JPH07237103A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JPH07237103A
JPH07237103A JP5447994A JP5447994A JPH07237103A JP H07237103 A JPH07237103 A JP H07237103A JP 5447994 A JP5447994 A JP 5447994A JP 5447994 A JP5447994 A JP 5447994A JP H07237103 A JPH07237103 A JP H07237103A
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文彦 長谷川
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辰夫 大谷
Yasuyoshi Kuroda
泰嘉 黒田
Koichiro Ichikawa
浩一郎 市川
Yasuo Inada
安雄 稲田
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Fujikoshi Machinery Corp
Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な研磨を安定かつ迅速に行える、研磨装
置を提供する。 【構成】 表面に固定砥粒が担持されたテープが巻回保
持され当該テープを繰り出しする繰出し用リールと、こ
の繰出し用リールから繰り出される前記テープを巻き取
る巻取り用リールと、この両リールが内部に着脱可能に
設置されるとともに、前記両リールに巻き掛けられる前
記テープの途中部分が外周に巻回される回転ドラムと、
調速ローラ、およびこの調速ローラに巻取り前の前記テ
ープを押し付ける押えローラを含んで構成されるテープ
調速手段と、前記回転ドラムを回転させるモータと、前
記巻取り用リールの支持軸(リール支持軸)を回転させ
る他のモータとを備え、前記リール支持軸にはその巻取
り用リールが半クラッチ状態で取付け可能となってお
り、前記リール支持軸と前記調速ローラの駆動軸との間
は、直接的あるいは間接的に、歯車機構によって連結さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨装置に関するもの
で、さらに詳しくは、ウェーハ外周の面取り部を研磨す
るための研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン単結晶ウェーハあるいは化合物
半導体ウェーハなど(以下ウェーハと言う)において
は、その外周部を研削加工することによって、面取り部
を形成することが行われている。このようにウェーハに
面取り部を形成した場合には、ハンドリング時あるいは
位置合わせ時において、その面取り部からの割れや欠け
は防止することができるものの、微粉の発生は防止でき
ない。そのため、この微粉に起因して半導体デバイスの
製造の歩留りおよび信頼性の低下を招く危険性がある。
そこで、従来、ウェーハの面取り後に、その面取り部を
研磨することが行われている。
【0003】ところで、この研磨にあっては、回転する
研磨バフをウェーハの面取り部へ押し付けることによっ
て研磨を行っており、その際に、アルカリ液中にコロイ
ダルシリカ等を分散させた研磨剤(遊離砥粒)を研磨部
に供給している。
【0004】ところが、研磨剤を研磨部に供給する場
合、研磨部以外(例えばウェーハの表面および裏面)に
も研磨剤がかかってしまい、アルカリの蝕刻作用によっ
て、該部分に傷が付いてしまう。この傷は、研磨剤を洗
浄するための洗浄工程では取り去ることができない。そ
れでも、ウェーハの表面の傷は、その後に行われる鏡面
研磨によって取り除かれるので問題ないが、ウェーハの
裏面に残された傷は、製品にそのまま残り、これが新た
な微粉の発生源となり、これによって半導体デバイス製
造時の歩留りや、半導体デバイスの特性が劣化してしま
うなどの不都合が生じる。
【0005】そこで、近年、研磨剤を用いずに研磨する
研磨装置として、固定砥粒を担持させたテープを用い
て、ウェーハの面取り部を研磨する装置が考えられてい
る。この装置では、アルカリを含む研磨剤を用いないた
め、ウェーハ裏面の傷の問題は生じない。しかし、固定
砥粒を担持させたテープでは、遊離砥粒研磨とは異なり
砥粒が加工作用面にて入れ替わることがないので、テー
プの同一面を繰り返し使うと、固定砥粒のすり減りや目
詰りを生じてしまう。したがって、面取り部を効率的に
研磨するためには、次々にテープの新面を面取り部に当
ててゆく必要がある。そのために、固定砥粒を担持させ
たテープを用いる研磨装置では、繰出し用リールによっ
てテープの新面を繰り出し、この繰り出した新面によっ
て研磨を行い、使用済み部分を順次に巻取り用リールに
よって巻き取るなどの工夫がなされている。
【0006】図6には、この研磨装置の概略が示されて
いる。この研磨装置11は、ウェーハWを保持するウェ
ーハ保持手段12と、研磨しようとするウェーハWの面
取り部にテープTを押し当てる押当て部材13と、テー
プTを繰り出す繰出し用リール14と、テープTの使用
済み部分を巻き取る巻取り用リール15とを備えてい
る。この装置11では、繰出し用リール14によってテ
ープTを繰り出し、この繰り出したテープTを押当て部
材13によってウェーハWの面取り部に押し当て、テー
プTの新面によって研磨を行い、使用済み部分を順次に
巻取り用リール15によって巻き取るようになってお
り、この研磨中、テープT自体を幅方向に小さく揺動さ
せるとともに、ウェーハ保持手段12に保持されたウェ
ーハWを回転させて、ウェーハWの面取り部とテープ間
に相対速度を与えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この研
磨装置においては下記のような問題があった。
【0008】テープTによって研磨を行う場合、テープ
Tの新面繰出し速度と、研磨部における面取り部とテー
プT間の相対速度とが、良好な研磨を行う上での重要な
要素となる。前記研磨装置11では、テープTの巻取り
速度は任意に変えられ、したがって、テープTの新面繰
出し速度が変えられはするものの、テープTの幅方向の
利用は、テープ幅方向振動によるため、全面の有効利用
が困難であるとともに、相対速度を得るためにウェーハ
Wを高速で回転させると、その回転軸に対するウェーハ
Wの偏心に起因する振動の発生が懸念される一方、オリ
フラ部角部の過剰研磨が行われるおそれがある。また、
テープTの新面を繰り出す場合、巻取り用リール15の
回転速度を一定にしておくと、巻取り用リール15のテ
ープ巻取り量が多くなるに伴って、テープ供給速度(新
面繰出し速度)が増大するので、研磨条件が不均一とな
り、安定した研磨ができなくなるという問題があった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、良好な研磨を安定かつ迅速に行える、研磨装置を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、表面に固
定砥粒が担持されたテープが巻回保持され当該テープを
繰り出しする繰出し用リールと、この繰出し用リールか
ら繰り出される前記テープを巻き取る巻取り用リール
と、この両リールが内部に着脱可能に設置されるととも
に、前記両リールに巻き掛けられる前記テープの途中部
分が外周に巻回される回転ドラムと、調速ローラ、およ
びこの調速ローラに巻取り前の前記テープを押し付ける
押えローラを含んで構成されるテープ調速手段と、前記
回転ドラムを回転させるモータと、前記巻取り用リール
の支持軸(リール支持軸)を回転させる他のモータとを
備え、前記リール支持軸にはその巻取り用リールが半ク
ラッチ状態で取付け可能となっており、前記リール支持
軸と前記調速ローラの駆動軸との間は、直接的あるいは
間接的に、歯車機構によって連結されているものであ
る。
【0011】第2の手段は、表面に固定砥粒が担持され
たテープが巻回保持され当該テープを繰り出しする繰出
し用リールと、この繰出し用リールから繰り出される前
記テープを巻き取る巻取り用リールと、この両リールが
内部に着脱可能に設置されるとともに、前記両リールに
巻き掛けられる前記テープの途中部分が外周に巻回され
る回転ドラムと、調速ローラ、およびこの調速ローラに
巻取り前の前記テープを押し付ける押えローラを含んで
構成されるテープ調速手段と、前記回転ドラムを回転さ
せるモータと、前記調速ローラの駆動軸(ローラ駆動
軸)を回転させる他のモータとを備え、前記巻取り用リ
ールの支持軸(リール支持軸)にはその巻取り用リール
が半クラッチ状態で取付け可能となっており、前記ロー
ラ駆動軸と前記リール支持軸との間は、直接的あるいは
間接的に、歯車機構によって連結されているものであ
る。
【0012】
【作用】上記した手段によれば、回転ドラムにテープが
巻き掛けられており、しかも、そのテープは巻取り用リ
ールの回転等によって被研磨物に対して相対的に移動す
るので、次々にテープの新しい部分が被研磨物に当接さ
れることになるとともに、回転ドラムの回転によって、
十分に、面取り部とテープ間の相対速度が得られること
になる。その結果、安定した研磨が行えることになる。
【0013】また、押えローラとの間でテープを挟み込
む調速ローラはモータによって強制回転させられる一
方、半クラッチ状態でリール支持軸に取り付けられる巻
取り用リールはテープ調速手段によって調速されたテー
プを順次巻取るだけなので、テープを連続供給して研磨
を行うものにおいては、調速ローラの回転速度を一定に
すれば、テープの供給速度を一定にすることが可能とな
る。したがって、安定した研磨が行えることになる。ま
た、テープを間欠的に供給するものにおいては、テープ
の供給時の調速ローラの回転数を一定にすれば、テープ
の供給量を常に一定にすることができる。したがって、
テープが無駄なく使用できることになるとともに、テー
プ寿命の管理が容易となる。すなわち、巻取り用リール
の回転速度や回転数を一定にすることによって、テープ
供給速度やテープ供給量をコントロールしようとする場
合には、巻取り用リールのテープ巻取り量が多くなるに
伴って、テープ供給速度やテープ供給量が増大し、安定
した研磨ができなくなったり、テープの無駄が生じたり
するが、上記した手段によれば、調速ローラの回転速度
や回転数を一定にすることにより、テープ供給速度やテ
ープ供給量をコントロールするので、テープ供給速度や
テープ供給量を常に一定に保つことができ、安定した研
磨が行えるとともに、テープの無駄が防止できることに
なる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例に係
る研磨装置について説明する。
【0015】図1には実施例の研磨装置の外観斜視図が
示されている。この研磨装置1は、回転ドラム2と、こ
の回転ドラム2内に設置される繰出し用リール3(図
2)および巻取り用リール4(図2)と、前記回転ドラ
ム2を回転駆動するモータ(第1のモータ)5と、前記
巻取り用リール4を回転駆動するモータ(第2のモー
タ)6とを備えている。そして、繰出し用リール3から
繰り出されるテープTは、前記回転ドラム2の外周面に
螺旋状に巻回された後、巻取り用リール4で巻き取られ
るようになっている。
【0016】ここで、テープTについて説明すれば、図
3に示すように、このテープTは、例えば、テープ基材
70の上に接着剤71を介して固定砥粒72を接着した
ものであり、固定砥粒72の形成面が外側になるように
繰出し用リール3に巻回される。なお、このテープTと
しては、図示はしないが、テープ基材の上に固定砥粒を
混ぜた塗料を塗布した型のものを用いることもできる。
【0017】次に、回転ドラム2について説明すれば、
回転ドラム2は、図2に示すように、筒体20と、この
筒体20の上下に着脱可能に取り付けられる底板21お
よび天板22とから構成され、筒体20内部に設けられ
た仕切板23、24によって、回転ドラム2内は、下室
20a、中室20bおよび上室20cの3つに区分けさ
れている。
【0018】この回転ドラム2は、モータ5のモータ軸
5aに固定されている。つまり、この実施例では、モー
タ5のモータ軸5aは、回転ドラム2の支持軸となって
いる。また、このモータ5のモータ軸5aには、モータ
6が固定して設けられている。そして、このモータ6の
モータ軸6aは、前記モータ軸5aを貫通するととも
に、回転ドラム2の底板21および仕切板23、24を
貫通して延びている。このモータ軸6aは基軸60と、
この基軸60に着脱可能に連結される継軸61とから構
成され、基軸60と継軸61とは、回転ドラム2の下室
20a内で連結されている。この基軸60と継軸61と
は、例えばスプラインによって連結されている。このモ
ータ軸6aの基軸60には、繰出し用リール3が空転可
能に取り付けられる。この繰出し用リール3は、筒体2
0を底板21から取り外すとともに、基軸60から継軸
61を取り外した状態で、基軸60に取り付けられる。
また、継軸61には、回転ドラム2の中室20bに位置
する部分に、大径平歯車61aが付設されている。さら
に、継軸61には、回転ドラム2の上室20cに位置す
る部分に、巻取り用リール4が半クラッチ状態で取り付
けられる。つまり、この実施例では、モータ6のモータ
軸6aは、巻取り用リール4の支持軸となっていて、モ
ータ軸6a(継軸61)にはOリング62を介してブッ
シュ63が取り付けられ、このブッシュ63に巻取り用
リール4が取り付けられる。なお、巻取り用リール4
は、天板22を筒体20から取り外した状態で、継軸6
1に取り付けられる。
【0019】また、回転ドラム2(具体的には筒体2
0)の周壁には、図1に示すように、その回転ドラム2
の母線に対して傾斜するスリット25a,25bがそれ
ぞれ設けられ、繰出し用リール3から繰り出されたテー
プTを一旦回転ドラム2の外側へ導いて螺旋状に巻き掛
けた後、再び回転ドラム2の内側へ導いて巻取り用リー
ル4に巻き取らせることができるようになっている。
【0020】さらに、回転ドラム2の上室20cには、
図4に示すように、ガイドローラ30と調速ローラ31
が設置されている。このうち調速ローラ31の軸(ロー
ラ駆動軸)31aは、仕切板24を貫通して中室20b
に臨んでおり、この中室20bに臨む部分には、前記大
径平歯車61aに噛合する小径平歯車33が付設されて
いる。この大径平歯車61aと小径平歯車33とが噛合
している結果、モータ6によって調速ローラ31が強制
回転させられることになる。
【0021】回転ドラム2の上室20cには、また、前
記調速ローラ31との間でテープTの移動速度をコント
ロールするためのテープ調速手段40が設けられてい
る。このテープ調速手段40は、前記調速ローラ31の
他に、図4および図5に示すような一対のアーム41、
42を有し、このアーム41、42はそれぞれ軸41
a、42aを中心に揺動可能に構成されている。一方の
アーム41の先端には「く」字形のシーソ板43が付設
され、このシーソ板43の両端には、調速ローラ31に
同時接触可能な押えローラ44a、44bが付設されて
いる。一方、他方のアーム42の先端には、調速ローラ
31を前記押えローラ44a、44bとは反対の側から
支える支持ローラ45が付設されている。このアーム4
1、42の基端には、押えローラ44a、44bによる
テープTの押圧力を調節するための押圧力調節装置46
が付設されている。この押圧力調節装置46は、アーム
42に基端が固定され、アーム41のボルト穴41bに
先端が挿入されたボルト46aと、このボルト46aに
螺合されたナット46bと、このナット46bおよびア
ーム41との間に介装されたばね46cとから構成され
ている。そして、この押圧力調節装置46にあっては、
ナット46bを動作させることによって、ばね46cの
付勢力を調節し、これによって、押えローラ44a、4
4bによるテープTの押圧力を調節するようになってい
る。
【0022】一方、前記研磨装置1に付設されたウェー
ハ保持機構8について図1を用いて説明すれば、このウ
ェーハ保持機構8は、ウェーハWを真空吸引する吸引部
80と、この吸引部80に支持されたウェーハWを回転
させるモータ(図示せず)と、これら吸引部80および
モータを支持するステージ81を動作させるエアシリン
ダ82とを備えている。これら吸引部80、モータ、ス
テージ81およびエアシリンダ82は平面形状が「T」
字状に形成されたフレーム83に取り付けられている。
このフレーム83の中央には、ステージ81が回転ドラ
ム2に対して接近・離反する方向に摺動可能に取り付け
られている。また、フレーム83の両翼先端部は起立し
ており、その起立部の一方が軸受け84に、他方がモー
タ85に連結されている。なお、軸受け84とモータ8
5は、ほぼ、ウェーハWと回転ドラム2の接点に接する
接線上に存在し、軸86を中心に回動する。このような
ウェーハ保持機構8によれば、ウェーハ面取り部をテー
プTに確実に所定の間隔で押し付けることができる。
【0023】次に、本実施例の研磨装置1の使用方法を
説明する。
【0024】まず、筒体20を底板21から取り外すと
ともに、基軸60から継軸61を取り外した状態で、基
軸60に繰出し用リール3を取り付ける。そして、底板
21に筒体20を取り付けるとともに、基軸60に継軸
61を連結する。その際に、繰出し用リール3に巻回さ
れているテープTの先を筒体20のスリット25aから
予め引き出しておく。次に、天板22を取り外し、継軸
61に巻取り用リール4を取り付ける。そして、前記テ
ープTを、回転ドラム2の外周に螺旋状に巻き掛けた後
に、筒体20のスリット25bを通して回転ドラム2の
上室20c内へ導き、ガイドローラ30から、さらには
調速ローラ31と前記押えローラ44a、44bとの間
に挟み込んだ後、テープTの先を巻取り用リール4に取
り付ける。次いで、筒体20に天板22を取り付け、モ
ータ6を駆動させてテープTの弛みを取る。
【0025】一方、ウェーハ保持機構8の吸着部80に
はウェーハWを吸着させ、エアシリンダ82によって、
ウェーハWの面取り部を、回転ドラム2の外周に巻かれ
たテープTに接触させる。この接触にあたっては、モー
タ5の駆動により回転ドラム2を、図示しないモータの
駆動によりウェーハWを回転させておくとともに、モー
タ6の駆動によりテープTに移動動作をさせておくこと
が好ましい。また、回転ドラム2の回転方向とテープT
の移動方向は、同じにしておくことが望ましい。
【0026】このようにしてテープTを面取り部に接触
させて研磨を行う。この場合、モータ85によって軸8
6を中心にウェーハWを旋回させるとともに、ウェーハ
Wの研磨部分をそのウェーハWの円周方向へ移動させる
ため、ウェーハWを回転させておく。また、モータ6の
駆動によりテープTに移動動作をさせておく。この場合
のテープTの移動速度は、調速ローラ31の回転速度を
コントロールすることによって一定にしておくが、調速
ローラ31によって送給されるテープTの移動速度は、
テープTが全く巻取りされていない状態で、かつ、継軸
61に対して滑動しない状態での巻取り用リール4のテ
ープ巻取り速度と同じか、それよりも僅かに遅くしてお
く。
【0027】このように構成された研磨装置1によれ
ば、回転ドラム2に螺旋状にテープTが巻き掛けられて
おり、しかも、そのテープTは巻取り用リール4の回転
によって移動するので、次々にテープTの新面が繰り出
されることになるとともに、回転ドラム2の回転によっ
て、十分に、面取り部とテープ間の相対速度が得られる
ことになる。したがって、良好な研磨が安定して行える
ことになる。また、回転ドラム2にはテープTが螺旋状
に巻回されているので、ウェーハWの面取り部との接触
部は、回転ドラム2の回転に伴って、テープTを斜めに
横断するように移行し、さらに、テープTのゆっくりと
した巻取りによって、細かいピッチで新面側へ移行する
ので、テープTの全面を有効に使えるという効果をも有
する。
【0028】また、押えローラ44a、44bとの間で
テープTを挟み込む調速ローラ31はモータ6によって
強制回転させられる一方、半クラッチ状態で継軸61に
取り付けられる巻取り用リール4は、必要に応じて継軸
61に対して滑動する。すなわち、調速ローラ31のテ
ープTの供給速度が、巻取り用リール4の巻取り速度よ
りも遅くなる場合には、巻取り用リール4は継軸61に
対して滑動し、テープ調速手段40によって調速された
テープTを順次巻取るだけなので、テープTの供給速度
は調速ローラ31の回転速度だけに依存することとな
る。その結果、調速ローラ31の回転速度を一定にして
おけば、テープTの供給速度を一定にすることが可能と
なる。したがって、安定した研磨が行えることになる。
【0029】以上、本発明者がなした実施例について説
明したが、本発明は、かかる実施例に限定されず、その
要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能であ
ることは勿論である。
【0030】例えば、前記実施例では、モータ5、6を
回転ドラム2の底板21側に設けたが、第2のモータ6
を天板22側に設けても良く、この場合には、巻取り用
リール4の支持軸(継軸61)を、回転ドラム2の支持
軸(第1のモータ5のモータ軸5a)を貫通させなくと
も済むことになる。
【0031】また、前記実施例では、モータ6によって
直接駆動される巻取り用リール4の支持軸(継軸61)
に歯車機構を介して調速ローラ31の駆動軸31aを連
結したが、反対に、調速ローラ31の駆動軸31aをモ
ータ6によって直接駆動するようにし、調速ローラ31
の駆動軸31aに歯車機構を介して巻取り用リール4を
連結するようにしても良い。なお、この場合の連結は、
直接的でも、間接的でも良い。
【0032】また、前記実施例においては、テープTを
連続的に供給しつつ研磨を行うようにしたが、例えば、
テープTを連続供給せずに、ウェーハWを自転させつ
つ、昇降手段によって、回転ドラム2に対してウェーハ
Wを回転ドラム2の母線方向に相対的に移動させて研磨
を行い、外部に露出しているテープTの全面を使用した
後に、その古くなったテープTを一時に巻取り、外部に
露出するテープTの全面を新面として、再び研磨を行う
ようにしたものにも、本発明は適用可能である。この場
合には、外部に露出しているテープTの全面を新面にす
るのに必要な調速ローラ31の回転数は常に一定である
ので、外部に露出しているテープTの全面を新面にする
のに、余分にテープTを供給することが避けられ、テー
プTが無駄なく使用できることになるとともに、テープ
寿命の管理が容易となる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、表面に固定砥粒が担持
されたテープが巻回保持され当該テープを繰り出しする
繰出し用リールと、この繰出し用リールから繰り出され
る前記テープを巻き取る巻取り用リールと、この両リー
ルが内部に着脱可能に設置されるとともに、前記両リー
ルに巻き掛けられる前記テープの途中部分が外周に巻回
される回転ドラムと、調速ローラ、およびこの調速ロー
ラに巻取り前の前記テープを押し付ける押えローラを含
んで構成されるテープ調速手段と、前記回転ドラムを回
転させるモータと、前記巻取り用リールの支持軸(リー
ル支持軸)を回転させる他のモータとを備え、前記リー
ル支持軸にはその巻取り用リールが半クラッチ状態で取
付け可能となっており、前記リール支持軸と前記調速ロ
ーラの駆動軸との間は、直接的あるいは間接的に、歯車
機構によって連結されているので、次々にテープの新し
い部分が被研磨物に当接されることになるとともに、回
転ドラムの回転によって、十分に、面取り部とテープ間
の相対速度が得られることになる。その結果、安定した
研磨が行えることになる。
【0034】また、押えローラとの間でテープを挟み込
む調速ローラはモータによって強制回転させられる一
方、巻取り用リールはテープ調速手段によって調速され
たテープを順次巻取るだけなので、テープを連続供給し
て研磨を行うものにおいて、調速ローラの回転速度を一
定にすれば、テープの供給速度を一定にすることが可能
となる。したがって、安定した研磨が行えることにな
る。また、テープを間欠的に供給するものにおいて、供
給時の調速ローラの回転数を一定にすれば、テープの供
給量を常に一定にすることができる。したがって、テー
プが無駄なく使用できることになるとともに、テープ寿
命の管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の研磨装置の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施例に係る回転ドラムの構成を説明
する縦断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るテープの概略構成図であ
る。
【図4】本発明の実施例の回転ドラムの天板を取り除い
た状態の平面図である。
【図5】本発明の実施例に係る押圧装置の斜視図であ
る。
【図6】従来の研磨装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 研磨装置 2 回転ドラム 3 繰出し用リール 4 巻取り用リール 5,6 モータ 5a モータ軸(回転ドラムの支持軸) 6a モータ軸(巻取り用リールの支持軸) T テープ W ウェーハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 辰夫 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地 信越半導体株式会社半導体白河 研究所内 (72)発明者 黒田 泰嘉 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地 信越半導体株式会社半導体白河 研究所内 (72)発明者 市川 浩一郎 長野県長野市松代町清野1650番地 不二越 機械工業株式会社内 (72)発明者 稲田 安雄 長野県長野市松代町清野1650番地 不二越 機械工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に固定砥粒が担持されたテープが巻
    回保持され当該テープを繰り出しする繰出し用リール
    と、この繰出し用リールから繰り出される前記テープを
    巻き取る巻取り用リールと、この両リールが内部に着脱
    可能に設置されるとともに、前記両リールに巻き掛けら
    れる前記テープの途中部分が外周に巻回される回転ドラ
    ムと、調速ローラ、およびこの調速ローラに巻取り前の
    前記テープを押し付ける押えローラを含んで構成される
    テープ調速手段と、前記回転ドラムを回転させるモータ
    と、前記巻取り用リールの支持軸(リール支持軸)を回
    転させる他のモータとを備え、前記リール支持軸にはそ
    の巻取り用リールが半クラッチ状態で取付け可能となっ
    ており、前記リール支持軸と前記調速ローラの駆動軸と
    の間は、直接的あるいは間接的に、歯車機構によって連
    結されていることを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 表面に固定砥粒が担持されたテープが巻
    回保持され当該テープを繰り出しする繰出し用リール
    と、この繰出し用リールから繰り出される前記テープを
    巻き取る巻取り用リールと、この両リールが内部に着脱
    可能に設置されるとともに、前記両リールに巻き掛けら
    れる前記テープの途中部分が外周に巻回される回転ドラ
    ムと、調速ローラ、およびこの調速ローラに巻取り前の
    前記テープを押し付ける押えローラを含んで構成される
    テープ調速手段と、前記回転ドラムを回転させるモータ
    と、前記調速ローラの駆動軸(ローラ駆動軸)を回転さ
    せる他のモータとを備え、前記巻取り用リールの支持軸
    (リール支持軸)にはその巻取り用リールが半クラッチ
    状態で取付け可能となっており、前記ローラ駆動軸と前
    記リール支持軸との間は、直接的あるいは間接的に、歯
    車機構によって連結されていることを特徴とする研磨装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107738170A (zh) * 2017-11-16 2018-02-27 江门市兄弟机械制造有限公司 一种多动力脚踏式防护抛光机
CN107745322A (zh) * 2017-11-16 2018-03-02 江门市兄弟机械制造有限公司 一种多动力离合防护抛光机
CN107932289A (zh) * 2017-11-16 2018-04-20 江门市兄弟机械制造有限公司 一种离合防护抛光机

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CN107745322A (zh) * 2017-11-16 2018-03-02 江门市兄弟机械制造有限公司 一种多动力离合防护抛光机
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