に示され
るように、Aは、インク供給口1gとタンク上面との間の
内矩寸法、Bはタンク上面とタンク内に突出する小室20
のインク供給口1gに面した側との内矩寸法を示す。又、
インク吸収体51において、Dはインク吸収体51がタンク
の供給口1gに接する側の寸法を、Eはインク13の小室20
に係合する穴部51aの位置を示す寸法を、Fはタンクの
供給口1gのない側の寸法、Tは吸収体51の厚さを示す。
本実施態様例においては、A=50mm,B=31.5mmであり、
Aと直交する方向の長さが65mmである。
ここでインク吸収体51の寸法は、 D=κ×A …… E=B+α …… F=A+α …… T=J+α …… として表される。ただし、式においてκは1以上の値
であることが好ましく本例では1.14とした。また、αは
タンクの内寸に対するしめしろで本例では1〜2mmとし
た。このようにインク吸収体51の形状をタンクの供給口
1g側に広がった台形形状とすることでインクタンク内に
インク吸収体を吸収したとき、インク供給口1g側の充填
密度が高くなるため、良好な結果を得ることができた。
すなわち同図中Gで示した寸法がタンク内のA−Bの寸
法より大である形状としているので、組立時に吸収体51
をタンク13内におしこんだ時に吸収体のGで示す領域
が、タンク13の小室20の壁部13a,13b,13c,13dにおされ
てインクの供給口付近に特に高密度に圧縮する構成とす
ることができるのである。以上の様な構成であるので、
インク吸収体51のインク供給口1gの近傍領域が、タンク
13の係合部13bによって、特に集中的に圧縮されている
ので、インクの残量が残り少なくなった場合でも、イン
クはインク吸収体51の高密度側、すなわち記録ヘッド1
へのインクの供給口1g側に集まるので、支障なく印字が
行えるのである。
さらに、物流、その他でインクジェットカートリッジ
Cを記録ヘッド1が上になる様に放置した場合でも、イ
ンクの供給口1g側のインク吸収体の密度を高くしてある
ので、前述した理由によって、インクが重力によって大
気連通孔52b側に移動してしまうことがなくなり、常
に、供給口13a付近にインクを満たしておけるので、使
用時にインクが不吐出になるなどのトラブルもなくなる
のである。
ところで、本願においては、このインク吸収体の相対
的な疎密の程度もしくは、インク吸収体の疎の領域と密
な領域との差が大きな影響を与える要因となる。
本願における優れた効果を得るためには、インク吸収
体の密の領域は、インク吸収体の疎の領域に対して略1.
05倍ないし2倍程度の密度、好ましくは1.1倍ないし1.8
倍、さらに好ましくは1.2倍ないし1.5倍程度の範囲の高
密度を有していればよい。
また、本願においては、インクタンク内に収納された
ときインク吸収体の記録ヘッドのインク供給口1gの部分
が最も高密度となるようなインク吸収体の形状であれば
よく、本実施態様例のように、インク供給口領域で巾広
となっている略台形状のインク吸収体には限られず、例
えば、コネクタ5の近傍領域のインク吸収体が圧縮され
るような形状であってもよく、その他本願の趣旨を満足
する構成であればよい。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもバブ
ルジェット方式の記録ヘッド、記録装置に於いて、優れ
た効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行なうものが好ましい。こ
の方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のい
ずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場
合には、液体(インク)が保持されているシートや液路
に対応して配置されてい電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作
用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一対
応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効であ
る。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液
体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成
する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に
気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた
液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。この
パルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号
明細書、同第4345262号明細書に記載されているような
ものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関
する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことがで
きる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わ
せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用
いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数
の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変
換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59年第123670
号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部
に対応せる構成を開示する特開昭59年第138461号公報に
基づいた構成としても本発明は有効である。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとして
は、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘ
ッドの組み合わせによって、その長さ満たす構成や一体
的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に発揮
することができる。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対しての、キャピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色
のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に
構成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異
なる色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少な
くとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効であ
る。
〔発明の効果〕
このようにインクジェットヘッドカートリッジのイン
クタンクを構成するスペース内の略中央部に、インク吸
収体と連通する小室と、タンク壁面より前記小室の内側
に突出した管状の突起部からなる大気連通孔を設けたこ
とで、インクジェットヘッドカートリッジ単独の放置状
態における、インクもれの発生を防止することが可能と
なった。
又、インクタンクを構成するスペース内の略中央部に
小室を配置することで、タンク側壁の変形に対する強度
を上げることができるので、薄いタンク形状としても十
分に強度のあるインクジェットヘッドカートリッジを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
(1)図面の簡単な説明 第1図は、本発明に係るインクジェットヘッドカートリ
ッジを本発明に係るインクジェット装置に搭載した状態
の一実施態様例を示す断面図 第2図は、本発明に係るインクジェットヘッドカートリ
ッジを本発明に係るインクジェット装置に対する着脱を
示す説明図 第3図は、本発明に係るインクジェットカートリッジに
おけるカートリッジの放置図 第4図A,B,Cは、本発明に係るインクジェットカートリ
ッジにおける大気連通孔部分の断面図 第5図は、本発明が発明されるに当たっての背景となっ
たインクジェットヘッドカートリッジの斜視図である。 第6図は、第5図に示すインクジェットヘッドカートリ
ッジの放置状態を示す図 第7図は、他の実施態様例を示す概略断面図である。 第8図はさらに他の実施態様例を示す概略斜視図であ
る。 (2)図面の主要な部分を表す符号の説明 1……記録ヘッド 13……タンク 51……吸収体 20……小室 21……大気連通孔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する記録ヘッド部と、前記イ
    ンクを貯蔵するタンク部と、を有し、前記タンク部内部
    に多孔質体、又は繊維状材料からなるインク吸収体を持
    ち、前記タンク部が大気連通状態に置かれることでタン
    ク内部のインクを記録ヘッド部に供給できるインクジェ
    ットヘッドカートリッジであって、前記タンクを構成す
    るスペース内の略中央部に前記インク吸収体と連通状態
    にある小室を設けるとともに、タンク壁面より前記小室
    の内側に突出した管状の突起部からなる大気連通孔を設
    けたことを特徴とするインクジェットヘッドカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】前記突起部の先端が前記小室によって形成
    される空間内の中心領域に位置することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェットヘッドカートリッジ。
  3. 【請求項3】前記記録ヘッド部は、熱エネルギーを用い
    て液滴を吐出エレメントから吐出させて記録を行なうバ
    ブルジェット方式のヘッドであることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットヘッドカートリッジ。
  4. 【請求項4】前記小室は、前記タンク部の容積に対して
    1/10ないし1/50の範囲の容積を有する空間を形成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド
    カードリッジ。
  5. 【請求項5】前記大気連通孔を形成する突起部は、前記
    小室の容積に対して1/4ないし1/40の範囲の容積を有す
    る部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェットヘッドカートリッジ。
  6. 【請求項6】インクを吐出する記録ヘッド部と、前記イ
    ンクを貯蔵するタンク部と、を有し、前記タンク部内部
    に多孔質体、又は繊維状材料からなるインク吸収体を持
    ち、前記タンク部が大気連通状態に置かれることでタン
    ク内部のインクを記録ヘッド部に供給できるインクジェ
    ットヘッドカートリッジであって、前記タンクを構成す
    るスペース内の略中央部に前記インク吸収体と連通状態
    にある小室を設けるとともに、タンク壁面より前記小室
    の内側に突出した管状の突起部からなる大気連通孔を設
    けたインクジェットヘッドカートリッジと、該インクジ
    ェットヘッドカートリッジが搭載可能に設けられたキャ
    リッジと、を備えたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
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