JPH0732529Y2 - 繊維用ボビンの糊跡除去装置 - Google Patents

繊維用ボビンの糊跡除去装置

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JPH0732529Y2
JPH0732529Y2 JP1170489U JP1170489U JPH0732529Y2 JP H0732529 Y2 JPH0732529 Y2 JP H0732529Y2 JP 1170489 U JP1170489 U JP 1170489U JP 1170489 U JP1170489 U JP 1170489U JP H0732529 Y2 JPH0732529 Y2 JP H0732529Y2
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JP
Japan
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bobbin
rubber
glue
fiber
disc body
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JP1170489U
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JPH02103065U (ja
Inventor
克之 花岡
雄三 小山
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小山実業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は繊維用ボビンの糊跡除去装置に関するものであ
る。
(従来の技術) ナイロン、ポリエステル等の合成繊維糸を巻き取るボビ
ンは、通常鉄又はアルミニウム合金製の筒体にABS樹脂
やナイロン等のスリーブを套嵌して構成されており、第
3図に示すように、ボビン1の端部には巻き取る糸の端
を固定するためのテイルテープ11が貼り付けられる。
テイルテープ11は、第4図に示すように、その裏面にボ
ビン1の外面に貼り付けかつ糸の端を固着するための接
着剤12が塗布され、かつ着脱用の摘み片13が延出されて
いる。
そして、第5図及び第6図に示すように、ボビン1の端
部にテイルテープ11を貼り付けるとともに、その摘み片
13を指で摘んで引き上げ、接着部分の一部を剥がし、糸
14の端をその部分に差し込んで再び引き上げた部分を貼
り付けることによって糸14の端を固着する。こうして糸
14の端をボビン1に固定した後、例えば13000rpm以上の
高速でこのボビン1を回転させ、第6図に仮想線で示す
ように糸を巻き取っている。
ところで、ボビン1に対して糸14を巻き取る度にボビン
1の端部にテイルテープ11を着脱するが、その際に接着
剤12がボビン1の外周面に残ることがあり、この接着剤
12が固化し、ゴミが付着するため、次にボビン1を使用
するときに糸14が汚れることになる。
そのため、従来はこのボビン1の外周面に残った接着剤
(以下、糊跡と称する)を除去するのにシンナーやアル
コール等の薬品を用いて手作業で行っていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、糊跡の除去を人手で行っていたのでは能
率が悪く、人件費が嵩むという問題があり、またシンナ
ーなどの薬品を用いるので万全を期しても作業環境が悪
化し易く、危険も伴い易いという問題があった。
このような問題を解決するために、物理的に糊跡を除去
することが考えられる。その手段としては、例えばフェ
ルトや布製のバフを回転させ、これに糊跡を当てて除去
することが考えられる。しかし、実際に実験したところ
時間がかかり過ぎ、能率が悪かった。そこで、このバフ
に研磨材を付けて糊跡を除去したところ、ボビンの外周
面に傷が付いてしまうという問題を生じた。さらに、強
力な粘着テープを外周に張り付けたローラをボビンの外
周面に接触させて回転することによって糊跡を除去する
ことも考えられるが、目的を達成できるような強力な粘
着テープがなく、確実に除去することは出来なかった。
本考案は上記従来の問題点に鑑み、物理的な方法でかつ
ボビン外周面に傷を付けることなく能率的に糊跡を除去
できる繊維用ボビンの糊跡除去装置を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するため、繊維用ボビンをそ
の軸心回りに回転駆動するボビン駆動手段と、ゴム製円
盤体と、ゴム製円盤体の外周面を前記繊維用ボビンに圧
接させた状態で回転駆動する回転支持手段とを備えた糊
跡除去装置を提案するものである。
前記ゴム製円盤体は、耐熱性ゴム(シリコンゴム、フッ
素系ゴムなど)にて構成するのが好ましく、特にシリコ
ンゴムを用いた場合の結果が良好であった。又、繊維用
ボビンとゴム製円盤体との圧接力及び相対回転周速度
は、こより状の除去かすが排出されるように設定するの
が好ましい。
(作用) 本考案の上記構成によれば、ゴム製円盤体の外周面をボ
ビンの外周面に圧接させて相対回転させると、適度な弾
性と摩擦係数を備えたゴム製円盤体がボビンの外周面を
摩擦しながら摺動することによって、糊跡がボビン外周
面から容易に引き剥がされ、能率的に糊跡を除去するこ
とができる。
又、ゴム製円盤体の構成材料としてシリコンゴムを用い
ると、摩擦発熱に対する耐熱性及び耐摩耗性に優れてい
る。
さらに、繊維用ボビンとゴム製円盤体との圧接力及び相
対回転周速度を適当に設定調整すると、引き剥がされた
糊跡をこより状の除去かすにして排出することができ、
そのように設定すると、糊跡を極めて能率良く短時間で
除去でき、かつゴム製円盤体の摩耗も少なくて済む。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図及び第2図を参照しな
がら説明する。
1はボビンで、その一端部の外周面には除去すべき糊跡
2が付着している。3a、3bはボビン1の両端に嵌合して
ボビン1をその軸心回りに回転自在に支持する軸受手段
である。4は、回転自在に支持されたボビン1の外周に
圧接して回転力を摩擦伝達する駆動ローラ等からなる駆
動手段であり、図示しない駆動源にて回転駆動される。
5はシリコンゴムから成るゴム製円盤体で、このゴム製
円盤体5を回転駆動可能に支持する回転支持手段6の装
着部7に固定具8にて着脱可能に装着されている。回転
支持手段6は、ゴム製円盤体5がボビン1の一端部の上
方に対向位置するように配設され、かつ第2図に矢印で
示すようにゴム製円盤体5の外周面をボビン1の外周面
に圧接させ得るように上下位置調整可能に配設されてい
る。
前記回転支持手段6の軸心O2はボビン1の軸心O1に対し
て水平方向にθ°(20〜35°)だけ傾斜して配設されて
いる。傾斜方向は、ゴム製円盤体5の回転方向前方側
が、ボビン1の一端縁側を向くように設定されている。
又、ゴム製円盤体5の外周面には適当間隔置きに軸方向
の溝9が形成されている。
次に、動作を説明する。ボビン1を軸受手段3a、3bにて
回転自在に支持し、駆動手段4にて第1図に矢印で示す
ように回転駆動する。次にゴム製円盤体5を回転支持手
段6にて第1図に矢印で示すように同一方向に回転駆動
した後回転支持手段6を下降させ、ゴム製円盤体5をボ
ビン1に圧接させる。
すると、適度な弾性と摩擦係数を備えたゴム製円盤体5
がボビン1の外周面を摩擦しながら摺動することによっ
て、糊跡2がボビン1の外周面から容易に引き剥がされ
る。こうして、能率的に糊跡2を除去することができ
る。
また、ボビン1とゴム製円盤体5との圧接力及び相対回
転周速度を適当に設定調整すると、第1図に示すよう
に、引き剥がされた糊跡2をこより状の除去かす10にし
て排出することができ、そのように設定すると、糊跡2
を極めて能率良く短時間で除去でき、かつゴム製円盤体
5の摩耗も少なくて済む。さらに、ゴム製円盤体5の回
転軸心を傾斜させることによって形成されたこより状の
除去かす10がボビン1の一端外方に排出され、再びボビ
ン1とゴム製円盤体5との間に噛み込むことがなく、除
去かす10を円滑に排出して糊跡2の引き剥がし作用に悪
影響を与えない。また、ゴム製円盤体5の外周面に溝9
を設けると、ボビン1の外周面に対するゴムの摩擦が断
続することによって糊跡2の引き剥がし作用が大きくな
り、除去がより効果的に行われる。
具体例を示すと、外径が50mmのボビン1の糊跡2を除去
するのに、ゴムの硬度が70〜80°程度、外径が100mm、
幅が20mmのゴム製円盤体5を用い、このゴム製円盤体5
を変形量が1.5mm程度となるようにボビン1に圧接させ
た状態で、ボビン1を60rpm、ゴム製円盤体5を100rpm
で回転させたところ、糊跡2がこより状の除去かす10と
なって排出された。
本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、例え
ばボビン1の支持手段及び駆動手段の構成等は任意に変
更して実施することができる。また、ゴム製円盤体の形
状や大きさ等も最適な作用が得られるように適宜設計す
ることができる。
また、ボビン1の軸心に対してゴム製円盤体5の軸心を
傾斜させた例を示したが、平行に配置しても良い場合も
ある。又、ゴム製円盤体5の材質は、シリコンゴムなど
の耐熱性ゴムが好適であるが、使用態様に応じて他のゴ
ムでもよい。
(考案の効果) 本考案の繊維用ボビンの糊跡除去装置によれば、ゴム製
円盤体の外周面をボビンの外周面に圧接させて相対回転
させるようにしているので、適度な弾性と摩擦係数を備
えたゴム製円盤体がボビンの外周面を摩擦しながら摺動
することによって、糊跡がボビン外周面から容易に引き
剥がされ、物理的方法にてボビン外周面に傷を付けるこ
ともなく、能率的に低コストで糊跡を除去することがで
きるという効果を発揮する。
又、ゴム製円盤体の構成材料としてシリコンゴムを用い
ると、摩擦による発熱に対する耐熱性及び耐摩耗性に優
れている。
さらに、繊維用ボビンとゴム製円盤体との圧接力及び相
対回転周速度を適当に調整して引き剥がされた糊跡がこ
より状の除去かすとして排出されるように設定すること
により、糊跡を極めて能率良く短時間で除去でき、かつ
ゴム製円盤体の摩耗も少なくて済む等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示し、第1図は
要部の斜視図、第2図は全体概略構成を示す正面図、第
3図はボビンの斜視図、第4図はテイルテープの裏面
図、第5図及び第6図はボビンに糸端を固定した状態の
平面図及び断面図である。 1……ボビン 2……糊跡 4……駆動手段 5……ゴム製円盤体 6……回転支持手段 10……こより状除去かす

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維用ボビンをその軸心回りに回転駆動す
    るボビン駆動手段と、ゴム製円盤体と、このゴム製円盤
    体の外周面を前記繊維用ボビンに圧接させた状態で回転
    駆動する回転支持手段とを備えたことを特徴とする繊維
    用ボビンの糊跡除去装置。
  2. 【請求項2】ゴム製円盤体は、耐熱性ゴムにて構成され
    た請求項1記載の繊維用ボビンの糊跡除去装置。
  3. 【請求項3】耐熱性ゴムはシリコンゴムである請求項2
    記載の繊維用ボビンの糊跡除去装置。
  4. 【請求項4】繊維用ボビンとゴム製円盤体との圧接力及
    び相対回転周速度を、こより状の除去かすが排出される
    ように設定した請求項1、2又は3記載の繊維用ボビン
    の糊跡除去装置。
JP1170489U 1989-02-01 1989-02-01 繊維用ボビンの糊跡除去装置 Expired - Lifetime JPH0732529Y2 (ja)

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JP1170489U JPH0732529Y2 (ja) 1989-02-01 1989-02-01 繊維用ボビンの糊跡除去装置

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JP1170489U JPH0732529Y2 (ja) 1989-02-01 1989-02-01 繊維用ボビンの糊跡除去装置

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JPH02103065U JPH02103065U (ja) 1990-08-16
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JP1170489U Expired - Lifetime JPH0732529Y2 (ja) 1989-02-01 1989-02-01 繊維用ボビンの糊跡除去装置

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SE536078C2 (sv) * 2010-10-09 2013-04-30 Core Link Ab Anordning för bearbetning av hylsor

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JPH02103065U (ja) 1990-08-16

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