JP2675225B2 - ブラシレスモータ制御用エンコーダ装置 - Google Patents

ブラシレスモータ制御用エンコーダ装置

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JP2675225B2
JP2675225B2 JP4022475A JP2247592A JP2675225B2 JP 2675225 B2 JP2675225 B2 JP 2675225B2 JP 4022475 A JP4022475 A JP 4022475A JP 2247592 A JP2247592 A JP 2247592A JP 2675225 B2 JP2675225 B2 JP 2675225B2
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秀文 吉澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御装置から離れた位
置に設けられたブラシレスモータに対して取付けられて
制御装置にエンコーダ信号とモータ励磁用信号を出力す
るブラシレスモータ制御用エンコーダ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】数値制御工作機械や産業ロボットの制御
では、被制御可動部の駆動源として用いられるブラシレ
スモータを離れた位置に配置した制御装置により制御す
る制御システムが用いられている。この制御システムで
は、各ブラシレスモータの回転子の現在位置を正確に知
るためとモータを適切に励磁するために、A相及びB相
のインクリメンタル信号と、C相の原点信号と、U,
V,W相に応じたモータ励磁用信号とを出力するインク
リメンタルエンコーダが用いられている。従来のブラシ
レスモータ制御用エンコーダ装置では、図7に示すよう
に、インクリメンタルエンコーダ1から出力されるA相
及びB相のインクリメンタル信号とC相の原点信号とに
対して第1の差動型ラインドライバ2を設け、またU,
V,W相に応じたモータ励磁用信号に対して第2の差動
型ラインドライバ3を設け、これら第1及び第2のライ
ンドライバ2及び3に対して6本のツイストペア線(伝
送線路)4…を内蔵した伝送ケーブル5を用いていた。
【0003】図示しない制御装置は、起動時にはU,
V,W相用のモータ励磁用信号に基づいて電圧値が一定
の励磁電圧をブラシレスモータの励磁巻線に印加する。
モータ励磁用信号は各相の極性は示しているものの波高
値が一定であるため、この信号だけでは正弦波に近似し
た励磁電圧を励磁巻線に印加することができない。そこ
で従来は、モータが起動した後で、C相の原点信号の立
ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置における
U,V,W相用の各モータ励磁用信号が示す極性とA相
及びB相のインクリメンタル信号とを用いて、正弦波に
近似した励磁電圧を励磁巻線に印加できるモータ励磁用
信号を作り、以後この信号に基づいて励磁巻線の励磁を
行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら数値制御
工作機械や産業用ロボット等のように多軸の制御を行う
場合等には、ブラシレスモータ制御用エンコーダ装置が
多数用いられることになり、ツイストペア線を内蔵した
伝送ケーブル5の数も増えることになる。ツイストペア
線(伝送線路)4…の内蔵本数が多いほど、伝送ケーブ
ル5の太さは太くなるため、ブラシレスモータ制御用エ
ンコーダ装置が多数用いられる場合には、伝送ケーブル
だけでもかなりのスペースが必要になる問題が発生する
上、伝送線路の数が多いほど接続箇所が増えて、誤配線
が発生する確率が高くなる問題が生じる
【0005】発明の目的は、伝送線路の数を半減させ
た場合でも、速やかにブラシレスモータの励磁動作を適
正化することを可能にするブラシレスモータ制御用エン
コーダ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御装置から
離れた位置にあるブラシレスモータによって駆動されて
インクリメンタル信号を含むエンコーダ信号とモータ励
磁用信号とを出力するインクリメンタルエンコーダを有
し、伝送線路を介して前記制御装置に前記エンコーダ信
号及びモータ励磁用信号を出力するブラシレスモータ制
御用エンコーダ装置を対象とする。
【0007】請求項1の発明では、信号切換回路と切換
制御回路とを用いる。信号切換回路は、切換信号に応じ
てエンコーダ信号及びモータ励磁用信号の一方を共通の
伝送線路を介して制御装置に出力するように切り換え
る。切換制御回路は、ブラシレスモータの回転に先立っ
てインクリメンタルエンコーダの電源が投入されたとき
に所定時間だけモータ励磁用信号を共通の伝送線路に出
力させ、その後はエンコーダ信号を前記共通の伝送線路
に出力させるように信号切換回路に切換信号を出力す
る。
【0008】そして本発明では、信号切換回路と切換制
御回路に加えて、更に同期信号供給回路を用いる。同期
信号供給回路は、一相分のモータ励磁用信号の立ち上が
りエッジまたは立ち下がりエッジと同期し且つC相の原
点信号と区別できる同期信号を発生して該同期信号をC
相の原点信号と一緒に伝送する。
【0009】請求項の発明では、同期信号供給回路
が、同期信号の立ち上りエッジと立ち下がりエッジが発
生するときのB相のインクリメンタル信号の信号レベル
の関係と、C相の原点信号の立ち上がりエッジと立ち下
がりエッジが発生するときのB相のインクリメンタル信
号の信号レベルの関係とが一致しないように同期信号を
発生させる。
【0010】請求項の発明では、同期信号供給回路を
回転方向検知回路と、同期信号発生回路とミキサ回路と
から構成する。回転方向検知回路は、A相とB相のイン
クリメンタル信号からモータの回転方向を検知して、モ
ータが一方の方向に回転しているときにはA相のインク
リメンタル信号を判定信号として出力し、モータが他方
の方向に回転しているときにはA相のインクリメンタル
信号の反転信号を判定信号として出力する。同期信号発
生回路は、一相分のモータ励磁用信号の立ち上りエッジ
と判定信号の立ち上がりエッジとに同期して同期信号を
発生する。そしてミキサ回路が、同期信号とC相の原点
信号とを同じ信号列にする。
【0011】
【作用】発明では、切換制御回路からの切換信号に応
じて信号切換回路を切換動作させることにより、エンコ
ーダ信号及びモータ励磁用信号を共通の伝送線路を介し
て制御装置に出力することができる。したがって伝送線
路の数を従来の半分に減ずることができる。
【0012】前述の通り、通常、制御装置はモータが起
動された後、A相及びB相のインクリメンタル信号とC
相の原点信号とに基づいて、正弦波に近似した励磁電圧
を励磁巻線に印加できるモータ励磁用信号を作ってい
る。しかしながらC相の原点信号はモータの回転子が1
回転する毎に1回出力されるものである。そのため起動
開始時の回転子の位置の相違によって、モータが起動し
た後にC相の原点信号が発生する迄の時間にはバラツキ
が発生する。言い替えると、モータを起動してから正規
の励磁電圧(正弦波に近似した励磁電圧)の印加開始迄
の時間にバラツキが発生する。制御の精度を高めるため
には、この時間のバラツキをできる限り少なくする必要
がある。そこで請求項2の発明では、同期信号供給回路
を設けて、モータの回転子が1回転する毎に1個出力さ
れるC相の原点信号の外に、モータ励磁用信号の立ち上
がりエッジまたは立ち下がりエッジと同期し且つC相の
原点信号と区別できる同期信号をC相の原点信号と一緒
に伝送するようにした。制御装置側で、同期信号の立ち
上がりエッジまたは立ち下がりエッジの発生時点におけ
る各励磁巻線に印加する励磁電圧の極性を予め記憶して
いれば、この同期信号を用いても従来と同様に正弦波に
近似した励磁電圧を励磁巻線に印加できるモータ励磁用
信号を作ることが可能である。その結果、本発明のエン
コーダ装置を用いれば、モータを起動してから正規の励
磁電圧の印加を開始する迄の時間のバラツキを少なくで
きる。
【0013】請求項の発明のように、同期信号の立ち
上りエッジと立ち下がりエッジが発生するときのB相の
インクリメンタル信号の信号レベルの関係と、C相の原
点信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが発生す
るときのB相のインクリメンタル信号の信号レベルの関
係とが一致しないようにすれば、同期信号をC相の原点
信号と同じ信号列に入れた場合でも、制御装置側では同
期信号とC相の原点信号とを明確に区別できる。
【0014】C相の原点信号の立ち上がりエッジと立ち
下がりエッジが発生するときのB相のインクリメンタル
信号の信号レベル関係は、両エッジにおいてB相のイン
クリメンタル信号の信号レベルが同じレベルになる関係
である。同期信号の立ち上りエッジと立ち下がりエッジ
が発生するときのB相のインクリメンタル信号の信号レ
ベルの関係を、前記の関係と異ならせるためには、同期
信号をA相のインクリメンタル信号の立ち上がりまたは
立ち下がりエッジと同期させればよいことになる。
【0015】請求項の発明によれば、同期信号発生回
路がモータ励磁用信号の立ち上りエッジとA相のインク
リメンタル信号またはこの反転信号の立ち上がりエッジ
とに同期して同期信号を発生するため、簡単にC相の原
点信号と区別できる同期信号を発生することができる。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は発明の発明のブラシレスモータ制御
用エンコーダ装置を用いた制御システムの概略構成を示
している。同図において、11は、ブラシレスモータ1
2の回転子の現在位置を正確に知るためとモータを適切
に励磁するために、A相及びB相のインクリメンタル信
号と、C相の原点信号と、U,V,W相に応じたモータ
励磁用信号とを出力する磁気式または光学式のインクリ
メンタルエンコーダである。インクリメンタルエンコー
ダ11からのエンコーダ信号SA〜SC及びモータ励磁
用信号SU〜SWは、一般にデータセレクタと呼ばれる
信号切換回路13の入力端子A1〜A3及びB1〜B3
に入力されている。信号切換回路13は、一般にシーケ
ンサ部と呼ばれる切換制御回路14からの切換信号Sa
及びSbを入力する切換信号入力端子S1及びS2と、
切換信号Sa及びSbに応じてエンコーダ信号SA〜S
C及びモータ励磁用信号SU〜SWの一方を共通の信号
線路La〜Lcに出力する出力端子C1〜C3を備えて
いる。図2に示すように、切換制御回路14は電源が投
入されてから期間T1の間は、信号切換回路13にモー
タ励磁用信号SU〜SWを選択させて信号線路La〜L
cに出力させる切換信号(SaがLOW でSbがLOW )を
出力し、その後の期間T2の間は、信号切換回路13に
モータ励磁用信号SU〜SWに代えてエンコーダ信号S
A〜SCを選択して信号線路La〜Lcに出力させるた
めの切換動作を行なわせ切換信号(SaがHIGHでSb
がHIGH)を出力し、その後の期間T3の間は、信号切換
回路13にエンコーダ信号SA〜SCを選択させて信号
線路La〜Lcに出力させる切換信号(SaがLOW でS
bがHIGH)を出力する。なおこの信号切換回路13及び
切換制御回路14は、例えば、通常「74HC157」
の名称で呼ばれているCMOSロジックICにより構成
できる。
【0017】信号切換回路13の出力端子C1〜C3か
ら出力された信号は、ラインドライバ15に入力され
る。ラインドライバ15は入力された信号とその反転信
号を3本のツイストペア線16…を介して離れた位置に
ある制御装置17に出力する。なおこのラインドライバ
15としては、通常「26LS31」の名称で呼ばれて
いるCMOSロジックICを用いることができる。そし
て3本のツイストペア線16…が、エンコーダ信号SA
〜SC及びモータ励磁用信号SU〜SWを伝送する共通
の伝送線路を構成している。
【0018】制御装置17は、起動時にはU,V,W相
用のモータ励磁用信号SU〜SWに基づいて電圧値が一
定の励磁電圧をブラシレスモータ12の励磁巻線に印加
するように励磁回路18を制御する。モータ励磁用信号
SU〜SWは各相の極性は示しているものの波高値が一
定であるため、この信号だけでは正弦波に近似した励磁
電圧を励磁巻線に印加することができない。そこで制御
装置は、モータが起動した後で、C相の原点信号の立ち
上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置における
U,V,W相用の各モータ励磁用信号が示す極性とA相
及びB相のインクリメンタル信号とを用いて、正弦波に
近似した励磁電圧を励磁巻線に印加できるモータ励磁用
信号を作り、以後この信号に基づいて励磁回路18を制
御する。
【0019】この例によれば、切換制御回路14からの
切換信号に応じて信号切換回路13を切換動作させるこ
とにより、エンコーダ信号及びモータ励磁用信号を共通
の伝送線路16…を介して制御装置17に出力すること
ができるので、伝送線路の数を従来の半分に減ずること
ができる。
【0020】上記例の装置では、モータ励磁用信号SU
〜SWからエンコーダ信号SA〜SCに切り換わった後
は、C相の原点信号PCの立ち上がりエッジまたは立ち
下がりエッジが入力されるまでは、正弦波に近似した励
磁電圧(正規の励磁電圧)を励磁巻線に印加することが
できない。そのため正規の励磁電圧の印加開始時期を速
めるために、図3の実施例では同期信号供給回路19を
設けて、C相の原点信号PCと同じ信号列にモータ励磁
用信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジと同
期した同期信号PSを供給し、同期信号PSの立ち上が
りエッジまたは立ち下がりエッジによっても正規の励磁
電圧の印加を開始できるようにしている。但し、C相の
原点信号PCと同期信号PSとが区別できなくなると、
原点を知ることができなくなるため、同期信号PSはC
相の原点信号と区別できるようにしている。図4に示す
ように、C相の原点信号PCの立ち上がりエッジと立ち
下がりエッジが発生するときのB相のインクリメンタル
信号の信号レベル(共にHIGHレベル)の関係と、同期信
号PSの立ち上りエッジと立ち下がりエッジが発生する
ときのB相のインクリメンタル信号の信号レベル(共に
LOW レベル)との関係が同じにならないようにすれば、
原点信号PCと同期信号PSとを簡単且つ確実に区別す
ることができる。
【0021】図5は、同期信号供給回路19の一例の具
体的な回路構成を示している。この同期信号供給回路1
9は、回転方向検知回路20と、同期信号発生回路26
とミキサ回路30とから構成される。以下図6に示した
信号波形を参照しながらこれらの回路について説明す
る。図6に示した信号波形は、モータが正方向に回転
(シャフトから見て反時計方向に回転)しており、U相
のモータ励磁用信号SUから同期信号PSを作る場合の
各部の波形である。回転方向検知回路20は、A相とB
相のインクリメンタル信号SA及びSBからモータの回
転方向を検知して、モータが正方向に回転しているとき
にはA相のインクリメンタル信号SAの反転信号#SA
を判定信号S25として出力し、モータが逆方向(シャフ
トから見て時計方向に回転)に回転しているときにはA
相のインクリメンタル信号SAを判定信号S25として出
力する。具体的には、回転方向検知回路20はインバー
タ21と、Dフリップフロップ22と、ゲート回路23
及び24と、オア回路25とから構成される。Dフリッ
プフロップ22は、信号SBの状態を信号SAの立ち上
がりで出力するため、モータが正方向に回転している場
合には、図6に示すような信号S22及びS22´としてハ
イ状態(H)とロウ状態(L)の信号を出力する。なお
モータが逆方向に回転している場合には、出力が反転し
て、信号S22及びS22´の波形はロウ状態(L)とハイ
状態(H)となる。インバータ21は、信号SAを反転
した信号S21を出力し、ゲート回路23は一方の入力信
号S22がハイ状態であるため、インバータ21からの信
号S21をそのまま信号S23として出力する。またゲート
回路24は、一方の入力信号S22´がロウ状態であるた
め、ロウ状態の信号S24を出力する。そしてオア回路2
5は、ロウ状態の信号S24とインクリメンタル信号SA
の反転信号#SAと同じ信号S23とを入力とし、インク
リメンタル信号SAの反転信号#SAを判定信号S25と
して出力する。
【0022】同期信号発生回路26は、2つのDフリッ
プフロップ27及び28とアンド回路29とから構成さ
れて、U相分のモータ励磁用信号SUの立ち上りエッジ
と判定信号S25すなわちインクリメンタル信号SAの反
転信号#SAの立ち上がりエッジとに同期した同期信号
を発生する。Dフリップフロップ27は、U相分のモー
タ励磁用信号SUの状態を判定信号S25の立ち上がりで
トリガして信号S27を所定期間出力する。またDフリッ
プフロップ28は、信号S27の状態を判定信号S25の立
ち上がりでトリガして反転した信号S28を出力する。そ
してアンド回路29で信号S27と信号S28のアンドを取
ることにより、同期信号PSを発生させる。本実施例に
おいて、モータ励磁用信号SUの立ち上りエッジと判定
信号の立ち上がりエッジとに同期した同期信号を発生さ
せる場合に、判定信号の立ち上がりエッジでトリガして
いるため、同期信号PSはモータ励磁用信号SUの立ち
上りエッジより判定信号S25(インクリメンタル信号S
Aの反転信号#SA)の1パルス周期分遅れて発生す
る。しかしながらこの程度の遅れは、製造上の誤差許容
範囲に入るものであり、制御装置が正弦波状のモータ励
磁用信号を作る場合に大きな問題を生じさせるものでは
ない。
【0023】ミキサ回路30は、オア回路31から構成
されて、同期信号PSとC相の原点信号PCとを同じ信
号列S30にして出力する。なおモータが逆方向に回転し
た場合には、各信号の位相は上記とは異なるが、判定信
号S25がインクリメンタル信号SAとなり、インクリメ
ンタル信号SAの立ち上がりエッジでモータ励磁用信号
SUの立ち上りエッジをトリガして同期信号を発生させ
る。制御装置は、予め同期信号PSの立ち上がりエッジ
の発生位置における各モータ励磁用信号SU,SV及び
SWの各極性の関係を記憶していればよい。
【0024】上記実施例では、モータ励磁用信号の立ち
上がりエッジと判定信号S25の立ち上り信号の両方の信
号に同期信号を同期させているが、C相の原点信号と区
別できる同期信号を発生させることができれば、モータ
励磁用信号の立ち上がりエッジのみに同期させて同期信
号を発生させてもよいのは勿論である。またモータ励磁
用信号の立ち下がりエッジに同期させて同期信号を発生
させてもよいのは勿論である。更に上記実施例では、U
相分のモータ励磁用信号を同期信号の発生のために利用
しているが、C相の原点信号と区別できる同期信号を発
生させることができれば、他の相のモータ励磁用信号を
利用することができるのも勿論である。
【0025】
【発明の効果】発明によれば、切換制御回路からの切
換信号に応じて信号切換回路を切換動作させることによ
り、エンコーダ信号及びモータ励磁用信号を共通の伝送
線路を介して制御装置に出力することができ、伝送線路
の数を従来の半分に減ずることができる。特に本発明に
よれば、モータを起動してから正規の励磁電圧の印加を
開始する迄の時間のバラツキを少なくできる利点があ
る。
【0026】請求項の発明によれば、同期信号をC相
の原点信号と同じ信号列に入れた場合でも、制御装置側
では同期信号とC相の原点信号とを明確に区別できる。
【0027】請求項の発明によれば、同期信号発生回
路がモータ励磁用信号の立ち上りエッジとA相のインク
リメンタル信号またはこの反転信号の立ち上がりエッジ
とに同期して同期信号を発生するため、簡単にC相の原
点信号と区別できる同期信号を発生させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンコーダ装置の制御システムの概略
図である。
【図2】図1に示したエンコーダ装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図3】発明の実施例の構成の概略図である。
【図4】C相の原点信号と区別できる同期信号の例を示
す波形図である。
【図5】同期信号供給回路の一例の回路構成を示す回路
図である。
【図6】図5の回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図7】従来のエンコーダ装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,11…インクリメンタルエンコーダ、2,3…デー
タセレクタ、4,16…ツイストペア線、5…ケーブ
ル、12…ブラシレスモータ、13…信号切換回路、1
4…切換制御回路、15…ラインドライバ、17…制御
装置、18…励磁回路、19…同期信号供給回路、20
…回転方向検知回路、26…同期信号発生回路、30…
ミキサ回路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御装置から離れた位置にあるブラシレ
    スモータによって駆動されてA相及びB相のインクリメ
    ンタル信号及びC相の原点信号からなるエンコーダ信号
    と多相分のモータ励磁用信号とを出力するインクリメン
    タルエンコーダを備え、伝送線路を介して前記制御装置
    に前記エンコーダ信号及びモータ励磁用信号を出力する
    ブラシレスモータ制御用エンコーダ装置であって、 切換信号に応じて前記エンコーダ信号及びモータ励磁用
    信号の一方を共通の伝送線路を介して前記制御装置に出
    力するように切り換えられる信号切換回路と、 前記ブラ
    シレスモータの回転に先立って前記インクリメンタルエ
    ンコーダの電源が投入されたときに所定時間だけ前記モ
    ータ励磁用信号を前記共通の伝送線路に出力させ、その
    後は前記エンコーダ信号を前記共通の伝送線路に出力さ
    せるように前記信号切換回路に前記切換信号を出力する
    切換制御回路と、 一相分の前記モータ励磁用信号の立ち上がりエッジまた
    は立ち下がりエッジと同期し且つ前記C相の原点信号と
    区別できる同期信号を発生して該同期信号を前記C相の
    原点信号と一緒に伝送する同期信号供給回路とを具備す
    ることを特徴とするブラシレスモータ制御用エンコーダ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記同期信号供給回路は、前記同期信号
    の立ち上りエッジと立ち下がりエッジが発生するときの
    B相のインクリメンタル信号の信号レベルの関係と、前
    記C相の原点信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッ
    ジが発生するときのB相のインクリメンタル信号の信号
    レベルの関係とが一致しないように前記同期信号を発生
    させる請求項1に記載のブラシレスモータ制御用エンコ
    ーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記同期信号供給回路は、 前記A相とB相のインクリメンタル信号からモータの回
    転方向を検知して、モータが一方の方向に回転している
    ときにはA相のインクリメンタル信号を判定信号として
    出力し、モータが他方の方向に回転しているときには前
    記A相のインクリメンタル信号の反転信号を判定信号と
    して出力する回転方向検知回路と、 一相分の前記モータ励磁用信号の立ち上りエッジと前記
    判定信号の立ち上がりエッジとに同期して前記同期信号
    を発生する同期信号発生回路と、 前記同期信号と前記C相の原点信号とを同じ信号列にす
    るミキサ回路とから構成されることを特徴とする請求項
    1に記載のブラシレスモータ制御用エンコーダ装置。
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