JP2675266B2 - ガム取りブラシおよびガム取り装置 - Google Patents

ガム取りブラシおよびガム取り装置

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JP2675266B2
JP2675266B2 JP6255475A JP25547594A JP2675266B2 JP 2675266 B2 JP2675266 B2 JP 2675266B2 JP 6255475 A JP6255475 A JP 6255475A JP 25547594 A JP25547594 A JP 25547594A JP 2675266 B2 JP2675266 B2 JP 2675266B2
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榮一郎 難波
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路や階段等に付着した
ガムを除去する清掃機器としてのガム取りブラシおよび
そのガム取りブラシを用いたガム取り装置に係り、特に
点字ブロック等の凹凸面やコーナ部、溝部等に固着した
ガムを容易かつ確実に剥取ることができるガム取りブラ
シおよびガム取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円盤状パッドやブラシを回転させる平面
洗浄機器では、路面等に固着したガムが除去しにくい。
特に点字ブロックの凹凸面部やコーナ部、溝部等に固着
しているガムに対してブラシ等が十分に接触できず、殆
ど除去できない。
【0003】このため、一般に、固着したガムについて
はガム取りナイフや印毛状のワイヤブラシ等の手工具で
除去作業を行うことが多いが、このような作業は面倒で
能率が悪いうえ、固着したガムを必ずしも確実に除去す
ることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した事情の下で、
ローラ状のワイヤブラシを水平な回転軸に装着して回転
させ、このワイヤブラシの先端で凹部や溝等に固着して
いるガムを除去する試みも行われている。
【0005】しかし、このようなローラ状のワイヤブラ
シを用いた場合においても、ワイヤを被洗浄面に圧接し
た時にワイヤが撓んで傾斜状態となり、そのワイヤが上
滑りして十分な剥離が行えない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ブラシワイヤを被洗浄面に圧接した状態でもワ
イヤ先端が常に被洗浄面に対して垂直な状態に保持で
き、これにより凹部や溝に入り込んで固着したガム等で
も容易かつ確実に除去することができるガム取りブラシ
およびガム取り装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
軸に装着される金属芯と、この金属芯の外周側に放射状
に密集して配置された多数の硬質なブラシワイヤと、こ
のブラシワイヤの略全体を前記金属芯の外周側で固定保
持する非硬質な固化材とを備え、前記ブラシワイヤは前
記金属芯に被嵌した複数のフランジによって軸心方向に
圧接した状態で金属芯に固定保持されるとともに、軸心
方向両端位置のフランジは前記金属芯の両端部を鍔状に
かしめる手段で固定されており、かつ前記ブラシワイヤ
を前記金属芯の周囲に固定する固化材は、シリコンまた
はウレタン40番その他これらと同程度の固さの樹脂材
料からなるとともに、流動状態において各ブラシワイヤ
の内端側から外端側に亘る全ての隙間部分に充填して型
込めされて固化することにより成型されたものであり、
この固化材の乾燥固化時における収縮により、前記ブラ
シワイヤの先端が固化材の外周面から露出した状態とさ
れていることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、ブラシワイヤの集合形
態は全体として長短の円筒状または中央部分が両端部よ
りも大径なテーパ付円筒状であり、かつ各ブラシワイヤ
は直径が約0.3mmの鋼線材からなることを特徴とす
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のガム取りブラシを下側外周面が下方に突出する配置で
軸心を水平にしてその先端側に回転自在に保持したフレ
ームと、このフレームの後端側に取付けられた後輪と、
前記フレームに取付けられ前記ガム取りブラシを回転駆
動するモータおよび回転伝達機構と、前記フレームに取
付けられ前記ガム取りブラシに洗浄液を供給する洗浄液
供給手段とを備え、前記ガム取りブラシは外径約80mm
でその回転方向はフレームの前進方向に対して反転する
方向に設定されるとともに、その回転数は1100〜1
200rpmに設定されており、かつ前記洗浄液供給手
段は、前記フレームの後部に取付けた洗浄液収容タンク
と、この洗浄液収容タンクの下部から前方に下向きに延
在し前記ガム取りブラシの背面下部に臨む洗浄液供給ホ
ースとによって構成される一方、前記後輪は方向変換が
可能な構成でこの後輪による前記フレームの後部支持高
さが前記ガム取りブラシによるフレームの前部支持高さ
よりも高く、これにより前記フレームは使用時に前傾姿
勢をとる構成とされ、さらに前記フレームの後端には支
柱を介して手押し操作用のハンドルが立設されているこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明に係るガム取りブラシによれ
ば、金属芯の外周側に放射状に密集した多数の硬質なブ
ラシワイヤをシリコンまたはウレタン40番その他これ
らと同程度の固さの樹脂材料で固定保持したので、この
ローラを水平軸心周りで回転する回転軸に装着して各ブ
ラシワイヤの先端を被洗浄面に圧接させて回転駆動した
場合、各ワイヤが固化材の保持力によって殆ど撓まな
い。このため、ブラシワイヤ先端が常に被洗浄面に垂直
に圧接し、強く固着したガムが確実に剥離できるように
なる。
【0011】また、ブラシワイヤは金属芯に被嵌した複
数のフランジによって軸心方向に圧接した状態で金属芯
に固定保持されるので、固化材による充填が容易かつ確
実に行われるとともに、固化材のみで固化した場合に比
べて座屈に対する強度が向上し、耐久性の向上も図れ
る。同時に軸心方向両端位置のフランジは金属芯の両端
部を鍔状にかしめる手段で固定されていることにより、
ブラシワイヤの束がほつれることもなく、形状維持が有
効的に行われる。
【0012】さらに、ブラシワイヤを固化するシリコン
またはウレタン40番その他これらと同程度の固さの樹
脂材料は、流動状態において各ブラシワイヤの内端側か
ら外端側に亘る全ての隙間部分に充填して型込めされて
乾燥固化する際、収縮によって成型直後にブラシワイヤ
の先端が固化材の外周面から0.5mm程度露出した状態
とするようになるので、固化材の外周部の材料部分を使
用時に削る必要がなく、即ブラシ機能が発揮されるもの
となる。
【0013】そして、固化材にはシリコン、ウレタン等
の非硬質な材料を適用することで、固化材は外周側から
被洗浄面との接触回転によって摩耗して、次第に小径と
なってゆく。このため、硬質なブラシワイヤは常に固化
材の外周面側に突出状態となる。したがって、ブラシワ
イヤの摩耗とともに固化材も摩耗することにより、ブラ
シワイヤは常に固化材表面に僅かずつ突出し、かつ常に
固化材で保持されて直線状態の良好な剥離機能が保持さ
れる。つまり、このようにしてブラシワイヤが先端側か
ら徐々に消耗してゆくものであるから、ブラシワイヤが
短かくなって基端側で剥離作用を行う状態となるまで、
強度を保持しつつ長寿命の使用が可能となる。
【0014】請求項2の発明に係るガム取りブラシによ
れば、被洗浄面の状態に応じたブラシ形態の選択によっ
て最適な剥離作用が行える。即ち、被洗浄面が平坦面ま
たは緩かな凹凸面であるときは適当な長さの円筒状ブラ
シを使用して能率よい作業が行える。また、被洗浄部が
タイル間などの狭い溝内であるような場合には、テーパ
付き円筒状ブラシを使用して最大径部分を溝内に挿入す
る等の方法で溝内のガム取りが具合よく行える。特に本
発明ではブラシワイヤは直径が約0.3mmの鋼線材から
なるものとしたことにより、コンクリートブロックや点
字ブロックなどに強固に付着したガム除去用として、強
度および除去機能に優れたブラシとなる。
【0015】このような請求項3の発明に係るガム取り
装置によれば、前記のガム取りブラシを有効に使用し
て、ガム取り作業を行うことができる。即ち、独立車輪
として後輪のみを有するフレームの先端側にローラ状の
ガム取りブラシを取付けたので、このブラシを前輪の状
態で使用して、手押し車的に使用して被洗浄面に押付
け、モータおよび回転伝達機構によってガム取りブラシ
を回転させることで、ガム取り作業が行える。この場
合、ブラシの回転は後進方向回転とし、作業者はそのブ
ラシ回転に逆らってフレームを前進方向に移動させる。
これにより、ブラシの被洗浄面への接触抵抗が大きくな
るので、より効果的なガム取り作業が行える。
【0016】また、本発明では、洗浄液供給装置によっ
て、洗浄液をガム取りブラシの背面下部に供給するよう
にしたので、進行方向と逆転するガム取りブラシに洗浄
液を円滑に供給することができるとともに、ガム取り作
業時に剥離したガムやその他の塵埃がブラシに付着した
り、目詰りすることを有効に防止でき、剥離機能を常時
維持して円滑にガムの剥離作用が行える。
【0017】さらに、本発明ではガム取りブラシの外径
が約80mmで、その回転数は1100〜1200rpm
に設定したことで、ガムなどを除去する路面清浄用とし
て、ブラシワイヤの重量および硬度等の条件に照らして
最も有効に機能し、ガムの剥離が確実に行われることが
実証されている。
【0018】さらにまた、後輪は方向変換が可能な構成
でこの後輪によるフレームの後部支持高さがガム取りブ
ラシによるフレームの支持高さよりも高く、これにより
フレームは使用時に前傾姿勢をとる構成とされ、さらに
フレームの後端には支柱を介して手押し操作用のハンド
ルが立設されているので、フレーム全体の荷重等を利用
して前傾を自然に行え、ガム取りブラシによる適正な対
路面押し付け荷重が容易に得られるようになり、作業性
の向上が図れるという利点も得られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1はガム取り装置の全体構成を示す斜視図、
図2および図3はガム取りブラシを示す斜視図および断
面図、図4は使用状態を示す説明図、図5および図6は
ガム取りブラシの変形例を示す外形図である。
【0020】本実施例のガム取り装置は図1に示すよう
に、基本的に部品の搭載および保持を行うためのフレー
ム1と、このフレーム1の前端側に取付けられた主要部
品であるガム取りブラシ2と、フレーム1の後端側に取
付けられた左右一対の後輪3と、フレーム1上に搭載さ
れてガム取りブラシ2を回転駆動する回転駆動手段4お
よびガム取りブラシ2に洗浄液を供給する洗浄液供給手
段5とを備えた構成とされている。
【0021】フレーム1は、例えば前後に長いL形鋼を
左右に対向配置してなる側枠6と、少なくとも各側枠6
を中央部やや前側位置で連結する平板状の連結板7とを
有する構成とされている。なお、側枠6はI形鋼その他
のアングル材を適用してもよく、連結板7も棒状その他
各種形態のものとして必要に応じて2以上取付けてもよ
い。また、フレーム1は図1においては全体として四角
枠状に形成されているが、用途に応じて幅狭,縦長等,
各種の形態にすることができる。
【0022】ガム取りワイヤ2は図2および図3に示す
ように、円管状の金属芯8と、この金属芯8の外周側に
放射状に密集して配置され複数のフランジ9によって保
持された硬質なブラシワイヤ10と、このブラシワイヤ
10の略全体を金属芯8の外周側で固定保持する非硬質
な固化材とを備えて構成されている。
【0023】金属芯8は耐食性の重量金属、例えば銅に
よって構成されている。この金属芯8は後述する回転軸
に連結され、水平軸心周りで回転駆動される。ブラシワ
イヤ10は例えば直径0.3mmの鋼線材からなり、金属
芯8の外周面側に多数、放射状に配置され、図3に示す
ように、金属芯8に被嵌した複数のフランジ9によって
軸心方向に圧接した状態で金属芯8に固定保持されてい
る。なお、軸心方向両端位置のフランジ9は、金属芯8
の両端部を大径鍔状にかしめる等の手段で固定されてい
る。こうして固定されたブラシワイヤ10は全体とし
て、例えば外径80mm、軸長70mmの長い円筒状をなす
ように構成されている。
【0024】このブラシワイヤ10を金属芯8の周囲に
固定する固化材11は、シリコンまたはウレタン40番
等の非硬質なもので、流動状態において各ブラシワイヤ
10の内端側から外端側に亘る全ての隙間部分に充填し
て型込めし、その後固化することにより成型されてい
る。この固化材11の乾燥固化時における収縮により、
図2および図3に示すように、ブラシワイヤ10の先端
は約0.5mm程度、固化材11の外周面から露出した状
態となる。固化材11には、各ブラシワイヤ10を一定
の座屈荷重に対して直線状態に保持できる固さが必要で
ある。但し、この固化材11はブラシワイヤ10に先だ
って外周側から摩耗により削れる必要があり、硬度が高
過ぎると適度の削れが得られず、また目詰りが生じ易
い。このことから、前記の如くシリコンまたはウレタン
40番その他これらと同程度の固さの樹脂材料が最も適
している。
【0025】このような構成のガム取りブラシ2が図1
に示すように、フレーム1に軸受12を介して回転自在
に支持した回転軸13に一体回転可能に取付けられてい
る。即ち、回転軸13は、ガム取りブラシ2の金属芯8
に挿通され、図示しないキー構造またはスプライン構造
によって、金属芯8が回転軸13の軸方向一定箇所に一
体回転可能に固定されている。なお、金属芯8と回転軸
13、および回転軸13と軸受12とは、それぞれ容易
に着脱でき、消耗時の交換等も容易に行えるようになっ
ている。
【0026】回転軸13を回転させるための回転駆動手
段4は、例えばフレーム1の連結板7上に固定した駆動
源としてのモータ14と、このモータ14の回転を回転
軸13に伝達する回転伝達機構15とによって構成され
ている。回転伝達機構15は、例えばベルト式伝達機構
で、モータ14の出力軸14aに取付けた1次プーリ1
6と、回転軸13に取付けた2次プーリ17と、これら
両プーリ16,17間に巻回されたVベルト18とから
なっている。そして、モータ14の出力軸14aの回転
数は1000〜1100rpm、また、回転軸13ひい
てはこれに取付けたガム取りブラシ2の回転数は110
0〜1200rpmに設定されている。このような回転
数が、外径80mmのガム取りブラシ2によるガム取り作
用に最適である。
【0027】また、図1に矢印aで示すように、ガム取
りブラシ2の回転方向はフレーム1の前進方向(矢印
b)に対して反転する方向に設定されている。これによ
り、ブラシワイヤ10に被洗浄面から受ける摩擦抵抗が
大きくなり、ガム等の剥離が有効に行われるようにして
ある。
【0028】洗浄液供給手段5は、図1および図4に示
すように、フレーム1の後部に取付けた洗浄液収容タン
ク19と、この洗浄液収容タンク19の下部から前方に
下向き傾斜をもって延在する洗浄液供給ホース20とに
よって構成されている。洗浄液収容タンク19の上面に
は液入口が開口し、この部位にねじキャップ21等が設
けられている。また、洗浄液供給ホース20の先端は図
4に示すように、ガム取りブラシ2の背面下部に臨んで
いる。なお、図1に示すように、洗浄液供給ホース20
の基端側には流路開閉用のコック22が付設されてい
る。
【0029】また、後輪3は、いわゆるキャスター式の
自由輪で、方向変換が可能な構成である。この後輪3に
よるフレーム1の後部支持高さは、ガム取りブラシ2に
よるフレーム1の前部支持高さよりも高く、これにより
フレーム1は使用時に前傾姿勢をとる。
【0030】また、フレーム1の後端には、左右一対の
支柱23aと、これらの支柱23aの上端を接続する把
持用の横杆23bとからなる手押し操作用のハンドル2
3が立設されている。作業者は、このハンドル23を把
持して、前方に荷重をかけつつ、前進方向転換等を行っ
て、ガム取りブラシ2によるガム取り作業を行うことが
できる。なお、このハンドル23には、スイッチボック
ス24およびスイッチレバー25等が付設してある。配
線類については図示を省略してある。
【0031】次に作用を説明する。図1および図4は、
点字ブロック26の表面に付着したガム27を剥取る様
子を示している。
【0032】本実施例では、ガム取りブラシ2を110
0〜1200rpmの回転数で矢印aの如く後進方向に
回転させながら、装置全体は矢印bの如く前進させる。
この際、洗浄液供給手段5のコック22を開けて洗浄液
を洗浄液供給ホース20によりガム取りブラシ2の背面
側に供給する。本実施例のガム取りブラシ2は、ガム取
りに必要な押付け荷重に足る十分な重量を有しているの
で、ガム取り装置を単に前進させるだけでよいが、場合
によっては、ハンドル23を介して前傾を強めて荷重を
増大させることが容易に行える。
【0033】図1および図4に示すように、ガム27が
点字ブロック26の表面26aや突部26b、またはそ
れらの連設部である凹部26c等に付着している場合、
前進するガム取り装置のガム取りブラシ2のブラシワイ
ヤ10がガム27に圧接して回転し、ブラシワイヤ10
の先端部によって剥取られる。
【0034】本実施例では、金属芯8の外周側に放射状
に密集した多数の硬質なブラシワイヤ10をシリコン、
ウレタン等の樹脂その他の固化材で固定保持したので、
各ワイヤ10が固化材11の保持力によって殆ど撓まな
い。
【0035】このため、ブラシ先端が常にブロック表面
26a等に垂直に圧接し、強く固着したガム27でも確
実に剥離できるようになる。
【0036】そして、固化材11にはシリコン、ウレタ
ン等の樹脂その他の非硬質な材料を適用することで、固
化材11は外周側からブロック表面26a等との接触回
転によって摩耗して、次第に小径となってゆく。このた
め、硬質なブラシワイヤ10は常に固化材の外周面側に
突出状態となる。したがって、ブラシワイヤ10の摩耗
とともに固化材11も摩耗することにより、ブラシワイ
ヤ10は常に固化材11の表面に僅かずつ突出し、かつ
常に固化材11で保持されて直線状態の良好な剥離機能
が保持される。
【0037】したがって、このようにしてブラシワイヤ
10が先端側から徐々に消耗してゆくものであるから、
ブラシワイヤ10が短かくなって基端側で剥離作用を行
う状態となるまで、長寿命の使用が可能となる。
【0038】また、本実施例によれば、ガム取りブラシ
2を有効に使用して、ガム取り作業を行うことができ
る。即ち、独立車輪としては後輪3のみを有するフレー
ム1の先端側にガム取りブラシ2を取付けたので、この
ブラシ2を前輪の状態で使用して、手押し車的にして被
洗浄面に押付け、回転駆動手段4によってガム取りブラ
シ2を回転させることで、ガム取り作業が行える。この
場合、例えばブラシ回転は後進方向回転(矢印a)と
し、作業者はそのブラシ回転に逆らってフレーム1を前
進方向(矢印b)に移動させると、ブラシワイヤ10の
被洗浄面への接触抵抗が大きくなるので、より効果的な
ガム取り作業が行える。
【0039】また、本実施例では、洗浄液供給装置5に
よって、洗浄液をガム取りブラシ2に供給するようにし
たので、ガム取り作業時に剥離したガムやその他の塵埃
がブラシワイヤ10に付着したり、目詰りすることを有
効に防止でき、剥離機能を常時維持して円滑に洗浄作用
が行える。
【0040】なお、洗浄液使用の作業のみでは十分にガ
ム27が剥離できない場合には、その後ガム27が残存
している部分に剥離剤を塗布し、その後再度、本実施例
の装置で擦り取るようにすればよい。この操作で殆ど全
てのガムを除去することができる。
【0041】なお、以上の実施例ではガム取りブラシ2
を比較的長い円筒状に構成したが、本発明では必ずしも
これに限らず、例えば図5に示すように、比較的短かい
円筒状ブラシ2Aとしてもよく、また図6に示すよう
に、テーパ付き円筒状ブラシ2Bとしてもよい。
【0042】このように、種々のガム取りブラシ2を備
えておけば、被洗浄面の状態に応じたブラシ形態の選択
によって最適な剥離作用が行える。即ち、被洗浄面が図
1または図4のように、点字ブロック26等の平坦面ま
たは緩かな凹凸面であるときは、図2,3または図5に
示す適当な長さの円筒状ブラシを使用して能率よい作業
が行える。
【0043】これに対し、被洗浄部がタイル間などの狭
い溝(図1の28参照)内であるような場合には、テー
パ付き円筒状ブラシ20Bを使用して最大径部分20B
を溝28内に挿入する等の方法で、溝内のガム取りが具
合よく行える。
【0044】
【発明の効果】以上の実施例で説明したように、請求項
1の発明に係るガム取りブラシによれば、金属芯の外周
側に放射状に密集した多数の硬質なブラシワイヤをシリ
コンまたはウレタン40番その他これらと同程度の固さ
の樹脂材料で固定保持したので、このローラを水平軸心
周りで回転する回転軸に装着して各ブラシワイヤの先端
を被洗浄面に圧接させて回転駆動した場合、各ワイヤが
固化材の保持力によって殆ど撓まない。このため、ブラ
シワイヤ先端が常に被洗浄面に垂直に圧接し、強く固着
したガムが確実に剥離できるようになる。
【0045】また、ブラシワイヤは金属芯に被嵌した複
数のフランジによって軸心方向に圧接した状態で金属芯
に固定保持されるので、固化材による充填が容易かつ確
実に行われるとともに、固化材のみで固化した場合に比
べて座屈に対する強度が向上し、耐久性の向上も図れ
る。同時に軸心方向両端位置のフランジは金属芯の両端
部を鍔状にかしめる手段で固定されていることにより、
ブラシワイヤの束がほつれることもなく、形状維持が有
効的に行われる。
【0046】さらに、ブラシワイヤを固化するシリコン
またはウレタン40番その他これらと同程度の固さの樹
脂材料は、流動状態において各ブラシワイヤの内端側か
ら外端側に亘る全ての隙間部分に充填して型込めされて
乾燥固化する際、収縮によって成型直後にブラシワイヤ
の先端が固化材の外周面から0.5mm程度露出した状態
とするようになるので、固化材の外周部の材料部分を使
用時に削る必要がなく、即ブラシ機能が発揮されるもの
となる。
【0047】そして、固化材にはシリコン、ウレタン等
の非硬質な材料を適用することで、固化材は外周側から
被洗浄面との接触回転によって摩耗して、次第に小径と
なってゆく。このため、硬質なブラシワイヤは常に固化
材の外周面側に突出状態となる。したがって、ブラシワ
イヤの摩耗とともに固化材も摩耗することにより、ブラ
シワイヤは常に固化材表面に僅かずつ突出し、かつ常に
固化材で保持されて直線状態の良好な剥離機能が保持さ
れる。つまり、このようにしてブラシワイヤが先端側か
ら徐々に消耗してゆくものであるから、ブラシワイヤが
短かくなって基端側で剥離作用を行う状態となるまで、
強度を保持しつつ長寿命の使用が可能となる。
【0048】請求項2の発明に係るガム取りブラシによ
れば、被洗浄面の状態に応じたブラシ形態の選択によっ
て最適な剥離作用が行える。即ち、被洗浄面が平坦面ま
たは緩かな凹凸面であるときは適当な長さの円筒状ブラ
シを使用して能率よい作業が行える。また、被洗浄部が
タイル間などの狭い溝内であるような場合には、テーパ
付き円筒状ブラシを使用して最大径部分を溝内に挿入す
る等の方法で溝内のガム取りが具合よく行える。特に本
発明ではブラシワイヤは直径が約0.3mmの鋼線材から
なるものとしたことにより、コンクリートブロックや点
字ブロックなどに強固に付着したガム除去用として、強
度および除去機能に優れたブラシとなる。
【0049】このような請求項3の発明に係るガム取り
装置によれば、前記のガム取りブラシを有効に使用し
て、ガム取り作業を行うことができる。即ち、独立車輪
として後輪のみを有するフレームの先端側にローラ状の
ガム取りブラシを取付けたので、このブラシを前輪の状
態で使用して、手押し車的に使用して被洗浄面に押付
け、モータおよび回転伝達機構によってガム取りブラシ
を回転させることで、ガム取り作業が行える。この場
合、ブラシの回転は後進方向回転とし、作業者はそのブ
ラシ回転に逆らってフレームを前進方向に移動させる。
これにより、ブラシの被洗浄面への接触抵抗が大きくな
るので、より効果的なガム取り作業が行える。
【0050】また、本発明では、洗浄液供給装置によっ
て、洗浄液をガム取りブラシの背面下部に供給するよう
にしたので、進行方向と逆転するガム取りブラシに洗浄
液を円滑に供給することができるとともに、ガム取り作
業時に剥離したガムやその他の塵埃がブラシに付着した
り、目詰りすることを有効に防止でき、剥離機能を常時
維持して円滑にガムの剥離作用が行える。
【0051】さらに、本発明ではガム取りブラシの外径
が約80mmで、その回転数は1100〜1200rpm
に設定したことで、ガムなどを除去する路面清浄用とし
て、ブラシワイヤの重量および硬度等の条件に照らして
最も有効に機能し、ガムの剥離が確実に行われることが
実証されている。
【0052】さらにまた、後輪は方向変換が可能な構成
でこの後輪によるフレームの後部支持高さがガム取りブ
ラシによるフレームの支持高さよりも高く、これにより
フレームは使用時に前傾姿勢をとる構成とされ、さらに
フレームの後端には支柱を介して手押し操作用のハンド
ルが立設されているので、フレーム全体の荷重等を利用
して前傾を自然に行え、ガム取りブラシによる適正な対
路面押し付け荷重が容易に得られるようになり、作業性
の向上が図れるという利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガム取り装置の一実施例を示す斜
視図。
【図2】本発明に係るガム取りブラシの一実施例を示す
斜視図。
【図3】本発明に係るガム取りブラシの一実施例を示す
断面図。
【図4】前記実施例によるガム取り作用を示す説明図。
【図5】本発明に係るガム取りブラシの変形例を示す外
形図。
【図6】本発明に係るガム取りブラシの他の変形例を示
す外形図。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ガム取りブラシ 2A,2B 円筒状ブラシ 3 後輪 4 回転駆動手段 5 洗浄液供給手段 6 側枠 7 連結板 8 金属芯 9 フランジ 10 ブラシワイヤ 11 固化材 12 軸受 13 回転軸 14 モータ 14a 出力軸 15 回転伝達機構 16 1次プーリ 17 2次プーリ 18 Vベルト 19 洗浄液収容タンク 20 洗浄液供給ホース 20B 円筒状ブラシ 21 ねじキャップ 22 コック 23 ハンドル 23a 支柱 23b 横杆 24 スイッチボックス 25 スイッチレバー 26 点字ブロック 26a 表面 26b 突部 26c 凹部 27 ガム 28 溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に装着される金属芯と、この金属
    芯の外周側に放射状に密集して配置された多数の硬質な
    ブラシワイヤと、このブラシワイヤの略全体を前記金属
    芯の外周側で固定保持する非硬質な固化材とを備え、前
    記ブラシワイヤは前記金属芯に被嵌した複数のフランジ
    によって軸心方向に圧接した状態で金属芯に固定保持さ
    れるとともに、軸心方向両端位置のフランジは前記金属
    芯の両端部を鍔状にかしめる手段で固定されており、か
    つ前記ブラシワイヤを前記金属芯の周囲に固定する固化
    材は、シリコンまたはウレタン40番その他これらと同
    程度の固さの樹脂材料からなるとともに、流動状態にお
    いて各ブラシワイヤの内端側から外端側に亘る全ての隙
    間部分に充填して型込めされて固化することにより成型
    されたものであり、この固化材の乾燥固化時における収
    縮により、前記ブラシワイヤの先端が固化材の外周面か
    ら露出した状態とされていることを特徴とするガム取り
    ブラシ。
  2. 【請求項2】 ブラシワイヤの集合形態は全体として長
    短の円筒状または中央部分が両端部よりも大径なテーパ
    付円筒状であり、かつ各ブラシワイヤは直径が約0.3
    mmの鋼線材からなることを特徴とする請求項1記載のガ
    ム取りブラシ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のガム取りブラシ
    を下側外周面が下方に突出する配置で軸心を水平にして
    その先端側に回転自在に保持したフレームと、このフレ
    ームの後端側に取付けられた後輪と、前記フレームに取
    付けられ前記ガム取りブラシを回転駆動するモータおよ
    び回転伝達機構と、前記フレームに取付けられ前記ガム
    取りブラシに洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを備
    え、前記ガム取りブラシは外径約80mmでその回転方向
    はフレームの前進方向に対して反転する方向に設定され
    るとともに、その回転数は1100〜1200rpmに
    設定されており、かつ前記洗浄液供給手段は、前記フレ
    ームの後部に取付けた洗浄液収容タンクと、この洗浄液
    収容タンクの下部から前方に下向きに延在し前記ガム取
    りブラシの背面下部に臨む洗浄液供給ホースとによって
    構成される一方、前記後輪は方向変換が可能な構成でこ
    の後輪による前記フレームの後部支持高さが前記ガム取
    りブラシによるフレームの前部支持高さよりも高く、こ
    れにより前記フレームは使用時に前傾姿勢をとる構成と
    され、さらに前記フレームの後端には支柱を介して手押
    し操作用のハンドルが立設されていることを特徴とする
    ガム取り装置。
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